JP3358175B2 - スラブ構造 - Google Patents

スラブ構造

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JP3358175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパネルを敷
き並べて床或いは屋根を構成するスラブ構造に関し、特
に、容易に目地部の中心に鉄筋の軸線を一致させること
が出来るスラブ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のパネルを敷き並べて床スラブや屋
根スラブを構成することがある。例えば高い剛性を発揮
し得るスラブを構成する場合には、敷き並べたパネル間
に形成された目地部に鉄筋を埋設して相互に一体化する
のが一般的である。
【0003】上記の如きスラブ構造として、特開平7-20
7797号公報に開示された技術(第1公知例)がある。こ
の技術は、図7、図8に示すように、梁51上に敷き並べ
たALC板52の角隅部53に頭部に環状部を有するネジ54
を配置し、且つALC板52の長辺に沿った連結目地部55
の全長にわたって目地鉄筋56を配置すると共に前記ネジ
54を介して梁51に固定し、更に、連結目地部55にモルタ
ル57を充填して構成したものである。特に、目地鉄筋56
は、端部近傍で軸線が直角に屈折したL字状に形成され
ており、このL字状の端部をネジ54の頭部に形成された
環状部に挿通することで該ネジ54に取り付けられると共
に梁51に固定されている。
【0004】上記の如く構成したスラブ構造では、目地
鉄筋56が連結目地部55の全長にわたって配置されると共
にネジ54を介して梁51に固定されるため、該目地鉄筋56
によってALCパネル52を梁51に押さえ付けることが出
来、且つ敷き並べた複数のALCパネル52を目地鉄筋56
及びモルタル57によって一体化することが出来る。この
ため、構成されたスラブ全体の水平剛性を高めた剛床構
造を実現することが出来る。
【0005】また目地部に埋設する鉄筋の端部を直線の
状態でネジを形成すると共に、床取付部或いは屋根取付
部に於ける目地部の長手方向両側に対向する位置に鉄筋
を挿通し得る孔を形成したプレートを立設し、このプレ
ートに鉄筋の端部を挿通してナットを螺合して取り付け
る技術(第2公知例)もある。
【0006】上記各公知例のように、パネルを敷き並べ
て構成するスラブではパネル間に形成される目地部の寸
法は広くとれないのが一般的であり、目地部に配置され
る鉄筋は該目地部の幅方向の中央部に沿って埋設される
ことが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】敷き並べた複数のパネ
ルを鉄筋を介して一体化する場合、行方向及び列方向に
形成された目地に夫々鉄筋を配置することが必要になる
ことがあり、この場合、目地の交差部に2方向〜4方向
の鉄筋が集中することとなる。
【0008】この場合、第1公知例では、各方向毎に2
本〜4本のネジを必要とし、これらを狭い目地部に固定
するのは困難であり、仮にネジを固定し得たとしても、
これらのネジが夫々独立したものとなり、目地の交差部
に於ける鉄筋の連続性が阻害され、不連続な部位が形成
されるという問題が生じる。
【0009】また第2公知例では、図9(a)、(b)
に示すように、梁等に固定する固定片62aと、鉄筋61の
端部を挿通する孔を形成した取付片62bと、を有する受
け金具62を形成し、該受け金具62を目地部の交差部に固
定して夫々の取付片62bに鉄筋61を挿通すると共にナッ
ト63を螺合して固定するのが一般的である。しかし、前
記受け金具62では、取付片62bを取付片62aに溶接等に
よって固定することが必須であり、構造が複雑で、コス
トが掛かるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、パネルの間に形成された
目地部の中央に一致させることが容易な、且つ構造が簡
単な受け金具を用いたスラブ構造を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る第1のスラブ構造は、建物の床取付部又
は屋根取付部に敷き並べた複数のパネルの目地部にモル
タルが充填され、該モルタルに直線状の鉄筋が埋設され
たスラブ構造に於いて、取付片と該取付片から立設され
た平板状の立設片からなる受け金具が前記取付片を介し
行方向及び列方向に2方向乃至4方向の鉄筋を集中し
て配置する目地の交差部に於ける床取付部又は屋根取付
部に取り付けられ、前記立設片には3個の取付孔が設け
られ、少なくとも受け金具の立設片に並行する目地部に
埋設される鉄筋の端部が鉄筋の直線部分の軸線から横方
向に曲げられて形成されており、該曲げられた端部が立
設片の取付孔に取り付けられているものである。
【0012】上記第1のスラブ構造では、取付片と該取
付片から立設された平板状の立設片からなる受け金具を
床取付部或いは屋根取付部に取り付け、立設片に並行す
る方向の目地部に端部が軸線から横方向に曲げられた鉄
筋を配置すると共に、該鉄筋の端部を立設片の取付孔に
取り付けたので、取付孔に対する鉄筋の曲げ部位の位置
を調整することで、目地部に於ける鉄筋の幅方向の位置
を適宜調整して該鉄筋を目地部の中央に位置させること
が出来る。立設片の取付孔は鉄筋の径よりもやや大きめ
とし、遊嵌状に鉄筋が取り付けられることが好ましい。
【0013】また第2のスラブ構造は、建物の床取付部
又は屋根取付部に敷き並べた複数のパネルの目地部にモ
ルタルが充填され、該モルタルに直線状の鉄筋が埋設さ
れたスラブ構造に於いて、取付片と該取付片から立設さ
れた平板状の立設片からなる受け金具が前記取付片を介
して行方向及び列方向に2方向乃至4方向の鉄筋を集中
して配置する目地の交差部に於ける床取付部又は屋根取
付部に取り付けられ、前記立設片には3個の取付孔が設
けられ、少なくとも受け金具の立設片に並行する目地部
に埋設される鉄筋の端部が鉄筋の直線部分の軸線から横
方向に湾曲し更に先端が軸線の反対側まで延長したフッ
ク状に形成されており、該フック状に形成された端部が
立設片の取付孔に取り付けられているものである。
【0014】上記第2のスラブ構造では、目地部の交差
部に於ける床取付部或いは屋根取付部に取付片と立設片
からなる受け金具を取り付け、この受け金具の立設片に
並行する目地部に埋設される鉄筋の端部が直線部分の軸
線から湾曲し且つ先端が軸線の反対側まで延長したフッ
ク状に形成されており、該鉄筋の端部を立設片の取付孔
に取り付けたので、鉄筋の端部に於ける湾曲部位から先
端までの間の何れかの部位で取付孔と係合させることが
出来る。このため、鉄筋の取付孔に対する挿通深さの調
整代が大きくなり、目地部に於ける鉄筋の配置位置の自
由度を向上することが出来る。また鉄筋は外れ難くもな
る。
【0015】上記スラブ構造に於いて、鉄筋の端部がコ
字状に湾曲されていることが好ましい。スラブ構造をこ
のように構成することで、該鉄筋の端部はクランク状に
形成されることとなり、受け金具の取付孔に係止したと
き、パネルの隅部を回避することが可能となり、より鉄
筋の目地部に於ける配置位置の自由度を向上することが
出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下上記スラブ構造の好ましい実
施形態について図を用いて説明する。図1は屋上のスラ
ブ構造を示す平面図、図2は図1のII矢視部の目地部の
構成を示す断面図、図3は第1実施例に係る受け金具の
構成を説明する図、図4は鉄筋の構成を示す図、図5は
第1実施例の受け金具と鉄筋との関係を説明する図、図
6は第2実施例に係る受け金具と鉄筋の関係を説明する
図である。
【0017】本実施例に係るスラブ構造は、所謂剛床構
造や、吹き上げ防止構造を実現する際に、敷き並べたパ
ネル間に形成された目地部に配置する鉄筋の軸線を該目
地部の中央に配置し得るように構成したものであり、特
に、行方向及び列方向、即ち、鉄筋が3〜4方向、或い
は直角な2方向に夫々鉄筋を配置した目地部が交差する
ような部位を有する場合に用いて有利なスラブ構造に関
するものである。
【0018】即ち、敷き並べたパネルの長辺間に形成さ
れる目地部とパネルの短辺間或いは長辺と短辺との間に
形成される目地部とが互いに交差し、且つ各方向の目地
部に少なくとも3本の鉄筋が配置されるような交差部に
於ける前記各方向の鉄筋を互いに連続性を保持すると共
に、夫々が独立して配置された目地部に於ける位置を調
整し得るように構成されている。
【0019】本実施例に係るスラブ構造について具体的
に説明する。図1、図2に示すように、複数のパネル1
が床取付部或いは屋根取付部となる梁2上に予め設定さ
れた方向を持って敷き並べられており、隣接するパネル
1の間に目地部3が形成されている。
【0020】また敷き並べられた平面に於ける隅部に位
置するパネル1及び行方向の所定位置に配置されたパネ
ル1の隅部近傍に於ける梁2には、第1実施例に係る受
け金具4(以下単に「受け金具4」という、図3参照)
が取り付けられており、この受け金具4に目地部3に埋
設される鉄筋5が取り付けられ、更に、目地部3にモル
タル6が充填されている。
【0021】パネル1は軽量気泡コンクリート(AL
C)パネルやPCパネル等のパネルからなり、少なくと
も長手方向の両端部が梁2に載置されてパネル1の幅方
向(行方向)及び長手方向(列方向)に敷き並べられて
いる。
【0022】各パネル1の幅方向両側の辺(長辺)に
は、全長にわたって目地部3を構成するための段部(図
示せず)が形成されている。この段部は、パネル1の厚
さ方向に所定部位まで切り欠いて構成され、隣接するパ
ネル1に形成された段部とによって断面が矩形状の目地
部3が構成されている。
【0023】パネル1の隅部近傍であって、敷き並べた
パネル1の間に形成された目地部3が交差する部位に於
ける梁2には受け金具4がボルト7によって固定され、
該受け金具4に鉄筋5の端部が取り付けられている。
【0024】鉄筋5は、受け金具4に取り付けたとき、
取付位置の調整の自由度を発揮し得るように、端部が軸
線から横方向に曲げられた所謂L字状に形成されたもの
であって良い。端部がこのように曲げられたものであっ
ても充分に用いることが可能である。
【0025】しかし、本実施例の鉄筋5は、図4に示す
ように、長手方向の端部が、鉄筋5の直線部5aの軸線
5bから横方向に湾曲して偏心部5cを形成し、その
後、元の方向に屈折して先端5dが軸線5bの反対側ま
で延長した延長部5eを有するフック状に形成されてい
る。このため、直線部5aに於ける軸線5bと偏心部5
cに於ける軸線5bは予め設定された距離離隔してい
る。
【0026】本実施例に於いて、鉄筋5は延長部5eか
ら直線部5aの端部までの長さが約210 mm、直線部5a
の長さが約160 mm、延長部5eの長さが約35mm、直線部
5aの軸線5bと偏心部5cの軸線5bとの距離が約17
mmに設定されている。また直線部5aから偏心部5cは
傾斜部5fによって接続されている。従って、直線部5
aの軸線5bの延長線は延長部5eと交差することとな
る。尚、傾斜部5fは必ずしも必要ではなく、直線部5
aと偏心部5cを直接接続してコ字状に形成しても良
い。この場合、目地部3の段部をパネル1の厚さ方向に
切り欠くが、目地幅を内部よりも入口部を狭くしておく
ことで、鉄筋5の直線部5a付近の目地の飛び出し(破
損)を防止することが可能である。
【0027】上記の如く構成された鉄筋5は、行方向に
敷き並べたパネル1間の目地部3、列方向に敷き並べた
パネル1間の目地部3に埋設され、且つスラブを構成す
る行方向の端部に配置されたパネル1の長辺に形成され
た段部に沿って配置され、湾曲成形された端部が受け金
具4に取り付けられる。
【0028】鉄筋5の端部を取り付ける受け金具4は、
図3に示すように、梁2に取り付ける取付片4aと、取
付片4aに対し直角に立設した平板状の立設片4bとを
有して構成されている。立設片4bには、該立設片4b
と並行する方向の目地部3に埋設される鉄筋5の延長部
5eを挿通して係止する2個の取付孔4cが形成される
と共に、該立設片4bと直交する方向の目地部3に埋設
される鉄筋5の端部を挿通する1個の長穴状の取付孔4
dが形成されている。従って、受け金具4は、敷き並べ
たパネル1の列と行方向の目地部の交差部位に配置さ
れ、夫々の方向に埋設する最高4本の鉄筋5を取り付け
ることが可能である。即ち、立設片4bは1枚の平板
(フラットバー)から形成することが可能である。
【0029】特に、同図に示すように、端部を湾曲させ
た鉄筋5を用いた場合、立設片4bと並行な方向の目地
部3に配置された該鉄筋の端部を取付孔4cに取り付け
ることで、該取付孔4cに対する延長部5eの係合代を
充分にとることが可能であり、直線部5aの目地部3の
幅方向への自由度が高くなる。このため、相対的に受け
金具4の梁2に対する取付位置の自由度が向上する。
【0030】また図5(a)に示すように、目地部3に
配置する鉄筋を鉄筋5に代えて端部を直線部8aから横
方向にL字状に曲げた屈曲部8bを有する鉄筋8を用い
た場合であっても、受け金具4の取付孔4c、4dに対
し適度な自由度を持って取付位置の調整を行うことが可
能である。また同図(b)に示すように、受け金具4の
立設片4bと直交する方向の目地部には棒状の鉄筋9を
用いても良く、この場合であっても、立設片4bと並行
な方向の目地部3には鉄筋8が配置されることとなり、
該鉄筋8を目地部3の中央になるように調整することが
可能である。
【0031】上記の如く、第1本実施例に係る受け金具
4は取付片4aと該取付片4aに立設した立設片4bと
によって構成されるため、該受け金具4を所定の寸法を
持ったフラットバーを折り曲げ成形して形成することが
可能であり、また規格のアングル材を用いて形成するこ
とも可能である。従って、製造が容易であり、コストを
上昇させることがない。また床等の4隅以外の受け金具
を全てフラットバーを使うことが可能となり、部品点数
を削減することが可能となる。
【0032】図6は第2実施例に係る受け金具10の構成
を説明する図である。図に於いて、受け金具10は梁2等
に取り付ける取付片10aと、取付片10aに十文字に立設
させた平板状の立設片10bとを有しており、各立設片10
bには夫々取付孔10cが形成されている。このように構
成された受け金具10では、各立設片10bが互いに直交し
て設けられるため、取付時の方向性がない。従って、列
方向及び行方向に敷き並べたパネル間に形成された目地
部3に配置する際の作業を容易に行うことが可能であ
る。
【0033】即ち、同図(a)に示すように、受け金具
10に端部を湾曲状に形成した鉄筋5を取り付けた場合、
該鉄筋5の延長部5eの取付孔10cに対する係合代を充
分にとることが可能であり、直線部5aの目地部3の幅
方向への自由度が高くなる。また同図(b)に示すよう
に、受け金具10に鉄筋8を取り付けた場合であっても、
受け金具4の取付孔4c、4dに対し適度な自由度を持
って取付位置の調整を行うことが可能である。
【0034】次に、スラブ構造について図1、図2によ
り説明する。図1に於いて、敷き並べたスラブ1の行方
向の両端部分に配置されたパネル1及び所定行のパネル
1の間に構成された目地部3に鉄筋5が配置される。特
に、パネル1の長辺に沿った目地部3及び短辺に沿った
目地部3の両方向に鉄筋5を配置すべき交差部位には受
け金具4が配置され、取付片4aが梁2にボルト7によ
って固定される。
【0035】即ち、スラブの端部側に配置されたパネル
1の隅部近傍であってスラブの隅部に対応する位置に
は、直交する二方向の鉄筋5を支持し得る支持金具が配
置されて梁2に固定されている。またスラブの端部側に
配置されたパネル1の他方側の端部近傍であって長手方
向に隣接したパネル1との間に形成された目地部3(短
辺方向の目地部3)にも鉄筋5を配置する部位(目地部
3の交差部位)には、受け金具4が配置されて梁2に固
定される。
【0036】尚、梁2のスラブの端部側に配置されたパ
ネル1と対向する位置には、図示しない腰壁用のパネ
ル、或いは梁2の上部に充填されるモルタルを受ける部
材となるアングル材等が固定される。
【0037】受け金具4の立設片4bは一方の目地部3
(パネル1の長辺方向に沿って形成された目地部3)と
並行に配置してされており、これにより、立設片4bに
形成された取付孔4cは前記目地部3と直交する方向に
形成されている。即ち、取付孔4cは、鉄筋5の延長部
5eを立設片4bと並行する方向の目地部3と直交する
方向から挿通し得るように構成されている。従って、取
付孔4cに鉄筋5の延長部5eを挿通して係止したと
き、取付孔4cに於ける直線方向への移動に高い自由度
を有している。
【0038】上記の如く構成された受け金具4と鉄筋5
では、鉄筋5の端部に形成された湾曲部を受け金具4の
取付孔4cに挿通したとき、直線部5aの軸線5bが目
地部3の中央と一致していない場合、鉄筋5を延長部5
eの長手方向に移動させると、先端部5dが直線部5a
の軸線5bの反対側まで延長されることから、該軸線3
bを目地部3の中央部を含む幅方向の所望の位置に移動
させることが可能であり、目地部3に於ける軸線5bを
中央に位置させることが可能である。
【0039】上記の如くして目地部3の交差部位に於け
る梁2に固定した受け金具4に鉄筋5を取り付け、該鉄
筋5の直線部5aの目地部3に於ける位置を調整し、そ
の後、目地部3及び梁2の上面を含むスラブの周囲にモ
ルタル6を充填することで、スラブ構造が構成される。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
第1のスラブ構造では、目地部の交差部に於ける床取付
部或いは屋根取付部に取付片と立設片からなる受け金具
を取り付け、この受け金具の立設片に並行する目地部に
埋設される鉄筋の端部を該立設片の取付孔に取り付けた
ので、鉄筋の端部の何れかの部位で取付孔と係合させる
ことが出来る。このため、鉄筋の取付孔に対する挿通深
さの調整代が大きくなり、目地部に於ける鉄筋の配置位
置の自由度を向上することが出来る。
【0041】また本発明に係る第2のスラブ構造では、
目地部の交差部に於ける床取付部或いは屋根取付部に取
付片と立設片からなる受け金具を取り付け、この受け金
具の立設片に並行する目地部に埋設される鉄筋の端部を
該立設片の取付孔に取り付けたので、鉄筋の端部に於け
る湾曲部位から先端までの間の何れかの部位で取付孔と
係合させることが出来る。このため、鉄筋の取付孔に対
する挿通深さの調整代が大きくなり、目地部に於ける鉄
筋の配置位置の自由度を向上することが出来る。従っ
て、配筋作業を実施する際の作業性を向上することが出
来、且つ構成されたスラブの品質が安定すると共に信頼
性を向上することが出来る。更に、端部が湾曲している
ことから、受け金具に取り付けた後、抜け難くなり、モ
ルタル充填時の作業を容易に進めることが出来る。
【0042】また受け金具が取付片と該取付片に立設し
た平板状の立設片とによって構成されるため、該受け金
具の構造が簡素であり、コストを上昇させることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋上のスラブ構造を示す平面図である。
【図2】図1のII矢視部の目地部の構成を示す断面図で
ある。
【図3】第1実施例に係る受け金具の構成を説明する図
である。
【図4】鉄筋の構成を示す図である。
【図5】第1実施例の受け金具と鉄筋との関係を説明す
る図である。
【図6】第2実施例に係る受け金具と鉄筋の関係を説明
する図である。
【図7】高い剛性を発揮し得る従来のスラブ構造を説明
する図である。
【図8 】高い剛性を発揮し得る従来のスラブ構造を説
明する図である。
【図9】課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 梁 3 目地部 4、10 受け金具 4a、10a 固定片 4b、10b 取付片 4c、4d、10c 取付孔 5、8、9 鉄筋 5a、8a 直線部 5b 軸線 5c 偏心部 5d 先端 5e 延長部 5f 傾斜部 6 モルタル 7 ボルト 8b 屈曲部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−122341(JP,A) 特開 平7−217081(JP,A) 特開 昭62−174430(JP,A) 特開 昭62−174432(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/02 E04B 7/00 - 7/02 E04G 21/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の床取付部又は屋根取付部に敷き並
    べた複数のパネルの目地部にモルタルが充填され、該モ
    ルタルに直線状の鉄筋が埋設されたスラブ構造に於い
    て、取付片と該取付片から立設された平板状の立設片か
    らなる受け金具が前記取付片を介して行方向及び列方向
    に2方向乃至4方向の鉄筋を集中して配置する目地の交
    差部に於ける床取付部又は屋根取付部に取り付けられ、
    前記立設片には3個の取付孔が設けられ、少なくとも受
    け金具の立設片に並行する目地部に埋設される鉄筋の端
    部が鉄筋の直線部分の軸線から横方向に曲げられて形成
    されており、該曲げられた端部が立設片の取付孔に取り
    付けられていることを特徴とするスラブ構造。
  2. 【請求項2】 建物の床取付部又は屋根取付部に敷き並
    べた複数のパネルの目地部にモルタルが充填され、該モ
    ルタルに直線状の鉄筋が埋設されたスラブ構造に於い
    て、取付片と該取付片から立設された平板状の立設片か
    らなる受け金具が前記取付片を介して行方向及び列方向
    に2方向乃至4方向の鉄筋を集中して配置する目地の交
    差部に於ける床取付部又は屋根取付部に取り付けられ、
    前記立設片には3個の取付孔が設けられ、少なくとも受
    け金具の立設片に並行する目地部に埋設される鉄筋の端
    部が鉄筋の直線部分の軸線から横方向に湾曲し更に先端
    が軸線の反対側まで延長したフック状に形成されてお
    り、該フック状に形成された端部が立設片の取付孔に取
    り付けられていることを特徴とするスラブ構造。
  3. 【請求項3】 前記鉄筋の端部がコ字状に湾曲されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載したスラブ構造。
JP11717798A 1998-04-27 1998-04-27 スラブ構造 Expired - Lifetime JP3358175B2 (ja)

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