JP2001231628A - 棒状化粧料繰り出し容器 - Google Patents

棒状化粧料繰り出し容器

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JP2001231628A
JP2001231628A JP2000048634A JP2000048634A JP2001231628A JP 2001231628 A JP2001231628 A JP 2001231628A JP 2000048634 A JP2000048634 A JP 2000048634A JP 2000048634 A JP2000048634 A JP 2000048634A JP 2001231628 A JP2001231628 A JP 2001231628A
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JP2000048634A
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Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Yoshida Industry Co Ltd
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Yoshida Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状化粧料を保持する保持筒を多条の螺旋溝
に係合させるにあたって、従来の凸部に起因するひけの
影響を極力無くして保持筒の寸法安定性を向上するよう
にした棒状化粧料繰り出し容器を提供する。 【解決手段】 多条螺旋溝14を内面に有する筒状の容
器本体15内に、筒軸C方向に案内スリット17を有す
る案内筒13を回転自在に設け、該案内筒13内に棒状
化粧料10を保持する保持筒12を筒軸C方向に移動自
在に設けるとともに、該保持筒12を該案内筒13の該
案内スリット17を介して該容器本体15の該多条螺旋
溝14に係合させて、該容器本体15と該案内筒13と
を相対回転させることにより該保持筒12を該案内スリ
ット17に案内させて筒軸C方向に移動させるようにな
っていて、上記保持筒12の外面に、上記多条螺旋溝1
4の溝幅相当の薄肉であって、かつ上記案内スリット1
7を貫通して該多条螺旋溝14のいずれかに係合するリ
ブ16を一体的に突出形成して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状化粧料を常時
は収納し、その使用時に容器の一部を回転することによ
り突出させるようになった棒状化粧料繰り出し容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、口紅等の固形化された棒状化粧
料は、底部が回転可能となった棒状化粧料繰り出し容器
(口紅容器)内に収納され、その使用時にはキャップを
外してその底部を回転することにより前記棒状化粧料を
容器上端から突出させ、また、使用が終了した時には前
記底部を反対に回転することにより、該棒状化粧料を容
器内に収納するようになっている。
【0003】このような棒状化粧料繰り出し容器は、口
紅等の棒状化粧料の基部を保持筒で保持し、該保持筒を
案内筒内に筒軸方向の摺動を自在に嵌挿するとともに、
保持筒の外周から一体的に突設した凸部を、案内筒に形
成した筒軸方向に延びる案内スリットに貫通してある。
一方、前記案内筒の外側に相対回転自在に筒状の容器本
体が嵌合され、該容器本体の内周に形成した螺旋溝に前
記凸部の先端部を係合してある。そして、案内筒と容器
本体とを相対回転させることにより、凸部が前記螺旋溝
に沿って移動しつつ前記案内筒内を摺動して、前記棒状
化粧料が容器本体から出没されるようになっている。
【0004】ところで、前記棒状化粧料繰り出し容器を
組み付ける際には、凸部を案内スリットに挿入しつつ保
持筒を案内筒内に嵌挿し、かつ、案内スリットから突出
する凸部を螺旋溝に係合しつつ案内筒の外側に容器本体
を嵌合することになる。このとき、従来の螺旋溝は2条
であったため、凸部の先端部を螺旋溝に係合する箇所を
模索しつつ組み付けることになり、その組み立て作業に
時間を要して非能率的となってしまう。
【0005】そこで、前記螺旋溝を多条として組付け性
を向上するようにしたものが、例えば特許第29181
07号によって提案されている。この場合、螺旋溝が多
条となることにより、凸部と螺旋溝とを容易に係合させ
ることができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の多条の螺旋溝を形成した棒状化粧料繰り出し容器
は、保持筒から一体的に突設される凸部の先端面には、
複数条の螺旋溝に係合する複数の凸凹が設けられるた
め、該凸部の幅(径)が保持筒の肉厚に比較して大きく
なってしまう。
【0007】一方、前記棒状化粧料繰り出し容器は使い
捨て製品であるため、それぞれの構成部品を安価なプラ
スチック製として形成することが好ましく、この場合、
前記凸部は保持筒から一体成形により突設されることに
なる。
【0008】ところが、このように大きな幅の前記凸部
は、保持筒の側壁の肉厚に比較して大きくなるため、前
記凸部成形部分周囲に顕著なひけ現象が発生して寸法誤
差が発生し、棒状化粧料を出没させる際に案内筒内での
保持筒の摺動性が悪化して、棒状化粧料繰り出し容器の
円滑な作動が阻害されてしまうという課題があった。
【0009】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、棒状化粧料を保持する保持筒に関し
て、従来の凸部に起因するひけの影響を極力無くして当
該保持筒の寸法安定性を向上するようにした棒状化粧料
繰り出し容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、多条螺旋溝を内面に有する筒状の容器本
体内に、筒軸方向に案内スリットを有する案内筒を回転
自在に設け、該案内筒内に棒状化粧料を保持する保持筒
を筒軸方向に移動自在に設けるとともに、該保持筒を該
案内筒の該案内スリットを介して該容器本体の該多条螺
旋溝に係合させて、該容器本体と該案内筒とを相対回転
させることにより該保持筒を該案内スリットに案内させ
て筒軸方向に移動させるようにした棒状化粧料繰り出し
容器において、上記保持筒の外面に、上記多条螺旋溝の
溝幅相当の薄肉であって、かつ上記案内スリットを貫通
して該多条螺旋溝のいずれかに係合するリブを一体的に
突出形成したことを特徴とする。
【0011】この構成では、保持筒から一体的に突出形
成されるリブは多条螺旋溝の溝幅相当の薄肉に形成され
ていて、該リブの薄肉化を達成しつつ従来の凸部を廃止
でき、ひけ現象の発生を防止することができる。従っ
て、保持筒の寸法安定性を確保してその寸法精度を高め
ることができるため、これを組み付けて棒状化粧料を出
没させる際にも、その作動を円滑に行うことができる。
また、前記リブは案内筒の案内スリットに貫通される
が、該リブは多条螺旋溝の傾斜方向に沿って傾いている
ため、該リブの幅としては案内スリットの幅内で効率よ
く幅広に設定でき、螺旋溝との係合を従来と遜色なく確
保しながら、無駄な凸部を廃止して材料量の削減も達成
することができる。
【0012】また、前記案内スリットを前記案内筒の周
方向に複数形成するとともに、前記リブをこれら案内ス
リットに対応させて複数形成することが好ましく、この
場合は、保持筒とともに棒状化粧料を案内筒の筒軸方向
に移動させる際に、その時の移動力を周方向に配置した
複数のリブが分散して支持することができるため、各リ
ブの要求強度を低下させて耐久性を向上することができ
る。また、複数のリブは周方向に離れた位置で多条螺旋
溝に係合して保持筒を案内することができるため、保持
筒のこじりを無くして筒軸方向の移動を円滑に行うこと
ができる。
【0013】さらに、前記リブが前記案内スリットに沿
って配列されて複数形成されるので、この場合にあって
も保持筒の移動力を案内スリットに沿って配列した複数
のリブに分散して支持することができるため、各リブの
要求強度を低下させて耐久性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の
棒状化粧料繰り出し容器の一実施形態を示し、図1は棒
状化粧料の収納状態の要部を破断した正面図、図2は要
部を破断した分解斜視図、図3は各構成部品を全断面し
て示す分解図、図4は棒状化粧料の突出状態の要部破断
した正面図である。
【0015】本実施形態の棒状化粧料繰り出し容器11
は基本的には、多条螺旋溝14を内面に有する筒状の容
器本体15内に、筒軸C方向に案内スリット17を有す
る案内筒13を回転自在に設け、該案内筒13内に棒状
化粧料10を保持する保持筒12を筒軸C方向に移動自
在に設けるとともに、該保持筒12を該案内筒13の該
案内スリット17を介して該容器本体15の該多条螺旋
溝14に係合させて、該容器本体15と該案内筒13と
を相対回転させることにより該保持筒12を該案内スリ
ット17に案内させて筒軸C方向に移動させるようにな
っていて、上記保持筒12の外面に、上記多条螺旋溝1
4の溝幅相当の薄肉であって、かつ上記案内スリット1
7を貫通して該多条螺旋溝14のいずれかに係合するリ
ブ16を一体的に突出形成して構成されている。
【0016】図1〜図3は口紅10の棒状化粧料繰り出
し容器11で、この棒状化粧料繰り出し容器11は、口
紅10の基端部10aを保持する合成樹脂製の保持筒1
2と、該保持筒12を筒軸C方向に摺動自在に嵌挿する
案内筒13と、該案内筒13の外側に相対回転自在に嵌
合されてその内周に多条螺旋溝14が形成される筒状の
容器本体15と、を備える。
【0017】前記保持筒12は所定長さの筒体として形
成され、その内周の中間部には棚部12aが一体成形さ
れるとともに、該保持筒12の外周には前記多条螺旋溝
14に係合するためのリブ16が一体成形により突設さ
れる。そして、前記保持筒12の上端部内側には、前記
棚部12aより上方に前記口紅10の基端部10aが嵌
合状態で密着固定される。
【0018】前記案内筒13は、前記保持筒12および
前記口紅10を収納するに十分な長さを持った筒体とし
て形成され、該案内筒13の側壁には筒軸C方向に延び
る1対の案内スリット17が対向して形成される。この
とき、上記保持筒12から突設されるリブ16は、前記
1対の案内スリット17に対応して周方向に2個が設け
られることになる。案内スリット17は、前記口紅10
が案内筒13内に最も降下された位置から案内筒13の
上端近傍まで直線状に形成され、各案内スリット17に
は前記リブ16がそれぞれ貫通されるようになってい
る。
【0019】また、該案内スリット17の上・下終端部
には、図2に示したように周方向に鉤状となって切れ込
む折曲スリット17a,17bが形成される。これら折
曲スリット17a,17bは、前記多条螺旋溝14の螺
旋方向に沿って互いに逆方向に形成される。つまり、口
紅10を最も突出させた時にリブ16が上方の折曲スリ
ット17aに入り込む一方、最も降下された時に下方の
折曲スリット17bにリブ16が入り込むようになって
いる。
【0020】更に、前記案内筒13の下端部寄り内周に
は小径化した段部13aが形成され、前記保持筒12が
最も降下された位置でこれの下端が該段部13aに当接
されてストッパーとなる。更に、案内筒13の上端部外
周は厚肉成形されて環状の係止部13bが形成されると
ともに、該係止部13bにはこれの縮径を許容する割り
13cが形成される。
【0021】更にまた、前記案内筒13の下端部には底
部筒18が取付けられる。該底部筒18は、下端部で連
結される同心円状の短い内筒18aと長い外筒18bと
を備え、これら内・外筒18a,18b間に案内筒13
の下端部が嵌着される。このとき、両者の嵌着部は、内
筒18aと案内筒13との間に形成される凹凸係合部1
9によって上下方向に抜止めされるとともに、外筒18
bと案内筒13との間に形成されるスプライン20によ
って回転方向に係止される。更に、外筒18bと案内筒
13との間には、前記スプライン20より上方に前記容
器本体15の下端部の挿入を可能とする環状の隙間δが
設けられる。更にまた、前記外筒18bの上端部外周に
は、前記容器本体15の上端部から被せられるキャップ
21の下端部を着脱自在に嵌着する小径部18cが形成
されるとともに、該小径部18cとキャップ21との間
には抜け止め用の係合部22が設けられる。
【0022】前記容器本体15は、これの上端部に前記
案内筒13の上端を覆うようにして該案内筒13の内径
と略等しい開口径となる小径部15aが形成されるとと
もに、該小径部15aの直下部分に環状の係止凹部15
bが形成され、該係止凹部15bに前記案内筒13の係
止部13bが嵌合されて抜止めされる。一方、該容器本
体15の下端部は、前記内・外筒19a,19b間の隙
間δに挿入されて回転自在に支持される。
【0023】そして、上記容器本体15の内周には、上
記係止凹部15bと前記内・外筒18a,18b間に挿
入される下端部との間に前記多条螺旋溝14が形成さ
れ、該多条螺旋溝14の筒軸C方向の形成範囲内に対応
して前記案内スリット17が位置するようになってい
る。該多条螺旋溝14は、適宜角度をもって螺旋状に形
成される溝14aが、容器本体15の周方向に等ピッチ
をもって密に多数形成されることにより構成される。
【0024】ここで、本実施形態では前記保持筒12の
外周から突設するリブ16の肉厚tを、前記多条螺旋溝
14の1つの溝14aの幅pより小さくなるように薄肉
化して保持筒12から一体成形するようになっている。
また、このように薄肉化したリブ16を、前記多条螺旋
溝14の傾きに沿って傾斜させるようになっている。そ
して、各リブ16をそれぞれ対応する前記案内スリット
17に貫通させて、これら案内スリット17から突出す
る各先端部を多条螺旋溝14の溝14aにそれぞれ係合
させるようになっている。
【0025】かかる構成になる本実施形態の口紅10の
棒状化粧料繰り出し容器11は、これを組付ける際に
は、まず、口紅10およびこれの基端部10aを保持す
る保持筒12を、該保持筒12のリブ16を案内スリッ
ト17に挿入しつつ案内筒13内に嵌挿する。また、こ
れと相前後して該案内筒13の下端部に、底部筒18を
凹凸係合部19およびスプライン20を介して嵌着して
おく。そして、前記案内筒13の上端部を容器本体15
の下端部から挿入するとともに、前記リブ16の各先端
部を多条螺旋溝14のいずれかの溝14aに係合し、こ
の係合状態で更に該案内筒13を押し込む。すると、該
案内筒13の先端部の係止部13bが容器本体15の係
止凹部15bに係合されるとともに、該容器本体15の
下端部が底部筒18の内・外筒18a,18b間に挿入
され、この段階で案内筒13と容器本体15とは抜止め
される。そして、最後にキャップ21を容器本体15の
上端部から被せて、その下端部を底部筒18の小径部1
8cに嵌合することにより、前記棒状化粧料繰り出し容
器11の組付けが完了される。
【0026】このとき、本実施形態では前記リブ16が
係合される溝14aは、これを多条形成して多条螺旋溝
14となっているので、リブ16と溝14aとを簡単に
係合させることができる。従って、これら容器本体15
と案内筒13との組付けを簡単にし、ひいては棒状化粧
料繰り出し容器11の組付け作業能率を向上することが
できる。
【0027】そして、このように組み付けられた棒状化
粧料繰り出し容器11は、口紅10を使用する際には、
まずキャップ21を外し、一方の手で容器本体15の外
側を持ち、他方の手で底部筒18を回転すると、案内筒
13は容器本体15に対して回転されることになる。こ
のとき、案内スリット17にリブ16が貫通して回転方
向に係合されているため、保持筒12および口紅10も
前記案内筒13と一体に回転され、これと同時にリブ1
6の先端部はこれが係合する多条螺旋溝14に沿って相
対移動しつつ上方に持ち上げられる。その結果、口紅1
0は保持筒12とともに案内筒13内を上方に摺動し
て、該口紅10の先端部10bが容器本体15の小径部
15aから突出される。このとき、上記リブ16は案内
スリット17内を上方に移動される。
【0028】このとき、前記口紅10が適宜量突出した
状態で底部筒18を手で保持しておくことにより、口紅
10の戻りが阻止されてその使用が可能となるが、更に
底部筒18を回転し続けることによりリブ16が案内ス
リット17の上方終端部に到達し、この最突出位置から
更に同方向に回転すると、前記リブ16は上方の折曲ス
リット17a内に入り込む。すると、この折曲スリット
17aが保持筒12の戻りを阻止するため、底部筒18
を保持することなく口紅10の使用が可能となる。
【0029】次に、口紅10の使用が終わって収納する
時には、前記底部筒18を逆方向に回転することによ
り、まず、リブ16が前記折曲スリット17aから案内
スリット17内に戻され、更に回転することによりリブ
16の先端部が多条螺旋溝14によって下方に降下され
る。すると、口紅10および保持筒12は案内筒13内
に降下されていき、リブ16が案内スリット17の下方
終端部に到達した時点で最下方位置となる。そして、こ
の位置から更に同方向に回転すると、リブ16は下方の
折曲スリット17b内に入り込むため、何らかの衝撃で
口紅10が突出されるのを阻止することができる。そし
て、このように口紅10が収納された後、最後にキャッ
プ21が被せられることになる。
【0030】ところで、本実施形態の棒状化粧料繰り出
し容器11では、保持筒12から突設されるリブ16
は、溝14aに係合されるように薄肉化したので、合成
樹脂等により保持筒12からリブ16を一体成形する場
合に、該リブ16によるひけ現象が保持筒12の側壁に
影響するのを著しく低減することができる。従って、保
持筒12の寸法安定性を確保して寸法精度を高めること
ができるため、これを組み付けて口紅10を出没させる
際にも、該保持筒12は案内筒13内を円滑に摺動する
ことができる。
【0031】また、このように前記リブ16を薄肉化し
た場合にも、該リブ16を多条螺旋溝14の傾斜方向に
沿って傾斜させたので、案内スリット17に貫通される
該リブ16の幅W(図2参照)を、該案内スリット17
の限定された幅内で効率良く広く取ることができるよう
になる。このため、薄肉化したリブ16にあってもその
強度を大きく設定して耐久性を高めることができ、ひい
ては、棒状化粧料繰り出し容器11の製品価値を高める
ことができる。
【0032】更に、本実施形態では案内スリット17を
案内筒13の対向位置に1対形成し、これら1対の案内
スリット17に対応して前記リブ16を保持筒12の外
周に2個形成したので、保持筒12とともに口紅10を
案内筒13内で摺動させる際に、その時の摺動力を2個
のリブ16で分散して支持することができるため、各リ
ブ16の要求強度を低下させて耐久性を向上することが
できる。また、前記2個のリブ16は周方向に離れた位
置で多条螺旋溝14に係合して保持筒12を案内するこ
とができるため、保持筒12のこじりを無くして軸方向
の摺動を円滑に行うことができる。
【0033】ところで、本実施形態では前記リブ16を
2個設けた場合を開示したが、これに限ることなく案内
スリット17を1箇所のみまたは3箇所以上設けること
によって、これの数に対応してリブ16を1個のみまた
は3個以上設けてもよいことは勿論である。
【0034】図5は他の実施形態を示す保持筒12の斜
視図で、前記実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。即ち、この実施形態
ではリブ16が案内スリット17に沿って配列されて複
数形成されている。
【0035】従って、この実施形態にあってもリブ16
を保持筒12の筒軸方向に複数設けたので、周方向に複
数のリブ16を設けた前記実施形態と同様に、保持筒1
2を案内筒13内で摺動させる際の摺動力を複数のリブ
16に分散させることができるため、各リブ16の要求
強度を低下させて耐久性を向上することができる。
【0036】ところで、前記各実施形態では棒状化粧料
として棒状の口紅10を例にとって説明したが、該棒状
化粧料としてはこれに限ることなく、他の固形化粧料や
また固形糊(接着剤)などにあっても、それを棒状とす
ることにより本発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の棒状化粧料
繰り出し容器にあっては、保持筒から一体的に突出形成
されるリブは多条螺旋溝の溝幅相当の薄肉に形成されて
いて、該リブの薄肉化を達成しつつ従来の凸部を廃止で
き、ひけ現象の発生を防止することができる。従って、
保持筒の寸法安定性を確保してその寸法精度を高めるこ
とができるため、これを組み付けて棒状化粧料を出没さ
せる際にも、その作動を円滑に行うことができる。ま
た、前記リブは案内筒の案内スリットに貫通されるが、
該リブは多条螺旋溝の傾斜方向に沿って傾いているた
め、該リブの幅としては案内スリットの幅内で効率よく
幅広に設定でき、螺旋溝との係合を従来と遜色なく確保
しながら、無駄な凸部を廃止して材料量の削減も達成す
ることができる。
【0038】また、前記案内スリットを前記案内筒の周
方向に複数形成するとともに、前記リブをこれら案内ス
リットに対応させて複数形成することにより、保持筒と
ともに棒状化粧料を案内筒の筒軸方向に移動させる際
に、その時の移動力を周方向に配置した複数のリブが分
散して支持することができるため、各リブの要求強度を
低下させて耐久性を向上することができる。また、複数
のリブは周方向に離れた位置で多条螺旋溝に係合して保
持筒を案内することができるため、保持筒のこじりを無
くして筒軸方向の移動を円滑に行うことができる。
【0039】さらに、前記リブが前記案内スリットに沿
って配列されて複数形成されるので、保持筒の移動力を
案内スリットに沿って配列した複数のリブに分散して支
持することができるため、各リブの要求強度を低下させ
て耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す棒状化粧料の収納状
態の要部を破断した正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部を破断した分解
斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す各構成部品を全断面
して示す分解図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す棒状化粧料の突出状
態の要部破断した正面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す保持筒の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 口紅(棒状化粧料) 11 棒状化粧料繰り出し容器 12 保持筒 13 案内筒 14 多条螺旋溝 14a 溝 15 容器本体 16 リブ 17 案内スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多条螺旋溝を内面に有する筒状の容器本
    体内に、筒軸方向に案内スリットを有する案内筒を回転
    自在に設け、該案内筒内に棒状化粧料を保持する保持筒
    を筒軸方向に移動自在に設けるとともに、該保持筒を該
    案内筒の該案内スリットを介して該容器本体の該多条螺
    旋溝に係合させて、該容器本体と該案内筒とを相対回転
    させることにより該保持筒を該案内スリットに案内させ
    て筒軸方向に移動させるようにした棒状化粧料繰り出し
    容器において、 上記保持筒の外面に、上記多条螺旋溝の溝幅相当の薄肉
    であって、かつ上記案内スリットを貫通して該多条螺旋
    溝のいずれかに係合するリブを一体的に突出形成したこ
    とを特徴とする棒状化粧料繰り出し容器。
  2. 【請求項2】 前記案内スリットが前記案内筒の周方向
    に複数形成されるとともに、前記リブがこれら案内スリ
    ットに対応させて複数形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の棒状化粧料繰り出し容器。
  3. 【請求項3】 前記リブが前記案内スリットに沿って配
    列されて複数形成されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の棒状化粧料繰り出し容器。
JP2000048634A 2000-02-25 2000-02-25 棒状化粧料繰り出し容器 Pending JP2001231628A (ja)

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