JP3601121B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機は、ガラス扉枠を合成樹脂化し、且つ、該ガラス扉枠を前枠の横幅一杯にまで広げて大型化する傾向にある。そして、そのようなガラス扉枠の大型化に伴い、従来ガラス扉枠の横に設けられていた錠装置の錠本体が、前枠の低位置に配置転換されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように錠装置の錠本体を前枠の低位置に配置転換した場合、次のような多くの問題点がある。
(1)前枠を外枠にロックするために設けられている錠装置の係止金具は、前枠の裏側上下に配置されているが(図2符号8c参照)、錠装置の錠本体をガラス扉枠より下の低位置に配置すると、上の係止金具と錠本体の距離が離れすぎるため力のバランスが悪くなり、錠装置の円滑作動に支障が出るおそれがある。
(2)パチンコ機設置島に設置した使用状態で鍵穴の位置が低くなるため、日常業務でガラス扉枠や前枠を開閉操作する場合の作業性が悪化する。
(3)パチンコ機設置島に設置した使用状態で鍵穴の位置が打球操作用の回動ハンドルの位置に近くなるため、合い鍵などを使った不正行為が遊技状態を装って行い易く、且つ、従業員からも見え難いため発見が遅れるおそれがある。
(4)前記錠本体の配置替えは錠装置の大幅な設計変更に繋がるため、大幅なコストアップ要因になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解消するため本発明は、外枠の前面に配設した前枠と、前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の前記カバー部材を設けた側の側縁に、ガラス扉枠の前記括れ部を除く自由端側の側縁の全部と前面板の自由端側の側縁の全部とを外側から囲う防犯用周壁を突設してなるパチンコ機を提供する。
【0005】
また、請求項2に記載したように、外枠の前面に配設した前枠と、前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の上縁にガラス扉枠の上縁を外側から囲う防犯用周壁を突設してなるパチンコ機を提供する。
【0006】
また、請求項3に記載したように、外枠の前面に配設した前枠と、前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の前記カバー部材を設けた側の側縁と上縁に、ガラス扉枠の前記括れ部を除く自由端側の側縁の全部と前面板の自由端側の側縁の全部及びガラス扉枠の上縁とを外側から囲う防犯用周壁を突設してなるパチンコ機を提供する。
【0007】
ガラス扉枠に括れ部を形成してそこに錠装置のカバー部材を嵌め合わせる構成を採用すれば、錠装置を従来通りの高所に配置したままガラス扉枠の大型化が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1はパチンコ機の正面図、図2はガラス扉枠を開放した状態を示すパチンコ機の斜視図、図3は要部を示すパチンコ機の部分斜視図である。
【0009】
パチンコ機Pは、四角く枠組みして正面下部に幕板1を設けた外枠2と、該外枠2の前面にドア状に開閉動作可能なようにヒンジ金具3で軸着した前枠4とから概略構成される。前枠4は合成樹脂製であって、表面のほぼ上半分がガラス扉枠5で覆われている。
【0010】
ガラス扉枠5は、表側が合成樹脂で、裏側に防犯並びに補強用の金属パネル6を貼り付けた二重構造であり、前枠4のほぼ横幅一杯を占める大きさである。ガラス扉枠5には正面向かって左側の上下に回動金具7が取り付けられており、該回動金具7を前枠4側の固定金具(図示せず)に軸着することによりドア状に開閉動作可能である。前記金属パネル6にはガラス板Gを保持するためのガラスフレーム5a,5b,5cが形成されており、ガラス扉枠5の自由端側に位置する縦のガラスフレーム5aに、後述する錠装置8の作動部材8aに係合する突片9が設けられている。
【0011】
一方、前記前枠4には、ガラス扉枠5の自由端側に対応する一側に錠装置8が設けられている。錠装置8は、従来のパチンコ機に使用されているものと殆ど同じ構造であり、シリンダー錠などの錠本体8bや前記ガラス扉枠5の突片9に係合してガラス扉枠5をロックする作動部材8a、及び、前枠4を外枠2にロックする係止金具8cなどからなる。さらにまた、錠装置8は、前記錠本体8bを装飾するために前枠4に固着した合成樹脂製のカバー部材8dをも含む。周知のように錠装置8は、錠本体8bの鍵穴に専用キーを差し込んで一方向に回転させることで前枠4のロックを外し、また、専用キーを反対方向に回転させることでガラス扉枠5のロックを外すようになっている。もちろん、錠装置8の構造はこのようなものに限定されるものではなく、例えばカードを差し込んで解錠操作をするカード式の錠装置などであっても構わない。
【0012】
而して、前記ガラス扉枠5には、自由端側の側縁に前記錠装置8のカバー部材8dの外形に沿う凹形の括れ部10が形成されている。ガラス扉枠5と括れ部10及びカバー部材8dはデザイン上の統一が図られており、ガラス扉枠5を閉じた状態でカバー部材8dが括れ部10に嵌まって一体感を呈するように仕向けられている。
【0013】
なお、図面中、11はガラス扉枠5の下に設けた開閉動自在な前面板、12は該前面板11の前に固着した上球皿、13は打球操作用の回動ハンドル、14は前枠4の下側に固着した下球皿、15はガラス扉枠5と前面板11の縁を囲うように前枠4の周縁に突設された防犯用周壁であって所謂セル板などの差込みを防止するものである。
【0014】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では前枠4を合成樹脂で形成したが、該前枠4は木製であってもよい。また、実施形態のカバー部材8dは錠本体8bと別体の構造であるが、錠本体8bとカバー部材8dを一体構造にすることもできる。そうした場合には、錠本体8bの一部にカバー部材8dが融合するのであって、ガラス扉枠5の括れ部10との関係においてカバー部材8dと錠本体8bは同義に解してよい。また、ガラス扉枠5の括れ部10の形状はどのようなものであってもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明のパチンコ機は、ガラス扉枠に括れ部を形成してそこに錠装置のカバー部材を嵌合させる構成を採用したため、錠装置を従来通りの高所に配置したままガラス扉枠の大型化が可能になる。これにより、次のような優れた効果を発揮する。
(1)前枠と外枠を繋ぎ止める係止金具などと錠本体の配置バランスが保てるため、錠装置の円滑作動が確保できる。
(2)パチンコ機設置島に設置した使用状態で鍵穴の位置が高所であるため、日常業務でガラス扉枠や前枠を開閉操作する際の作業性が良い。
(3)パチンコ機設置島に設置した使用状態で鍵穴の位置が高所であり打球操作用の回動ハンドルの位置から遠いため、合い鍵などを使った不正行為が行い難く、且つ、従業員からも見え易いため犯罪の未然防止が可能である。
(4)従来の錠装置が殆どそのまま使用できるため、ガラス扉枠の大型化に起因して発生するコスト上昇を大幅に抑制することが可能である。
また、ガラス扉枠と前面板の縁を囲うように前枠の周縁に防犯用周壁を設けたため、ガラス扉枠や前板の縁から所謂セル板などが差し込まれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】ガラス扉枠を開放した状態を示すパチンコ機の斜視図である。
【図3】要部を示すパチンコ機の部分斜視図である。
【符号の説明】
P …パチンコ機
4 …前枠
5 …ガラス扉枠
8 …錠装置
8d…カバー部材
10…括れ部
11…前面板
15…防犯用周壁
Claims (3)
- 外枠の前面に配設した前枠と、
前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、
ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、
前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、
前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の前記カバー部材を設けた側の側縁に、ガラス扉枠の前記括れ部を除く自由端側の側縁の全部と前面板の自由端側の側縁の全部とを外側から囲う防犯用周壁を突設してなることを特徴とするパチンコ機。 - 外枠の前面に配設した前枠と、
前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、
ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、
前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、
前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の上縁にガラス扉枠の上縁を外側から囲う防犯用周壁を突設してなることを特徴とするパチンコ機。 - 外枠の前面に配設した前枠と、
前枠の表側にドア状に開閉動作可能なように軸着したガラス扉枠と、
ガラス扉枠の下に設けた開閉動自在な前面板と、
前記ガラス扉枠の自由端側に対応する前枠の表側一側に固着した錠装置のカバー部材とを有し、
前記ガラス扉枠の自由端側の側縁に前記カバー部材の外形に沿う括れ部を形成し、一方、前枠の前記カバー部材を設けた側の側縁と上縁に、ガラス扉枠の前記括れ部を除く自由端側の側縁の全部と前面板の自由端側の側縁の全部及びガラス扉枠の上縁とを外側から囲う防犯用周壁を突設してなることを特徴とするパチンコ機。
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JP19602195A JP3601121B2 (ja) | 1995-07-08 | 1995-07-08 | パチンコ機 |
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