JP3333979B2 - 連結リンク式ゴムクローラ - Google Patents

連結リンク式ゴムクローラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式建設機械等の足
廻りに装着するゴムクローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式建設機械等には従来専ら鉄クロー
ラが使用されていたが、近年ゴムクローラも好んで使用
されるものとなっている。鉄クローラは、トラックリン
クの上面が連続した転輪軌道となるため走行振動が小さ
く、周方向及び巾方向に伸びや横ズレがないためクロー
ラ外れが少ないのであり、また各リンク間の機械的結合
が大であるため耐久性に優れる等の長所を有するが、そ
の反面、騒音が大でクッション性が乏しく運転者の疲労
が大きいことや、路面を損傷するなどの欠点を有する。
これに対しゴムクローラは、騒音が小でクッション性が
良く路面を損傷しないとか、軽量であって比較的速い速
度で走行させることが出来る等の長所を有するが、欠点
としては機械的強度が劣るため鉄クローラよりも耐久性
が劣ること、異常に大なる外力に対し周方向の伸びや巾
方向の捩れを生じてクローラ外れが生じること、転輪軌
道面が連続していないため走行振動が生じること等があ
る。
【0003】本発明者が先に出願した特開平4−713
86号(発明の名称:連結リンク式ゴムクローラ)は、
従来のゴムクローラに鉄クローラの構成を取り入れるこ
とにより鉄クローラの長所でもって従来のゴムクローラ
の上記欠点を解決しようとした連結リンク式のゴムクロ
ーラであり、図8A〜Cはその1実施例を示すものであ
って、Aは平面図(接地面側)、B及びCはそれぞれA
のB−B線及びC−C線断面図である。図に於いて15
はゴムクローラ本体、15aは翼部ラグ、15bは中央
ラグ、16は芯金、16aは翼部、15cはゴムクロー
ラ本体15を湾曲させた湾曲部、16bは凹陥状に形成
した中央部、16pはボルト穴、17はトラックリン
ク、17aは窓、17pはボルト穴、f及びf’はそれ
ぞれボルト及びナット、18は補強層、19はリンクピ
ンである。
【0004】このものでは、ゴムクローラ本体15内に
埋設した芯金16の中央部16bのボルト穴16p,1
6pに、一対のトラックリンク17,17のそれぞれの
ボルト穴17p,17pを対合一致させてボルト止めに
より固定せしめ、且つトラックリンク17の両端はリン
クピン19により連結して、ゴムクローラ本体15の内
周側に連結する一対のトラックリンク17による連続し
た転輪軌道を構成するのであり、走行振動は小となり、
クローラ外れも殆ど発生しないものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように連結
リンク式ゴムクローラの駆動輪や遊動輪への捲回部にお
いてはリンクピン19,19を結ぶ線より外周側は伸張
され、且つ芯金16埋設部分は伸張せず芯金間が伸張す
るのであり、この部分の伸張率が大となると繰り返し伸
張による疲労が蓄積して耐久性が損なわれる。上記特開
平7−71386号で提案のものは、芯金間のゴムクロ
ーラ本体15をゴムクローラ内周側へ突出して湾曲させ
た湾曲部15cを形成して捲回時の伸び代を確保し、且
つ補強層18をゴムクローラ本体15内に埋入して耐久
性をもたせてあるが、該補強層18は余り伸張しないた
め、該湾曲部15cをリンクピン19とほぼ同じ高さと
しなければ、捲回時にゴム質は伸張するが補強層は伸張
せず、補強層に引っ張り力が集中して切断されることが
ある。また、各種の作業機械によっては構造上、リンク
ピン19の位置まで湾曲部15cを湾曲させると機体の
防石ガード等と接触する等の不都合が生ずることがあ
る。本発明はこれらの問題点を解決しようとするもので
あって、各種作業機に対し適時対応して取り付け可能な
連結リンク式ゴムクローラを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、左右翼
部と中央部とからなる芯金の長手方向がゴムクローラ本
体の周方向に対して直角となるようにほぼ一定間隔で埋
設し、翼部の上方又は下方の一方もしくは両方に補強層
を埋設すると共に、該本体の接地側にラグを設け、且つ
該芯金の中央部両側にはトラックリンクを取り付けて、
前後のトラックリンクを相互に屈曲可能となる状態に連
結して一対の連続したトラックリンクによる軌道を形成
した連結リンク式ゴムクローラに於いて、埋設芯金間の
ゴムクローラ本体のつなぎ部分を外周方向へ蛇腹部の谷
底が位置するように形成したことであり、これは、ゴム
クローラ本体の内周面へ突出した箇所がない状態で蛇腹
部を形成したことである。また上記補強層をゴムクロー
ラの長さ方向に対して斜方向に埋入すると良い。更に上
記埋設芯金の中央部を左右翼部に対応して凹陥状に形成
すると良い。
【0007】
【作用】本発明において、連結リンク式ゴムクローラの
埋設芯金間のゴムクローラ本体を蛇腹状に形成したた
め、駆動輪や遊動輪での捲回時の伸び代を充分に確保す
ることが可能となり、繰り返し伸張によるゴムの疲労蓄
積を防止した。また、防石ガードなどの機体の構造上、
ゴムクローラ本体内周側へ突出部を形成できない走行装
置においても、装着可能となった。
【0008】本発明において、連結リンク式ゴムクロー
ラの芯金翼部の上方又は下方の一方もしくは両方に補強
層を斜方向に埋入したため、補強層自体が若干伸びるこ
ととなり、補強層の無理な引っ張りによる切断がなくな
った。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の連結リンク式ゴムクローラを示す斜
視図、図2は該連結リンク式ゴムクローラを装着した走
行装置の全体側面図、図3は図2のA−A線での幅方向
断面図、図4は図2の部分拡大図である。図において1
はゴムクローラ本体で、該ゴムクローラ本体1内に、左
右に伸びる翼部2a,2a、凹陥状の中央部2b及びト
ッラクリンク6をボルト6p及びナット6nにて取り付
けるためのボルト穴2pを形成した芯金2を一定の間隔
で埋設する。3aは該芯金翼部2aに対応してゴムクロ
ーラ接地面側に突設する翼部ラグであり、3bは該芯金
中央部2bに対応する中央ラグであって、芯金2のボル
ト穴2pに対応して中央ラグ3bにボルト穴3pを形成
する。
【0010】4は芯金2,2埋設間のゴムクローラ本体
のつなぎ部分である蛇腹部の谷底であり、ゴムクロー
ラ本体1の内周面は突出した箇所がない状態になってい
る。本実施例においては遊動輪9付近に小石や土砂など
の挟み込みを防止するために防石ガード11が設けてあ
り、該防石ガード11の先端がゴムクローラ本体1の内
周面に達しているため、ゴムクローラ本体1内周面を平
面として、防石ガード11と接触しないようにする必要
がある。該蛇腹部の谷底4は図5に示すようにリンクピ
ン7とほぼ同じ高さに位置することができる長さを持っ
ており、このため、駆動輪8や遊動輪9への捲回に際し
て充分な伸張が可能で、繰り返し伸張によるゴム疲労の
蓄積を防止することができる。
【0011】5は芯金翼部2a下方にゴムクローラ本体
1の全周に渡ってナイロンのスダレ織物を布目に対して
斜方向(バイアス)に裁断し埋設した補強層である。補
強層5をバイアスに埋入することにより補強層5自体が
伸張することとなり、このため、芯金間のゴムクローラ
本体の長さがリンクピン7の位置までない場合において
も装着可能となる。該補強層5としては、高強力の天然
又は合成若しくは炭素繊維の他、これらの織物及び金属
繊維の繊維コードを使用してもよいのであり、芯金翼部
2aの上方及び下方の一方若しくは両方に埋設する。
【0012】図6及び7は本発明の他の実施例を示すも
ので、図6は図3と同位置の断面図、図7は図4と同位
置の側面図である。図に示すように、芯金12は左右に
伸びる翼部12a,12aに対して中央部12bを凹陥
状に形成しておらず、フラットな形状としたものであ
り、該芯金12を使用した際も芯金12,12間を蛇腹
部の谷底4としてリンクピン7位置までの長さを確保す
ることが出来る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ゴムクローラ内周側の
幅方向中央に一対の連続したトラックリンクを形成した
連結リンク式ゴムクローラにおいて、埋設芯金間のゴム
クローラ本体を蛇腹状に形成したことにより、駆動輪及
び遊動輪での捲回が円滑に行われ、且つゴム質に繰り返
し伸張による疲労も蓄積されずにゴムクローラの寿命を
延長させた。また、埋設芯金間のゴムクローラ本体のつ
なぎ部分を外周方向へ蛇腹部の谷底が位置するように形
成したことにより、防石ガードなどの機体の構造上、ゴ
ムクローラ本体内周側へ突出部を形成できない走行装置
においても、装着可能となった。
【0014】また、ゴムクローラ内周側の幅方向中央に
一対の連続したトラックリンクを形成した連結リンク式
ゴムクローラにおいて、補強層を芯金翼部の上方又は下
方の一方もしくは両方にバイアスに埋入したことによ
り、補強層自体の伸張が可能となり、補強層が無理に伸
ばされて切断されることがなくなって、ゴムクローラの
耐久性が改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結リンク式ゴムクローラの斜視図で
ある。
【図2】本発明の連結リンク式ゴムクローラを装着した
走行装置の全体側面図である。
【図3】図2のA−A線における幅方向断面図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】蛇腹部(湾曲部)の作用説明図である。
【図6】本発明の他の例を示す図3と同位置の幅方向断
面図である。
【図7】本発明の他の例を示す図4と同位置の部分拡大
図である。
【図8】本発明者が先に発明した特開平4−71386
号の1実施例を示すものであって、Aは平面図(接地面
側)、B及びCはそれぞれAのB−B線及びC−C線断
面図である。
【図9】連結リンク式ゴムクローラの駆動輪及び遊動輪
での捲回状態を説明するものである。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ本体 2,12 芯金 3a 翼部ラグ 3b 中央ラグ 4 蛇腹部(湾曲部)の谷底 5 補強層 6 トラックリンク 7 リンクピン 11 防石ガード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58358(JP,A) 特開 平3−262787(JP,A) 特開 平3−220071(JP,A) 実開 平4−71386(JP,U) 実開 平2−110592(JP,U) 実開 平2−96379(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/18 B62D 55/253

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右翼部(2a)と中央部(2b)とからなる芯
    金(2)の長手方向がゴムクローラ本体(1)の周方向に対し
    て直角となるようにほぼ一定間隔で埋設し、翼部(2a)の
    上方又は下方の一方もしくは両方に補強層(5)を埋設す
    ると共に、該本体(1)の接地側にラグ(3)を設け、且つ該
    芯金(2)の上面中央部両側にはトラックリンク(6)を取り
    付けて、前後のトラックリンク(6)を相互に屈曲可能と
    なる状態に連結して一対の連続したトラックリンク(6)
    による軌道を形成した連結リンク式ゴムクローラに於い
    て、埋設芯金(2)間のゴムクローラ本体(1)のつなぎ部分
    を外周方向へ蛇腹部の谷底(4)が位置するように形成し
    ことを特徴とする連結リンク式ゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 補強層(5)を芯金翼部(2a)の上方又は下方
    の一方もしくは両方へ斜方向に埋入したことを特徴とす
    る請求項1記載の連結リンク式ゴムクローラ。
  3. 【請求項3】 芯金(2)の左右翼部(2a)に対応して中央部
    (2b)を凹陥状に形成したことを特徴とする請求項1又は
    2いずれか記載の連結リンク式ゴムクローラ。
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