JP3047312B2 - 磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents

磁性トナー及び画像形成方法

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JP3047312B2
JP3047312B2 JP6337035A JP33703594A JP3047312B2 JP 3047312 B2 JP3047312 B2 JP 3047312B2 JP 6337035 A JP6337035 A JP 6337035A JP 33703594 A JP33703594 A JP 33703594A JP 3047312 B2 JP3047312 B2 JP 3047312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法,静電記録
法,磁気記録法などに用いられる磁性トナー及び画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行なって可視像とし、必要に応じ
て紙などの転写材にトナー像を転写した後、熱・圧力等
により転写材上にトナー画像を定着して複写物を得るも
のである。
【0003】近年、電子写真法を用いた機器は、従来の
複写機以外にプリンターやファクシミリ等多数になって
きている。特にプリンターやファクシミリでは、複写装
置部分を小さくする必要がある為、一成分トナーを用い
た現像装置が使用されることが多い。
【0004】一成分現像方式は二成分方式のようにガラ
スビーズや鉄粉等のキャリア粒子が不要な為、現像装置
自体を小型化・軽量化出来る。さらには、二成分現像方
式はキャリア中のトナーの濃度を一定に保つ必要がある
為、トナー濃度を検知し必要量のトナーを補給する装置
が必要である。よって、ここでも現像装置が大きく重く
なる。一成分現像方式ではこのような装置は必要となら
ない為、やはり小さく軽く出来るため好ましい。
【0005】また、プリンター装置はLED、LBPプ
リンターが最近の市場の主流になっており、技術の方向
としてより高解像度即ち、従来240、300dpiで
あったものが400、600、800dpiとなって来
ている。従って現像方式もこれにともなってより高精細
が要求されてきている。また、複写機においても高機能
化が進んでおり、そのためデジタル化の方向に進みつつ
ある。この方向は、静電荷像をレーザーで形成する方法
が主である為、やはり高解像度の方向に進んでおり、こ
こでもプリンターと同様に高解像・高精細の現像方式が
要求されてきている。このためトナーの小粒径化が進ん
でおり、特開平1−112253号公報、特開平1−1
91156号公報、特開平2−214156号公報、特
開平2−284158号公報、特開平3−181952
号公報、特開平4−162048号公報などでは特定の
粒度分布の粒径の小さいトナーが提案されている。
【0006】ところで、一成分磁性現像方式は、現像時
にトナーが鎖状(一般には「穂」と呼ばれている)とな
って現像される為、画像横方向の解像度が縦方向に比べ
て悪くなり易く、例えば、現像画像後半の非画像部に穂
のはみ出しによる尾引き現象が生じ易くまた二成分現像
方式に比ベてガサツキ画像が生じ易い傾向がある。ま
た、400μm幅程度のライン上のトナー量はベタ黒画
像上トナー量の2倍近くに達することもある。そこで画
像再現性をより向上させる方法として、磁性トナーの穂
をより短く、密にすることが考えらる。磁性トナーの磁
化の強さと穂の形状の関係に関しても以下のように定性
的に理解されている。即ち、磁性トナーの磁化の強さが
大きいと、磁性トナー間には磁界方向に沿った強い引力
と、磁界に垂直な方向に強い反発力が生じる。従って、
磁化の強さが大きい時には、磁性トナーによって形成さ
れる穂は長くトナー担持体上の穂の密度は粗となり個々
の穂は細くなる。また逆に、磁性トナーの磁化の強さが
小さいと、今度は穂は短くトナー担持体上の穂の密度は
密になるが磁性トナー粒子間の結合が解かれない為に個
々の穂は太く短くなり、凝集した状態となる。この場合
では穂の内部に存在する磁性トナー粒子は、トナー担持
体表面と接触する機会が少なくなり帯電不良となる。こ
のような帯電不良のトナー粒子は、画像上のカブリとな
り画像品位を低下する。すなわち、磁性体の含有量が同
じであればトナーが微粒子になるほど穂はより短く、密
になる。
【0007】さらに、トナー粒径が小さくなると帯電量
の高い微粉が増加し潜像電界を少量のトナーで埋めやす
くなる点からもラインの消費量の低減が期待されるが、
微粒径で微粉量の多いトナーは、特にデジタル潜像の微
小1ドットの再現性は優れるものの画像濃度が不十分で
あったりカブリの多い傾向にある。特に低湿環境下での
多数枚に渡るプリントではトナー担持体表面上に微粉の
蓄積が生じ易く、所謂チャージアップ現象が生じるとい
う問題があった。これは、トナー担持体が繰り返し回転
を行なっていくうちに、トナー担持体上にコーティング
されたトナーの帯電量がトナー担持体との接触により高
くなり過ぎ、トナーがトナー担持体表面との鏡映力によ
り引き合い、トナー担持体表面上で不動状態となり、ト
ナー担持体から潜像保持体(ドラム)上の潜像に移動し
なくなるという現象である。この様な現象が発生する
と、上層のトナーは帯電しにくくなり、トナーの現像量
が低下するため、ライン画像の細りやベタ画像の画像濃
度低下、カブリの増加等の生じた低品位な画像となる。
更には、画像部(トナー消費部)と非画像部とのトナー
層形成状態が変わり、帯電状態が異なってしまうため、
一度画像濃度の高いベタ画像を現像した位置がトナー担
持体の次の回転時に現像位置に来て、ハーフトーン画像
を現像すると、画像上にベタ画像の後が現われてしまう
現象、所謂、トナー担持体ゴースト現象が生じやすい。
更に、近年ではウォームアップ時間の短縮やプリンター
本体の省電力化の目的で、トナーの定着温度を下げる傾
向がある。この様な微粒径でかつ低温定着性のトナーは
更にトナー担持体に静電的に付着しやすくなると共に、
外部からの物理的な力がかかることにより、トナー担持
体表面の汚染やトナーの融着が起こり易くなっている。
加えて省資源の意識の高まりの中でトナー消費量(一枚
の画像を形成するのに使われるトナーの量)を今まで以
上に低減することが求められている。
【0008】また、近年では環境保護の観点から、従来
から使用されているコロナ放電を利用した一次帯電及び
転写プロセスから感光体当接部材を用いた一次帯電、転
写プロセスが主流となりつつある。
【0009】例えば、特開昭63−149669号公報
や特開平2−123385号公報が提案されている。こ
れらは、接触帯電方法や接触転写方法に関するものであ
るが、静電潜像担持体に導電性弾性ローラーを当接し、
該導電性ローラーに電圧を印加しながら該静電潜像担持
体を一様に帯電し、次いで露光,現像工程によってトナ
ー像を得た後該静電潜像担持体に電圧を印加した別の導
電性ローラーを押圧しながらその間に転写材を通過さ
せ、該静電潜像担持体上のトナー画像を転写材に転写し
た後、定着工程を経て複写画像を得ている。
【0010】しかしながら、このようなローラー転写方
式においては、転写部材が転写時に転写部材を介して感
光体に当接されるため、感光体上に形成されたトナー像
を転写材へ転写する際にトナー像が圧接され、所謂転写
中抜けと称される部分的な転写不良の問題が生じ、より
微粒径なトナーになるほどこの現象は悪化する。これら
の問題は、環境問題をクリアーしつつ小型・軽量かつ低
コストで高解像・高精細画像が得られる画像形成装置を
得るために是非とも改善されねばならない問題であり、
これらの課題を全てにわたり満足することは従来の提案
では未だ不十分であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解決した磁性トナー及び画像形成
方法を提供することにある。
【0012】すなわち、本発明の目的は、トナー消費量
が従来に比べてより少ない磁性トナー及び画像形成方法
を提供することにある。
【0013】さらに本発明の目的は、画像濃度が高く、
小スポット潜像を忠実に現像し鮮鋭な画像が得られる磁
性トナー及び画像形成方法を提供することにある。
【0014】さらに本発明の目的は、トナー担持体ゴー
スト現象の発生しない磁性トナー及び画像形成方法を提
供することにある。
【0015】さらに本発明の目的は、転写中抜けが実質
的に防止された磁性トナー及び画像形成方法を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の特徴と
するところは、基体及び被覆層を有するトナー担持体の
該被覆層が、少なくともトナー担持体表面に粗さを付与
するための粒子と導電性物質と結着樹脂とを含有し、こ
のトナー担持体に磁性トナーの薄層を形成し、現像部に
おいてトナーに交番電界を印加しながら潜像担持体上の
静電荷像を現像する画像形成方法に用いられるトナーに
おいて、該磁性トナーが少なくとも結着樹脂,磁性体か
らなる磁性トナー粒子と有機処理された無機微粉体を外
添混合してなる磁性トナーであって、該磁性トナーの体
積平均粒径Dv(μm)が3≦Dv<6であり、重量平均
粒径D4(μm)が3.5≦D4<6.5であって、個数
粒度分布における5μm以下の粒子の存在割合Nm(個
数%)が60<Nm≦90であり、かつ2≦Nf/Vf
8、5≦Nf≦40を満足することを特徴とする磁性ト
ナー及び画像形成方法である。
【0017】ここで、Nfは、3.17μm以下の磁性
トナーの個数%を示し、Vfは3.17μm以下の磁性
トナーの体積%を示す。
【0018】また、本発明の磁性トナーは磁性トナー粒
子に少なくとも有機処理された無機微粉体を添加したも
のであり、他にトナー粒子の平均粒径よりも小さい平均
粒径を有する有機微粉体,樹脂微粉体,未処理の無機微
粉体などを添加したものも包含する。
【0019】さらに、磁性トナー粒子においても本発明
の粒度分布をもつことが好ましい。
【0020】即ち、5μm以下の粒子が60個数%以下
であると、消費量低減への効果が充分でなく、5μm以
下の粒子が90個数%を超えると、画像濃度が不十分で
ある。好ましくは、62個数%<Nm≦88個数%、さ
らには、64個数%<Nm≦86個数%が良い。
【0021】体積平均粒径Dv(μm)では6μm,重
量平均粒径D4(μm)では6.5μmを超えると、小
スポットの孤立ドットの解像が充分ではない。この際、
現像条件等で無理に解像しようとすると、ライン太りや
トナー飛び散りを生ずる。また、平均粒径Dv(μm)
では6μm,重量平均粒径D4(μm)では6.5μm
を超えると、トナー消費量低減の効果が充分でない。磁
性トナーの平均粒径については更に解像力を向上させる
ために、好ましくは、3.2μm≦Dv≦5.8μm、
3.6μm≦D4≦6.3μmが良い。
【0022】また本発明の磁性トナーにおいては、更に
3.17μm以下の粒径の粒子について、その個数%
(Nf)と体積%(Vf)との間に、2≦Nf/Vf≦5、
5≦Nf≦40なる関係を満足することも一つの特徴で
ある。この範囲を満足する粒度分布の磁性トナーは、微
小スポットから形成されるデジタル潜像に対して特に優
れた解像性を与えうる。
【0023】Nf/Vfの値が2未満では、カブリが生じ
やすく、8を超える場合では50μm程度の微小孤立ド
ットの解像性が悪化する傾向にある。Nf/Vfの値はよ
り好ましくは3〜7である。またNfの値が5未満で
は、トナー生産効率が悪化する傾向であり、40を超え
る場合は画像濃度が低下する傾向にある。Nfの範囲は
より好ましくは7〜35である。
【0024】Nf/Vfの値が2から8の範囲にあり、か
つNfが5から40の範囲にある場合に、微小スポット
潜像の良好な孤立ドット解像性、良好なトナー消費量改
善性、充分な画像濃度、高耐久性が達成される。
【0025】あるNfの値に対してNf/Vfが大きいと
いうことは、3.17μmを超える粒子から3.17μ
m以下の粒子まで幅広く含んでいることを示しており、
f/Vfが小さいということは3.17μm付近の粒子
の存在率が高いことを示している。Nf/Vf値が2から
8の範囲にあり、かつNfが5から40の範囲にある場
合に、微小スポット潜像の良好な孤立ドット解像性、良
好なトナー消費量改善性、充分な画像濃度、高耐久性が
達成される。また、該磁性トナーの体積粒度分布におけ
る8μm以上の粒子の体積比率Vg(体積%)が10以
下であることが飛び散りを低減するうえで好ましい。
【0026】本発明の磁性トナーは、粒径が小さいこと
でさらなる高画質を達成し、単位重量当りの帯電量の高
い5μm以下の粒子を多くすることで低消費量を達成し
たものである。
【0027】一般にライン画像部にベタ画像部に比べて
より多くのトナーが現像されてしまう理由としては以下
の様に考えられる。感光体上のライン画像部の静電潜像
には、ベタ画像部とは異なり、電気力線がライン潜像の
外側からライン潜像内に密に回り込んでいるため、ライ
ン画像部ではトナーを感光体潜像面に引き寄せ、押しつ
ける力が大きいために、より多くのトナーがライン潜像
面に現像されやすい。
【0028】本発明のトナーが従来のトナーに比べてラ
イン画像部に載るトナー量が少なく、トナー消費量が低
減できる理由としては、以下のように考えている。
【0029】磁性トナーを用いる一成分現像方式ではト
ナーはトナー粒子がある程度凝集した状態で感光体表面
に現像される。本発明のトナーは帯電量の高い5μm以
下の粒子を多く含むためにトナー1個当りの磁気力が小
さく、また潜像電位を埋めやすいために、感光体上ライ
ン画像部に一旦現像されたトナー粒子の中の必要以上の
ものは、潜像電気力線の回り込みによる力に抗して、ス
リーブ上に戻ることができ、ライン画像部に適正な量の
トナーだけが残るものと考えている。即ち、5μm以下
の粒子は単位重量辺りの帯電量が高い為に粒径の大きい
粒子に比し、速く感光体の潜像上に到達し、現像電界を
弱めるために潜像電気力線の回り込みの影響を他の粒子
が受けにくいためである。またベタ黒画像においても、
微粒径化することによりさらに少量で画像濃度を高める
ことが可能であり、消費量の低減が望める。
【0030】本発明に使用されるトナー担持体は、円筒
状のアルミの如き基体と、該基体表面を被覆する被覆層
とを有する。図1に本発明のトナー担持体の構成を示
す。図1においてトナー担持体1は基体5と被覆層6を
有する。更に被覆層6は、トナー担持体表面に粗さを付
与するための粒子2、結着樹脂3及び導電性物質4で構
成される。
【0031】該被覆層はトナー担持体表面に粗さを付与
するための粒子と導電性物質と結着樹脂とを少なくとも
含有している。本発明に用いられるトナー担持体表面に
粗さを付与するための粒子の大きさは個数平均粒径で
0.05〜100μm、好ましくは0.5〜50μm、
特には1.0〜20μmが良い。粒子の個数平均粒径が
0.05μm未満ではトナーの搬送能力が低下し、10
0μmを超える場合では被膜からの粒子の離脱が生じや
すくなり好ましくない。本発明に好ましく用いられるト
ナー担持体表面に粗さを付与するための粒子の具体例と
しては、例えばPMMA,アクリル樹脂,ポリブタジエ
ン樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリブタジエン、又はこれらの共重合体,ベンゾ
グアナミン樹脂,フェノール樹脂,ポリアミド樹脂,ナ
イロン,フッ素系樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ系樹
脂,ポリエステル樹脂等の樹脂粒子や、あるいはシリ
カ,アルミナ,酸化亜鉛,酸化チタン,酸化ジルコニウ
ム,炭酸カルシウム,マグネタイト,フェライト,硝
子、の如き無機化合物粒子等が挙げられる。本発明のト
ナー担持体表面に粗さを付与するための粒子は、前述し
たサイズの球状もしくは球状に近い形状の粒子が特に好
ましく使用される。またトナー担持体表面に粗さを付与
するための粒子として、無機粒子と有機物粒子を混合し
て用いることも可能である。前記有機系の粒子において
は架橋型樹脂粒子が適当であり好ましい。本発明に用い
られる被覆層の中のトナー担持体表面に粗さを付与する
ための粒子の添加量としては、結着樹脂100重量部に
対し2〜120重量部の範囲で特に好ましい結果を与え
る。2重量部未満では球状粒子の添加効果が小さく、1
20重量部を超えるとトナーの帯電性が低くなり過ぎて
しまう場合がある。
【0032】本発明に用いられる被覆層中の導電性物質
としては、ファーネスブラック,ランプブラック,サー
マルブラック,アセチレンブラック,チャンネルブラッ
ク等のカーボンブラック;酸化チタン,酸化スズ,酸化
亜鉛,酸化モリブデン,チタン酸カリ,酸化アンチモン
及び酸化インジウム等の金属酸化物等;アルミニウム,
銅,銀,ニッケル等の金属,グラファイト,金属繊維,
炭素繊維等の無機系充填剤が挙げられる。本発明では、
特にグラファイト,カーボンブラック又はグラファイト
とカーボンブラックの混合物が特に好ましく用いられ
る。本発明に用いられるグラファイトとしては、天然
物,人造合成物のいずれも使用可能である。好ましいグ
ラファイトの粒径に関しては、グラファイトの形状が鱗
片状であること、またトナー担持体製造時における分散
工程時に形状が変化すること等により一義的に規定する
ことは困難であるが、長軸方向(ヘキ壊面方向)の幅と
して100μm以下であることが好ましい。測定方法と
しては、試料を直接顕微鏡で観察し測定する。本発明に
用いられる被覆層中の導電性物質の添加量としては、結
着樹脂100重量部に対して10〜120重量部の範囲
で特に好ましい結果を与える。120重量部を超える場
合は被膜強度の低下及びトナーの帯電量の低下が認めら
れ、10重量部未満では被覆層表面にトナーの汚染が発
生しやすくなる場合がある。
【0033】また本発明のトナー担持体の被覆層に用い
られる結着樹脂としては、一般に公知の樹脂が使用可能
である。例えば、スチレン系樹脂,ビニル系樹脂,ポリ
エーテルスルホン樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリフ
ェニレンオキサイド樹脂,ポリアミド樹脂,フッ素樹
脂,繊維素系樹脂,アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂,
エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂,アルキッド樹脂,フ
ェノール樹脂,メラミン樹脂,ポリウレタン樹脂,尿素
樹脂,シリコーン樹脂,ポリイミド樹脂等の熱あるいは
光硬化性樹脂等を使用することができる。なかでもシリ
コーン樹脂,フッ素樹脂のような離型性のあるもの、或
いはポリエーテルスルホン,ポリカーボネート,ポリフ
ェニレンオキサイド,ポリアミド,フェノール,ポリエ
ステル,ポリウレタン,スチレン系樹脂,アクリル系樹
脂のような機械的性質に優れたものがより好ましい。本
発明のトナー担持体の導電性被覆層表面の粗度は中心線
平均粗さ(以下Ra)として0.2〜4.5μmであ
り、好ましくは0.4〜3.5μmである。表面粗度が
0.2μm未満ではトナーの搬送性が低下し、十分な画
像濃度が得られなくなる場合があり、4.5μmを超え
るとトナーの搬送量が多くなり過ぎてトナーの帯電性が
不充分となる。導電被覆層の膜厚は通常20μm以下に
することが均一な膜厚を得るために好ましいが、特にこ
の膜厚に限定されるものではない。
【0034】本発明に使用される磁性トナーの磁性体と
しては、鉄,コバルト,ニッケル,銅,マグネシウム,
マンガン,アルミニウム,珪素などの元素を含む金属酸
化物などがある。中でも四三酸化鉄,γ−酸化鉄等、酸
化鉄を主成分とするものが好ましい。また、トナー帯電
性コントロールの観点から磁性体の硅素元素含有率が、
鉄元素を基準として0.5〜4質量%であることが好ま
しく、トナー流動性の観点からは、表面に硅素原子を含
有することがさらに好ましい。具体的には磁性体の、鉄
元素溶解率が20%までに存在する硅素原子の量が、1
00%溶解時の硅素元素の量の44〜84%であること
が好ましい。硅素原子は水溶性硅素化合物の形で磁性体
生成時に添加してもよく、磁性体生成,ろ過,乾燥後、
硅酸化合物の形で添加し、ミックスマーラー等で表面に
固着させてもよい。これら磁性粒子は、窒素吸着法によ
るBET比表面積が好ましくは2〜30m2/g、特に
3〜28m2/g、更にモース硬度が5〜7の磁性粉が
好ましい。
【0035】磁性体の形状としては、8面体,6面体,
球形,針状,燐片状などがあるが、8面体,6面体,球
形,不定型等の異方性の少ないものが好ましく、更には
球形度ψが0.8以上であることが画像濃度を高める上
で好ましい。磁性体の平均粒径としては0.05〜1.
0μmが好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.6μ
m、さらには0.1〜0.4μmが好ましい。
【0036】磁性体量は結着樹脂100質量部に対し3
0〜200質量部、好ましくは60〜200質量部、さ
らには70〜150質量部が好ましい。30質量部未満
では搬送性が不十分で現像剤担持体上の現像剤層にむら
が生じ画像むらとなる傾向があり、さらに現像剤トリボ
の上昇に起因する画像濃度の低下が生じ易い傾向であっ
た。一方、200質量部を超えると定着性に問題が生ず
る傾向であった。
【0037】本発明に使用される磁性トナーの結着樹脂
の種類としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−ク
ロルスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使
用できる。また、架橋されたスチレン系樹脂も好ましい
結着樹脂である。
【0038】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、等のような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル
類、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のよう
なエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;
例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエーテ
ル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合わせて用
いられる。ここで架橋剤としては、主として2個以上の
重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用で
きる。
【0039】また、圧力定着用に供されるトナー用の結
着樹脂としては、低分子量ポリエチレン,低分子量ポリ
プロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン
−アクリル酸エステル共重合体,高級脂肪酸,ポリアミ
ド樹脂,ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは単独
又は混合して用いることが好ましい。
【0040】また、定着時の定着部材からの離型性の向
上,定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー中に含有させることも好ましい。パラフィンワックス
及びその誘導体,マイクロクリスタリンワックス及びそ
の誘導体,フィッシャートロプシュワックス及びその誘
導体,ポリオレフィンワックス及びその誘導体,カルナ
バワックス及びその誘導体などで、誘導体には酸化物
や、ビニル系モノマーとのブロック共重合体,グラフト
変性物を含む。
【0041】その他、アルコール,脂肪酸,酸アミド,
エステル,ケトン,硬化ヒマシ油及びその誘導体,植物
系ワックス,動物性ワックス,鉱物系ワックス,ペトロ
ラクタム等も利用できる。
【0042】本発明の磁性トナーには荷電制御剤をトナ
ー粒子に配合(内添)、又はトナー粒子と混合(外添)
して用いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像
システムに応じた最適の荷電量コントロールが可能とな
り、特に本発明では粒度分布と荷電量とのバランスを更
に安定したものとすることが可能である。トナーを負荷
電性に制御するものとして下記物質がある。
【0043】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類等がある。
【0044】また正荷電性に制御するものとして下記物
質がある。
【0045】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウム塩、及
びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム塩
及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及び
これらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングス
テン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン
酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン
化物、フェロシアン化物等)、高級脂肪酸の金属塩;ジ
ブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジ
シクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキ
サイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレー
ト、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズ
ボレート類;これらを単独あるいは2種類以上組み合わ
せて用いることができる。
【0046】上述した荷電制御剤は微粒子状として用い
ることが好ましく、この場合これらの荷電制御剤の個数
平均粒径は4μm以下さらには3μm以下が特に好まし
い。これらの荷電制御剤をトナーに内添する場合は結着
樹脂100質量部に対して0.1〜20質量部、特に
0.2〜10質量部使用することが好ましい。
【0047】また本発明のトナーに更に添加出来る着色
材料としては、従来公知のカーボンツク,銅−フタロシ
アニン等が使用できる。
【0048】また本発明の磁性トナーは、環境安定性,
帯電安定性,現像性,流動性,保存性向上の為、有機処
理せしめた無機微粉体をヘンシェルミキサー等の混合器
により攪拌,混合することにより本発明の特徴とする磁
性トナーが得られる。
【0049】本発明に用いられる無機微粉体としては、
ケイ酸微粉体、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機
微粉体が好ましく、特にケイ酸微粉体が特に好ましい。
例えば、かかるケイ酸微粉体は珪素ハロゲン化物の蒸気
相酸化により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームド
シリカと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造
されるいわゆる湿式シリカの両者が使用可能であるが、
表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少な
く、またNa2O,SO3 2-等の製造残滓の少ない乾式シ
リカの方が好ましい。また乾式シリカにおいては、製造
工程において例えば、塩化アルミニウム、塩化チタン、
等他の金属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に
用いることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微
粉体を得ることも可能でありそれらも包含する。
【0050】本発明では、有機処理された無機微粉体を
用いることを特徴とする。このような有機処理方法とし
ては、前記無機微粉体と反応あるいは物理吸着するシラ
ンカップリング剤,チタンカップリング剤等の有機金属
化合物で処理する方法、もしくはシランカップリング剤
で処理した後、あるいはシランカップリング剤で処理す
ると同時にシリコーンオイルの如き有機硅素化合物で処
理する方法が挙げられる。有機処理に使用されるシラン
カップリング剤としては、例えばヘキサメチルジシラザ
ン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ア
リルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロ
ルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロ
ルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオ
ルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプ
タン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、
ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジ
シロキサン、及び、1分子当り2から12個のシロキサ
ン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛の硅
素原子に結合した水酸基を含有したジメチルポリシロキ
サン等が挙げられる。
【0051】また、窒素原子を有するアミノプロピルト
リメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエ
チルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジプロピルア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、モノブチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、ジオクチルアミノプロピルジメトキ
シシラン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、
ジブチルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチル
アミノフェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリ
ル−γ−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル
−γ−プロピルベンジルアミン等のシランカップリング
剤も単独あるいは併用して使用される。好ましいシラン
カップリング剤としては、ヘキサメチルジシラザン(H
MDS)が挙げられる。また、有機硅素化合物として
は、シリコーンオイルが挙げられる。好ましいシリコー
ンオイルとしては、25℃における粘度が0.5〜10
000センチストークス、好ましくは1〜1000セン
チストークスの物が用いられ、例えばジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチ
ルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリ
コーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が特に好
ましい。シリコーンオイル処理の方法としては、例えば
シランカップリング剤で処理されたシリカ微粉体とシリ
コーンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用い
て直接混合してもよいし、ベースとなるシリカ微粉体に
シリコーンオイルを噴霧する方法を用いてもよい。ある
いは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解あるいは分散
せしめた後、シリカ微粉体を加え混合し溶剤を除去する
方法でもよい。
【0052】本発明に用いられる有機処理された無機微
粉体は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が
30m2/g以上、特に50〜400m2/gの範囲のも
のが良好な結果を与え、また本発明に用いられる疎水化
処理された無機微粉体はトナー粒子100質量部に対し
て0.01〜8質量部使用されるのが良く、好ましくは
0.1〜5質量部、特に好ましくは0.2〜3質量部が
良い。0.01質量部未満では、トナー凝集を改善する
効果が乏しくなり、8質量部を超える場合では、細線間
のトナー飛び散り、機内の汚染、感光体の傷や摩耗等の
問題が生じやすい傾向である。
【0053】本発明の磁性トナーには、実質的な悪影響
を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばテフロン粉
末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末
の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チ
タン酸ストロンチウム粉末などの研磨剤;例えば酸化チ
タン粉末、酸化アルミニウム粉末などの流動性付与剤;
ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラック粉
末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末等の導電性付与剤、ま
た、逆極性の有機微粒子及び無機微粒子を現像性向上剤
として少量用いることもできる。
【0054】本発明に係るトナーを作製するには、公知
の方法が用いられるが、例えば、結着樹脂、ワックス、
金属塩ないしは金属錯体、着色剤としての顔料、染料、
又は磁性体、必要に応じて荷電制御剤、その他の添加剤
等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器により
十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストルー
ダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類をお互
いに相溶せしめた中に金属化合物、顔料、染料、磁性体
を分散又は溶解せしめ、冷却固化後、粉砕、分級を行な
って本発明に係るトナーを得ることが出来る。
【0055】以下に本発明に関わる物性の測定方法につ
いて述べる。
【0056】(1)中心線平均粗さ(Ra)の測定 JIS表面粗さ(BO601)に基づいて、小坂研究所
製サーフコーダーSE−3300を用い、軸方向3点×
周方向2点=6点測定し、その平均値をとった。
【0057】(2)トナー担持体表面に粗さを付与する
ための粒子の粒径測定 レーザー回折型粒度分布計のコールターLS−130型
粒度分布計(コールター社製)を用いて測定し、個数分
布から出した個数平均径を求めた。
【0058】(3)トナーの粒径測定 トナーの平均粒径及び粒度分布は種々の方法で測定可能
であるが、本発明においてはコールターマルチサイザー
II型(コールター社製)を用いて行なった。
【0059】電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%
NaCl水溶液を調製する。例えばISOTON R−
II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)
が使用できる。測定法としては、前記電解水溶液100
〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは
アルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散器で約1〜3分分散処理を行な
い、前記測定装置によりアパーチャーとして100μm
アパーチャーを用いて、トナーの体積,個数を測定して
体積分布と個数分布とを算出した。それから、本発明に
係る体積分布から求めた質量基準の重量平均粒径
(D4:各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値
とする)、並びに体積分布から求めた体積基準の体積平
均粒径(Dv:各チャンネルの中央値をチャンネルの代
表値とする)、個数分布から求めた個数基準の長さ平均
粒径(D1)、及び体積分布から求めた質量基準の粒子
比率(Vf,Vg)、個数分布から求めた個数基準の粒子
比率(Nm,Nf)を求めた。
【0060】(4)磁性体のBET比表面積測定 本発明に係わる磁性体のBET比表面積は窒素吸着によ
る比表面積測定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス
製)を使用し、BET多点法により求めた。尚、サンプ
ルの前処理として、50℃で1時間の脱気を行なった。
【0061】(5)磁性体の球形度ψの算出 また、本発明に係わる磁性体の球形度ψの算出は以下の
ようにして行う。
【0062】球形度ψ=磁性体の最小長(μm)/磁性
体の最大長(μm)
【0063】球形度ψは透過型電子顕微鏡(日立製作所
H−700H)でコロジオン膜銅メッシュに処理した磁
性体粒子の試料を用いて、加電圧100kVにて、10
000倍で撮影し、焼き付け倍率3倍として、最終倍率
30000倍の写真からランダムに100個の磁性体粒
子を選び出し、最大長及び最小長を測定し、ついで平均
値を計算したものとする。また、平均粒径は同様の方法
で各粒子の最大長を平均したものである。
【0064】(6)磁性体の磁気特性の測定 また、本発明に係わる磁性体の磁気特性は振動型磁力計
VSM P1−15(東英工業(株)製)を用いて室温
にて外部磁場79.6kA/m(1000エルステッ
ド)で測定した値である。
【0065】また本発明の磁性トナーは、トナー担持体
上の磁性トナーを規制する部材がトナーを介してトナー
担持体に当接されている磁性部材によって規制されるこ
とが、磁性トナーを均一帯電させる観点から特に好まし
い。
【0066】本発明においてはオゾンが発生しないよう
に帯電部材及び転写部材が感光体に当接されていること
が環境保全上好ましい。
【0067】次に、本発明の画像形成方法を図に沿って
具体的に説明する。
【0068】図2において、100は感光ドラムで、そ
の周囲に一次帯電ローラー117、現像器140、転写
帯電ローラー114、クリーナ116、レジスタローラ
ー124等が設けられている。そして感光ドラム100
は一次帯電ローラー117によって−800Vに帯電さ
れる。そして、レーザー発生装置121によりレーザー
光123を感光ドラム100に照射することによって露
光される。感光ドラム100上の静電潜像は現像器14
0によって一成分磁性トナーで現像され、転写材を介し
て感光ドラムに当接された転写ローラー114により転
写材上へ転写される(印加直流電圧2kV)。トナー画
像をのせた転写材は搬送ベルト125等により定着器1
26へ運ばれ転写材上に定着される。また、静電潜像担
持体上に一部残されたトナーはクリーニング手段116
によりクリーニングされる。
【0069】現像器140は図3に示すように感光ドラ
ム100に近接してアルミニウム,ステンレス等非磁性
金属で作られた円筒状のトナー担持体102(以下現像
スリーブと称す)が配設され、感光ドラム100と現像
スリーブ102との間隙は図示されないスリーブ/ドラ
ム間隙保持部材等により約300μmに維持されてい
る。また、現像器内には攪拌棒141が配設されてい
る。現像スリーブ内にはマグネットローラー104が現
像スリーブ102と同心的に固定、配設されている。但
し、現像スリーブ102は回転可能である。マグネット
ローラー104には図示の如く複数の磁極が具備されて
おり、S1は現像、N1はトナーコート量規制、S2はト
ナーの取り込み/搬送、N2はトナーの吹き出し防止に
影響している。現像スリーブ102に付着して搬送され
る磁性トナー量を規制する部材として、弾性ブレード1
03が配設され弾性ブレード103の現像スリーブ10
2に対する当接圧により現像領域に搬送されるトナー量
が制御される。現像領域では、感光ドラム100と現像
スリーブ102との間に現像バイアスが印加され、現像
スリーブ上トナーは静電潜像に応じて感光ドラム100
上に飛翔し可視像となる。
【0070】
【実施例】以下、本発明を製造例及び実施例により具体
的に説明するが、これは本発明をなんら限定するもので
はない。尚、以下の配合における部数は全て質量部であ
る。
【0071】(トナー製造例1) ・磁性体(79.6kA/mにおける飽和磁化σs=63Am2/kg、硅素元素 含有率1.7%、平均粒径0.22μm、BET比表面積22m2/ g、球形度0.90) 100部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 100部 ・モノアゾ染料の鉄錯体(負帯電性制御剤) 2部 ・低分子量ポリオレフィン(離型剤) 7部
【0072】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒
子を得た。得られた磁性トナー粒子に対し、シリコーン
オイルとヘキサメチルジシラザンで処理された乾式シリ
カ(BET比表面積200m2/g)1.5質量%を添
加し、ヘンシェルミキサーにて混合し磁性トナーAを得
た。得られた磁性トナーは重量平均粒径(D4)=5.
5μm、体積平均粒径(Dv)=4.8μm、Nm=68
個数%、Vg=2.1体積%、Nf/Vf=5.5であっ
た。得られたトナーの物性を表1に示す。
【0073】(トナー製造例2〜3)トナー製造例1に
おいて得られた粗粉砕物を粉砕,分級工程をコントロー
ルして種々の粒径,粒度分布を有する黒色微粉体を得
た。得られた黒色微粉体に対し1.3質量%のトナー製
造例1と同様の処理された乾式シリカを添加し、混合機
にて混合し磁性トナーB,Cを得た。得られた磁性トナ
ーの物性を表1に示す。
【0074】(トナー製造例4)無機微粉体としてシリ
コーンオイルとヘキサメチルジシラザンで処理された乾
式シリカ(BET比表面積300m2/g)を1.8質
量%用いる以外はトナー製造例1と同様にして磁性トナ
ーDを得た。得られた磁性トナーDの物性を表1に示
す。
【0075】(トナー製造例5) ・磁性体(79.6kA/mにおける飽和磁化σs=60Am2/kg、硅素元素 含有率3.1%、平均粒径0.24μm、BET比表面積26m2/ g、球形度0.87) 90部 ・ポリエステル樹脂 100部 ・モノアゾ染料の鉄錯体(負帯電性制御剤) 2部 ・低分子量ポリオレフィン(離型剤) 4部
【0076】上記材料を用いる以外はトナー製造例4と
同様にして磁性トナーEを得た。得られた磁性トナーE
の物性を表1に示す。
【0077】(トナー製造例6)実施例1において、無
機微粉体としてシリコーンオイルとヘキサメチルジシラ
ザンで処理された乾式シリカ(BET比表面積200m
2/g)1.7質量%とシリコーンオイルで処理された
チタニア(BET比表面積50m2/g)を0.5質量
%を混合添加して用いること以外はトナー製造例1と同
様にして、磁性トナーFを得た。得られた磁性トナーF
の物性を表1に示す。
【0078】(トナー製造例7)実施例1において、無
機微粉体としてシリコーンオイルで処理されたアルミナ
(BET比表面積100m2/g)0.3質量%と、シ
リコーンオイルとヘキサメチルジシラザンで処理された
乾式シリカ(BET比表面積200m2/g)1.2質
量%を混合添加して用いる以外はトナー製造1と同様に
して、磁性トナーGを得た。得られた磁性トナーGの物
性を表1に示す。
【0079】(トナー製造例8)79.6kA/mにお
ける飽和磁化σs=65Am2/kg、硅素元素含有率
0.3%、平均粒径0.19μm、BET比表面積8m
2/g、球形度0.78の磁性体を用いる以外にはトナ
ー製造例1と同様にして、磁性トナーHを得た。得られ
た磁性トナーHの物性を表1に示す。
【0080】(トナー製造例9)ジメチルジクロルシラ
ンで処理されたシリカ(BET比表面積130m2
g)の添加量を1.2質量%とする以外はトナー製造例
1と同様にして磁性トナーIを得た。得られた磁性トナ
ーIの物性を表1に示す。
【0081】(トナー比較製造例1〜3)トナー製造例
1において得られた粗粉砕物を粉砕,分級工程をコント
ロールして種々の粒径,粒度分布をもった黒色微粉体を
得た。得られた黒色微粉体に対し1.3質量%のヘキサ
メチルジシラザンで処理された乾式シリカ(BET比表
面積200m2/g)を添加し、混合機にて混合し磁性
トナーJ,K,Lを得た。得られた磁性トナーJ,K,
Lの物性を表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】[現像スリーブ製造例1] レゾール型フェノール樹脂溶液(メタノール50%含有) 200部 グラファイト(個数平均粒径9μm) 50部 導電性カーボンブラック 5部 イソプロピルアルコール 130部
【0084】上記材料に直径1mmのジルコニアビーズ
をメディア粒子として加え、サンドミルにて2時間分散
し、フルイを用いてビーズを分離し原液を得た。次いで
この原液380部に球状PMMA粒子(個数平均粒径1
2μm)を10部添加し、固形分濃度が30%になるよ
うにイソプロピルアルコールを添加した後、直径3mm
のガラスビーズを用いて1時間分散し、フルイを用いて
ビーズを分離し、塗工液を得た。
【0085】この塗工液を用いてスプレー法により外径
16mmφのアルミニウム製円筒管上に被覆層を形成さ
せ、続いて熱風乾燥炉により150℃30分間加熱して
硬化させ現像スリーブ1を作製した。現像スリーブ1の
Raの値はRa=1.9μmであった。
【0086】[現像スリーブ製造例2]現像スリーブ製
造例1において、球状粒子を球状PMMA粒子(個数平
均粒径6μm)を15部とすることの他は現像スリーブ
製造例1と同様にして現像スリーブ2を得た。得られた
現像スリーブ2のRa値はRa=1.4μmであった。
【0087】[現像スリーブ製造例3]現像スリーブ製
造例1において、球状PMMA粒子10部を球状ナイロ
ン樹脂粒子(個数平均粒径9μm)10部とすることの
他は現像スリーブ製造例1と同様にして現像スリーブ3
を得た。得られたスリーブ3のRa値はRa=2.2μ
mであった。
【0088】[現像スリーブ製造例4]現像スリーブ製
造例1において、球状PMMA粒子10部を球状フェノ
ール樹脂粒子(個数平均粒径20μm)20部とするこ
との他は現像スリーブ製造例1と同様にして現像スリー
ブ4を得た。得られた現像スリーブ4のRa値はRa=
2.7μmであった。
【0089】[現像スリーブ製造例5]現像スリーブ製
造例1において、球状PMMA粒子10部を球状スチレ
ン−ジアミノエチルメタクリレート−ジビニルベンゼン
共重合体粒子(共重合比、90:10:0.1;個数平
均粒径20μm)15部とすることの他は現像スリーブ
製造例1と同様にして現像スリーブ5を得た。得られた
現像スリーブ5のRa値はRa=2.1μmであった。
【0090】[現像スリーブ製造例6] レゾール型フェノール樹脂溶液(メタノール50%含有) 200部 グラファイト(個数平均粒径1.5μm) 30部 導電性カーボンブラック 5部 イソプロピルアルコール 130部
【0091】上記材料に直径1mmのジルコニアビーズ
をメディア粒子として加え、サンドミルにて2時間分散
し、フルイを用いてビーズを分離し原液を得た。次いで
この原液380部に球状PMMA粒子(個数平均粒径1
7μm)を10部添加とすることの他は現像スリーブ製
造例1と同様にして現像スリーブ6を得た。得られた現
像スリーブ6のRa値はRa=2.4μmであった。
【0092】[現像スリーブ比較製造例1]現像スリー
ブ製造例1において、現像スリーブ被覆層表面の粗さを
現像スリーブ1とほぼ同等とするためにサンドブラスト
処理したアルミニウム製円筒管を使用し、さらに球状P
MMA樹脂粒子を添加しないことの他は、現像スリーブ
製造例1と同様にして現像スリーブ7を得た。得られた
現像スリーブ7のRa値はRa=1.9μmであった。
【0093】[現像スリーブ比較製造例2]現像スリー
ブ製造例1において、グラファイト(個数平均粒径9μ
m)と導電性カーボンブラックを除くことの他は、現像
スリーブ製造例1と同様にして現像スリーブ8を得た。
得られた現像スリーブ8のRa値はRa=0.7μmで
あった。
【0094】[現像スリーブ比較製造例3]現像スリー
ブ製造例1で用いたアルミニウム製円筒管をサンドブラ
スト処理のみを行い現像スリーブ9を得た。得られた現
像スリーブ9のRa値はRa=1.9μmであった。
【0095】実施例1 評価機として、LBP8マークIV改造機を用い、一次
帯電ローラーとしてナイロン樹脂で被覆された導電性カ
ーボンを分散したゴムローラー(直径12mm,当接圧
50g/cm)を使用し、静電潜像担持体上にレーザー
露光(600dpi)により暗部電位VD=−700
V、明部電位VL=−200Vを形成した。トナー担持
体としてスリーブ製造例1の現像スリーブ1を使用し、
次いで、感光ドラムと現像スリーブ1との間隙(S−D
間)を300μmとし現像磁極800ガウス、トナー規
制部材として厚み1.0mm、自由長10mmのウレタ
ンゴム製ブレードを15g/cmの線圧で当接させた。
現像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−500
V、重畳する交流バイアス成分Vpp=1600V、周波
数2200Hzを用いた。
【0096】磁性トナーとしてトナー製造例1の磁性ト
ナーAを使用し、更に、室温15℃,湿度10%RHの
環境下で連続5000枚の画出しを行ったが、表2に示
すように充分なベタ画像濃度を維持し、画像上にゴース
ト、飛び散りや中抜けのない解像力の高い良好な画像が
得られた。
【0097】また、室温23℃,湿度65%RHの環境
下でA4サイズ紙(75g/m2)に4%印字の文字パ
ターンを初期から500枚連続プリントアウトし、現像
器内のトナー量の変化からトナー消費量を求めたとこ
ろ、0.032g/枚であった。更に、静電潜像担持体
上にレーザー露光により600dpiの10ドット横線
パターン潜像(潜像ライン幅約420μm)を1cm間
隔で書かせ、これを現像し、PET製OHP上に転写,
定着させた。得られた横線パターン画像を表面粗さ計サ
ーフコーダーSE−30H(小坂研究所製)を用い、横
線ラインのトナーの載り方を表面粗さのプロフィールと
して得、このプロフィールの幅からライン幅を求めた。
この結果、ライン幅は430μmで高濃度かつ鮮明にラ
インを再現しており、潜像再現性を維持したまま低消費
量が達成されたことが確認された。
【0098】なお、本発明中において飛び散りの評価
は、グラフィカルな画像の画質に関わる微細な細線での
飛び散り評価であり、文字ラインにおける飛び散りより
もより飛び散りやすい100μmでの飛び散り評価であ
る。
【0099】また、解像力は潜像電界によって電界が閉
じやすく、再現しにくい図4に示す様な小径(50μm
φ)孤立ドットの再現性によって評価した。
【0100】また中抜けの評価は、中抜け現象が生じや
すい厚紙(約128g/m2)に印字した際の評価であ
る。
【0101】また、ゴーストの評価は、プリント画像先
端部のスリーブ1周分(本実施例ではおよそ50mm)
の範囲内にベタ白部とベタ黒部が隣り合う画像を現像し
た現像スリーブ上の位置が次の現像スリーブの回転時に
現像位置に来た時に、ハーフトーン画像を現像するよう
にして、ハーフトーン画像上に現われる濃淡差(現像ス
リーブ1回転前の現像履歴の影響)を目視で評価した。
【0102】比較例1 トナーとして、トナー比較製造例1のトナーJを使用
し、現像スリーブとして現像スリーブ7を使用し、実施
例1と同様にして画出しを行った。その結果、表2に示
すような結果になったが、実施例1に比べ消費量が多
く、やや飛び散りが多く、中抜けや解像力もやや劣る画
像であった。
【0103】比較例2 現像スリーブ7を現像スリーブ8とし、トナーとしてト
ナー比較製造例2のトナーKを用いることの他は実施例
1と同様にして行ったところ、表2に示すような結果に
なったが、画像濃度は低く、不鮮明な画像であった。
【0104】比較例3 比較例1において、トナーとしてトナー比較製造例3の
トナーLを使用し、現像スリーブとして現像スリーブ9
を使用することの他は比較例1と同様にして画出しを行
ったところ、表2に示すような結果になったが、画像濃
度の低い不鮮明な画像であった。更に、5000枚印字
テスト後の現像スリーブ表面を洗浄した後、再度画出し
を行ったところ画像濃度は1.35まで回復したことか
ら、トナーによるスリーブ汚染が生じたものと思われ
る。
【0105】実施例2 トナーと現像スリーブをそれぞれトナーB、現像スリー
ブ2とすること以外は実施例1と同様の装置・条件で画
出しを行なったところ、良好な画像及び消費量が得られ
た。
【0106】実施例3 トナーと現像スリーブをそれぞれトナーC、現像スリー
ブ3とすること以外は実施例1と同様の装置・条件で画
出しを行ったところ、良好な画像及び消費量が得られ
た。結果を表2に示す。
【0107】実施例4 トナーと現像スリーブをそれぞれトナーD、現像スリー
ブ4とすること以外は実施例1と同様にして行ったとこ
ろ、良好な画像及び消費量が得られた。結果を表2に示
す。
【0108】実施例5 トナーと現像スリーブをそれぞれトナーE、現像スリー
ブ5とする以外は実施例1と同様にして行ったところ、
良好な画像及び消費量が得られた。結果を表2に示す。
【0109】実施例6 トナーと現像スリーブをそれぞれトナーF、現像スリー
ブ6とすること以外は実施例1と同様にして行ったとこ
ろ、良好な画像及び消費量が得られた。結果を表2に示
す。
【0110】実施例7 実施例1においてトナーGを使用することの他は実施例
1と同様にして行ったところ、やや解像力が低下したも
のの良好なトナー消費量であった。結果を表2に示す。
【0111】実施例8,9 実施例1において、トナーとして磁性トナーH,Iを使
用すること以外は実施例1と同様の装置・条件で画出し
を行なった。磁性トナーIではやや中抜けがみられたが
良好な画像が得られた。結果を表2に示す。
【0112】
【表2】
【0113】飛び散りの評価において、○は極めて良
好、△は良好、×は飛び散りが目立つ。
【0114】解像力の評価において、○は極めて良好、
△は良好、×は解像不充分。
【0115】中抜けの評価において、○は極めて良好、
△は良好、×は中抜けが目立つ。
【0116】ゴーストの評価において、○は極めて良好
(濃淡差が全く見られない)、△は良好(軽微な濃淡差
が見られるが実用上問題無い)、×顕著な濃淡差が見ら
れる。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、上記構成の磁性トナー
及び画像形成方法を用いることで、高画像濃度・潜像再
現性を保持しつつ、ライン画像への過剰なトナーの載り
を抑制し、トナー消費量を従来に比べてより少なくする
ことが可能となる。さらに、中抜け、ゴーストを防止し
た高品位で鮮鋭な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるトナー担持体の構成を示す
概略図である。
【図2】本発明に使用される画像形成装置の一例の説明
図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】解像性評価に用いた孤立ドットパターンの例で
ある。
【符号の説明】
1 トナー担持体 2 粒子 3 結着樹脂 4 導電性物質 5 基体 6 被覆層 100 感光ドラム 102 現像スリーブ(トナー担持体) 103 当接ブレード 104 マグネットローラー 114 転写帯電ローラー 116 クリーナ 117 一次帯電ローラー 140 現像器 141 攪拌棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 9/08 374 (72)発明者 嶋村 正良 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岡野 啓司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 尾島 磨佐基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−162049(JP,A) 特開 平4−162048(JP,A) 特開 平3−59567(JP,A) 特開 平2−284156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/083 G03G 15/08 501

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体及び被覆層を有するトナー担持体の
    該被覆層が、少なくともトナー担持体表面に粗さを付与
    するための粒子と導電性物質と結着樹脂とを含有し、こ
    のトナー担持体に磁性トナーの薄層を形成し、現像部に
    おいてトナーに交番電界を印加しながら潜像担持体上の
    静電荷像を現像する画像形成方法に用いられるトナーに
    おいて、 該磁性トナーが少なくとも結着樹脂,磁性体からなる磁
    性トナー粒子と有機処理された無機微粉体を外添混合し
    てなる磁性トナーであって、該磁性トナーの体積平均粒
    径Dv(μm)が3≦Dv<6であり、重量平均粒径D4
    (μm)が3.5≦D4<6.5であって、個数粒度分
    布における5μm以下の粒子の存在割合Nm(個数%)
    が60<Nm≦90であり、かつ2≦Nf/Vf≦8、5
    ≦Nf≦40を満足することを特徴とする磁性トナー。
    (Nfは、3.17μm以下の磁性トナーの個数%を示
    し、Vfは3.17μm以下の磁性トナーの体積%を示
    す。)
  2. 【請求項2】 該磁性トナーの体積粒度分布における8
    μm以上の粒子の存在割合Vg(体積%)が10以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の磁性トナー。
  3. 【請求項3】 該磁性トナーに含有される無機微粉体が
    チタニア,アルミナ,シリカあるいはその複酸化物の中
    から選ばれるものであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の磁性トナー。
  4. 【請求項4】 該磁性トナーに含有される無機微粉体が
    少なくともシリコーンオイルで処理したものであること
    を特徴とする請求項1乃至3に記載の磁性トナー
  5. 【請求項5】 該磁性トナーに含有される磁性体の球形
    度ψが0.8以上であり、硅素元素含有率が、鉄元素を
    基準として0.5〜4質量%であることを特徴とする請
    求項1乃至4に記載の磁性トナー。
  6. 【請求項6】 基体及び被覆層を有するトナー担持体の
    該被覆層が、少なくともトナー担持体表面に粗さを付与
    するための粒子と導電性物質と結着樹脂とを含有し、こ
    のトナー担持体上に、少なくとも結着樹脂,磁性体から
    なる磁性トナー粒子と有機処理された無機微粉体を外添
    混合してなる磁性トナーであって、該磁性トナーの体積
    平均粒径Dv(μm)が3μm≦Dv<6であり、重量平
    均粒径D4(μm)が3.5≦D4<6.5であって、個
    数粒度分布における5μm以下の粒子の存在割合N
    m(個数%)が60<Nm≦90であり、かつ2≦Nf
    f≦8、5≦Nf≦40を満足する磁性トナーの薄層を
    形成し、現像部においてトナーに交番電界を印加しなが
    ら潜像担持体上の静電荷像を現像することを特徴とする
    画像形成方法。(Nfは、3.17μm以下の磁性トナ
    ーの個数%を示し、Vfは3.17μm以下の磁性トナ
    ーの体積%を示す。)
  7. 【請求項7】 該磁性トナーの体積粒度分布における8
    μm以上の粒子の存在割合Vg(体積%)が10以下で
    あることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 該磁性トナーに含有される無機微粉体が
    チタニア,アルミナ,シリカあるいはその複酸化物の中
    から選ばれるものであることを特徴とする請求項6又は
    7に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 該磁性トナーに含有される無機微粉体が
    少なくともシリコーンオイルで処理したものであること
    を特徴とする請求項6乃至8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該磁性トナーに含有される磁性体のψ
    が0.8以上であり、硅素元素含有率が、鉄元素を基準
    として0.5〜4質量%であることを特徴とする請求項
    6乃至9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 トナー担持体に粗さを付与するための
    粒子が個数平均粒径0.05〜100μmの球状粒子で
    あることを特徴とする請求項6乃至10に記載の画像形
    成方法。
  12. 【請求項12】 前記導電性物質がグラファイト,カー
    ボンブラック又はグラファイトとカーボンブラックの混
    合物であることを特徴とする請求項6乃至11に記載の
    画像形成方法。
  13. 【請求項13】 静電潜像担持体が有機感光体であるこ
    とを特徴とする請求項6乃至12に記載の画像形成方
    法。
  14. 【請求項14】 静電潜像担持体を帯電する帯電部材が
    静電潜像担持体に当接されていることを特徴とする請求
    項6乃至13に記載の画像形成方法。
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