JP4294777B2 - エレベーターのかご - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロ字状に組立てられたかご枠の下枠に、かご床が載置状態に設けられたエレベーターのかごに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10は、従来のエレベーターのかごを示す図で、図9は正面図、図10は図9のかご床の平面図である。図において、1はかご枠で、下枠2の長手両端からそれぞれ立設された側枠3の上端に、上枠4が架設されてロ字状に組立てられている。
【0003】
5はかご床で、平面においてほぼ方形をなし下枠2に載置状態に設けられて対角線が下枠2の長手に沿って配置されて、周縁部材6、周縁部材6の間に配置されかご床5面の中間に設けられた床梁7、周縁部材6及び床梁7の上に被着された床板8並びに側枠3の両側に互いに隣接状態に配置された周縁部材6に装着された後述する出入口の敷居9が設けられている。
【0004】
10はかご室で、かご床5から立設された壁板11、側面に敷居9に対応して配置された出入口12及び壁板11の上端に被着された天井13が設けられている。14はかご床5とかご枠1の側枠3を接続する目板、15はエレベーターの昇降路(図示しない)に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内するレール、16は目板14に設けられてレール15に上下移動可能に係合された案内具である。
【0005】
従来のエレベーターのかごは上記のように構成され、上枠4を介して主索(図示しない)により吊持されて、主索が巻上機(図示しない)によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持され、また負荷によりかご床5に対して作用する偏荷重は目板14から側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターのかごでは、かごの積荷等によってかご床5に作用する偏荷重を支持するために、かご床5自体、目板14及び側枠3の強化が必要となる。このため、これらの部材の強化のために材料費が嵩み、またエレベーターのかごの重量が増加する。このため、レール15、主索、巻上機等の関連部材、機器の重厚化が派生するので、エレベーターの製造費が増大するという問題点があった。
【0007】
なお、かご床5に作用する偏荷重を支持するために、側枠3の上端部と下枠2から離れたかご床5の縁部を連結する斜め控えを設けた構成が実施されている。しかし、側枠3に隣接した出入口12を前述の斜め控えが横切って設けられることなる。したがって、側枠3に隣接した出入口12が設けられる場合には、斜め控えによってかご床5の偏荷重を支持する構成は適用不能である。
【0008】
また、かご枠1の間口に対応するかご床5の寸法が長い場合には、側枠3の上端部と側枠3に沿うかご床5の縁部を連結する斜め控えを設けた構成であっても、下枠2と並行に配置されるかご床5の縁部において、かご枠1の間口中心対応位置の撓みが大きくなる。この対策として、かご床5の剛性を向上を図るとかご床5重量が増すことになり、前述のように関連部材等の重厚化派生による不具合が生じる。
【0009】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持するエレベーターのかごを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターのかごにおいては、下枠の長手両端からそれぞれ立設された側枠の上端に、上枠が架設されてロ字状に形成されたかご枠と、下枠に載置状態に設けられたかご床と、かご床から立設された壁板と壁板の上端に被着された天井とからなるかご室と、かご室の側面に設けられ、側枠の両側に互いに隣接状態に配置された出入口と、下枠の長手の両側の長手に交差する方向にそれぞれ設けられて下枠の長手中間に配置され、一端がかご床の下枠から離れた縁部寄りに固定されて、他端は下枠に固定された支え部材とが設けられる。
【0011】
また、この発明に係るエレベーターのかごにおいては、方形をなすかご床の対角線に沿って下枠が配置されたかご枠が設けられる。
【0012】
また、この発明に係るエレベーターのかごにおいては、下枠の長手中間に固定されて、下枠の長手の両側の長手に交差する方向に配置された支え部材の下枠側端部が固定された鍔板が設けられる。
【0013】
また、この発明に係るエレベーターのかごにおいては、支え部材の延長線が下枠側において下枠の横断面における剪断中心を通る位置に、下枠の長手の両側の長手に交差する方向に支え部材が配置される。
【0014】
また、この発明に係るエレベーターのかごにおいては、管体からなる下枠が設けられる。
【0015】
また、この発明に係るエレベーターのかごにおいては、側枠によるかご床隅部の荷重支持点、両側の荷重支持点を結ぶ線から張り出したかご床の図形における重心点、荷重支持点及び重心点を結ぶ線の延長線とかご床外周との交点位置に支え部材のかご床側の端部が配置される。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は正面図、図2は図1の左側面図である。図において、1はかご枠で、下枠2の長手両端からそれぞれ立設された側枠3の上端に、上枠4が架設されてロ字状に形成されている。
【0017】
5はかご床で、平面においてほぼ方形をなし下枠2に載置状態に設けられて対角線が下枠2の長手に沿って配置され、周縁部材6、周縁部材6の間に配置されかご床5面の中間に設けられた床梁7、周縁部材6及び床梁7の上に被着された床板8並びに側枠3の両側に互いに隣接状態に配置された周縁部材6に装着された後述する出入口の敷居9が設けられている。
【0018】
10はかご室で、かご床5から立設された壁板11、側面に敷居9に対応して配置された出入口12及び壁板11の上端に被着された天井13が設けられている。14はかご床5とかご枠1の側枠3を接続する目板、15はエレベーターの昇降路に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内するレール、16は下枠2の長手端に設けられてレール15に上下移動可能に係合された案内具である。
【0019】
17は下枠2の長手中心位置に設けられて下側へ突出して配置された鍔板、18は支え部材で、かご床5の下側に設けられて長手が下枠2の長手と直交し、かつかご枠1の間口中心対応位置に配置されて下枠2の長手の両側にそれぞれ配置され、一端がかご床5における下枠2から離れた縁部寄りの床梁7に固定され他端は鍔板17の下部寄りに固定されている。
【0020】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持され、また負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向の中心対応位置において、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
【0021】
また、支え部材18の下枠2側端部が鍔板17に固定されて、下枠2の両側に配置される支え部材18が下枠2の長手における同一位置に連結される。このため、支え部材18を介して下枠2に作用する荷重によって生じる剪断モーメントが減少する。
【0022】
したがって、かご床5の偏荷重支持のための、かご床5自体、目板14、側枠3及び下枠2の別段の強化を要しない。このため、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様のレール15、主索、巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。したがって、簡易な構成によってかご床5に作用する偏荷重を支持することができエレベーターの製造費を低減することができる。
【0023】
実施の形態2.
図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1の底面図相当図である。なお、図3の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターのかごが構成されている。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、17は下枠2の長手中間位置に互いに離れて設けられた鍔板である。
【0024】
18は支え部材で、かご床5の下側に設けられて長手が下枠2の長手と直交し、下枠2の長手の両側にそれぞれ配置され、かつ鍔板17位置にそれぞれ配置され、一端がかご床5における下枠2から離れた周縁部材6に固定され、他端は鍔板17の下部寄りに固定されている。
【0025】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持される。
【0026】
また負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向における鍔板17位置においてそれぞれ、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
したがって、詳細な説明を省略するが図3の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0027】
実施の形態3.
図4も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1の底面図相当図である。なお、図4の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターのかごが構成されている。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、5は平面において六角形をなすかご床、2は下枠で、敷居9が設けられた六角形の辺に接続した辺に配置されて、互いに対向した辺の相互を横切って設けられている。17は下枠2の長手中間位置に互いに離れて設けられると共に、下枠2の長手中心位置に設けられた三個の鍔板である。
【0028】
18は支え部材で、かご床5の下側に設けられて長手が下枠2の長手と直交し、かつ鍔板17位置にそれぞれ配置されて、下枠2の長手中心位置に配置された支え部材18は反敷居9側へ延長され、下枠2の長手中間位置に配置された支え部材18は敷居9側へ延長されて、一端がかご床5における下枠2から離れた周縁部材6に固定され、他端は鍔板17の下部寄りに固定されている。
【0029】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持される。
【0030】
また負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向に配置された鍔板17位置においてそれぞれ、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
したがって、詳細な説明を省略するが図4の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0031】
実施の形態4.
図5も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図1の要部縦断面図相当図である。なお、図5の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターのかごが構成されている。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、2は角管による管体からなる下枠である。
【0032】
18は支え部材で、かご床5の下側に設けられて長手が下枠2の長手と直交し、かつかご枠1の間口中心対応位置に配置され、かつ下枠2の長手の両側にそれぞれ配置され、一端がかご床5における下枠2から離れた縁部寄りの床梁7に固定され、他端は鍔板17に固定されている。また、支え部材18はその延長線が下枠2の図5に示す剪断中心Cを通る姿勢に配置されている。
【0033】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持される。
【0034】
また負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向に配置された鍔板17位置においてそれぞれ、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
したがって、詳細な説明を省略するが図5の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0035】
また、図5の実施の形態において、支え部材18の延長線が下枠2の図5に示す剪断中心Cを通るように支え部材18が配置されているので、支え部材18を介して下枠2に伝達される荷重によって下枠2に発生する捩じりモーメントが少なくなる。したがって、下枠2を軽薄化することができ製作費を節減することができ、また重量増によって派生する巻上機等の関連部材、機器の重厚化のために生じる製造費増加を抑制することができる。
【0036】
また、管体からなる下枠2が設けられるので、支え部材18から下枠2に伝達される荷重、すなわち下枠2の長手に水平方向において交差する方向荷重に対して高い剛性によって対応することができる。これによっても、下枠2を軽薄化することができ製作費を節減することができ、また重量増によって派生する巻上機等の関連部材、機器の重厚化のために生じる製造費増加を抑制できる。
【0037】
実施の形態5.
図6も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、前述の図3に相当するかごの底面概念図である。なお、図6の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーターのかごが構成されている。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、Dは側枠3によるかご床5の荷重支持点、Gは荷重支持点Dを結ぶ線とかご床5の外周によって形成される図形における重心点、Hは荷重支持点Dと重心点Gを結ぶ線の延長線とかご床5の外周との交点である。
【0038】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持される。
【0039】
また、負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向における鍔板17位置においてそれぞれ、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
したがって、詳細な説明を省略するが図6の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0040】
また、図6の実施の形態において、荷重支持点Dと重心点G結ぶ線の延長線と、かご床5の外周との交点H位置に支え部材18のかご床5側の端部が配置される。このため、荷重支持点Dを結ぶ線とかご床5の外周によって形成される図形に作用する偏荷重を、支え部材18によって効率よく支持することができる。したがって、支え部材18を軽薄化することができ製作費を節減することができ、また重量増によって派生する巻上機等の関連部材、機器の重厚化のために生じる製造費増加を抑制することができる。
【0041】
実施の形態6.
図7及び図8も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図7は正面図、図8は図7の左側面図である。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、17は下枠2の長手中間位置に互いに離れて設けられた鍔板、18は支え部材で、かご床5の下側に設けられて長手が下枠2の長手と直交し、下枠2の長手の両側にそれぞれ配置され、かつ鍔板17位置にそれぞれ配置され、一端がかご床5における下枠2から離れた床梁7に固定され、他端は鍔板17の下部寄りに固定されている。
【0042】
上記のように構成されたエレベーターのかごは、上枠4を介して主索により吊持されて、主索が巻上機によって駆動されると、案内具16によりレール15に案内されて昇降する。また、かご床5に作用する積荷等の負荷がかご枠1を介して主索によって吊持される。
【0043】
また負荷によりかご床5に作用する偏荷重は、かご枠1間口方向における鍔板17位置においてそれぞれ、支え部材18から下枠2、側枠3に伝達されて案内具16を経てレール15によって支持される。
したがって、詳細な説明を省略するが図7及び図8の実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0044】
また、図7及び図8の実施の形態において、かご枠1の間口に対応するかご床5の寸法が特に長い場合には、下枠2の長手中間部の互いに離れ位置に支え部材18が設けられて、下枠2と並行に配置されるかご床5の縁部における偏荷重が支持される。このため、下枠2と並行するかご床5の縁部の剛性向上を特に図る必要がなく、かご床5を軽薄化することができ製作費を節減することができる。また、かご床5の重量増によって派生する巻上機等の関連部材、機器の重厚化のために生じる製造費増加を抑制することができる。
【0045】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、下枠の長手両端からそれぞれ立設された側枠の上端に上枠が架設されてロ字状に形成されたかご枠と、下枠に載置状態に設けられたかご床と、かご床から立設された壁板と壁板の上端に被着された天井とからなるかご室と、かご室の側面に設けられ、側枠の両側に互いに隣接状態に配置された出入口と、下枠の長手の両側の長手に交差する方向にそれぞれ設けられて下枠の長手中間に配置され、一端がかご床の下枠から離れた縁部寄りに固定され、他端は下枠に固定された支え部材とを設けたものである。
【0046】
これによって、かご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
【0047】
また、この発明は以上説明したように、方形をなすかご床の対角線に沿って下枠が配置されたかご枠を設けたものである。
【0048】
これによって、方形をなすかごかご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。
【0049】
このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
また、方形をなすかご床の対角線に沿って下枠が配置されるので、下枠に支え部材を対称態様に設けることができて、効率よく偏荷重を支持でき、また製作を容易化する効果がある。
【0050】
また、この発明は以上説明したように、下枠の長手中間に固定されて、下枠の長手の両側の長手に交差する方向に配置された支え部材の下枠側端部が固定された鍔板を設けたものである。
【0051】
これによって、かご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。また、支え部材の下枠側端部が鍔板に固定されて、下枠両側の支え部材が下枠の長手における同一位置に連結される。このため、支え部材を介して下枠に作用する荷重によって生じる剪断モーメントが減少する。
【0052】
したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠、下枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
【0053】
また、この発明は以上説明したように、支え部材の延長線が下枠側において下枠の横断面における剪断中心を通る位置に、下枠の長手の両側の長手に交差する方向に設けられた支え部材を配置したものである。
【0054】
これによって、かご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。また、支え部材の延長線が下枠側において下枠の横断面における剪断中心を通る位置に配置されるので、支え部材を介して下枠に伝達される荷重によって下枠に発生する捩じりモーメントが少なくなる。
【0055】
したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠、下枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
【0056】
また、この発明は以上説明したように、中空の管体からなる下枠を設けたものである。
【0057】
これによって、かご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。また、管体からなる下枠が設けられるので、支え部材から下枠の長手に水平方向において交差する方向から下枠に作用する荷重に対して高い剛性によって対応することができる。
【0058】
したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠、下枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
【0059】
また、この発明は以上説明したように、側枠によるかご床隅部の荷重支持点、両側の荷重支持点を結ぶ線から張り出した図形における重心点、荷重支持点及び重心点を結ぶ線の延長線とかご床外周との交点位置に、支え部材のかご床側の端部を配置したものである。
【0060】
これによって、かご床に作用する積荷等の負荷がかご枠を介して吊持され、また負荷によりかご床に作用する偏荷重は、かご枠間口方向の中間対応位置において、支え部材から下枠、側枠に伝達されて側枠に設けられた案内具を経てかごの昇降を案内するレールによって支持される。また、かご床隅部の荷重支持点と両側の荷重支持点を結ぶ線から張り出したかご床の図形における重心点を結ぶ線の延長線と、かご床の外周との交点位置に支え部材のかご床側の端部が配置されるので、かご床の張り出した図形に作用する偏荷重が支え部材によって効率よく支持される。
【0061】
したがって、かご床の偏荷重支持のための、かご床自体、側枠、下枠等の別段の強化を要せず、これらの部材の材料費の増加、またエレベーターのかごの重量の増加がなく、標準仕様の巻上機等の関連部材、機器を使用することができる。このため、簡易な構成によってかご床に作用する偏荷重を支持できてエレベーターの製造費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す正面図。
【図2】 図1の左側面図。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す前述の図1の底面図相当図。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す前述の図1の底面図相当図。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す図で、前述の図1の要部縦断面図相当図。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す図で、前述の図3に相当するかごの底面概念図。
【図7】 この発明の実施の形態6を示す正面図。
【図8】 図7の左側面図。
【図9】 従来のエレベーターのかごを示す正面図。
【図10】 図9のかご床の平面図。
【符号の説明】
1 かご枠、2 下枠、3 側枠、4 上枠、5 かご床、17 鍔板、18支え部材、D 荷重支持点、G 重心点、H 交点。
Claims (6)
- 下枠の長手両端からそれぞれ立設された側枠の上端に上枠が架設されてロ字状に形成されたかご枠と、上記下枠に載置状態に設けられたかご床と、上記かご床から立設された壁板と上記壁板の上端に被着された天井とからなるかご室と、上記かご室の側面に設けられ、上記側枠の両側に互いに隣接状態に配置された出入口と、上記下枠の長手の両側の上記長手に交差する方向にそれぞれ設けられて上記長手の中間に配置され、一端が上記かご床の上記下枠から離れた縁部寄りに固定され他端は上記下枠に固定された支え部材とを備えたエレベーターのかご。
- かご枠を、方形をなすかご床の対角線に沿って下枠が配置されたものとしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご。
- 下枠の長手中間に固定されて、上記下枠の長手に交差する方向の両側に配置された支え部材の上記下枠側端部が固定された鍔板を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご。
- 支え部材を、上記支え部材の延長線が下枠側において上記下枠の横断面における剪断中心を通る姿勢に配置したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご。
- 下枠を、管体からなるものとしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご。
- 側枠によるかご床隅部の荷重支持点、両側の上記荷重支持点を結ぶ線から張り出した上記かご床の図形における重心点、上記荷重支持点及び重心点を結ぶ線の延長線と上記かご床外周との交点位置に、支え部材の上記かご床側の端部を配置したことを特徴とする請求項1記載のエレベーターのかご。
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