JP3332727B2 - 画像形成方法及びトナー - Google Patents

画像形成方法及びトナー

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JP3332727B2 JP15478996A JP15478996A JP3332727B2 JP 3332727 B2 JP3332727 B2 JP 3332727B2 JP 15478996 A JP15478996 A JP 15478996A JP 15478996 A JP15478996 A JP 15478996A JP 3332727 B2 JP3332727 B2 JP 3332727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法,静電
記録法の如き画像形成方法及び当該画像形成用のトナー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、静電潜像担持体としての
感光ドラム表面に形成した潜像を一成分系現像剤である
磁性トナーによって顕像化する画像形成方法としては、
磁性トナー間相互の粒子摩擦、及び現像剤担持体として
のスリーブと磁性トナー粒子との間の摩擦とにより感光
ドラム上に形成された静電像電荷と現像基準電位に対
し、逆極性の電荷を磁性トナー粒子に与え、磁性トナー
をスリーブ上に極めて薄く塗布させて感光ドラムとスリ
ーブとで形成された現像領域に搬送し、現像領域におい
てスリーブ内に固着された磁石による磁界の作用で磁性
トナーを飛翔させ、感光ドラム上の静電潜像を顕像化す
るものが知られている。
【0003】しかしこの様な一成分系現像剤を用いる場
合には、トナー帯電の調整が難しく、現像剤による工夫
が種々行われているものの、帯電の不均一性や帯電の耐
久安定性に関わる問題は完全には解決されていない。
【0004】特に、スリーブが繰り返し回転を行ってい
くうちに、スリーブ上にコーティングされたトナーの帯
電量がスリーブとの接触により高くなり過ぎ、トナーが
スリーブ表面との鏡映力により引き合い、スリーブ表面
上で不動状態となり、スリーブから潜像保持体(ドラ
ム)上の潜像に移動しなくなる、所謂チャージアップ現
象が、特に低湿下で起こり易い。この様なチャージアッ
プが発生すると、上層のトナーは帯電しにくくなり、ト
ナーの現像量が低下する為、ライン画像の細りやベタ画
像の画像濃度うす等が生じる。
【0005】更に、画像部(トナー消費部)と非画像部
とのトナー層形成状態が変わり、帯電状態が異なってし
まう為、例えば、一度画像濃度の高いベタ画像を現像し
た位置が、現像スリーブの次の回転時に現像位置に来て
ハーフトーン画像を現像すると、画像上にベタ画像の跡
が現われてしまう現象、所謂スリーブゴースト現象が生
じ易い。
【0006】また、電子写真の更なる高画質化の為に、
トナーの微粒子化が一層望まれている。しかし、トナー
の微粒子化により、トナーは一層スリーブ上に静電的に
付着し易くなると共に、外部からの物理的な力がかかる
ことにより、スリーブ表面の汚染やトナーの融着が起こ
り易くなっている。
【0007】この様な現象を解決する方法として、樹脂
中に、固体潤滑剤及びカーボンの如き導電性微粉末を分
散させた被覆層が金属基体上に設けられているスリーブ
を、現像装置に用いる方法の提案がされている。この方
法を用いることにより、上記の現象は大幅に軽減される
ことが認められる。しかしながら、この方法は、スリー
ブ表面の形状が不均一となる為、均一な帯電が未だ不十
分であり、更に、被覆層の脆性化といった耐久性の点で
も問題がある。
【0008】また、特開平3−200986号公報に示
される様に、樹脂中に固体潤滑剤及びカーボンの如き導
電性微粉末、更に球状粒子を分散させた導電性被覆層を
金属基体上に設けたスリーブを現像装置に用いる方法の
提案がなされている。この方法を用いることにより、ス
リーブ表面の形状が均一化し、帯電の均一化及び耐摩耗
性が向上する。しかしながら、この方法においても、厳
しい耐久条件等で現像スリーブが使用されると、球状粒
子の分散性が未だに不十分な為、導電性被覆層の摩耗が
発生し易く、更に、摩耗により導電性被覆層中の球状粒
子がスリーブ表面に露出してしまうと、球状粒子を核と
してトナー汚染や融着が発生し易くなる為、更なる耐久
性の改良が望まれている。
【0009】また、トナーの小径化に関しては、特開平
1−112253号公報、特開平1−191156号公
報、特開平2−214156号公報、特開平2−284
158号公報、特開平3−181952号公報、特開平
4−162048号公報などでは特定の粒度分布の粒径
の小さいトナーが提案されている。しかし、これらのト
ナーを用いて印刷物を得た場合、文字ラインの周囲にト
ナー粒子の飛び散りが多く、文字ラインのシャープ性に
関してはいまだ満足できるものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繰り
返し複写又は耐久による担持体表面の導電性被覆層の劣
化が生じ難く、文字シャープ性が良好でかつスリーブゴ
ーストが発生し難い高画質画像が安定して得られる画像
形成方法及びトナーを提供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、粒径の小さいトナ
ーを用いた場合に生ずるトナー担持体表面でのトナーの
不均一な帯電を減らし、異なる環境条件下においても良
好な画像濃度を提供することが可能な画像形成方法及び
トナーを提供することにある。
【0012】また、本発明の目的は、粒径の小さいトナ
ーを使用する場合においてもスリーブ表面のトナー融着
が生じ難い画像形成方法及びトナーを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的は以下
の本発明によって達成される。
【0014】すなわち、本発明は、静電潜像担持体と対
向したトナー担持体上にトナー層を形成して、静電潜像
担持体上の静電潜像を現像する工程を有する画像形成方
法において、該トナー担持体が少なくとも基体及び導電
性被覆層を有し、該基体表面が導電性被覆層で被覆され
ており、該導電性被覆層が、少なくとも個数平均粒径が
0.3〜30μmでかつ真密度が3g/cm3以下の導
電性球状粒子を結着樹脂中に分散含有してなる被膜から
なり、該導電性球状粒子が、球状樹脂粒子表面を導電性
処理したものであり、該トナーは少なくともトナー粒子
及び無機微粉体より構成され、該トナーの粒度分布が、
重量平均粒径(D4)をX(μm)、個数分布から求め
た個数基準の3.17μm以下の個数%をY(%)とし
た時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たすことを特徴とする画像形成方法に関する。
【0015】本発明に用いられるトナー担持体に関して
は、導電性球状粒子の個数平均粒径が0.3μm未満で
は、表面に均一な粗さを付与する効果がなく、被覆層の
摩耗によるトナーのチャージアップ、トナー汚染及びト
ナー融着を発生し、得られる画像のゴーストの発生や画
像濃度低下を引き起こす為、好ましくない。一方、個数
平均粒径が30μmを超えると導電性被覆層の表面の粗
さが大きくなり過ぎ、トナーの帯電が十分に行われにく
くなってしまうと共に、文字輪郭のシャープ性が劣りさ
らに被覆層の機械的強度が低下してしまう為、好ましく
ない。
【0016】また、導電性球状粒子における球状とは、
本発明において、粒子の長径/短径の比が1.0〜1.
5程度のものをいい、更に好ましくは1.0〜1.2の
ものを使用する。特に、真球状の粒子を使用するのが好
ましいのはいうまでもない。
【0017】さらに上記の様なトナー担持体構成に対し
て本発明に用いられるトナーの粒度分布に関しては、Y
>−25X+180の場合は、スリーブ上でのトナーの
電荷が高くなり過ぎ、特に低温・低湿環境で画像濃度が
低くなり易く、更にスリーブ上への融着も生じ易くなり
好ましくない。Y<5X+35の場合は文字輪郭のシャ
ープ性が劣り好ましくない。D4<3.5の場合は、上
記理由と同様で画像濃度が低くなり易く、D4>6.5
の場合は文字輪郭のシャープ性が劣りゴーストが発生し
やすく好ましくない。
【0018】高耐久,高帯電性でかつトナーの付着防止
に効果を有する本発明のトナー担持体と、文字のシャー
プ性を確保するのに好適な手段である本発明の小径化ト
ナーを組み合わせることで、両者の効果を効果的に引き
出せること確認した。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を構成するトナー担
持体を詳細に説明し、その後にトナーに関し詳細に説明
する。
【0020】上記した様な導電性球状粒子の導電性とし
ては、体積抵抗値で106Ω・cm以下であることが好
ましい。球状粒子の体積抵抗が106Ω・cmを超える
と、摩耗によって導電性被覆層表面に露出した球状粒子
を核として、トナーの汚染や融着を発生し易くなる為、
好ましくない。
【0021】更に、本発明に使用される導電性球状粒子
は、真密度が3g/cm3以下であり、更に好ましくは
2.7g/cm3以下のものを用いる。球状粒子の真密
度が3g/cm3を超えると、導電性被覆層中で球状粒
子の分散性が不十分となる為、被覆層表面に均一な粗さ
を付与しにくくなり、トナーの均一な帯電化及び被覆層
の強度が不十分となってしまい、好ましくない。
【0022】上記した様な本発明で使用される導電性球
状粒子を得る方法としては、以下に述べる様な方法が好
ましいが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0023】本発明に使用される特に好ましい導電性球
状粒子を得る方法としては、例えば、フェノール樹脂、
ナフタレン樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、ジビニル
ベンゼン重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体、ポリアクリロニトリル等の樹脂系球状粒子やメソカ
ーボンマイクロビーズを焼成して、炭素化及び/又は黒
鉛化して、低密度且つ良導電性の球状炭素粒子を得る方
法、より好ましくは、フェノール樹脂、ナフタレン樹
脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、ジビニルベンゼン重合
体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリアクリ
ロニトリル等の球状粒子表面に、メカノケミカル法によ
ってバルクメソフェーズピッチを被覆し、この被覆され
た粒子を酸化性雰囲気下で熱処理した後に焼成して、炭
素化及び/又は黒鉛化して導電性の球状炭素粒子を得る
方法が挙げられる。上記した方法で得られる導電性の球
状炭素粒子は、いずれの方法でも焼成条件等を変化させ
ることによって得られる球状炭素粒子の導電性をある程
度は制御することが可能であり、本発明において好まし
く使用される。また、これらの方法で得られる球状炭素
粒子は、場合によっては更に導電性を高める為に、真密
度が3g/cm3を超えない程度に、導電性の金属及び
/又は金属酸化物等のメッキを施していてもよい。
【0024】また、本発明で好ましく使用される導電性
球状粒子を得る他の方法としては、球状樹脂粒子からな
る芯粒子表面に、芯粒子の粒径よりも小さい導電性微粒
子を適当な配合比で機械的に混合し、ファンデルワール
ス力及び静電気力の作用により、樹脂粒子の周囲に均一
に、これらの導電性微粒子を付着させた後、例えば、機
械的衝撃力等により生ずる局部的温度上昇によって樹脂
粒子表面を軟化させ、芯粒子表面に導電性微粒子を成膜
し導電性処理された球状樹脂粒子を得る方法が挙げられ
る。この際、芯粒子の構成材料としては、真密度の小さ
い球形の有機化合物である樹脂を使用することが好まし
く、例えば、PMMA、アクリル樹脂、ポリブタジエン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエン、又はこれらの共重合体、ベンゾグ
アナミン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ナイ
ロン、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル樹脂等の樹脂粒子を用いることができ
る。また、この様な芯粒子(母粒子)の表面に成膜する
際に使用される導電性微粒子(小粒子)としては、導電
性微粒子被膜を均一に設ける為に、小粒子の粒径が母粒
子の粒径の1/8以下のものを使用するのが好ましい。
【0025】
【0026】本発明で使用されるトナー担持体を構成す
る導電性被覆層には、上記した様な導電性球状粒子に併
用させて潤滑性物質を被覆樹脂層中に分散させると、よ
り本発明の効果が促進される為、好ましい。この際に使
用する潤滑性物質としては、例えば、グラファイト、二
硫化モリブデン、窒化ほう素、雲母、フッ化グラファイ
ト、銀−セレン化ニオブ、塩化カルシウム−グラファイ
ト、滑石及びステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等が挙
げられ、中でもグラファイトは、併用した場合に被覆層
の導電性が損なわれないので特に好ましく用いられる。
また、これらの潤滑性物質としては、個数平均粒径が
0.2〜20μm程度のものを使用するのが好ましい。
【0027】本発明で使用されるトナー担持体を構成す
る導電性被覆層は、上記した様な導電性球状粒子や潤滑
性物質を結着樹脂中に分散させることによって構成され
るが、この際に使用される結着樹脂材料としては、一般
に公知の樹脂を使用することが可能である。例えば、ス
チレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド
樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、ア
クリル系樹脂等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂
及びポリイミド樹脂等の熱或いは光硬化性樹脂等を使用
することができる。中でも、シリコーン樹脂及びフッ素
樹脂の様な離型性のあるもの、或いはポリエーテルスル
ホンポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポ
リアミド、フェノール、ポリエステル、ポリウレタン、
スチレン系樹脂及びアクリル系樹脂の様な機械的性質に
優れたものがより好ましい。
【0028】本発明で使用されるトナー担持体の導電性
被覆層の体積抵抗は、103Ω・cm以下であることが
好ましい。被覆層の体積抵抗が103Ω・cmを超える
と、トナーのチャージアップを発生し易くなり、ゴース
トの発生や濃度低下を引き起こしてしまう。
【0029】本発明で使用されるトナー担持体では該被
覆層の体積抵抗を調整する為、結着樹脂中に他の導電性
微粒子を分散含有させてもよい。この様な導電性微粒子
としては、個数平均粒径が1μm以下であることが好ま
しい。
【0030】本発明で使用される導電性微粒子の構成と
しては、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマ
ルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック
等のカーボンブラック;酸化チタン、酸化すず、酸化亜
鉛、酸化モリブデン、チタン酸カリ、酸化アンチモン及
び酸化インジウム等の金属酸化物等;アルミニウム、
銅、銀及びニッケル等の金属、グラファイト、金属繊維
及び炭素繊維等の無機系充填剤等が挙げられる。
【0031】次に本発明で使用されるトナー担持体の構
成について説明を加える。本発明で使用されるトナー担
持体は、基体である金属円筒管と、それを取り巻いて被
覆する導電性被覆層とからなる。金属円筒管は主とし
て、ステンレススチール及びアルミニウム等が好適に用
いられる。
【0032】導電性被覆層を構成する各成分の構成比に
ついて以下に説明するが、以下は特に好ましい範囲であ
る。
【0033】導電性被覆層中に分散されている導電性球
状粒子の添加量としては、結着樹脂100重量部に対し
て2〜120重量部の範囲で特に好ましい結果を与え
る。2重量部未満では導電性球状粒子の添加効果が小さ
く、120重量部を超えるとトナーの帯電性が低くなり
過ぎてしまう場合がある。
【0034】また、導電性被覆層中に潤滑性物質を併用
させる場合の添加量としては、結着樹脂100重量部に
対して5〜120重量部の範囲で特に好ましい結果を与
える。120重量部を超える場合は被膜強度の低下及び
トナーの帯電量の低下が認められ、5重量部未満では7
μm以下の小粒径トナーを用いて長時間使用した場合
等、被覆層表面にトナーの融着が発生し易くなる場合が
ある。
【0035】また、前記した導電性球状粒子として、芯
粒子(母粒子)の表面に導電性微粒子(小粒子)を成膜
したものを使用したり、導電性微粒子が分散された導電
性球状粒子を使用する場合の導電性被覆層中の1μm以
下の導電性微粒子の添加量としては、結着樹脂100重
量部に対し、40重量部以下の範囲で使用すると特に好
ましい結果が与えられる。即ち、40重量部を超えると
被膜強度の低下及びトナーの帯電量の低下が認められ、
好ましくない。
【0036】導電性被覆層表面の粗度は、中心線平均粗
さ(以下、Raと称す)として0.2〜4.5μmであ
り、好ましくは0.4〜3.5μmである。Raが0.
2μm未満ではトナーの搬送性が低下してしまい、十分
な画像濃度が得られなくなる場合があり、Raが4.5
μmを超えるとトナーの搬送量が多くなり過ぎてトナー
が十分に帯電できなくなり、好ましくない。
【0037】また、上記した様な構成の導電性被覆層の
膜厚は通常20μm以下にすると、均一な膜厚を得る為
に好ましいが、特にこの膜厚に限定されるものではな
い。
【0038】以下に本発明に関わる物性の測定方法につ
いて述べる。
【0039】(1)中心線平均粗さ(Ra)の測定 JIS B0601の表面粗さに基づき、小坂研究所製
サーフコーダーSE−3300にて、軸方向3点×周方
向2点=6点について夫々測定し、その平均値をとっ
た。
【0040】(2)粒子の体積抵抗の測定 粒状試料を40φのアルミリングに入れ、2500Nで
加圧成形し、抵抗率計ロレスタAP、又はハイレスタI
P(ともに三菱油化製)にて4端子プローブを用いて体
積抵抗値を測定する。なお、測定環境は、20〜25
℃,50〜60RH%とする。
【0041】(3)被覆層の体積抵抗の測定 100μmの厚さのPETシート上に7〜20μmの厚
さの導電性被覆層を形成し、ASTM規格(D−991
−82)及び、日本ゴム協会標準規格SRIS(230
1−1969)に準拠した、導電性ゴム及びプラスチッ
クの体積抵抗測定用の4端子構造の電極を設けた電圧降
下式デジタルオーム計(川口電機製作所製)を使用して
測定した。なお、測定環境は20〜25℃,50〜60
RH%とする。
【0042】(4)球状粒子の真密度の測定 本発明で使用する導電性球状粒子の真密度は、乾式密度
計アキュピック1330(島津製作所製)を用いて測定
した。
【0043】(5)球状粒子の粒径測定 レーザー回折型粒度分布計のコールターLS−130型
粒度分布計(コールター社製)を用いて測定し、個数分
布から算出した個数平均粒径を求めた。
【0044】(6)導電性微粒子の粒径測定 電子顕微鏡を用いて、導電性微粒子の粒径を測定する。
撮影倍率は6万倍とするが、難しい場合は低倍率で撮影
した後に6万倍となる様に拡大する。写真上で一次粒子
の粒径を測る。この際、長軸と短軸を測り、平均した値
を粒径とする。
【0045】さらに本発明の画像形成方法に関して、以
下の構成によって本目的をより忠実に達成することが可
能となる。
【0046】トナー担持体上に形成されるトナー層の単
位面積当たりのコート量が、 w/ρ=0.2〜0.8 w;トナー担持体表面1cm2あたりのトナーコート重
量(mg) ρ;トナー真密度(g/cm3) を満たすように設定され、該トナー担持体表面の平均粗
度Raが1.8以下の場合である。
【0047】w/ρが0.2より小さい場合はベタ黒濃
度が十分確保されず好ましくない。w/ρが0.8より
大きい場合は、文字周辺部に飛び散りが増大し、シャー
プな文字が形成されず好ましくない。またトナー担持体
の平均表面粗度Raが1.8より大きい場合は、シャー
プな文字が形成されず好ましくない。より好ましくはR
aが1.5以下の場合である。それゆえに、本発明の様
な現像条件を有することが本発明の目的を達成するのに
必要となる。
【0048】なお、本発明に使用されるトナーの真密度
は島津製作所製の乾式自動密度計“アキュピック133
0”により測定した。
【0049】さらにトナー層を規制する部材(図1の6
参照)の材質としては、ウレタンあるいはシリコーンゴ
ムが好ましく使用される。
【0050】以下トナーに関し詳細に説明する。本発明
の構成要件であるトナーの粒度分布として、より好まし
く用いられる範囲は −5X+35≦Y≦−10X+80, 4.3≦X≦
6.3 の場合である。
【0051】本発明のトナーの粒度分布の測定は、コー
ルターカウンターTA−IIあるいはコールターマルチ
サイザー(コールター社製)を用い、電解液は1級塩化
ナトリウムを用いて1%Nacl水溶液を調製する。た
とえば、ISOTON R−II(コールターサイエン
ティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法とし
ては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤と
して界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォ
ン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20
mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約
1〜3分間分散処理を行ない前記測定装置によりアパー
チャーとして100μmアパーチャーを用いて、2μm
以上のトナーの体積,個数を測定して体積分布と個数分
布とを算出した。それから、本発明に係る体積分布から
求めた重量基準の重量平均粒径(D4:各チャンネルの
中央値をチャンネル毎の代表値とする)及び個数分布か
ら求めた個数基準の3.17μm以下の割合を求めた。
【0052】本発明に用いられる無機微粉体は、無機化
合物にシリコーンオイル,シリコーンワニスが配合され
ていることを特徴とするものである。
【0053】無機化合物としては、SiO2,GeO2
TiO2,SnO2,Al23,B23,P25,As2
3などの酸化物;ケイ酸塩,ホウ酸塩,リン酸塩,ゲ
ルマン酸塩,ホウケイ酸塩,アルミノケイ酸塩,アルミ
ノホウ酸塩,アルミノホウケイ酸塩,タングステン酸
塩,モリブデン酸塩,テルル酸塩などの金属酸化物塩;
及びこれらの複合化合物;炭化ケイ素,窒化ケイ素,ア
モルファスカーボン;等が単独あるいは混合して用いら
れる。
【0054】これらの中で金属酸化物が好ましく用いら
れ、Si,Al,Tiの酸化物、複合化合物がより好ま
しい。また表面をカップリング剤等によりあらかじめ疎
水化したものを用いてもよい。
【0055】この様な無機化合物の粒径としては、0.
001〜20μm、さらには0.005〜10μmであ
ることが好ましい。
【0056】その無機化合物の比表面積としては10m
2/g〜400m2/g、さらには50m2/g〜400
2/g、さらには100m2/g〜350m2/gが好
ましい。10m2/g未満では本発明の範囲の多量のシ
リコーンオイル/ワニスを粒子として保持することが困
難となる。
【0057】本発明に用いるシリコーンオイルとしては
一般式
【0058】
【化1】
【0059】R :炭素数1〜3のアルキル基 R’:アルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変
性フェニル等のシリコーンオイル変性基 R”:炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基 で表わされるものが好ましい。例えばジメチルシリコー
ンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチル
スチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコ
ーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が挙げられ
る。
【0060】本発明において、シリコーンオイルとして
は、式(I)で表わされる構造をもつアミノ変性シリコ
ーンオイルも使用できる。
【0061】
【化2】
【0062】(ここで、R1,R6は水素,アルキル基,
アリール基又はアルコキシ基を表わし、R2はアルキレ
ン基,フェニレン基を表わし、R3は含窒素複素環をそ
の構造に有する化合物を表わし、R4,R5は水素,アル
キル基,アリール基を表わす。またR2はなくてもよ
い。ただし上記のアルキル基,アリール基,アルキレン
基,フェニレン基はアミンを含有していても良いし、ま
た帯電性を損ねない範囲でハロゲン等の置換基を有して
いても良い。またmは1以上の数であり、n,kは0を
含む正の数である。ただしn+kは1以上の正の数であ
る。)
【0063】上記構造中最も好ましい構造は窒素原子を
含む側鎖中の窒素原子の数が1か2であるものである。
【0064】窒素を含有する不飽和複素環として下記に
その一例を挙げる。
【0065】
【化3】
【0066】窒素を含有する飽和複素環の一例を以下に
挙げる。
【0067】
【化4】
【0068】ただし、本発明は何ら上記化合物例に拘束
されるものではないが、好ましくは5員環又は6員環の
複素環をもつものが良い。
【0069】誘導体としては、上記化合物群に炭化水素
基、ハロゲン基、アミノ基、ビニル基、メルカプト基、
メタクリル基、グリシドキシ基、ウレイド基等を導入し
た誘導体が例示される。
【0070】これらは1種または2種以上の混合系で用
いてもよい。
【0071】本発明に用いられるシリコーンワニスとし
ては、例えばメチルシリコーンワニス、フェニルメチル
シリコーンワニス等を挙げることができ、特に、メチル
シリコーンワニスが好ましい。
【0072】メチルシリコーンワニスは、下記構造式で
示されるT31単位、D31単位、M31単位よりなるポリマ
ーであり、かつT31単位を多量に含む三次元ポリマーで
ある。
【0073】
【化5】
【0074】メチルシリコーンワニスまたはフェニルメ
チルシリコーンワニスは、具体的には例えば下記構造式
(II)で示されるような化学構造を有する物質であ
る。
【0075】
【化6】
【0076】(R31は、メチル基またはフェニル基を表
わす。)
【0077】上記シリコーンワニスにおいて、特にT31
単位は、良好な熱硬化性を付与し、三次元網状構造とす
るために有効な単位である。上記T31単位は、シリコー
ンワニス中に10〜90モル%、特に30〜80モル%
の割合で含まれることが好ましい。
【0078】このようなシリコーンワニスは、分子鎖の
末端もしくは側鎖に水酸基を有しており、この水酸基の
脱水縮合によって硬化することとなる。この硬化反応を
促進させるために用いることができる硬化促進剤として
は、例えば亜鉛、鉛、コバルト、スズ等の脂肪酸塩;ト
リエタノールアミン、ブチルアミン等のアミン類;など
を挙げることができる。このうち特にアミン類を好まし
く用いることができる。
【0079】上記の如きシリコーンワニスをアミノ変性
シリコーンワニスとするためには、前記T31単位、D31
単位、M31単位中に存在する一部のメチル基あるいはフ
ェニル基をアミノ基を有する基に置換すればよい。アミ
ノ基を有する基としては、例えば下記構造式で示される
ものを挙げることができる。が、これらに限定されるも
のではない。
【0080】
【化7】
【0081】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
の処理方法としては、公知技術が使用できる。例えば、
微粉体とシリコーンオイルまたはシリコーンワニスとを
混合機を用いて混合する方法、微粉体中にシリコーンオ
イルまたはシリコーンワニスを噴霧機を用い噴霧する方
法、溶剤中にシリコーンオイルまたはシリコーンワニス
を溶解させた後、微粉体を混合する方法等が挙げられ
る。
【0082】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
の粘度測定は、ビスコテスターVT500(ハーケ社
製)を用いて行なった。いくつかあるVT500用粘度
センサーの一つを選び(任意)、そのセンサー用の測定
セルに測定試料を入れて測定する。装置上に表示された
粘度(pas)はcSt(センチストークス)に換算し
た。
【0083】本発明に使用される無機微粉体は、上記の
シリカ微粉体をシランカップリング剤で処理した後、シ
リコーンオイルまたはシリコーンワニスにより処理した
ものがより好ましく用いられる。
【0084】シリカ微粉体の処理条件としては、第一段
反応として、シランカップリング反応を行ないシラノー
ル基を化学結合により消失させた後、第二段反応として
シリコーンオイルまたはシリコーンワニスにより表面に
疎水性の薄膜を形成することを特徴とする。
【0085】本発明に用いられるシランカップリング剤
は一般式RmSiYn
【0086】[式中、Rはアルコオキシ基又は、塩素原
子を示し、mは1〜3の整数を示し、Yはアルキル基、
ビニル基、グリシドキシ基またはメタクリル基を含む炭
化水素基を示し、nは3〜1の整数を示す。]もので示
されるものが好ましい。例えば代表的にはジメチルジク
ロルシラン、トリメチルクロルシラン、アリルジメチル
クロルシラン、ヘキサメチルジシラザン、アリルフェニ
ルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、
ジビニルクロルシラン、ジメチルビニルクロルシランを
あげることができる。
【0087】上記微粉体のシランカップリング剤処理
は、微粉体を撹拌等によりクラウド状としたものに気化
したシランカップリング剤を反応させる乾式処理、又
は、微粉体を溶媒中に分散させシランカップリング剤を
滴下反応させる湿式法等の方法で処理することができ
る。中でも特に乾式処理法が好ましく用いられるがこれ
に限定されるものではない。
【0088】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
処理に用いられる物質は、前述の物質を用いてよい。処
理方法としても同様の方法が挙げられるが、その中でも
処理によって微粉体の凝集などにより、嵩密度の上昇が
生じ難い方法、例えば噴霧機を用いる方法が好ましく用
いられる。しかし、これに限定されるものではない。第
一の無機微粉体に良好に用いられるシリコーンオイル又
はシリコーンワニスは、25℃における粘度が50〜1
000センチストークスのものが好ましい。50センチ
ストークス未満では画質の劣化及びスリーブ融着が発生
し易い傾向にある。1000センチストークスを超える
場合は良好な画像濃度が得られない傾向がある。
【0089】シランカップリング剤は、微粉体100重
量部に対して1〜40重量部、好ましくは5〜30重量
部処理することが良い。シリコーンオイルまたはシリコ
ーンワニス固形分の処理量は微粉体100重量部に対し
1〜23重量部、好ましくは5〜20重量部が良い。
【0090】シランカップリング剤が少なすぎると良好
な耐湿性が得られず、多すぎると画像濃度低下等の不具
合が生ずる。シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
の量が少なすぎると良好な画像濃度とスリーブ融着防止
効果はみられず、多すぎると現像剤の流動性を向上する
ことができないという問題が生ずる。
【0091】上記処理シリカ微粉体の特性値としては、
嵩密度は30〜60(g/リットル)が好ましく、より
好ましくは35〜55(g/リットル)のもので、BE
T法で測定した窒素吸着による比表面積が80〜140
2/g範囲内のものが好ましく、より好ましくは90
〜130m2/gのものである。また磁性トナー100
重量部に対してシリカ微粉体を0.2〜1.6重量部、
好ましくは0.4〜1.4重量部使用するのがよい。
【0092】次に第二の無機微粉体に関して説明する。
【0093】本発明のトナーには、さらにシリコーンオ
イルまたはシリコーンワニスを20〜90重量%(好ま
しくは30〜80重量%)含有し、嵩密度が200〜8
00g/リットル(好ましくは250〜700g/リッ
トル)、かつ比表面積が0.01〜50m2/g(好ま
しくは0.5〜30m2/g)であることを特徴とする
第二の無機微粉体を、トナー粒子100重量部に対して
0.02〜1.0重量部の範囲で適宜添加することが、
文字シャープ性を確保し、トナーのスリーブ融着等を防
止する観点から好ましい。
【0094】第二の無機微粉体に使用されるシリコーン
オイルまたはシリコーンワニスは、25℃における粘度
が50〜200,000センチストークスのものが、さ
らには500〜150,000センチストークスのもの
が、さらには、1,500〜100,000センチスト
ークスのものが、さらには3,000〜80,000セ
ンチストークスのものが好ましい。50センチストーク
ス未満では、多量のシリコーンオイル/シリコーンワニ
スの粒子化が困難であるとともに、粒子に安定性が無
く、熱および機械的な応力により、画質が劣化する傾向
がある。200,000センチストークスを超える場合
は、粒子化が困難になる傾向がある。
【0095】使用されるシリコーンオイルまたはシリコ
ーンワニスは、前述した物質と同様のものが使用され
る。処理方法としては、前記した混合機等で処理する方
法が好ましく用いられる。
【0096】本発明の第一の無機微粉体の嵩密度は、震
とう比重測定器KRS−406(蔵持科学器機製作所
製)を用いて以下の手順に従い測定を行なった。 付属の150mlメスシリンダーに粉体を投入し、粉
体上部を擦り切る。 シリンダーに入れたサンプルの重量Wは、0.01ま
で精秤する。 震とう比重測定器によりタッピング(条件:落下高さ
6cm,タッピング速度70回/分,タッピング回数1
250回)を行い、その時の粉体容積Vを1ml単位ま
で読む。 次式により嵩密度Aを求める。 嵩密度A=(W/V)×1000(g/リットル) 本発明の第二の無機微粉体の嵩密度は、500mlの容
器に上方より自然落下させ、容器より盛り上がった部分
はすり切って、容器に何g入るかを測定し、[g/m
l]の値で表わした。
【0097】本発明においてpH測定はガラス電極を用
いたpHメーターを用いて行う。試料4gをビーカーに
とりメタノール50cm3を加え、試料を濡らし、さら
に純水50cm3を加えてホモミキサーにて十分に撹拌
させる。その後にpHを測定する。
【0098】本発明に使用されるトナーには、磁性体を
含有するものが好ましく使用され、使用する磁性体とし
ては、鉄,コバルト,ニッケル,銅,マグネシウム,マ
ンガン,アルミニウム,ケイ素などの元素を含む金属酸
化物などがある。中でも、四三酸化鉄,γ−酸化鉄等の
酸化鉄を主成分とするものが好ましい。さらにトナーの
流動性向上及び帯電性コントロールの観点から、ケイ素
原子を含有することが好ましい。特にトナー粒子が小径
になるとトナー粒子母体の流動性が低下する為、前述し
た本発明の無機微粉体を添加するだけでは十分な流動性
が得られず良好な帯電性を得られなくなり、本発明の目
的を達成することが困難な場合が生ずる。ケイ素原子の
含有量は磁性体に対して0.2〜2.0重量%含有され
ていることが好ましく、0.2より少ない場合は十分な
流動性が得られず、文字シャープ性の悪化,ベタ黒濃度
薄等の弊害が生ずる。2.0より多く含有させると特に
高温・高湿環境において画像濃度低下を生じ易い。より
好ましくは0.3〜1.7重量%の場合である。特に、
磁性体の表面にケイ素原子が0.05〜0.5重量%存
在する場合がより好ましい。
【0099】ケイ素原子は水溶性ケイ素化合物の形で磁
性体生成時に添加してもよく、磁性体の生成,ろ過,乾
燥後、ケイ酸化合物の形で添加し、ミックスマーラー等
で表面に固着させてもよい。これら磁性体の粒子は、窒
素吸着法によるBET比表面積が、好ましくは2〜30
2/gが良く、特に3〜28m2/gが良い。更にモー
ス硬度が5〜7の磁性粒子が好ましい。
【0100】磁性粒子の形状としては、8面体,6面
体,球形,針状,鱗片状などがあるが、8面体,6面
体,球形,不定型等の異方性の少ないものが好ましい。
特に、磁性粒子の球形度Ψが0.8以上であることが画
像濃度を高める上で好ましい。磁性粒子の平均粒径とし
ては0.05〜1.0μmが好ましく、さらに好ましく
は0.1〜0.6μm、特に、0.1〜0.4μmが好
ましい。
【0101】トナーにおける磁性体の含有量は、結着樹
脂100重量部に対し30〜200重量部、好ましくは
60〜200重量部、さらには70〜150重量部が良
い。30重量部未満では搬送性の点で劣り現像剤担持体
上のトナー層にムラが生じて画像むらとなる傾向があ
り、さらに磁性トナーのトリボの上昇に起因する画像濃
度の低下が生じ易い傾向があった。一方、磁性体の含有
量が200重量部を超えると定着性に問題が生ずる傾向
があった。
【0102】本発明に使用されるトナーには、荷電制御
剤として有機金属化合物を用いることが好ましい。有機
金属化合物のうちでも、特に気化性や昇華性に富む有機
化合物を配位子や対イオンとして含有するものが有用で
ある。
【0103】このような金属錯体としては次に示した一
般式で表わされるアゾ系金属錯体がある。
【0104】
【化8】
【0105】式中、Mは配位中心金属を表わし、配位数
6のCr,Co,Ni,Mn,Fe,Al,Ti,S
c,V等があげられる。Arはアリール基であり、フェ
ニル基,ナフチル基などがあげられ、置換基を有しても
よい。この場合の置換基としては、ニトロ基,ハロゲン
基,カルボキシル基,アニリド基及び炭素数1〜18の
アルキル基,アルコキシ基などがある。X,X’,Y,
Y’は−O−,−CO−,−NH−,−NR−(Rは炭
素数1〜4のアルキル基)である。K+は水素イオン,
ナトリウムイオン,カリウムイオン,アンモニウムイオ
ン,脂肪族アンモニウムイオンあるいはこれらいずれか
の混合イオンを示す。
【0106】以下本発明に良好に使用される錯体の具体
例を示す。
【0107】
【化9】
【0108】
【化10】
【0109】
【化11】
【0110】該化合物は、トナー100重量部に対して
0.2〜5重量部の範囲で添加されるのが好ましい。
【0111】本発明に使用されるトナーの結着樹脂の種
類としては、例えば、ポリスチレン;ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン置換体の単
重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチル
エーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共
重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体
等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール
樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン
酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニ
ール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用できる。また、
架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹脂である。
【0112】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、等のような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル
類、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のよう
なエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;
例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエーテ
ル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合わせて用
いられる。ここで架橋剤としては、主として2個以上の
重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用で
きる。
【0113】また、圧力定着用に供されるトナーの結着
樹脂としては、低分子量ポリエチレン,低分子量ポリプ
ロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン−
アクリル酸エステル共重合体,高級脂肪酸,ポリアミド
樹脂,ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは単独又
は混合して用いることが好ましい。
【0114】また、定着時の定着部材からの離型性の向
上,定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー粒子中に含有させることも好ましい。パラフィンワッ
クス及びその誘導体,マイクロクリスタリンワックス及
びその誘導体,フィッシャートロプシュワックス及びそ
の誘導体,ポリオレフィンワックス及びその誘導体,カ
ルナバワックス及びその誘導体などで、誘導体には酸化
物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合体,グラフ
ト変性物を含む。
【0115】その他の添加剤として、アルコール,脂肪
酸,酸アミド,エステル,ケトン,硬化ヒマシ油及びそ
の誘導体,植物系ワックス,動物性ワックス,鉱物系ワ
ックス,ペトロラクタム等も利用できる。
【0116】本発明に使用するトナーを作製するには、
公知の方法が用いられる。例えば、結着樹脂、ワック
ス、金属塩ないしは金属錯体、着色剤としての顔料、染
料、又は磁性体、必要に応じて荷電制御剤、その他の添
加剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器に
より十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクスト
ルーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類を
お互いに相溶せしめた中に金属化合物、顔料、染料、磁
性体を分散又は溶解せしめ、冷却固化後、粉砕、分級を
行なって本発明に係るトナーを得ることが出来る。分級
工程においては生産効率上、多分割分級機を用いること
が好ましい。
【0117】画像形成装置の一例を図1に概略的に示
し、それに基づき画像形成方法を説明する。
【0118】1は回転ドラム状の静電潜像担持体であ
り、その周囲には一次帯電装置2、露光光学系3、トナ
ー担持体5を有する現像装置4、転写装置9、クリーニ
ング装置11が配置されている。
【0119】この画像形成装置においては、一次帯電装
置2により感光体である静電潜像担持体1の表面を一様
に帯電し、露光光学系23により像露光して静電潜像担
持体1の表面に静電潜像を形成する。
【0120】次いで磁石を内包するトナー担持体5の表
面上に、トナー層厚規制部材6により、本発明の構成に
基づきトナーコート層を形成し、現像部において静電潜
像担持体1の導電性基体とトナー担持体5との間のバイ
アス印加手段8により交互バイアス、パルスバイアス及
び/または直流バイアスを印加しながら、静電潜像担持
体1に形成した静電潜像を現像する。
【0121】現像したトナー像は、転写紙Pを搬送し転
写装置9、電圧印加手段10により、転写紙Pの背面か
らトナーと逆極性の電荷を加えて、転写紙Pへ静電転写
される。
【0122】トナーを転写した転写紙Pを、加熱加圧ロ
ーラ定着器12を通過させることにより定着画像が得ら
れる。
【0123】転写工程後の潜像担持体上に残留するトナ
ーは、クリーニング装置11により除去され、再び一次
帯電以下の工程が繰り返される。
【0124】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を用いて詳
細に説明するが、本実施例は本発明を何ら限定するもの
ではない。尚、実施例及び比較例中の%及び部数は全て
重量部である。
【0125】〈実施例1〉まずトナー担持体の実施態様
に関して述べる。
【0126】導電性球状粒子として、ハイブリダイザー
(奈良機械製)を用いて11.5μmの球状のPMMA
粒子100部に、導電性カーボンブラック5部を被覆し
て得られた、球状の導電性処理された樹脂粒子A−1を
用いた。A−1の物性を表1に示す。
【0127】更に、 ・レゾール型フェノール樹脂溶液(メタノール50%含有) 200部 ・個数平均粒径6.1μmのグラファイト 45部 ・導電性カーボンブラック 5部 ・イソプロピルアルコール 130部 上記材料に直径1mmのジルコニアビーズをメディア粒
子として加え、サンドミルにて2時間分散し、フルイを
用いてビーズを分離し、原液を得た。
【0128】次に、上記で得られた原液380部に、導
電性球状炭素粒子A−1を10部添加し、固形分濃度が
32%になる様にイソプロピルアルコールを添加した
後、直径3mmのガラスビーズを用いて1時間分散し、
フルイを用いてビーズを分離し、塗工液を得た。
【0129】この塗工液を用いてスプレー法により外径
16mmφのアルミニウム製円筒管上に導電性樹脂被覆
層を形成させ、続いて熱風乾燥炉により150℃,30
分間加熱して硬化させ、Ra=1.85のトナー担持体
を作製した。
【0130】続いてトナーの実施態様について述べる。
【0131】 ・結着樹脂 100部 ・磁性体 100部 ・モノアゾ染料金属錯体 2部 ・ワックス 5部 上記構成材料をヘンシェルミキサーで混合分散し、二軸
エクストルーダーで溶融混練を行なった。混練物は冷却
後、粗粉砕し、微粉砕し、更に風力分級機を用いて分級
しトナー粒子を得た。該トナー粒子100部に対してシ
リカM1〔原体シリカ(200m2/g)100部にヘ
キサメチルジシラザン10部をカップリング処理したも
の。嵩密度40g/リットル,比表面積140m2
g〕を1.5部加え、ヘンシェルミキサーで混合し、重
量平均粒径X=5.7(μm),Y=15(%)のトナ
ーを得た。
【0132】上記の得られたトナー担持体及びトナーを
HP社製プリンターLJ−IVに投入し評価を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0133】画像評価に関して以下に説明する。
【0134】i)文字シャープ性…高温・高湿環境(3
2.5℃,85%)で6000枚耐久評価において10
00枚時のチェックサンプルを用いて、文字を約30倍
に拡大し以下の評価基準に従い評価を行なった。 ◎(優) :ラインが非常にシャープで飛び散りはほと
んどない。 ○(良) :わずかに飛び散っている程度でラインは比
較的シャープ。 △(普通):飛び散りがやや多くラインがぼんやりした
感じになる。 ×(悪い):△のレベルに満たない。
【0135】ii)ベタ黒濃度…低温・低湿(15℃,
10%)環境において、初期〜5000枚までの200
枚毎の計26サンプルをマクベス濃度計より測定しその
平均値をもって示した。
【0136】iii)ゴースト…低温・低湿(15℃,
10%)環境において、6000枚耐久評価において1
000枚毎時に以下のチェックサンプル及び評価基準に
従い評価を行なった。
【0137】ベタ白部とベタ黒部が隣り合う画像を現像
した現像スリーブの位置が、次の回転時に現像位置に来
た時は、ハーフトーン画像を現像するようにして、ハー
フトーン画像上に現れる濃淡差を目視で下記の基準で評
価した。 ○ :濃淡差が全く見られない。 ○△:軽微な濃淡差が見られる。 △ :濃淡差がやや見られるが実用可。 × :濃淡差が顕著に見られ、実用不可。
【0138】iv)トナー融着…高温・高湿(32.5
℃,85%)環境において6000枚耐久評価後のトナ
ー担持体上のトナー融着の状況を目視で観察した。 ○ :融着は観察されない。 ○△:軽微な融着が観察される。 △ :融着が観察されるが画像に影響を与えない。 × :融着が観察されかつ画像に影響を与える。
【0139】〈実施例2〉実施例1で用いたシリカM1
に代えて疎水性シリカM2〔原体シリカ(比表面積20
0m2/g)100部にヘキサメチルジシラザン10部
をカップリング処理した微粉体100部を、ジメチルシ
リコーンオイル(100cSt)で処理したもの。嵩密
度=45g/リットル,比表面積=120m2/g〕を
用いる以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。トナ
ー担持体は実施例1と同様にして得たものを用いた。評
価結果を表1に示す。
【0140】〈実施例3〉トナーは実施例2と同様のも
のを使用した。トナー担持体に関しては、導電性球状粒
子として10μmの球状フェノール樹脂100部にライ
カイ機(自動乳鉢、石川工業製)を用いて3μm以下の
石炭系バルクメソフェーズピッチ粉末14部を均一に被
覆し、その後、酸化性雰囲気下で熱安定化処理した後に
2600℃で焼成することにより黒鉛化して得られた球
状の導電性炭素粒子A−2を用いた。A−2の物性を表
2に示す。以下実施例1と同様にしてトナー担持体を得
た。評価結果を表1に示す。
【0141】〈実施例4〉トナーの粒子径をX=4.1
μm,Y=28個数%に調整する以外は実施例2と同様
にしてトナーを得た。トナー担持体に関しては実施例3
と同様のものを使用した。評価結果を表1に示す。
【0142】〈実施例5〉トナー粒子径をX=6.5μ
m,Y=8個数%に調整する以外は実施例2と同様にし
てトナーを得た。トナー担持体に関しては実施例2と同
様のものを使用した。評価結果を表1に示す。
【0143】〈実施例6〉 トナーは、第二の無機微粉体としてL−1〔湿式法で合
成されたシリカ微粉体(110m2/g)40部をジメ
チルシリコーンオイル(12500cSt)60部で処
理したもの。嵩密度400g/リットル,比表面積3.
0m2/g〕を0.1部添加したトナーを用いる以外は
実施例3と同様の方法で評価を行なった。トナー担持体
も実施例3と同様のものを用いた。結果を表1に示す。
【0144】〈実施例7〉トナーは実施例2と同様のも
のを用いた。トナー担持体は、塗工液を製造する際、導
電性球状炭素粒子A−2の添加量を2.5部に減ずる以
外は、実施例3と同様に製造し、Ra=1.0のトナー
担持体を作製した。トナー規制部材に関しても評価は実
施例1と同様にして行なった。結果を表1に示す。
【0145】〈実施例8〉トナーは実施例6で使用した
ものを用い、トナー担持体は実施例7で使用したものを
用い、以下実施例7と同様にして評価を行なった。結果
を表1に示す。
【0146】〈比較例1〉トナーは、粒度がX=7.5
μm,Y=5.0%のものを使用し、第一の無機微粉体
としてM−3〔疎水化処理なしシリカ微粉体,比表面積
130m2/g,嵩密度30g/リットル〕を使用する
以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
【0147】トナー担持体に関しては、実施例1で製造
した原液380部に、導電性球状粒子A−1の代わり
に、個数平均粒径が11.5μmの、導電性を有しない
球状PMMA粒子B1を10部添付する以外は実施例1
と同様にして、Ra=2.5の本比較例のトナー担持体
を作製した。
【0148】以下実施例1と同様にして評価を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0149】〈比較例2〉トナーは、粒度がX=3.3
μm,Y=30%のものを使用する以外は、比較例1と
同様の方法で作製した。
【0150】トナー担持体に関しては、実施例1で製造
した原液380部に導電性球状粒子A−1の代わりに、
個数平均粒径17.0μmのグラファイト粒子B2を1
0部添加する以外は、実施例1と同様にしてRa=2.
5の本比較例のトナー担持体を作製した。
【0151】以下実施例1と同様にして評価を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0152】
【表1】
【0153】
【発明の効果】本発明は、特定のトナー担持体と、特定
の粒度分布を有する超微粒子トナーを用いることによ
り、繰り返し耐久においても文字シャープ性が良好で、
スリーブゴーストが発生し難く、さらに超微粒子トナー
を使用する場合においてもスリーブ融着の発生のない画
像形成方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法に用いる画像形成装置の
一例の概略を示した図である。
【符号の説明】
1 潜像担持体 2 1次帯電装置 3 露光光学系 4 現像装置 5 トナー担持体 6 トナー層厚規制部材 7 トナー撹拌手段 8 現像バイアス電源 9 転写装置 10 転写電流発生装置 11 クリーニング手段 12 定着装置 13 磁性トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 吉寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 審査官 吉野 公夫 (56)参考文献 特開 平8−76408(JP,A) 特開 平6−51618(JP,A) 特開 平7−225494(JP,A) 特開 平7−311474(JP,A) 特開 平6−332253(JP,A) 特開 平7−13417(JP,A) 特開 平6−242672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 501 G03G 15/08 507 G03G 9/08 G03G 9/08 341

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体と対向したトナー担持体
    上にトナー層を形成して、静電潜像担持体上の静電潜像
    を現像する工程を有する画像形成方法において、 該トナー担持体が少なくとも基体及び導電性被覆層を有
    し、該基体表面が導電性被覆層で被覆されており、該導
    電性被覆層が、少なくとも個数平均粒径が0.3〜30
    μmでかつ真密度が3g/cm3以下の導電性球状粒子
    を結着樹脂中に分散含有してなる被膜からなり、該導電
    性球状粒子が、球状樹脂粒子表面を導電性処理したもの
    であり、 該トナーは少なくともトナー粒子及び無機微粉体より構
    成され、該トナーの粒度分布が、重量平均粒径(D4
    をX(μm)、個数分布から求めた個数基準の3.17
    μm以下の個数%をY(%)とした時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たすことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 該導電性球状粒子が、球状フェノール樹
    脂粒子の表面をバルクメソフェーズピッチ粉末で被覆
    し、黒鉛化したものであることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該トナー担持体上に形成されるトナー層
    の単位面積当たりのコート量が、 w/ρ=0.2〜0.8 w;トナー担持体表面1cm2あたりのトナーコート重
    量(mg) ρ;トナー真密度(g/cm3) を満たすように設定され、該トナー担持体表面の平均粗
    度Raが1.8以下であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 該無機微粉体がシリコーンオイル若しく
    はシリコーンワニスを含有することを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 該無機微粉体は、シランカップリング剤
    及びシリコーンオイルまたはシリコーンワニスにより処
    理されており、嵩密度が30〜60g/リットルで比表
    面積が80〜140m2/gであることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該トナー中に、シリコーンオイルまたは
    シリコーンワニスを20〜90重量%含有し、嵩密度が
    200〜800g/リットルで比表面積が0.01〜5
    0m2/gである第二の無機微粉体を含有することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】 該トナーが磁性体を含有することを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  8. 【請求項8】 該現像工程において、静電潜像担持体と
    トナー担持体との間に交互バイアス、パルスバイアス及
    び/または直流バイアスが印加されていることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 静電潜像担持体と対向したトナー担持体
    上にトナー層を形成して、静電潜像担持体上の静電潜像
    を現像する工程を有する画像形成方法に用いられるトナ
    ーであって、 該トナー担持体が少なくとも基体及び導電性被覆層を有
    し、該基体表面が導電性被覆層で被覆されており、該導
    電性被覆層が、少なくとも個数平均粒径が0.3〜30
    μmでかつ真密度が3g/cm3以下の導電性球状粒子
    を結着樹脂中に分散含有してなる被膜からなり、該導電
    性球状粒子が、球状樹脂粒子表面を導電性処理したもの
    であり、 該トナーは少なくともトナー粒子及び無機微粉体より構
    成され、該トナーの粒度分布が、重量平均粒径(D4
    をX(μm)、個数分布から求めた個数基準の3.17
    μm以下の個数%をY(%)とした時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たすことを特徴とするトナー。
  10. 【請求項10】 該導電性球状粒子が、球状フェノール
    樹脂粒子の表面をバルクメソフェーズピッチ粉末で被覆
    し、黒鉛化したものであることを特徴とする請求項9に
    記載のトナー。
  11. 【請求項11】 該トナー担持体上に形成されるトナー
    層の単位面積当たりのコート量が、 w/ρ=0.2〜0.8 w;トナー担持体表面1cm2あたりのトナーコート重
    量(mg) ρ;トナー真密度(g/cm3) を満たすように設定され、該トナー担持体表面の平均粗
    度Raが1.8以下であることを特徴とする請求項9又
    は10に記載のトナー。
  12. 【請求項12】 該無機微粉体がシリコーンオイル若し
    くはシリコーンワニスを含有することを特徴とする請求
    項9乃至11のいずれかに記載のトナー。
  13. 【請求項13】 該無機微粉体は、シランカップリング
    剤及びシリコーンオイルまたはシリコーンワニスにより
    処理されており、嵩密度が30〜60g/リットルで比
    表面積が80〜140m2/gであることを特徴とする
    請求項9乃至12のいずれかに記載のトナー。
  14. 【請求項14】 該トナー中に、シリコーンオイルまた
    はシリコーンワニスを20〜90重量%含有し、嵩密度
    200〜800g/リットルで比表面積が0.01〜
    50m2/gである第二の無機微粉体を含有することを
    特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のトナ
    ー。
  15. 【請求項15】 該トナーが磁性体を含有することを特
    徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載のトナー。
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