JP3399424B2 - 湿潤おからの製造法 - Google Patents

湿潤おからの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続しておからを
殺菌する方法に関する。
【0002】
【従来技の技術】従来おからは種々の食品原料に用いら
れているが、保存性の点から乾燥品が圧倒的に多かっ
た。しかし乾燥おからは乾燥前に比べて保水性や水戻り
性に劣るのみならず、エネルギーコストが高いという問
題があった。
【0003】他方、バッチ式でレトルト加熱殺菌された
湿潤おからがわずかに流通しているが、経時的に硬くな
って分散させにくかったり、色が黒くなったり風味が悪
くなったりする問題があった。他に連続式のものとして
は通電方式によるものがあるが、塩分がなければ温度が
上がらず、塩分濃度を上げると風味が悪くなる欠点を有
していた。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】本発明者らは、おから
の連続殺菌を目的とした。まず、本発明者等は連続して
加熱殺菌できる装置として掻き取り式熱交換機を用いて
おからを殺菌することを試みた。しかし、従来のおから
では熱交換機壁面やポンプに詰まって、連続殺菌が困難
であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、おからを特定の粒度に微
細化すれば、かかる問題を解決できる知見を得て本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、微細化した
湿潤おからを掻き取り式熱交換機に供給し120℃以上
に加熱して殺菌し冷却したものを無菌的に充填密封する
ことを特徴とする保存性の良い湿潤おからの製造法であ
る。微細化した湿潤おからの平均粒子径は10ミクロン
から100ミクロンが好ましい。(測定方法はコ−ルタ
−カウンタ−によった)、湿潤おからの水分は70%
(重量基準、以下同じ)以上が好ましい。掻き取り式熱
交換機は、a.おからの供給・圧送部、b.掻き取り羽
根と外管を具備した間接加熱部、c.保持部、及びd.
冷却部を有することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるおからは、全脂大
豆由来のものでも脱脂大豆由来のものでも良い。前者の
おからは主に豆腐製造工程で得ることができ、後者は大
豆油製造工程などで得られる脱脂大豆を用いて分離大豆
蛋白などを製造する工程で得ることができる。本発明に
用いるおからは、水分70%以上が適当である。通常7
0〜95%、好ましくは75〜90%、更に好ましくは
80〜90%が適当である。おからの水分が少ないと掻
き取り式熱交換機に供給する供給・圧送部においてポン
プ輸送が困難となる。また掻き取り式熱交換機を通過し
て得られるおからを食するとザラツキを感じて美味しく
なくなる。逆に水分が多すぎると、水に分散したおから
が沈澱状態となり,掻き取り式熱交換機はし易くなる
が、得られたおからの風味は水っぽくなる。
【0007】本発明の掻き取り式熱交換機に供給するお
からの平均粒子径は湿潤状態で、10〜100ミクロ
ン、好ましくは10〜50ミクロン、更に好ましくは、
20〜40ミクロンが適当である。但し粒度の測定はコ
−ルタ−カウンタ−による。なお,通常のおからはコ−
ルタ−カウンタ−には通らないので湿式のふるい分け法
にって平均粒子径を求めた。おからの粒子が細かいと、
流動性が増し、掻き取り式熱交換機を通過し易くなり、
加熱殺菌が容易になるおからの粒度が市販おからのよう
に大きいと掻き取り式熱交換機を通過することが困難と
なり、連続殺菌が困難となる。なお、豆腐製造工程で得
られるおからの平均粒子径は、通常200ミクロン〜1
000ミクロン程度である。このような粒度の大きいお
からを掻き取り式熱交換機に供給しようとしても、圧送
部のポンプ壁面に付着したり、2〜5ミリ程度の大豆の
へそとよばれるものでポンプが目詰まりして安定して送
ることが困難となる。このような粒度の大きいおから
は、例え水分が80%以上でも、見かけはパサパサ状態
であり、本発明のような、同水分のおからのように流動
性が全く無く、掻き取り式熱交換機に圧送することが困
難となる。市販おからがレトルト殺菌される所以はここ
にある。
【0008】本発明に用いる掻き取り式熱交換機は、
a.おからの供給・圧送部を有する。おからの供給・圧
送部としては、おからをフィ−ドするポンプを利用する
ことができる。このポンプとしては一般にはモノポンプ
を利用することができるが、粘度がかなり高くなれば押
し込みポンプ(スクリュ−ポンプ)などをモノポンプの
前に使用して流量の安定化に使用できる。
【0009】本発明に用いる掻き取り式熱交換機は、
b.掻き取り羽根と外管を具備した間接加熱部を有す
る。この外管は、ジャケット付きの二重管が好ましい。
この外管をおからがフィ−ドされて圧送され通過する。
ジャケットは水蒸気(高圧水蒸気 2〜5kg/c
2、飽和蒸気温度120〜170℃)か高温の加熱水
をが使用され、表面の焦げをを防ぐ目的でロ−タ−部に
付いた鋭利な羽根(通常2〜4枚)でジャケット壁面を
絶えず更新している。
【0010】本発明の間接加熱部において、掻き取り熱
交換機に供給したおからの熱伝導を良くするため掻き取
り羽根(ロ−タ−等)と外管の壁面を円滑に回転させる
ことが適当である。また掻き取り熱交換機に供給したお
からの圧損を軽減するため、外管の壁面と掻き取り羽根
(ロ−タ−)の隙間は5mm〜50mm、好ましくは1
0mm〜30mm、更に好ましくは15mm〜25mm
が適当である。
【0011】本発明の掻き取り熱交換機はc.温度保持
部を有する。保持時間は120℃殺菌では2.6分〜2
6分、125℃殺菌では49秒〜8.1分、130℃で
は16秒〜2.6分、135℃では5秒〜49秒、14
0℃では1.5秒〜15.5秒、145℃殺菌では0.
5秒〜5秒の保持時間をとることが好ましい。これより
長い保持時間を設定すると、色調、風味が悪くなり、ま
た5℃保存で1週間を過ぎるとおからが硬くほぐれにく
くなり、分散性が低下する。これより低い保持時間を設
定すると、殺菌不足となり日持ちがしない。
【0012】本発明の掻き取り熱交換機は、d.冷却部
を有する。すなわち、おからは、冷却部出口で加圧され
た状態で100℃以下まで冷却されることが適当であ
る。もし、冷却部を設けず、加熱部からおからを常圧下
で急激に100℃以下まで冷却すると、突沸し空気抜け
(水蒸気の抜け)を起こすので好ましくない。通常加圧
は、冷却部出口のバルブで,掻き取り熱交換機を加圧す
るが、作業性、殺菌性を考え、まず保持管途中で加圧
し、次に冷却管出口で加圧する2段階加圧が好ましい。
殺菌時に、本発明のおからを通すと、おからが高粘度の
ために、温度の低下が見られ、(おからの場合140℃
殺菌でも120℃以下まで低下する)保持部通過以降の
殺菌性が破れ,菌汚染を起こすため、まず保持管で背圧
をかけ、おからの温度が目的の温度に到達するまで、お
からを元の原料部(例えばフィ−ドタンク)に戻し、殺
菌温度に到達したら冷却部に流すことが適当である。こ
のため保持部と冷却部の2か所に背圧弁を設けることが
適当である。またラインが長い場合は、ラインの輸送圧
で代用できる。
【0013】本発明に用いる掻き取り熱交換機は、上記
機能を有する装置であればいずれの装置でも用いること
ができるが,例えば市販品としてアルファラバル社製造
のコンサ−ムなどを利用することができる。
【0014】以上のようにして加熱殺菌されたおから
は、無菌的に密封充填する。かかる無菌的に密封充填す
る方法としては、通常、セミアセプテックもしくはアセ
プテック充填などの無菌充填装置を利用することができ
る。セミアセプテックの場合は、高温雰囲気下(70〜
90℃)でおからを包材の内袋に詰めることができる。
これは、内袋の殺菌を兼ねることができる。充填は、N
ASA10000クラス以下の雰囲気下で行うことが好
ましい。(但し、NASA10000とは0.5ミクロ
ン以上の微粒子が1立方フィ−ト中に0.5個以上存在
しない状態を云う。)このようにすることにより、外部
から菌の混入を防ぐとともに、ピロ−製袋まえの原袋に
静電気によるほこりが付着しないようにすることができ
る。
【0015】アセプテックの場合は掻き取り式熱交換機
で10℃以下まで冷却したあと、無菌的にピロ−(オリ
ヒロ株式会社製)、もしくはショ−リ−(凸版印刷株式
会社製)に詰めることができる。以上のように、本発明
によりおからを連続的に殺菌できるようになった。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明の実施態様を説明す
る。 製造例1(浸漬温度が高い湯の場合) 微細おからは以下のように製造した。脱皮・脱胚軸大豆
1重量部(以下、部)に水10部を加え85〜95℃で
60分以上浸漬して充分に吸水した脱皮・脱胚軸大豆
(水分含量40〜50%)1部に対し、熱水(90℃)
3部を加えたものを回転刃型剪断力により裁断するコミ
ットロ−ル(URSCHEL社製造)を用いて2回処理
して平均粒子径45ミクロンの微細スラリ−を得た。得
られたスラリ−を次に高圧ホモゲナイザ−(APV社製
造)を用いて200kg/cm2で2回処理して均質化
し、平均粒子径25ミクロンの微細大豆スラリ−を得
た。この均質化した微細スラリ−を遠心分離機(巴工業
社製造)によって3000Gで5分間処理しておからを
得た。この微細おからの固形分は14%であった。
【0017】製造例2 市販で売られている豆腐おからは脱皮・脱胚軸されず
に、丸豆のまま水浸漬され、石臼(マイコロイダ−)で
粗粉砕(摩砕)されるので、大豆の皮や胚軸が残ってい
た。また固形分が19%と製造例1に比べて高く、平均
粒子径400ミクロン以上と大きく、おからそのものは
黒みがかっていた。
【0018】製造例3 微細おからは脱皮・脱胚軸大豆1重量部(以下、部)に
水10部を加え50〜65℃で60分以上浸漬処理し
た。以下は製造例1と同様の方法によった。この微細お
からの固形分は14%であった。
【0019】実施例1 製造例1で得られた固形分14%、温度80℃の微細お
からを、押し込みポンプとモノポンプの2台で安定的に
掻き取り式熱交換機(コンサ−ム)に900kg/hで
供給した。コンサ−ムの内部の壁面と回転するロ−タ−
の隙間は約20mm、ロ−タ−回転数を300rpmと
した。殺菌温度を上げるため掻き取り式熱交換機のジャ
ケット部に8kg/cm2(ゲ−ジ圧、飽和蒸気温度、
175℃)の飽和蒸気を供給した。またロ−タ−の回転
部のメカシ−ルは部分には、加熱側、冷却側とも無菌の
水道水を循環させ焦げつきを抑えた。ホ−ルディング管
は2インチ(内径50mm)、管長2メ−トルのものを
用いた。当該ホ−ルディング管の先端部分の丁度保持時
間が8秒の所に背圧弁があり、背圧を4kg/cm
2(ゲ−ジ圧)に調整したところ、おからの温度は14
0℃となった。保持されたおからは、冷却用の掻き取り
式熱交換機の出口に設置されている背圧調整弁で1.2
kg/cm2 (ゲ−ジ圧)の圧力を施しているため14
0℃から120℃に温度が低下して冷却用の掻き取り式
熱交換機に送られた。冷却の熱媒体として15℃のチル
ド水を使用し、冷却用の熱交換機の出口温度を80℃と
した。冷却用の掻き取り式熱交換機を出たおからは、配
管により、無菌のエア−で陽圧化した充填機である縦型
ピロ−包装機(オリヒロ株式会社製)に送られ、衛生的
に2kgずつ充填された。充填した製品は万遍なく2℃
の冷風がゆきわたった冷蔵庫内で12時間かかって10
℃以下まで冷却された。
【0020】このときの物性は、色調が極めて白く、焦
げつき、変色は見られず,5℃で1週間後の状態はほぐ
れやすく分散性のよい適度な硬さで食品素材として良好
であった。風味については、豆腐様の良好なものであり
焦げ臭はなかった。また保水性は加熱前に比べて何等遜
色なかった。菌数は原料の細菌が10の5乗に対して、
本殺菌処理したものは5℃で1日置きペトリフィルムに
よる測定(住友スリ−エム社測定キット使用)をしたと
ころ0×10の0乗()であった。このピロ−充填した
おからを35℃に2日間保存したが、いずれも風味、食
感、色調等の物性に優れ、菌数も0×10の0乗であっ
た。(10倍希釈法でも0×10の1乗であった。) なお140℃8秒のかわりに、145℃8秒、または1
30℃200秒で加熱・保持する場合も実施したが、1
45℃8秒の場合は製品を5℃で1週間保存後の状態が
硬い板状になりほぐれにくく、分散性が低下しておから
としての適性は低下し、130℃200秒の場合は製品
を5℃で1週間保存後の状態が一部柔らかい部分は存在
するものの全体的には硬くてほぐれにくくなっていた。
【0021】実施例2 製造例3で得られた固形分14%、温度80℃の微細お
からを押し込みポンプとモノポンプの2台で安定的にコ
ンサ−ムに900kg/hで供給し、後は実施例1と同
様の方法で行った。
【0022】このときの物性は、色調がやや黒みがかっ
ていたが、風味については焦げ臭は全くなかった。硬さ
についても5℃で1週間保存後も良好であった。菌数は
原料の細菌が10の5乗に対して、本殺菌処理したもの
は0×10の0乗、ピロ−充填したおからを35℃に2
日間保存したが、いずれも風味、食感、色調等の物性に
優れ、菌数も0×10の0乗、10倍希釈法で0×10
の1乗であった。
【0023】実施例3 実施例1と同様の方法で行い、5kgピロ−に充填し
て、冷却保存したが、物性は色調が極めて白く、焦げつ
き、変色は見られなかった。風味についても、豆腐様の
良好なものであり焦げ臭はなかった。硬さについても、
5℃で1週間保存後も良好であった。菌数は原料の細菌
が10の5乗に対して、本殺菌処理したものは0×10
の0乗、このピロ−充填したおからを35℃に2日間保
存したが、いずれも風味、食感、色調等の物性に優れ、
菌数も0×10の0乗、10倍希釈法で0×10の1乗
であった。
【0024】実施例4 実施例1と同様にして得られた固形分14%、温度80
℃の微細化おからを実施例1の方法で加熱殺菌したが、
殺菌温度を上げるため掻き取り式熱交換機のジャケット
部に8kg/cm2(ゲ−ジ圧、飽和蒸気温度175
℃)の飽和蒸気を供給した。保持管は、直径が3インチ
(75mm)、長さは2メ−トルのものを用い、当該保
持管の先端部分、丁度保持時間が130℃で22秒とな
るように背圧調整弁を3kg/cm2に調整した。以下
実施例1と同様の方法で2kgピロ−に充填した。物性
は色調が極めて白く、焦、げつき、変色は見られなかっ
た。風味についても、豆腐様の良好なものであり焦げ臭
はなかった。硬さは、5℃で1週間保存後でも良好であ
った。菌数は原料の細菌が10の5乗に対して、本殺菌
処理したものは0×10の0乗、このピロ−充填したお
からを35℃に2日間保存したが、いずれも風味、食
感、色調等の物性に優れ、菌数も0×10の0乗、10
倍希釈法で0×10の1乗であった。
【0025】製造例1と同様にして得られた固形分14
%、温度80℃の微細化おからを実施例1の方法で加熱
殺菌した。保持管は直径が3インチ(75mm)、長さ
が10メ−トルのものを用い、当該保持管の先端部分、
丁度保持時間が130℃で150秒となるように背圧調
整弁を3kg/cm2に調整した。以下5kgピロ−に
充填した。物性は色調が極めて白く、焦げつき、変色は
見られなかった。風味についても、豆腐様の良好なもの
であり焦げ臭はなかった。硬さは5℃で1週間保存後で
も良好であった。菌数は原料の細菌が10の5乗に対し
て、本殺菌処理したものは0×10の0乗、このピロ−
充填したおからを35℃に2日間保存したが、いずれも
風味、食感、色調等の物性に優れ、菌数も0×10の0
乗、シャ−レ法でも10倍希釈法で0×10の1乗であ
った。
【0026】比較例1 製造例2と同様にして得られたおからを温度80℃に加
熱してから、押し込みポンプとモノポンプの2台でコン
サ−ムに900kg/hで実施例1と同様の方法でおこ
なった。しかし安定的におからを送ることができず、殺
菌温度に到達できず振れが大きく、条件を設定すること
ができなかった。
【0027】比較例2 製造例2と同様にして得られたおからを水で希釈して水
分が86%としたものを、実施例4と同様の方法で処理
した。保持管は実施例1と同じ3インチ(75mm)2
メ−トルのものを使用し、130℃で22秒間殺菌し
た。このときの物性は、色調が黒く変化し、焦げつきの
ようなものが見られた。しかも大豆由来の皮やへそとよ
ばれるものが全体に広がっていた。風味は焦げ臭が強く
食するには悪い風味であった。このピロ−充填したおか
らの菌数は原料の細菌が10の5乗に対して、本殺菌処
理したものは20×10の0乗、シャ−レによる10倍
希釈法では4×10の1乗であった。この充填おからを
35℃に2日間保存したが、いずれも腐敗しており、菌
数も10の6乗以上であった。腐敗に至った原因は、粒
子が大きく、おからの中心まで加熱が至らなかったこと
と、掻き取り式熱交換機の壁面におからが付着し、熱伝
導が悪くなったためである。
【0028】比較例3 実施例1でコンサ−ムの内部の壁面と回転するロ−タ−
の隙間を2mmとして同様の方法で行ったが、コンサ−
ムの中で閉塞し実験を中止した。
【0029】比較例4 製造例1と同様にして得られた固形分14%、温度80
℃の微細化おからを実施例1の方法で加熱殺菌したが、
殺菌温度を上げるため掻き取り式熱交換機のジャケット
部に8kg/cm2(ゲ−ジ圧、飽和蒸気温度175
℃)の飽和蒸気を供給した。保持管は、3インチ(75
mm)10メ−トルのものを用い、当該保持管の先端部
分、丁度保持時間が110℃で200秒となるように背
圧調整弁を2kg/cm 2に調整した。以下実施例1と
同様の方法で、2kgピロ−に充填した。物性は色調が
極めて白く、焦げつき、変色は見られなかった。風味に
ついても、豆腐様の良好なものであり焦げ臭はなかっ
た。硬さは5℃で1週間後保存後良好であった。菌数は
原料の細菌が10の5乗に対して、本殺菌処理したもの
は200×10の0乗、このピロ−充填したおからを3
5℃に2日間保存したが、10の6乗以上となり腐敗を
していた。
【0030】
【発明の効果】本発明により、コンサーム壁面やポンプ
に詰まることなく連続しておからを殺菌することが可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 美穂 大阪府泉佐野市住吉町1番地 不二製油 株式会社 阪南事業所内 (72)発明者 山口 正之 大阪府泉佐野市住吉町1番地 不二製油 株式会社 阪南事業所内 (56)参考文献 特開 平10−234324(JP,A) 特開 平4−190753(JP,A) 特開 平11−239458(JP,A) 特開 昭60−160854(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/20 - 1/201 A23L 1/211

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細化した平均粒子径が10ミクロン〜1
    00ミクロン、水分が70%〜95%の湿潤おからを掻
    き取り式熱交換機に連続的に供給し120℃〜170℃
    に加熱して冷却したものを無菌的に充填密封することを
    特徴とする湿潤おからの製造法。
  2. 【請求項2】湿潤おからの平均粒子が湿潤状態で、10
    〜50ミクロンである請求項1の製造法。
  3. 【請求項3】掻き取り式熱交換機が、a.おからの供給
    ・圧送ポンプ、b.掻き取り羽根と外管を外管の壁面と
    掻き取り羽根(ロ−タ−)の隙間は5mm〜50mmと
    なるように具備した間接加熱部、c.保持部、及びd.
    冷却部を有する請求項1または請求項の何れかに記載
    の製造法。
  4. 【請求項4】掻き取り式熱交換機のd.冷却部出口で加
    圧された状態で100℃以下まで冷却される請求項1な
    いし請求項3の何れかに記載の製造法。
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