JP3366264B2 - 不揮発性メモリ、メモリ検査方法 - Google Patents

不揮発性メモリ、メモリ検査方法

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JP3366264B2 JP27365798A JP27365798A JP3366264B2 JP 3366264 B2 JP3366264 B2 JP 3366264B2 JP 27365798 A JP27365798 A JP 27365798A JP 27365798 A JP27365798 A JP 27365798A JP 3366264 B2 JP3366264 B2 JP 3366264B2
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    • G11C29/50Marginal testing, e.g. race, voltage or current testing
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  • Read Only Memory (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EEPROM(Ele
ctrically Erasable Programmable Read Only Memory)
やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリと、不揮発性
メモリを検査するメモリ検査方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マイクロコンピュータなどのコン
ピュータ装置が各種用途に利用されており、その情報記
憶媒体としてEEPROMやフラッシュメモリなどの不
揮発性メモリが多用されている。不揮発性メモリは、デ
ジタルデータを更新自在に一時記憶することができ、電
力が供給されない状態でも記憶データを維持することが
できる。
【0003】このような不揮発性メモリの一従来例を図
5および図6を参照して以下に説明する。なお、図5は
不揮発性メモリであるEEPROMの全体構造を示す回
路図、図6はメモリセルアレイの部分を示す回路図、図
7は未使用のEEPROMのメモリセルの書込/消去時
間に対する読出時のオン電流を示す特性図、図8はエン
デュランステストにより劣化したEEPROMのメモリ
セルの書込/消去時間に対する読出時のオン電流を示す
特性図、図9はEEPROMのエンデュランステストの
回数に対するメモリセルの書込/消去時のオン電流を示
す特性図、である。
【0004】ここで不揮発性メモリとして例示するEE
PROM100では、図6に示すように、データ保持手
段である多数のメモリセル101が全体としてXY方向
にマトリクス配線された二次元構造に形成されており、
この多数のメモリセル101に複数のXセレクトトラン
ジスタ102と複数のYセレクトトランジスタ103と
がマトリクス接続されている。
【0005】これら多数のメモリセル101は、二値デ
ータの一方である書込データ“1”を大電流の書込電流
が通電される第一状態である書込状態として個々に保持
するとともに、二値データの他方である消去データ
“0”を小電流の消去電流が通電される第二状態である
消去状態として個々に保持し、複数のX/Yセレクトト
ランジスタ102,103は、多数のメモリセル101
を一個ずつ選択する。
【0006】そこで、EEPROM100は、第一記録
手段および第二記録手段として機能する書込消去回路
(図示せず)を具備しており、この書込消去回路は、書
込データ“1”の入力に対応してメモリセル101を書
込状態とし、消去データ“0”の入力に対応してメモリ
セル101を消去状態とする。
【0007】また、図5に示すように、多数のメモリセ
ル101には複数のYセレクトトランジスタ103を介
してデータ再生手段である一個のセンスアンプ104が
接続されており、このセンスアンプ104には基準発生
手段である一個のリファレンス回路105が接続されて
いる。
【0008】リファレンス回路105は、多数のトラン
ジスタ素子111〜114…を具備しており、センスア
ンプ104も、多数のトランジスタ素子115〜117
…を具備している。リファレンス回路105の第一のト
ランジスタ素子111はゲート電極に外部のバイアス電
源120が接続されており、この第一のトランジスタ素
子111には第二のトランジスタ素子112が直列に接
続されている。
【0009】この第二のトランジスタ素子112は第三
のトランジスタ素子113とともに第一のカレントミラ
ー回路121を形成しており、このカレントミラー回路
121のトランジスタ素子113には第四のトランジス
タ素子114が直列に接続されている。
【0010】このリファレンス回路105の第四のトラ
ンジスタ素子114とセンスアンプ104の第一のトラ
ンジスタ素子115とで第二のカレントミラー回路12
2が形成されており、このカレントミラー回路122の
トランジスタ素子115には第二のトランジスタ素子1
16が直列に接続されている。
【0011】この第二のトランジスタ素子116と第三
のトランジスタ素子117とで第三のカレントミラー回
路123が形成されており、このカレントミラー回路1
23の一個のトランジスタ素子117が複数のYセレク
トトランジスタ103を介して多数のメモリセル101
に接続されている。
【0012】バイアス電源120はリファレンス回路1
05の第一のトランジスタ素子111にゲート電圧を印
加するので、これで第一のトランジスタ素子111に一
定の電流が通電される。この第一のトランジスタ素子1
11には第一から第三のカレントミラー回路121〜1
23が順番に接続されているので、リファレンス回路1
05は第一のトランジスタ素子111の通電電流に対応
した基準電流をセンスアンプ104に供給する。
【0013】リファレンス回路105は、消去状態のメ
モリセル101の通電電流である消去電流より大電流で
書込状態の通電電流である書込電流より小電流の基準電
流を上述のように発生し、センスアンプ104は、メモ
リセル101の通電電流をリファレンス回路105の基
準電流と比較して二値データを再生する。
【0014】上述のような構造のEEPROM100
は、データ書込、データ消去、データ再生、の三つの動
作を自在に実行することができる。EEPROM100
にデータ書込を実行する場合、入力データに対応して書
込消去回路が多数のメモリセル101を選択的に書込状
態とすることで、特定のメモリセル101に二値データ
の一方である書込データ“1”が部分的に記録される。
【0015】この書込データを再生する場合、消去電流
より大電流で書込電流より小電流の基準電流をリファレ
ンス回路105が発生するので、この基準電流とメモリ
セル101の通電電流とをセンスアンプ104が比較す
ることで二値データ“0,1”が再生される。
【0016】なお、上述のような書込データを消去する
場合は、入力データに対応して書込消去回路が多数のメ
モリセル101を選択的に書込状態から消去状態とする
ことで、特定のメモリセル101の書込データ“1”が
消去データ“0”に初期化される。
【0017】EEPROM100は、上述のようにデー
タ書込とデータ消去とデータ再生との三つの動作を自在
に実行することができるが、図7に示すように、メモリ
セル101を書込状態や消去状態とするためには所定の
所用時間が必要である。ただし、EEPROM100の
データ書込やデータ消去の動作回数が増大すると、図8
に示すように、データ書込やデータ消去の所用時間は増
大することになる。
【0018】一般的にEEPROM100のデータ書込
やデータ消去の所用時間は一定に設定されているので、
図9に示すように、データ書込やデータ消去の動作回数
が増大してメモリセル101が劣化すると書込電流が低
下するとともに消去電流が上昇することになる。書込電
流の低下や消去電流の上昇が進行すると基準電流との比
較により二値データを再生することが困難となり、EE
PROM100は使用不能となる。
【0019】このため、上述のようなEEPROM10
0を製造して出荷する場合には、メモリセル101の不
良を検査するエンデュランステストが実行されている。
このエンデュランステストでは、メモリセル101に書
込データ“1”を記録してから再生し、その再生データ
が“1”でないと不良を判定する。また、メモリセル1
01に消去データ“0”を記録してから再生し、その再
生データが“0”でないと不良を判定する。
【0020】上述のような作業を全部のメモリセル10
1で所定回数まで繰り返し、不良のメモリセル101が
許容範囲より多数のEEPROM100は廃棄する。不
良のメモリセル101が許容範囲より少数の場合には、
不良のメモリセル101が使用されないように設定して
からEEPROM100を出荷する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなエンデュ
ランステストをEEPROM100に実行することで、
EEPROM100を不良が発生していない状態の製品
として出荷することができる。
【0022】しかし、現在のEEPROM100は膨大
な個数のメモリセル101を具備しており、前述のよう
にメモリセル101に対するデータ書込やデータ消去に
は一定の時間が必要である。このため、メモリセル10
1のデータ書込やデータ消去やデータ再生を所定回数ま
で繰り返すエンデュランステストには多大な時間が必要
であり、EEPROM100は生産性が低下している。
【0023】このような課題を解決できる不揮発性メモ
リが、特開平1−300499号公報に開示されてい
る。この公報に開示されている不揮発性メモリは、セン
スアンプに外部から基準電流を供給することにより、基
準電流を通常より大電流として書込データを再生するこ
とや、基準電流を通常より小電流として消去データを再
生することができる。
【0024】このようにエンデュランステストを実行す
ると、電流のマージンを縮小した状態でメモリセルを検
査できる。このため、メモリセルの不良を迅速に検出す
ることができ、エンデュランステストの所用時間を短縮
することができる。しかし、これでは大電流や小電流の
基準電流を生成して不揮発性メモリに外部から供給する
必要があるので、このように電流を発生して供給する専
用の装置を不揮発性メモリとは別個に用意する必要があ
る。
【0025】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、電流を発生する専用の装置などを必要と
することなくエンデュランステストの所用時間を短縮す
ることができる不揮発性メモリと、そのメモリ検査方法
とを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の一の不揮発性メ
モリは、二値データを高電圧の第一電圧および低電圧の
第二電圧として個々に保持する多数のデータ保持手段
と、二値データの一方の入力に対応して前記データ保持
手段の保持電圧を第一電圧とする第一記録手段と、二値
データの他方の入力に対応して前記データ保持手段の保
持電圧を第二電圧とする第二記録手段と、前記第二電圧
より高電圧で前記第一電圧より低電圧の基準電圧を発生
する基準発生手段と、前記データ保持手段の保持電圧を
前記基準発生手段の基準電圧と比較して二値データを再
生するデータ再生手段と、前記メモリ検査が実行されな
いときには前記基準電圧を通常電圧に切り換えて前記メ
モリ検査が実行されるときには前記第一電圧と比較され
る前記基準電圧を高電圧に切り換えるとともに前記第二
電圧と比較される前記基準電圧を低電圧に切り換える基
準切換手段と、を具備しており、前記基準切換手段は、
前記基準電圧を高電圧および低電圧に切り換えて検査を
実行する以前に前記基準電圧を通常電圧に切り換えて検
査を実行する
【0027】従って、本発明の不揮発性メモリでは、多
数のデータ保持手段の各々が二値データを高電圧の第一
電圧および低電圧の第二電圧として個々に保持するの
で、このデータ保持手段の保持電圧を第一記録手段が第
一電圧とすることで二値データの一方が記録され、第二
記録手段が第二電圧とすることで二値データの他方が記
録される。第二電圧より高電圧で第一電圧より低電圧の
基準電圧を基準発生手段が発生するので、この基準電圧
とデータ保持手段の保持電圧とをデータ再生手段が比較
することで二値データが再生される。ただし、メモリ検
査が実行されないときには、基準切換手段が基準電圧を
通常電圧に切り換えるが、メモリ検査が実行されるとき
には、第一電圧と比較される基準電圧を高電圧に切り換
えるとともに第二電圧と比較される基準電圧を低電圧に
切り換えるので、データ再生の電圧マージンが縮小され
る。
【0028】上述のような不揮発性メモリにおいて、前
記基準発生手段は、並列に接続されて基準電圧を生成す
る三個のトランジスタ素子と、これらのトランジスタ素
子のゲート電極にバイアス電圧を印加するバイアス電源
と、を具備しており、前記基準切換手段は、前記バイア
ス電源からバイアス電圧が印加される前記トランジスタ
素子の個数を可変することも可能である。
【0029】この場合、並列に接続されて基準電圧を生
成する三個のトランジスタ素子のゲート電極にバイアス
電源がバイアス電圧を印加するとき、このバイアス電源
からバイアス電圧が印加されるトランジスタ素子の個数
を基準切換手段が可変するので、これで基準発生手段が
発生する基準電圧が基準切換手段により通常電圧と高電
圧と低電圧とに選択的に切り換えられる。
【0030】本発明の他の不揮発性メモリは、二値デー
タを大電流が通電される第一状態および小電流が通電さ
れる第二状態として個々に保持する多数のデータ保持手
段と、二値データの一方の入力に対応して前記データ保
持手段を第一状態とする第一記録手段と、二値データの
他方の入力に対応して前記データ保持手段を第二状態と
する第二記録手段と、前記第二状態の通電電流より大電
流で前記第一状態の通電電流より小電流の基準電流を発
生する基準発生手段と、前記データ保持手段の通電電流
を前記基準発生手段の基準電流と比較して二値データを
再生するデータ再生手段と、前記メモリ検査が実行され
ないときには前記基準電流を通常電流に切り換えて前記
メモリ検査が実行されるときには前記第一状態の通電電
流と比較される前記基準電流を大電流に切り換えるとと
もに前記第二状態の通電電流と比較される前記基準電流
を小電流に切り換える基準切換手段と、を具備して
り、前記基準切換手段は、前記基準電流を大電流および
小電流に切り換えて検査を実行する以前に前記基準電流
を通常電流に切り換えて検査を実行する
【0031】従って、本発明の不揮発性メモリでは、多
数のデータ保持手段の各々が二値データを大電流が通電
される第一状態および小電流が通電される第二状態とし
て個々に保持するので、このデータ保持手段を第一記録
手段が第一状態とすることで二値データの一方が記録さ
れ、第二記録手段が第二状態とすることで二値データの
他方が記録される。第二状態の通電電流より大電流で第
一状態の通電電流より小電流の基準電流を基準発生手段
が発生するので、この基準電流とデータ保持手段の通電
電流とをデータ再生手段が比較することで二値データが
再生される。ただし、メモリ検査が実行されないときに
は、基準切換手段が基準電流を通常電流に切り換える
が、メモリ検査が実行されるときには、第一状態の通電
電流と比較される基準電流を大電流に切り換えるととも
に第二状態の通電電流と比較される基準電流を小電流に
切り換えるので、データ再生の電流マージンが縮小され
る。
【0032】上述のような不揮発性メモリにおいて、前
記基準発生手段は、並列に接続されて基準電流を生成す
る三個のトランジスタ素子と、これらのトランジスタ素
子のゲート電極にバイアス電圧を印加するバイアス電源
と、を具備しており、前記基準切換手段は、前記バイア
ス電源からバイアス電圧が印加される前記トランジスタ
素子の個数を可変することも可能である。
【0033】この場合、並列に接続されて基準電流を生
成する三個のトランジスタ素子のゲート電極にバイアス
電源がバイアス電圧を印加するとき、このバイアス電源
からバイアス電圧が印加されるトランジスタ素子の個数
を基準切換手段が可変するので、これで基準発生手段が
発生する基準電流が基準切換手段により通常電流と大電
流と小電流とに選択的に切り換えられる。
【0034】なお、本発明で言う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0035】本発明の第一のメモリ検査方法は、本発明
の不揮発性メモリのメモリ検査方法であって、前記第一
記録手段により前記データ保持手段の保持電圧を第一電
圧とし、前記基準発生手段が発生する基準電圧を前記基
準切換手段により高電圧とし、前記データ再生手段によ
り前記データ保持手段の第一電圧を高電圧の基準電圧と
比較させて二値データを再生し、前記第一記録手段によ
り前記データ保持手段の保持電圧を第二電圧とし、前記
基準発生手段が発生する基準電圧を前記基準切換手段に
より低電圧とし、前記データ再生手段により前記データ
保持手段の第二電圧を低電圧の基準電圧と比較させて二
値データを再生するとき、前記基準電圧を高電圧および
低電圧に切り換えて検査を実行する以前に前記基準電圧
を通常電圧に切り換えて検査を実行するようにした
【0036】従って、本発明のメモリ検査方法では、本
発明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一電圧で
記憶させてから基準電圧を高電圧として再生し、二値デ
ータの他方を第二電圧で記憶させてから基準電圧を低電
圧として再生するので、電圧マージンが縮小された状態
でデータ再生が実行される。
【0037】本発明の第二のメモリ検査方法は、本発明
の不揮発性メモリのメモリ検査方法であって、前記第一
記録手段により前記データ保持手段の保持電圧を第一電
圧とし、前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電
極に印加される前記トランジスタ素子の個数を前記基準
切換手段により三個として基準電圧を高電圧とし、前記
データ再生手段により前記データ保持手段の第一電圧を
高電圧の基準電圧と比較させて二値データを再生し、前
記第一記録手段により前記データ保持手段の保持電圧を
第二電圧とし、前記バイアス電源からバイアス電圧がゲ
ート電極に印加される前記トランジスタ素子の個数を前
記基準切換手段により一個として基準電圧を低電圧と
し、前記データ再生手段により前記データ保持手段の第
二電圧を低電圧の基準電圧と比較させて二値データを再
生するとき、前記基準電圧を高電圧および低電圧に切り
換えて検査を実行する以前に前記基準電圧を通常電圧に
切り換えて検査を実行するようにした
【0038】従って、本発明のメモリ検査方法では、本
発明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一電圧で
記憶させてから基準電圧を高電圧として再生し、二値デ
ータの他方を第二電圧で記憶させてから基準電圧を低電
圧として再生するので、電圧マージンが縮小された状態
でデータ再生が実行される。なお、バイアス電源からバ
イアス電圧が印加されるトランジスタ素子の個数を基準
切換手段が可変するので、これで基準電圧が通常電圧と
高電圧と低電圧とに選択的に切り換えられる。
【0039】本発明の第三のメモリ検査方法は、本発明
の不揮発性メモリのメモリ検査方法であって、前記第一
記録手段により前記データ保持手段を第一状態とし、前
記基準発生手段が発生する基準電流を前記基準切換手段
により大電流とし、前記データ再生手段により前記デー
タ保持手段の第一状態の通電電流を大電流の基準電流と
比較させて二値データを再生し、前記第一記録手段によ
り前記データ保持手段を第二状態とし、前記基準発生手
段が発生する基準電流を前記基準切換手段により小電流
とし、前記データ再生手段により前記データ保持手段の
第二状態の通電電流を小電流の基準電流と比較させて二
値データを再生するとき、前記基準電流を大電流および
小電流に切り換えて検査を実行する以前に前記基準電流
を通常電流に切り換えて検査を実行するようにした
【0040】従って、本発明のメモリ検査方法では、本
発明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一状態と
して記憶させてから基準電流を大電流として再生し、二
値データの他方を第二状態として記憶させてから基準電
流を小電流として再生するので、電流マージンが縮小さ
れた状態でデータ再生が実行される。
【0041】本発明の第四のメモリ検査方法は、本発明
の不揮発性メモリのメモリ検査方法であって、前記第一
記録手段により前記データ保持手段を第一状態とし、前
記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に印加さ
れる前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換手段に
より三個として基準電流を大電流とし、前記データ再生
手段により前記データ保持手段の第一状態の通電電流を
大電流の基準電流と比較させて二値データを再生し、前
記第一記録手段により前記データ保持手段を第二状態と
し、前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に
印加される前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換
手段により一個として基準電流を小電流とし、前記デー
タ再生手段により前記データ保持手段の第二状態の通電
電流を小電流の基準電流と比較させて二値データを再生
するとき、前記基準電流を大電流および小電流に切り換
えて検査を実行する以前に前記基準電流を通常電流に切
り換えて検査を実行するようにした
【0042】従って、本発明のメモリ検査方法では、本
発明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一状態と
して記憶させてから基準電流を大電流として再生し、二
値データの他方を第二状態として記憶させてから基準電
流を小電流として再生するので、電流マージンが縮小さ
れた状態でデータ再生が実行される。なお、バイアス電
源からバイアス電圧が印加されるトランジスタ素子の個
数を基準切換手段が可変するので、これで基準電流が通
常電流と大電流と小電流とに選択的に切り換えられる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4を参照して以下に説明する。ただし、本実施の形
態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名
称を使用して詳細な説明は省略する。なお、図1は本実
施の形態の不揮発性メモリであるEEPROMの内部構
造を示す回路図、図2は本実施の形態のメモリ検査方法
によるエンデュランステストの作業手順を示すメインル
ーチンのフローチャート、図3は通常電圧検査の作業手
順を示すサブルーチンのフローチャート、図4は可変電
圧検査の作業手順を示すサブルーチンのフローチャー
ト、である。
【0044】本実施の形態の不揮発性メモリであるEE
PROM200も、図1に示すように、一従来例として
前述したEEPROM100と同様に、データ保持手段
である多数のメモリセル201を具備しており、この多
数のメモリセル201に複数のXセレクトトランジスタ
202と複数のYセレクトトランジスタ203とがマト
リクス接続されている。
【0045】これら多数のメモリセル201は、二値デ
ータの一方である書込データ“1”を大電流の書込電流
が通電される第一状態である書込状態として個々に保持
するとともに、二値データの他方である消去データ
“0”を小電流の消去電流が通電される第二状態である
消去状態として個々に保持する。
【0046】本実施の形態のEEPROM200も、第
一記録手段および第二記録手段として機能する書込消去
回路(図示せず)を具備しており、この書込消去回路
は、書込データ“1”の入力に対応してメモリセル20
1を書込状態とし、消去データ“0”の入力に対応して
メモリセル201を消去状態とする。
【0047】また、多数のメモリセル201には複数の
Yセレクトトランジスタ203を介してデータ再生手段
である一個のセンスアンプ204が接続されており、こ
のセンスアンプ204には基準発生手段である一個のリ
ファレンス回路205が接続されている。
【0048】センスアンプ204およびリファレンス回
路205には、前述のEEPROM100の場合と同様
に、カレントミラー回路206〜208が設けられてい
る。このため、リファレンス回路205は、メモリセル
201の消去電流より大電流で書込電流より小電流の基
準電流を発生し、センスアンプ204は、メモリセル2
01の通電電流をリファレンス回路205の基準電流と
比較して二値データを再生する。
【0049】ただし、本実施の形態のEEPROM20
0は前述のEEPROM100とは相違して、第一のカ
レントミラー回路206に直列に接続されて基準電流を
決定するトランジスタ素子211〜213が並列に接続
された三個からなり、これらのトランジスタ素子211
〜213に基準切換手段である基準切換回路214が接
続されている。
【0050】第一のトランジスタ素子211のゲート電
極にはバイアス電源215が直結されているが、第二第
三のトランジスタ素子212,213のゲート電極には
バイアス電源215が基準切換回路214の切換スイッ
チ216,217を介して接続されている。
【0051】第一の切換スイッチ216には一対のレジ
スタ回路218,219がナンドゲート220を介して
接続されており、第二の切換スイッチ217にはアンド
ゲート221を介して接続されている。一対のレジスタ
回路218,219は、下記の表1に示すように、外部
から入力される二値フラグを個々に保持するので、これ
に対応して第一第二の切換スイッチ216,217の状
態“A,B”も変化する。
【0052】
【表1】 なお、この表1の“SATE”は基準電流の固定/可変
を選択する二値フラグを示し、“SATSL”は基準電
流の大/小を選択する二値フラグを示す。
【0053】従って、第一のレジスタ回路218に二値
フラグとして“0”が保持されている場合、第二のレジ
スタ回路219の保持フラグとは無関係に、第一の切換
スイッチ216が第二のトランジスタ素子212にバイ
アス電源215を接続するとともに、第二の切換スイッ
チ217が第三のトランジスタ素子213にアース端子
を接続する。
【0054】この場合、第一第二のトランジスタ素子2
11,212がオン状態となるとともに第三のトランジ
スタ素子213がオフ状態となるため、これでリファレ
ンス回路205がセンスアンプ204に供給する基準電
流は従来と同一の通常電流となる。
【0055】また、第一のレジスタ回路218の保持フ
ラグが“1”で第二のレジスタ回路219の保持フラグ
が“0”の場合、第一第二の切換スイッチ216,21
7が第二第三のトランジスタ素子212,213の両方
にバイアス電源215を接続する。この場合、第一から
第三のトランジスタ素子211〜213の全部がオン状
態となるため、リファレンス回路205の基準電流は通
常電流より大電流となる。
【0056】また、第一のレジスタ回路218の保持フ
ラグが“1”で第二のレジスタ回路219の保持フラグ
が“1”の場合、第一第二の切換スイッチ216,21
7が第二第三のトランジスタ素子212,213の両方
をアース端子に接続する。この場合、第一のトランジス
タ素子211のみがオン状態となるため、これでリファ
レンス回路205の基準電流は通常電流より小電流とな
る。
【0057】上述のような構成において、本実施の形態
のEEPROM200も前述のEEPROM100と同
様に、データ書込、データ消去、データ再生、の三つの
動作を自在に実行することができ、エンデュランステス
トが実行されてから出荷される。
【0058】本実施の形態のEEPROM200のエン
デュランステストでは、図2に示すように、最初はリフ
ァレンス回路205の基準電流を通常電流に設定した通
常電流検査を所定回数まで実行し(ステップS1,S
3)、その過程で不良が発生した場合にはEEPROM
200は廃棄するとして作業を終了する(ステップS
2,S4)。
【0059】より詳細には、上述のようにリファレンス
回路205に通常電流検査を実行する場合、図3に示す
ように、基準切換回路214の第一のレジスタ回路21
8の保持フラグを“0”に設定して第一第二のトランジ
スタ素子211,212のみをオン状態とし、リファレ
ンス回路205がセンスアンプ204に供給する基準電
流を通常電流とする(ステップT1)。
【0060】このような状態でメモリセル201に書込
データ“1”を記録してから再生し(ステップT2,T
3)、その再生データが“1”でないと不良を判定する
(ステップT4)。つぎに、メモリセル201に消去デー
タ“0”を記録してから再生し(ステップT5,T6)、
その再生データが“0”でないと不良を判定する(ステ
ップT7)。
【0061】図2に示すように、上述のような通常電流
検査を全部のメモリセル201で所定回数まで繰り返し
(ステップS1〜S3)、不良のメモリセル201が検出
されたEEPROM200は廃棄する(ステップS4)。
ただし、上述の通常電流検査はメモリセル201のエー
ジング処理に相当するもので、従来のエンデュランステ
ストの数分の一の回数だけ繰り返される。
【0062】上述のようにメモリセル201の不良が検
出されることなくEEPROM200の通常電流検査が
完了すると(ステップS1〜S3)、リファレンス回路2
05の基準電流を通常電流より大小に変化させる可変電
流検査が実行される(ステップS5)。
【0063】その場合、図4に示すように、メモリセル
201に書込データ“1”を記録してから(ステップE
1)、基準切換回路214の第一のレジスタ回路218
の保持フラグを“1”に設定するとともに第二のレジス
タ回路219の保持フラグを“0”に設定し、第一から
第三のトランジスタ素子211〜213の全部をオン状
態としてリファレンス回路205の基準電流を通常電流
より大電流とする(ステップE2)。このような状態でメ
モリセル201の保持データを再生し(ステップE3)、
その再生データが“1”でないと不良を判定する(ステ
ップE4)。
【0064】つぎに、メモリセル201に消去データ
“0”を記録してから(ステップE5)、基準切換回路2
14の第一のレジスタ回路218の保持フラグを“1”
に設定したまま第二のレジスタ回路219の保持フラグ
を“1”に変更し、第一のトランジスタ素子211〜2
13のみをオン状態としてリファレンス回路205の基
準電流を通常電流より小電流とする(ステップE6)。こ
のような状態でメモリセル201の保持データを再生し
(ステップE7)、その再生データが“0”でないと不良
を判定する(ステップE8)。
【0065】図2に示すように、上述のような可変電流
検査を全部のメモリセル201で所定回数まで繰り返し
(ステップS5〜S7)、不良のメモリセル201が検出
されたEEPROM200は廃棄する(ステップS4)。
ただし、上述の可変電流検査も従来のエンデュランステ
ストの数分の一の回数しか繰り返されず、例えば、通常
電流検査と可変電流検査との合計した回数も従来のエン
デュランステストの数分の一である。
【0066】上述のようにメモリセル201の不良が検
出されることなくEEPROM200の通常電流検査と
可変電流検査とが完了すると(ステップS1〜S3,S
4〜S7)、基準切換回路214の第一のレジスタ回路
218の保持フラグを“0”に設定してリファレンス回
路205の基準電流を通常電流としてから(ステップS
8)、EEPROM200は出荷処理される(ステップT
9)。
【0067】本実施の形態のEEPROM200のエン
デュランステストでは、上述のように大電流の書込電流
を再生するときには基準電流を大電流とし、小電流の消
去電流を再生するときには基準電流も小電流とする。つ
まり、電流マージンを縮小した状態でデータ再生を実行
するので不良のメモリセル201を迅速に検出すること
ができ、エンデュランステストの繰返回数を削減して所
用時間を短縮することができる。
【0068】なお、可変電流検査ではメモリセル201
から書込電流と消去電流とを再生するごとに基準電流を
大小に変化させる必要があるので、一つのメモリセル2
01の一回の検査は従来のエンデュランステストより時
間を必要とする。しかし、本実施の形態のEEPROM
200のエンデュランステストでは、最初に従来と同様
な通常電流検査を実行してメモリセル201をエージン
グ処理し、これが完了してから基準電流を変化させる可
変電流検査を実行するので、より良好にエンデュランス
テストの所用時間を短縮することができる。
【0069】しかも、基準電流を大小に変化させる基準
切換回路214をEEPROM200に内蔵しているの
で、EEPROM200に大小の基準電流を供給する専
用の装置を用意する必要もなく、エンデュランステスト
を簡単に実行することができる。
【0070】さらに、リファレンス回路205の基準電
流を決定するトランジスタ素子211〜213が並列に
接続された三個からなり、基準切換回路214は、バイ
アス電源215からバイアス電圧が印加されるトランジ
スタ素子211〜213の個数を可変することで基準電
流を通常電流と大電流と小電流とに切り換えるので、簡
単な構造で確実に基準電流を所望状態に可変することが
できる。
【0071】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態ではセンスアンプ204がメ
モリセル203の保持電流をリファレンス回路205の
基準電流と比較して二値データを再生することを例示し
たが、センスアンプがメモリセルの保持電圧をリファレ
ンス回路の基準電圧と比較して二値データを再生するこ
とも可能である。
【0072】また、上記形態ではエンデュランステスト
として通常電流検査を所定回数まで実行してから可変電
流検査を所定回数まで実行することを例示したが、エン
デュランステストとして最初から可変電流検査のみを所
定回数まで実行することも可能である。
【0073】さらに、上記形態では可変電流検査でデー
タ書込を実行してから基準電流を大電流に変化させ、デ
ータ消去を実行してから基準電流を小電流に変化させる
ことを例示したが、基準電流を大小に変化させてからデ
ータ書込/消去を実行することも可能である。
【0074】また、上記形態ではメモリセル201が一
個でも不良であるとEEPROM200を廃棄すること
を想定したが、一従来例で前述したように、メモリセル
201の不良の個数が許容範囲の場合には、それが使用
されないようにEEPROM200を設定して出荷する
ことも可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0076】本発明の一の不揮発性メモリでは、多数の
データ保持手段の各々が二値データを高電圧の第一電圧
および低電圧の第二電圧として個々に保持するので、こ
のデータ保持手段の保持電圧を第一記録手段が第一電圧
とすることで二値データの一方が記録され、第二記録手
段が第二電圧とすることで二値データの他方が記録さ
れ、第二電圧より高電圧で第一電圧より低電圧の基準電
圧を基準発生手段が発生するので、この基準電圧とデー
タ保持手段の保持電圧とをデータ再生手段が比較するこ
とで二値データが再生されるが、メモリ検査が実行され
るときには基準切換手段が第一電圧と比較される基準電
圧を高電圧に切り換えるとともに第二電圧と比較される
基準電圧を低電圧に切り換えることにより、これでメモ
リ検査時のデータ再生の電圧マージンを縮小することが
できるので、不良のデータ保持手段を迅速に検出してエ
ンデュランステストの繰返回数を削減することができ
さらに、最初に従来と同様な通常電流検査を実行してデ
ータ保持手段をエージング処理し、これが完了してから
基準電流を変化させる可変電流検査を実行するので、よ
り良好にエンデュランステストの所用時間を短縮するこ
とができる
【0077】上述のような不揮発性メモリにおいて、並
列に接続されて基準電圧を生成する三個のトランジスタ
素子のゲート電極にバイアス電源がバイアス電圧を印加
するとき、このバイアス電源からバイアス電圧が印加さ
れるトランジスタ素子の個数を基準切換手段が可変する
ことにより、基準発生手段が発生する基準電圧を基準切
換手段により通常電圧と高電圧と低電圧とに選択的に切
り換えられるので、基準電圧を簡単な構造で確実に所望
状態に設定することができる。
【0078】本発明の他の不揮発性メモリでは、多数の
データ保持手段の各々が二値データを大電流が通電され
る第一状態および小電流が通電される第二状態として個
々に保持するので、このデータ保持手段を第一記録手段
が第一状態とすることで二値データの一方が記録され、
第二記録手段が第二状態とすることで二値データの他方
が記録され、第二状態の通電電流より大電流で第一状態
の通電電流より小電流の基準電流を基準発生手段が発生
するので、この基準電流とデータ保持手段の通電電流と
をデータ再生手段が比較することで二値データが再生さ
れるが、メモリ検査が実行されるときには基準切換手段
が第一状態の通電電流と比較される基準電流を大電流に
切り換えるとともに第二状態の通電電流と比較される基
準電流を小電流に切り換えることにより、これでメモリ
検査時のデータ再生の電流マージンを縮小することがで
きるので、不良のデータ保持手段を迅速に検出してエン
デュランステストの繰返回数を削減することができ、さ
らに、最初に従来と同様な通常電流検査を実行してデー
タ保持手段をエージング処理し、これが完了してから基
準電流を変化させる可変電流検査を実行するので、より
良好にエンデュランステストの所用時間を短縮すること
ができる
【0079】上述のような不揮発性メモリにおいて、並
列に接続されて基準電流を生成する三個のトランジスタ
素子のゲート電極にバイアス電源がバイアス電圧を印加
するとき、このバイアス電源からバイアス電圧が印加さ
れるトランジスタ素子の個数を基準切換手段が可変する
ことにより、基準発生手段が発生する基準電流が基準切
換手段により通常電流と大電流と小電流とに選択的に切
り換えられるので、基準電流を簡単な構造で確実に所望
状態に設定することができる。
【0080】本発明の第一のメモリ検査方法では、本発
明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一電圧で記
憶させてから基準電圧を高電圧として再生し、二値デー
タの他方を第二電圧で記憶させてから基準電圧を低電圧
として再生することにより、電圧マージンを縮小した状
態でデータ再生を実行できるので、不良のデータ保持手
段を迅速に検出することができ、エンデュランステスト
の繰返回数を削減して所用時間を短縮することができ
さらに、最初に従来と同様な通常電流検査を実行してデ
ータ保持手段をエージング処理し、これが完了してから
基準電流を変化させる可変電流検査を実行するので、よ
り良好にエンデュランステストの所用時間を短縮するこ
とができる
【0081】本発明の第二のメモリ検査方法では、本発
明の不揮発性メモリのバイアス電源からバイアス電圧が
印加されるトランジスタ素子の個数を基準切換手段で可
変して基準電圧を通常電圧と高電圧と低電圧とに選択的
に切り換え、二値データの一方を第一電圧で記憶させて
から基準電圧を高電圧として再生し、二値データの他方
を第二電圧で記憶させてから基準電圧を低電圧として再
生することにより、電圧マージンを縮小した状態でデー
タ再生を実行できるので、不良のデータ保持手段を迅速
に検出することができ、エンデュランステストの繰返回
数を削減して所用時間を短縮することができ、基準電流
の可変に必要な操作も簡単であり、さらに、最初に従来
と同様な通常電流検査を実行してデータ保持手段をエー
ジング処理し、これが完了してから基準電流を変化させ
る可変電流検査を実行するので、より良好にエンデュラ
ンステストの所用時間を短縮することができる
【0082】本発明の第三のメモリ検査方法では、本発
明の不揮発性メモリに二値データの一方を第一状態とし
て記憶させてから基準電流を大電流として再生し、二値
データの他方を第二状態として記憶させてから基準電流
を小電流として再生することにより、電流マージンを縮
小した状態でデータ再生を実行できるので、不良のデー
タ保持手段を迅速に検出することができ、エンデュラン
ステストの繰返回数を削減して所用時間を短縮すること
ができ、さらに、最初に従来と同様な通常電流検査を実
行してデータ保持手段をエージング処理し、これが完了
してから基準電流を変化させる可変電流検査を実行する
ので、より良好にエンデュランステストの所用時間を短
縮することができる
【0083】本発明の第四のメモリ検査方法では、本発
明の不揮発性メモリのバイアス電源からバイアス電圧が
印加されるトランジスタ素子の個数を基準切換手段で可
変して基準電流を通常電流と大電流と小電流とに選択的
に切り換え、二値データの一方を第一状態の通電電流で
記憶させてから基準電流を大電流として再生し、二値デ
ータの他方を第二状態の通電電流で記憶させてから基準
電流を小電流として再生することにより、電流マージン
を縮小した状態でデータ再生を実行できるので、不良の
データ保持手段を迅速に検出することができ、エンデュ
ランステストの繰返回数を削減して所用時間を短縮する
ことができ、基準電流の可変に必要な操作も簡単であ
り、さらに、最初に従来と同様な通常電流検査を実行し
てデータ保持手段をエージング処理し、これが完了して
から基準電流を変化させる可変電流検査を実行するの
で、より良好にエンデュランステストの所用時間を短縮
することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の不揮発性メモリである
EEPROMの内部構造を示す回路図である。
【図2】本実施の形態のメモリ検査方法によるエンデュ
ランステストの作業手順を示すメインルーチンのフロー
チャートである。
【図3】通常電圧検査の作業手順を示すサブルーチンの
フローチャートである。
【図4】可変電圧検査の作業手順を示すサブルーチンの
フローチャートである。
【図5】不揮発性メモリであるEEPROMの全体構造
を示す回路図である。
【図6】メモリセルアレイの部分を示す回路図である。
【図7】未使用のEEPROMのメモリセルの書込/消
去時間に対する読出時のオン電流を示す特性図である。
【図8】エンデュランステストにより劣化したEEPR
OMのメモリセルの書込/消去時間に対する読出時のオ
ン電流を示す特性図である。
【図9】EEPROMのエンデュランステストの回数に
対するメモリセルの書込/消去時のオン電流を示す特性
図である。
【符号の説明】
200 不揮発性メモリであるEEPROM 201 データ保持手段であるメモリセル 204 データ再生手段であるセンスアンプ 205 基準発生手段であるリファレンス回路 211〜213 トランジスタ素子 215 バイアス電源 214 基準切換手段である基準切換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/06 G11C 29/00 673

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ書込やデータ消去やデータ再生が
    繰り返されるメモリ検査が実行される不揮発性メモリで
    あって、 二値データを高電圧の第一電圧および低電圧の第二電圧
    として個々に保持する多数のデータ保持手段と、 二値データの一方の入力に対応して前記データ保持手段
    の保持電圧を第一電圧とする第一記録手段と、 二値データの他方の入力に対応して前記データ保持手段
    の保持電圧を第二電圧とする第二記録手段と、 前記第二電圧より高電圧で前記第一電圧より低電圧の基
    準電圧を発生する基準発生手段と、 前記データ保持手段の保持電圧を前記基準発生手段の基
    準電圧と比較して二値データを再生するデータ再生手段
    と、 前記メモリ検査が実行されないときには前記基準電圧を
    通常電圧に切り換えて前記メモリ検査が実行されるとき
    には前記第一電圧と比較される前記基準電圧を高電圧に
    切り換えるとともに前記第二電圧と比較される前記基準
    電圧を低電圧に切り換える基準切換手段と、 を具備しており、 前記基準切換手段は、前記基準電圧を高電圧および低電
    圧に切り換えて検査を実行する以前に前記基準電圧を通
    常電圧に切り換えて検査を実行する 不揮発性メモリ。
  2. 【請求項2】 前記基準発生手段は、並列に接続されて
    基準電圧を生成する三個のトランジスタ素子と、これら
    のトランジスタ素子のゲート電極にバイアス電圧を印加
    するバイアス電源と、を具備しており、 前記基準切換手段は、前記バイアス電源からバイアス電
    圧が印加される前記トランジスタ素子の個数を可変する
    請求項1記載の不揮発性メモリ。
  3. 【請求項3】 データ書込やデータ消去やデータ再生が
    繰り返されるメモリ検査が実行される不揮発性メモリで
    あって、 二値データを大電流が通電される第一状態および小電流
    が通電される第二状態として個々に保持する多数のデー
    タ保持手段と、 二値データの一方の入力に対応して前記データ保持手段
    を第一状態とする第一記録手段と、 二値データの他方の入力に対応して前記データ保持手段
    を第二状態とする第二記録手段と、 前記第二状態の通電電流より大電流で前記第一状態の通
    電電流より小電流の基準電流を発生する基準発生手段
    と、 前記データ保持手段の通電電流を前記基準発生手段の基
    準電流と比較して二値データを再生するデータ再生手段
    と、 前記メモリ検査が実行されないときには前記基準電流を
    通常電流に切り換えて前記メモリ検査が実行されるとき
    には前記第一状態の通電電流と比較される前記基準電流
    を大電流に切り換えるとともに前記第二状態の通電電流
    と比較される前記基準電流を小電流に切り換える基準切
    換手段と、 を具備しており、 前記基準切換手段は、前記基準電流を大電流および小電
    流に切り換えて検査を実行する以前に前記基準電流を通
    常電流に切り換えて検査を実行する 不揮発性メモリ。
  4. 【請求項4】 前記基準発生手段は、並列に接続されて
    基準電流を生成する三個のトランジスタ素子と、これら
    のトランジスタ素子のゲート電極にバイアス電圧を印加
    するバイアス電源と、を具備しており、 前記基準切換手段は、前記バイアス電源からバイアス電
    圧が印加される前記トランジスタ素子の個数を可変する
    請求項3記載の不揮発性メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の不揮発性メモリのメモリ
    検査方法であって、 前記第一記録手段により前記データ保持手段の保持電圧
    を第一電圧とし、 前記基準発生手段が発生する基準電圧を前記基準切換手
    段により高電圧とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第一電
    圧を高電圧の基準電圧と比較させて二値データを再生
    し、 前記第一記録手段により前記データ保持手段の保持電圧
    を第二電圧とし、 前記基準発生手段が発生する基準電圧を前記基準切換手
    段により低電圧とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第二電
    圧を低電圧の基準電圧と比較させて二値データを再生す
    とき、 前記基準電圧を高電圧および低電圧に切り換えて検査を
    実行する以前に前記基準電圧を通常電圧に切り換えて検
    査を実行するようにした メモリ検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の不揮発性メモリのメモリ
    検査方法であって、 前記第一記録手段により前記データ保持手段の保持電圧
    を第一電圧とし、 前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に印加
    される前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換手段
    により三個として基準電圧を高電圧とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第一電
    圧を高電圧の基準電圧と比較させて二値データを再生
    し、 前記第一記録手段により前記データ保持手段の保持電圧
    を第二電圧とし、 前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に印加
    される前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換手段
    により一個として基準電圧を低電圧とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第二電
    圧を低電圧の基準電圧と比較させて二値データを再生す
    とき、 前記基準電圧を高電圧および低電圧に切り換えて検査を
    実行する以前に前記基準電圧を通常電圧に切り換えて検
    査を実行するようにした メモリ検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の不揮発性メモリのメモリ
    検査方法であって、 前記第一記録手段により前記データ保持手段を第一状態
    とし、 前記基準発生手段が発生する基準電流を前記基準切換手
    段により大電流とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第一状
    態の通電電流を大電流の基準電流と比較させて二値デー
    タを再生し、 前記第一記録手段により前記データ保持手段を第二状態
    とし、 前記基準発生手段が発生する基準電流を前記基準切換手
    段により小電流とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第二状
    態の通電電流を小電流の基準電流と比較させて二値デー
    タを再生するとき、 前記基準電流を大電流および小電流に切り換えて検査を
    実行する以前に前記基準電流を通常電流に切り換えて検
    査を実行するようにした メモリ検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の不揮発性メモリのメモリ
    検査方法であって、 前記第一記録手段により前記データ保持手段を第一状態
    とし、 前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に印加
    される前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換手段
    により三個として基準電流を大電流とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第一状
    態の通電電流を大電流の基準電流と比較させて二値デー
    タを再生し、 前記第一記録手段により前記データ保持手段を第二状態
    とし、 前記バイアス電源からバイアス電圧がゲート電極に印加
    される前記トランジスタ素子の個数を前記基準切換手段
    により一個として基準電流を小電流とし、 前記データ再生手段により前記データ保持手段の第二状
    態の通電電流を小電流の基準電流と比較させて二値デー
    タを再生するとき、 前記基準電流を大電流および小電流に切り換えて検査を
    実行する以前に前記基準電流を通常電流に切り換えて検
    査を実行するようにした メモリ検査方法。
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