JP3364885B2 - 着座検出装置 - Google Patents

着座検出装置

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    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/0153Passenger detection systems using field detection presence sensors
    • B60R21/01532Passenger detection systems using field detection presence sensors using electric or capacitive field sensors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座者を下支えす
るためのシ−トクッションおよび着座者の背を支えるた
めのシ−トバックを有するシ−トに、正しい姿勢すなわ
ちシ−トクッションの適位置に腰掛けて背をシ−トバッ
クの適位置に当てている正常姿勢で、人が着座している
かを検出する装置に関する。特に、これに限定する意図
ではないが、車両衝撃時にはその着座者の対物衝突をエ
アバッグにて防止しようとする、車両上シ−トの、着座
者の姿勢が正常か否を監視する乗員着座検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の衝突に際してエアバ
ッグを展開し、乗員を保護するエアバッグ装置が実用さ
れている。ただし、こうしたエアバッグ装置であれ、乗
員の姿勢や状態によっては十分な保護効果が発揮されな
いことがある。例えば、乗員とインストルメントパネル
との間にエアバッグを展開して乗員を保護する、前衝突
対応のエアバッグ装置において、乗員が座席の前縁部に
着座するなどインストルメントパネルに接近した位置に
いる状態でエアバッグが展開されることがあると、エア
バッグの展開に要する空間や、乗員がエアバッグと接触
するまでの時間が不十分となり、その保護効果も不十分
なものとなる。
【0003】また近年、運転席の隣りの前部座席(日本
では一般に助手席と呼ばれている)にもエアバッグ装置
が装備されることが多くなっている。エアバッグは一度
展開されてしまうと再使用可能な状態とすることが困難
であるため、特にこうしたエアバッグの場合には、助手
席等に乗員が着座しているときにだけエアバッグの展開
が行われるようにその作動が制御されることが望まし
い。
【0004】例えば、特開平7−285364号公報に
は、座席クッションの前部と後部に設けられた圧力セン
サを通じて座席前縁部等、エアバッグにとって規定外の
位置に乗員が着座していることを検知し、乗員に警告す
る装置が記載されている。
【0005】また、特公平7−89150号公報および
特開平7−270541号公報には、特にエアバッグを
対象としたものではないにしろ、座席クッションに設置
した誘電体の誘電率変化を検出するセンサによって、乗
員の有無を検知する装置が記載されている。静電容量の
変化を監視する近接センサでは、センサ部環境変化(水
漏れ、湿度変化等)による近接検知用電極(ATs)の静電
容量の変化があり、車両上シ−トの場合は、湿度変化に
よる静電容量変化を生じ易く、これらが、誤検出をもた
らし易い。前記特公平7−89150号公報の近接セン
サでは、湿度変化など環境の変化による静電容量変化は
ゆるやかで、人の接近,離反による静電容量変化は急激
である点に着目して、静電容量対応の電気信号を時系列
で平滑化してしきい値を作り出し、該電気信号が該しき
い値を横切ると、人有りから人無しにあるいはその逆に
検出信号を切り換える。前記特開平7−270541号
公報では、第3電極を付加して各電極間の、3種の静電
容量を算出して、それらに基づいて、環境の影響を受け
ない着座者原因の静電容量変化のみを求める。
【0006】さらに、特開平8−268220号公報に
は、車室の天井等に設けられた超音波センサによって乗
員の有無、あるいは乗員がインストルメントパネルに接
近した姿勢にあることを検知し、その検知内容に応じて
エアバッグの作動状態を変更する装置が記載されてい
る。
【0007】ところで近年は、前衝突対応のエアバッグ
装置とは別に、車体側方からの衝突に対して乗員を保護
するためのエアバッグ装置であるサイドエアバッグ装置
も提案され、実用されている。こうしたサイドエアバッ
グ装置は、一般に座席の背もたれ側部や車両のドア等に
設置されている。
【0008】図14に、車両上ドライバ席の隣りの前部
座席に子供CHLが居る態様を示す。ここに示す車両上
シ−トSEには、シ−トバックSEbの、前左ドアDf
L側のシ−トバック側部に、蓋で閉じられたサイドエア
バッグ膨出用の開口SEsoがある。ドアDfLへの他車
両の衝突などにより、センタ−ピラ−に組込まれた衝撃
センサにより感知車両前後軸に直交する方向の衝突が検
知されると、車両中央トンネル部に設置されたECU
(CPUを主体とする電子制御装置)が、サイドエアバ
ッグ展開の要否を判断して要のときには、シ−トバック
SEb内のサイドエアバッグ装置のドライバに起動指示
信号を与え、該ドライバが起動回路に通電してエアバッ
グを作動させる。これによりサイドエアバッグが展開し
口SEsoから車両前方に向けて膨出するが、子供CHL
が、実線で示すように、ドアDfLに凭れる姿勢のとき
には、サイドエアバッグを展開してもそれが乗員(CH
L)とドアDfLの間に入らないので、サイドエアバッ
グを展開する必要がない。2点鎖線で示すように正規の
姿勢で座っているときに、サイドエアバッグを展開する
効果が期待される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前衝突対応のエアバッ
グ装置や横衝突対応のサイドエアバッグ装置のいずれを
用いる場合でも、保護対象の着座者が、エアバッグ設置
者が想定した着座姿勢(これを正常姿勢,正規姿勢ある
いは所定姿勢という)でなければ、衝撃時のエアバッグ
展開の効果が十分に得られない。前記特公平7−891
50号公報の近接センサは、検出電極をシ−トクッショ
ンのみに装備して、それを用いてシ−トクッション上に
乗員が居るか否かを検出するに留まるので、シ−トバッ
クに対して乗員が正常姿勢であるか否の検出はできな
い。前記特開平7−270541号公報は、シ−トクッ
ションとシ−トバックに第1電極と第3電極を備え(第
2電極は車体などの機器ア−ス部)て、3種の静電容量
を検出しそれらを用いて乗員原因の静電容量を算出する
ので、シ−トバックに対して乗員が正常姿勢か否の検出
はやはりできない。
【0010】本発明は、着座者を下支えするためのシ−
トクッションおよび着座者の背を支えるためのシ−トバ
ックを有するシ−トに人が正常姿勢で着座しているかを
自動検出することを第1の目的とし、この検出の信頼性
を高くすることを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)着座者を下支えす
るためのシ−トクッション(SEc)および着座者の背を支
えるためのシ−トバック(SEb)を有するシ−ト(SE)の、
該シ−トバック(SEb)に装備され、着座者の背がシ−ト
バックに対して正常位置にあるか否によって静電容量が
変動する近接検知用電極(ATs),該近接検知用電極(ATs)
の静電容量対応の電気信号(Ds)を発生する物理量変換手
段(13)、および、該電気信号(Ds)の所定の変化を検出し
て所常位置にあるか否を現わす検出信号(Io)を発生する
手段(11)、を含む近接センサ;前記シ−トクッション(S
Ec)に設けられた、着座者検出機構が前記近接センサ
異なる着座有無センサ(SWse);および、該着座有無セ
ンサ(SWse)の検出状態(着座有り/無し)に応じて前記物
理量変換手段(13)の変換特性調整速度を変更する制御手
段(11;図3の5〜21);を備える着座検出装置(図2〜4)。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示
し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、参
考までに付記した。以下も同様である。
【0012】着座した場合、人の体重がシ−トクッショ
ン(SEc)に加わるので、着座有無センサ(SWse)として
は、荷重応答で電気接点又は対向導体ワイヤもしくは導
体シ−トが機械的に接触する、マイクロスイッチ型ある
いは導体プリントシ−ト型の、いわゆる機械式の着座ス
イッチを用いることができ、これをシ−トクッション(S
Ec)内の適正位置に装備することによって、着座者が適
正な位置に居るか否を、スイッチオン/オフに基づいて
正しく認知しうる。
【0013】例えばエアバッグを展開して有効な保護が
得られるか否かの予測のために着座者が正常姿勢である
か否を検出しようとする場合、上述の機械式のスイッチ
をシ−トバック(SEb)に装備しても、シ−トバック(SEb)
に対して正常姿勢であるか否の検出を正確にできない場
合があり得る。つまり、機械式のスイッチはそれに所定
値以上の荷重が加わらないと、オフからオンに転じな
い。ところが、例えば着座者がシ−トバック(SEb)に背
を押し付けていなくても、シ−トバック(SEb)にすれす
れであってエアバッグを展開するにおいては適正姿勢
(正常姿勢)の着座姿勢もあり得て、その場合は機械式の
スイッチはオフ(姿勢異常)となる。
【0014】本発明では、近接検知用電極(ATs)と物理
量変換手段(13)とで、静電容量変化を監視して人体の有
無を検出する近接センサを構成しているので、着座者が
シ−トバック(SEb)に背を押し付けていなくても、着座
者が正常姿勢であるか否を検出する。したがってこの意
味において、姿勢検出の信頼性が高い。
【0015】ところが近接センサの場合は、湿度変化等
環境の変化による検知信頼性の低下がある。そこで本発
明では、シ−トクッション(SEc)に備えた着座有無セン
サ(SWse)を利用して、その検出状態(着座有り/無し)に
応じて物理量変換手段(13)の変換特性調整速度を変更す
る。例えば、それが着座なしを検知している間は、高速
で静電容量検出信号(Ds)を校正する。これにより水濡れ
や湿度変化による静電容量検出信号(Ds)のシフトが高速
で修正される。この修正が仮に、近接検知用電極(ATs)
に対する人員の接近/離反の速度と同程度の速度となっ
ても、着座有無センサ(SWse)が着座なしを検出している
ので、修正による信号変化が人員の背の、シ−トバック
に対する接近/離反による信号変化を相殺することには
ならない。
【0016】着座有無センサ(SWse)が着座ありを検出し
ているときには、着座者が居るが姿勢異常でシ−トバッ
クに背を付けていないとか、あるいはシ−トバック上に
物体があって人は座っていない場合もあり得る。着座者
が居る場合を想定すると、ここで水濡れや湿度変化によ
る静電容量検出信号(Ds)のシフトを修正する調整(校
正)を高速で行なうと、それが近接検知用電極(ATs)に
対する人員の接近/離反による信号変化を相殺してしま
う可能性がある。これを防止するためには、低速の調整
を行なえばよい。これにより、誤検出がなく、検出精度
が高く、正常姿勢か否の自動検出の信頼性が高い。
【0017】
【発明の実施の形態】(2)制御手段(11)は、着座有
無センサ(SWse)により着座有りが検出された場合は物理
量変換手段(13)の変換特性を調整する時間間隔(Ti)を長
く(tL)調整量を小量(dIS)に、着座無しが検出された場
合は時間間隔を短く(tS)調整量を多量(dIL)に変更す
る。
【0018】これによれば、着座無しの間は近接センサ
の物理量変換手段(13)が高速で校正されて、環境変化に
よる静電容量検出信号(Ds)のシフトに迅速に対応して変
換特性が修正される。着座有りの間は低速で修正される
ので、電極(ATs)に対する人員の接近/離反による信号変
化を相殺してしまうことがない。 (2−1)制御手段(11)は、前記検出信号(Io)を発生
する手段(11)の、正常位置にあることを現わす検出信号
(Io=H)がある間は、物理量変換手段(13)の変換特性の
前記調整(図3の16〜20)は保留する(図3の15-22-21)。
【0019】正常位置にあることを現わす検出信号(Io
=H)がある間も静電容量検出信号(Ds)を標準値又は基準
値(Vtm)に近づける修正を行なうと、これが長時間継続
すると、修正量が過度になるかあるいは人員の背もたれ
ありによる静電容量検出信号(Ds)の変化量を相殺してし
まい、人員なしと誤検出に切換わる可能性がある。本実
施態様はこれを未然に防ぐ。 (2−2)着座者を下支えするためのシ−トクッション
(SEc)および着座者の背を支えるためのシ−トバック(SE
b)を有するシ−ト(SE)の、該シ−トバックに装備され、
着座者の背がシ−トバック(SEb)に対して正常位置にあ
るか否によって静電容量が変動する近接検知用電極(AT
s);該近接検知用電極(ATs)の静電容量対応の電気信号
(Ds)を発生する物理量変換手段(13);該電気信号(Ds)の
時系列平滑値(ΣRDsi)に基づくしきい値(Vt±dVb/2,Vt=
A・ΣRDsi)を演算して(図6の46,56)前記電気信号(Ds)が
該しきい値レベル(Vt±dVb/2)を横切ることを検出(図6
の51,52)して正常位置にあるか否を現わす検出信号(Io)
を切換える手段(11;図6の53,54);前記シ−トクッショ
ン(SEc)上のものの「存在」/「不存在」を検出する着
座有無センサ(SWse);および、該着座有無センサ(SWse)
が「不存在」を検出(SWseオフ)しているときには、前記
しきい値(Vt±dVb/2,Vt=A・ΣRDsi)の前記演算による更
新(46)を高速(短周期tS& 大値C・Ds)で行ない(図6の41〜
47)、「存在」を検出(SWseオン)しているときには低速
(長周期tL & 小値B・Ds。C<B)で行なう(図6の51〜59)制
御手段(11);を備える着座検出装置(図5〜7)。
【0020】上記(1)の発明が静電容量検出信号(Ds)
を修正(校正)するのに対比して、この(2−2)の態
様では、しきい値(Vt±dVb/2,Vt=A・ΣRDsi)の方を修正
し、着座有無センサ(SWse)が着座なしを検知している間
は、静電容量検出信号(Ds)の変化に連動して高速でしき
い値を変更する。これにより水濡れや湿度変化に合せて
高速でしきい値が修正される。この修正が仮に、近接検
知用電極(ATs)に対する人員の接近/離反の速度と同程度
の速度となっても、着座有無センサ(SWse)が着座なしを
検出しているので、問題はない。
【0021】着座有無センサ(SWse)が着座ありを検出し
ているときには、着座者が居るが姿勢異常でシ−トバッ
クに背を付けていないとか、あるいはシ−トバック上に
物体があって人は座っていない場合もあり得る。着座者
が居る場合を想定すると、ここで水濡れや湿度変化によ
る静電容量検出信号(Ds)のシフトに合せたしきい値の修
正を高速で行なうと、近接検知用電極(ATs)に対する人
員の接近/離反を見落す可能性がある。これを防止する
ために本実施態様では、低速の調整を行なう。これによ
り、誤検出がなく、検出精度が高く、正常姿勢か否の自
動検出の信頼性が高い。 (2−3)上記(2−2)の制御手段(11)は、前記検出
信号(Io)を発生する手段(11)の、正常位置にあることを
現わす検出信号(Io=H)がある間は、前記しきい値の更
新(図6の56〜58)を保留する(図6の55-59)。
【0022】正常位置にあることを現わす検出信号(Io
=H)がある間も静電容量検出信号(Ds)の変化に連動した
しきい値の修正を行なうと、これが長時間継続すると、
人員なしと誤検出に切換わる可能性がある。本実施態様
はこれを未然に防ぐ。 (2−4)近接検知用電極(ATs)は、シートバック(SEb)
の表皮の内側(内部)に収納した。 (2−5)上記(1)の物理量変換手段(13)は、近接検
知用電極(ATs)の静電容量に対応する周波数で発振する
発振回路(13a),その発振周波数に比例する電圧の静電
容量検出信号(Ds)を発生する手段(13d)、および、指示
電圧(If)に対応して発振回路(13a)の発振周波数を変更
する手段(13b,13c)を含み;制御手段(11)は、物理量変
換手段(13)の変換特性を調整するために、指示電圧(If)
にて発振周波数を調整する。 (2−6)上記(2−5)の制御手段(11)は、着座有無
センサ(SWse)が「不存在」を検出(SWseオフ)していると
きには、短周期(tS)で、一周期毎に、静電容量検出信号
(Ds)の単位量の変化をもたらす指示電圧(If)変更量以上
(dIL分)指示電圧(If)を変更し、「存在」を検出(SWseオ
ン)しているときには長周期(tL)で、一周期毎に、静電
容量検出信号(Ds)の単位量の変化をもたらす指示電圧(I
f)変更量(dIS)分指示電圧(If)を変更する。 (2−7)上記(2−2)の物理量変換手段(13)は、近
接検知用電極(ATs)の静電容量に対応する周波数で発振
する発振回路(13a)およびその発振周波数に比例する電
圧の静電容量検出信号(Ds)を発生する手段(13d)を含
む。 (2−8)着座有無センサ(SWse)は、導電箔が接合した
2枚の樹脂薄シ−トの間に複数の抜き穴を開けた比較的
に薄いスペ−サを介挿して両シ−トに接合して厚紙状に
一体成形した、シ−トクッションSEcに人の着座があ
ると2枚の樹脂薄シ−トがたわんでそれらの導電箔がス
ペ−サの抜き穴部に落込んで接触しシ−トクッションS
Ecから着座者が立上ると2枚の樹脂薄シ−トがそれら
の剛性によって平担に戻り、それらの導電箔が非接触に
戻る、着座スイッチである。 (3)乗員を下支えするためのシ−トクッション(SEc)
および乗員の背を支えるためのシ−トバック(SEb)を有
し更に側突時に車体側部と乗員側部との間に展開させて
乗員を保護するサイドエアバッグ(20)をシ−トバック側
部に収納した車両上シ−ト(SE)の、該シ−トバック(SE
b)の上部に装備され、所定姿勢の着座か否によって静電
容量が変動する近接検知用電極(ATs1)、および、該電極
の静電容量対応の電気信号を発生する物理量変換手段(1
3A)を含み、所定姿勢の着座か否を検知する第1センサ
(ATs1,13A,11);シ−トバック側部のサイドエアバッグ
収納部付近に設けた、サイドエアバッグ近くに乗員の身
体の一部があるか否を検知する第2センサ(ATs2,13B,1
1);前記シ−トクッション(SEc)に設けられ乗員の着座
の有無を検知する、荷重検出型の第3センサ(SWse);前
記第1,第2および第3センサの検出信号に基づいてサ
イドエアバッグ作動可否を判定する手段(11);および、
第3センサ(SWse)が着座無しを検出しているとき物理量
変換手段(13A)の変換特性を補正する制御手段(11;図10
の63);を備える着座検出装置(図8〜13)。
【0023】これによれば、次のように、着座姿勢が正
常か否を、精細に判定することができる: ケ−スa.第3センサ(SWse)が着座ありを検知,第1セ
ンサ(ATs1,13A,11)が所定姿勢を検知、および、第2セ
ンサ(ATs2,13B,11)が身体非検知、のときは、正常な着
座(例えば図14の2点鎖線で示す子供CHL)〔図1
0の5-67(図13の15A1-15B1-16B〜19B-71-22-21)〕; ケ−スb.第3センサ(SWse)が着座ありを検知,第1セ
ンサ(ATs1,13A,11)が所定姿勢を非検知、および、第2
センサ(ATs2,13B,11)が身体検知、のときは、異常姿勢
(例えば図14の実線で示す子供CHL)〔図10の5-
67(図13の15A1-15B2-16A〜19A-72-20-21)〕; ケ−スc.第3センサ(SWse)が着座なしを検知、のとき
は、着座なし(図10の5-65-66-13-14)。
【0024】制御手段(11;図10の63)が 第3センサ(SWs
e)が着座無しを検出しているとき物理量変換手段(13A)
の変換特性を補正するので 環境変化による物理量変換
手段(13A)の電気信号のシフトが、着座なしのときに校
正されるので、着座検出の信頼性が高い。 ()第2センサ(ATs2,13B,11)がサイドエアバッグ(2
0)近くに乗員の身体の一部があると検出したとき物理量
変換手段(13A)の変換特性を補正する制御手段(11);を
更に備える上記(3)の着座検出装置。
【0025】これによれば、第1センサ(ATs1,13A,11)
から着座者の身体が外れているときに物理量変換手段(1
3A)の電気信号のシフトが校正されるので、例えば、乗
員の身体が第1センサの電極(ATs1)から大きく離れてか
ら、湿ったタオルが電極(ATs1)部近くに掛けられた場合
でも、タオルがある状態に電気信号が校正され、乗員が
正しい着座姿勢に戻った場合は、タオルがあっても正し
い着座姿勢への変化が正確に検知される。 ()制御手段(11)は、第1センサ(ATs1,13A,11)によ
る所定姿勢の着座か否の検出に参照する閾値(Vt1)を過
敏レベル(Vt1H)とした場合に該センサによって所定姿勢
の着座と検出するときに、第2センサ(ATs2,13B,11)が
乗員の身体の一部があると検出すると、閾値(Vt1)を鈍
感レベル(Vt1L)として第1センサ(ATs1,13A,11)によっ
て所定姿勢の着座の有無を再検出する(図13の15A1,15B
1,15A2)、上記()記載の着座検出装置。
【0026】これによれば、湿ったタオルが第1センサ
(ATs1,13A,11)の電極(ATs1)の近くに掛けられた場合
と、一時的な乗員の動きのときを判別して乗員の動きを
正確に検知することができる。 (制御手段(11)は、車両のイグニションキ−スイッ
チ(SWig)がオフの間一定周期(tW)で第3センサ(SWse)の
検出を参照して、第3センサ(SWse)が着座無しを検出し
ているとき物理量変換手段(13A)の変換特性を補正する
上記(3)の着座検出装置。
【0027】車両の走行開始時(SWigがオフからオンに
変化のとき)にそのときの環境に対応した変勢特性に物
理量変換手段(13A)が調整されているので、乗員姿勢の
適否検出の信頼性が高い。
【0028】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0029】
【実施例】−第1実施例− 図1に、正常姿勢で着座している者があるか否かを監視
する対象である、車両上シ−トSEの外観概要を示す。
このシ−トSEは、ドライバシ−ト(運転席)の左隣り
の前部シ−ト(日本では助手席と呼ばれることがある)
であり、シ−トバックSEbの、ドア側(前部左ドアD
fL:第14図)側部には、フロントウィンドウに対向
する開口SEsoを閉じる蓋の内側に、サイドエアバッグ
20が収納され、それにエアバッグドライバ21が接続
されている。
【0030】このシ−トSEのシ−トクッションSEc
の上面表皮の裏側(つまり内部)に、導電箔が接合した
2枚の樹脂薄シ−トの間に複数の抜き穴を開けた比較的
に薄いスペ−サを介挿して両シ−トに接合して厚紙状に
一体成形した着座センサSWseがある。この着座センサ
SWseは、シ−トクッションSEcに人の着座があると
2枚の樹脂薄シ−トがたわんでそれらの導電箔がスペ−
サの抜き穴部に落込んで接触する。これがスイッチオン
であり、着座ありの検出である。シ−トクッションSE
cから着座者が立上ると2枚の樹脂薄シ−トがそれらの
剛性によって平担に戻り、それらの導電箔が非接触に戻
る。これがスイッチオフであり、着座の非検出である。
【0031】シ−トSEのシ−トバック(背もたれ)S
Ebの、着座者の背を受ける表皮の裏側(つまり内部)
に、導電箔が接合した一枚の樹脂薄シ−トであるアンテ
ナ電極ATsが貼付けてある。このシ−トに大人が着座
すると、頭部がヘッドレストSEhrの高さとなり、胸と
臍の間の高さあたりの背中がアンテナ電極ATsに対向
する。
【0032】図2に、図1に示す着座センサSWseとア
ンテナ電極ATsに接続した本発明の第1実施例を示
す。着座センサSWseおよびアンテナ電極ATsは、着
座監視装置EMDの入力回路12および背当りセンサ回
路13に接続されている。なお、図2に示す、アンテナ
電極ATsに対向し2点鎖線で示される電極Catは、車
体のル−フ,床など、機器ア−ス電位にあってアンテナ
電極ATsに対してその対地静電容量に影響を与える導
電体すべてを代表し、仮想的に接地電位の対向電極Cat
として示したものである。以下この電極Catを接地電極
と表現する。
【0033】車両上の元電源であるバッテリOBAの電
圧が、電源回路10の中の待機電源回路に直接に印加さ
れ、また、イグニションキ−スイッチSWigを介して電
源回路10の中の定常電源回路に印加される。電源回路
10の待機電源回路は常時、CPU11に、その内部メ
モリのデ−タを保持しかつ入力ポ−トの信号レベルを監
視しデ−タ処理するに必要な待機時動作電圧を供給す
る。イグニションキ−スイッチSWigがオンになると電
源回路10の定常電源回路が、監視装置EMDの全回路
および発光ダイオ−ド15の電圧印加端に、動作電圧を
印加する。定常電源回路が動作電圧を出力しているか否
を表わす信号がCPU11に印加され、CPU11は、
この信号のレベルを監視して、イグニションキ−スイッ
チSWigがオン(定常電源回路が動作電圧を出力してい
る)かオフ(動作電圧オフ)を認識する。
【0034】背当りセンサ回路13には、アンテナ電極
ATsと接地電極Catとの間の静電容量に対応した周波
数で発振する発振回路13a,この発振回路の13a
の、発振周波数を左右するCLR回路に接続した、発振
周波数調整用の共振/結合回路13b,この回路13b
に周波数制御電圧Vfを与えるD/Aコンバ−タ13
c、および、発振回路13aの発振信号の周波数を電圧
に変換する検波回路(f/Vコンバ−タ)13dがあ
る。共振/結合回路13bには、発振回路13aのCL
R回路に一次側が接続した誘導コイル,この誘導コイル
Lの二次側に接続した、コンデンサと可変容量ダイオ−
ドとの直列回路があり、この直列回路にアンテナ電極A
Tsが接続され、周波数制御電圧Vfが該直列回路のコ
ンデンサ側に印加され、この制御電圧Vfの変更によっ
て可変容量ダイオ−ドの容量が変化して、共振/結合回
路の2次側の静電容量が変化し、発振回路13aのCL
R回路のインピ−ダンスが変化して、発振回路13aの
発振周波数(共振周波数)が変化する。
【0035】制御電圧Vfを指定するデ−タIfをCP
U11がD/Aコンバ−タ13cに与える。検波回路1
3dが発生する、発振回路13aの発振周波数を表わす
電圧がCPU11のA/D変換入力ポ−トに印加され、
CPU11はこの電圧をデジタル変換して読取る。以下
において、発振回路13aの発振周波数を表わす電圧を
デジタル変換したデ−タを、発振周波数デ−タDsと表
現する。
【0036】なお、着座者がその背をシ−トバックSE
bにぴったりと当てているときには、アンテナ電極AT
aと接地電極Catの間の静電容量が大きく、発振回路1
3aの発振周波数は低く、発振周波数を表わす電圧は低
く、発振周波数デ−タDsは小さい値を表わす。着座者
がシ−トバックSEbから離れると、アンテナ電極AT
aと接地電極Catの間の静電容量が低下し、発振回路1
3aの発振周波数が上昇し、発振周波数を表わす電圧が
上昇し、発振周波数デ−タDsは大きい値を表わす。ア
ンテナ電極ATs周りの湿度が高いとアンテナ電極AT
sと接地電極Catの間の静電容量は高いので、雨の日や
梅雨時は、発振周波数デ−タDsは低い値となり、低湿
度のときには高い値になる。
【0037】この第1実施例では、CPU11が、発振
周波数デ−タDsをしきい値Vt(設定値:固定値)と
比較して、Dsがしきい値Vt以下であると着座者の背
がシ−トバックSEbの適正位置にある(着座が正常姿
勢である)として、その出力IoをHとして出力トラン
ジスタ14をオンにする。すなわち出力信号Soは低レ
ベルLとする。Dsがしきい値Vtを越えていると着座
者の背はシ−トバックSEbの適正位置にない(着座姿
勢異常である)として、その出力IoをLとして出力ト
ランジスタ14をオフにする。すなわち出力信号Soは
高レベルHとする。
【0038】この実施例では、信号Soの出力端子に
は、エアバッグ20のドライバ21の発火(トリガ)通
電線の機器ア−ス接続端が接続され、信号SoがL(ト
ランジスタ14が導通)のときには、ドライバ21がエ
アバッグの展開トリガオン(着火用通電)にすると、ト
ランジスタ14が通電路を与え、発火器に電流が流れエ
アバッグが展開する。しかし、信号SoがH(トランジ
スタ14が非導通)のときには、ドライバ21がエアバ
ッグの展開トリガオン(着火用通電)をしても、トラン
ジスタ14が通電路を遮断しているので、発火器には電
流が流れず(起動せず)、エアバッグは開かない。
【0039】上述のようにアンテナ電極ATs周りの湿
度等、環境の変化によって発振周波数デ−タDsが変化
するので、それを固定しきい値と比較して着座者の背が
シ−トバックSEbの適正位置にあるか否かを判定する
と誤判定となり易い。したがって、着座者がないときの
発振周波数デ−タDsを標準値Vtmに調整する校正が
必要である。
【0040】発光ダイオ−ド15は、CPU11に定め
た正常姿勢検出の論理上、あり得ない状態となったとき
に、着座センサSWse,アンテナ電極ATsあるいは監
視装置EMDのいずれかが異常であるとして、異常を報
知するために備えたものであり、CPU11が出力Ia
をHにすると、出力トランジスタ16が導通して発光ダ
イオ−ド15が点灯する。この点灯が装置異常を意味す
る。CPU11が出力IaをLに戻すと、出力トランジ
スタ16が非導通に戻り発光ダイオ−ド15が消灯す
る。
【0041】図3に、CPU11の「着座監視」の処理
概要を示す。イグニションキ−スイッチSWigがオフの
間は、CPU11はこの「着座監視」を実質上行なわな
い。イグニションキ−スイッチSWigがオフからオンに
変わると、CPU11は、「着座監視」を開始したこと
を示す「1」をレジスタMSFに書込み(ステップ1〜
3)、着座センサSWseがオン(クッションSEcに着
座あり)かをチェックする(ステップ5)。なお、以下
においてはカッコ内には、ステップという語を省略し
て、ステップNo.数字又は記号のみを記す。
【0042】着座センサSWseがオフであると、発振周
波数デ−タDsをしきい値Vt(設定値すなわち固定
値)および標準値Vtm(設定値すなわち固定値)と比
較する(6,9,10)。これら発振周波数デ−タD
s,しきい値Vtおよび標準値Vtmの関係を図4に示
す。標準値Vtmは、発振周波数デ−タDsの平均的と
設計上推定した設定値、であり、この標準値Vtmより
dVb/2を差し引いた値をしきい値Vtに定めてい
る。dVbは、シ−トバックSEbに着座者の背中がぴ
ったり当っているときと、所定距離以上離れているとき
の発振周波数デ−タDsの差の、平均的と推定した設定
値である。発振周波数デ−タDsが略標準値Vtmにな
るようにセンサ回路13を調整(校正)している状態
で、シ−トバックSEbに着座者の背中がぴったりと当
ると、発振周波数デ−タDsが、略標準値Vtmから、
略(Vtm−dVb)に急速に低下し、このときDsが
しきい値Vtを横切り、CPU11の監視判定が、正常
位置にないすなわち着座姿勢異常(Io=L)から、正
常位置にあるすなわち正常姿勢(Io=H)、に切換わ
る。
【0043】再度図3を参照する。着座センサSWseが
オフ(着座なし)であって、発振周波数デ−タDsをし
きい値Vtおよび標準値Vtmと比較したとき(6,
9,10)、Ds≦Vtであると、着座センサSWseは
着座者を検知していないがアンテナATsによる検知は
着座者ありで、異常と推察されるので、出力信号Iaを
Hにして発光ダイオ−ド15を点灯する(6,7)。こ
の場合、ならびにDs<Vtmの場合は、Dsが標準値
Vtmより低いので、Dsを大きくするために、制御電
圧Vfを指定するデ−タIfを、比較的に大きい値dI
L分大きく更新し、判定出力Ioを正常姿勢検出がない
ことを示すLとし、タイマ−値レジスタTiに、短い時
間値tSを書込む(6〜9,13,14)。Ds>Vt
mの場合は、Dsが標準値Vtmより高いので、Dsを
小さくするために、制御電圧Vfを指定するデ−タIf
を、比較的に大きい値dIL分小さく更新し、判定出力
Ioを正常姿勢検出がないことを示すLとし、タイマ−
値レジスタTiに、短い時間値tSを書込む(9〜1
1,13,14)。そして、計時中を表わす0をレジス
タIEFに書込んで、レジスタTiのデ−タTiが表わ
す値を時限値とするタイマTiをスタ−トし、タイマ−
割込を許可する(23〜25)。
【0044】CPU11は、タイマ割込が許可される
と、タイマTiがタイムオ−バ(時限値Tiの計時が完
了)するとタイマ割込を実行して、レジスタIEFに、
タイムオ−バしたことを示す「1」を書込む。CPU1
1は、所定周期で図3の「着座監視」に進むので、上記
割込処理を実行した直後の「着座監視」では、CPU1
1は、レジスタIEFのデ−タが「1」であるので、ス
テップ1〜4と進んでステップ4から5に進む。CPU
11が「着座監視」に進んだときに、レジスタIEFの
デ−タが「0」(まだタイムオ−バしていない)である
とCPU11は、ステップ1〜4と進んでステップ4で
レジスタIEFのデ−タが「0」であるので、そこで
「着座監視」を出てしまい、実質上着座監視の処理(5
〜25)は実行しない。
【0045】したがって、着座センサSWseがオフ(着
座なし)の間は、ステップ6〜14の、発振周波数デ−
タDsを標準値Vtmに近づけるように制御電圧Vfを
指定するデ−タIfを大きい値dIL分更新する処理
を、比較的に短い時間tSの周期で繰返す。すなわち、
発振周波数デ−タDsのレベル調整(校正)を高速(短
周期tS,大きい変更量dIL)で行なう。
【0046】着座センサSWseがオン(着座あり)に切
換わるとCPU11は、ステップ6から15に進み、発
振周波数デ−タDsをしきい値Vtおよび標準値Vtm
(設定値すなわち固定値)と比較する(15,16,1
8)。
【0047】着座センサSWseがオン(着座あり)であ
って、発振周波数デ−タDsをしきい値Vtおよび標準
値Vtmと比較したとき(15,16,18)、Ds≦
Vtであると、着座者の背中がシ−トバックSEbの適
正位置に位置するので、正常姿勢を検出したとして、出
力IaをHにして出力トランジスタ14を導通にする
(15,22)。これにより信号Soが、HからLに変
わる。この場合は、制御電圧Vfを指定するデ−タIf
は変更せず、比較的に長い時間値を示すtLをレジスタ
Tiに書込んで(21)、ステップ23〜25(割込の
設定)を実行する。その後CPU11は、着座センサS
WseがオンならびにDs≦Vtが同時に成立している
間、長時間周期tLで、ステップ1,2−4,5−15
−22−21−23〜25を、繰返し実行する。制御電
圧Vfを指定するデ−タIfを変更しないので、すなわ
ち変更は保留しているので、着座者が正常姿勢である限
り、発振周波数デ−タDsは実質上変化せず、したがっ
てDs≦Vtが成立し続ける。
【0048】この状態で、例えば着座者が前かがみ又は
横向きになって背中がシ−トバックSEbから大きく離
れると、発振周波数デ−タDsが大略dVb分上昇し、
Ds>Vtとなる。そうなるとCPU11は、ステップ
15から16に進んで、出力IaをLにして出力トラン
ジスタ14を非導通にする(20)。これにより信号S
oが、LからHに変わる。また、Dsと標準値Vtmと
を比較して、Ds<Vtmの場合は、Dsが標準値Vt
mより低いので、Dsを大きくするために、制御電圧V
fを指定するデ−タIfを、比較的に小さい値dIS分
大きく更新し、タイマ−値レジスタTiに、長い時間値
tLを書込む(16,17−20,21)。Ds>Vt
mの場合は、Dsが標準値Vtmより高いので、Dsを
小さくするために、制御電圧Vfを指定するデ−タIf
を、比較的に小さい値dIS分小さく更新し、タイマ−
値レジスタTiに、長い時間値tLを書込む(18〜2
1)。そして、計時中を表わす0をレジスタIEFに書
込んで、レジスタTiのデ−タTiが表わす値を時限値
とするタイマTiをスタ−トし、タイマ−割込を許可す
る(23〜25)。
【0049】その後CPU11は、着座センサSWseが
オンならびにDs>Vtが同時に成立している間、長時
間周期tLで、ステップ16〜21−23〜25を、繰
返し実行する。発振周波数デ−タDsを標準値Vtmに
近づけるために、制御電圧Vfを指定するデ−タIf
を、長周期tLで、小量dISづつ変更する。したがっ
て、着座センサSWseがオン(着座あり)で、Ds>V
tの間は、ステップ16〜21の、発振周波数デ−タD
sを標準値Vtmに近づけるように制御電圧Vfを指定
するデ−タIfを小さい値dIS分更新する処理を、長
い時間tLの周期で繰返す。すなわち、発振周波数デ−
タDsのレベル調整(校正)を低速(長周期tL,小さ
い変更量dIS)で行なう。
【0050】tL>tS,dIS<dILであり、dI
Sは、発振周波数デ−タDsに最小単位の変化を与える
量と実質上同じであり、dILはdISの整数倍であ
る。
【0051】以上に説明したCPU11の機能により、
イグニションキ−スイッチSWigがオンのときにシ−ト
SEに着座がなく、その後着座があったときには、発振
周波数デ−タDsは図4に実線で示すような変化を示
す。シ−トクッションSEcに着座がない間は、発振周
波数デ−タDsを標準値Vtmに調整(校正)するため
に、短周期tSで大きい量dIL分、制御電圧Vfを指
定するデ−タIfが変更されるので、発振周波数デ−タ
Dsは高速で標準値Vtmに収束する。この間発振周波
数デ−タDsが高速で大きく変化しても、着座センサS
Wseがオフ(着座なし)であるので、アンテナATsを用
いる正常姿勢か否かの検出は不要であり、問題はない。
【0052】着座センサSWseがオン(着座あり)である
と、着座者の背中がシ−トバックSEbの遠くから、そ
の適正位置に行くときの発振周波数デ−タDsの変化を
相殺してしまうおそれがあるので、そのような速度より
も極く遅い速度で発振周波数デ−タDsを修正(校正)
している。
【0053】以上に説明した発振周波数デ−タDsの修
正(校正)により、アンテナATsの静電容量が、湿
度,水濡れ,乾燥等の環境変化によって変動しても、ア
ンテナATsの静電容量の変化を監視して着座者の背中
がシ−トバックSEbの適正位置にあるか否かの検出の
信頼性が損なわれない。
【0054】−第2実施例− 図5に本発明の第2実施例を示す。この第2実施例にお
いても、発振周波数デ−タDsとしきい値Vtとを対比
して着座者の背中がシ−トバックSEbの適正位置にあ
るか否かの検出を行なうが、アンテナATs周りの環境
変化による発振周波数デ−タDsの変化をそのままにし
て、しきい値Vtを調整する。CPU11による発振周
波数の定常的な調整(上述のデ−タDsの修正)の必要
がないので、発振回路13aは、アンテナATsと接地
電極Catの間の静電容量のみに対応して発振周波数が
変化するものを用いた。
【0055】図6に、図5に示すCPU11の「着座監
視」の処理概要を示す。イグニションキ−スイッチSW
igがオフの間は、CPU11はこの「着座監視」を実質
上行なわない。イグニションキ−スイッチSWigがオフ
からオンに変わると、CPU11は、「着座監視」を開
始したことを示す「1」をレジスタMSFに書込み(3
1〜33)、着座センサSWseがオン(クッションSE
cに着座あり)かをチェックする(34)。SWseがオ
ンであると出力IoをHに、オフであるとLに設定する
(35,36)。そして、n個のレジスタRDs1〜R
Dsnに、そのときの発振周波数デ−タDsの1/nの
値を書込む(37)。そして各レジスタRDs1〜RD
snのデ−タ(Ds/n)の総和ΣRDsi(=Ds)
に、0<A<1なる定数A(0.8程度の設定値すなわ
ち固定値)を乗じた値A・ΣRDsiを第1しきい値V
tと設定する(38)。
【0056】その後は、着座センサSWseがオフである
間はTi=tS周期で発振周波数デ−タDsを読込んで
第1しきい値Vtを更新し、かつ、第1しきい値Vt+
dVb/2を第2しきい値に設定する。すなわち、n個
のレジスタRDs1〜RDsnのデ−タを、RDs2の
ものをRDs1に、RDs3のものをRDs2に、・・
・RDsnのものをRDs(n−1)に移し(レジスタ
RDs1〜RDsnのデ−タシフト:44)、最後のレ
ジスタRDsnに今回読込んだデ−タDsのn/1の値
Ds/nを書込み(45)、各レジスタRDs1〜RD
snのデ−タの総和ΣRDsiに係数Aを乗じた値A・
ΣRDsiを第1しきい値Vtに更新設定し、これに連
動して第1しきい値Vt+dVb/2を、第2しきい値
に更新設定する。
【0057】以上のしきい値の更新処理をTi=tS周
期で繰返すことにより、第1しきい値Vtは、発振周波
数デ−タDsの時系列平均値ΣRDsiのA(0.8)
倍となるが、tS×nの期間の間の時系列平均値である
ので、現在の発振周波数デ−タDsに対してはかなり遅
れたものとなる。すなわち直近過去のDs値のA倍が第
1しきい値Vtである。したがって、人がシ−トSEに
着座して背中をシ−トバックSEbに当てると、発振周
波数デ−タDsは図7の(a)に示すように急激に低下
するが、第1しきい値Vtおよび第2しきい値Vt+d
Vb/2はゆるやかに低下する。
【0058】そして、発振周波数デ−タDsが第1しき
い値Vtより低く下がったときに、CPU11が出力I
oを、正常姿勢を意味するHとする(40−51−5
3)。このように正常姿勢を検知するとCPU11は、
しきい値の更新(56〜58)はスキップ(保留)し
て、Ti=tL周期で、正常姿勢でなくなったか(背が
シ−トバックSEbから大きく離れたか)を監視する
(40−5−53−55−59−48〜50)。
【0059】発振周波数デ−タDsが、図7の(a)に
示すDs’で示すように第1しきい値Vtより高くなる
とそれが第2しきい値Vt+dVb/2以上になったか
をチェックして(51,52)、第2しきい値以上にな
ると正常姿勢でなくなったとして、出力Ioを、正常姿
勢でないことを意味するLに切換える(54)。このよ
うに出力IoをLにしている間は、着座センサSWseが
オン(着座あり)である限り、Ti=tL周期で発振周波
数デ−タDsを読込んで第1しきい値Vtを更新し、か
つ、第1しきい値Vt+dVb/2を第2しきい値に設
定する。すなわち、n個のレジスタRDs1〜RDsn
のデ−タをシフトし(56)、最後のレジスタRDsn
に今回読込んだデ−タDsのn/1の値Ds/nを書込
み(57)、各レジスタRDs1〜RDsnのデ−タの
総和ΣRDsiに係数Aを乗じた値A・ΣRDsiを第1
しきい値Vtに更新設定し、これに連動して第1しきい
値Vt+dVb/2を、第2しきい値に更新設定する。
【0060】以上のしきい値の更新処理をTi=tL周
期で繰返すことにより、第1しきい値Vtは、発振周波
数デ−タDsの時系列平均値ΣRDsiのA(0.8)
倍となるが、tL×nの期間の間の時系列平均値である
ので、現在の発振周波数デ−タDsに対しては大きく遅
れたものとなる。したがって、着座者の背中がシ−トバ
ックSEbに当たると、発振周波数デ−タDsは急激に
低下するが、第1しきい値Vtおよび第2しきい値Vt
+dVb/2は極くゆるやかに低下する。tLがtSの
数倍の値であるので、発振周波数デ−タDsの変化に対
応する第1および第2しきい値の変化はごくゆるやかで
あり、背中がシ−トバックに接するとき、またそれから
離れるときの発振周波数デ−タDsの変化を見落してし
まうことはない。
【0061】図7の(b)には、イグニションキ−スイ
ッチSWigがオンになる前からシ−トSEに着座者があ
ってその者の背中がシ−トバックSEbに当っていたと
きの、発振周波数デ−タDsの変化を示す。背中がシ−
トバックSEbから大きく離れたときに発振周波数デ−
タDsが急速に上昇し第2しきい値Vt+dVb/2を
越える。また背中がシ−トバックSEbに接すると、図
7の(b)にDs’で示すように発振周波数デ−タDs
が急速に低下して第1しきい値Vtより低くなる。 以
上のようにこの第2実施例でも、着座センサSWseがオ
フ(着座なし)のときには、高速(短周期tS)で第1
および第2しきい値が更新され、オン(着座あり)であ
るが正常姿勢を検出していないとき(Io:L)は低速
(長周期tL)で第1および第2しきい値が更新され
る。
【0062】−第3実施例− 図8に、第3実施例の監視対象である、運転席の隣りの
前部シ−トSE(前左座席)の外観を示す。シ−トバッ
クSEbの表皮の裏に第1アンテナ電極ATs1が貼り
付けてあり、シ−トバックSEbの左端部の、エアバッ
グ膨出用の開口SEsoを閉じる蓋の裏に、第2アンテナ
電極ATs2が貼り付けてある。図8に示すシ−トSE
のその他の構造は、図1に示すシ−トSEと同様であ
る。
【0063】図9に、図8に示すシ−トSEに書込まれ
た、第3実施例の着座監視装置EMDの構成を示す。こ
の第3実施例では、第1アンテナ電極ATs1に第1セ
ンサ回路13Aが、第2アンテナ電極ATs2に第2セ
ンサ回路13Bが接続されている。第1および第2セン
サ回路13A,13Bの各構成および機能は、図2に示
す背当りセンサ回路13と同一である。CPU11は、
第1のA/D変換入力ポ−トDs1にて第1センサ回路
13Aの電気信号をデジタル変換して読込み、そして出
力ポ−トIf1から、第1センサ回路13Aの静電容量
/出力信号レベルの関係を定めるデジタルデ−タIf1
を回路13Aに出力する。CPU11はまた、第2のA
/D変換入力ポ−トDs2にて第2センサ回路13Bの
電気信号をデジタル変換して読込み、そして出力ポ−ト
If2から、第2センサ回路13Bの静電容量/出力信
号レベルの関係を定めるデジタルデ−タIf2を回路1
3Bに出力する。図9に示す着座監視装置EMDのその
他のハ−ドウェア構成は、図2に示すものと同一であ
る。
【0064】図10に、図9に示すCPU11の「着座
監視」の処理概要を示す。イグニションキ−スイッチS
Wigがオフの間は、CPU11は、tW(例えば10
秒)周期で、第3センサである着座スイッチSWseが、
着座有り(オン)か着座無し(オフ)かをチェックし、着座
無し(オフ)であるときに「第1センサの校正」63を行
ない、着座有りのときには格別な処理はしない(1−6
1,62〜64,23〜25)。「第1センサの校正」
63の内容は、後述の「第1センサの校正」65の内容
と同一であるで、ここでの説明は省略する。
【0065】イグニションキ−スイッチSWigがオフ
(車両停止)かつ着座スイッチSWseが着座無し(オフ)
の間、tW周期で「第1センサの校正」63を繰返し実
行するので、シ−トバックSEbの第1アンテナ電極A
Ts1の静電容量が、湿度の変化やシ−ト表皮への水滴
付着等によって変化して第1センサ回路13Aの出力信
号レベル(Ds1)がシフトすると、それを設定レベル
Vtm1に戻すように、出力ポ−トIf1のデ−タIf
1が変更され、常に、背当り無しから有りへの変化なら
びにその逆の変化を検知するに適したレベルに校正され
ている。着座スイッチSWseが着座有り(オン)の間
は、背当り有無の検出精度が低下しないように、該校正
は行なわない。
【0066】イグニションキ−スイッチSWigがオン
(エンジン動作)かつ着座スイッチSWseが着座無し
(オフ)の間は、Ti=tS周期で、「第1センサの校
正」65および「第2センサの校正」66を繰返す。な
お、着座者が居ないので、出力ポ−トIoにはLを与え
て、トランジスタ14はオフ(13;エアバッグ不動
作)とする(65,66−13,14−23〜25)。
【0067】図11および図12に、第1および第2セ
ンサ回路13A,13Bの、静電容量/出力信号レベル
の関係を定める「第1センサの校正」65および「第2
センサの校正」66の内容を示す。それぞれの内容は、
第1実施例に関して説明した図6のステップ6〜12の
内容と同様である。
【0068】再度図10を参照すると、イグニションキ
−スイッチSWigがオン(エンジン動作)かつ着座スイ
ッチSWseが着座有り(オン)の間は、Ti=tL周期
で、「着座姿勢検出」67を実行する。
【0069】図13に、「着座姿勢検出」67の内容を
示す。ここでの処理は次の通りである: ケ−スa1. 着座スイッチSWseが着座ありを検知,第1センサ回路
13Aの出力電圧レベルDs1が敏感レベルの閾値Vt
1H以下すなわち所定姿勢を検知、および、第2センサ
回路13Bの出力電圧レベルDs2が閾値Vt2超(D
s2>Vt2:身体非検知)のときは、着座者の姿勢が
適正(所定姿勢)すなわちサイドエアバッグの展開には
適であると推察される。このときは、ステップ15A
1,15B1,16B〜19Bを経て、異常出力ポ−ト
IaをL(異常なし)とし(71)、姿勢検知出力ポ−
トIoは、正常姿勢を検知したことを示すHとする(2
2)。これによりトランジスタ14が導通して、ドライ
バ21がエアバッグ20に起動(展開)用の通電をする
ことが可能となる。また同時に、第2アンテナATs2
近くには身体が無いので第2センサ回路13Bの校正を
行なう(16B〜19B)。この内容は「第2センサの
校正」66と略同様である。第1センサ回路13Aは所
定姿勢(身体有り)を検出中であるので、校正はしな
い。
【0070】ケ−スa2. 着座スイッチSWseが着座ありを検知,第1センサ回路
13Aの出力電圧レベルDs1が敏感レベルの閾値Vt
1H以下すなわち所定姿勢を検知、しかし、第2センサ
回路13Bの出力電圧レベルDs2が閾値Vt2以下
(身体検知)のときは、着座者の身体が第2アンテナA
Ts2側にずれているが、該身体を第1アンテナATs
1側でも検知しているので、一応、第1センサ回路13
Aを用いる検知が過敏であると見なして、ステップ15
A1,15B1を経て、第1センサ回路13Aの出力電
圧レベルDs1が鈍感レベルの閾値Vt1L以下(身体
検知)かをチェックする(15A2)。ここでもDs1
≦Vt1Lであると、むしろ第1センサ回路13Aの感
度が適で第2センサ回路13Bによる身体検出が過敏で
ある、すなわち乗員の姿勢が略適であると見なして、異
常出力ポ−トIaをL(異常なし)とし(71)、姿勢
検知出力ポ−トIoは、正常姿勢を検知したことを示す
Hとする(22)。逆に、Ds1>Vt1Lであった場
合は、乗員の姿勢が不適であるとして、姿勢検知出力ポ
−トIoは、姿勢異常を検知したことを示すLとする
(22)。これにより、トランジスタ14が非導通とな
り、ドライバ21のエアバッグ20起動(展開)は不可
能となる。
【0071】なお、第1センサ回路13Aの検出出力レ
ベルDs1と比較する敏感レベルの閾値Vt1Hは、図
4に示すVtmより低くVtより高い値、鈍感レベルの
閾値Vt1Lは図4に示す(Vtm−dVb)より高く
Vtより低い値である。第2センサ回路13Bの検出出
力レベルDs2と比較する閾値Vt2は、図4に示すV
tに該当するものである。
【0072】ケ−スb. 着座スイッチSWseが着座ありを検知,第1センサ回路
13Aの出力電圧レベルDs1が敏感レベルの閾値Vt
1H超(所定姿勢を非検知)、および、第2センサ回路
13Bの出力電圧レベルDs2が閾値Vt2以下(身体
検知)、のときは、異常姿勢(例えば図14の実線で示
す子供CHL)であるので、ステップ15A1,15B
2,16A〜19Aを経て、異常出力ポ−トIaをL
(異常なし)とし(72)、姿勢検知出力ポ−トIo
は、姿勢異常を検知したことを示すLとする(20)。
これにより、トランジスタ14が非導通となり、ドライ
バ21のエアバッグ20起動(展開)は不可能となる。
第1センサ回路13Aは身体非検出であるのでステップ
16A〜19Aでは第1センサの校正を行なう。この内
容は「第1センサの校正」65と略同様である。第2セ
ンサ回路13Bは身体有りを検出中であるので、校正は
しない。
【0073】ケ−スc. 上述のように、イグニションキ−スイッチSWigがオン
(エンジン動作)かつ着座スイッチSWseが着座無し
(オフ)の間は、Ti=tS周期で、「第1センサの校
正」65および「第2センサの校正」66を繰返す(図
10)。なお、着座者が居ないので、出力ポ−トIoに
はLを与えて、トランジスタ14はオフ(13;エアバ
ッグ不動作)とする(図10の65,66−13,14
−23〜25)。
【0074】ケ−スd. 再度図13を参照する。着座スイッチSWseが着座あり
を検知,第1センサ回路13Aの出力電圧レベルDs1
が敏感レベルの閾値Vt1H超(所定姿勢を非検知)、
および、第2センサ回路13Bの出力電圧レベルDs2
も閾値Vt2超(身体非検知)、のときは、シ−トクッ
ションSEcに着座があるが、第1および第2センサ回
路13A,13Bのいずれも人員を非検知であり、シ−
トクッションSEcには人員でなく物体が置かれている
とか、何らかの機構異常又は検出処理異常があるとか、
常態ではないと見なし、ステップ15A1,15B2を
経て、出力ポ−トIaにH(異常)を出力して(7
3)、トランジスタ16をオンにする。これにより発光
ダイオ−ド15が点灯する。更に、安全(フェ−ルセ−
フ)を期して、姿勢検知出力ポ−トIoは、Hとする
(22)。これにより、トランジスタ14が導通して、
ドライバ21がエアバッグ20に起動(展開)用の通電
をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施対象の1つの車両上シ−トの外
観概要を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施例の構成を示すブロック図
である。
【図3】 図2に示すCPU11の着座監視機能を示す
フロ−チャ−トである。
【図4】 図2に示す検波回路13dの出力レベルDs
の変化の概要を示すタイムチャ−トである。
【図5】 本発明の第2実施例の構成を示すブロック図
である。
【図6】 図5に示すCPU11の着座監視機能を示す
フロ−チャ−トである。
【図7】 図5に示す検波回路13dの出力レベルDs
の変化の概要を示すタイムチャ−トである。
【図8】 本発明の実施対象のもう1つの車両上シ−ト
の外観概要を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第3実施例の構成を示すブロック図
である。
【図10】 図9に示すCPU11の着座監視機能を示
すフロ−チャ−トである。
【図11】 図10に示す「第1センサの校正」65の
内容を示すフロ−チャ−トである。
【図12】 図10に示す「第2センサの校正」66の
内容を示すフロ−チャ−トである。
【図13】 図10に示す「着座姿勢検出」67の内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図14】 サイドエアバッグを装備した、車両上前部
左座席とそれに乗った子供CHLの正面図である。
【符号の説明】
SE:車両上シ−ト SEc:シ−トク
ッション SEb:シ−トバック SEhr:ヘッドレ
スト SWse:着座センサ ATs:アンテナ
電極 14:出力トランジスタ 15:発光ダイ
オ−ド 16:出力トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 田 真 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−11253(JP,A) 特開 平11−5509(JP,A) 特開 平11−1152(JP,A) 特開 平10−318861(JP,A) 特開 平10−236272(JP,A) 特開 平10−175471(JP,A) 特開 平9−104319(JP,A) 特開 平10−236267(JP,A) 特開 平7−285364(JP,A) 特開 平7−270541(JP,A) 特開 平8−268220(JP,A) 特開 平9−183356(JP,A) 特公 平7−89150(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32 B60N 2/44 B60N 5/00 G01B 7/00 G01V 3/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着座者を下支えするためのシ−トクッショ
    ンおよび着座者の背を支えるためのシ−トバックを有す
    るシ−トの、該シ−トバックに装備され、着座者の背が
    シ−トバックに対して所定位置にあるか否によって静電
    容量が変動する近接検知用電極,該電極の静電容量対応
    の電気信号を発生する物理量変換手段、および、該電気
    信号の所定の変化を検出して所定位置にあるか否を現わ
    す検出信号を発生する手段、を含む近接センサ; 前記シ−トクッションに設けられた、着座者検出機構が
    前記近接センサとは異なる着座有無センサ;および、 該着座有無センサの検出状態に応じて前記物理量変換手
    段の変換特性の調整速度を変更する制御手段; を備える着座検出装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、着座有無センサにより着座有
    りが検出された場合は物理量変換手段の変換特性を調整
    する時間間隔を長く調整量を小量に、着座無しが検出さ
    れた場合は時間間隔を短く調整量を多量に変更する、請
    求項1記載の着座検出装置。
  3. 【請求項3】乗員を下支えするためのシ−トクッション
    および乗員の背を支えるためのシ−トバックを有し更に
    側突時に車体側部と乗員側部との間に展開させて乗員を
    保護するサイドエアバッグをシ−トバック側部に収納し
    た車両上シ−トの、該シ−トバックの上部に装備され、
    所定姿勢の着座か否によって静電容量が変動する近接検
    知用電極、および、該電極の静電容量対応の電気信号を
    発生する物理量変換手段を含み、所定姿勢の着座か否を
    検知する第1センサ; シ−トバック側部のサイドエアバッグ収納部付近に設け
    た、サイドエアバッグ近くに乗員の身体の一部があるか
    否を検知する第2センサ; 前記シ−トクッションに設けられ乗員の着座の有無を検
    知する、荷重検出型の第3センサ; 前記第1,第2および第3センサの検出信号に基づいて
    サイドエアバッグ作動可否を判定する手段;および、第3センサが着座無しを検出しているとき物理量変換手
    段の変換特性を補正する制御手段; を備える着座検出装置。
  4. 【請求項4】第2センサがサイドエアバッグ近くに乗員
    の身体の一部があると検出したとき物理量変換手段の変
    換特性を補正する制御手段;を更に備える請求項3記載
    の着座検出装置。
  5. 【請求項5】制御手段は、第1センサによる所定姿勢の
    着座か否の検出に参照する閾値を過敏レベルとした場合
    に該センサによって所定姿勢の着座と検出するときに、
    第2センサが乗員の身体の一部があると検出すると、閾
    値を鈍感レベルとして第1センサによって所定姿勢の着
    座の有無を再検出する、請求項記載の着座検出装置。
  6. 【請求項6】制御手段は、車両のイグニションキ−スイ
    ッチがオフの間一定周期で第3センサの検出を参照し
    て、第3センサが着座無しを検出しているとき物理量変
    換手段の変換特性を補正す 請求項3記載の着座検出
    装置。
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