JP3653646B2 - 引出しのラッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出しを備えるファイリングキャビネット等(以下キャビネットという)における引出しのラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引出しを備えるキャビネットには、キャビネットを不用意に移動させたり、大きな衝撃を受けても、引出しが抜け出さないように、引出しのラッチ装置を設けることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のラッチ装置は、手掛用のレバーとラッチレバー軸が一体となっているので、その形状が複雑で、製作が面倒であるとともに、ラッチを係止体に確実に係合離脱させるためには、レバーの回動角度を大きくする必要があった。
【0004】
そのため、レバーの操作性が悪くなり、また、クランク軸の端に直交して設けた駆動部が長寸となって、回動範囲が前後に広くなるので、引出しの前面板を無垢の木板製としたキャビネット等には、これらの部材を設けることは困難であった。
【0005】
本発明は、従来装置の上記問題点を解消したラッチ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、後片の上端より、前下方へ向って湾曲する手掛片を連設し、かつ後片の後面上端に、後方を向く左右1対の枢支片を、またこれら枢支片の下方において、後片の後面中央部に、大きく後方へ突出する下向フックを設けてなる手動レバーにおける上記枢支片を、引出しの前面板の上部に、左右方向を向く枢支杆をもって枢支し、かつこれら枢支杆の後下方において、前面板に枢支した左右方向を向くクランク軸の中央における沈下するクランク部を、前記下向フックの前側に位置させることにより、手動レバーの手掛片の作用点と枢支杆までの距離に比して、手掛片の作用点と、前記クランク部と下向フックとの当接点までの距離を可及的に大とし、さらにクランク軸の外側端より垂下する駆動部を設け、かつ前面板の側端に枢設した上下方向を向くラッチ軸の上端に、 水平をなして上記駆動部と交差する従動部を設けるとともに、ラッチ軸の下端に、後方を向くラッチを設け、このラッチは、ばねの力により、常時はキャビネットの内側面に設けた係止体に係止しているが、前記手動レバーを前向回動することにより、係止体より離脱させうるようにしたことにより解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明を適用したキャビネットを示し、(1)はキャビネット本体、(2)は側板、(3)は引出し、(4)は引出し(3)の前面板で、木製の化粧板(4a)とその後面を所要の間隙をもって覆うスチール製の補強板(4b)(図3参照)とからなり、化粧板(4a)には、後述するレバー(7)操作用の開口(5)が形成されている。
【0008】
図1〜図4、特に図3に示すように、補強板(4b)内における開口(5)の後方に嵌設した横長方形のケース(6)の前片(6a)には、レバー(7)の後片(7a)が重合している。レバー(7)の後片(7a)の上端には、前下方に向って湾曲する手掛片(7b)が連設され、同じく後面上端には、左右1対の枢支片(8)( 8 )が、またこれら枢支片 ( 8 )( 8 ) の下方において、後面中央部には、後方へ大きく突出する下向フック(9)が突設されている。
【0009】
枢支片(8)(8)と下向フック(9)は、ケース(6)の前片(6a)を貫通し、両枢支片(8)(8)に穿設した枢支孔(10)へ、ケース(6)の両側片(6b)の前部上端に架設した枢支杆(11)を挿通することにより、レバー(7)はケース(6)に枢支されている。
【0010】
ケース(6)の側片(6b)の後部に穿設した通孔(12)には、クランク軸(13)が挿通されている。クランク軸(13)の中央部には、ケース(6)内において開脚U字形に屈曲されて、下向フック(9)の先端前面に当接する沈下クランク部(14)が形成されいてる。
【0011】
従って、図3に明示してあるように、手動レバー ( 7 ) の手掛片 (7b) の作用点と枢支杆 (11) までの距離に比して、手掛片 (7b) の作用点と、前記クランク部 (14) と下向フック ( 9 ) との当接点までの距離は、かなり大となっている。
【0012】
クランク軸(13)の両端付近は、引出し(3)の前面板(4)の内面両側端近くに固着した支持具(15)(16)に支持され、かつクランク軸(13)の外側端には、下方を向く駆動部(17)が設けられている。
【0013】
前面板(4)における化粧板(4a)の開口(5)には、レバー(7)の周囲を覆って前面が開口するカバー(18)が前方より嵌合され、かつカバー(18)の両側端より後向突設した雌ねじ筒(19)(図3、図4)は、ケース(6)の前片(6a)を貫通し、補強板(4b)に、ナット(19a)をもって締着されている。すなわち、このナット(19a)により、カバー(18)とケース(6)とは、補強板(4b)にとも締めされている。
【0014】
クランク軸(13)の下方において、前面板(4)の側部前面に固着した枢支具(20)には、上方を向くラッチ軸(21)が枢支されている。ラッチ軸(21)の上部には、内側方を向き、かつクランク軸(13)の駆動部(17)と交差して、その前面に当接する従動部(22)が設けられている。
【0015】
ラッチ軸(21)の下端には、後方を向くラッチ(23)が止着され、ラッチ(23)の後端近くには、内外方向を向く係止孔(24)が穿設されている。
【0016】
引出し(3)の側面とラッチ(23)の中間部との間には、円錐形のコイルばね (25)が縮設され、ラッチ(23)は常時外側方に付勢されている。
【0017】
キャビネット本体(1)の側板(2)の内面における、引出し(3)を閉じたときにラッチ(23)の係止孔(24)と対向する個所には、係止突起(26)が設けられている。
【0018】
上述のキャビネットにおいては、常時はコイルばね(25)の付勢により、ラッチ(23)の係止孔(24)が係止突起(26)に係合しているため、キャビネットが大きく動揺しても、引出し(3)が抜け出すことはない。
【0019】
キャビネット本体(1)より引出し(3)を引き出すべく、レバー(7)の手掛片(7b)に手を掛けて前上方に引くと、下向フック(9)は前下方に回動して、クランク部(14)とともに駆動部(17)が前方に回動するので、従動部(22)を介してラッチ軸(21)は回動させられ、ラッチ(23)は、コイルばね(25)を屈撓させつつ内側方に回動して、係止孔(24)は係止突起(26)より離脱し、引出し(3)は引き出される。
【0020】
引出し(3)を若干引き出した後は、レバー(7)より手を離しても、引出し(3)を自由に前後移動させることができる。
【0021】
引き出した引出し(3)を押し入れれば、ラッチ(23)は係止突起(26)に押圧されて、板ばね(25)を弾性屈撓させつつ内側方に回動して、引出し(3)はキャビネット本体(1)に押し込まれ、係止孔(24)が係止突起(26)の側方に達すると、コイルばね(25)の付勢により、ラッチ (23) は外側方に回動し、係止孔(24)が係止突起(26)に係合してロックされる。
【0022】
【発明の効果】
(a)レバーとクランク軸が別体となっているので、製作が容易で、安価に製作することができる。
【0023】
(b)レバーにおける枢支孔の位置、クランクの回動半径、ラッチの長さ、駆動部と従動部の交差点よりクリンク軸およびラッチ軸までの長さのいずれかを調節することにより、レバーの回動角度を大きくすることになしに、ラッチと係止突起を確実に係合離脱させることができるので、装置全体を小形として、各種のキャビネットに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の分解斜視図である。
【図2】 本発明装置の操作部の正面図である。
【図3】 図2のA−A線縦断側面図である。
【図4】 図2に示す各部材の分解側断面図である。
【図5】 本発明を適用したキャビネットの斜視図である。
【符号の説明】
(1)キャビネット本体
(2)側板
(3)引出し
(4)前面板
(4a)化粧板
(4b)補強板
(5)開口
(6)ケース
(6a)前片
(6b)側片
(7)手動レバー
(7a)後片
(7b)手掛片
(8)枢支片
(9)下向フック
(10)枢支孔
(11)枢支杆
(12)通孔
(13)クランク軸
(14)クランク部
(15)(16)支持具
(17)駆動部
(18)カバー
(19)雌ねじ筒
(19a)ナット
(20)枢支具
(21)ラッチ軸
(22)従動部
(23)ラッチ
(24)係止孔
(25)コイルばね
(26)係止体
Claims (1)
- 後片 (7a) の上端より、前下方へ向って湾曲する手掛片 (7b) を連設し、かつ後片 (7a) の後面上端に、後方を向く左右1対の枢支片 ( 8 )( 8 ) を、またこれら枢支片 ( 8 )( 8 ) の下方において、後片 (7a) の後面中央部に、大きく後方へ突出する下向フック ( 9 ) を設けてなる手動レバー ( 7 ) における上記枢支片 ( 8 )( 8 ) を、引出しの前面板 ( 4 ) の上部に、左右方向を向く枢支杆 (11) をもって枢支し、かつこれら枢支杆 (11)(11) の後下方において、前面板 ( 4 ) に枢支した左右方向を向くクランク軸 (13) の中央における沈下するクランク部 (14) を、前記下向フック ( 9 ) の前側に位置させることにより、手動レバー ( 7 ) の手掛片 (7b) の作用点と枢支杆 (11) までの距離に比して、手掛片 (7b) の作用点と、前記クランク部 (14) と下向フック ( 9 ) との当接点までの距離を可及的に大とし、さらにクランク軸 (13) の外側端より垂下する駆動部 (17) を設け、かつ前面板 ( 4 ) の側端に枢設した上下方向を向くラッチ軸 (21) の上端に、水平をなして上記駆動部 (17) と交差する従動部 (22) を設けるとともに、ラッチ軸 (21) の下端に、後方を向くラッチ (23) を設け、このラッチ (23) は、ばねの力により、常時はキャビネットの内側面に設けた係止体 (26) に係止しているが、前記手動レバー ( 7 ) を前向回動することにより、係止体 (26) より離脱させうるようにしたことを特徴とする引出しのラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02238796A JP3653646B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 引出しのラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02238796A JP3653646B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 引出しのラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09215541A JPH09215541A (ja) | 1997-08-19 |
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Family
ID=12081254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02238796A Expired - Lifetime JP3653646B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 引出しのラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1996
- 1996-02-08 JP JP02238796A patent/JP3653646B2/ja not_active Expired - Lifetime
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