JP2002072668A - 現像剤担持体及び現像装置 - Google Patents

現像剤担持体及び現像装置

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JP2002072668A
JP2002072668A JP2000266584A JP2000266584A JP2002072668A JP 2002072668 A JP2002072668 A JP 2002072668A JP 2000266584 A JP2000266584 A JP 2000266584A JP 2000266584 A JP2000266584 A JP 2000266584A JP 2002072668 A JP2002072668 A JP 2002072668A
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Satoshi Otake
智 大竹
Naoki Okamoto
直樹 岡本
Yasuhide Goseki
康秀 後関
Kenji Fujishima
健司 藤島
Masayoshi Shimamura
正良 嶋村
Kazunori Saiki
一紀 齊木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トナーの過剰帯電を防止し、且つ、トナーの
帯電量を高めに保持させ、現像剤担持体上へのトナー融
着が発生しにくく、これらによって引き起こされる画像
濃度の低下、白筋及びブロッチ等の発生が有効に防止さ
れ、しかも、種々の環境下における長期耐久においても
安定な画像が得られ現像剤担持体、及び該現像剤担持体
を有する現像装置の提供。 【解決手段】 静電潜像担持体上に形成された潜像を現
像剤担持体14により担持搬送された現像剤により現像
し、可視像化する現像装置に用いられる現像剤担持体で
あって、少なくとも基体及び基体表面に形成された樹脂
層13を有し、樹脂層に用いられている結着樹脂に、少
なくともビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリ
ルアミド系単量体との共重合体を有する現像剤担持体、
及び現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法及び磁気記録法等に用いられる静電潜像担持体上
に形成された潜像を現像剤により現像して顕像化するた
めの現像装置及び現像剤担持体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、静電潜像担持体としての
感光ドラム表面に形成された静電潜像を、一成分系現像
剤であるトナーによって顕像化する現像装置としては、
トナー粒子相互の摩擦、現像剤担持体としての現像スリ
ーブとトナー粒子との摩擦、及び現像スリーブ上のトナ
ー塗布量を規制する部材(現像剤層厚規制部材)とトナ
ー粒子との摩擦等により、トナー粒子に正或いは負の電
荷を与え、この帯電されたトナーを現像スリーブ上に極
めて薄く塗布し、感光ドラムと現像スリーブとが対向し
ている現像領域に搬送して、該現像領域において、トナ
ーを感光ドラム表面の静電潜像に飛翔及び付着させ、感
光ドラム上の静電潜像をトナー像として顕像化する方式
のものがある。
【0003】上述したような従来の現像装置に用いられ
る現像剤担持体は、例えば、金属、合金又は金属化合物
を円筒状に成形し、その表面を、電解、ブラスト及びヤ
スリ等で所定の表面粗度になるように処理したものが用
いられている。しかしながら、このような現像剤担持体
を使用した場合には、現像剤層厚規制部材によって現像
剤担持体表面に形成される現像剤層において、現像剤担
持体の表面近傍に存在する現像剤が非常に高い電荷を有
する結果、現像剤担持体表面に鏡映力によって強烈に引
きつけられてしまい、トナーと現像剤担持体との摩擦機
会が持てなくなり、トナーが好適な電荷を持てなくなる
ことが生じる。このため、このような状況下で画像を形
成すると、充分な現像及び転写が行われず、画像濃度ム
ラや文字飛び散り等の多い画像となることが起こる。
【0004】一方、近年では、省エネのために要求され
る現像剤の低温定着化や高精細画像形成を実現すべく、
トナーの小粒径化が望まれている。そして、このような
小粒径のトナーを用いる機種において上記したような従
来の現像剤担持体を使用すると、下記に説明するよう
に、充分に現像剤の低温定着化及び高精細画像の形成を
実現させることが困難になる場合があった。例えば、現
像剤の低温定着化を目的として、現像剤のガラス転移温
度Tgをより低めに設定したり、現像剤中にワックス等
の低融点物質を多めに添加したりすることが行なわれる
が、これらの現像剤は、電子写真装置等の装置本体の昇
温等に影響されて、現像剤担持体上に融着し易く、その
結果、形成される画像に、画像濃度の低下、白筋或いは
ブロッチ等を生じる場合がある。
【0005】又、特開平01−112253号公報や特
開平02−284158号公報等には、高画質化及び高
精細化のために、粒径の小さいトナーを用いることが提
案されている。このような粒径の小さいトナーでは、単
位重量当りの表面積が大きくなるために表面電荷が大き
くなり易く、所謂チャージアップ現象によりトナーが現
像剤担持体に固着し、その結果、新たに現像剤担持体上
に供給されてきた現像剤が帯電されにくくなり、現像剤
の帯電量が不均一となり易い。現像剤の帯電量が不均一
となると、画像上にスリーブゴーストが発生し易く、特
に得られる画像がベタ画像やハーフトーン画像等である
場合においては、スジ状画像やモヤ状画像等のある不均
質な画像となり易い。
【0006】これに対し、特開平01−277256号
公報及び特開平03−36570号公報等に、このよう
な過剰な電荷を有する現像剤の発生や、現像剤担持体へ
の現像剤の強固な付着を防止するため、樹脂中に、カー
ボンやグラファイトの如き導電性物質や固体潤滑剤等の
粉末を分散させた樹脂組成物からなる被膜(樹脂層)を
現像剤担持体上に形成する方法が提案されている。かか
る方法を用いることによって、上記した現象が大幅に軽
減されることが認められる。しかしながら、この方法で
は、上記に挙げた粉末を多量に添加した場合には、チャ
ージアップやスリーブゴーストに対しては良好となるも
のの、被膜の表面が削れ易くなり、耐久を進めていった
場合、現像剤担持体の表面粗さが不均一となり、トナー
への帯電が不均一となり易い。一方、逆に、粉末の添加
量が少量であると、チャージアップやスリーブゴースト
の発生を抑制する効果が十分に得られないという問題が
残る。
【0007】特開平02−304468号公報において
は、樹脂被覆層中に固体潤滑剤及びカーボンの如き導電
性微粉末、更に球状粒子を分散させた導電性樹脂層を金
属基体上に設けた現像スリーブが提案されている。この
現像スリーブでは、現像スリーブ被覆層表面の形状が均
一化し、更に耐久における表面粗さの変化も少ないこと
から、スリーブ上のトナーコーティングが安定化するた
めトナーの帯電が均一化し、この結果、スリーブゴース
トの発生、画像濃度の劣化、ベタ画像等におけるスジ・
ムラ等の発生が抑制されて、画質がより安定化する。し
かしながら、この現像スリーブにおいても耐摩耗性は完
全ではなく、更なる長期における耐久においては、導電
性被覆層に摩耗が生じ、その場合にはトナーの帯電が不
安定となり、画像不良の原因となる。又、前記したよう
な低温定着トナーを用いた場合には、摩耗に起因して、
トナーによるスリーブ汚染及び融着が発生する可能性が
あり、これまた画像不良の原因となり易い。
【0008】又、特開平08−240981号公報にお
いては、導電性被覆層中に分散した球状粒子を導電性球
状粒子とすることで、更に耐摩耗性を向上させ、現像ス
リーブ表面の形状を更に安定させると共に、トナーの帯
電を更に向上させ、且つ、導電性被覆層である樹脂層が
多少摩耗した際にも、トナーによるスリーブ汚染及び融
着を抑制することのできる表面層を有する現像スリーブ
が提案されている。しかしながら、更に長期に渡っての
優れた現像特性、及び、スリーブゴーストや、スジ・ム
ラ等が抑制された画像性が良好で、いかなる環境下にお
いても幅広い現像ラチチュードを有する現像スリーブの
開発が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、現像装置中で生じるトナーの過剰帯電を防止し、且
つ、トナーの帯電量を高めに保持させ、又、現像剤担持
体上へのトナー融着が発生しにくく、これらのことによ
って引き起こされる画像濃度の低下、白筋及びブロッチ
等の発生を有効に防止し得る現像剤担持体、及び該現像
剤担持体を有する現像装置を提供することにある。又、
本発明の目的は、特に粒径の小さいトナーを用いた場合
に現れる、現像剤担持体表面でのトナーの不均一な帯電
を抑制し、トナーに適正な帯電量を与えることのできる
現像剤担持体、及び該現像剤担持体を有する現像装置を
提供することにある。又、本発明の目的は、常温常湿の
環境下においては勿論のこと、高温高湿度或いは低湿度
の厳しい環境下においても良好な画像が得られる現像剤
担持体、及び該現像剤担持体を有する現像装置を提供す
ることにある。又、本発明の目的は、耐摩耗性に優れた
現像剤担持体(現像スリーブ)を提供することによっ
て、あらゆる環境下における長期耐久においても、安定
な画像が得られる現像剤担持体、及び該現像剤担持体を
有する現像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、静電潜像担持
体上に形成された潜像を現像剤担持体により担持搬送さ
れた現像剤により現像し、可視像化する現像装置に用い
られる現像剤担持体であって、少なくとも基体及び基体
表面に形成された樹脂層を有し、該樹脂層に用いられて
いる結着樹脂に、少なくともビニル系重合性単量体とス
ルホン酸含有アクリルアミド系単量体との共重合体が含
有されていることを特徴とする現像剤担持体である。
【0011】又、本発明は、現像容器内に収容された現
像剤を現像剤担持体上に担持し、該現像剤担持体上に現
像剤層厚規制部材により現像剤の薄層を形成しながら、
現像剤を潜像担持体と対向する現像領域へと搬送し、該
現像領域で、潜像担持体上の潜像を現像剤により現像し
て可視像化する現像装置において、上記現像剤担持体を
用いたことを特徴とする現像装置である。
【0012】更に、本発明の好ましい形態としては、ビ
ニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリルアミド系
単量体との共重合比(重量%)が、98:2〜80:2
0であり、且つ、重量平均分子量Mwが2,000〜5
0,000の共重合体であることが挙げられる。より好
ましい形態としては、上記共重合体が、ビニル系重合性
単量体と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸との共重合体であることが挙げられる。導電性樹
脂層に用いられている結着樹脂に、シリコーン樹脂、ス
チレン系樹脂及びアクリル系樹脂のいずれかの樹脂が含
有された形態が挙げられる。
【0013】更に、本発明の好ましい形態としては、前
記樹脂層が、導電性微粉末及び/又は固体潤滑剤を含有
した導電性樹脂層であることが挙げられ、中でも、該導
電性樹脂層に、更に個数平均粒径が0.3〜30μmの
樹脂層表面に凹凸を形成するための粒子が含有されてい
る形態が挙げられる。又、該樹脂層表面に凹凸を形成す
るための粒子の形状が球状であり、且つ、真密度が3g
/cm3以下であるもの、或いは、樹脂層表面に凹凸を
形成するための粒子が、導電性の球状粒子であるもので
あることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、好ましい実施の形態を挙げ
て、本発明を詳細に説明する。本発明者らは、上記した
従来技術の課題について鋭意検討を行った結果、現像剤
担持体表面に形成する樹脂層を構成する結着樹脂中に、
少なくともビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アク
リルアミド系単量体との共重合体を含有させることによ
り、現像剤を迅速に帯電させ、且つ、高めに保持できる
ことが可能であるにもかかわらず、トナーによる現像ス
リーブの汚染が生じ難く、又、高湿環境においても高い
帯電量が得られ、低湿環境においても帯電過剰となるこ
とのない現像剤担持体を得ることが可能となることを知
見して本発明に至った。
【0015】本発明において使用する上記共重合体は、
ビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリルアミド
系単量体との比が98:2〜80:20の共重合体であ
り、且つ、重量平均分子量が2,000〜50,000
の重合体であることが好ましい。共重合体におけるスル
ホン酸含有アクリルアミド系単量体の割合が2重量%よ
り少なくなると、トナーに対して正電荷を誘起させる能
力に劣る傾向にある。一方、共重合体におけるスルホン
酸含有アクリルアミド系単量体の割合が20重量よりも
多くなると、耐湿性等の環境安定性の悪化や、被膜特性
の低下等が生じるので好ましくない。又、使用する重合
体の重量平均分子量が2,000よりも少なくなると、
低分子量成分が多過ぎるため、トナーがスリーブに付着
又は固着し易くなったり、樹脂層の帯電付与性が低下す
る。一方、重合体の重量平均分子量が50,000より
も大きくなると、樹脂層を形成する他の樹脂との相溶性
が悪化し、環境変動や経時により安定した帯電性が得ら
れなくなる。又、分子量が高過ぎると、溶媒中における
樹脂粘度が高くなって塗工不良を生じたり、顔料類を添
加した場合には分散不良の原因となり、被覆する樹脂層
の組成が不均一になってトナー帯電が安定せず、更に、
樹脂被覆層の表面粗さが安定せず、耐摩耗性が減少する
等の原因となる。
【0016】本発明において上記共重合体を製造するの
に用いることのできるビニル系重合性単量体としては、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート、iso−ブチルメタクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ジメチル(アミノ)エチルメ
タクリレート、ジエチル(アミノ)メタクリレート、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ル酸、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等が挙げられ
る。これらは単独で、若しくは、2種以上を混合して使
用することができる。好ましい組み合わせとしては、ス
チレンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル
との組み合わせが挙げられる。尚、一般に、トナー用結
着剤樹脂のガラス転移点は、70℃以下乃至60℃以下
である場合が多いので、上記ビニル系重合性モノマーを
使用するに際しては、基体を被覆して形成した樹脂層表
面へのトナーの付着を避ける上で、65℃以上、好まし
くは70℃以上、更に好ましくは90℃以上のガラス転
移点を有する被覆膜(樹脂層)が形成されるように、適
宜に材料を選択して被覆用の重合体とするのが好まし
い。
【0017】又、上記に挙げたようなビニル系重合性単
量体と共重合させるスルホン酸含有アクリルアミド系単
量体としては、例えば、2−アクリルアミドプロパンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−n−ブタンスルホン
酸、2−アクリルアミド−n−ヘキサンスルホン酸、2
−アクリルアミド−n−オクタンスルホン酸、2−アク
リルアミド−n−ドデカンスルホン酸、2−アクリルア
ミド−n−テトラデカンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミ
ド−2−フェニルプロパンスルホン酸、2−アクリルア
ミド−2,2,4−トリメチルペンタンスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルフェニルエタンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−(4−クロロフェニル)
プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−カルボ
キシメチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−
2−(2−ピリジル)プロパンスルホン酸、2−アクリ
ルアミド−1−メチルプロパンスルホン酸、3−アクリ
ルアミド−3−メチルブタンスルホン酸、2−メタクリ
ルアミド−n−デカンスルホン酸及び2−メタクリルア
ミド−n−テトラデカンスルホン酸等を挙げることがで
きる。これらの中でも特に、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸を用いることが好ましい。
【0018】前記ビニル系重合性単量体と、スルホン酸
含有アクリルアミド系単量体を共重合させるに際して用
いることのできる重合開始剤としては、過酸化物開始剤
又はアゾ系開始剤等が挙げられる。中でも、その分解物
がカルボキシル基を有し、負帯電性に効果のある過酸化
物開始剤を用いることが好ましく、その開始剤をモノマ
ー混合物に対して、0.5〜5重量%の範囲で用いると
よい。又、その重合法としては、溶液重合、懸濁重合及
び塊状重合等いずれの方法を用いることも可能であり、
特に限定するものではないが、メタノール、イソプロパ
ノール及びブタノール等の低級アルコールを含む有機溶
剤中で、上記モノマー混合物を共重合させる溶液重合法
を採用するのが特に好ましい。
【0019】次に、上記のような成分からなる樹脂層を
有する本発明の現像剤担持体の他の構成について説明す
る。本発明の現像剤担持体は、基体表面に、上記した材
料で形成された樹脂層を有するが、現像剤担持体に用い
られる基体としては、例えば、金属、樹脂、ゴム或いは
その複合材で作られた円柱状部材、円筒状部材及びベル
ト状部材が適用可能である。これらの中でも特に円筒管
が好適に用いられる。円筒管としては、例えば、アルミ
ニウム、ステンレン鋼及び真鍮の如き非磁性の金属又は
合金を円筒状に成型し、その後、研磨及び研削を施した
ものが好適に用いられる。これらの金属円筒管は、画像
の均一性をよくするために、高精度に成型或いは加工さ
れて用いられる。例えば、長手方向の真直度は、好まし
くは30μm以下、より好ましくは20μm以下がよ
く、スリーブと感光ドラムとの間隙の振れ、例えば、垂
直面に対し均一なスペーサーを介して突き当て、スリー
ブを回転させた場合の垂直面との間隙の振れも、好まし
くは30μm以下、より好ましくは20μm以下である
ことがよい。
【0020】更に、本発明の現像剤担持体においては、
上記したような基体の表面を被覆して樹脂層を形成する
が、該樹脂層の形成に用いられる結着樹脂として、前記
したビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリルア
ミド系単量体との共重合体を含有する。ここで、該共重
合体に、必要に応じて他の公知の樹脂に含有させて使用
してもよい。この際に使用できる樹脂としては、例え
ば、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエーテルスル
ホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹
脂及びアクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリエステル
樹脂、アルキッド樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂及
びシリコーン樹脂等の熱或いは光硬化性樹脂等を使用す
ることができる。これらの中でも、シリコーン樹脂及び
フッ素樹脂のような離型性のあるもの、或いは、ポリエ
ーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオ
キサイド、スチレン系樹脂及びアクリル系樹脂のような
機械的性質に優れたもの等を用いることがより好まし
い。
【0021】更に、本発明の現像剤担持体を構成する基
板表面に被覆する樹脂層に、導電性微粉末及び/又は固
体潤滑剤を含有させて導電性樹脂層とすることが好まし
い。潤滑性物質は、摩擦帯電付与材であり、該潤滑性物
質が分散された樹脂層を基体表面に形成することで、よ
り本発明の効果が促進できる。この際に使用することの
できる潤滑性物質としては、例えば、グラファイト、二
硫化モリブデン、窒化硼素、雲母、フッ化グラファイ
ト、銀−セレン化ニオブ、塩化カルシウム−グラファイ
ト、滑石及びステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等の固
体潤滑剤が挙げられる。これらの中でも特にグラファイ
トが、被覆樹脂層の導電性を損なわないので好ましく用
いられる。これらの固体潤滑剤は、その個数平均粒径
が、好ましくは、0.2〜20μm程度のもの、より好
ましくは1〜15μmのものを使用するとよい。
【0022】上記したような固体潤滑剤の添加量として
は、結着樹脂100重量部に対して、10〜120重量
部の範囲であれば、特に好ましい結果を与える。即ち、
添加量が120重量部を超えた場合は、被覆した樹脂層
の強度の低下及びトナーの帯電量の低下が認められ、一
方、10重量部未満では、長期にわたって使用した場合
等、本発明の現像剤担持体を構成する樹脂層表面におけ
るトナー付着を防止する効果が少なくなる傾向がある。
【0023】本発明では、基材表面に形成する樹脂層の
体積抵抗を調整するため、固体潤滑剤の他に結着樹脂中
に導電性微粒子を分散含有させてもよい。この際に使用
する導電性微粒子としては、個数平均粒径が20μm以
下のものが好ましい。より好ましくは、10μm以下の
ものが好ましく、又、表面に凹凸が形成されるのを避け
るためには1μm以下のものを使用することが好まし
い。
【0024】本発明で使用することのできる導電性微粒
子としては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラ
ック、サーマルブラック、アセチレンブラック及びチャ
ンネルブラック等のカーボンブラック;酸化チタン、酸
化スズ、酸化亜鉛、酸化モリブデン、チタン酸カリ、酸
化アンチモン及び酸化インジウム等の金属酸化物等;ア
ルミニウム、銅、銀、ニッケル等の金属、グラファイ
ト、金属繊維及び炭素繊維等の無機系充填剤等が挙げら
れる。上述した導電性微粒子の添加量としては、結着樹
脂100重量部に対して100重量部以下の範囲で使用
するのが特に好ましい結果を与える。即ち、100重量
部を超えると樹脂層の被膜強度の低下、及び、トナーの
帯電量の低下が認められる。
【0025】本発明の現像剤担持体の樹脂層の好ましい
構成としては、上記に述べた添加物質に加えて、更に、
個数平均粒径が0.3〜30μmの被覆した樹脂層表面
に凹凸を形成するための粒子を樹脂層中に分散させ、現
像剤担持体の表面粗さを安定化させ、現像剤担持体上の
トナーコート量を最適化することが挙げられる。それに
より、前記ビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アク
リルアミド系単量体との共重合体によって得られる摩擦
帯電付与効果を十分に発揮させることが可能となる。該
粒子は、現像剤担持体の樹脂層表面に均一な表面粗度を
保持させると同時に、樹脂層表面が摩耗した場合でも樹
脂層の表面粗度の変化が少なく、且つ、トナー汚染やト
ナー融着を発生しにくくする効果がある。
【0026】本発明の現像剤担持体を構成する基材表面
に被覆された樹脂層表面に凹凸を形成するために用いる
上記粒子としては、個数平均径が0.3〜30μm、好
ましくは2〜20μmを用いるとよい。該粒子の個数平
均粒径が0.3μm未満では表面に均一な粗さを付与す
る効果と帯電性能を高める効果が少なく、現像剤への迅
速且つ均一な帯電が不十分となると共に、樹脂層の磨耗
によるトナーのチャージアップ、トナー汚染及びトナー
融着が発生し、ゴーストの悪化、画像濃度低下を生じ易
くなるため好ましくない。個数平均粒径が30μmを超
える場合には、樹脂層表面の粗さが大きくなり過ぎ、ト
ナーの帯電が十分に行なわれにくくなってしまうと共
に、樹脂層の機械的強度が低下してしまうため好ましく
ない。
【0027】本発明において、前記樹脂層表面に凹凸を
形成するための粒子は球状であることが望ましい。ここ
で言う球状粒子における球状とは、粒子の長径/短径の
比が1.0〜1.5程度のものを意味しており、本発明
において好ましくは、長径/短径の比が1.0〜1.2
の粒子を使用することが好ましい。球状粒子の長径/短
径の比が1.5を超える場合には、樹脂層表面粗さの不
均一化が発生し、トナーの迅速且つ均一な帯電化及び導
電性樹脂層の強度の点で好ましくない。
【0028】更に好ましくは、球状粒子の真密度は、3
g/cm3以下、好ましくは2.7g/cm3以下、より
好ましくは0.9〜2.3g/cm3であることがよ
い。即ち、球状粒子の真密度が3g/cm3を超える場
合には、樹脂層中での球状粒子の分散性が不十分となる
ため、樹脂層表面に均一な粗さを付与しにくくなる。
又、塗料の保存安定性がよくないため、ここでも均一表
面凹凸を有する摩擦帯電付与部材表面が得にくくなる。
球状粒子の真密度が0.9g/cm3より小さい場合に
も、樹脂層中での球状粒子の分散性及び保存安定性が不
十分となる。
【0029】本発明に用いられる球状粒子は、公知の球
状粒子が使用可能である。例えば、球状の樹脂粒子、球
状の金属酸化物粒子及び球状の炭素化物粒子等が挙げら
れる。球状の粒子としては、例えば、懸濁重合、分散重
合法等による球状の樹脂粒子等が用いられる。これらの
中でも、球状の樹脂粒子を用いれば、より少ない添加量
で、現像剤担持体表面に好適な表面粗さが得られ、更に
均一な表面状態が得られ易いので好ましい。このような
球状粒子としては、例えば、ポリアクリレート及びポリ
メタクリレート等のアクリル系樹脂粒子、ナイロン等の
ポリアミド系樹脂粒子、ポリエチレン及びポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒
子、フェノール系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、
スチレン系樹脂粒子及びベンゾグアナミン粒子、等々が
挙げられる。粉砕法により得られた樹脂粒子に、熱的に
或いは物理的な球形化処理を行ってから用いてもよい。
【0030】又、上記に挙げたような球状粒子の表面に
無機物を付着或いは固着させて用いてもよい。この際に
用いることのできる無機微粉体としては、例えば、Si
2、SrTiO3、CeO2、CrO、Ai23、Zn
O及びMgOの如き酸化物、Si34の如き窒化物、S
iCの如き炭化物、CaSO4、BaSO4及びCaCO
3の如き硫酸塩、炭酸塩、等々が挙げられる。このよう
な無機微粉末は、カップリング剤により有機処理したも
のを用いてもよい。
【0031】特に、結着樹脂との密着性を向上させる目
的、或いは、粒子に疎水性を与える等々の目的では、カ
ップリング剤により処理した無機微粉末を用いることが
好ましい。この際に用いるカップリング剤としては、例
えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤及
びジルコアルミネートカップリング剤等がある。より具
体的には、例えば、シランカップリング剤としては、ヘ
キサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチル
クロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジ
クロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチ
ルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベン
ジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロ
ルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−ク
ロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルク
ロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメ
チルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレ
ート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニル
ジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3
−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェ
ニルテトラメチルジシロキサン、及び、1分子当たり2
〜12個のシロキサン単位を有し、末端に位置する単位
に夫々1個宛の硅素原子に結合した水酸基を含有したジ
メチルポリシロキサン等が挙げられる。このようなカッ
プリング剤で処理された無機微粉末が表面に付着或いは
固着された球状樹脂粒子等を用いれば、添加させる球状
粒子の樹脂層中への分散性が良好となり、形成される樹
脂層表面の均一性、耐汚染性、トナーへの帯電付与性及
び耐磨耗性等を向上させることができる。
【0032】又、本発明で使用する上記したような構成
の球状粒子は、導電性を有するものであることがより好
ましい。即ち、球状粒子に導電性を持たせることによっ
て、その導電性のゆえに粒子表面にチャージが蓄積しに
くくなるので、現像スリーブ表面へのトナー付着の軽減
やトナーの帯電付与性を向上させることができる。本発
明において好適な球状粒子の導電性としては、体積抵抗
値が106Ω・cm以下、より好ましくは10-3〜106
Ω・cmの粒子であることが好ましい。即ち、球状粒子
の体積抵抗が106Ω・cmを超えると、摩耗によって
樹脂層表面に球状粒子が露出して部分的に絶縁性となる
ため、これが核となりトナーの汚染や融着が発生し易く
なると共に、迅速、且つ、均一な帯電が行われにくくな
る恐れがある。
【0033】本発明で好適に用いることができる導電性
球状粒子を得る方法としては、以下に述べるような方法
が好ましいが必ずしもこれらに限定されるものではな
い。本発明に用いられる特に好ましい導電性球状粒子を
得る方法としては、例えば、球状の樹脂粒子やメソカー
ボンマイクロビーズを焼成することにより炭素化及び/
又は黒鉛化して、低濃度且つ良導電性の球状炭素粒子を
得る方法が挙げられる。そして、球状の樹脂粒子に用い
られる樹脂材料としては、例えば、フェノール樹脂、ナ
フタレン樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、ジビニルベ
ンゼン重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体及
びポリアクリロニトリルが挙げられる。又、メソカーボ
ンマイクロビーズは、通常、中ピッチを加熱焼成してい
く過程で生成する球状結晶を多量のタール、中油及びキ
ノリン等の溶剤で洗浄することによって製造することが
できる。
【0034】より好ましい導電性球状粒子を得る方法と
しては、フェノール樹脂、ナフタレン樹脂、フラン樹
脂、キシレン樹脂、ジビニルベンゼン重合体、スチレン
−ジビニルベンゼン共重合体及びポリアクリロニトリル
等の球状樹脂粒子表面に、メカノケミカル法によってバ
ルクメソフェーズピッチを被覆し、被覆された粒子を酸
化性雰囲気下で熱処理した後に焼成して炭素化及び/又
は黒鉛化し、導電性の球状炭素粒子を得る方法が挙げら
れる。
【0035】上記した方法で得られる導電性の球状炭素
粒子は、上記したいずれの方法においても、焼成条件を
変化させることによって得られる球状炭素粒子の導電性
をある程度は制御することが可能であり、本発明で使用
する導電性を有する球状粒子として好ましく使用でき
る。又、上記の方法で得られる球状炭素粒子は、場合に
よっては、更に導電性を高めるために、導電性球状粒子
の真密度が3g/cm3を超えない程度の範囲で、導電
性の金属及び/又は金属酸化物のめっきを施していても
よい。
【0036】本発明に好適に用いられる導電性球状粒子
を得る他の方法としては、球状の樹脂粒子からなる芯粒
子に対して、芯粒子の粒径よりも小さい導電性微粒子を
適当な配合比で機械的に混合することによって、ファン
デルワールス力及び静電気力の作用により芯粒子の周囲
に均一に導電性微粒子を付着させた後、例えば、機械的
衝撃力を付与することによって生ずる局部的温度上昇に
よって芯粒子表面を軟化させ、芯粒子表面に導電性微粒
子を成膜して導電化処理した球状樹脂粒子を得る方法が
挙げられる。
【0037】上記の芯粒子には、有機化合物からなる真
密度の小さい球形の樹脂粒子を使用することが好まし
く、樹脂としては、例えば、PMMA、アクリル樹脂、
ポリブタジエン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、又はこれらの共
重合体、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ナイロン、フッ素系樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ系樹脂及びポリエステル樹脂が挙げられ
る。芯粒子(母粒子)の表面に成膜する際に使用される
導電性微粒子(小粒子)としては、導電性微粒子被膜を
均一に設けるために、小粒子の粒径が母粒子の粒径の1
/8以下のものを使用するのが好ましい。
【0038】更に、本発明に用いることのできる導電性
球状粒子を得る他の方法としては、球状樹脂粒子中に導
電性微粒子を均一に分散させることにより、導電性微粒
子が分散された導電性球状粒子を得る方法が挙げられ
る。球状樹脂粒子中に導電性微粒子を均一に分散させる
方法としては、例えば、結着樹脂と導電性微粒子とを混
練して導電性微粒子を分散させた後、冷却固化し、所定
の粒径に粉砕し、機械的処理及び熱的処理により球形化
して導電性球状粒子を得る方法、又は、重合性単量体中
に重合開始剤、導電性微粒子及びその他の添加剤を加
え、分散機によって均一に分散せしめた単量体組成物
を、分散安定剤を含有する水相中に撹拌機によって所定
の粒子径になるように懸濁させて重合を行い、導電性微
粒子が分散された球状粒子を得る方法が挙げられる。
【0039】上記したような各種の方法で得られる導電
性微粒子が分散された導電性球状粒子においても、前記
した芯粒子よりも小さい粒径の導電性微粒子と適当な配
合比で機械的に混合して、ファンデルワールス力及び静
電気力の作用により導電性球状粒子の周囲に均一に導電
性微粒子を付着させた後、例えば、機械的衝撃力を付与
することにより生ずる局部的温度上昇により導電性球状
粒子の表面を軟化させ、該表面に導電性微粒子を成膜し
て、更に導電性を高めて使用してもよい。
【0040】本発明において、個数平均粒径の測定に
は、マルチサイザーII型(コールター製)に100μm
アパーチャー(3.0μm以下の粒子は50μmアパー
チャー)を取付けて測定を行った。導電性の粒子の測定
は、粒度分布計LS−130型(コールター製)にリキ
ッドモジュールを取付けて測定した。
【0041】本発明の現像剤担持体の表面を構成する樹
脂層に添加し、導電性を付与する材料としては、一般に
公知の導電性微粉末が挙げられる。例えば、銅、ニッケ
ル、銀及びアルミニウム等の金属或いは合金の粉体、酸
化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ及び酸化チタ
ン等の金属酸化物、カーボンファイバー、カーボンブラ
ック及びグラファイト等の炭素系の導電性微粉末等が挙
げられる。導電性微粉末の添加量は、その現像システム
により異なるが、例えば、ジャンピング現像法におい
て、一成分絶縁性現像剤を用いる場合には、導電性樹脂
層の体積抵抗値が、103Ω・cm以下になるように添
加することが好ましい。カーボンブラック、とりわけ導
電性のアモルファスカーボンは、特に電気伝導性に優
れ、他の物質に比べて、少量の添加で導電性を付与する
ことができ、添加量のコントロールにより、ある程度任
意の抵抗値を得ることができるので好適である。
【0042】次に、以上に説明した構成を有する本発明
の現像剤担持体の表面に担持させる現像剤について説明
する。現像剤を構成するトナーは、主として、結着樹
脂、離型剤、荷電制御剤及び着色剤等を溶融混練し、固
化した後粉砕し、しかる後、分級等をして粒度分布を揃
えた着色樹脂微粉体である。トナーに用いられる結着樹
脂としては、一般に公知の樹脂が使用可能である。例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、p−クロルスチレ
ン等のスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体、スチレン−ジメチルアミノエチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル
酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポ
リメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、
ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンポリビ
ニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロ
ジン、テンペル樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環
族炭化水素樹脂及び芳香族系石油樹脂等を、単独或いは
混合して使用できる。
【0043】又、トナー中には、着色剤として、上記に
挙げたような顔料を含有させることができる。例えば、
カーボンブラック、ニグロシン染料、ランプ黒、スーダ
ンブラックSM、ファースト・イエローG、ベンジジン
・イエロー、ピグメント・イエロー、インドファースト
・オレンジ、イルガジン・レッド、パラニトロアニリン
・レッド、トルイジン・レッド、カーミンFB、パーマ
ネント・ボルドーFRR、ピグメント・オレンジR、リ
ソール・レッド2G、レーキ・レッドC、ローダミンF
B、ローダミンBレーキ、メチル・バイオレッドBレー
キ、フタロシアニン・ブルー、ピグメント・ブルー、ブ
リリアント・グリーンB、フタロシアニングリーン、オ
イルイエローGG、ザボン・ファーストイエローCG
G、カヤセットY963、カヤセットYG、ザボン・フ
ァーストオレンジRR、オイル・スカーレット、オラゾ
ール・ブラウンB、ザボン・ファーストスカーレットC
G及びオイルピンクOP等を使用することができる。
【0044】磁性トナーとするためには、トナー中に磁
性粉を含有せしめてもよい。このような磁性粉として
は、磁場の中におかれて磁化される物質が用いられ、例
えば、鉄、コバルト及びニッケル等の強磁性金属の粉
末、又は、マグネタイト、ヘマタイト及びフェライト等
の合金や化合物が挙げられる。これらの磁性粉の含有量
はトナー重量に対して15〜70重量%とすることが好
ましい。
【0045】又、トナーには、定着時の離型性向上、定
着性向上の目的で、ワックス類を含有させることができ
る。そのようなワックス類としては、例えば、パラフィ
ンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワッ
クス及びその誘導体、フィッシャートロプッシュワック
ス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘
導体、カルナバワックス及びその誘導体等が挙げられ
る。ここで、誘導体には、酸化物や、ビニル系モノマー
とのブロック共重合物及びグラフト変性物を含む。その
他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケト
ン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動
物系ワックス、鉱物系ワックス及びペトロラクタム等も
利用できる。
【0046】更に、必要に応じて、トナー中に荷電制御
剤を含有させてもよい。荷電制御剤には、負荷電制御剤
及び正荷電制御剤がある。トナーを負帯電性に制御する
ものとしては下記に挙げる物質がある。例えば、有機金
属錯体やキレート化合物が有効であり、モノアゾ金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカ
ルボン酸及び芳香族ダイカルボン酸系の金属錯体があ
る。他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モ
ノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステ
ル類或いはビスフェノール等のフェノール誘導体類等が
ある。
【0047】又、トナーを正帯電させるための物質とし
ては下記のようなものがある。例えば、ニグロシン及び
脂肪酸金属塩等による変性物、トリブチルベンジルアン
モニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸
塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート
等の四級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホ
スホニウム塩等のオニウム塩及びこれらのレーキ顔料
(レーキ化剤としては、りんタングステン酸、りんモリ
ブデン酸、りんタングステンモリブデン酸、タンニン
酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物及びフェ
ロシアン化物等)、高級脂肪酸の金属塩;ジブチルスズ
オキサイド、ジオクチルスズオキサイド及びジシクロヘ
キシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサイド;
ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート及びジ
シクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレー
ト類;グアニジン化合物及びイミダゾール化合物が挙げ
られる。
【0048】トナーには必要に応じて、更に流動性改善
等の目的で、無機微粉末の如き粉末を外添してもよい。
このような微粉末としては、例えば、シリカ微粉末、ア
ルミナ、チタニア、酸化ゲルマニウム及び酸化ジルコニ
ウム等の金属酸化物;炭化ケイ素及び炭化チタン等の炭
化物;窒化ケイ素及び窒化ゲルマニウム等の窒化物等の
無機微粉体を用いることができる。更に、これらの微粉
体は、有機ケイ素化合物、チタンカップリング剤等で有
機処理して用いることができる。この際に用いることの
できる有機ケイ素化合物としては、例えば、ヘキサメチ
ルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシ
ラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシ
ラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロル
シラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメ
チルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラ
ン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロルエ
チルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシ
ラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシ
リルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、
ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニ
ルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテト
ラメチルジシロキサン、及び、1分子当り2〜12個の
シロキサン単位を有し、末端に位置する単位に夫々1個
宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロ
キサン等を使用することができる。
【0049】又、未処理の微粉体を窒素含有のシランカ
ップリング剤で処理したものを用いてもよい。特に、ポ
ジトナーの場合に好適である。そのような処理剤の例と
しては、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、ジメチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、ジエチルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、ジプロピルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、モノ
ブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジオクチル
アミノプロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプ
ロピルジメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルモノ
メトキシシラン、ジメチルアミノフェニルトリメトキシ
シラン、トリメトキシシリル−γ−プロピルフェニルア
ミン、トリメトキシシリル−γ−プロピルベンジルアミ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルピペリジン、ト
リメトキシシリル−γ−プロピルモルホリン及びトリメ
トキシシリル−γ−プロピルイミダゾール、等が挙げら
れる。
【0050】上記に挙げたような各種のシランカップリ
ング剤により無機微粉体を処理する方法としては、例え
ば、1)スプレー法、2)有機溶媒法、3)水溶液法等
がある。スプレー法による処理とは、一般に、ピグメン
トを撹拌し、ここにカップリング剤の水溶液或いは溶媒
液をスプレーし、この後水或いは溶媒を120〜130
℃程度で除去乾燥する方法である。又、有機溶媒法によ
る処理とは、少量の水と共に加水分解用触媒を含む有機
溶媒(例えば、アルコール、ベンゼン或いはハロゲン化
炭化水素等)にカップリング剤を溶解し、これにピグメ
ントを浸積した後、濾過或いは圧搾により固液分離を行
って、120〜130℃程度で乾燥させるものである。
水溶液法とは、0.5%程度のカップリング剤を、一定
pHの水或いは水−有機溶媒中で加水分解させ、ここに
ピグメントを浸積した後、同様に固液分離を行って乾燥
するものである。
【0051】他の有機処理方法を用いたものとして、シ
リコーンオイルで処理した微粉体を用いることも可能で
ある。この際に用いることのできる好ましいシリコーン
オイルとしては、25℃における粘度が、およそ0.5
〜10,000mm2/s、好ましくは、1〜1,00
0mm2/sのものが挙げられる。このようなものとし
ては、例えば、メチルハイドロジエンシリコーンオイ
ル、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコ
ーンオイル、クロルフェニルメチルシリコーンオイル、
アルキル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーン
オイル、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル及
びフッ素変性シリコーンオイル等が挙げられる。又、側
鎖に窒素原子を有するシリコーンオイルを用いてもよ
い。
【0052】特にポジトナーの場合は、シリコーンオイ
ルで有機処理したものを使用することが好ましい。シリ
コーンオイルによる処理は、例えば、次のようにして行
なうことができる。必要に応じて加熱しながら顔料を激
しく撹乱し、これに、上記に挙げたようなシリコーンオ
イル或いはその溶液をスプレー若しくは気化して吹き付
ける方法か、又は、顔料をスラリー状にしておき、これ
を撹拌しつつシリコーンオイル或いはその溶液を滴下す
る方法によって容易に処理できる。これらのシリコーン
オイルは、1種或いは2種以上の混合物或いは併用や多
重処理して用いられる。又、シランカップリング剤によ
る処理と併用しても構わない。
【0053】更に、以上のようにして形成されるトナー
は、種々の方法で、球形化処理や表面平滑化処理を施し
て用いると、転写性が良好となるのでより好ましい。球
形化処理や表面平滑化処理する方法としては、攪拌羽根
又はブレード等、及びライナー又はケーシング等を有す
る装置で、例えば、トナーをブレードとライナーの間の
微小間隙を通過させる際に、機械的な力により表面を平
滑化したりトナーを球形化したりする方法、温水中にト
ナーを懸濁させて球形化処理する方法、熱気流中にトナ
ーを曝し、球形化する方法等がある。
【0054】又、球状のトナーを作る方法としては、例
えば、水中に、トナーの結着樹脂の原料となる単量体を
主成分とする混合物を懸濁させ、重合してトナー化する
方法がある。一般的な方法としては、例えば、重合性単
量体、着色剤、重合開始剤、更に必要に応じて、架橋
剤、荷電制御剤、離形剤及びその他の添加剤を均一に溶
解又は分散せしめて重合性単量体組成物とした後、この
重合性単量体組成物を分散安定剤を含有する連続層、例
えば、水相中に適当な攪拌機を用いて適当な粒径に分散
し、更に重合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナー
粒子からなるトナーを得る方法が挙げられる。
【0055】次に、上記したような優れた効果を発揮し
得る本発明の現像剤担持体が組み込まれて構成される本
発明の現像装置の一例を、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。図1において、公知のプロセスにより形成された静
電潜像を担持する静電潜像担持体、例えば、電子写真感
光ドラム7は、矢印B方向に回転される。現像剤担持体
としての現像スリーブ14は、ホッパー9によって供給
された、例えば、一成分磁性現像剤である磁性トナー1
0を担持して、矢印A方向に回転することによって、現
像スリーブ14と感光ドラム7とが対向している現像部
D(現像領域)に、磁性トナー10を搬送する。この現
像スリーブ14内には、磁性トナー10を現像スリーブ
14上に磁気的に吸引・保持するための磁石11が配置
されている。このような現像スリーブ14上に担持され
た磁性トナー10は、現像スリーブ14との摩擦によっ
て、感光ドラム7上の静電潜像を現像可能にする摩擦帯
電電荷を得る。
【0056】又、図1に例示した現像装置では、現像部
Dに搬送されていく磁性トナー10の層厚を規制するた
めに、強磁性金属からなる現像剤層厚規制部材である規
制ブレード8が、ホッパー9から、現像スリーブ14の
表面から約200〜300μmのギャップ幅をもって現
像スリーブ14に臨むように垂下されている。この結
果、現像スリーブ14内の磁石11の磁極N1からの磁
力線がブレード8に集中することにより、現像スリーブ
14上に磁性トナー10の薄層が形成される。尚、ブレ
ード8としては、非磁性ブレードを使用することもでき
る。
【0057】本発明においては、上記のようにして現像
スリーブ14上に形成される磁性トナー10の薄層の厚
みは、現像部Dにおける現像スリーブ14と感光ドラム
7との間の最小間隙よりも、更に薄いものであることが
好ましい。このようなトナー薄層により静電潜像を現像
する方式の現像装置、即ち、非接触型現像装置に、本発
明は特に効果的である。しかし、勿論、現像部におい
て、トナー層の厚みが現像スリーブ14と感光ドラム7
との間の最小間隙以上の厚みである現像装置、即ち、接
触型現像装置にも、本発明の現像剤担持体を適用するこ
とができる。以下、説明の煩雑さを避けるため、非接触
型の現像装置を例にとって、更に詳細に説明する。
【0058】上記構成を有する本発明に好適な現像スリ
ーブ14では、その表面に担持された磁性トナー10を
飛翔させるために、電源15により現像バイアス電圧が
印加される。本発明においては、この現像バイアス電圧
として直流電圧を使用するときは、静電潜像の画像部
(磁性トナー10が付着して可視化される領域)の電位
と背景部の電位との間の値の電圧を現像スリーブ14に
印加されることが好ましい。一方、現像画像の濃度を高
め或いは階調性を向上させるためには、現像スリーブ1
4に交番バイアス電圧を印加し、現像部Dに向きが交互
に反転する振動電界を形成してもよい。この場合には、
上記画像部の電位と背景部の電位の間の値を有する直流
電圧成分が重畳された交番バイアス電圧を、現像スリー
ブ14に印加することが好ましい。
【0059】又、高電位部と低電位部とを有する静電潜
像の高電位部にトナーを付着させて可視化する、所謂正
規現像では、静電潜像の極性と逆極性に帯電するトナー
を使用し、一方、静電潜像の低電位部にトナーを付着さ
せて可視化する、所謂反転現像では、トナーは静電潜像
の極性と同極性に帯電するトナーを使用することが好ま
しい。尚、高電位、低電位というのは、絶対値による表
現である。いずれにしても磁性トナー10は、現像スリ
ーブ14との摩擦により静電潜像を現像するための極性
に帯電される。磁性トナー10に外添したシリカも、現
像スリーブ14との摩擦により帯電する。
【0060】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。先ず、下記の方法によって、実
施例及び比較例で使用したビニル系重合性単量体とスル
ホン酸含有アクリルアミド系単量体との共重合体を作製
した。<共重合体(a)の製造例> ・メタノール 300g ・トルエン 100g ・スチレン 468g ・2−エチルヘキシルアクリレート 90g ・2−アクリルアミド−2−メチルプロパン スルホン酸 42g ・ラウロイルパーオキサイド 6g
【0061】上記原料をフラスコに仕込み、攪拌装置、
温度測定装置及び窒素導入装置を装着して、窒素雰囲気
下65℃で溶液重合させ、10時間保持して重合反応を
終了させた。得られた重合物を減圧乾燥、粉砕して、重
量平均分子量10,000の電荷制御樹脂であるビニル
系重合性単量体とスルホン酸含有アクリルアミド系単量
体との共重合体(a)を得た。更に、上記の組成を下記
の表1に示したように変更することにより、電荷制御樹
脂であるビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリ
ルアミド系単量体との共重合体(b)及び(c)を得
た。
【0062】
【表1】
【0063】<実施例1> ・カーボンブラック 1重量部 ・結晶性グラファイト 9重量部 ・共重合体(a) 25重量部 ・トルエン 65質量部 上記材料に直径1mmのジルコニアビーズをメディア粒
子として加え、サンドミルにて2時間分散処理し、フル
イを用いてビーズを分離し、塗工液を得た。この塗工液
を用いてスプレー法により、NP−6035(キヤノン
(株)製)の現像スリーブ表面に塗工層を形成させ、続
いて熱風乾燥炉により150℃30分間加熱して硬化さ
せて、スリーブ表面に樹脂層を有する本実施例の現像剤
担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構
成を表2−1に示した。又、下記の方法及び基準で本実
施例の現像剤担持体を評価し、その結果を表3及び4に
示した。
【0064】評価の際には、下記原材料を用いて作製し
たトナーを使用した。 ・スチレン−アクリル系樹脂(Tg56℃) 100質量部 ・マグネタイト 80質量部 ・正電荷制御剤 2質量部 ・低分子量ポリプロピレン 4質量部 上記の構成材料を溶融混練、粉砕及び分散して得られた
重量平均粒径6μmの正帯電トナーに、正帯電性外添剤
として、トリメトキシシリル−γ−プロピルベンジルア
ミンでカップリング処理したコロイダルシリカを0.9
重量%を外添して、正帯電性一成分系磁性トナーAを得
た。
【0065】本実施例の現像剤担持体と、上記のトナー
Aとを用いて、H/H(高温高湿)、及びN/L(常温
低湿)環境下でキヤノン製NP−6035を用いて画像
画出しテストを行なった。そして、N/L環境下での評
価結果を表3に、及び、H/H環境下での評価結果を表
4に、夫々示した。
【0066】
【評価】(1)画像濃度 反射濃度計RD918(マクベス社製)で、得られた画
像のベタ黒部の濃度を測定し、その値で画像濃度の低下
を評価した。
【0067】(2)トリボ 現像剤担持体上の現像剤のトリボを下記の吸引法で測定
した。吸引法によるトリボ値の測定については、先ず、
円筒濾紙を有する測定容器を用い、現像剤担持体表面の
形状に沿った金属製の吸引口を取付け、画像形成直後
(5分以内が好ましい)の現像剤担持体表面上の現像剤
層を過不足なく一様に吸引できるように吸引圧を調整
し、現像剤を吸引する。そして、この時に吸引された現
像剤の電荷Qを、616ディジタルエレクトロメーター
(KEITHLEY製)で測定し、質量をMとして、Q
/M(mC/kg)により計算してトリボ値を求める。
【0068】(3)反転カブリ 適性画像におけるベタ白画像の反射率を測定し、更に未
使用の転写紙の反射率を測定し、(ベタ白画像の反射率
の最悪値−未使用転写紙の反射率の最高値)を反転カブ
リ濃度とし、更に、両者の画像を目視で観察して、これ
を合わせて下記の基準で評価した。転写紙としては、1
27.9g/m2の厚紙を使用し、反射率はTC−6D
S(東京電色製)で測定した。 ◎ :反転カブリ濃度が1.5以下で、違いは殆どわか
らない。 ○ :反転カブリ濃度が1.5〜2.5で、注意深く見
ないと違いがわからない。 △ :反転カブリ濃度が2.5〜3.5で、画出しに連
れて次第にカブリが認識できるようになる。 △×:反転カブリ濃度が3.5〜4.0で、実用レベル
下限で、一見してカブリが確認できる。 × :反転カブリ濃度が4.0〜5.0で、かなり悪
い。
【0069】(4)画像不良(スジ、ムラ、ブロッチ) ベタ黒、ハーフトーン及びライン画像等の各種画像を確
認し、更に、その際の現像スリーブ上のスジ、波状ム
ラ、及びブロッチ(斑点状ムラ)等、スリーブ上でのト
ナーコート不良状態を目視によって観察し、その結果を
参考にして、下記の基準で評価した。
【0070】◎ :画像にもスリーブ上にも全く確認で
きない。 ○ :スリーブ上で僅かに確認できるが、画像では殆ど
確認できない。 ○△:数枚〜数十枚に1枚程度画像を透かしてみると確
認できる。 △○:ハーフトーン画像又はベタ黒画像の1枚目で、且
つ、スリーブ周期の1周目に確認できる。 △ :ハーフトーン画像又はベタ黒画像で確認できる。
実用レベル下限。 △×:ベタ黒画像全体で画像不良が確認できる。実用不
可レベル。 × :ベタ白画像上にも確認できる。
【0071】(5)導電性樹脂層の削れ量(膜削れ) 各環境下で画出し評価した後、現像スリーブを取り外
し、レーザー測長器Y−CTF型(真柄計測開発製)で
外径を測定した。この測定値と、画出し前の現像スリー
ブの外径測定値から導電性樹脂層の削れ量を計算し、3
0点の平均値をとって膜削れ(μm)とした。
【0072】<実施例2>実施例1において、共重合体
(a)を共重合体(b)とした以外は実施例1と同様の
操作で本実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現
像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そし
て、得られた現像剤担持体を使用して、実施例1の場合
と同様の方法でトナーAを供給しながら画像画出しテス
トを行なって評価し、その結果を表3及び4に示した。
【0073】<実施例3>実施例1において、共重合体
(a)を共重合体(c)とした以外は実施例1と同様の
操作で本実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現
像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そし
て、得られた現像剤担持体を使用して、実施例1の場合
と同様の方法でトナーAを供給しながら画像画出しテス
トを行なって評価し、その結果を表3及び4に示した。
【0074】<実施例4>実施例1と同様の材料を同様
の操作で分散させた後、更に、個数平均粒径5μmの導
電性球状炭素粒子を5部添加し、直径3mmのガラスビ
ーズを用いて1時間かけて分散し、フルイを用いてビー
ズを分離し、塗工液を得た。次に、実施例1と同様の操
作で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤担持体を作成し
た。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に
示した。
【0075】更に、得られた現像剤担持体を使用して、
実施例1の場合と同様の方法で、トナーAを供給しなが
ら画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表3
及び4に示した。本実施例で使用した導電性球状炭素粒
子は、個数平均粒径5.5μmの球状フェノール樹脂1
00重量部の表面に、ライカイ機(自動乳鉢、石川工場
製)を用いて個数平均粒径1.5μm以下の石炭系バル
クメソフェーズピッチ粉末14重量部を均一に被覆し、
酸化性雰囲気下で熱安定化処理した後に、2,200℃
で焼成することにより黒鉛化して得た。得られた導電性
球状炭素粒子はの個数平均粒径は、5μm、真密度1.
50g/cm3、体積抵抗は7.5×10-2Ω・cm、
長径/短径比は1.15であった。
【0076】<実施例5> ・カーボンブラック 1重量部 ・結晶性グラファイト 9重量部 ・PMMA樹脂 25重量部 ・共重合体(a) 5重量部 ・トルエン 65質量部 上記材料を用いて実施例1と同様の操作で分散を行った
後、同様の操作で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤担
持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成
を表2−1に示した。そして、得られた現像剤担持体を
使用して、実施例1の場合と同様の方法でトナーAを供
給しながら画像画出しテストを行なって評価し、その結
果を表3及び4に示した。
【0077】<実施例6>実施例5において、共重合体
(a)を共重合体(b)とした以外は実施例5と同様の
操作で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤担持体を作成
した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1
に示した。そして、得られた現像剤担持体を使用して、
実施例1の場合と同様の方法でトナーAを供給しながら
画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及
び4に示した。
【0078】<実施例7>実施例5において、共重合体
(a)を共重合体(c)とした以外は実施例5と同様の
操作で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤担持体を作成
した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1
に示した。そして、得られた現像剤担持体を使用して、
実施例1の場合と同様の方法でトナーAを供給しながら
画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及
び4に示した。
【0079】<実施例8>実施例5と同様の材料を用
い、同様の操作で分散を行った後、個数平均粒径5μm
の導電性球状炭素粒子を5部添加し、直径3mmのガラ
スビーズを用いて1時間分散し、フルイを用いてビーズ
を分離して塗工液を得た。次に、実施例1と同様の操作
で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤担持体を作成し
た。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に
示した。
【0080】そして、得られた現像剤担持体を使用し
て、実施例1の場合と同様の方法で、トナーAを供給し
ながら画像画出しテストを行なって評価し、その結果を
表3及び4に示した。本実施例で使用した導電性球状炭
素粒子は、個数平均粒径5.5μmの球状フェノール樹
脂100重量部に、ライカイ機(自動乳鉢、石川工場
製)を用いて個数平均粒径1.5μm以下の石炭系バル
クメソフェーズピッチ粉末14重量部を均一に被覆し、
酸化性雰囲気下で熱安定化処理した後に2,200℃で
焼成することにより黒鉛化して得た。得られた導電性球
状炭素粒子は、個数平均粒径5μm、真密度1.50g
/cm3、体積抵抗7.5×10-2Ω・cm及び長径/
短径比1.15であった。
【0081】<実施例9>実施例8において使用した個
数平均粒径5μmの導電性球状炭素粒子の代わりに、個
数平均粒径2μmの導電性球状炭素粒子を7.5部添加
した以外は実施例8と同様の操作で樹脂層を形成し、本
実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現像剤担持
体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そして、得られ
た現像剤担持体を使用して、トナーAを供給しながら画
像画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及び
4に示した。本実施例で使用した個数平均粒径2μmの
球状炭素粒子は、個数平均粒径2.3μmの球状フェノ
ール樹脂100部に、ライカイ機(自動乳鉢、石川工場
製)を用いて個数平均粒径0.3μm以下の石炭系バル
クメソフェーズピッチ粉末14部を均一に被覆し、酸化
性雰囲気下で熱安定化処理した後に2,200℃で焼成
することにより黒鉛化して得た。得られた導電性球状炭
素粒子は、真密度1.52g/cm3、体積抵抗7.2
×10-2Ω・cm及び長径/短径比が1.12であっ
た。
【0082】<実施例10>実施例8において使用した
個数平均粒径5μmの導電性球状炭素粒子に代えて、個
数平均粒径20μmの導電性球状炭素粒子を2.5部添
加した以外は実施例8と同様の操作で樹脂層を形成し、
本実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現像剤担
持体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そして、得ら
れた現像剤担持体を使用して、トナーAを供給しながら
画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及
び4に示した。この個数平均粒径20μmの球状炭素粒
子は、個数平均粒径24μmの球状フェノール樹脂10
0部にライカイ機(自動乳鉢、石川工場製)を用いて、
個数平均粒径3μm以下の石炭系バルクメソフェーズピ
ッチ粉末14部を均一に被覆し、酸化性雰囲気下で熱安
定化処理した後に2,200℃で焼成することにより黒
鉛化して得た。得られた導電性球状炭素粒子は、真密度
1.45g/cm3、体積抵抗9.6×10- 2Ω・cm
及び長径/短径比が1.18であった。
【0083】<実施例11>実施例8において使用した
個数平均粒径5μmの導電性球状炭素粒子に代えて、個
数平均粒径5μmのカーボンブラック被覆PMMA粒子
を使用した以外は実施例8と同様の操作で樹脂層を形成
し、本実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現像
剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そして、
得られた現像剤担持体を使用して、トナーAを供給しな
がら画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表
3及び4に示した。使用した個数平均粒径5μmのカー
ボンブラック被覆PMMA粒子は、個数平均粒径4.8
μmの球状PMMA粒子100部にハイブリタイザー
(奈良機械製)を用いて、導電性カーボンブラック5部
を被覆して得られた導電性の球状PMMA粒子であり、
その真密度は1.20g/cm3、体積抵抗6.8×1
-1Ω・cm及び長径/短径比が1.06であった。
【0084】<実施例12>実施例8において使用した
個数平均粒径5μmの導電性球状炭素粒子に代えて、個
数平均粒径5μmのカーボンブラック分散樹脂粒子を使
用した以外は、実施例8と同様の操作で樹脂層を形成
し、本実施例の現像剤担持体を作成した。得られた現像
剤担持体の樹脂層の構成を表2−1に示した。そして、
得られた現像剤担持体を使用して、トナーAを供給しな
がら画像画出しテストを行なって評価し、その結果を表
3及び4に示した。使用した個数平均粒径5μmのカー
ボンブラック樹脂粒子は、下記の材料を用い、混練、粉
砕、及び分級を行って、個数平均粒径5.3μmの導電
性樹脂粒子を得た後、ハイブリタイザー(奈良機械製)
を用いて球形化処理を行うことによって得た。得られた
導電性球状炭素粒子は、真密度1.21g/cm3、体
積抵抗5.2Ω・cm及び長径/短径比が1.20であ
った。 ・スチレン−ジメチルアミノエチルメタクリレート −ジビニルベンゼン共重合体 (共重合比=90:10:0.05)100重量部 ・カーボンブラック 25重量部
【0085】<実施例13>実施例8において使用した
個数平均粒径5μmの導電性球状炭素粒子に代えて、個
数平均粒径5μmのPMMA粒子を使用した以外は実施
例8と同様の操作で樹脂層を形成し、本実施例の現像剤
担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構
成を表2−1に示した。そして、得られた現像剤担持体
を使用して、実施例1の場合と同様の方法で、トナーA
を供給しながら画像画出しテストを行なって評価し、そ
の結果を表3及び4に示した。
【0086】<実施例14>実施例8において使用した
PMMA樹脂の代わりにシリコーン樹脂とした以外は実
施例8と同様の操作で樹脂層を形成し、本実施例の現像
剤担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の
構成を表2−1に示した。そして、得られた現像剤担持
体を使用して、実施例1の場合と同様の方法で、トナー
Aを供給しながら画像画出しテストを行なって評価し、
その結果を表3及び4に示した。
【0087】<実施例15>実施例8において使用した
PMMA樹脂の代わりにスチレン−アクリル樹脂とした
以外は実施例8と同様の操作で樹脂層を形成し、本実施
例の現像剤担持体を作成した。得られた現像剤担持体の
樹脂層の構成を表2−1に示した。そして、得られた現
像剤担持体を使用して、実施例1の場合と同様の方法
で、トナーAを供給しながら画像画出しテストを行なっ
て評価し、その結果を表3及び4に示した。
【0088】<実施例16>実施例8において使用した
PMMA樹脂の代わりにポリエステル樹脂とした以外は
実施例8と同様の操作で樹脂層を形成し、本実施例の現
像剤担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層
の構成を表2−1に示した。そして、得られた現像剤担
持体を使用して、実施例1の場合と同様の方法で、トナ
ーAを供給しながら画像画出しテストを行なって評価
し、その結果を表3及び4に示した。
【0089】<比較例1>実施例1において、樹脂層を
形成しないで、粒径#300のガラスビーズを用いて、
基体表面をサンドブラストしたFGBスリーブを用いた
以外は実施例1と同様にして、本比較例の現像剤担持体
を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表
2−2に示した。そして、得られた現像剤担持体を使用
して、実施例1の場合と同様の方法で、トナーAを供給
しながら画像画出しテストを行なって評価し、その結果
を表3及び4に示した。
【0090】<比較例2>実施例5で使用した共重合体
(a)を除くこと以外は実施例5と同様にして樹脂層を
形成し、本比較例の現像剤担持体を作成した。得られた
現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−2に示した。そし
て、得られた現像剤担持体を使用して、実施例1の場合
と同様の方法で、トナーAを供給しながら画像画出しテ
ストを行なって評価し、その結果を表3及び4に示し
た。
【0091】<比較例3>実施例14で使用した共重合
体(a)及び導電性球状炭素粒子を除くこと以外は実施
例14と同様にして樹脂層を形成し、本比較例の現像剤
担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構
成を表2−2に示した。そして、得られた現像剤担持体
を使用して、実施例1の場合と同様の方法で、トナーA
を供給しながら画像画出しテストを行なって評価し、そ
の結果を表3及び4に示した。
【0092】<比較例4>実施例16で使用した共重合
体(a)及び導電性球状炭素粒子を除くこと以外は実施
例16と同様にして樹脂層を形成し、本比較例の現像剤
担持体を作成した。得られた現像剤担持体の樹脂層の構
成を表2−2に示した。そして、得られた現像剤担持体
を使用して、実施例1の場合と同様の方法で、トナーA
を供給しながら画像画出しテストを行なって評価し、そ
の結果を表3及び4に示した。
【0093】<比較例5>実施例4において、共重合体
(a)の代わりに、PMMAを用い、導電性球状炭素粒
子に代えてクロルフェノールを含むアゾナフトールのク
ロム錯体(S)を使用した以外は実施例4と同様にして
樹脂層を形成し、本比較例の現像剤担持体を作成した。
得られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−2に示し
た。そして、得られた現像剤担持体を使用して、実施例
1の場合と同様の方法で、トナーAを供給しながら画像
画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及び4
に示した。
【0094】<比較例6> 実施例5において、共重合体(a)の代わりに、上記4
級アンモニウム塩とした以外は実施例4と同様にして樹
脂層を形成し、本比較例の現像剤担持体を作成した。得
られた現像剤担持体の樹脂層の構成を表2−2に示し
た。そして、得られた現像剤担持体を使用して、実施例
1の場合と同様の方法で、トナーAを供給しながら画像
画出しテストを行なって評価し、その結果を表3及び4
に示した。
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】
【表5】
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来用いられてきた現像剤担持体よりも耐久性が向上
し、良好な画像を長い間提供することができる状態を保
持することが可能な現像剤担持体が提供される。更に、
本発明によれば、トナーに対する正帯電付与性を安定化
させ、しかも、現像剤担持体上の現像剤層を均一化さ
せ、繰り返し複写又は耐久によって現像剤担持体表面の
樹脂層の摩耗、及び、トナーによるスリーブ汚染及びス
リーブ融着等が生じない高耐久な現像剤担持体が提供さ
れ、これにより、画像濃度低下やゴーストの発生、カブ
リの発生が抑制された高品位な画像を長期に渡り提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤担持体を使用した現像装置の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
7:感光ドラム 8:規制ブレード 9:ホッパー 10:トナー 11:磁石 12:円筒状基体 13:樹脂層 14:現像剤担持体(現像スリーブ) 15:電源 16:攪拌器 17:弾性板 A:現像スリーブ14の回転方向 B:感光ドラム7の回転方向 D:現像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25/04 C08L 25/04 31/02 31/02 33/00 33/00 83/04 83/04 (72)発明者 後関 康秀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤島 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 嶋村 正良 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 齊木 一紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA11 AD06 AD13 AD36 AE04 EA13 EA16 FA01 FA13 FA26 FA27 4J002 BB033 BB123 BC002 BC003 BC041 BC081 BF011 BF021 BG002 BG011 BG033 BG041 BG051 BG071 CC033 CC193 CK023 CL003 CP032 CP033 DA016 DA026 DA036 DA066 DA076 DA086 DA096 DE096 DE106 DE126 DE136 DE186 FA046 FA083 FA086 FD116

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体上に形成された潜像を現
    像剤担持体により担持搬送された現像剤により現像し、
    可視像化する現像装置に用いられる現像剤担持体であっ
    て、少なくとも基体及び基体表面に形成された樹脂層を
    有し、該樹脂層に用いられている結着樹脂に、少なくと
    もビニル系重合性単量体とスルホン酸含有アクリルアミ
    ド系単量体との共重合体が含有されていることを特徴と
    する現像剤担持体。
  2. 【請求項2】 前記共重合体は、ビニル系重合性単量体
    とスルホン酸含有アクリルアミド系単量体との共重合比
    (重量%)が、98:2〜80:20であり、且つ、重
    量平均分子量Mwが2,000〜50,000の共重合
    体である請求項1に記載の現像剤担持体。
  3. 【請求項3】 前記共重合体が、ビニル系重合性単量体
    と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
    との共重合体である請求項1又は2に記載の現像剤担持
    体。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層が、導電性微粉末及び/又は
    固体潤滑剤を含有した導電性樹脂層である請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  5. 【請求項5】 前記導電性樹脂層中に、更に個数平均粒
    径が0.3〜30μmの樹脂層表面に凹凸を形成するた
    めの粒子が含有されている請求項4に記載の現像剤担持
    体。
  6. 【請求項6】 前記樹脂層表面に凹凸を形成するための
    粒子の形状が球状であり、且つ、真密度が3g/cm3
    以下である請求項5に記載の現像剤担持体。
  7. 【請求項7】 前記樹脂層表面に凹凸を形成するための
    粒子が、導電性の球状粒子である請求項5又は6に記載
    の現像剤担持体。
  8. 【請求項8】 前記導電性樹脂層に用いられている結着
    樹脂は、少なくとも、シリコーン樹脂、スチレン系樹脂
    及びアクリル系樹脂のいずれかを含有している請求項4
    〜7のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  9. 【請求項9】 現像容器内に収容された現像剤を現像剤
    担持体上に担持し、該現像剤担持体上に現像剤層厚規制
    部材により現像剤の薄層を形成しながら、現像剤を潜像
    担持体と対向する現像領域へと搬送し、該現像領域で、
    潜像担持体上の潜像を現像剤により現像して可視像化す
    る現像装置において、上記現像剤担持体は、少なくとも
    基体及び基体表面に形成された樹脂層を有し、該樹脂層
    に用いられている結着樹脂に、少なくともビニル系重合
    性単量体とスルホン酸含有アクリルアミド系単量体との
    共重合体が含有されていることを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】 前記共重合体は、ビニル系重合性単量
    体とスルホン酸含有アクリルアミド系単量体との共重合
    比(重量%)が、98:2〜80:20であり、且つ、
    重量平均分子量Mwが2,000〜50,000の共重
    合体である請求項9に記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 前記共重合体が、ビニル系重合性単量
    体と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
    酸との共重合体である請求項9又は10に記載の現像装
    置。
  12. 【請求項12】 前記樹脂層が、導電性微粉末及び/又
    は固体潤滑剤を含有した導電性樹脂層である請求項9〜
    11のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 【請求項13】 前記導電性樹脂層中に、更に個数平均
    粒径が0.3〜30μmの樹脂層表面に凹凸を形成する
    ための粒子が含有されている請求項12に記載の現像装
    置。
  14. 【請求項14】 前記樹脂層表面に凹凸を形成するため
    の粒子の形状が球状であり、且つ、真密度が3g/cm
    3以下である請求項13に記載の現像装置。
  15. 【請求項15】 前記樹脂層表面に凹凸を形成するため
    の粒子が、導電性の球状粒子である請求項13又は14
    に記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 前記導電性樹脂層に用いられている結
    着樹脂は、少なくとも、シリコーン樹脂、スチレン系樹
    脂及びアクリル系樹脂のいずれかを含有している請求項
    12〜15のいずれか1項に記載の現像装置。
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