JPH0722306Y2

JPH0722306Y2 - パチンコ機

Info

Publication number: JPH0722306Y2
Application number: JP4250491U
Authority: JP
Inventors: 努河合
Original assignee: 奥村遊機株式會社
Priority date: 1991-05-10
Filing date: 1991-05-10
Publication date: 1995-05-24
Anticipated expiration: 2005-05-24
Also published as: JPH04126588U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、外枠の前面に、パチン
コ機本体をその一方の側辺部を前記外枠に回動可能に支
持させることにより開閉可能に取付けるようにしたパチ
ンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、パチンコ機は、木製の外枠にパ
チンコ機本体を取付けて構成されている。この種のパチ
ンコ機の従来例を図４に示す。即ち、外枠１は、矩形状
の枠部１ａの下部前面に載置板１ｂを有して構成されて
いる。そして、パチンコ機本体２は、前面板３に、図示
しない遊技盤、打球機構４、賞球排出機構５などを組込
んで構成されている。

【０００３】かかるパチンコ機本体２は、前面板３の正
面から見て左側の上下両端部にてヒンジ６（上部側のみ
図示）により外枠１に回動可能に取付けられている。パ
チンコ機本体２が閉塞状態とされると、前面板３が前記
載置板１ｂ上に載置され、且つ、該前面板３の裏面の外
周縁部分が枠部１ａの前面に宛がわれるようになり、こ
の状態で遊技が可能とされる。また、パチンコ機本体２
を図示のように開放状態とすることにより、賞球排出機
構５部分におけるトラブルの処理などを前側から行うこ
とができる。

【０００４】そして、前記パチンコ機本体２を閉塞状態
にロックするために、前面板３の右側辺部の裏面側に、
上下両端部にフック部７ａを有するロック部材７が上下
動可能に設けられる一方、外枠１の枠部１ａの右側部に
ロック片８が設けられている。パチンコ機本体２が閉塞
状態とされたときには、フック部７ａがロック片８に係
合してパチンコ機本体２を開放不能状態にロックするよ
うになっており、施錠装置９にキーを前面側から差込ん
で操作することにより、そのロックが解除されるように
なっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】ところで、パチンコ機
本体２は、かなりの重さとなっているため、その自重に
より、図４に示す開放状態では支持されていない右側部
位の方がどうしても下がり気味となる。このため、パチ
ンコ機本体２を閉塞するには、その右側部位を持上げる
ようにしながら作業を行わなければならない。

【０００６】一方、パチンコ機本体２の閉塞状態にあっ
てその右側部位においては、ロック部材７とロック片８
とが係合されるようになってはいるが、これらは、主に
パチンコ機本体２を閉塞状態にロックする言換えれば前
後方向の移動禁止状態にロックする作用を呈するもので
あり、上下方向のがたつきを防止するといった効果はさ
ほど期待できなかった。

【０００７】このため、パチンコ機本体２の開閉を繰返
すうち上下方向のがたが生じ、閉塞状態においても、パ
チンコ機本体２の右側部位が上下方向にがたつく状態と
なることがあった。そして、このようながたつきに起因
して、外枠１に対してパチンコ機本体２ひいては遊技盤
が平行に取付けられていない状態となることがあり、遊
技盤のいわゆる役物等の安定度が悪化する等の問題を招
いてしまう。

【０００８】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、パチンコ機本体を外枠に上下方向
にがたつきなく取付けることのできるパチンコ機を提供
するにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本考案のパチンコ機は、
外枠の前面に、パチンコ機本体をその一方の側辺部を該
外枠に回動可能に支持させることにより開閉可能に取付
けてなるものであって、パチンコ機本体の他方の側辺部
の裏面側に位置決め突部を設け、外枠に、パチンコ機本
体の閉塞状態で前記位置決め突部が嵌合して該パチンコ
機本体の他方の側辺部をがたつきなく保持する嵌合凹部
を設けると共に、前記嵌合凹部に連続し前面側ほど拡開
しつつ該外枠の前面にて開口し前記位置決め突部を前記
嵌合凹部内に案内する案内部を設けたところに特徴を有
する。

【００１０】また、案内部を、前面側ほど上下方向に拡
開する形状とすればより効果的である。

【００１１】

【作用】上記手段によれば、パチンコ機本体の閉塞状態
においては、パチンコ機本体の裏面側に設けられた位置
決め突部が、外枠に設けられた嵌合凹部に嵌合するよう
になる。従って、パチンコ機本体の他方の側辺部はがた
つきなく固定される。

【００１２】また、外枠には、嵌合凹部に連続し前面側
ほど拡開しつつ該外枠の前面にて開口する案内部が設け
られているから、パチンコ機本体の閉塞時に位置決め突
部を嵌合凹部に嵌合させるにあたって、作業者はそれら
の位置合わせにさほど気を使うことなく、位置決め突部
を案内部を通すようにすることにより、容易に嵌合凹部
に嵌合させることができる。

【００１３】この場合、案内部を前面側ほど上下方向に
拡開する形状とすれば、作業者は上下方向の位置合わせ
に気を使わずに済むので、作業がより容易となる。

【００１４】

【実施例】以下本考案の一実施例について、図１乃至図
３を参照して説明する。まず、本実施例に係るパチンコ
機全体の概略構成を、図１及び図３を参照して簡単に述
べる。パチンコ機は、外枠１１にパチンコ機本体１２を
回動可能に取付けて構成される。外枠１１は、板材から
なり、図１に示すように、矩形状の枠部１３と、その下
端部の前面を覆うように設けられた載置板１４から構成
されている。

【００１５】そして、前記パチンコ機本体１２は、矩形
の開口部を有する矩形板状をなす合成樹脂製の前面板１
５に、以下のような各機構を組込んで構成されている。
即ち、前面板１５の背面側には前記開口部の縁部に連続
する取付枠１５ａが一体に形成され、この取付枠１５ａ
内に遊技盤１６（図３にのみ図示）が嵌込み固定されて
いる。図３に示すように、前面板１５の前面には、前記
開口部を上下二段に覆うようにガラス扉１７及び球供給
ユニット１８が、夫々開閉可能に取付けられている。

【００１６】また、前面板１５の下部には、ハンドル１
９やモータ２０などからなる打球機構２１が組付けられ
ている。さらに、図１に示すように、前面板１５の背面
部には、前記遊技盤１６の背面に位置して賞球排出機構
などを有する機構盤２２が設けられている。

【００１７】かかるパチンコ機本体１２は、前面板１５
の正面から見て左側の上下両端部にてヒンジ２９（上部
側のみ図示）により外枠１１に回動可能に取付けられて
いる。このとき、パチンコ機本体１２が閉塞状態とされ
ると、前面板１５が前記載置板１４上に載置され、且
つ、該前面板１５の裏面の外周縁部分が枠部１３の前面
に宛がわれるようになり、この状態で遊技が可能とされ
る。また、パチンコ機本体１２を図１のように開放状態
とすることにより、賞球排出機構部分におけるトラブル
の処理などを前側から行うことができるようになる。

【００１８】そして、図１に示すように、パチンコ機本
体１２を閉塞状態にロックするために、前面板１５の右
側辺部の裏面側に、ロック部材２３が若干量の上下動可
能に設けられる一方、外枠１１の枠部１３の右側部内面
にロック片２４が取付けられている。ロック部材２３の
上下両端部にはフック部２３ａが設けられ、パチンコ機
本体１２が閉塞状態とされたときには、それらフック部
２３ａが夫々前記ロック片２４に係合してパチンコ機本
体２を開放不能状態にロックするようになっている。

【００１９】また、前面板１５には、ロック部材２３の
中間部位に位置して施錠装置２５が設けられており、そ
の施錠装置２５のキー孔２５ａ（図３参照）に例えばパ
チンコホール従業者がキーを差込んで回動操作すること
により、そのロックが解除されるようになっている。

【００２０】さて、図１及び図２に示すように、パチン
コ機本体１２の前面板１５の右側辺部の裏面側には、上
下両端部分に位置して位置決め突起２６，２６が一体に
形成されている。一方、外枠１１の枠部１３の右側部に
は、それら位置決め突起２６，２６に対応位置して嵌合
凹部２７，２７が凹設されている。この嵌合凹部２７
は、図２に示すように、パチンコ機本体１２の閉塞状態
において、位置決め突起２６の先端部が上下方向に密に
嵌まり込むように形成されている。また、枠部１３に
は、その嵌合凹部２７に連続し前面側ほど上下方向に広
がりつつ該枠部１３の前面にて開口する案内部２８が形
成されている。

【００２１】上記構成によれば、パチンコ機本体１２の
閉塞状態においては、前面板１５の裏面側に設けられた
２個の位置決め突部２６，２６が、外枠１１に設けられ
た嵌合凹部２７，２７にそれぞれ嵌合するようになる。
これにより、パチンコ機本体１２の右側の側辺部は上下
方向にがたつくことなく固定される。

【００２２】従って、自重などに起因して、パチンコ機
本体１２の右側部位が上下方向にがたつく状態となりや
すい事情があっても、パチンコ機本体１２の閉塞状態に
あっては、パチンコ機本体１２は、必ず外枠１１の所定
の位置に上下方向にがたつくことなく取付けられるもの
である。この結果、従来のものと異なり、パチンコ機本
体１２のがたつきがなくなるとともに、遊技盤１６を確
実な平行度を得ることができ、ひいては、いわゆる役物
などの安定度が向上するのである。

【００２３】そして、外枠１１に、前記位置決め突部２
６を嵌合凹部２７に案内する案内部２８を、前面側ほど
上下方向に拡開しつつ前面にて開口するように設けたの
で、パチンコ機本体１２の閉塞時に位置決め突部２６を
嵌合凹部２７に嵌合させる作業を、それらの位置合わせ
にさほど気を使うことなく、容易に行うことができるも
のである。

【００２４】また、特に本実施例では、前面板１５を合
成樹脂製とし、この前面板１５に位置決め突部２６を一
体に形成するようにしたので、部品数の増加を招くこと
なく、組立てコストの上昇も抑えることができるといっ
た利点も得られる。

【００２５】尚、上記実施例では、案内部２８を前面側
ほど上下方向に拡開する形状としたが、例えば案内部を
テーパー穴状に形成するなど、案内部の形状としては様
々なものが考えられる。その他、例えば位置決め突部及
び嵌合凹部を１か所あるいは３か所以上設けるようにし
ても良い等、本考案は要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更が可能である。

【００２６】

【考案の効果】以上の説明にて明らかなように、本考案
のパチンコ機によれば、パチンコ機本体を外枠に上下方
向にがたつきなく取付けることができ、ひいては遊技盤
の平行性が良くなって役物等の安定性が向上し、また、
そのための作業も容易に行うことができるという優れた
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すパチンコ機本体の開放
状態とした全体の斜視図

【図２】要部の拡大縦断側面図

【図３】パチンコ機本体の正面図

【図４】従来例を示す図１相当図

【符号の説明】

図面中、１１は外枠、１２はパチンコ機本体、１３は枠
部、１４は載置板、１５は前面板、１５ａは取付枠、１
６は遊技盤、２３はロック部材、２３ａはフック部、２
４はロック片、２６は位置決め突部、２７は嵌合凹部、
２８は案内部を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外枠の前面に、パチンコ機本体をその一
方の側辺部を該外枠に回動可能に支持させることにより
開閉可能に取付けてなるものにおいて、前記パチンコ機
本体の他方の側辺部の裏面側に位置決め突部を設け、前
記外枠に、前記パチンコ機本体の閉塞状態で前記位置決
め突部が嵌合して該パチンコ機本体の他方の側辺部をが
たつきなく保持する嵌合凹部を設けると共に、前記嵌合
凹部に連続し前面側ほど拡開しつつ該外枠の前面にて開
口し前記位置決め突部を前記嵌合凹部内に案内する案内
部を設けたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項２】案内部は、前面側ほど上下方向に拡開す
る形状であることを特徴とする請求項１記載のパチンコ
機。