JP3394243B2 - 改善された回転容器機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（技術分野） 本発明は、例えば、口紅や各種リップクリーム等の化粧
品に用いられるタイプの回転容器機構に関する。

【０００２】（背景技術） 従来の技術では、例えば、本出願人によるフランス国特
許出願第９７/１０,１６６号に記載されたもの等、多数
の回転容器が知られている。これら容器の原理は、スラ
イダ、すなわち、製品の支持体を、該支持体に対する回
転体の回転によって軸方向に移動させることから成る
が、該回転体の内側にはらせん状の溝が設けられ、この
溝を滑動するよう設計されたスライダの案内指または突
起が、この溝と協働する。このタイプの構造は、回転体
に対するスライダの回転を阻止する手段を設けて、溝が
回転してらせん溝をスライダの案内指または突起が滑動
するとき、スライダの軸方向移動を起こすようにするこ
とを必要とする。

【０００３】これらの阻止手段は、例えば、受け台のよ
うな独立した第三の部品で構成することができる。この
受け台から、スライダの外側周辺にある二つのスロート
と協働するよう設計された縦長の部材が延びており、こ
れらの部材は、スライダの滑動を案内し、回転体に対す
るスライダの回転運動を阻止する働きをする。しかし、
このような構造は、二つの独立した部品、すなわち、従
来の回転体と、受け台・スライダ・連接されたヒンジ要
素から成る主部材としか備えることができない。該ヒン
ジ要素は両者をつなぎ、伸長しながら、一方に対する他
方の軸方向運動を可能にすると同時に、相互の回転運動
を阻止する。

【０００４】しかし、このような装置は、回転容器機構
に必要な部品の数を少なくするという利点はあるにして
も、ヒンジ要素が引込み位置にあるとき等、ヒンジ要素
同士を連接が脆弱であるという欠点がある。受け台の上
にヒンジが重なると、特に、審美的理由から、長い受け
台が選択された場合等、このような化粧品用タイプで
は、寸法決定上の制約を許容するのが困難になる。

【０００５】（発明の開示） 従って、本発明の目的は、単純で、実行可能、安価、か
つ、実施が容易な手段を用いて、前記の問題点を解決す
ることにある。本発明は、化粧品に使用が適し、従来の
同様品に比べて、丈夫で、しかもコンパクトな回転容器
機構を提供する。

【０００６】第一に、本発明に従う特に化粧品用の回転
容器機構は、主部材に対して回転可能に取り付けた回転
体を含み、該主部材は、スライダと、受け台と、ヒンジ
要素とから構成され、該ヒンジ要素は、その下節点で受
け台と、また上節点でスライダと連接することによっ
て、上記受け台と上記スライダをつなぎ、上記スライダ
は、伸長位置すなわち高位置と、引込み位置すなわち低
位置との間で移動可能に設計されている構造であって、
上記スライダが低位置にあるとき、上記ヒンジ要素が、
少なくとも部分的に、下節点を含む水平面より下に位置
することを特徴とする。

【０００７】本発明に従う回転容器機構の別の特徴によ
れば、上記受け台が、下節点から下方に延びる囲われた
空間を備え、上記スライダが低位置にあるとき、上記ヒ
ンジ要素が、少なくとも部分的に上記囲われた空間内に
位置する。

【０００８】本発明の回転容器機構の一態様によれば、
上記囲われた空間は、受け台の中ぐりから形成される。

【０００９】本発明の回転容器機構の別の特徴によれ
ば、スライダが低位置にあるとき、ヒンジ要素全体が、
下節点を含む水平面より下に位置する。

【００１０】本発明の回転容器機構の好ましい態様によ
れば、ヒンジ要素は、二つの要素、すなわち、中間節点
で相互に連接された下方および上方要素から構成され
る。

【００１１】さらに、本発明の回転容器機構の別の特徴
によれば、当該機構は、受け台と下方要素間の下節点、
ならびにスライダと上方要素間の上節点は、縦中央面の
対向する側にそれぞれ位置し、スライダが高位置にある
とき、下方および上方要素は直線状に並ぶことを特徴と
する。

【００１２】回転容器機構の変形例によれば、スライダ
が、低位置すなわち引込み位置にあるとき、少なくとも
スライダの一部が、下節点を含む水平面より下に位置す
る。

【００１３】この変形例によれば、スライダは、その下
方部分に、切込み間隙を備え、当該機構が、低位置すな
わち引込み位置にあるとき、ヒンジ要素の一つが部分的
にこの間隙内に来るようにする。

【００１４】本発明の回転容器機構の別の特徴によれ
ば、スライダが、低位置すなわち引込み位置にあると
き、上節点は、下節点を含む水平面より下に位置する。

【００１５】本発明の回転容器機構のさらに別の特徴に
よれば、当該機構は、回転体の衝接面と、主部材のスラ
イダ支持面によって構成される止め手段を備えることを
特徴とする。

【００１６】本発明の回転容器機構の一態様によれば、
上記支持面は、スライダの案内突起上に設けられ、該突
起の斜面から形成される。

【００１７】この態様によれば、衝接面は、回転体の内
側溝の末端にそれぞれ設けられる。

【００１８】この態様の別の特徴によれば、上記止め手
段は、スライダの引込みおよび伸長の両極位置で、スラ
イダおよび回転体間の回転を阻止する横方向支持および
衝接面と、伸長位置にあるとき、回転体中のスライダの
縦方向運動を一切阻止する縦方向支持および衝接面とを
備える。

【００１９】本発明の回転容器機構の補足的特徴によれ
ば、当該機構は、上記ヒンジ要素が、丸い、もしくは曲
面を帯びた横断面形状を有することを特徴とする。

【００２０】回転容器機構の別の特徴によれば、主部材
は、ポリオレフィンおよびアセタール類から選択される
プラスチック材料で製造される。

【００２１】（発明を実施するための最良の形態） 添付の図面を参照にして以下に行う説述から、本発明の
その他の特徴ならびに利点が明らかになるであろう。
尚、これらの図面は説明のための例であり、本発明の範
囲はこれらに限らない。図１ａから図１４ｃは回転容器
機構の好ましい態様と、その変形例を示す。図１ａから
図７ｂは回転容器機構の第１の好ましい態様を示す。図
８から図１４ｃは回転容器機構の変形例を示す。

【００２２】本発明によれば、全体を参照番号（１）で
示す回転容器機構は、二つの部品、すなわち、回転体
（２）と主部材（３）とから成る。主部材は、受け台
（４）と、スライダ（５）と、連接されたヒンジ要素
（６）から構成される。ヒンジ要素（６）は、リブとも
呼ばれ、両者をつなぎ、相互の回転を阻止する働きをす
る。これらヒンジ要素は、スライダと受け台を一体化さ
せて、両者間の回転を妨げるよう設計されている。

【００２３】受け台（４）とスライダ（５）は、ヒンジ
要素（６）によって両者間の回転が阻止される。また、
ヒンジ要素は、それ自体自明の方法で、スライダ（５）
が、回転容器機構（１）の回転軸（ＺＺ’）の長さだ
け、受け台（４）に対して軸方向に移動するのも可能に
する。

【００２４】受け台（４）に対するスライダ（５）の軸
方向移動は、主部材（３）に対する回転体（２）の回転
によって、自明の方法で実施される。この軸方向移動に
よって、回転体の回転中に、スライダ（５）の一つまた
は複数の案内突起（７ａ、７ｂ）が、回転体（２）の内
壁に設けられた内側溝（８ａ、８ｂ）をそれぞれ滑動す
る。

【００２５】このタイプの回転容器機構（１）は、口
紅、あるいは、リップクリーム等の化粧品または薬品に
用いるスティックを製造するのに有利に使用することが
できる。またそれ以外にも、このような構造は、例え
ば、スティックのりその他の製品等、その他の分野でも
使用することができる。

【００２６】ヒンジ要素（６）は、その上端で、スライ
ダ（５）の底面と、また下端で、受け台（４）の上端
と、それぞれ上下節点（９ａ、９ｂ）で連接している。
これらヒンジ要素によって、スライダ（５）は、図２に
示した引込み位置（Ａ）すなわち低位置から、図１ａお
よび図３に示した伸長位置（Ｂ）すなわち高位置まで、
回転体（２）の内部を回転軸（ＺＺ’）に沿って滑動す
る。

【００２７】本発明によれば、回転容器機構（１）は、
引込み位置（Ａ）（また、低位置とも呼ぶ）で、ヒンジ
要素（６）が、少なくとも部分的に、受け台（４）上の
該ヒンジ要素（６）の下節点（９ｂ）を含む水平面
（Ｈ）より下に位置するように設計する。

【００２８】回転容器機構（１）の好ましい態様によれ
ば、引込み位置（Ａ）すなわち低位置にあるとき、ヒン
ジ要素（６）は完全に、下節点（９ｂ）より下に位置す
る。このためには、受け台（４）は、その上端に、囲わ
れた空間、すなわちハウジング（１０）を備え、その中
に、ヒンジ要素が収納されるようにする。この囲われた
空間は、下節点（９ｂ）から下方に延びている。また、
この囲われた空間（１０）は、受け台（４）の全長にわ
たって、その中ぐり（１１）を設けることによって形成
するのが有利である。

【００２９】本発明に従う回転容器機構（１）の好まし
い態様によれば、主部材（１）は、中間節点（９ｃ）で
相互に連接されたヒンジ要素もしくはリブ（６ａ、６
ｂ）を備える。第１要素、すなわち下方要素（６ｂ）
は、下節点（９ｂ）で受け台（４）の上端と連接し、ま
た、上方要素（６ａ）は、スライダ（５）の底部（５
ｂ）の下方面（１３）と連接している。各節点（９ａ、
９ｂ、９ｃ）は、ヒンジ要素（６ａ、６ｂ）を構成する
壁部分のくびれもしくは絞りによって、自明の方法で形
成すれば有利である。ここで、本発明に従う回転容器機
構の各態様に従い、該機構を構成する部品が、例えば、
射出法等を用いてプラスチック材料で製造できることに
注目すべきである。

【００３０】図１ｂおよび図３に示すように、回転容器
機構（１）が、伸長位置すなわち高位置（Ｂ）にあると
き、上方および下方ヒンジ要素は互いの延長上に位置す
る。このとき、上下節点（９ａ）および（９ｂ）は、該
機構の回転軸（ＺＺ’）を含む縦中央面の反対側にそれ
ぞれ位置するのが有利であることに留意されたい。勿
論、ヒンジ要素の構成は、本発明の請求範囲を超えるこ
となく、変更することができる。

【００３１】本発明の好ましい態様によれば、当該機構
が低位置（Ａ）にあるとき、ヒンジ要素（６ａ、６ｂ）
全体が、下節点（９ｂ）より下に収納される。下方ヒン
ジ要素（６ｂ）は、下節点（９ｂ）の真下にある中ぐり
（１１）の壁に平行に、ほぼ鉛直に位置するのに対し、
上方ヒンジ要素（６ａ）は、図５に示すように、中間節
点（９ｃ）と、この中間点より少し上にある上節点（９
ａ）との間で、やや傾斜しているのが好ましい。

【００３２】図示した態様によれば、回転容器機構が、
低位置すなわち引込み位置（Ａ）にあるとき、製品を受
けるように設計されたスライダ（５）の一部が、好まし
くは水平面（Ｈ）より下にある受け台（４）のハウジン
グ（１０）内に位置する。尚、この水平面は、下節点
（９ｂ）を含む。しかし、別の変形例では、この下節点
は、ハウジング内部で上記受け台の上端より下に位置し
てもよい。

【００３３】スライダ（５）は、それ自体自明の方法
で、下方末端が、円形壁又は底部（５ｂ）で塞がれた円
筒部（５ａ）から成る。これは、その下方部分にスロッ
トもしくは切込み間隙（１２）を備える、すなわち、図
４に示すように周囲円筒部（５ａ）と底部（５ｂ）の一
部をくり抜くのが有利である。この切込み間隙は、受け
台（４）の中ぐり（１１）内部にスライダが位置しやす
いように設計する。

【００３４】実際には、この切込み間隙（１２）は、主
部材（３）のスライダ（５）の下方部分に位置するが、
該部分が、受け台（４）のハウジング（１０）内に位置
するとき、下方ヒンジ要素（６ｂ）の存在によって邪魔
されないように設計する。この下方ヒンジ要素は、図５
に示すように、上記のように設けた切込み間隙内に収納
される。

【００３５】尚、回転容器機構（１）が、低位置すなわ
ち引込み位置にあるとき、スライダ（５）とヒンジ要素
（６、６ａ、６ｂ）とをつなぐ上節点（９ａ）は、これ
ら要素と受け台（４）とをつなぐ下節点（９ｂ）より下
に位置することに留意しなければならない。

【００３６】さらに、回転容器機構（１）のヒンジ要素
（６、６ａ、６ｂ）は、充填用の開口部（１５）を設け
るのが好ましい。図５および図６に示すように、この開
口部は、ヒンジ要素（６ａ、６ｂ）に各一ヵ所づつ、計
二ヵ所設ける。これら開口部（１５）は、スライダの底
部（５ｂ）のくり抜き（１２）と同様、該機構の後部、
すなわち、受け台（４）の中ぐり（１１）を通して、ス
ライダに製品を充填するために設ける。

【００３７】図示した態様によれば、回転体（２）は、
主部材（３）の受け台（４）上に留められるよう設計す
る。この受け台は、その上端に、留め溝（１４）を備え
る。尚、この溝（１４）によって、主部材（３）と回転
体（２）とを回転可能に連接できることに注目すべきで
ある。勿論、回転体と受け台の取付けおよび連接は、本
発明の請求の範囲を逸脱することなく、例えば、留め溝
のない別の方法で実現することも可能である。これに対
し、回転体（２）は、その内壁に位置し、反対方向に向
いた二つのらせん状の溝（８ａ、８ｂ）を備える。これ
らの溝は、図７ａに示すように、スライダ（５）を形成
する円筒部（５ａ）上で、スライダ（５）の上端とほぼ
同じ位置に、反対方向に設けられた二つの案内突起（７
ａ、７ｂ）と協働するよう設計されている。勿論、本発
明の請求の範囲を逸脱することなく、二つの相補部品、
すなわち、主部材と回転体の協働手段の構成は、これ以
外でもよく、例えば、一つの溝と一つの突起しか備えて
いなくてもよい。

【００３８】すでに説明した第１の態様の変形例（同じ
機能の部品は同じ参照番号で示す）によれば、回転容器
機構は、伸長位置から引込み位置に渡るスライダ（５）
の運動を阻止するための止め手段（２０ａ、２０ｂ、２
０ｃ、２１ａ、２１ｂ、２１ｃ）を備える。これらの止
め手段は、回転体の衝接面（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）
と、主部材（３）のスライダ（５）の支持面（２１ａ、
２１ｂ、２１ｃ）との協働によって構成される。

【００３９】これら支持面（２１ａ、２１ｂ、２１ｃ）
は、スライダの案内突起（７ａ、７ｂ）に位置するのに
対し、衝接面（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）は、回転体の
らせん状内側溝（８ａ、８ｂ）の各末端にそれぞれ位置
するのが有利である。この変形例によれば、止め手段
は、 −回転体（２）とスライダ（５）同士の回転を阻止する
ための横方向支持および衝接面（２０ａ、２０ｂ、２１
ａ、２１ｂ）と、 −伸長位置におけるスライダと回転体間の縦方向運動を
一切阻止する縦方向支持および衝接面（２０ｃ、２１
ｃ）とから構成される。

【００４０】横方向支持および衝接面（２０ａ、２０
ｂ、２１ａ、２１ｂ）は、図１２ｃ、図１４ａ、および
図１４ｃに示すように、回転体もしくはスライダの半径
に対して、それぞれゼロではない角度（Ｅ、Ｆ）を成す
のが有利である。支持面（２０ａ、２０ｂ）は、溝（８
ａ、８ｂ）末端の衝接面（２１ａ、２１ｂ）でロックさ
れるように、鉤のように斜めに切った案内突起（７ａ、
７ｂ）の両側面から成り、回転体を回転させたときに、
突起が溝から外れるのを防止するようにすれば有利であ
る。図１２ｂおよび図１４ｂに示した変形例によれば、
縦方向支持および衝接面（２０ｃ、２１ｃ）は、水平横
断面に対してゼロではない角度（Ｇ）を成す。勿論、本
発明の請求の範囲を逸脱することなく、上記衝接および
支持面が、これ以外の構成をしていてもよいし、案内突
起や溝に位置していなくてもよい。

【００４１】本発明に従い、図１０ａに示すように、当
該機構が引込み位置にあるとき、受け台（４）のハウジ
ング（１０）内へのヒンジ要素（６ａ、６ｂ）の配置を
最適にするために、下方ヒンジ要素（６ｂ）は、図１１
ｂに示すように、丸い、あるいは曲面を帯びた横断面形
状をしている。図１０ａから図１１ｂに示した変形例に
よれば、二つのヒンジ要素（６ａ、６ｂ）は、曲面を帯
びた横断面形状をしている。さらに、スライダが、低位
置にあるとき、上ヒンジ要素（６ａ）は、スライダ
（５）の底部壁（５ｂ）に設けたハウジング（２４）内
で、ほぼ水平横断面に位置するのに対し、下方ヒンジ要
素（６ｂ）は、スライダの切込み間隙（１２）内に、垂
直方向に位置する。

【００４２】下方ヒンジ要素（６ｂ）の外径が、クリア
ランスを確保できる範囲で受け台（４）の中ぐり（１
１）の内径に等しいのに対し、上ヒンジ要素（６ａ）の
外径と寸法は、受け台のつば内径を通過できるような大
きさであることに留意しなければならない。また、ヒン
ジ要素の丸い、もしくは曲面を帯びた断面形状が、ねじ
れ耐久力を高めるためにヒンジ要素を補強する働きをす
ることにも注目すべきである。

【００４３】本発明によれば、主部材（３）は、プラス
チック材料で形成されるのが有利である。この材料は、
ポリプロピレンまたはポリエチレン等のポリオレフィン
類、ならびにポリオキシメチレン等のアセタール類から
選択する。いうまでもなく、本発明の回転容器機構を実
現するために、その他の材料、あるいはその他のプラス
チック材料を使用することができる。

【００４４】勿論、本発明は、例として記載および図示
した上記態様に限られるわけではなく、同等の技術、な
らびにそれらの組合わせをすべて含む。 ［図面の簡単な説明］

【図１ａ】伸長位置すなわち高位置にある回転容器機構
の縦断面図。

【図１ｂ】伸長位置にある該機構を下から見た図。

【図２】図１ａと同じ視点から、引込み位置すなわち低
位置にある回転容器機構を見た図。

【図３】伸長位置にある主部材の縦断面図。

【図４】図３と同じ視点から、中間位置にある回転容器
機構の主部材を見た図。

【図５】低位置にある主部材の縦断面図。

【図６】伸長位置にある主部材の側面図。

【図７ａ】ＡＡに沿った主部材の横断面図。

【図７ｂ】ＢＢに沿った主部材の横断面図。

【図８】図２と同様の視点から見た回転容器機構を示
す。

【図９】中間位置にある回転容器機構の縦断面図。

【図１０ａ】引込み位置にある当該機構の主部材の縦断
面図。

【図１０ｂ】中間位置にある当該機構の主部材の縦断面
図。

【図１１ａ】ＧＧに沿った主部材のヒンジ要素の横断面
図。

【図１１ｂ】ＣＣに沿った主部材のヒンジ要素の横断面
図。

【図１２ａ】主部材のスライダおよびそれらの案内突起
の正面図。

【図１２ｂ】主部材のスライダおよびそれらの案内突起
のＥＥに沿った部分断面を含む側面図。

【図１２ｃ】主部材のスライダおよびそれらの案内突起
を上から見た図。

【図１３】回転容器機構の回転体の正面図。

【図１４ａ】ＤＤに沿った回転体の衝接要素の配置を示
す断面図。

【図１４ｂ】ＥＥに沿った回転体の衝接要素の配置を示
す断面図。

【図１４ｃ】ＦＦに沿った回転体の衝接要素の配置を示
す断面図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−127339（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−275823（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−145309（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3771881（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A45D 40/06 A45D 40/00

Claims (16)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 主部材（３）に対して回転可能に取り付
   けた回転体（２）を含み、該主部材が、スライダ（５）
   と、受け台（４）と、ヒンジ要素（６、６ａ、６ｂ）と
   から構成され、該ヒンジ要素は、その下節点（９ｂ）で
   受け台と、また上節点（９ａ）でスライダ（５）と連接
   することによって、上記受け台と上記スライダとをつな
   ぎ、上記スライダは、伸長位置すなわち高位置（Ｂ）
   と、引込み位置すなわち低位置（Ａ）との間で移動可能
   に設計されている特に化粧品用の回転容器機構（１）に
   おいて、上記スライダ（５）が低位置（Ａ）にあると
   き、上記ヒンジ要素（６、６ａ、６ｂ）が、少なくとも
   部分的に、下節点（９ｂ）を含む水平面（Ｈ）より下に
   位置することを特徴とする特に化粧品用の回転容器機
   構。
2. 【請求項２】 上記受け台（４）が、下節点（９ｂ）か
   ら下方に延びる囲われた空間（１０）を備え、上記スラ
   イダが低位置（Ａ）にあるとき、上記ヒンジ要素（６、
   ６ａ、６ｂ）が、少なくとも部分的に上記囲われた空間
   内に位置することを特徴とする請求項１記載の回転容器
   機構（１）。
3. 【請求項３】 上記囲われた空間（１０）が、受け台
   （４）の中ぐり（１１）から形成されることを特徴とす
   る請求項２記載の回転容器機構（１）。
4. 【請求項４】 上記スライダ（５）が低位置（Ａ）にあ
   るとき、ヒンジ要素（６、６ａ、６ｂ）全体が、水平面
   （Ｈ）より下に位置することを特徴とする請求項１から
   ３のいずれか一項に記載の回転容器機構（１）。
5. 【請求項５】 上記ヒンジ要素が、二つの要素、すなわ
   ち、中間節点（９ｃ）で相互に連接された下方要素（６
   ｂ）および上方要素（６ａ）から構成されることを特徴
   とする請求項１から４のいずれか一項に記載の回転容器
   機構（１）。
6. 【請求項６】 上記受け台（４）と下方要素（６ｂ）間
   の下節点（９ｂ）、ならびにスライダ（５）と上方要素
   （６ａ）間の上節点（９ａ）が、縦中央面の対向する側
   にそれぞれ位置し、スライダが高位置すなわち伸長位置
   （Ｂ）にあるとき、下方および上方要素が直線状に並ぶ
   ことを特徴とする請求項５記載の回転容器機構（１）。
7. 【請求項７】 上記スライダが、低位置すなわち引込み
   位置（Ａ）にあるとき、少なくともスライダ（５）の一
   部が、水平面（Ｈ）より下に位置することを特徴とする
   請求項１から６のいずれか一項に記載の回転容器機構
   （１）。
8. 【請求項８】 上記スライダ（５）は、その下方部分
   に、切込み間隙（１２）を備え、当該機構が、低位置す
   なわち引込み位置（Ａ）にあるとき、ヒンジ要素の一つ
   が部分的にこの間隙内に来るようにすることを特徴とす
   る請求項７記載の回転容器機構（１）。
9. 【請求項９】 上記スライダが、低位置すなわち引込み
   位置（Ａ）にあるとき、上節点（９ａ）は、下節点（９
   ｂ）を含む水平面（Ｈ）より下に位置することを特徴と
   する請求項１から８のいずれか一項に記載の回転容器機
   構（１）。
10. 【請求項１０】 上記スライダ（５）が低位置すなわち
    引込み位置（Ａ）にあるとき、ヒンジ要素（６ａ、６
    ｂ）全体が、下節点（９ｂ）より下に収納され、下方ヒ
    ンジ要素（６ｂ）は、下節点（９ｂ）の真下にある中ぐ
    り（１１）の壁に平行に、ほぼ鉛直に位置するのに対
    し、上方ヒンジ要素（６ａ）は、中間節点（９ｃ）と上
    節点（９ａ）との間で、やや傾斜していることを特徴と
    する請求項１から９のいずれか一項に記載の回転容器機
    構（１）。
11. 【請求項１１】 上記回転体（２）の衝接面と、主部材
    （３）のスライダ（５）の支持面によって構成される止
    め手段（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ、２１ａ、２１ｂ、２
    １ｃ）を備えることを特徴とする請求項１から１０のい
    ずれか一項に記載の回転容器機構（１）。
12. 【請求項１２】 上記支持面（２０ａ、２０ｂ、２０
    ｃ）が、スライダ（５）の案内突起（７ａ、７ｂ）上に
    設けられ、該突起の斜面から形成されることを特徴とす
    る請求項１１記載の回転容器機構（１）。
13. 【請求項１３】 上記衝接面（２１ａ、２１ｂ、２１
    ｃ）が、回転体（２）の内側溝（８ａ、８ｂ）の末端に
    それぞれ設けられることを特徴とする請求項１１または
    １２記載の回転容器機構（１）。
14. 【請求項１４】 上記止め手段が、スライダの引込みお
    よび伸長の両極位置で、スライダおよび回転体間の回転
    を阻止する横方向支持および衝接面（２０ａ、２０ｂ、
    ２１ａ、２１ｂ）と、伸長位置にあるとき、回転体中の
    スライダの縦方向運動を一切阻止する縦方向支持および
    衝接面（２０ｃ、２１ｃ）とを備えることを特徴とする
    請求項１１から１３記載の回転容器機構（１）。
15. 【請求項１５】 上記ヒンジ要素（６ａ、６ｂ）が、丸
    い、もしくは曲面を帯びた横断面形状を有することを特
    徴とする請求項１から１４のいずれか一項に記載の回転
    容器機構（１）。
16. 【請求項１６】 上記主部材（３）が、ポリオレフィン
    およびアセタール類から選択されるプラスチック材料で
    実現されることを特徴とする請求項１から１５のいずれ
    か一項に記載の回転容器機構（１）。