JP3398812B2 - ゲーム機用蝶番 - Google Patents

ゲーム機用蝶番

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JP3398812B2
JP3398812B2 JP35161998A JP35161998A JP3398812B2 JP 3398812 B2 JP3398812 B2 JP 3398812B2 JP 35161998 A JP35161998 A JP 35161998A JP 35161998 A JP35161998 A JP 35161998A JP 3398812 B2 JP3398812 B2 JP 3398812B2
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農史 中村
常男 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチスロ機(パチ
ンコホール用スロットマシン)、パチンコ機等のゲーム
機の前枠を本体枠に対し開閉自在に取り付けるゲーム機
用蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ機の前枠を本体枠に対
し開閉自在に取り付ける蝶番として、従来、上部に取り
付けられる上部蝶番と下部に取り付けられる下部蝶番か
らなる蝶番がある。この蝶番は、上部蝶番、下部蝶番共
に固定部と可動部とに分かれて形成され、ピンと軸受部
の嵌合により可動部側が固定部側に対し回動可能に支持
される。つまり、上部蝶番の固定部は本体枠の上角部に
固定され、上部蝶番の可動部は前枠の上角部に固定さ
れ、下部蝶番の固定部は本体枠の下角部に固定され、下
部蝶番の可動部は前枠の下角部に固定される。そして、
前枠を本体枠に対し取り付ける場合、前枠を持ってその
下部蝶番の可動部を本体枠側の固定部にピンと軸受の嵌
合により嵌め込み、同時に、その上部蝶番の可動部を本
体枠側の固定部にピンと軸受の嵌合により嵌め込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記のよう
に、前枠を本体枠に対し装着する際には、上角部と下角
部に設けた両蝶番のピンと軸受を上下同時に嵌め合わせ
て行なう必要があり、加えて、パチンコ機の前枠には、
パチンコ球の打ち出し装置や玉出し装置等の制御駆動装
置が数多く取り付けられているから、前枠の重量は非常
に重い。また、これらの前枠は、パチンコホールにおい
て、作業者の手作業により本体枠側に装着されるため、
このような前枠の取り付け作業は、かなり難しく、労力
を必要とし、ピンと軸受の嵌合が良好にできない場合に
は、蝶番や他の部材を傷つけてしまう問題があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ゲーム機の前枠と本体枠の上角部と下角部に分離し
て設けられる蝶番の可動部と固定部を容易に嵌合して組
み付けることができるゲーム機用蝶番を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のゲーム機用蝶番は、ゲーム機の本体枠の上
角部に固定される固定部と、固定部にピンと軸受部との
嵌合により回動可能に支持されゲーム機の前枠の上角部
に取り付けられる可動部と、を備えたゲーム機用蝶番に
おいて、可動部の水平取付板にピンが下向きに突設さ
れ、固定部の前部に突出した水平突出部上にはピンが嵌
挿される孔状の軸受部が設けられ、水平突出部の外側縁
部に開口部が形成され、開口部と軸受部との間に案内路
が連通して形成され、開口部から案内路へと進入するピ
ンを、下から保持して軸受部へ導入させる板ばね部材が
水平突出部の下側に弾性変形可能に取り付けられ、板ば
ね部材の中間部に、ピンを導入するための凹部を形成
し、板ばね部材の先端にピンが嵌挿される支持部を形成
したことを特徴とする。
【0006】
【0007】ここで、上記水平突出部の元部上には水平
凹部を立体形に形成し、水平凹部内に穿設した孔にリベ
ットを挿入し、リベットにより板ばね部材を取り付ける
とよい。
【0008】
【発明の作用・効果】このような構成のゲーム機用蝶番
は、ゲーム機の本体枠の上角部に蝶番の固定部が取り付
けられ、前枠の上角部に蝶番の可動部が取り付けられ
る。また、本体枠の下角部と前枠の下角部には、ピンと
そのピンを軸支する軸受部を有する下部蝶番の固定部と
可動部が取り付けられる。
【0009】前枠を本体枠に対し装着する場合、先ず、
前枠を持って下部蝶番の可動部を本体枠側の固定部に、
ピンと軸受部との嵌合により嵌め込む。ピンと軸受部は
可動部または固定部の何れかとなる場合がある。
【0010】次に、その下部蝶番を支点にして前枠を少
し傾けながら、上部蝶番の可動部の水平取付板に突設し
たピンを、その固定部の水平突出部の外側縁部に設けた
開口部から案内路へと進入させる。つまり、可動部のピ
ンを固定部の外側より水平突出部の開口部に進入させ
る。そして、そのピンを軸受部側に動かすように前枠を
略鉛直状態にすると、板ばね部材が下側に弾性変形しな
がら、ピンが板ばね部材の上を軸受部まで滑り込むよう
に移動する。これによって、可動部側のピンは、固定部
側の軸受部に正確に嵌入し、板ばね部材先端の所定位置
に保持される状態となる。
【0011】このように、先ず、下部蝶番を嵌め、次に
下部蝶番を支点にして前枠を少し水平方向に傾けなが
ら、可動部のピンを固定部の軸受部に、板ばね部材上を
滑り込ませるようにして嵌合させるため、従来のよう
に、上部蝶番と下部蝶番のピンと軸受部の嵌合を、前枠
を持ちながら同時に行なう必要がなく、重量のある前枠
を非常に簡単に、本体枠に対し蝶番を介して取り付ける
ことができる。
【0012】また、板ばね部材には、ピンを導入するた
めの凹部と、ピンを軸受部に移動させた状態でピンの側
部を支持する支持部を設ければ、より確実にピンを板ば
ね部材上で滑らせて軸受部に移動させることができ、軸
受部に移動したピンを良好に支持することができる。
【0013】また、水平突出部の元部上に水平凹部を立
体形に形成すれば、水平突出部の上下方向の曲げ強度を
十分大きくして水平突出部の変形を防止することができ
る。水平凹部内に穿設した孔にリベットを挿入し、リベ
ットにより板ばね部材を取り付ける構造とすれば、リベ
ットを目立たせずに板ばね部材を良好に取り付けること
ができる。
【0014】さらに、可動部のピンを固定部の外側より
水平突出部の開口部に進入させる構造であるため、蝶番
の可動部が固定される前枠の固定部分は、その内側に挿
入凹部を設けておけば良い。従って、その外側つまり前
枠の正面側を覆った状態とし、前枠の内側に水平突出部
を進入させる開口部を設ければよく、前枠の上角部つま
り蝶番の可動部を設ける上角部の正面側をカバー板等で
覆うことにより、蝶番の可動部を隠して前枠の外観を良
くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はゲーム機用蝶番における上
部蝶番の固定部1の分解斜視図を示し、図2はその断面
図を示している。この上部蝶番の固定部1は、平面L字
形に鋼板を曲折した取付板部2の前部に、水平突出部3
を突設し、その水平突出部上の先端寄りに軸受部4を設
けると共に、水平突出部3の内側に板ばね部材5を設け
て構成される。平面L字形の取付板部2の両面には取付
孔が穿設される。
【0016】この水平突出部3はその水平部分の周縁に
一体に側壁部3aが形成され、立体形状となって強度的
に補強されている。軸受部4は長孔状に形成され、そこ
にはピン13を軸受部4まで導入するための案内路6が
連通・接続される。案内路6の端は水平突出部3の外側
(向かって右側の側壁部)に設けた開口部7に連通して
接続される。
【0017】その水平突出部3の内側(下側)に、板ば
ね部材5が、その先端側をフリーにして上下に弾性変形
可能に、その元部を水平突出部3の水平部の下側にリベ
ット8で固定して配設される。板ばね部材5は、図1に
示すように、その先端部に、可動部側のピン13を支持
するための半円状の支持部5aを有し、更に、中間部に
はピン13を導入するための凹部5bが設けられ、凹部
5bから支持部5aにかけては傾斜部5cが形成され
る。そして、この板ばね部材5の支持部5aのある先端
部は、そのばね力により、水平突出部3の内側に当接し
て静止し、支持部5aと軸受部4の位置が合致してい
る。なお、半円状の支持部5aは円孔又は長孔とするこ
ともできる。
【0018】このような上部蝶番の固定部1は、そのL
字状の取付板部2に設けた取付孔と取付ねじを使用し
て、図3に示すように、ゲーム機の本体枠(キャビネッ
ト)15の上角部に、その水平突出部3を前方に出して
固定される。
【0019】また、ゲーム機の前枠(前扉)16の上角
部には、上部蝶番の可動部12が取り付けられ、可動部
12には、その本体の水平取付板の突出端部に、ピン1
3が下方に向けて垂直に固定される。このピン13は、
上記固定部1の軸受部4内に嵌挿可能な形状に形成さ
れ、固定部1の軸受部4に対向可能な位置に配置され
る。また、図3に示すように、前枠16上部において、
可動部12の上にはカバー板が配設され、可動部12は
その上部をカバー板に覆われた状態となる。ただし、可
動部12の真下の前枠16の内側及び左側面はカバーさ
れず、水平突出部3を挿入するための挿入凹部14が形
成される。
【0020】図5に示すように、ゲーム機の本体枠15
の下角部に、下部蝶番の固定部17が取付られ、固定部
17はその水平取付板の突出端部にピン18が上方に向
けて垂直に固定され、更に、ゲーム機の前枠16の下角
部に、下部蝶番の可動部19が取付られる。この可動部
19の水平取付板の突出端部には、軸受部となる軸受孔
がピン18を挿通可能に形成される。なお、下部蝶番に
おいては、そのピンを可動部に設け、ピンが嵌る軸受部
をその固定部に設けることもできる。
【0021】前枠16を本体枠15に対し開閉可能に装
着する場合、先ず、前枠16を持って下部蝶番の可動部
19の軸受孔を、本体枠15側の固定部17のピン18
に嵌め込む。軸受孔は鋼板に穿設した孔であり、ピンと
孔の嵌め合いには多少の間隙があるため、前枠16は多
少傾動可能である。
【0022】次に、その下部蝶番を支点にして前枠16
を少し傾けながら、上部蝶番の可動部12の水平取付板
に突設したピン13を、その固定部1の水平突出部3の
外側部に設けた開口部7から軸受部4の案内路6に進入
させる。
【0023】ピン13を案内路6から軸受部4側に移動
させるように前枠16を動かしてそれを鉛直状態にする
と、図4に示すように、ピン13は、板ばね部材5の凹
部5bから傾斜部5cに進む時、板ばね部材5を下方に
撓ませながら軸受部3内に入り、板ばね部材5の先端の
支持部5aに嵌り込む。このとき、板ばね部材5はその
ばね力により上方に戻って水平突出部3の下面に当接
し、これによって、板ばね部材5の支持部5aがピン1
3に正確に嵌ってピン13を支持し、可動部12のピン
13は固定部1の軸受部4内の正常位置に回転可能に保
持される。
【0024】このように、先ず、下部蝶番を嵌め、次に
下部蝶番を支点にして前枠16を少し水平方向に傾けな
がら、上部蝶番の可動部12のピン13を固定部1の軸
受部4内に、案内路6と板ばね部材5を経て滑り込ませ
るように嵌合させるため、従来のように、上部蝶番と下
部蝶番のピンと軸受部の嵌合を、前枠を持ちながら同時
に行なう必要がなく、重量のある前枠16を非常に簡単
に、本体枠15に対し蝶番を介して取り付けることがで
きる。
【0025】また、可動部12のピン13を固定部1の
外側より水平突出部3の開口部7に進入させる構造であ
るため、蝶番の可動部12が固定される前枠16の固定
部分は、その内側に挿入凹部14を設けておけば、その
外側つまり前枠16の正面側を覆った状態とし、前枠1
6の内側に水平突出部3を進入させる開口部を設けるこ
とができ、前枠16の上角部つまり蝶番の可動部12を
設ける上角部の正面側をカバー板等で覆い、前枠16の
外観を良くすることができる。
【0026】さらに、板ばね部材5は水平突出部3の下
側で側壁部3aで囲われた部分に隠れて配設されるた
め、外部からは見えにくく、前枠16の閉鎖時には、前
枠16の上角部により水平突出部3の下面も覆われるた
め、不正や悪戯を防止することができる。また、可動部
12のピンが、水平突出部3の外側から、つまり水平突
出部3の左側部から軸受部4内に進入する構造であり、
水平突出部3の前部は完全に囲われているため、不正を
防止することができる。
【0027】前枠16を本体枠15から外す場合、つま
り蝶番の可動部12を固定部1より外す場合、前枠16
を本体枠15の前方に約90度開いた状態で、前枠16
を上方に持ち上げれば、ピン13が軸受部4より容易に
外れ、簡単に前枠16つまり蝶番の可動部12を外すこ
とができる。前枠16を所定角度以上開かない閉鎖状態
では、前枠16の挿入凹部14の上側が水平突出部3の
下面に当り、前枠16を持ち上げることができず、前枠
16を外すことはできない。
【0028】なお、平面L字形の取付板部の側面部は、
図6に示すように、外側に曲げるのではなく、内側に曲
げて取付板部22とすることもできる。この場合、取付
板部22の側面部は本体枠(キャビネット)の内側に固
定されるため、外観には現れず、本体枠の外観を良好に
することができる。また、水平突出部23の先端は、側
壁を設けずに、カットされた形状とすることもできる。
【0029】図7〜図10は、他の実施例の上部蝶番を
示している。この上部蝶番の固定部31は、正面視でL
字形に鋼板を曲折した取付板部32の前部に、水平突出
部33を突設し、その水平突出部33の外側周囲に側壁
部33aを設け、且つ水平部上の先端よりに軸受部34
を設けて構成される。取付板部32は水平部と垂直部と
からなり、水平部の前方に水平突出部33が延設され
る。水平突出部33は側壁部33aにより立体形状とな
り強度的に補強されている。軸受部34は長孔状に形成
され、そこにはピン13を軸受部34まで導入するため
の案内路36が連通・接続され、案内路36の端は水平
突出部33の外側に開口した開口部37に連通・接続さ
れる。
【0030】水平突出部33の内側(下側)には、ピン
案内部材35が上下に揺動可能に軸支される。ピン案内
部材35は、図7に示すように、その先端部に、可動部
側のピン13を支持するための半円状の支持部35aを
有し、更に、中間部にはピン13を導入するための凹部
35bを有し、凹部35bから支持部35aにかけては
傾斜部35cが形成される。また、凹部35bの両側に
側壁部が形成され、そこに支軸挿入用の孔が穿設され、
凹部35bの背後の壁部には戻しばね38が嵌る切欠部
が設けられる。
【0031】このようなピン案内部材35は、図7に示
すように、その凹部35b上に戻しばね38を載置した
状態で、水平突出部33の内側(下側)に挿入され、支
軸39を水平突出部33の側壁からピン案内部材35の
側壁部に挿通させることにより、上下に揺動可能に装着
される。この状態で、ピン案内部材35は、戻しばね3
5の付勢力により、その先端の支持部35aを水平突出
部33の下面に当接されて静止し、支持部35aと軸受
部34の位置が合致する(図8)。
【0032】このような上部蝶番の固定部31は、上記
実施例と同様に、そのL字状の取付板部32に設けた取
付孔と取付ねじを使用して、ゲーム機の本体枠(キャビ
ネット)15の上角部に、その水平突出部33を前方に
出して固定される(図9)。
【0033】また、ゲーム機の前枠(前扉)16の上角
部には、上記と同様に、上部蝶番の可動部12が取り付
けられ、可動部12には、その本体の水平取付板の突出
端部に、ピン13が下方に向けて垂直に固定される。こ
のピン13は、上記固定部31の軸受部34内に嵌挿可
能な形状に形成され、固定部31の軸受部34に対向可
能な位置に配置される。また、前枠16上部において、
可動部12の上にはカバー板が配設され、可動部12は
その上部をカバー板に覆われた状態となる。
【0034】前枠16を本体枠15に対し開閉可能に装
着する場合、上記と同様に、先ず、前枠16を持って下
部蝶番の可動部の軸受孔を、本体枠15側の固定部のピ
ンに嵌め込む。軸受孔は鋼板に穿設した孔であり、ピン
と孔の嵌め合いには多少の間隙があるため、前枠16は
多少傾動可能である。
【0035】次に、その下部蝶番を支点にして前枠16
を少し傾けながら、上部蝶番の可動部12の水平取付板
に突設したピン13を、その固定部31の水平突出部3
3の外側部に設けた開口部37から軸受部34の案内路
36に進入させる。
【0036】ピン13を案内路36から軸受部34側に
移動させるように前枠16を動かしてそれを略鉛直状態
にすると、図10に示すように、ピン13は、ピン案内
部材35の凹部35bから傾斜部35cに進む時、ピン
案内部材35を下方に回動させながら軸受部34内に入
り、ピン案内部材35の先端の支持部35aに嵌り込
む。このとき、ピン案内部材35は戻しばね38のばね
力により上方に戻って水平突出部33の下面に当接し、
これによって、ピン案内部材35の支持部35aがピン
13を支持し、可動部12のピン13は固定部31の軸
受部34内の正常位置に回転可能に保持される。
【0037】水平突出部31にピン案内部材35を設け
た構造の蝶番であっても、上記と同様に、可動部12の
ピン13を、案内路36を経て軸受部34内に滑り込ま
せ、従来のように、上部蝶番と下部蝶番のピンと軸受部
の嵌合を、前枠を持ちながら同時に行なわなくても、重
量のある前枠16を非常に簡単に、本体枠15に対し蝶
番を介して取り付けることができる。
【0038】また、可動部12のピン13を固定部31
の外側より水平突出部33の開口部37に進入させる構
造であるため、上記と同様に、前枠16の正面側を覆っ
た状態とし、前枠16の内側に水平突出部3を進入させ
る開口部を設け、前枠16の上角部つまり蝶番の可動部
12を設ける上角部の正面側をカバー板等で覆い、前枠
16の外観を良くすることができる。
【0039】図11〜図12は、さらに他の実施例の上
部蝶番を示している。この上部蝶番の固定部41は、正
面視でL字形に鋼板を曲折した取付板部42の前部に、
水平突出部43を突設し、その水平突出部43の外側周
囲に側壁部43aを設け、且つ水平突出部上の先端より
に軸受部44を設けて構成される。取付板部42は水平
部と垂直部とからなり、水平部の前方に水平突出部43
が延設される。水平突出部43は側壁部43aにより立
体形状となり強度的に補強されている。
【0040】また、水平突出部43の元部上、つまり水
平突出部43と取付板部42との境界部付近には、水平
凹部48がプレス加工などにより立体形に、つまり側壁
と底部を持った立体形状に形成される。この水平突出部
43の元部上の水平凹部48により、強度が不足し易い
水平突出部43の元部の上下方向の曲げ強度を十分大き
くして、水平突出部43の変形を防止することができ
る。
【0041】さらに、この水平凹部48内に孔48aが
穿設され、その孔48aにリベット49が挿入され、こ
のリベット49により板ばね部材45が水平突出部43
の内側に固定される。リベット49の頭部は水平凹部4
8内に隠れることになるため、リベット49の頭部が目
立たず、板ばね部材45を良好に固定することができ
る。一方、水平突出部43上の軸受部44は長孔状に形
成され、そこには可動部のピンを軸受部44まで導入す
るための案内路46が連通・接続され、案内路46の端
は水平突出部43の外側に開口した開口部47に連通・
接続される。
【0042】水平突出部43の内側(下側)に、板ばね
部材45が、その先端側をフリーにして上下に弾性変形
可能に、その元部を水平突出部43の水平部の下側にリ
ベット49で固定して配設される。板ばね部材45は、
図1に示す実施例と同様のものであり、その先端部に、
可動部側のピンを支持するための半円状の支持部45a
を有し、更に、中間部にはピンを導入するための凹部4
5bが設けられ、凹部45bから支持部45aにかけて
は傾斜部45cが形成される。そして、この板ばね部材
45の支持部45aのある先端部は、そのばね力によ
り、水平突出部43の内側に当接して静止し、支持部4
5aと軸受部44の位置が合致する。
【0043】この上部蝶番の固定部41は、上記実施例
と同様、ゲーム機の本体枠の上角部に、その水平突出部
43を前方に出して固定され、前枠を本体枠に対し装着
する場合には、先ず下部蝶番を嵌合させ、その下部蝶番
を支点にして前枠を少し傾けながら、上部蝶番の可動部
のピンを水平突出部43の外側に設けた開口部47から
軸受部44の案内路46に進入させる。このとき、ピン
は、板ばね部材45の凹部45bから傾斜部45cに進
み、板ばね部材45を下方に撓ませながら軸受部43内
に入り、板ばね部材45の先端の支持部45aに嵌り込
む。板ばね部材45はそのばね力により上方に戻って水
平突出部43の下面に当接し、板ばね部材45の支持部
45aがピンに正確に嵌ってピンを支持し、可動部のピ
ンは固定部1の軸受部44内の正常位置に回転可能に保
持される。
【0044】なお、図13に示すように、水平突出部4
3の軸受部44に案内路46を介して接続される開口部
57を、水平突出部43の内側縁部に設けることもでき
る。この場合、上部蝶番の可動部のピンを水平突出部4
3の内側に設けた開口部57から軸受部44の案内路4
6に進入させることになるため、図3において、前枠1
6の正面側に、水平突出部43が進入するための隙間を
作ることになるが、水平突出部43の外側縁部には開口
部が現れないから、外観上或はいたずら防止の観点から
は良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す上部蝶番の固定部1
の分解斜視図である。
【図2】上部蝶番の固定部1の水平突出部3の断面図で
ある。
【図3】ゲーム機の本体枠15と前枠16の上角部に取
り付けた上部蝶番の斜視図である。
【図4】上部蝶番の可動部12を固定部1に嵌める際の
平面図である。
【図5】蝶番を設けたゲーム機の斜視図である。
【図6】他の実施例の上部蝶番の固定部1の斜視図であ
る。
【図7】他の実施例の上部蝶番の固定部31の分解斜視
図である。
【図8】他の実施例の固定部31の水平突出部33の断
面図である。
【図9】上部蝶番の可動部12を固定部31に嵌める際
の平面図である。
【図10】上部蝶番の可動部12を固定部1に嵌める際
の水平突出部33の断面図である。
【図11】他の実施例の上部蝶番の固定部41の分解斜
視図である。
【図12】同固定部41の水平突出部43の断面図であ
る。
【図13】開口部57を内側縁部に設けた場合の固定部
41の斜視図である。
【符号の説明】
1−固定部 2−取付板部 3−水平突出部 4−軸受部 5−板ばね部材 6−案内路 7−開口部 12−可動部 13−ピン 15−本体枠 16−前枠 31−固定部 32−取付板部 33−水平突出部 34−軸受部 35−ピン案内部材 36−案内路 37−開口部 38−戻しばね 39−支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−215395(JP,A) 特開 平11−99269(JP,A) 特開 平11−156025(JP,A) 特開2000−79237(JP,A) 実開 平5−6064(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 7/10 - 7/12 A63F 5/04 512 A63F 7/02 326

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲーム機の本体枠の上角部に固定される
    固定部と、該固定部にピンと軸受部との嵌合により回動
    可能に支持され該ゲーム機の前枠の上角部に取り付けら
    れる可動部と、を備えたゲーム機用蝶番において、 該可動部の水平取付板にピンが下向きに突設され、該固
    定部の前部に突出した水平突出部上には該ピンが嵌挿さ
    れる孔状の軸受部が設けられ、該水平突出部の外側縁部
    に開口部が形成され、該開口部と該軸受部との間に案内
    路が連通して形成され、該開口部から該案内路へと進入
    する該ピンを、下から保持して該軸受部へ導入させる板
    ばね部材が該水平突出部の下側に弾性変形可能に取り付
    けられ、該板ばね部材の中間部に該ピンを導入するため
    の凹部が形成され、該板ばね部材の先端に該ピンが嵌挿
    される支持部が形成されたことを特徴とするゲーム機用
    蝶番。
  2. 【請求項2】 前記水平突出部の元部上に水平凹部が立
    体形に形成され、該水平凹部内に穿設した孔にリベット
    が挿入され、該リベットにより前記板ばね部材が取り付
    けられている請求項1記載のゲーム機用蝶番。
  3. 【請求項3】 ゲーム機の本体枠の上角部に固定される
    固定部と、該固定部にピンと軸受部との嵌合により回動
    可能に支持され該ゲーム機の前枠の上角部に取り付けら
    れる可動部と、を備えたゲーム機用蝶番において、 該可動部の水平取付板にピンが下向きに突設され、該固
    定部の前部に突出した水平突出部上には該ピンが嵌挿さ
    れる孔状の軸受部が設けられ、該水平突出部の外側縁部
    に開口部が形成され、該開口部と該軸受部との間に案内
    路が連通して形成され、該開口部から該案内路へと進入
    する該ピンを、下から保持して該軸受部へ導入させるピ
    ン案内部材が上下に揺動可能に軸支され、前記軸受部ま
    で移動した該ピンを支持するように該ピン案内部材を付
    勢する戻しばねが設けられたことを特徴とするゲーム機
    用蝶番。
  4. 【請求項4】 前記ピン案内部材の中間部に前記ピンを
    導入するための凹部が形成され、該ピン案内部材の先端
    に該ピンが嵌挿される支持部が形成された請求項3記載
    のゲーム機用蝶番。
  5. 【請求項5】 ゲーム機の本体枠の上角部に固定される
    固定部と、該固定部にピンと軸受部との嵌合により回動
    可能に支持され該ゲーム機の前枠の上角部に取り付けら
    れる可動部と、を備えたゲーム機用蝶番において、 該可動部の水平取付板にピンが下向きに突設され、該固
    定部の前部に突出した水平突出部上には該ピンが嵌挿さ
    れる孔状の軸受部が設けられ、該水平突出部の内側縁部
    に開口部が形成され、該開口部と該軸受部との間に案内
    路が連通して形成され、該開口部から該案内路へと進入
    する該ピンを、下から保持して該軸受部へ導入させる板
    ばね部材が該水平突出部の下側に弾性変形可能に取り付
    けられ、該板ばね部材の中間部に該ピンを導入するため
    の凹部が形成され、該板ばね部材の先端に該ピンが嵌挿
    される支持部が形成され、該水平突出部の元部上に水平
    凹部が立体形に形成され、該水平凹部内に穿設した孔に
    リベットが挿入され、該リベットにより前記板ばね部材
    が取り付けられていることを特徴とするゲーム機用蝶
    番。
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