JP2508172Y2 - パチンコ機における防犯用スイッチの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、パチンコ機の前面に開
閉自在に装着されるガラス扉枠が無用に開放されるのを
知らせる防犯用スイッチの取付構造に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機には、遊技中の客がパ
チンコ機前面のガラス扉枠を無断で開放し、入賞口にパ
チンコ球を投入するなどして故意に景品球を払い出させ
る不正行為を防止するため、それを直ちに知らせる防犯
用のスイッチが取り付けられている。例えばこの種防犯
用のスイッチとしては、例えば特開昭６１−１１３４８
４号公報（以下従来技術１という。）に示されるようガ
ラス扉の軸着側においてガラス扉の側縁内面と遊技盤と
の空間部に位置して遊技盤上にマイクロスイッチを取り
付けたもの、または特開昭６１−９０６８７号公報（以
下従来技術２という。）に示されるようパチンコ機の基
枠のガラス枠が嵌合する上部と下部に検出スイッチを取
り付けたものが有る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術１はマイクロスイッチが遊技盤上に取着されているた
め、人気の低迷に伴い遊技盤を新しいものと交換する都
度、まだ使用できるマイクロスイッチを古い遊技盤と共
に廃棄してしまうこととなり、不経済であって製造コス
トが上る原因にもなっていた。また、マイクロスイッチ
が外部に露出して取り付けられていることから、遊技盤
の移送時やパチンコ機への組付時などに物が当るなどの
衝撃によって破損したり故障を起し易く、仮りに破損す
ると新しいものと交換するに余分な手間と時間が掛かり
作業性が劣るといった課題が有る。また、従来技術２の
検出スイッチは、パチンコ機前面の基枠に取り付けられ
ているので、遊技盤と共に廃棄されることはないが、前
記と同様破損したり故障を起し易く、新しいものと交換
するに余分な手間と時間が掛かるといった課題が有る。
そこで、本考案は上記課題を解決すべくなされたもの
で、経済的でありしかも衝撃に強く長く使用できるパチ
ンコ機における防犯用スイッチの取付構造を提供するこ
とを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案のパチンコ機における防犯用スイッチの取付
構造は、パチンコ機の前面枠に開設された窓部の前面一
側にガラス扉枠を開閉自在に装着し、また前面枠の裏面
に前記窓部を囲うように額縁状に形成された遊技盤取付
枠を設けてなるパチンコ機において、前記遊技盤取付枠
の内周面の所望個所に、一側面に開閉自在な蓋を取着す
ると共に前面に通孔を開設した箱形状のスイッチ収容部
を設け、該スイッチ収容部内にガラス扉枠の無用の開放
を知らせる防犯用のスイッチをその検知部が前記通孔に
臨むよう収容した。

【０００５】

【作用】額縁状に形成される遊技盤取付枠の内周面の所
望個所に、一側面に開閉自在な蓋を取着すると共に前面
に通孔を開設した箱形状のスイッチ収容部を設け、該ス
イッチ収容部内にガラス扉枠の無用の開放を知らせる防
犯用のスイッチをその検 知部が前記通孔に臨むよう収容
することにより、遊技盤を交換する都度、廃棄されるこ
とはなく、しかもスイッチ収容部内に収容保護されるの
で衝撃にも強く長く使用できる。

【０００６】

【実施例】以下本考案に係る防犯用スイッチの取付構造
の一実施例を図面と共に説明する。図１はパチンコ機の
正面図を示し、１はパチンコ機Ｐの前面に装着される前
面枠である。該前面枠１は中央に広い窓部２を設けた額
縁状からなり、窓部２の前面一側に開閉自在なガラス扉
枠３が装着されている。４はガラス扉枠３の下方に位置
して同じく窓部２の前面一側に開閉自在に装着される前
板であり、その前面には打球供給皿５が設けられてい
る。

【０００７】前記前面枠１の裏側には窓部２を囲うよう
に額縁状に形成された遊技盤取付枠６が設けられてい
る。該遊技盤取付枠６の上側辺部６ａ及び左右側辺部６
ｂ，６ｃの裏面の内周縁には内側に窪んだ段部７が形成
されている。８は遊技盤取付枠６の裏側に装着される遊
技盤であり、該遊技盤８は、下端部を遊技盤取付枠６の
下部に位置した腰板部６ｄに支持されると共に、上縁部
及び両側縁部が前記段部７に当接される。 そして、ガ
ラス部３ａを通して遊技盤８の前面を視認できるように
している。なお、遊技盤８の前面にはガイドレール９が
張設され、該ガイドレール９で囲まれる遊技部８ａには
一般の入賞口１０や入賞装置１１などの盤面部品が配置
されている。また、１２は遊技盤８の前面隅角部にガイ
ドレール９の外側を囲うよう装着されるレール飾りであ
る。

【０００８】前記遊技盤取付枠６すなわち右側辺部６ｃ
の内周面には、図２，図３に示すようにガラス扉枠３の
不正な開放を知らせる防犯用のスイッチ１３を取り付け
るためのスイッチ収納部１４が一体に設けられている。
スイッチ収納部１４は後側が開放した箱形状をなし、前
側壁１４ａには通孔１５が設けられている。１６はスイ
ッチ収納部１４の裏側に被せる裏蓋であり、内側の一側
上下部に張出部１７，１７を突設すると共に各張出部１
７，１７にビス挿通孔１８，１８を貫設している。ま
た、両張出部１７，１７間に前記スイッチ１３の配線２
２を引き出すための引出口１９が設けられている。

【０００９】そして、スイッチ１３をスイッチ収納部１
４内に収納し、後側から裏蓋１６を被着し、更にビス挿
通孔１８，１８を介してビス２０，２０を段部７に設け
たビス止め部２１，２１に螺合して固定させる。また、
スイッチ１３からの配線２２は引出口１９から後方へ導
かれ、その先端は遊技盤８の一側端縁に設けられた切欠
部２３を介してパチンコ機裏側の制御基板ボックス（図
示せず。）に接続される。このように、スイッチ１３は
スイッチ収納部１４内に収められ完全に保護されるの
で、衝撃などにより破損したり、故障を起しにくい。

【００１０】また、スイッチ１３がスイッチ収納部１４
に収納された状態では、スイッチ１３の前面から出没自
在に設けられる検知部２４が、図４に示すように通孔１
５に臨み対向位置するガラス扉枠３の枠体３ｂ裏面にそ
の先端部が当接して引っ込んでいる。このときは、スイ
ッチ１３がオフ状態になっている。そして、ガラス扉枠
３を開くと枠体３ｂが離れて検知部２４が枠体３ｂから
開放されて前方へ突出し、スイッチ１３がオン状態とな
り、ガラス扉枠３が開放されたことを直ちに知らせるよ
うにしている。

【００１１】

【考案の効果】以上述べたように、本考案のパチンコ機
における防犯用スイッチの取付構造は、遊技盤取付枠の
内周面の所望箇所に、一側面に開閉自在な蓋を取着する
と共に前面に通孔を開設した箱形状のスイッチ収容部を
設け、該スイッチ収容部内にガラス扉枠の無用の開放を
知らせる防犯用のスイッチを収容したので、従来のよう
に遊技盤と共に防犯用のスイッチを廃棄することが無く
経済的であり、また、防犯用のスイッチは常にスイッチ
収容部内に収められ完全に保護されているので、遊技盤
の取付時などに物が当って破損したり、衝撃などによる
支障も起りにくく長く使用することができ、更にこれに
より作業性が向上し、引いては製造コストの低廉も可能
となるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の正面図。

【図２】遊技盤取付枠の斜視図。

【図３】要部の分解斜視図。

【図４】要部の平面断面図。

【符号の説明】

１ 前面枠 ２ 窓部 ３ ガラス扉枠 ６ 遊技盤取付枠 １３ 防犯用のスイッチ １４ スイッチ収容部 １５ 通孔 １６ 裏蓋 Ｐ パチンコ機

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ機の前面枠に開設された窓部の
   前面一側にガラス扉枠を開閉自在に装着し、また前面枠
   の裏面に前記窓部を囲うように額縁状に形成された遊技
   盤取付枠を設けてなるパチンコ機において、 前記遊技盤取付枠の内周面の所望個所に、一側面に開閉
   自在な蓋を取着すると共に前面に通孔を開設した箱形状
   のスイッチ収容部を設け、該スイッチ収容部内にガラス
   扉枠の無用の開放を知らせる防犯用のスイッチをその検
   知部が前記通孔に臨むよう収容してなることを特徴とす
   るパチンコ機における防犯用スイッチの取付構造。