JPH10113142A - オカラの処理装置 - Google Patents

オカラの処理装置

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JPH10113142A
JPH10113142A JP8289218A JP28921896A JPH10113142A JP H10113142 A JPH10113142 A JP H10113142A JP 8289218 A JP8289218 A JP 8289218A JP 28921896 A JP28921896 A JP 28921896A JP H10113142 A JPH10113142 A JP H10113142A
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JP
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okara
conveyor
bean
curd refuse
heated
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JP8289218A
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English (en)
Inventor
Toshio Matsumoto
壽夫 松本
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MATSUMOTO GIKEN KK
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MATSUMOTO GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大量に送り出されてくるオカラの殆ど又は全部
を、バラツキが無く、且つ低いコストで殺菌し、更に必
要に応じて納豆菌を添加し、良質の食品又は食品添加物
として利用すること。 【解決手段】オカラを高温域に保持したままコンベアで
移動し、その移動中オカラをマイクロ波で発熱昇温させ
て殺菌した後、必要に応じ更に納豆菌を添加して発酵さ
せて処理容器に収納するようになしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は豆腐を製造する際
に副生するオカラを連続して殺菌処理する装置に関し、
詳しくは、豆乳を分離した直後の新鮮なオカラを、コン
ベアで移動途中に於いて、マイクロ波で発熱殺菌し、必
要に応じ更に減圧冷却脱水して、新鮮なまま処理容器に
収容する装置に関する。更にまた、前記移動途中に於い
て発熱殺菌冷却後、必要に応じて納豆菌等を添加するこ
とができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】豆腐を製造する際に副生するオカラは、
豆乳を分離した直後、約80℃の温度と75〜85%の
水分があり、且つ栄養価が高いために、大気中で放置す
ると、空気中の雑菌の好適な培養地となって甚だ腐敗し
やすいものである。従来、一部はそのまま食用し、又は
飼料とし、一部は乾燥させて変質を食い止め、食品、飼
料、合成樹脂の増量材等として有効利用しているが、そ
の殆どは産業廃棄物として土中に埋めるか、海洋投棄す
るか、廃油と混ぜて燃焼させるなどの処理をしている。
【0003】有効利用するためには腐敗防止と変質防止
が絶対必要のため、多大の費用を掛けて乾燥させ変質を
食い止めていた。然しながら、一度の大量のオカラが発
生するのに対し、従来のバッチ式乾燥装置では一回に処
理できる量が少なく、そのために多数回に分割して乾燥
装置に投入しなければならなかったため、遅く処理され
たオカラの腐敗が進行し、このため製品にバラツキが生
じていた。このため通常の食品添加物としては利用する
ことが困難であった。
【0004】また通常、オカラが生成する工場と、これ
を処理する工場とが異なるために、生成したオカラを処
理工場に輸送する途中において変質腐敗するのが常であ
った。一方オカラを納豆菌処理する試みとして特公平1
−16461号公報では、豆乳を分離した直後の約80
℃の熱いオカラを、多数の合成樹脂袋内に適当量分配収
納した後、それぞれのオカラに納豆菌を添加するものが
ある。又特公昭55−4383号公報では、豆乳を分離
したオカラを蒸煮して減菌し、オカラが熱いうちに納豆
菌を添加するものがあるが、いずれもバッチ式で、大量
のオカラを連続して処理することは困難であった。更に
は平成8年7月12日付け日経産業新聞の記載によれ
ば、オカラ腐敗防止手段として、ナフトキノンを主剤と
する有機溶剤をオカラに添加するものが提案されている
が、大量のオカラには大量の該有機溶剤を必要とするた
めにコストが嵩むばかりでなく、ただオカラの腐敗を遅
らせるだけのことであって、これを食品などの用途には
利用できない欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバッチ式の
乾燥装置は、装置の構造や価格と運転経費の関係から、
大量に送り出されてくるオカラに比して通常は容量の小
さいものが設置されている。そのため、オカラはバッチ
式の乾燥装置に分割処理され、残されたオカラは待機時
間中に腐敗が進行するので品質にバラツキを生じる欠点
がある。この品質のバラツキは、オカラを着臭、着色、
変質するために、乾燥後のオカラを直接料理したり、醤
油原料にしたり、煎餅に焼いたり、更に粉砕して、ケー
キ、パン、麺類、菓子等に添加したり、その他食用に供
する際の妨げになる大きな欠点になっていた。
【0006】従って、上記バッチ式の乾燥装置で処理さ
れた所謂乾燥オカラは、食品原料ではなく、合成樹脂と
混合することによって、緩衝用材、断熱保温材、容器、
箱、食器、その他の成型品として家庭用、工業用部材と
してのみ利用されていた。
【0007】一方、オカラを納豆菌処理して食用に利用
する前記特公平1−16461号公報では、多数の合成
樹脂袋内に適量分配収納するため、分配中に温度が低下
することと、雑菌が入りやすくなる欠点がある。また特
公昭55−4383号公報では、バッチ式の蒸煮釜を使
用して、室温から加熱すること、発酵に好適な水分の調
整が困難であること、発酵容器に移す必要があること、
などいずれもバッチ式欠陥が生じ、大量に処理できない
大きな欠点があった。
【0008】この発明が解決しようとする課題は、上記
従来のオカラ乾燥方法の欠点を解決するだけではなく、
大量に送り出されてくるオカラの殆ど又は全部を、バラ
ツキが無く、且つ低いコストで殺菌し、更に必要に応じ
て納豆菌を添加し、良質の食品又は食品添加物として利
用することができるようにすることである。またオカラ
を腐りにくくするための有機溶剤等の食品用として不適
な添加物を使用せずに上記目的を達成することである。
【0009】この課題は、オカラが生成してから移動し
容器に収納するまで、大気中に開放しないことであり、
且つコンベアで移動の途中に於いて殺菌及び必要に応じ
更に、納豆菌の添加を行うことであり、更に好ましくは
トラック等で輸送中に於いても納豆菌による発酵を継続
させることができるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明では、基本的には、豆乳を分離した直後の
オカラが約80℃と高温である事を利用し、これに少量
のエネルギーを追加することで容易に殺菌温度にまで発
熱昇温させる手段を採用することによって解決される。
【0011】そしてこの処理は、オカラを、発生からコ
ンベアで移動して処理容器に密封するまで、密閉された
コンベアの中で実施することが好ましく、特にオカラの
投入容器、或は処理容器を雑菌が入らない蓋構造とし、
連続的または半連続的にオカラを移動させる手段、オカ
ラを加熱殺菌する手段、加熱殺菌されたオカラを減圧等
による冷却と脱水をする手段、無菌空気の供給手段、所
定の温度に冷却されたオカラに納豆菌を添加する手段等
を備えたオカラを連続して殺菌及び/又は納豆菌添加処
理する装置を提供するものである。
【0012】なお従来、食品産業において通常の食品素
材をマイクロ波加熱と減圧冷却、真空乾燥を組み合わせ
て処理する方法が使用されることもあるが、この手段
を、豆乳を分離した直後のオカラという特殊な素材を連
続して処理する装置に適用した例は無く、更にこれを経
て納豆菌添加処理する例は無い。
【0013】
【作用及び構成】この発明は豆乳を分離した直後のオカ
ラを投入する投入容器と、オカラを殺菌必要に応じ冷
却、納豆菌添加してから分割収容し密閉する処理容器と
の間には、被処理材であるオカラを連続的に又は半連続
的に移動させる移動装置が設けられている。この投入容
器とは豆乳を分離した直後の大量のオカラが一度に収容
される程度の容器であることが好ましく、その形状や材
質は特に限定されない。また蓋は完全な密閉にもなり、
二重蓋の内部、又は一部の蓋には雑菌バクテリア等の進
入を阻止する高性能フイルターを設けたものがよい。
【0014】処理容器は密閉容器になるが、発酵容器に
もなり、蓋の一部に高性能フイルターを設けるとよい。
処理済みのオカラを収容中には雑菌等が侵入しないよう
に、無菌の空気、不活性ガス等が供給されることが好ま
しい。
【0015】連続的または半連続的な移動とは、必ずし
も一定の速度で移動するものに限るのではなく、一時停
止、間欠的に行われる移動も包含するものである。更
に、スクリューウ・コンベアのスクリューウの形状やピ
ッチを変化させることによって、オカラを移動中、加
熱、減圧、納豆菌の添加等に適した、圧縮、展開、撹
拌、振動をさせることができる。該スクリューウ・コン
ベアも円筒型のパイプだけではなく、断面が略U字型の
パイプ等自由に選ぶことができる。この移動手段は、連
設した容器にオカラを入れ、この容器を無限軌道式に回
動するものでも良いが、スクリューウ・コンベアでパイ
プ内のオカラを撹拌しながら移動或は圧送できるものが
好適である。更に移動の手段もスクリューウ・コンベア
だけに限定せず、これとベルト・コンベア等適宜他の移
動手段と組み合わせることができる。
【0016】豆乳を分離した直後の約80℃のオカラは
投入容器に投入され、スクリューウ・コンベア移動装置
で処理容器に移動中に、電子レンジ等に使用されるマイ
クロ波で発熱昇温され、同時にマイクロ波の殺菌力と発
熱によってオカラに付着した僅かな菌も殺菌される。同
時に該マイクロ波によって昇温したオカラは多量の蒸気
を発生するので、この蒸気を効率良く除去する蒸気排出
室を設けることが好ましい。
【0017】この殺菌されたオカラは原則として以下の
三つの処理にゆだねられる。 (イ)この殺菌されたオカラは処理容器に収納密閉す
る。 (ロ)この殺菌されたオカラは減圧下で冷却脱水した後
処理容器に収納密閉する。 (ハ)この殺菌されたオカラは減圧下で冷却した後納豆
菌の添加処理をし、処理容器に収納する。なお該処理容
器を発酵容器としてそのまま使用して発酵させることが
できる。また該処理容器は缶容器だけでなく袋体容器で
あっても良いことは言うまでもない。
【0018】この発明では上記無菌状態にしてから、7
0℃以下好ましくは60℃に冷却したオカラに納豆菌等
を添加してから撹拌し処理容器に収容されるものはすべ
て包含される。更に又、上記無菌状態にしてから、70
℃以下に冷却したオカラを処理容器に収納し、それから
納豆菌を散布撹拌して添加したものもすべて包含され
る。処理されるオカラは上記豆乳を分離した直後の約8
0℃のオカラに限定されず、冷えたオカラや防腐剤を添
加したオカラも包含される。上記、処理容器に収容され
たオカラは、そのままトラックなどで輸送して、乾燥工
場、発酵工場等に集荷貯蔵或は処理することができる。
又、トラックで移動中に発酵させることができる。
【0019】
【実施例】以下実施例によってこの発明の詳細を説明す
るが、この発明がこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また同一構成要素については同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0020】
【実施例1】以下にこの発明に係る、大量のオカラを殺
菌及び/又は納豆菌等添加処理する装置を添付説明図に
示した好適な一実施例について説明する。図1に於いて
投入容器1は豆乳を分離した直後のオカラ2を、一度に
全量収容できる大きさのもので、ステンレス、各種合成
樹脂たとえばポリプロピレン等の材質から製作されてい
る。オカラ収容後は雑菌が入らないように、侵入又は供
給する空気から、雑菌、ゴミ、埃等を濾過する高性能フ
イルター3を備えた蓋4がある。
【0021】蓋4には、必要に応じて高性能フイルター
3を密封カバーする小蓋5を設ける。高性能フイルター
3としては、例えば除菌用濾過フイルターが用いられ
る。他の高性能フイルター3としては、バクテリア等が
透過しない、例えばクリーンルームに使用する産業用H
EPAフイルター程度のフイルターでもよい。この該産
業用HEPAフイルターは0.3μmm以上の埃、黴、
バクテリア、を99.9%捕捉することができる性能を
持っている。
【0022】投入容器1はその下部6が円錐形で、底部
7にはパイプ部材8の中に回転軸9と螺旋のスクリュー
ウ10を設けたスクリューウ・コンベア11があり、こ
のスクリューウ10が回転することによって底部7のオ
カラ2は撹拌されながら移動する。該スクリューウ10
の回転数は特に限定されることはないが、例えば5〜5
0rpm程度で良いが、中でも、15rpm程度が適当
である。
【0023】加熱室Aでは、パイプ部材8の一部はマイ
クロ波12を透過するガラス筒13で構成され、該ガラ
ス筒13の外部から照射されるマイクロ波12によっ
て、オカラ2はその含有する水の粒子を振動させられる
ことによって発熱し、元の約80℃の温度から100℃
以上に昇温される。この発熱昇温はスクリューウ10の
撹拌によって均一に行われ、オカラはマイクロ波12独
自の殺菌力と100℃の以上の温度の両者によって殺菌
される。この場合マイクロ波12と温度の相乗作用によ
って100℃より低温でも充分に殺菌される。14は公
知のマイクロ波発振装置で発振周波数2450±50M
Hzである。
【0024】蒸気排出室Bでは、マイクロ波12の加熱
によって、オカラから発生する蒸気を除去するパイプ部
材8は、例えば100メッシュの穴を多数穿けたステン
レス鋼製の筒状の打抜き金網で、蒸気が通過するがオカ
ラの粒子は通さないフイルター構造のフイルター・パイ
プ15となっている。フイルター・パイプ15の他の例
として、厚さ1.6mmのステンレス鋼製の筒にレーザ
ー等で0.1〜0.5mmの孔或はスリットを多数穿け
たものがある。
【0025】蒸気排出室Bはマイクロ波12の加熱によ
って噴出してくる蒸気をそのまま排出してもよいが、必
要に応じて排風機16などで少し減圧してもよい。Cは
冷却のための減圧室で、前記フイルター・パイプ15を
減圧容器17で囲み真空ポンプ18で吸引するようにな
っている。19はコールドトラップである。この減圧室
Cの中で、オカラは150Torrに減圧され、スクリ
ューウ10で撹拌されながら、60℃の温度にまで冷却
されると同時に、水分を減じながら移動し、処理容器2
0に収容、密封される。処理容器20に収容密封するに
際して、無菌空気やチッ素などの不活性ガスを吹込管2
1で容器内に吹き込んで容器20内の圧力を上げ、雑菌
が紛れ込まないようにすることが好ましい。多数の処理
容器20に分割収容中はコンベアを一時停止又は緩送し
てもよい。
【0026】この実施例では約80℃で水分が約80%
であったオカラが、マイクロ波加熱殺菌、蒸気排出後約
75%となり、更に減圧冷却で60℃になったとき水分
は約65%に減少していた。上記処理容器の中に110
〜130℃高温の蒸気を噴射して殺菌してから、この中
に上記処理をしたオカラを無菌圧力気体下で充填し密閉
するときは、1ケ月後に開封しても変質腐敗の進行が無
かった。
【0027】
【実施例2】この実施例はオカラの乾燥を目的としたも
のである。豆乳を分離した直後のオカラを加熱室Aで加
熱殺菌後、蒸気排出室Bで余剰の水分を排除し、次いで
減圧室Cの中で55Torrに強力に減圧、スクリュー
ウ10で撹拌しながら40℃の温度にまで冷却しながら
移送し、処理容器20に収容、密封する。
【0028】減圧室Cから処理容器20に到るスクリュ
ーウ・コンベア11は、一部又は全部、上部に少し隙間
があるパイプ部材8とするか、又はU字型断面パイプ部
材22とすることが好ましい。これによって撹拌された
オカラの水分を、広い面積から除去することができる。
処理容器20には、吹込管21及び/又は高性能フイル
ター3から除湿された無菌の空気が充分な量供給され
る。このときのオカラは水分を55%に減じていた。
【0029】
【実施例3】実施例1のスクリューウ・コンベアのスク
リューウ10を、加熱、蒸気排出、減圧、納豆菌の添加
等それぞれの処理室に於いて、その処理に適した形状、
材質、ピッチを与えたものである。即ち一例として、ス
クリューウ回転軸9及びスクリューウ10の素材はSU
S304のステンレス鋼とし、加熱室Aのスクリューウ
ではこれにフッ素樹脂皮膜処理をした並目ピッチ、蒸気
排出室Bでは蒸気を放出し易いように早送りの粗いピッ
チ、減圧室Cでは減圧が管理し易いように細目ピッチ
で、これを減圧室の両端部にまで作成、納豆菌の添加室
Dでは撹拌が容易に行われるようにスクリューウに、プ
ロペラのような切り込みを入れる。これによって、一つ
のシャフトを回転させることで同時に各処理室の好まし
いオカラの移動状態が得られる。
【0030】
【実施例4】この実施例では、各処理室を必ずしも円筒
型のパイプ部材8とはせず、密閉型ではあるが、図2に
示すように適宜上方に開いた断面が略U字型のパイプ部
材22としている。これによって、実施例1で使用した
フイルター・パイプ15を利用しなくてもよい。管23
は、マイクロ波発振装置、排気装置、減圧装置、納豆菌
等散布をする装置に接続される。従って納豆菌等も上方
から散布すれば良い。
【0031】
【実施例5】この実施例では、加熱をするガラス筒13
が通常のガラス筒ではなく、ガラス粒を筒状に焼結して
通気性のあるフイルター構造としたものである。これに
よって、加熱と蒸気排出とを同時に行うことができる。
【0032】
【実施例6】実施例1で冷却されたオカラは移動されて
減圧冷却室Cを通過してから、図1点線内に示す納豆菌
添加室D、或は注入型納豆菌添加室Eを通過する。納豆
菌添加室Dは、パイプ部材8がオカラ2を通過しない程
度の穴が多数穿けられた、レーザー穿孔のステンレス鋼
製、フイルター・パイプ15で構成されている。該フイ
ルター・パイプ15は、市販納豆菌(宮城野納豆製造
所)の500倍希釈水溶液30を貯めた納豆菌添加室D
の中に浸漬され、納豆菌の希釈水溶液30はフイルター
・パイプ部材15を透過して、フイルター・パイプ15
の中のスクリューウ10で撹拌され、オカラに浸透添加
されるようになっている。納豆菌の希釈水溶液30の添
加に際しては、オカラに所定量の納豆菌が添加できるよ
うに、納豆菌添加室Dに適宜圧力を付加することができ
る。或は注入型納豆菌添加室Eは、打抜き金網によるフ
イルター・パイプ15の外から注入管31で所定量連続
的或は間欠的に注入ができる。
【0033】納豆菌の希釈水溶液を加えたオカラは最終
的に、水分が約60%であることが好ましい。納豆菌が
添加されたオカラは、スクリューウ・コンベア10で撹
拌されながら移動され、処理容器20に収容密封される
か、或は発酵容器に収容し発酵させる。発酵容器41は
図3のように、プラスチック製か又は金属にプラスチッ
クライニングをした容器で、高性能フイルター3と小蓋
5を備えた蓋4を設けることが好ましい。42は容器本
体41と蓋4とを結合する締めバンドである。
【0034】
【実施例7】実施例1で処理容器20に収容してから、
或は処理容器20に充填しながら、容器の口から納豆菌
をスプレーで散布し、容器の中を撹拌しながらオカラに
均一に添加する。納豆菌が添加されたオカラを充填した
処理容器は発酵容器と同意でもよいが、また必ずしも密
閉しなくてもよい。
【0035】
【実施例8】実施例2、又は実施例3で納豆菌を添加さ
れたオカラは、処理容器20に代えて、更に保温機能、
必要に応じて加熱機能を備えたタンク・ローリーに充填
し、輸送中においても発酵させるようにしたものであ
る。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、以下に列挙するような種々の効果が得られる。 (1)大量のオカラを均一な品質で連続的に殺菌処理で
き、且つ処理容器に収容密封できるので長期の貯蔵が可
能となった。 (2)約80℃で副成したオカラに20℃以上に加温す
るカロリーを追加するだけであるから、エネルギーのロ
スが無く、最も廉価に殺菌処理ができる。 (3)加熱が強力な殺菌力のマイクロ波、冷却が減圧装
置によってなされるから、雑菌が混入する虞がないばか
りでなく、蒸気と水分を除去し水分の含有率が大幅に低
下し、同時に体積が減少する。 (4)水分が減っただけ次の乾燥工程が短縮され、品質
低下の恐れが減り、エネルギーコストと乾燥機の使用効
率が上がる。 (5)同じ量のオカラに比べて、嵩が小さく軽くなって
移動と輸送に有利である。
【0037】(6)完全に殺菌処理され、水分を減少
し、且つ、処理容器に収容密封された状態で提供される
から、これを開封しても元の発生時のオカラよりも腐敗
の進行が遅いので、バッチ式で処理しても変質が少な
い。 (7)上記、処理容器がローリーであって、該ローリー
全体が殺菌及び雑菌の侵入に対して密封ができればロー
リーが利用できる。 (8)処理容器に収容密封され、腐敗が無く、品質が揃
っており、食品原料として好適であるから、そのまま醤
油に加工したり、又はこれを粉末処理をして、パン、ケ
ーキ、麺類、ピザ、その他の食品添加物として利用でき
る。 (9)納豆菌を添加し発酵容器に収容したオカラは、該
発酵容器を保温容器とすること、或は必要に応じて更に
加温装置をつけることで、トラック等で輸送中も発酵さ
せることができる。 (10)納豆菌を添加し処理容器に収容密封したオカラ
は、封を切ってから、35〜55℃に加温し、10〜2
4時間発酵させることによって納豆菌処理ができる。 (11)外筒をパイプとするスクリューウ・コンベアに
よって密閉状態で移動されるので雑菌が入らないばかり
でなく、加熱殺菌及び減圧冷却された室内でオカラが撹
拌され、又納豆菌添加処理において撹拌混合される。上
記したようにこの発明では、オカラを適宜容器に投入し
てから、コンベアで移動している間に加熱殺菌と冷却、
納豆菌の添加、均一撹拌まで行い、雑菌が入らない状態
で連続且つ大量のオカラを殺菌し納豆菌添加処理ができ
る。納豆菌が添加されたオカラは貯蔵、移動、輸送が自
由で任意に発酵させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例によるオカラを連続して殺菌
及び/又は納豆菌添加処理する装置の構成図である。
【図2】U字型断面パイプのスクリューウ・コンベアを
示す一部縦断側面図である。
【図3】発酵容器の斜視図である。
【符号の説明】
A 加熱室 B 蒸気排出室 C 減圧室 D 納豆菌等添加室 E 注入型納豆菌等添加室 1.投入容器 2.オカラ 3.高性能フイルター 4.蓋 5.小蓋 6.下部 7.底部 8.パイプ部材 9.回転軸 10.スクリューウ 11.スクリューウ・コンベア 12.マイクロ波 13.ガラス筒 14.マイクロ波発振装置 15.フイルター・パイプ 16.排風機 17.減圧容器 18.真空ポンプ 19.コールドトラップ 20.処理容器 21.吹込管 22.U字型断面パイプ部材 23.管 30.納豆菌希釈液 31.注入管 41.発酵容器 42.締めバンド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オカラを高温域に保持したままコンベアで
    移動し、その移動中オカラをマイクロ波で発熱昇温させ
    て殺菌した後処理容器に収納するようになしたことを特
    徴とするオカラの処理装置。
  2. 【請求項2】前記オカラをマイクロ波で発熱昇温させて
    殺菌した後、減圧装置で冷却すると同時に脱水するよう
    になした請求項1に記載のオカラの処理装置。
  3. 【請求項3】前記オカラを発熱昇温させて殺菌した後、
    減圧装置で約60℃に冷却し、これに納豆菌添加装置を
    付設した請求項1又は請求項2に記載のオカラの処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記オカラを発熱昇温させて殺菌した後、
    約60℃に冷却後、発酵容器に充填しながら納豆菌等を
    添加するようになした請求項1又は請求項2に記載のオ
    カラの処理装置。
  5. 【請求項5】コンベアがスクリューウ・コンベアであっ
    て、外筒をパイプ構造となし、中にスクリューウを備え
    てなるスクリューウ・コンベアにおいて、前記パイプ構
    造の一部に、マイクロ波を透過することができるパイプ
    部材を設けて加熱室とし、次いで水分のみを透過できる
    フイルター構造のフイルター・パイプを設けて蒸気排出
    室とし、更に必要に応じて納豆菌希釈水溶液を添加撹拌
    できる納豆菌等添加室を設けた請求項2又は請求項3に
    記載のオカラの処理装置。
  6. 【請求項6】コンベアが密封型のコンベアであって、一
    部が円筒状のパイプ部材、他の一部が上に拡大したU字
    型パイプ部材で構成されている請求項1に記載のオカラ
    の処理装置。
  7. 【請求項7】コンベアがスクリューウ・コンベアであっ
    て、適宜ピッチに疎密を設けることによって加熱、乾
    燥、納豆菌の添加等に適した移動速度を設定するように
    なした請求項5又は請求項6に記載のオカラの処理装
    置。
JP8289218A 1996-10-09 1996-10-09 オカラの処理装置 Pending JPH10113142A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6541058B1 (en) * 1999-11-18 2003-04-01 Fuji Oil Company, Limited Process for producing wet okara
JP2006034115A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Fumio Yamauchi 納豆、納豆機能性成分高含有食品及びその製造方法
JP2018508245A (ja) * 2015-10-30 2018-03-29 アヴェント インコーポレイテッド 滅菌パッケージングシステム

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