JP2003528716A - 汚水等のスラッジ処理方法および装置 - Google Patents

汚水等のスラッジ処理方法および装置

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JP2003528716A JP2001570567A JP2001570567A JP2003528716A JP 2003528716 A JP2003528716 A JP 2003528716A JP 2001570567 A JP2001570567 A JP 2001570567A JP 2001570567 A JP2001570567 A JP 2001570567A JP 2003528716 A JP2003528716 A JP 2003528716A
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Abstract

(57)【要約】 汚水または同様な有機スラッジを処理して、殺菌されかつ乾燥された製品を作る方法において、スラッジを少なくとも1つの第1部分と少なくとも1つの第2部分とに分割する段階と、第1部分の方が第2部分よりも高い乾燥固形物含量を有するように第1部分を乾燥させる段階と、第1部分と第2部分とを混合して、第1部分の乾燥固形物含量と第2部分の乾燥固形物含量との間の乾燥固形物含量をもつ混合物を作る段階と、混合物を殺菌すべく混合物にアルカリ性添加物を添加して、その後のエアレーションによる乾燥を行うことなく製品を作る段階とを有することを特徴とする方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、廃水処理プラント等の産業施設から出る汚水スラッジまたは同様の
有機スラッジの処理方法および装置に関する。
【0002】 (背景技術) 欧州特許EP 0 283 153 B1には、廃水スラッジを処理して大地に直
接適用できる農地用肥料にする方法が開示されている。この方法は、スラッジと
特定純度のアルカリ性物質とを混合させて、混合物を少なくとも1日間少なくと
も12のpHに高めて殺菌を行い、次に混合物を乾燥させる段階を有している。
乾燥は、(a)エアレーションを行いかつ固形物レベルが少なくとも65%の嵩
固形物に達しかつこれを維持するまで、少なくとも7日間12以上のpHを維持
するか、(b)エアレーションを行いかつ固形物レベルが少なくとも50%固形
物に達しかつこれを維持するように少なくとも50℃の温度に加熱することによ
り行われる。上記(b)において、温度はあらゆる非病原性微生物まで死滅させ
るほど高くすべきではない。pHおよび乾燥を高めることは、スラッジへの臭気
および好ましくないウイルス、バクテリア、寄生虫および保菌生物(例えば、ハ
エ)の誘引を低減させかつ有益な非病原性微生物を死滅させることなく、病原菌
の再成長を防止するために行われる。温度上昇のうちの少なくとも幾分かは、ア
ルカリとの発熱反応によるものである。製品は、所望の固形物含量達成後の約1
0日間に亘って空気養生することができる。乾燥および養生は、地干し(windro
wing)、反転または他の強制通気法により行うことができ、養生またはエアレー
ション時間は、エアレーション手順、大気温度および湿度等の他のファクタに基
いて定められ、かつ任意の特定環境について、必要な目的点に到達したことを経
験的に判断する決定を行うことが必要である。これは、固形物含量を測定するた
めの試料を採取する段階と、下記すなわち、 ・動物ウイルス:100ml当り1より小さいプラーク形成単位 ・サルモネラバクテリア:100ml当り3より小さいコロニー形成単位 ・寄生虫:100ml当り1より小さい生卵数 ・病原性微生物の重大な再成長:存在しないようにしなければならない を試験する段階と、閉じた室内で許容できるレベルまで臭気を低下させる段階と
からなる。この臭気の低減は、いかなる気候条件下でもかつ製品へのハエの誘引
の有無にかかわらず無期限に維持される。同時に、少なくとも幾分かの有益な非
病原性微生物の存在が確立されなくてはならない。
【0003】 方法(b)が使用される場合、少なくとも50℃の温度(しかしながら、全て
の非病原性微生物を死滅させるほどには高くない温度)を維持するための最短推
奨時間は少なくとも12時間であり、次に、熱処理されかつアルカリ安定化され
た脱水スラッジケーキが、少なくとも50%の固形物含量が得られるまで地干し
を間欠的に反転させることにより空気乾燥される(pHは、少なくとも3日間1
2以上に維持される)。
【0004】 欧州特許EP 0 283 153に関連する英国特許GB 2 276 876A
には、少なくとも15重量%の固形物含量を有する汚水スラッジを、遊離石灰を
含有するアルカリ性物質で処理する方法であって、得られた混合物を貯蔵し、お
よび/または乾燥させおよび/または堆肥化させ、混合物に充分な石灰を添加し
て、少なくとも10のpHを達成する処理方法が開示されている。12より高い
場合も含む高いpH値も排除するものではないが、アンモニア発生量の少ない1
2より低いpHレベルでも、病原菌の優れた低減効果を達成できる。これは、処
理されたスラッジおよびその包囲物を好ましいものとし、かつ処理された物質が
より多くの窒素を保有し、肥料としての価値を高めることを意味する。
【0005】 上記英国特許GB 2 276 876に開示の方法は、スラッジを例えばベル
トプレスで脱水し、かつ計量ホッパを用いてスラッジを混合機内に計量供給する
段階を有する。混合機内には適当量のアルカリ性物質が供給され、混合された物
質はスキップに供給される。スキップは、混合された物質を地干し領域に供給し
、混合された物質はここで、通常は7日までの期間、周期的に反転される。しか
しながら、導入された酸化カルシウムの量は、pHを12より高い値に高めるの
に充分な量でありかつ実際に、少なくとも2時間は12より高い値に確実に保持
するのに充分な量であることも示唆されている。この場合、混合物は2時間以上
貯蔵できるが、大地に直接適用される。
【0006】 上記2つの明細書に記載された方法は労働集約的であり、主観的判断(例えば
、閉じた室内での臭気の評価)、または結果を得るのに数日または数週間を要す
る生物学的試験の結果に基く度合いが大きいことは明白である。
【0007】 有効な処理を行うには、アルカリと脱水されたスラッジとを混合させる必要が
あるが、それでもスラッジは多量の水を保有する。なぜならば、水が存在する場
合にのみ、望ましい発熱化学反応が生じるからである。上記明細書の記載から明
らかなように、目的製品は、発熱段階中に適当であるよりも少量の水を保有する
ことが要求される。この場合に重要なことは、製品が最終的には乾燥されるべき
ことであり、これは、製品を地干しにより処理するためである。地干し、特に地
干しを反転させることによるエアレーションは、労働集約的でなくかつフロアス
ペースも少なくて済むが、ゆっくりした乾燥方法でありかつ作業者を過度レベル
のアンモニアおよび揮発性有機化合物に曝す。
【0008】 欧州特許EP 0 283 153および英国特許GB 2 276 876に開示
されている従来技術の方法には他の問題および欠点がある。例えば、比較的多量
のアルカリ性物質が必要とされるため、アルカリ性物質が、処理により製造され
る目的製品の大きな割合の部分を占めてしまう。これは、3つの重要な態様でコ
ストを増大させる。第1に、多量のアルカリ性物質を使用することに伴うコスト
がある。第2に、物質、熱パルスおよび地干し形成を介しての大きな混合製品体
積の取扱い、および反転に伴うかなりのコストがある。第3に、現場からの目的
製品の除去に伴う輸送コストがある。他の重要な点は、目的製品の大きな割合の
部分はアルカリ性物質であるので、目的製品中の窒素および燐等の栄養素の相対
割合が低減されないだけでなく、製品の高いpHのために固定されてしまうこと
である。これが、農業用肥料としての目的製品の可能性ある価値を低下させる。
また、多量のアルカリ性物質が添加されているので、長期間に亘って12より高
いpHが維持され、規制を受ける物質による特殊廃棄物として類別される製品と
なってしまう。特殊廃棄物は、特別な埋立廃棄を必要とする。
【0009】 地干し製品の温度を均一に制御し、培養(culture)し、かつ測定することは
、不可能ではないにせよ困難である。また、欧州特許EP 0 283 153の
方法を用いるときは、実際に、製造時および完成品の両方において製品が臭気、
より詳しくはアンモニアを放つという重大な問題に遭遇することが判明している
【0010】 汚水スラッジの処理に関する米国規定(EPA法規503規定)によれば、殺
菌を行うだけでなく(クラスA病原菌低減)、製品の安定化を図る必要があるこ
とに留意すべきである。後者は保菌生物誘引低減要件と呼ばれ、法規503.3
3(b)で規定されている。疑義のないようにするため、本願明細書で使用する
用語「安定剤」および「安定化」は、米国EPA法規503.33(b)に規定
された保菌生物誘引低減要件を満たす方法をいうものとする。
【0011】 (発明の開示) 本発明は、上記問題および欠点を解消しかつ汚水スラッジの処理における新し
い例を提供する。本発明は、従来技術の方法に比べて、効率が高く、経済的で、
労働集約性およびスペース集約性が低く、かつ制御性に優れた(すなわち、バイ
オ技術試験結果、不正確な手作業のサンプリングおよび乾燥固形物含量、温度お
よびpH等の測定手順に基かない)汚水スラッジの処理方法および装置であって
、連続オンラインプロセスモニタリングおよび管理を行なう汚水スラッジの処理
方法および装置を提供する。本発明は、病原菌の死滅および処理されたスラッジ
のその後の長期間安定性を確保できる決定的な方法を提供する。より詳しくは、
所与の量のスラッジの処理後に作られる目的製品のトン数は大幅に低減され、こ
のため、製造コスト、ハンドリングコストおよび輸送コストが低下される。これ
は、主として、殺菌を要するスラッジおよびアルカリ性物質の量が大幅に低減さ
れるためである。アルカリ性物質の使用量が少ないことによる他の長所は、コス
トを一層節約できることである。さらに、欧州特許EP 0 283 153およ
び英国特許GB 2 276 876に開示の方法とは異なり、本発明は、地干し
等のエアレーション方法の使用は含まない。また、本発明の装置が必要とするフ
ロアスペース(すなわち「設置場所」)は大幅に減少される。さらに、本発明に
より発生される臭気は最小限に留められかつ容易に処理される。また、本発明の
方法により作られる目的製品は、高品質で栄養素を高度に利用でき、かつ実質的
に臭気がないものである。さらに、アルカリ性物質の使用量が非常に少ないので
、プロセス温度制御および処理後のpH低下の両方がより効率的に達成される。
【0012】 本発明の第1態様によれば、汚水または同様な有機スラッジを処理して、殺菌
されかつ乾燥された製品を作る方法において、 スラッジを少なくとも1つの第1部分と少なくとも1つの第2部分とに分割す
る段階と、 第1部分の方が第2部分よりも高い乾燥固形物含量を有するように第1部分を
乾燥させる段階と、 第1部分と第2部分とを混合して、第1部分の乾燥固形物含量と第2部分の乾
燥固形物含量との間の乾燥固形物含量をもつ混合物を作る段階と、 混合物を殺菌すべく混合物にアルカリ性添加物を添加して、その後のエアレー
ションによる乾燥を行うことなく製品を作る段階とを有することを特徴とする方
法が提供される。
【0013】 スラッジを「乾燥」流と「湿潤」流とに分割することから生じる多くの長所が
ある。スラッジの第1部分の乾燥中に、有害病原菌の少なくとも幾分かの死滅が
達成される。このため、混合物の殺菌(および安定化)のために必要とされるア
ルカリ性添加物の全量が比較的少なくて済み、コスト上の利点が得られかつ所与
の量の湿潤スラッジ出発材料に関する製品のトン数を低減できる。また、第1部
分を乾燥させることは、優れた高乾燥固形物含量をもつ目的製品を容易かつ経済
的に作ることができるという長所を有している。製品の乾燥固形物含量が高いほ
ど、目的製品の長期間安定性を優れたものとすることができる。アルカリによる
殺菌段階に関連する熱は、混合物の有益な付加乾燥(アルカリ性添加物との発熱
反応からの発熱による乾燥)を行うことができる。また、地干しまたは他のエア
レーション技術等の時間およびスペース集約的でかつコストが嵩む乾燥段階は不
要になる。本発明の方法は、生スラッジの処理に使用でき、高価なスラッジ熟成
段階が不要になるという長所を有している。しかしながら、本発明の方法は、熟
成されたスラッジ原料の処理にも使用できる。
【0014】 本発明の方法は、連続的またはほぼ連続的にバッチ態様で作動できることに留
意すべきである。従って、第1部分および第2部分は、1つ以上の別個のスラッ
ジパケットで構成するか、別々のスラッジ「流れ」で構成することもできる。
【0015】 混合物を安定化させるため、混合物にアルカリ性添加物を添加できる。これは
、混合物のpHを、2時間以上の間12以上に上昇させ、次にさらに22時間の
間11.5以上のpHに維持するためである。
【0016】 本発明の方法はまた、スラッジを少なくとも1つの第1部分と第2部分とに分
割する前にスラッジを脱水して、脱水されたスラッジケーキを作る段階をさらに
有している。
【0017】 第1部分を乾燥させる段階は、第1部分の実質的な殺菌または完全な殺菌を行
うことである。これにより、必要なアルカリ性添加物の量は最小限に維持される
。また、第1部分の乾燥は高いpHでは達成されないため、この乾燥段階に関連
して生じる臭気にアンモニアが含まれることはない。むしろ、揮発性有機化合物
、硫化水素および種々のメルカプタン等の揮発性種またはガスが発生しても、こ
れらは、生物学的フィルタ、スクラバーまたは再生熱酸化剤により容易に除去さ
れる。この効果により、スラッジ処理に関連して生じる臭気(アンモニアおよび
ある種の揮発性有機化合物は、このような臭気の主原因である)が大幅に低減さ
れる。
【0018】 第1部分は、55%より大きい乾燥固形物含量となるように乾燥される。
【0019】 第1部分は、90%より小さい乾燥固形物含量となるように乾燥される。
【0020】 混合物の乾燥固形物含量は50%以上、好ましくは52〜65%の範囲内にあ
る。
【0021】 製品の乾燥固形物含量は60%以上、好ましくは65%以上である。
【0022】 製品は連続的に排出させることができる。混合物の殺菌および乾燥は、混合物
を再循環させるか否かを問わず、先入れ先出し(FIFO)ホッパ内で行うこと
ができる。
【0023】 重要な実施形態では、第1部分の乾燥は、発電機により発生された熱または適
当な源から得られる廃棄熱を用いて行われる。これにより、本発明の方法は一層
エネルギ効率に優れたものとなる。なぜならば、発電機または他の廃棄熱源から
の副生物として得られる熱(これらの熱は、さもなくば有効な目的に機能しない
)を乾燥段階に使用できるからである。より好ましい(ただし、非制限的な)実
施形態では、発電機は、埋立または熟成現場から発生されるメタンガスを使用す
る。このような現場は、公共団体の汚水処理現場の近くにあることは極めて一般
的である。このような現場から得られるメタンは2つの有効な仕事、すなわち発
電および有効熱の発生を行う。本発明のこの長所を利用する汚水処理作業は、電
力を真に寄与させることができる。また、熟成現場または埋立現場の近くの大気
からメタンが除去されることも有効である。
【0024】 刈り取った草および葉っぱ等の緑藻廃棄物は、第1部分および/または第2部
分、好ましくは第1部分に付加することができる。
【0025】 他の重要な実施形態では、アルカリ性添加物は、スラッジ乾燥固形物の30重
量%以下、好ましくは25重量%以下、最も好ましくは20重量%以下の混合比
で混合物に添加される。これは、最終的に形成される製品の非常に低い割合であ
ることを示すが、驚くべきことに、スラッジの殺菌および安定化にとって充分な
ものであり、高品質の製品を作ることができる。使用されるアルカリ性添加物は
少量であるにもかかわらず、長期間に亘って、優れた制御による温度殺菌および
安定化プロファイルを得ることができる。
【0026】 好ましくは、アルカリ性添加物は石灰からなり、該石灰は粉砕されているか、
微粒状である。この態様で処理された石灰に関連する大きい表面積は、殺菌プロ
セスおよび安定化プロセスを改善することが判明している。
【0027】 スラッジの乾燥は薄膜乾燥機により行われ、該乾燥機は水平ワンパス間接加熱
型薄膜乾燥機で形成できる。このような乾燥機は、Buss-SMS GmbH(Pratteln、
スイス国)により製造されている。これらの乾燥機はプラグ流ベースすなわち先
入れ先出し(FIFO)で作動し、乾燥機内でのスラッジの滞留時間を正確に確
立できるという長所を有している。
【0028】 本発明の方法は連続的に遂行できる。
【0029】 本発明の第2態様によれば、本発明の第1態様の方法に従って汚水スラッジま
たは同様な有機スラッジを処理する装置において、 スラッジを少なくとも1つの第1部分と少なくとも1つの第2部分とに分割す
る手段と、 第1部分の方が第2部分よりも高い乾燥固形物含量を有するように第1部分を
乾燥させる手段と、 第1部分と第2部分とを混合して、第1部分の乾燥固形物含量と第2部分の乾
燥固形物含量との間の乾燥固形物含量をもつ混合物を作る手段と、 アルカリ性添加物を混合物に添加する手段と、 混合物を殺菌しかつ任意により安定化させるべく混合物および添加されたアル
カリ性添加物を保持して、その後のエアレーションによる乾燥を行うことなく製
品を作る手段とを有することを特徴とする装置が提供される。
【0030】 混合物および添加されたアルカリ性添加物を保持する手段は、先入れ先出し(
FIFO)ホッパで構成できる。
【0031】 本発明の装置は、スラッジを少なくとも1つの第1部分と第2部分とに分割す
る前にスラッジを脱水する手段をさらに有しており、該手段はベルトプレス装置
で構成でき、該ベルトプレス装置は多段ベルトプレスで構成できる。
【0032】 第1部分を乾燥させる手段は、発電機と、該発電機により発生された熱を第1
部分に搬送する手段とで構成できる。
【0033】 第1部分を乾燥させる手段は薄膜乾燥機で構成でき、該乾燥機は水平ワンパス
間接加熱型薄膜乾燥機で構成できる。
【0034】 本発明の装置は、石灰を収容する少なくとも1つの貯蔵器をさらに有し、石灰
はアルカリ性添加物または添加物の一部として使用される。石灰は粉砕するか、
微粒状に形成できる。
【0035】 本発明の第3態様によれば、本発明の第1態様の方法により作られる乾燥スラ
ッジ製品が提供される。このような製品は、高い(60%以上の)乾燥固形物含
量および高い栄養価のものとして形成できる。この製品は、製造された表土製品
として、および農業用肥料として使用できる。
【0036】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、添付図面を参照して、本発明による方法および装置を説明する。
【0037】 図1は、本発明の方法の一実施形態を示す。汚水は、参照番号10で示す箇所
でプロセスに導入され、ベルトプレスシステム12を用いて脱水されて、スラッ
ジケーキが作られる。一般に、スラッジケーキの乾燥固形物含量は約27%であ
る。脱水後に、スラッジケーキは、第1部分と第2部分とに分離/分割される。
バッチ態様の方法では、この分割により別個の部分が作られることに留意すべき
である。しかしながら、より詳細に後述するように、連続的またはほぼ連続的な
処理も可能であり、この場合には、2つの部分がスラッジケーキの異なる「流れ
」を形成する。
【0038】 第1部分は、搬送システム14により乾燥機16へと搬送される。搬送システ
ムは、ベルトコンベアおよび排出プラウ並びに連続モニタリングを行う赤外線水
分センサおよび計量ベルトシステム等の既知の手段で構成できる。任意であるが
、第1部分は、刈り取った草のような緑草廃棄物20が導入されるブレンダ18
に通すことができる。
【0039】 乾燥機16は、適当な脱水温度で、所望の乾燥固形物含量の乾燥スラッジ22
を作るのに充分な時間をかけて第1部分を乾燥させる。
【0040】 多くの理由から、緑草廃棄物はこのようにして廃棄するのが有効である。緑草
廃棄物は非常に高い含水量(一般に、約80%)を有し、従って非常に嵩張るも
のである。米国および他の国では、緑草廃棄物は埋立により廃棄することはでき
ず、むしろ地方自治体は、いわゆる「構内廃棄(yard waste)」のための収集サ
ービスを行っている。堆肥製造装置が必要となるので、収集コストに加え、廃棄
コストも高くなる。このような装置は作動および運転コストが高く、臭気に関し
苦情を受ける危険がある。本発明は、緑草廃棄物の廃棄および再循環を行うより
便利な方法を提供する。また、緑草廃棄物の乾燥部分(例えば、元の重量の約2
0%)は有機物質およびNおよびPのような栄養素が多いので、目的製品に利益
をもたらす。
【0041】 乾燥されたスラッジ22は、コンベアベルト等の手段によりスラッジブレンド
ビン24に搬送され、該ブレンドビンでは、第1部分のスラッジが第2部分のス
ラッジ(この第2部分のスラッジは、脱水されているが、それ以上に乾燥されて
はいない)とブレンドされる。このブレンドにより、第1部分と第2部分との中
間の乾燥固形物含量をもつ混合物が形成される。混合物は、連続プラウシェアミ
キサ(continuous plough share mixer)等の混合機26に搬送され、この混合
機26ではサイロ28からのアルカリ性添加物が添加され、混合物と混合される
。混合物は、殺菌機29(該殺菌機は先入れ先出しホッパで構成できる)に搬送
される。
【0042】 アルカリ性添加物はCaOが好ましいが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0043】 第1部分が乾燥されているため、第1部分と第2部分との混合物がすでに比較
的乾燥された状態にあることは非常に好ましいことである。また、第1部分の乾
燥により、この第1部分が部分的にまたは全体的に殺菌されることも非常に好ま
しいことである。結論的にいえば、比較的少量のCaOで済み、かつCaOの添
加は乾燥処理を完了させるのに充分なものであるということである。かくして、
付随するあらゆる欠点をもつさらなる乾燥処理(例えば、地干し)を不要にでき
る。一般に、必要とされるCaOの量は、スラッジ混合物の約30重量%以下、
好ましくは20%以下である。他の長所は、殺菌/乾燥処理は比較的短くて1日
以内好ましくは5時間以内であり、また4時間以内、一般的には2〜3時間にす
ることができる。殺菌/乾燥処理の間、12以上のpHおよび約70℃までの温
度が得られる。12より低いpHおよび/または約70℃より低い温度でも充分
な殺菌が達成されると考えられる。従って、本発明はこれらの点に関して制限さ
れるものではない。さらに別の長所は、目的製品中のCaOが比較的少量である
ことおよび目的製品のこの乾燥度によって、所与のスラッジの導入により作られ
る目的製品の量が減少されることである。他の長所は、製品の迅速な冷却である
。さらに別の長所は、過剰のCaOを使用しないため、製品のpHは、CaOが
消費されるにつれて迅速に低下することである。
【0044】 一般に、アルカリ性添加物の添加後の混合物の温度は、断熱された反応容器内
で、5時間まで最低65℃の温度に上昇されかつ均一に維持され、この間、pH
は12.0以上に維持される。その後の24時間は、製品のpHは11.5より
高く維持される。このようにして、EPA法規503.33(b)(6)の要件
を満たすものとなり、製品の安定化を達成できる。一般に安定化処理は殺菌機で
は完全に行われないことに留意すべきである。むしろ、安定化処理は、製品が殺
菌機から排出された後に続けられる。
【0045】 プロセスの終時に、栄養価に富む目的製品30が、ベルトコンベア装置を用い
て排出される。
【0046】 第1部分および第2部分の乾燥度の正確な細部、第1部分と第2部分との混合
比、添加されるアルカリ性添加物の量および目的製品の乾燥固形物含量は、意図
する正確な用途に従って、本願に開示する例を用いて変えることができる。代表
的な例では、27%の乾燥固形物含量の脱水スラッジケーキが、重量比で4:1
の第1部分と第2部分とに分割される。第1部分の乾燥は63.5%の乾燥固形
物含量を作るべく行われる。第2部分と混合されると、50%の乾燥含量をもつ
混合物が作られる。乾量で30%(全量で15%)のCaOを用いた処理により
、67%以上の優れた乾燥固形物含量の目的製品が作られる。欧州特許EP 0
283 153の方法と比較して、作られる目的製品のトン数は1/2以上減少
される。
【0047】 これらの値は、例示としてのみ考察すべきである。しかしながら、実際には、
第1部分を約50%の乾燥固形物含量まで乾燥させることは好ましくない。なぜ
ならば、この乾燥度のスラッジは非常にくっ付き易く、スラッジの取扱いを困難
にするからである。また、第1部分を非常に乾燥させることも好ましくない。な
ぜならば、非常に乾燥した生スラッジは、通常、非常に繊維質に富んでいて密度
が小さいため、使用を困難にするからである。約90%以上の乾燥固形物含量は
、乾燥し過ぎていて、多分便利に使用できないであろうし、自然発火および燃焼
等の危険がある。
【0048】 27%の乾燥固形物含量の脱水スラッジケーキが使用され、かつ混合物(殺菌
前)中の50%の乾燥固形物含量が望まれるものと仮定すると、第1部分に分割
(およびその後に乾燥)される脱水スラッジケーキの重量%と、乾燥後の第1部
分の必要乾燥固形物含量との間の関係を計算できる。この関係が、図2にグラフ
形態で示されている。当業者には、本発明の範囲内で、上記代表値を如何にして
さらに適合させるかは明らかであろう。
【0049】 1つの重要な実施形態では、近くの埋立現場または熟成現場から発生するメタ
ンガス34を動力とするガスタービン32を用いて、電力が現場で発生される。
埋立現場は、汚水および廃水処理装置の近傍に極く一般的に見られるものである
。発電プロセスの副生物は熱であり、この熱は、第1部分のスラッジを乾燥させ
るのに有効に使用される。ガスタービン32により発生される電気は、汚水処理
装置への給電に使用でき、かつ実際には、国/地方の送電網に入力できる余剰電
力を発生する。また、発電および発熱の目的で、他の任意の適当な供給源からの
天然ガスを使用することもできる。
【0050】 本発明は、CaOが粉砕されまたは微粒化されていると、特に首尾良く作動す
ることが判明している。これは、殺菌処理に関連する反応に利用できる表面積が
大きくなるためである。
【0051】 また、本発明は、プラグ流ベースすなわち先入れ先出し(FIFO)で作動す
るワンパス薄層膜乾燥機を使用して第1部分を乾燥させると特に首尾良く作動す
ることが判明している。このような乾燥機として、例えば、Buss-SMS GmbH(ス
イス国、Hohenrainstrasse 10、Pratteln 1)の製造に係る乾燥機がある。Buss-
SMSの形式D-0100乾燥機は、スラッジを少なくとも50〜65%の範囲内の乾燥
固形物含量に連続乾燥させるのに非常に適していることが判明している。また、
第1部分は、この第1部分が非常に熱い(約60℃)間に第2部分と混合され、
これにより混合物が比較的熱くて、殺菌温度を比較的容易に得ることができる。
Buss-SMS D-0100のような水平薄膜乾燥機は、可変速駆動装置を備えた供給ポン
プ、コニカル供給ホッパおよび攪拌機、凝縮器および凝縮物受容器、液体リング
ポンプ(非凝縮蒸気を吸引するためのもの)および加熱手段を設けることにより
システムに組み込むことができる。乾燥機のブレードが、乾燥機を通してスラッ
ジを(水平薄膜乾燥機の場合にはほぼ水平方向に)押し込み、ブレードはまた、
スラッジを乾燥機壁上に反復して確実に薄く拡散させる。壁は、例えば熱オイル
ヒータまたは蒸気ボイラで形成できる加熱手段により間接的に加熱される。しか
しながら、薄膜乾燥機に代えて、他の乾燥形態を有効に使用できる。
【0052】 薄膜乾燥機の長所は、一般に、100℃の最低スラッジ温度でかつ約4分間の
滞留時間でスラッジを均一に乾燥できることにある。このような条件は、スラッ
ジの完全な殺菌を行う上で充分過ぎるものである。乾燥温度をモニタリングする
ため、乾燥機内にセラミック表面を取り付けることができる。
【0053】 多数の混合試験において、混合物の乾燥度およびCaO混合比が用いられた。
混合物の約46%のスラッジ乾燥度が用いられた。これは、約55%の乾燥固形
物含量の第1スラッジ部分と約26%の乾燥固形物含量の第2部分とを適当な混
合比で混合することにより作られる。13〜26%の比率でCaOが添加された
。最終製品の乾燥度は、混合物の乾燥度を大きく上回ることがないことに留意す
べきである。例えば、13.1%のCaOで処理された46%の乾燥固形物含量
での混合により、52%の乾燥固形物含量の製品が得られ、一方、26.1%の
CaOが添加された46%の乾燥固形物含量のスラッジにより57%の乾燥固形
物含量の製品が得られた。
【0054】 スラッジの乾燥により、スラッジとアルカリ性添加物との混合物が既に非常に
乾燥されていることは非常に有効なことである。なぜならば、第1部分が乾燥処
理に続く混合時に熱い(例えば、40〜60℃またはこれ以上の温度)ため、ア
ルカリ性添加物が混合物に添加されるときに混合物が依然としてかなり熱く、付
随するあらゆる欠点をもつさらなる乾燥処理(例えば地干し)が不要になると考
えられるからである。乾燥処理は、殺菌段階で必要とされる多量の熱を付与し、
これにより、比較的少量のアルカリ性添加物を用いて殺菌を行うことができると
考えられる。これに対し、欧州特許EP 0 283153および英国特許GB
2276876の従来技術の方法に関連する比較的多量のアルカリ性添加物は、
その一部が、大気温度から殺菌熱パルスを発生させるのに必要とされる。これは
、これらの従来技術では、アルカリ性添加物と水との発熱反応により達成され、
従って、高価なアルカリ性添加物を付加的に必要とする。また、スラッジを乾燥
させること自体が、スラッジ部分を部分的または全体的に殺菌できることも有効
である。このため、全体的殺菌および安定化を達成するのに、比較的少量のCa
Oで済む。CaOを添加すると、水との発熱反応によりさらに乾燥するが、さら
に乾燥させることが不要のこともあることに留意すべきである。
【0055】 全プロセスは連続的またはほぼ連続的に運転できる。脱水されたスラッジケー
キの一定またはほぼ一定の流れを確保するのに、単一または複数のベルトプレス
を使用できる。同様に、複数の乾燥機または混合機を使用して連続的スループッ
トを確保することができる。殺菌段階および安定化は、単一または複数の先入れ
先出し(FIFO)ホッパ等を用いて連続的に行うことができる。殺菌および安
定化段階は比較的短時間であるので、殺菌および安定化は、ホッパを通るワンパ
ス(1回通し)の間に行なうことができる。換言すれば、ホッパを通して物質を
再循環させることは不要である。
【0056】 殺菌および安定化段階で発生されるアンモニアは、アンモニアスクラバーを用
いて除去できる。しかしながら、第1部分の部分的または完全な殺菌が第1部分
の乾燥の間に達成されるので、発生されるアンモニアの量は低減される。第1部
分のこの「予殺菌」は高いpHでは行われないので、このプロセス中にアンモニ
アが多量に発生することはない。逆に、揮発性有機化合物、硫化水素および多数
のメルカプタン等の臭気性化合物が発生されるが、これらは、生物学的フィルタ
、スクラバーまたは再生熱酸化剤を用いて容易に処理できる。従って、本発明は
、臭気に関する問題を極めて低減できるという長所を有している。
【0057】 本発明を、ピークすなわち高スラッジスループットのみに対処させるべく使用
できる。この場合には、スラッジは、ほぼ平均的または平均以下の量のスラッジ
を処理する必要がある日に、選択された方法に従って処理される。このような1
つの方法は、乾燥されたスラッジをアルカリ性添加物で処理する前に、スラッジ
を、製品の所望の乾燥固形物含量まで実質的に予乾燥させることである。この方
法は、本件出願人による係属中の出願の要旨である。スラッジ要求量が任意の選
択された度合いだけ平均を超えるときは、スプリッタを使用して、スラッジを、
本発明に従って処理される流れ(例えば、1つの流れは乾燥流、他方の流れは「
湿潤」流)に分離させることができる。これらの両流れはその後に混合され、次
に殺菌および安定化される。このようにして、装置は、本発明の方法を使用して
ピークスラッジ要求に対処できる。
【0058】 本発明に関連するコストの低減により、および本発明が有効で、同一性があり
かつ販売可能な商品(すなわち、高品質の乾燥スラッジ製品および余剰電力)を
提供できるという事実により、本発明による装置は、4〜5年作動させることに
より資本的投資を回収できると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法を示す概略フローチャートである。
【図2】 アルカリ性添加物の添加前に50%の乾燥固形物含量が必要とされる場合の、
第1部分の必要乾燥固形物含量に対する第1部分に分割されたスラッジの割合(
%)を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4D059 AA05 AA07 BD11 BD21 BD34 BE08 BE15 BJ00 BK12 CA06 CA10 CA21 CB04 DA04 EB01 EB11

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水または同様な有機スラッジを処理して、殺菌されかつ乾
    燥された製品を作る方法において、 スラッジを少なくとも1つの第1部分と少なくとも1つの第2部分とに分割す
    る段階と、 第1部分の方が第2部分よりも高い乾燥固形物含量を有するように第1部分を
    乾燥させる段階と、 第1部分と第2部分とを混合して、第1部分の乾燥固形物含量と第2部分の乾
    燥固形物含量との間の乾燥固形物含量をもつ混合物を作る段階と、 混合物を殺菌すべく混合物にアルカリ性添加物を添加して、その後のエアレー
    ションによる乾燥を行うことなく製品を作る段階とを有することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ性添加物は混合物を安定化させるべく混合物に
    添加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 スラッジを少なくとも1つの第1部分と第2部分とに分割す
    る前にスラッジを脱水して、脱水されたスラッジケーキを作る段階をさらに有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1部分を乾燥させる段階は、第1部分の実質的な殺菌
    を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1部分を乾燥させる段階は、第1部分の完全な殺菌を
    行うことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1部分は、55%より大きい乾燥固形物含量となるよ
    うに乾燥されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1部分は、90%より小さい乾燥固形物含量となるよ
    うに乾燥されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記混合物の乾燥固形物含量は50%以上、好ましくは52
    〜65%の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記製品の乾燥固形物含量は60%以上、好ましくは65%
    以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記製品は連続的に排出されることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記混合物の殺菌および乾燥は先入れ先出しホッパ内で行
    われることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第1部分の乾燥は廃棄熱を用いて行われることを特徴
    とする請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1部分の乾燥は発電機により発生された熱を用いて
    行われることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記発電機は、埋立現場または熟成現場から発生したメタ
    ンガスを使用することを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記アルカリ性添加物は、スラッジ乾燥固形物の30重量
    %以下、好ましくは25重量%以下、最も好ましくは20重量%以下の混合比で
    混合物に添加されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の方法
  16. 【請求項16】 前記アルカリ性添加物は石灰からなることを特徴とする請
    求項1〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記石灰は粉砕されているか、微粒状であることを特徴と
    する請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記スラッジの乾燥は薄膜乾燥機により行われることを特
    徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記乾燥は、水平ワンパス間接加熱型薄膜乾燥機により行
    われることを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19のいずれか1項記載の連続方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか1項記載の方法で汚水スラッジ
    または同様な有機スラッジを処理する装置において、 スラッジを少なくとも1つの第1部分と少なくとも1つの第2部分とに分割す
    る手段と、 第1部分の方が第2部分よりも高い乾燥固形物含量を有するように第1部分を
    乾燥させる手段と、 第1部分と第2部分とを混合して、第1部分の乾燥固形物含量と第2部分の乾
    燥固形物含量との間の乾燥固形物含量をもつ混合物を作る手段と、 アルカリ性添加物を混合物に添加する手段と、 混合物を殺菌しかつ任意により安定化させるべく混合物および添加されたアル
    カリ性添加物を保持して、その後のエアレーションによる乾燥を行うことなく製
    品を作る手段とを有することを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 前記混合物および添加されたアルカリ性添加物を保持する
    手段が先入れ先出しホッパを備えていることを特徴とする請求項21記載の装置
  23. 【請求項23】 前記スラッジを少なくとも1つの第1部分と第2部分とに
    分割する前にスラッジを脱水する手段をさらに有することを特徴とする請求項2
    1または22記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記第1部分を乾燥させる手段は、発電機と、該発電機に
    より発生された熱を第1部分に搬送する手段とを備えていることを特徴とする請
    求項21〜23のいずれか1項記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記第1部分を乾燥させる手段は薄膜乾燥機を備えている
    ことを特徴とする請求項21〜24のいずれか1項記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記乾燥機は水平ワンパス間接加熱型薄膜乾燥機であるこ
    とを特徴とする請求項25記載の装置。
  27. 【請求項27】 石灰を収容する少なくとも1つの貯蔵器をさらに有し、石
    灰はアルカリ性添加物または添加物の一部として使用されることを特徴とする請
    求項21〜26のいずれか1項記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記石灰は粉砕されているか、微粒状であることを特徴と
    する請求項27記載の装置。
  29. 【請求項29】 請求項1〜20のいずれか1項記載の方法により作られる
    ことを特徴とする乾燥スラッジ製品。
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