JP5958956B2 - 蝶番 - Google Patents
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Description
しかしながら、板材を巻いて形成した筒状の巻付部にピンを圧入或いは締付けする方法では、板材やピンの材質のばらつきや、巻付部にピンを圧入或いは締付けする際のピンや巻付部への力のかかり方等にばらつきがあること等によって、巻付部に固定されたピンの軸線方向が、必要とする方向からずれたり、傾斜したりすることになる。そうすると、各ピンを固定部材の上下の軸受部の軸受孔に挿入して可動部材と固定部材とを組み付けて蝶番とすることができず、可動部材を不良品として廃棄するか、または、上下のピンの軸線を一致させるため叩き出し加工等による繊細で熟練と時間を要する微調整を行うことになるが、コストアップや生産効率の低下を来すことになる。無理に各ピンを固定部材の上部と下部の軸受部の軸受孔に挿入して蝶番を組み付け得たとしても、可動部材と固定部材との開閉操作に力が必要となったり、きしんだりすることになり、蝶番としての商品価値が劣ることになる。
(2)前記(1)において、前記ストッパー部材の本体板部は矩形状で側面視略く字状をしており、前記本体板部より下方に延設された前記差込板部は、前記本体板部より幅狭とされていることが好ましい。
(3)前記(1)または(2)において、前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、前記差込板部には、裏側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状入口における前記長尺体の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていてもよい。
(4)前記(1)または(2)において、前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板状部の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていてもよい。
(5)前記(1)または(2)において、前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に断面コ字状部を有する板部材が固定され上下を前記差込板部のスリット状入口と出口とする差込孔が形成されてなり、前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板部材の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていてもよい。
(6)前記(1)または(2)において、前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成され、前記板状部の下方には前記長尺体に内側に隆起した係止用突起が形成されており、前記差込板部には、係止用孔が形成されており、前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止用孔が前記係止用突起に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていてもよい。
(7)前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(6)において、前記上部と下部のヒンジ軸ピンは夫々上部と下部のヒンジブロックに固定されていてもよい。
(8)前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)または(7)において、前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、該第3板部の側縁上部と下部から断面L字状の延設部が夫々延設され、該上部と下部の延設部の先端縁部に前記軸受部が夫々形成されていてもよい。
(9)前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)または(7)において、前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、前記第2板部の上部と下部に縦長の開口が夫々設けられ、断面L字状で先端縁部に軸受部が形成され後端側に前記第1板部との固定部が形成された軸受部材が、該軸受部材の前記固定部を前記各開口に夫々挿通して前記第1板部に固定されていてもよい。
すなわち、この発明の蝶番においては、上下のヒンジブロックのヒンジ軸ピンの中心軸線が高精度に一致した可動側ヒンジ部材を確実に得ることができる。これは、下方に向かって突出したヒンジ軸ピンを備えたヒンジブロックを二つ、つまり、一方を上部用、他方を下部用として採用しており、一方のヒンジブロックを可動側ヒンジ部材の断面コ字状の長尺体の内側上部に設け、次いで、下部に他方のヒンジブロックを設けるだけで、各ヒンジブロックのヒンジ軸ピンの中心軸線を一致させた状態とすることができることによる。そして、このような可動側ヒンジ部材は、構造が簡単で安価でもある。
従って、この発明の蝶番は、高精度であって、固定側ヒンジ部材の各軸受部の軸受孔に可動側ヒンジ部材のヒンジ軸ピンを夫々挿入するのに支障なく容易に蝶番に組み付けることができ、組み付けられた蝶番の開閉操作もスムーズに行うことができて使い勝手も良好であり、また、組み付けられた状態において各軸受孔からヒンジ軸ピンを夫々抜き出すことも支障なく容易に行うことができる。
また、この蝶番は、可動側ヒンジ部材の長尺体が断面コ字状、固定側ヒンジ部材の長尺体が断面クランク状といった補強構造を有することから堅固でもある。
こういったことから、この蝶番は、安価で商品価値が高い。
そして、可動側ヒンジ部材と固定側ヒンジ部材を分離する必要が生じた場合は、ストッパー部材の本体板部の当接用上縁部と固定側ヒンジ部材の軸受部との当接状態を、例えば、適宜の道具によって解除する方向に本体板部を弾性変形させて解除し、その状態のまま、可動側ヒンジ部材を上方へ持ち上げればよい。
このような機能を果たすための前記した構成は簡単で安価でもある。
図1は、この発明の蝶番の一実施の形態における縦長の可動側ヒンジ部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は中央縦断面図である。
可動側ヒンジ部材1は、断面コ字状の長尺体2の内側上部と下部に、下方に向かって突出したヒンジ軸ピン3、3を備えたヒンジブロック4、4がヒンジ軸ピン3、3の夫々の軸線を一致させて固定されている。ヒンジ軸ピン3、3は先端部が先細とされている。
取付板部2aには、上部と下部に、ヒンジブロック4、4をねじ固定するためのねじ孔7、7、および、夫々のねじ孔7の近傍に後述するヒンジブロックの位置決め用孔8、8が穿設されている。また、取付板部2aには、扉への取り付け孔9が長手方向に沿って複数箇所に穿設されている。
図3に示されるように、ヒンジブロック4は、上下に貫通するヒンジ軸ピンの嵌挿孔11が設けられ、前後方向に雌ねじ孔12が形成され、裏面に位置決め用突起13、13が突設されている。ヒンジブロック4は、ダイキャスト等によれば複雑な形状であっても安価に製造できる。ヒンジブロック4をダイキャストによって製造する場合は、アルミ、アルミ合金等によって行えばよいが、これに限られるものではない。
ヒンジブロック4には、図4に示されるフランジ3a付きのヒンジ軸ピン3が嵌挿孔11に嵌挿され、図5に示すように、頭部が下方に突出した状態で、尾部をプレスかしめすることで広げられて固定されている。尾部を広げるのにローリング加工等各種の加工方法が採用できることはいうまでもない。
ヒンジ軸ピン3としては、例えば、鉄等の金属線材をヘッダー加工することでフランジ用の膨出部を形成させ、それを適当な長さに切断したものを用いて製造したものが例示できるが、これに限られるものではない。
このようにしたヒンジ軸ピン3を備えたヒンジブロック4は、ヒンジ軸ピン3の軸線方向と嵌挿孔11の中心軸線方向とが一致し、ずれたり、傾斜したりしていない。
なお、このように、ヒンジブロック4とヒンジ軸ピン3を別体とすると、それぞれに適した材料を用いることができる利点がある。
すなわち、図5に示すようなヒンジ軸ピン3を備えた上部のヒンジブロック4の裏面から突設された位置決め用突起13、13を取付板部2aに穿設された位置決め用孔8、8に合致させ、位置合わせした状態で取付板部2aの裏側から雄ねじ15で固定する(図1参照)。同様にして、ヒンジ軸ピン3を備えた下部のヒンジブロック4の裏面から突設された位置決め用突起13、13を取付板部2aに穿設された位置決め用孔8、8に合致させ、位置合わせした状態で取付板部2aの裏側から雄ねじ15で固定する。こうすることで、上部のヒンジブロック4のヒンジ軸ピン3の軸線方向と下部のヒンジブロック4のヒンジ軸ピン3の軸線方向とを一致させて取付板部2aの上部と下部にヒンジブロック4、4を固定することが容易に、しかも正確にできる。
なお、図1においては、ヒンジブロック4と左壁板部2b、右壁板部2cとの間の隙間は僅かであることから図示していない(以下、他図も同様)。
従って、可動側ヒンジ部材1は、不良品の発生が少なく生産効率が高く、安価で商品価値が高い。
保持部17は、スリット状入口17aとスリット状出口17bを上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部18として形成されている。スリット状入口17aと出口17bの横幅、前後長さは、夫々差込板部16aの横幅、板厚より稍大きくされ、差込板部16aがスリット状入口17aと出口17bをガタなく通過できるように設定されている。
なお、本体板部16bの当接用上縁部16dは、後述するように固定側ヒンジ部材の軸受部の下端部と当接するのに利用される(図10参照)。
すなわち、ストッパー部材16の差込板部16aを長尺体2の取付板部2aに沿わせるようにスリット状入口17aから出口17bへと差し込むと、初期段階では、係止片16cがスリット状入口17aによって弾性変形してその傾斜角が漸次小さく(すなわち扁平化)されながら差し込まれ、差込板部16aの先端がスリット状出口17bに至る。さらに差し込むと、係止片16cが差込板部16aと略面一となってスリット状入口17aを通過し、係止片16c全体がスリット状入口17aを通過し終わると、係止片16cは弾性復帰し、係止片16cの先端部がスリット状入口17aにおける取付板部2aの端面部と係止した状態となり、ストッパー部材16が保持部17に抜け出し不能に保持されることになる。
図7は、下部のヒンジ軸ピン3を備えたヒンジブロック4の下方位置において、ストッパー部材16が保持部17に抜け出し不能に保持された状態を示している。ストッパー部材16が保持部17に抜け出し不能に保持された状態では、本体板部16bの左右下縁部が、スリット状入口における板状部18の左右上縁部に当接し、それ以上の差込板部16aの差し込みはできない。図7において、ヒンジ軸ピン3のフランジ3a下面からストッパー部材16の当接用上縁部16dまでの距離は、後述する固定側ヒンジ部材の軸受部の長さより稍長めに設定されている。
このような、ストッパー部材16を保持部17に抜け出し不能に保持させる構造は、簡単な構造で、安価であり、また、ストッパー部材16の差込板部16aをスリット状入口17aから出口17bへと差し込むだけでよく、熟練を要せず、容易であり、低コスト化を可能とするといった利点を有する。
図2は、取付板部2aの下部に穿設したねじ孔7の下方位置に保持部17を形成しているが、取付板部2aの上部に穿設したねじ孔7の下方位置に保持部を形成してもよい。
なお、図1においては、ストッパー部材16の本体板部16bと左壁板部2b、右壁板部2cとの間の隙間は僅かであることから図示していない(以下、他図も同様)。
図8において、長尺体22は、 縦長矩形状で本体への取付用の第1板部22aの長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部22bが前方に延設され、第2板部22bの長手方向に沿って側縁から直交して第3板部22cが側方に延設されて断面クランク状とされており、第3板部22cの側縁上部と下部から断面L字状の延設部23b、23bが夫々延設され、延設部23b、23bの先端側を筒状に巻くことで延設部23b、23bの先端側に、軸受部23、23が夫々形成されている。第1板部22aには、本体への取り付け孔25が長手方向に沿って複数箇所に穿設されている。
延設部23b、23bの先端側を巻くことで形成された軸受部23、23は、軸受孔23a、23aの直径が、可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3、3を隙間なく受け入れることのできるサイズとされている。
下部の軸受部23の長さは、可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3のフランジ3a下面からストッパー部材16の当接用上縁部16dまでの距離より稍短くしている。上部の軸受部23の長さは下部の軸受部23の長さと同一としている。
このような長尺体22は、所定形状とした金属板を折り曲げ加工するとともに筒状に巻付加工することで容易に得ることができる。長尺体22において、断面クランク状とすることで十分な剛性が容易に得られる。
蝶番に組み付ける前の可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材21とは、図9に示す関係にある。
可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3を固定側ヒンジ部材21の軸受孔23aに挿入する際、ストッパー部材16の本体板部16bが軸受部23に当接(具体的には、本体板部16bの傾斜した上部の前面が軸受部23の上端縁部に当接する場合や、本体板部16bの当接用上縁部16dが軸受部23の側面に当接する場合がある。)すると、本体板部16bが図9で反時計方向(矢印参照)に弾性変形して軸受孔23aへヒンジ軸ピン3がスムーズに挿入され、挿入後には、本体板部16bが弾性復帰し、図10に示すように、当接用上縁部16dが軸受部23の下端部と当接する位置となる。従って、可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材21とを分離するために、例えば、可動側ヒンジ部材1を持ち上げようとすると、当接用上縁部16dが軸受部23の下端部と当接し軸受部23からのヒンジ軸ピン3の抜き出しが阻止され、可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材21とが分離できないことになる。そして、ストッパー部材16が保持部17に保持された状態において、扉に可動側ヒンジ部材1を取り付けた際、係止片16cは保持部17でカバーされたような状態となり、不注意や悪意等によってストッパー部材16が取り外される恐れがない。
従って、蝶番を用いて本体に対し扉を開閉可能とした後は、扉が開いた状態でも閉じた状態でも、扉が本体が不注意や悪意等で取り外されたりする不測の事態を回避することができ安全である。
そして、可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材21を分離する必要が生じた場合は、ストッパー部材16の本体板部16bの当接用上縁部16dと固定側ヒンジ部材21の軸受部23との当接状態を、例えば、適宜の道具によって解除する方向(図10で反時計方向)に本体板部16bを弾性変形させて解除し、その状態のまま、可動側ヒンジ部材1を上方へ持ち上げればよい。
このような機能を果たすための前記した構成は簡単で安価でもある。
なお、扉が本体に対し蝶番により反時計方向に開くタイプとする場合は、可動側ヒンジ部材、固定側ヒンジ部材を鏡面対称の構造としたものを用いればよい。
遊技機の扉27を本体28に対し閉めた時は、蝶番Tの可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材21は図12(a)に示す状態にあり、扉27を時計方向に開く途中は図12(b)に示す状態にあり、扉27を開けた時は、図12(c)に示す状態にあり、ヒンジ軸ピン3の中心軸線を中心にスムーズに開閉できる。
蝶番Tのスムーズな開閉操作は、固定側ヒンジ部材21の軸受部23の上端面とヒンジブロック4の下面との間にヒンジ軸ピン3のフランジ3aが介在して行われることも寄与しているといえる。すなわち、固定側ヒンジ部材21の軸受部23は、前記した如く所定形状とされた金属板の延設部の先端側を筒状に巻くことで形成されており、軸受部23の上端面は、平滑とはいえず金属板を所定形状とした際の加工痕等が存在するいわゆる一種の粗面となっている。軸受部23の上端面を平滑に加工することは、手間等の観点から、通常は行われず粗面状態のまま使用される。ヒンジ軸ピン3にフランジ3aが設けられていないと、アルミ等のダイキャストによるヒンジブロック4の下面が軸受部23の粗面状態の上端面と直接接触して、扉等の重量がかかった状態では、蝶番Tの開閉操作の際、ヒンジブロック4が軸受部23の上端面によって容易に削り取られることになり、蝶番Tのスムーズな開閉操作が行えない。これに対し、鉄等からなるフランジ3a付きのヒンジ軸ピン3を用いると、固定側ヒンジ部材21の軸受部23の上端面とヒンジブロック4との間にフランジ3aが介在し、扉等の重量がかかっても、軸受部23の粗面状態の上端面によってフランジ3aの下面が容易に削り取られるようなことにはならず、蝶番Tの開閉操作がスムーズになされることになる。
すなわち、可動側ヒンジ部材1と固定側ヒンジ部材28を分離する場合について前述したようにして蝶番Tの可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3、3を固定側ヒンジ部材21の軸受部23、23の軸受孔23a、23aから抜き出し、可動側ヒンジ部材1を扉から取り外す。可動側ヒンジ部材1からヒンジブロック4を取り外すには、雄ねじ15をゆるめればよい。また、可動側ヒンジ部材1からストッパー部材16を取り外すには、係止片16cを適宜の工具等で差込板部16aと略面一にし、ストッパー部材16を引っ張って、差込板部16aを保持部17から抜き出せばよい。
もちろん、ヒンジブロックも図3に示される形状に限られないことはいうまでもない。
また、ヒンジブロックとヒンジ軸ピンとが一体となった構造のものを、鋳鉄等を対象とする鋳造、切削等によって製造してもよいのであって、図5の構造に限定されず、要は、下方に向かって突出したヒンジ軸ピンを備えたヒンジブロックであればよい。
また、ヒンジブロックを、取付板部の裏側から雄ねじで固定しているが、これに限られず、例えば、ヒンジブロックを、左壁板部または右壁板部に雄ねじで固定するようにしてもよい等各種の構造を採用することができる。
この可動側ヒンジ部材31は、図14に示すストッパー部材32の差込板部32aを保持部17に差し込んで抜け出し不能に保持する構造が、図1に示す可動側ヒンジ部材1の構造と異なるものである。
図14に示すように、ストッパー部材32は、矩形状の本体板部32bと、本体板部32bより下方に延設された幅狭でやや長めの矩形状の差込板部32aからなる。本体板部32bは、中間部において折り曲げられ、表側斜め上方に向かう上部を有し左側面視く字状を呈している。本体板部32bの上部は、一種の片持ちばねとしての機能を果たす。差込板部32aには、その先端側に本体板部32bの上部と同じ側、すなわち表側斜め上方に向かう舌状の係止片32cが切り起こされている。係止片32cも一種の片持ちばねとしての機能を果たす。
なお、本体板部32bの当接用上縁部32dは、前述したと同様固定側ヒンジ部材21の軸受部23の下端部と当接するのに利用される。
すなわち、ストッパー部材32の差込板部32aをスリット状入口17aから出口17bへと差し込むと、初期段階では、係止片32cがスリット状入口17aによって弾性変形してその傾斜角が漸次小さく(すなわち扁平化)されながら差し込まれ、係止片32cが差込板部32aと略面一となってスリット状入口17aを通過し、係止片32c全体がスリット状入口17aを通過し終わると、係止片32cは弾性復帰しようとするが、例えば、指等で係止片32cの弾性復帰を抑えてさらに差し込むと差込板部32aの先端がスリット状出口17bに至る。さらに差し込むと、差込板部32aの係止片32cがスリット状出口17bによって弾性変形してその傾斜角が再度漸次小さく(すなわち扁平化)されながら、係止片32cが差込板部32aと略面一となってスリット状出口17bを通過し、係止片32c全体がスリット状出口17bを通過し終わると、係止片32cは弾性復帰し、係止片32cの先端部がスリット状出口17bにおける板状部18の端面部18aと係止した状態となり、ストッパー部材32が保持部17に抜け出し不能に保持されることになる(図13参照)。
すなわち、可動側ヒンジ部材31のヒンジ軸ピン3を固定側ヒンジ部材21の軸受孔23aに挿入する際、ストッパー部材32の本体板部32bが軸受部23に当接すると、本体板部32bが弾性変形して軸受孔へヒンジ軸ピン3がスムーズに挿入され、挿入後には、本体板部32bが弾性復帰し、当接用上縁部32dが軸受部23の下端部と当接することになり、可動側ヒンジ部材31と固定側ヒンジ部材21とを分離しようとしても、軸受部23からのヒンジ軸ピン3の抜き出しが阻止され、可動側ヒンジ部材31と固定側ヒンジ部材21とが分離できないことになる。
その他については、図1から図10で説明した蝶番と同様なことから説明を省略する。
なお、ストッパー部材32が不注意や悪意等による取り外しを免れるようにするため、係止片32cがスリット状出口17bにおける板状部18の端面部18aと係止した後、これらをカバー等によって覆うようにすることが好ましい。
この可動側ヒンジ部材41は、図16に示すストッパー部材42の差込板部42aを保持部17に差し込んで抜け出し不能に保持する構造が、図1に示す可動側ヒンジ部材1の構造と異なるものである。
図15に示されるように、可動側ヒンジ部材41は、保持部17の下方にプレス加工により係止用突起43が設けられている。なお、突起部材を取付板部に溶接固定することで係止用突起を形成してもよい。
図16に示すように、ストッパー部材42は、矩形状の本体板部42bと、本体板部42bより下方に延設された幅狭でやや長めの矩形状の差込板部42aからなる。本体板部42bは、中間部において折り曲げられ、表側斜め上方に向かう上部を有し左側面視く字状を呈している。本体板部42bの上部は、一種の片持ちばねとしての機能を果たす。差込板部42aには、その先端側に係止用孔42cが穿設されている。
なお、本体板部42bの当接用上縁部42dは、前述したと同様固定側ヒンジ部材21の軸受部23aの下端部と当接するのに利用される。
すなわち、可動側ヒンジ部材41のヒンジ軸ピン3を固定側ヒンジ部材21の軸受孔23aに挿入する際、ストッパー部材42の本体板部42bが軸受部23に当接すると、本体板部42bが弾性変形して軸受孔へヒンジ軸ピン3がスムーズに挿入され、挿入後には、本体板部42bが弾性復帰し、当接用上縁部42dが軸受部23の下端部と当接することになり、可動側ヒンジ部材41と固定側ヒンジ部材21とを分離しようとしても、軸受部からのヒンジ軸ピン3の抜き出しが阻止され、可動側ヒンジ部材41と固定側ヒンジ部材21とが分離できないことになる。
その他については、図1から図10で説明した蝶番と同様なことから説明を省略する。
なお、ストッパー部材42が不注意や悪意等による取り外しを免れるようにするため、係止用孔42cが係止用突起43に係止した後、これらをカバー等によって覆うようにすることが好ましい。
この可動側ヒンジ部材51は、図14に示すストッパー部材32の差込板部32aを保持部52に差し込んで抜け出し不能に保持する構造が、図1に示す可動側ヒンジ部材の構造と異なるものである。
図17に示されるように、可動側ヒンジ部材51は、長尺体2の取付板部2aに断面コ字状を有する板部材53が左右で溶接固定(溶接状態は図示せず。)され、スリット状入口52aと出口52bが形成されている。板部材53は、金属板を折り曲げ加工したものを使用すればよいが、これに限られない。ストッパー部材32は、図14に示したと同様であることから、説明は省略する。
すなわち、ストッパー部材32の差込板部32aをスリット状入口52aから出口52bへと差し込むと、初期段階では、係止片32cがスリット状入口52aによって弾性変形してその傾斜角が漸次小さく(すなわち扁平化)されながら差し込まれ、係止片32cが差込板部32aと略面一となってスリット状入口52aを通過し、その状態のまま、係止片32c全体がスリット状出口52bを通過し終わると、係止片32cは弾性復帰し、係止片32cの先端部がスリット状出口52bにおける板部材53の端面部53aと係止した状態となり、ストッパー部材32が保持部52に抜け出し不能に保持されることになる(図17参照)。
すなわち、可動側ヒンジ部材51のヒンジ軸ピン3を固定側ヒンジ部材21の軸受孔23aに挿入する際、ストッパー部材32の本体板部32bが軸受部23に当接すると、本体板部が弾性変形して軸受孔23aへヒンジ軸ピン3がスムーズに挿入され、挿入後には、本体板部が弾性復帰し、当接用上縁部32dが軸受部23の下端部と当接することになり、可動側ヒンジ部材51と固定側ヒンジ部材21とを分離しようとしても、軸受部23からのヒンジ軸ピン3の抜き出しが阻止され、可動側ヒンジ部材51と固定側ヒンジ部材21とが分離できないことになる。
その他については、図1から図10で説明した蝶番と同様なことから説明を省略する。
なお、ストッパー部材32が不注意や悪意等による取り外しを免れるようにするため、係止片32cがスリット状出口52bにおける板部材53の端面部53aと係止した後、これらをカバー等によって覆うようにすることが好ましい。
保持部52の下方に図15に示されるような係止用突起を設け、図16に示されるストッパー部材42を保持部52に差し込んで、係止用孔を係止用突起に係止させ、保持する構造としてもよい。
図18に示すストッパー部材55は、矩形状の本体板部55aと、本体板部55aより下方に延設された幅狭で矩形状の差込板部55bからなる。ストッパー部材55は差込板部55bと本体板部55aの境で折り曲げられ、左側面視く字状を呈しており、本体板部55a全体が表側斜め上方に向かって傾斜している。本体板部55aは、一種の片持ちばねとしての機能を果たす。差込板部55bには、その先端側に本体板部55aとは反対方向の裏側斜め上方に向かう舌状の係止片55cが切り起こされている。係止片55cも一種の片持ちばねとしての機能を果たす。
また、本体板部55aの当接用上縁部55dは、固定側ヒンジ部材の軸受部の下端部と当接するのに利用される。
その他は、ストッパー部材16を使用した図1に示す可動側ヒンジ部材と同様であり、また、固定側ヒンジ部材も前述したものが使用できることから図示、および、説明は省略する。
なお、可動側ヒンジ部材は、図1に示した可動側ヒンジ部材1を使用すればよいことから、説明を省略する。
図19に示すように、固定側ヒンジ部材61は、断面クランク状の長尺体62の上部と下部に、ヒンジ軸ピンの挿入を可能とする軸受孔63、63を有する軸受部材64、64が軸受孔63、63の夫々の中心軸線を一致させて設けられている。
図20に示されるように、長尺体62は、 縦長矩形状で本体への取付用の第1板部62aの長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部62bが前方に延設され、第2板部62bの長手方向に沿って側縁から直交して第3板部62cが側方に延設されて断面クランク状とされ、第2板部62bの上部と下部に縦長の開口65、65が夫々設けられている。第1板部62aの上下部には、軸受部材64をねじ固定するためのねじ孔66、66と、夫々その近傍に軸受部材64の位置決め用孔67、67が穿設されている。第1板部62aには、本体への取り付け孔68が長手方向に沿って複数箇所に穿設されている。長尺体62において、断面クランク状とすることで十分な剛性が容易に得られる。
軸受部材64、64は同一構造であることから、一方について説明し、他方については説明は省略する。
軸受部材64は、断面L字状で先端縁部に軸受孔63を有する軸受部64aが形成され後端側に第1板部62aとの板状の固定部64bが形成されてなり、固定部64bには、ねじ孔64cが形成され、その近傍に位置決め用突起64d、64dが裏面から突出されている。軸受部64aの軸受孔63の直径は、可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3、3を隙間なく受け入れることのできるサイズとされている。軸受部材64は、ダイキャスト等によれば複雑な形状であっても安価に製造できる。
下部の軸受部64aの長さは、可動側ヒンジ部材1のヒンジ軸ピン3のフランジ3a下面からストッパー部材16の当接用上縁部16dまでの距離より稍短くしている。上部の軸受部64aの長さは下部の軸受部64aの長さと同一としている。
すなわち、第2板部62bの上部の開口65に、軸受部材64の固定部64bを挿通し、位置決め用突起64d、64dを第1板部62aの位置決め用孔67、67に合致させ、位置合わせした状態で、固定部64bの表側から雄ネジ69で固定する。同様にして、第2板部62bの下部の開口65に、軸受部材64の固定部64bを挿通し、位置決め用突起64d、64dを第1板部62aの位置決め用孔67、67に合致させ、位置合わせした状態で、固定部64bの表側から雄ネジ69で固定する。こうすることで、上部の軸受部材64の軸受孔63の軸線方向と下部の軸受部材64の軸受孔63の中心軸線方向とを一致させて第1板部62aの上部と下部に軸受部材64、64を固定することが、容易にしかも正確にできる。
従って、固定側ヒンジ部材61は、不良品の発生が少なく生産効率が高く、安価で商品価値が高い。
蝶番tへの組み付け等については、図9、図10において説明したと同様であるから、説明は省略する。
図1に示す可動側ヒンジ部材1を扉27に取り付け、図19に示す固定側ヒンジ部材61を本体28に取り付けた蝶番tを用いた遊技機(図22参照)は、扉27を本体28に対しヒンジ軸ピンの中心軸線を中心にスムーズに開閉できる。
(a)縦長の可動側ヒンジ部材の長尺体の上部と下部にヒンジ軸ピンが設けられ、該ヒンジ軸ピンを縦長の固定側ヒンジ部材の長尺体の上部と下部に設けられた軸受部の軸受孔に挿脱可能とした蝶番であって、
前記可動側ヒンジ部材の長尺体の上部または下部には、前記ヒンジ軸ピンの先端から下方位置に板状弾性体からなるストッパー部材を保持する保持部が設けられ、
前記ストッパー部材は、前記軸受部の下端部との当接用上縁部を有する本体板部と該本体板部より下方に延設された差込板部を備え、該差込板部が前記保持部に差し込まれて抜け出し不能に保持されており、
前記軸受孔へ前記ヒンジ軸ピンを挿入する際、前記ストッパー部材の本体板部が前記軸受部に当接し、該本体板部が弾性変形して前記軸受孔へ前記ヒンジ軸ピンが挿入され、挿入後には、前記本体板部が弾性復帰し、前記当接用上縁部が前記軸受部の下端部と当接して該軸受部から前記ヒンジ軸ピンの抜き出しが阻止されるようになっている蝶番。
(b)前記ストッパー部材の本体板部は矩形状で側面視略く字状をしており、前記本体板部より下方に延設された前記差込板部は、前記本体板部より幅狭とされている(a)記載の蝶番。
(c)前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、
前記差込板部には、裏側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状入口における前記長尺体の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されている(a)または(b)記載の蝶番。
(d)前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、
前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板状部の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されている(a)または(b)記載の蝶番。
(e)前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体に断面コ字状部を有する板部材が固定され上下を前記差込板部のスリット状入口と出口とする差込孔が形成されてなり、
前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板部材の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されている(a)または(b)記載の蝶番。
(f)前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成され、前記板状部の下方には前記長尺体に内側に隆起した係止用突起が形成されており、
前記差込板部には、係止用孔が形成されており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止用孔が前記係止用突起に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されている(a)または(b)記載の蝶番。
(g)前記可動側ヒンジ部材は、断面コ字状の長尺体の内側上部と下部に、下方に向かって突出したヒンジ軸ピンを備えたヒンジブロックが該ヒンジ軸ピンの夫々の軸線を一致させて設けられており、
前記固定側ヒンジ部材は、断面クランク状の長尺体の上部と下部に、前記ヒンジ軸ピンの挿入を可能とする軸受孔を有する軸受部が前記軸受孔の夫々の中心軸線を一致させて設けられている(a)ないし(f)のいずれかに記載の蝶番。
(h)前記上部と下部のヒンジ軸ピンは夫々上部と下部のヒンジブロックに固定されている(g)記載の蝶番。
(i)前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、該第3板部の側縁上部と下部から断面L字状の延設部が夫々延設され、該上部と下部の延設部の先端縁部に前記軸受部が夫々形成されている(g)または(h)記載の蝶番。
(j)前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、前記第2板部の上部と下部に縦長の開口が夫々設けられ、
断面L字状で先端縁部に軸受部が形成され後端側に前記第1板部との固定部が形成された軸受部材が、該軸受部材の前記固定部を前記各開口に夫々挿通して前記第1板部に固定されている(g)、(h)、または(i)記載の蝶番。
これによれば、ストッパー部材を保持部に抜け出し不能に保持させる構造は、簡単な構造で、安価であり、また、ストッパー部材の差込板部を保持部に差し込むだけでよく、熟練を要せず、容易であり、低コスト化が可能となる。
3 ヒンジ軸ピン
4 ヒンジブロック
16 ストッパー部材
16c 係止片
17 保持部
21 固定側ヒンジ部材
23 軸受部
23a 軸受孔
Claims (9)
- 遊技機の扉に取り付けられる縦長の可動側ヒンジ部材と本体に取り付けられる縦長の固定側ヒンジ部材とが着脱可能な蝶番であって、
前記可動側ヒンジ部材は、断面コ字状の長尺体の内側上部と下部に、下方に向かって突出したヒンジ軸ピンを備えたヒンジブロックが該ヒンジ軸ピンの夫々の軸線を一致させて設けられており、
前記固定側ヒンジ部材は、断面クランク状の長尺体の上部と下部に、前記ヒンジ軸ピンの挿入を可能とする軸受孔を有する軸受部が前記軸受孔の夫々の中心軸線を一致させて設けられており、
前記軸受部の軸受孔に前記ヒンジ軸ピンを夫々挿入することで前記可動側ヒンジ部材と固定側ヒンジ部材とが前記ヒンジ軸ピンの軸線を中心に回動可能とされ、前記軸受孔から前記ヒンジ軸ピンを夫々抜き出すことで前記可動側ヒンジ部材と固定側ヒンジ部材とが分離されるようになっており、
前記可動側ヒンジ部材の長尺体の内側上部または下部には、前記ヒンジ軸ピンの先端から下方位置に板状弾性体からなるストッパー部材を保持する保持部が設けられ、
前記ストッパー部材は、前記軸受部の下端部との当接用上縁部を有する本体板部と該本体板部より下方に延設された差込板部を備え、該差込板部が前記保持部に差し込まれて抜け出し不能に保持されており、
前記軸受孔へ前記ヒンジ軸ピンを挿入する際、前記ストッパー部材の本体板部が前記軸受部に当接し、該本体板部が弾性変形して前記軸受孔へ前記ヒンジ軸ピンが挿入され、挿入後には、前記本体板部が弾性復帰し、前記当接用上縁部が前記軸受部の下端部と当接して該軸受部から前記ヒンジ軸ピンの抜き出しが阻止されるようになっていることを特徴とする蝶番。 - 前記ストッパー部材の本体板部は矩形状で側面視略く字状をしており、前記本体板部より下方に延設された前記差込板部は、前記本体板部より幅狭とされていることを特徴とする請求項1記載の蝶番。
- 前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、
前記差込板部には、裏側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状入口における前記長尺体の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていることを特徴とする請求項1または2記載の蝶番。 - 前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成されており、
前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板状部の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていることを特徴とする請求項1または2記載の蝶番。 - 前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に断面コ字状部を有する板部材が固定され上下を前記差込板部のスリット状入口と出口とする差込孔が形成されてなり、
前記差込板部には、表側斜め上方に向かう係止片が切り起こされており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止片の先端部が前記スリット状出口における前記板部材の端面部に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていることを特徴とする請求項1または2記載の蝶番。 - 前記保持部は、前記可動側ヒンジ部材の長尺体内側に前記差込板部のスリット状入口と出口を上下に有する幅方向に隆起した断面コ字状の板状部として形成され、前記板状部の下方には前記長尺体に内側に隆起した係止用突起が形成されており、
前記差込板部には、係止用孔が形成されており、
前記差込板部が前記保持部に差し込まれ、前記係止用孔が前記係止用突起に係止した状態で、前記ストッパー部材が前記保持部に抜け出し不能に保持されていることを特徴とする請求項1または2記載の蝶番。 - 前記上部と下部のヒンジ軸ピンは夫々上部と下部のヒンジブロックに固定されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の蝶番。
- 前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、該第3板部の側縁上部と下部から断面L字状の延設部が夫々延設され、該上部と下部の延設部の先端縁部に前記軸受部が夫々形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の蝶番。
- 前記固定側ヒンジ部材の長尺体は、縦長矩形状で本体への取付用の第1板部の長手方向に沿って一側縁から直交して第2板部が前方に延設され、該第2板部の長手方向に沿って側縁から直交して第3板部が側方に延設されて断面クランク状とされ、前記第2板部の上部と下部に縦長の開口が夫々設けられ、
断面L字状で先端縁部に軸受部が形成され後端側に前記第1板部との固定部が形成された軸受部材が、該軸受部材の前記固定部を前記各開口に夫々挿通して前記第1板部に固定されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の蝶番。
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