JP3354344B2 - エレベータのガイド装置 - Google Patents

エレベータのガイド装置

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JP3354344B2
JP3354344B2 JP12855495A JP12855495A JP3354344B2 JP 3354344 B2 JP3354344 B2 JP 3354344B2 JP 12855495 A JP12855495 A JP 12855495A JP 12855495 A JP12855495 A JP 12855495A JP 3354344 B2 JP3354344 B2 JP 3354344B2
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guide
guide rail
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rail
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克也 永井
巖 新立
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
    • B66B7/046Rollers

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータのかごの上
下方向の移動のガイドをするための技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータのかご装置の上下移動
に際して、図19に示すようにエレベータ用空間1内の
左右方向の一側部に前ガイドレール6aと後ガイドレー
ル6bとを前後に対向して配置し、前後ガイドレール6
a、6b間に油圧シリンダー29を配置し、前後ガイド
レール6a、6bの左右方向の一側方に位置して前後ガ
イドレール6a、6bをガイドとして油圧シリンダー2
9により一側部を支持されて上下に昇降するかご装置5
を設けたものが知られている。具体的には前面側に出入
り口装置60を設けたかご装置5の一側部の前部と後部
との各上下にそれぞれ断面コ字状をしたコ字状部材6
4′を取付け、該4個のコ字状部材64′をそれぞれ前
後ガイドレール6a、6bにスライド自在にはめ込み、
油圧シリンダー29を駆動することで、コ字状部材6
4′をガイドとして前後ガイドレール6a、6bに沿っ
てかご装置5を上下方向に昇降するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、、エレベー
タのかご装置5は前面側に出入り口装置60を設けてあ
るので、かご装置5の重心はかご装置5の前部側に偏っ
て位置することになる。また、、かご装置5は一側部
が油圧シリンダー29により片持ち状に支持されて上下
移動するようになっているので、図20の矢印のような
力がかご装置5からガイドレールに作用する。上記、
の理由により、実際には4個のコ字状部材64′のう
ち一部のコ字状部材64′のごく一部にのみ大きな力が
作用することになる。つまり、図20において前の上の
コ字状部材64′のAで示す面と、前の下のコ字状部材
64′のBで示す面とが前ガイドレール6aに強く当た
った状態で上下方向に昇降することになる。したがっ
て、4個のコ字状部材64′のうち前の上のコ字状部材
64′のAで示す面と、前の下のコ字状部材64′のB
で示す面との損耗が激しくて破損しやすいという問題が
あり、また、かご装置5の昇降もスムーズさに欠けると
いう問題があった。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、ガイド
部材によりガイドしながらかご装置を昇降する際にスム
ーズにガイドすることができ、また、かご装置が最下端
まで下降してかご緩衝装置により支持された状態や、あ
るいは地震時などにおいてガイド部材がガイドレールか
ら外れたりせず、また、昇降時及び地震時における振れ
止めが確実にできるエレベータのガイド装置を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するために本発明のエレベー
タのガイド装置は、エレベータ用空間1内の左右方向の
一側部に前ガイドレール6aと後ガイドレール6bとを
前後に対向して配置し、前後ガイドレール6a、6b間
に油圧シリンダー29を配置し、前後ガイドレール6
a、6bの左右方向の側方に位置して前後ガイドレール
6a、6bをガイドとして油圧シリンダー29により一
側部を支持されて上下に昇降するかご装置5を設けたも
のにおいて、前面部に出入り口装置60を備えたかご装
置5の前後ガイドレール6a、6b側の一側部の上部と
下部の前後にそれぞれガイド部材28を設け、前の上の
ガイド部材28aを前ガイドレール6aの左右方向のか
ご装置5と反対側の面に転動するローラ61により構成
し、前の下のガイド部材28bを前ガイドレール6aの
左右方向のかご装置5側の面に転動するローラ61によ
り構成し、前の上のガイド部材28aと前ガイドレール
6aを介して対向する前の上の外れ止め部材62aと、
前の下のガイド部材28bと前ガイドレール6aを介し
て対向する前の下の外れ止め部材62bとを設け、後の
上のガイド部材28c及び後の下のガイド部材28dを
それぞれ内面部が少なくとも滑性に優れた滑面部64a
となったコ字状部材64により構成し、コ字状部材64
の両内面が後ガイドレール6bの左右方向の両面に対向
するようにコ字状部材64を後ガイドレール6bにスラ
イド自在にはめ込むことを特徴とするものである。
【0006】また、エレベータ用空間1内の前後ガイド
レール6a、6bを設けた方の一側部と反対側の他側部
にゆれ防止用ガイドレール65を設け、かご装置5のゆ
れ防止用ガイドレール65と対向する側に内面部が少な
くとも滑性に優れた滑面部64aとなったコ字状部材6
4よりなるゆれ防止ガイド部材66を設け、ゆれ防止ガ
イド部材66の両内面がゆれ防止用ガイドレール65の
前後面に対向するようにゆれ防止ガイド部材66をゆれ
防止用ガイドレール65にスライド自在にはめ込むこと
も好ましい。
【0007】
【作用】上記のような構成の本発明によれば、前面部に
出入り口装置60を備えたかご装置5の前後ガイドレー
ル6a、6b側の一側部の上部と下部の前後にそれぞれ
ガイド部材28を設け、前の上のガイド部材28aを前
ガイドレール6aのかご装置5と反対側の面に転動する
ローラ61により構成し、前の下のガイド部材28bを
前ガイドレール6aのかご装置5側の面に転動するロー
ラ61により構成してあることで、かご装置5を油圧ジ
ャッキ29を駆動して昇降する際、主に、前の上のガイ
ド部材28a構成するローラ61が前ガイドレール6a
のかご装置5と反対側の面に強く当たって転動すると共
に前の下のガイド部材28b構成するローラ61が前ガ
イドレール6aのかご装置5側の面に強く転動しながら
昇降することになって、スムーズな昇降ができることに
なる。
【0008】そして、前の上のガイド部材28aと前ガ
イドレール6aを介して対向する前の上の外れ止め部材
62aと、前の下のガイド部材28bと前ガイドレール
6aを介して対向する前の下の外れ止め部材62bとを
設けてあることで、地震時や、あるいは、かご装置5が
最下端まで下降してかご緩衝装置67に当たって支持さ
れた状態で前の上の外れ止め部材62aと前の下の外れ
止め部材62bの存在により前ガイドレール6aからか
ご装置5が外れるのが防止されることになる。
【0009】また、後の上のガイド部材28c及び後の
下のガイド部材28dをそれぞれ内面部が少なくとも滑
性に優れた滑面部64aとなったコ字状部材64により
構成し、コ字状部材64の両内面が後ガイドレール6b
の左右方向の両面に対向するようにコ字状部材64を後
ガイドレール6bにスライド自在にはめ込むことで、か
ご装置5の後部が後ガイドレール6bに対して左右方向
に揺れようとしても、後ガイドレール6bに接触する後
の上下のコ字状部材64の滑面部64aにより左右方向
の揺れを防止しながらスムーズにかご装置5を昇降させ
ることができることになり、また、地震時や、あるい
は、かご装置5が最下端まで下降してかご緩衝装置67
に当たって揺れた場合、上記後の上下のコ字状部材64
の存在により後ガイドレール6bからかご装置5が外れ
るのが防止されることになる。
【0010】また、エレベータ用空間1内の前後ガイド
レール6a、6bを設けた方の一側部と反対側の他側部
にゆれ防止用ガイドレール65を設け、かご装置5のゆ
れ防止用ガイドレール65と対向する側に内面部が少な
くとも滑性に優れた滑面部64aとなったコ字状部材6
4よりなるゆれ防止ガイド部材66を設け、ゆれ防止ガ
イド部材66の両内面がゆれ防止用ガイドレール65の
前後面に対向するようにゆれ防止ガイド部材66をゆれ
防止用ガイドレール65にスライド自在にはめ込むかご
装置5の前後方向のゆれを防止しながらスムーズに昇降
できることになる。
【0011】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。添付図面に示す実施例においては、木造の
建物にエレベータ用空間1を形成し、該エレベータ用空
間1にかご装置5を上下方向に昇降自在に取付けた例が
示してあるが、木造のみに限定されないのは勿論である
が、以下説明上木造の建物の場合の例につき説明する。
木造の建物は木質の柱12、木質の梁2を組み立てて木
質構造体を構成してある。この木質構造体には上下階に
連続するエレベータ用空間1が形成してある。図1には
建物の全体の骨組みを構成するための木質構造体の一部
のエレベータ用空間1部分を構成する部分のみの斜視図
が示してある。図1に示すように、このエレベータ用空
間1の外周の角部にはそれぞれ木質の柱12(前述の建
物の木質構造体を構成する柱)が立設してあり、該エレ
ベータ用空間1の外周の角部に立設した木質の柱12間
には各階において木質の梁2(前述の建物の木質構造体
を構成する梁)が架設してあり、このように梁2を架設
することで、エレベータ用空間1の周囲を各階において
矩形状に配設された木質の梁2により囲んである。エレ
ベータ用空間1の各階においてエレベータ用空間1の周
囲を囲むように矩形状に配置された上記木質の梁2の内
面に沿って断面L形をした金属製の補強枠3が固着して
ある。金属製の補強枠3を木質の梁2に固着するには図
4のようにコーチスクリューのようなねじ具13やボル
ト14により固着する。そして、直角に隣合う金属製の
補強枠3の端部同士は連結して一体化してあり、このこ
とにより矩形状に配置された木質の梁2の内面に矩形状
の金属補強枠組み15が配設固着されることになる。金
属製の補強枠3の端部同士をボルト14などにより連結
してある。図中46は座金用プレートである。
【0012】図2、図4に示すように、上記のように構
成された金属補強枠組み15の一辺を構成する金属製の
補強枠3に一対の金属製のレールブラケット4の後端部
がボルト14により固着してあって、一対のレールブラ
ケット4を一つの補強枠3(エレベータ用乗り場に対応
する位置の補強枠3を除く3つの補強枠3のうちの一つ
の補強枠3)からエレベータ用空間1内に突設してあ
る。
【0013】レールブラケット4は図2、図5に示すよ
うに、両側部に垂直片10を備えた断面U字状又はH字
状をしている。一対のレールブラケット4の対向面側に
位置する垂直片10には金属製のガイドレール6が取付
けられる。ガイドレール6は断面略T字状をしており、
ガイドレール6の両側端部をそれぞれレールブラケット
4に挟持具9により取付けてある。挟持具9は断面略Z
字状をしており、挟持具9の固定片9aをボルト、ナッ
トよりなるねじ具8により一対のレールブラケット4の
対向面側に位置する垂直片10に取付け、挟持具9の押
圧片9bによりガイドレール6の側端部を表面側から押
圧挟持するものである。
【0014】ここで、ねじ具8を緩めることでガイドレ
ール6を上下方向にスライドさせて、ガイドレール6の
上下位置調整ができるようにしてある。ガイドレール6
は長さの長い1本物を使用してもよいが、上下方向に複
数に分割したガイドレール6を長手方向の端部において
突き合わせ、上下のガイドレール6の端部に沿って添え
板(図示せず)を配置し、添え板を両ガイドレール6の
端部にボルトにより固着するようにしてもよい。
【0015】図1、図3、図6に示すように、エレベー
タ用空間1の最底部のコンクリートスラブ16の上にア
ンカーボルト17によりスタンド18が固着してあり、
該スタンド18に設けた立ち上がり片19にガイドレー
ル6の最下端部が固着具19aにより固着してある。こ
のようにして前後に対向するように一対のガイドレール
6(つまり前ガイドレール6aと後ガイドレール6b)
を配設する。前後に対向する前ガイドレール6aと後ガ
イドレール6bとの間には油圧シリンダー29が配置さ
れ、該油圧シリンダー29は下端部を上記スタンド18
に固着してある。
【0016】なお、立ち上がり片19にはL状をした支
持座板20の縦片21が上記固着具19aによりガイド
レール6とともに固着してあり、上記スタンド18に固
着した支持座板20はコンクリートスラブ16の上に水
平に載置してある。また、コンクリートスラブ16の上
には後述のかご装置5が最下端まで下降した際に当たっ
て衝撃を緩衝すると共に支持するためのかご緩衝装置6
7が設けてある。
【0017】レールブラケット4の上記ガイドレール6
を取付けた方の垂直片10とは異なる他の垂直片10に
は金属製の補強用柱7が取付けてある。この金属製の補
強用柱7は断面L状をしたチャンネル材である。ここ
で、上記補強用柱7を取付ける方の垂直片10にはL状
金具21がボルトにより固着してあり、断面L状をした
チャンネル材よりなる補強用柱7は一片を上記垂直片1
0に当て、他片をL状金具21に当て、補強用柱7の両
側端部を垂直片10及びL状金具21に挟持具9により
挟持して取付けるものである。この挟持具9はボルト、
ナットよりなるねじ具8により垂直片10やL状金具2
1に取付けられるので、該ねじ具8を緩めることで、補
強用柱7を上下方向にスライドさせて補強用柱7の位置
決めをして該補強用柱7の下端部を上記した支持座板2
0の上に載置するものである。
【0018】ここで、補強用柱7の下端部を支持座板2
0の上に載置することで、コンクリートスラブ16の表
面が凹凸となっていても、コンクリートスラブ16の表
面に水平に載置した支持座板20(コンクリートスラブ
16に固着したスタンド18に固着してある)の上に載
設するので、安定して載設できることになる。また、補
強用柱7は長い1本ものを使用してもよいが、上下方向
に複数に分割した補強用柱を長手方向の端部において突
き合わせ、上下の補強用柱7の端部に沿って添え板(図
示せず)を配置し、添え板を両補強用柱の端部にボルト
により固着するようにしてもよい。上記のようにして補
強用柱7をレールブラケット4に取付けるのであるが、
図4のようにレールブラケット4を介してガイドレール
6と対向するように補強用柱7を取付けることで、レー
ルブラケット4を介してガイドレール6と補強用柱7と
が一体の柱体のような構造となり、ガイドレール6の補
強効果が向上することになる。
【0019】ところで、上記のように木質の梁2の内面
に固着した補強枠3からレールブラケット4を直接突設
することで、木質の梁2からレールブラケット4に取付
けるガイドレール6までの距離L(図2に示す)が短く
なって、エレベータ空間1として実質的に使用できるス
ペースが広くなる。
【0020】エレベータのかご装置5はL字状をしたプ
ラットホーム25の横枠部26にかご5aを載設して取
付けることで構成してあり、かご5aは前面部に開閉戸
やこれを駆動する駆動装置を備えた出入り口装置60を
設けてある。プラットホーム25の縦枠部27には前後
両側の上部と下部との4箇所にそれぞれにガイド部材2
8が設けてある。
【0021】ここで、本発明においては、図12、図
に示すように、上記4箇所のガイド部材28のうち、
前の上のガイド部材28aを前ガイドレール6aの左右
方向のかご装置5と反対側の面に転動するローラ61に
より構成してあり、また、図13に示すように、前の下
のガイド部材28bを前ガイドレール6aの左右方向の
かご装置5側の面に転動するローラ61により構成して
ある。また、縦枠部27の前部には、上記前の上のガイ
ド部材28aと前ガイドレール6aを介して対向する前
の上の外れ止め部材62aと、上記前の下のガイド部材
28bと前ガイドレール6aを介して対向する前の下の
外れ止め部材62bとが設けてある。
【0022】また、本実施例においては、後の上のガイ
ド部材28c及び後の下のガイド部材28dをそれぞれ
内面部が少なくとも滑性に優れた滑面部64aとなった
コ字状部材64により構成してあって、コ字状部材64
が後ガイドレール6bにスライド自在にはめ込んでい
る。
【0023】ここで、前の上の外れ止め部材62a、前
の下の外れ止め部材62bいずれも縦枠部27に突設
した突片70にボルト71を螺挿して構成してあり、ボ
ルト71の螺挿深さによりボルト71の先端から前後ガ
イドレール6a、6bまでの距離を調整できるようにな
っている。つまり、地震時や、かご装置5が最下端まで
下降してかご緩衝装置67に当たっ際にかご装置5が
振れてガイドレール6aから外れるのを防止するに当
たり、ボルト71の先端からガイドレール6aまでの
距離が近過ぎると、上下昇降時に振動が作用した際にボ
ルト71がガイドレール6aにすぐ擦れてスムーズな
昇降がしにくくなり、また、ボルト71の先端から
イドレール6aまでの距離が離れ過ぎると、外れ防止効
果が低下するので、上記ボルト71の螺合深さを調整し
て現場の状況に応じて最適の状態とする。
【0024】油圧ジャッキ29の上端部は縦枠部27に
固定してある。したがって、かご装置5は片持ち状に支
持されて上下方向に昇降することになる。
【0025】ところで、かご装置5は前面部に扉、駆動
装置等の重量物を備えた出入り口装置60を設けてある
ので、前部側に重心が偏っている。このため、上記4つ
のガイド部材28のうち前の上下のガイド部材28が前
ガイドレール6aに強く当たることになる。そして、上
記のように、かご装置5は片持ち状に支持されて上下方
向に昇降するため、昇降時においては図10の矢印のよ
うな力作用するが、前の上のガイド部材28aを前ガイ
ドレール6aの左右方向のかご装置5と反対側の面に転
動するローラ61により構成してあり、また、前の下の
ガイド部材28bを前ガイドレール6aの左右方向のか
ご装置5側の面に転動するローラ61により構成してあ
るため、かご装置5の昇降に当たって、抵抗なくスムー
ズに前ガイドレール6aに沿って昇降できることにな
る。
【0026】ここで後の上のガイド部材28c及び後の
下のガイド部材28dをそれぞれ内面部が少なくとも滑
性に優れた滑面部64aとなったコ字状部材64により
構成することで、かご装置5の後部が振れた場合でもコ
字状部材64の両内面部の滑性に優れた滑面部64aの
いずれかが後ガイドレール6bの左右両面のうちのいず
れかに摺接しながらスムーズに昇降できることになる。
すなわちすでに述べたように、前面部に出入り口装置6
0を設けてあることでかご装置5は重心が前方側に偏っ
ていて、主に前ガイドレール6a側においてガイド部材
28が強く当たるが、このことは、かご装置5内に人が
出入りする際や、かご装置5内で人が動いてかご装置5
が振動しようとした場合、かご装置5の前部側は前ガイ
ドレール6aに強く当たっていて振動せず、後部側が振
動するということになり、この結果、かご装置5の後部
が振動し、後ガイドレール6b側においては後の上の外
れ止め部材62c、後の下の外れ止め部材62dである
コ字状部材64の一方の内面部の滑面部64aが昇降中
に後ガイドレール6bに当たることがあるが、この場
合、上記のように後の上の外れ止め部材62c、後の下
の外れ止め部材62dが滑面部64aであることで、ス
ムーズに昇降することになる。
【0027】尚、図1において30は乗り場戸ユニット
であって、上下の梁2に設けた補強枠3に取付けてあ
る。
【0028】図7〜図9には本発明の請求項には記載さ
れていない他の例が示してある。この例においては、図
7、図9のように、上記4個のガイド部材28のうち後
の上のガイド部材28cは後ガイドレール6bの左右方
向のかご装置5と反対側の面に転動するローラ61によ
り構成してあり、また、図9に示すように、後の下 のガ
イド部材28dを後ガイドレール6bの左右方向のかご
装置5側の面に転動するローラ61により構成してあ
る。更に、縦枠部27の後部には、上記後の上のガイド
部材28cと後ガイドレール6bを介して対向する後の
上の外れ止め部材62cと、上記後の下のガイド部材2
8dと後ガイドレール6bを介して対向する後の下の外
れ止め部材62dとが設けてある。
【0029】また、上記4つのガイド部材28のうち後
の上下のガイド部材28は後ガイドレール6bに対して
前ほど強く当たらないけれども本実施例においては、後
の上のガイド部材28cが後ガイドレール6bの左右方
向のかご装置5と反対側の面に転動するローラ61によ
り構成してあり、また、後の下のガイド部材28dが後
ガイドレール6bの左右方向のかご装置5側の面に転動
するローラ61により構成してあるので、後ガイドレー
ル6bに対してもスムーズに昇降できることになる。
【0030】一方、地震時や、かご装置5が最下端まで
下降してかご緩衝装置67に当たって際にかご装置5が
振れて前後ガイドレール6a、6bから外れようとする
が、これは、上記ローラ61と、前の上の外れ止め部材
62a、前の下の外れ止め部材62b、後の上の外れ止
め部材62c、後の下の外れ止め部材62dとにより防
止される。つまり、図11の矢印方向の外力に対しては
ローラ61が外れ止めするが、図11の矢印方向の外力
に対しては前の上の外れ止め部材62a、前の下の外れ
止め部材62b、後の上の外れ止め部材62c、後の下
の外れ止め部材62dが外れを防止することになる。
【0031】次に、図15乃至図18に基づいて他の実
施例につき説明する。本実施例においては、エレベータ
用空間1内の前後ガイドレール6a、6bを設けた方の
一側部と反対側の他側部にゆれ防止用ガイドレール65
を設けてある。そして、かご装置5のゆれ防止用ガイド
レール65と対向する側に内面部が少なくとも滑性に優
れた滑面部64aとなったコ字状部材64よりなるゆれ
防止ガイド部材66を設け、ゆれ防止ガイド部材66の
両内面をゆれ防止用ガイドレール65の前後面にスライ
ド自在にはめ込んである。このような構成とすること
で、かご装置5の前後方向の揺れに対して滑性を有する
ゆれ防止ガイド部材66の両内面のうちいずれか一方が
ゆれ防止用ガイドレール65の前後面のいずれか一方を
滑るように接触することでかご装置5の前後方向の揺れ
を防止しながらスムーズに昇降できることになる。
【0032】尚、図2、図15、図17には後のガイド
部材28として請求項に記載されていないローラ61に
より構成されたガイド部材28が示されているが、勿論
ガイド部材28をコ字状部材64で構成してあっても良
いものとする。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、エレベータ用空間内の左右方向の一側部の前部と後
部とに前ガイドレールと後ガイドレールとを前後に対向
して配置し、前後ガイドレール間に油圧シリンダーを配
置し、前後ガイドレールの左右方向の側方に位置して前
後ガイドレールをガイドとして油圧シリンダーにより一
側部を支持されて上下に昇降するかご装置を設けたもの
において、前面部に出入り口装置を備えたかご装置の前
後ガイドレール側の一側部の上部と下部の前後にそれぞ
れガイド部材を設け、前の上のガイド部材を前ガイドレ
ールの左右方向のかご装置と反対側の面に転動するロー
ラにより構成し、前の下のガイド部材を前ガイドレール
の左右方向のかご装置側の面に転動するローラにより構
成してあるので、かご装置の昇降に当たって、最も強く
接触する前ガイドレールへの接触部分がローラであっ
て、スムーズに上下方向に昇降できるものである。
【0034】また、前の上のガイド部材と前ガイドレー
ルを介して対向する前の上の外れ止め部材と、前の下の
ガイド部材と前ガイドレールを介して対向する前の下の
外れ止め部材とを設けてあるので、地震時や、かご装置
が最下端まで下降してかご緩衝装置に当たって揺れて
も、前の上の外れ止め部材と前の下の外れ止め部材の存
在により前ガイドレールからかご装置が外れるのが防止
できるものである。
【0035】また、後の上のガイド部材及び後の下のガ
イド部材をそれぞれ内面部が少なくとも滑性に優れた滑
面部となったコ字状部材により構成し、コ字状部材の両
内面が後ガイドレールの左右方向の両面に対向するよう
にコ字状部材を後ガイドレールにスライド自在にはめ込
んであるので、後ガイドレールに対してかご装置の後部
が左右方向にゆれようとしても、後ガイドレールに接触
する後の上下のコ字状部材の滑面部により揺れを防止し
ながらスムーズにかご装置を昇降させることができるこ
とになり、また、地震時や、あるいは、かご装置が最下
端まで下降してかご緩衝装置に当たって揺れても、後の
上下のコ字状部材の存在により後ガイドレールからかご
装置が外れるのが防止できるものである。
【0036】また、請求項記載の発明にあっては、上
記請求項に記載の発明の効果に加えて、エレベータ用
空間内の前後ガイドレールを設けた方の一側部と反対側
の他側部にゆれ防止用ガイドレールを設け、かご装置の
ゆれ防止用ガイドレールと対向する側に内面部が少なく
とも滑性に優れた滑面部となったコ字状部材よりなるゆ
れ防止ガイド部材を設け、ゆれ防止ガイド部材の両内面
がゆれ防止用ガイドレールの前後面に対向するようにゆ
れ防止ガイド部材をゆれ防止用ガイドレールにスライド
自在にはめ込んであるので、かご装置が前後方向に揺れ
ようとしても、ゆれ防止ガイド部材の両内面のいずれか
がゆれ防止用ガイドレールの前後面のいずれかに当たっ
て揺れを防止すると共に、滑性面であるため、上下方向
の昇降がスムーズに行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の一部破断した正面図である。
【図4】同上のガイドレール、補強用柱の取付け部分を
示す拡大平面図である。
【図5】同上の斜視図である。
【図6】同上の一部破断した正面図である。
【図7】本発明とは異なる例のかご装置の前後レールへ
の取付けを示す概略平面図である。
【図8】同上の前ガイドレールと前の上のガイド部材及
び前の下のガイド部材の位置関係を示す概略正面図であ
る。
【図9】同上の後ガイドレールと後の上のガイド部材及
び後の下のガイド部材の位置関係を示す概略背面図であ
る。
【図10】同上の通常の昇降状態における前ガイドレー
ルへの荷重のかかかる方向を示す説明図である。
【図11】同上の地震時あるいはかご装置がかご緩衝装
置に当たって支持された状態における前ガイドレールへ
の荷重のかかる方向を示す説明図である。
【図12】本発明のかご装置の前後レールへの取付けを
示す概略平面図である。
【図13】同上の前ガイドレールと前の上のガイド部材
及び前の下のガイド部材の位置関係を示す概略正面図で
ある。
【図14】同上の後ガイドレールと後の上のガイド部材
及び後の下のガイド部材の位置関係を示す概略背面図で
ある。
【図15】本発明の更に他の実施例のかご装置の前後レ
ール及びゆれ防止用ガイドレール への取付けを示す概略
平面図である。
【図16】同上の前ガイドレールと前の上のガイド部材
及び前の下のガイド部材の位置関係を示す概略正面図で
ある。
【図17】同上の後ガイドレールと後の上のガイド部材
及び後の下のガイド部材の位置関係を示す概略背面図で
ある。
【図18】同上のゆれ防止用ガイドレールとゆれ防止ガ
イド部材との位置関係を示す概略側面図である。
【図19】従来例を示す概略平面図である。
【図20】従来例を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 エレベータ用空間 5 かご装置 6 ガイドレール 6a 前ガイドレール 6b 後ガイドレール 28 ガイド部材 28a 前の上のガイド部材 28b 前の下のガイド部材 28c 後の上のガイド部材 28d 後の下のガイド部材 29 油圧シリンダー 60 出入り口装置 61 ローラ 62a 前の上の外れ止め部材 62b 前の下の外れ止め部材 64 コ字状部材 64a 滑面部 65 ゆれ防止用ガイドレール 66 ゆれ防止ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 7/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ用空間内の左右方向の一側部
    の前部と後部とに前ガイドレールと後ガイドレールとを
    前後に対向して配置し、前後ガイドレール間に油圧シリ
    ンダーを配置し、前後ガイドレールの左右方向の側方に
    位置して前後ガイドレールをガイドとして油圧シリンダ
    ーにより一側部を支持されて上下に昇降するかご装置を
    設けたものにおいて、前面部に出入り口装置を備えたか
    ご装置の前後ガイドレール側の一側部の上部と下部の前
    後にそれぞれガイド部材を設け、前の上のガイド部材を
    前ガイドレールの左右方向のかご装置と反対側の面に転
    動するローラにより構成し、前の下のガイド部材を前ガ
    イドレールの左右方向のかご装置側の面に転動するロー
    ラにより構成し、前の上のガイド部材と前ガイドレール
    を介して対向する前の上の外れ止め部材と、前の下のガ
    イド部材と前ガイドレールを介して対向する前の下の外
    れ止め部材とを設け、後の上のガイド部材及び後の下の
    ガイド部材をそれぞれ内面部が少なくとも滑性に優れた
    滑面部となったコ字状部材により構成し、コ字状部材の
    両内面が後ガイドレールの左右方向の両面に対向するよ
    うにコ字状部材を後ガイドレールにスライド自在にはめ
    込んで成ることを特徴とするエレベータのガイド装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ用空間内の前後ガイドレール
    を設けた方の一側部と反対側の他側部にゆれ防止用ガイ
    ドレールを設け、かご装置のゆれ防止用ガイドレールと
    対向する側に内面部が少なくとも滑性に優れた滑面部と
    なったコ字状部材よりなるゆれ防止ガイド部材を設け、
    ゆれ防止ガイド部材の両内面がゆれ防止用ガイドレール
    の前後面に対向するようにゆれ防止ガイド部材をゆれ防
    止用ガイドレールにスライド自在にはめ込んで成ること
    を特徴とする請求項1記載のエレベータのガイド装置。
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