JP2960353B2 - 建築物の基礎構造 - Google Patents

建築物の基礎構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、基礎間が地中梁
によって連結される建築物の基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、地中内に構築される基礎全体の
略図であり、建築物の外形に沿って間隔をおいて多数の
基礎1が構築され、各基礎間は地中梁2によって連結さ
れている。
【0003】各基礎1はコンクリートにより凸型に形成
され、その上端に図7のように柱用の柱鉄骨12が設置
される。
【0004】基礎1の縦断面図を示す図7において、地
中梁2内には複数本の水平な梁主筋5が埋め込まれてお
り、それらはフープ筋6によって垂直断面が矩形配列状
に結束されると共に基礎1内を貫通しており、適当な箇
所において、スリーブ継手などを利用して溶接によりつ
なぎ合わされている。
【0005】基礎1内には、梁主筋5と交叉するように
複数本の垂直な柱主筋7が埋め込まれ、フープ筋8によ
って水平断面が矩形配列状に結束されている。柱主筋7
の下端は水平に外方へと折り曲げられている。さらに基
礎1内には、上記柱主筋7とは別に柱脚支持用のアンカ
ーボルト9及びこれを支持する支持フレーム10が埋め
込まれ、前記アンカーボルト9の上端部は基礎1の上端
面から無収縮モルタル層4を貫通して上方へと突出して
いる。
【0006】無収縮モルタル層4の上側には柱鉄骨12
のベースプレート14が載置され、前記アンカーボルト
9に螺着するナット13により締着されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すような従来
構造では、基礎1内には、これを水平に貫通する複数本
の梁主筋5と、垂直な複数本の柱主筋7とが配設されて
いるが、これら梁主筋5と柱主筋7はコンクリートを介
してつながっているだけであるので、実質的には両主筋
5,7間は縁が切れており、基礎1間並びに基礎1と地
中梁2との結合強度の向上にはつながっていない。な
お、現場では、梁主筋5と柱主筋7とは細い結束線等で
結合しているが、これはコンクリート打設時に相互の位
置関係が狂わないようにするものであり、結合強度の向
上にはほとんど役に立つことはなく、しかも結束作業に
手間がかかる。
【0008】また、複数本の柱主筋7とは別に、柱鉄骨
結合用のアンカーボルト9及びその支持フレーム10を
基礎1に内蔵していると、材料費がかかると共に基礎1
の重量が増加して大形化し、アンカーボルト設置のため
の基礎構築作業の工程も増え、建築コストが高くなる。
【0009】また、基礎1内にアンカーボルト9及びそ
の支持フレーム10が存在していることにより、梁主筋
配置スペースが大幅に制限されてしまい、梁主筋の配筋
作業がさらに困難になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の建築物の基礎構造は、基礎間を地
中梁によって連結し、地中梁内に埋め込まれている梁主
筋を、基礎内で折り曲げ、基礎の上端面より上方に突出
させ、該上方突出部に、柱鉄骨の下端ベースプレートを
結合していることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
築物の基礎構造において、各基礎内の梁主筋折曲部分
を、基礎の上端面より上方に突出させて該上方突出部
に、柱鉄骨の下端ベースプレートを結合していることを
特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本願発明を適用した基礎1
の縦断面図であり、下層から順にぐり石層20及び捨て
コンクリート層21が形成され、該捨てコンクリート層
21の上面に基礎1が形成されている。
【0013】基礎1はコンクリートにより凸形に形成さ
れ、同時に地中梁2もコンクリートにより一体成形さ
れ、該地中梁2により隣り合う基礎1間を連結してい
る。
【0014】地中梁2内には上下に間隔をおいて複数本
の水平な梁主筋15,16が埋め込まれており、これら
は垂直断面が矩形状に配列されると共に多数のフープ筋
17によって結束(溶接)されている。上側の梁主筋1
5は基礎1内を貫通し、一方、下側の梁主筋16は、基
礎1内で上方へと延びるように直角に折り曲げられてお
り、これにより柱主筋の代わりとなる垂直な折曲部分1
6aが形成されている。なお、該実施の形態において
は、柱主筋の代わりとなる上記折曲部分16aと共に、
一部、柱主筋19も利用している。
【0015】折曲部分16a及び柱主筋19は、基礎1
の上端面から無収縮モルタル層4を経て上方に突出して
おり、該上方突出部分16b及び19bにはおねじ部が
形成されると共に、柱鉄骨12のベースプレート14の
挿通孔23がはめ込まれ、ナット13により締着されて
いる。すなわち、柱鉄骨12を、折曲部分16a及び柱
主筋19にナット13により直接結合してある。
【0016】図2は図1のII−II断面に相当し、鉄筋配
列の一例を示しているが、各位置の梁主筋16を具体的
に区別するために、左右から基礎内に突入する下側梁主
筋であって、前側に位置するものの符号を16−1,1
6−2とし、左右から基礎内に突入する下側梁主筋であ
って、後側に位置するものの符号を16−3,16−4
とし、後から基礎内に突入する下側梁主筋の符号を16
−5,16−6とし、前から突入する端部用の短い梁主
筋の符号を16−7,16−8としている。
【0017】右前位置A1の折曲部分16aは、左前か
ら基礎内に突入して右端部まで延びている梁主筋16−
1が上方へと折り曲げられたものであり、左前位置A2
の折曲部分16aは、右前から基礎内に突入して左端部
まで延びている梁主筋16−2が上方へと折り曲げられ
たものであり、右後位置A3の折曲部分16aは、左後
から基礎内に突入して右端部まで延びている梁主筋16
−3が上方へと折り曲げられたものであり、左後位置A
4の折曲部分16aは、右後から基礎内に突入して左端
部まで延びている梁主筋16−4が上方へと折り曲げら
れたものである。したがって、左右の下側梁主筋16−
1,16−2同士及び下側梁主筋16−3,16−4同
士は、基礎1内でそれぞれオーバーラップしている。
【0018】左右側部の前後方向の中間位置A5,A
6,A7,A8の各折曲部分16aは、後から基礎内に
突入する梁主筋16−5,16−6と、端部用の梁主筋
16−7,16−8とを、それぞれ上方へと折り曲げた
ものである。また、上記端部用梁主筋16−7,16−
8の前端部は、アンカー部分16cとして上方へと折り
曲げられている。
【0019】左右幅の中間に配置されている柱主筋19
は、たとえばU字形に形成されている。これら梁主筋折
曲部分16a及び柱主筋19は、上方から見て矩形状に
配列されており、図1に示すようにフープ筋18により
結束(溶接)されている。
【0020】図4は、梁主筋15,16の単体の形状を
示しており、下側の梁主筋16は、基礎間の距離に対応
する長さを有しており、両端部に柱主筋代わりの折曲部
分16aが形成されることにより、全体として上開コの
字形に形成されている。ただし、端部用の梁主筋16
は、前述のように一方の折曲部分は短いアンカー部分1
6cとなっている。上側梁主筋15は基礎を貫通するよ
うに長く形成され、両端部には下向きに折り曲げられた
アンカー部分15cを一体に有している。
【0021】図3は、梁主筋15,16のみの配置を示
す断面図であり、1つの梁主筋16の両端折曲部分16
aは、それぞれ隣り合う各基礎1の柱主筋の代わりとな
っており、これにより、隣り合う基礎1間を連続する鉄
筋により強固に直接結合していることになる。また、左
右(及び前後)の梁主筋16同士を基礎1内でオーバー
ラップするように配置していることにより、梁主筋16
と基礎1との結合状態も一層強化されている。
【0022】さらに、梁主筋16の折曲部分16aの上
方突出部分16bを、柱鉄骨12のベースプレート14
に直結していることにより、柱鉄骨12、基礎1及び地
中梁2の三者が梁主筋16により直接結合されているこ
とになり、隣り合う柱鉄骨同士の結合強度も一層向上す
る。
【0023】
【その他の実施の形態】
(1)図6は、下側梁主筋16の折曲部分16aと、柱
鉄骨12のベースプレート14との結合構造の変形例を
示しており、図の左側に示すように、折曲部分16aの
上端部をかしめ、該かしめ部30により、押さえプレー
ト31を介してベースプレート14を固定する方法や、
右側に示すように折曲部分16aに、つば状の底板33
を有するアンカースリーブ34を固着し、該アンカース
リーブ34の上端おねじ部に螺合するナット35によ
り、ベースプレート14を固定する方法がある。上記左
側の押さえプレート31は、テーパー孔36を有してお
り、該テーパー孔36にかしめ部30の円錐部を嵌合し
ている。
【0024】左側のようなかしめ部30のみを利用する
固定構造、右側のアンカースリーブ34のみを利用する
固定構造、あるいはそれらを組み合わせた構造等、各種
の固定構造を採用することが可能である。もちろん、図
1のナットとおねじ部を利用した固定構造と組み合わせ
ることも可能である。
【0025】(2)図2に示す折曲部分16a及び梁主
筋19等の柱用の鉄筋配列は、一具体化例を示しただけ
であり、たとえば、柱用の主筋として、すべて梁主筋1
6の折曲部分16aを利用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)地中梁2内の梁主筋16を、基礎1内で上方へと
折り曲げて、その折曲部分16aを柱主筋の代わりとし
ているので、基礎1と地中梁2とが鉄筋により直接結合
されることになり、基礎1と地中梁2の結合強度が向上
すると共に、基礎内の配筋作業も楽になり、配筋作業の
能率も向上する。また、地中梁2の両端部に形成する折
曲部分16aをそれぞれ隣り合う基礎1の柱主筋の代わ
りとすることにより、隣り合う基礎同士も鉄筋により直
接結合されることになり、基礎全体の強度も向上する。
【0027】(2)梁主筋16の折曲部分16aの上端
部を、柱鉄骨12のベースプレート14に直結するよう
にしているので、柱鉄骨12、基礎1及び地中梁2の三
者が梁主筋6により直接結合されることになり、隣り合
う柱鉄骨同士の結合強度も一層向上する。また、従来の
ように、柱鉄骨用のアンカーボルト等を基礎内に設置す
る必要がなくなり、基礎の重量増加を防ぐことができる
と共に、材料費も節約でき、また、配筋作業も一層容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した基礎の縦断面図である。
【図2】 梁主筋の配筋のみを示す図1のII−II断面図
である。
【図3】 梁主筋の配筋のみを示す基礎構造の縦断面図
である。
【図4】 梁主筋単体を分解して示す正面図である。
【図5】 基礎全体の平面図である。
【図6】 柱鉄骨との結合構造の変形例を示す縦断面部
分図である。
【図7】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 地中梁 12 柱鉄骨 14 ベースプレート 16 梁主筋 16a 折曲部分 16b 上方突出部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎間を地中梁によって連結し、地中梁
    内に埋め込まれている梁主筋を、基礎内で折り曲げ、基
    礎の上端面より上方に突出させ、該上方突出部に、柱鉄
    骨の下端ベースプレートを結合していることを特徴とす
    る建築物の基礎構造。
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JP2015017478A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 株式会社竹中工務店 鉄骨柱脚部固定構造
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