JP3035695B2 - 磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents

磁性トナー及び画像形成方法

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JP3035695B2
JP3035695B2 JP18647995A JP18647995A JP3035695B2 JP 3035695 B2 JP3035695 B2 JP 3035695B2 JP 18647995 A JP18647995 A JP 18647995A JP 18647995 A JP18647995 A JP 18647995A JP 3035695 B2 JP3035695 B2 JP 3035695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法,静電記録
法,磁気記録法などに用いられる磁性トナー及び画像形
成方法に関し、プリンター,複写機,ファクシミリ等に
適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行なって可視像とし、必要に応じ
て紙などの転写材にトナー像を転写した後、熱・圧力等
により転写材上にトナー画像を定着して複写物を得るも
のである。
【0003】電気的潜像を可視化する方法としては、カ
スケード現像法,磁気ブラシ現像法,加圧現像方法等が
知られている。さらには、磁性トナーを用い、中心に磁
極を配した回転スリーブを用い感光体上とスリーブ上の
間を電界にて飛翔させる方法も用いられている。
【0004】一成分現像方式は二成分方式のようにガラ
スビーズや鉄粉等のキャリア粒子が不要な為、現像装置
自体を小型化・軽量化出来る。さらには、二成分現像方
式はキャリア中のトナーの濃度を一定に保つ必要がある
為、トナー濃度を検知し必要量のトナーを補給する装置
が必要である。よって、ここでも現像装置が大きく重く
なる。一成分現像方式ではこのような装置は必要となら
ない為、やはり小さく軽く出来るため好ましい。
【0005】また、プリンター装置はLED、LBPプ
リンターが最近の市場の主流になっており、技術の方向
としてより高解像度即ち、従来240、300dpiで
あったものが400、600、800dpiとなって来
ている。従って現像方式もこれにともなってより高精細
が要求されてきている。また、複写機においても高機能
化が進んでおり、そのためデジタル化の方向に進みつつ
ある。この方向は、静電荷像をレーザーで形成する方法
が主である為、やはり高解像度の方向に進んでおり、こ
こでもプリンターと同様に高解像・高精細の現像方式が
要求されてきている。このためトナーの小粒径化が進ん
でおり、特開平1−112253号公報、特開平1−1
91156号公報、特開平2−214156号公報、特
開平2−284158号公報、特開平3−181952
号公報、特開平4−162048号公報などでは特定の
粒度分布の粒径の小さいトナーが提案されている。
【0006】また、複写機においては、より高速,安定
化の方向が常に望まれている。特に中速機,高速機など
では二成分現像方式が主流である。これは、このように
ある程度大きな機械であると、現像装置の大きさや重さ
の問題より高速での長期使用に対しての安定性が重要点
になってくるからである。一般に、二成分トナーのトナ
ーはカーボンブラックなどにより着色し、他はほとんど
ポリマーからなっている。そのためトナー粒子は軽くま
た静電気力以外にキャリア粒子に付着する力がないた
め、特に高速での現像ではトナーの飛散を招き、長期の
使用でレンズや原稿ガラス,搬送部などの汚れを生じ画
像の安定性を損なうことがある。そこで、トナー中に磁
性体を含有させトナーを重くすると同時に、磁性キャリ
ア粒子に静電気力以外に磁気力でも付着するようにし飛
散を防ぐようにした二成分トナーが実用化されている。
【0007】以上のように、磁性体を含有するトナーは
ますます重要性を増している。
【0008】ところで、一成分磁性現像方式は、現像時
にトナーが鎖状(一般には「穂」と呼ばれている)とな
って現像される為、画像横方向の解像度が縦方向に比べ
て悪くなり易く、例えば、現像画像後半の非画像部に穂
のはみ出しによる尾引き現象が生じ易くまた二成分現像
方式に比ベてガサツキ画像が生じ易い傾向がある。そこ
で画像再現性をより向上させる方法として、トナーの穂
をより短く、密にすることが考えられ、その手段として
トナー中の磁性体量の減量や、トナー層厚規制部材をト
ナー担持体に強く当接させる等の手段が考えられてい
る。しかし、例えば、磁性体量を減少させると一般的に
トナーの電荷量が過大となり所謂チャージアップ現象が
生じ、画像濃度の低下・カブリの増加等の画像品位の低
下をもたらす。磁性トナーの磁化の強さと穂の形状の関
係に関しても以下のように定性的に理解されている。即
ち、磁性トナーの磁化の強さが大きいと、磁性トナー間
には磁界方向に沿った強い引力と、磁界に垂直な方向に
強い反発力が生じる。従って、磁化の強さが大きい時に
は、磁性トナーによって形成される穂は長くトナー担持
体上の穂の密度は粗となり個々の穂は細くなる。また逆
に、磁性トナーの磁化の強さが小さいと、今度は穂は短
くトナー担持体上の穂の密度は密になるが磁性トナー粒
子間の結合が解かれない為に個々の穂は太く短くなり、
凝集した状態となる。この場合では穂の内部に存在する
磁性トナー粒子は、トナー担持体表面と接触する機会が
少なくなり帯電不良となる。このような帯電不良のトナ
ー粒子は、画像上のカブリとなり画像品位を低下する。
【0009】また、近年では環境保護の観点から、従来
から使用されているコロナ放電を利用した一次帯電及び
転写プロセスから感光体当接部材を用いた一次帯電、転
写プロセスが主流となりつつある。
【0010】例えば、特開昭63−149669号公報
や特開平2−123385号公報が提案されている。こ
れらは、接触帯電方法や接触転写方法に関するものであ
るが、静電潜像担持体に導電性弾性ローラーを当接し、
該導電性ローラーに電圧を印加しながら該静電潜像担持
体を一様に帯電し、次いで露光,現像工程によってトナ
ー像を得た後該静電潜像担持体に電圧を印加した別の導
電性ローラーを押圧しながらその間に転写材を通過さ
せ、該静電潜像担持体上のトナー画像を転写材に転写し
た後、定着工程を経て転写画像を得ている。
【0011】しかしながら、このようなコロナ放電を用
いないローラー転写方式においては、転写部材が転写時
に転写部材を介して感光体に当接されるため、感光体上
に形成されたトナー像を転写材へ転写する際にトナー像
が圧接され、所謂転写中抜けと称される部分的な転写不
良の問題が生じる。
【0012】さらに、ローラー帯電方式においては、帯
電ローラーと静電潜像担持体間に発生する放電による静
電潜像担持体表面の物理的・化学的な作用がコロナ帯電
方式に比較して大きく、特に有機感光体/ブレードクリ
ーニングとの組合せにおいて、感光体表面劣化に起因す
る感光体上へのトナー融着やクリーニング不良と言った
問題が発生しやすいと言う欠点があった(直接帯電/有
機感光体/一成分磁性現像方法/当接転写/ブレードク
リーニングの組合せは、画像形成装置の低コスト化およ
び小型軽量化が容易であるため、低価格・小型軽量が要
求される分野の複写機,プリンター,ファクシミリ等に
おいて主流の方式である。)。
【0013】従って、このような画像形成方法に用いら
れるトナーは離型性,潤滑性に優れたものであることが
要求される。そのために特公昭57−13868号公
報、特開昭54−58245号公報、特開昭59−19
7048号公報、特開平2−3073号公報、特開平3
−63660号公報、米国特許4517272号等にシ
リコーン化合物を含有させる方法が開示されている。し
かしながら、これらの方法はシリコーン化合物をトナー
中に直接添加しているため、結着樹脂と相溶性のないシ
リコーン化合物はトナー中の分散が悪く、トナー粒子の
帯電性が不均一となり長期繰り返しの使用で現像性が悪
くなると言う問題がある。
【0014】また、近年では環境保護の観点からコピー
用紙については、いわゆる再生紙が主流となってきてい
る。しかしながら再生紙は紙粉や充填剤粉末の発生量が
多いため、クリーニング不良やトナー融着と言った問題
は、再生コピー用紙の使用により助長される方向であ
る。これらの問題は、環境問題をクリアーしつつ小型・
軽量かつ低コストで高解像・高精細画像が得られる画像
形成装置を得るために是非とも改善されねばならない問
題であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解決した磁性トナー及び画像形成
方法を提供することにある。
【0016】すなわち、本発明の目的は、原稿に忠実、
信号に忠実、即ち潜像に忠実な実質的にカブリ、トナー
尾引きの無い高解像・高精細再現性の磁性トナー及び画
像形成方法を提供することにある。
【0017】さらに本発明の目的は、転写性に優れ、ロ
ーラー転写方式においても転写中抜けが発生しないか、
又はこれらの現象が抑制された磁性トナー及び画像形成
方法を提供することにある。
【0018】さらに本発明の目的は、離型性並びに滑り
性に優れ、これら機能が長期間および多数枚プリント後
においても維持持続された、トナー融着やクリーニング
不良が発生しないか、又はこれらの現象が抑制された磁
性トナー及び画像形成方法を提供することにある。
【0019】さらに本発明の目的は、静電潜像担持体に
圧接する部材の汚染による帯電異常や画像欠陥が発生し
ないか、又はこれらの現象が抑制された磁性トナー及び
画像形成方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有する磁性トナ
ー粒子に、有機処理された無機微粉体と液体潤滑剤とを
外添混合して成る磁性トナーにおいて、該トナーの体積
平均粒径Dv(μm)が3μm≦Dv<6μmであり、重
量平均粒径D4(μm)が3.5μm≦D4<6.5μm
であって、個数粒度分布における5μm以下の粒子の比
率Mrが60個数%<Mr≦90個数%であり、かつ個数
粒度分布における3.17μm以下の粒子の比率Nr
体積粒度分布における3.17μm以下の粒子の比率N
vの比(Nr/Nv)が2.0〜8.0であることを特徴
とする磁性トナー及びこれを用いた画像形成方法を用い
ることにより、 トナー担持体上のトナーの適切な静電的凝集力及び
トナー個々の潤滑性、加えてトナー担持体への適切な磁
気拘束力により現像領域空間において、トナーが穂の状
態からむしろ個々のトナー粒子に近い形態となり、トナ
ー粒子の静電潜像への忠実な飛翔が達成されること。
【0021】 転写材/磁性トナー/静電潜像担持体
の3者が存在する転写部位において、液体潤滑剤の静電
潜像担持体表面への付着、ならびにトナーの有する良好
な離型性により、トナー粒子群が静電潜像担持体表面か
ら転写材へ均一に移行できること。
【0022】 クリーニングブレード/転写残トナー
/静電潜像担持体の3者が存在するクリーニング部位に
おいて、トナー同士の静電的凝集力と静電潜像担持体へ
の静電的付着力を低く押えることができ、さらに液体潤
滑剤の静電潜像担持体及びクリーニングブレード表面へ
の被覆、その結果より軽微なブレード当接圧でも静電潜
像担持体表面からトナーや紙粉等が除去され、放電によ
りダメージを受けた静電潜像担持体表面へのトナー融着
防止、ならびに静電潜像担持体のクリーニング不良が抑
制されること。
【0023】 液体潤滑剤の静電潜像担持体及びクリ
ーニングブレード表面の被覆、更に磁性トナー粒子同士
の静電的凝集力が低くかつ潤滑性が良好な為、トナーが
クリーニングブレードのエッジ部分で個々の粒子に分散
され易く、より軽微なブレード当接圧で均一に感光体表
面が研磨されること。 等が達成され、従来問題であった微粒子トナー使用時の
画像汚れ、飛び散り、地カブリ、反転カブリを実質的に
防止した高解像,高精細の画像が得られると同時に、ク
リーニング不良やトナー融着が抑制され、静電潜像担持
体の長寿命化が達成された。
【0024】本発明に用いる無機微粉体としては、例え
ば以下のようなものが用いられる。例えば、コロイダル
シリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウ
ム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウム、
酸化セリウム、酸化ジルコニウム等が使用できる。これ
らのもう一種類あるいは二種類以上を混合して使用する
ことが出来る。好ましくはチタニア、アルミナ、シリカ
等の酸化物あるいは複酸化物が好ましい。
【0025】本発明に用いられるトナーはトナー粒子に
少なくとも無機微粉体を添加したものであり、他にトナ
ー粒子の平均粒径よりも小さい平均粒径を有する有機微
粉体、樹脂微粉体などを添加したものが好ましい形態の
一つである。
【0026】さらに、トナー粒子においても本発明の粒
度分布をもつことが好ましい。
【0027】5μm以下の粒子が60個数%以下である
と、消費量低減への効果がほとんどなく、体積平均粒径
v(μm)では6μm以上、重量平均粒径D 4(μm)
では6.5μm以上であると50μm程度の孤立ドット
の解像が充分ではない。この際、現像条件等で無理に解
像しようとすると、ライン太りや飛び散りを生じ、また
消費量の増大を生じる。さらには上記粒度分布を持つこ
とで微粒径トナーにおいても高い生産性が維持される。
また、5μm以下の粒子が90個数%を超えると、画像
濃度が不十分である。好ましくは、62個数%<Mr
88個数%が良い。平均粒径についてはさらに解像力を
向上させるために、好ましくは、3.2μm≦Dv
5.8μm、3.6μm≦D4≦6.3μmが良い。
【0028】また、個数粒度分布における3.17μm
以下の粒子の比率Nrと体積粒度分布における3.17
μm以下の粒子の比率Nvの比(Nr/Nv)が2.0〜
8.0であることが画質の観点から好ましい。2.0未
満ではカブリが生じやすく、8.0を超えると50μm
程度の孤立ドッドの解像が悪化する傾向にある。さらに
は3.0〜7.0が好ましい。またこの際の個数粒度分
布における3.17μm以下の粒子の比率Nrは5〜4
0%、好ましくは7〜35%が良い。
【0029】変動係数においては、好ましくは、個数分
布の変動係数Bが、20≦B<40であることが良い。
【0030】(B=Sv/D1、D1;個数平均粒径、
v;個数分布の標準偏差)
【0031】また、該トナーの帯電量の絶対値(mC/
g又はμC/g)が、14≦Q≦80(Q;鉄粉との摩
擦帯電量)であることが好ましい。さらには、14≦Q
≦60であることが好ましく、特に24<Q≦55であ
ることが好ましい。Q<14であると帯電量が不十分で
消費量低減効果が充分でなく、80<Qであると、帯電
量が高すぎ濃度低下を生じやすい。
【0032】また、該トナーの体積粒度分布における8
μm以上の粒子の体積比率が10体積%以下であること
がさらに飛び散りを低減し、耐久を通じて現像器内の粒
度分布の変化を抑さえ、安定した濃度を得る観点から好
ましい。
【0033】本発明のトナーは、粒径が小さいことでさ
らなる高画質を達成し、単位質量当りの帯電量の高い5
μm以下の微粉量を多くすることで低消費量を達成し、
液体潤滑剤を含有することで転写なか抜けを防止したも
のである。
【0034】消費量に関しては、一般にライン画像部に
ベタ画像部に比べてより多くのトナーが現像されてしま
う理由としては以下の様に考えられる。感光体上のライ
ン画像部の静電潜像には、ベタ画像部とは異なり、電気
力線がライン潜像の外側からライン潜像内に密に回り込
んでいるため、ライン画像部ではトナーを感光体潜像面
に引き寄せ、、押しつける力が大きいために、より多く
のトナーがライン潜像面に現像されやすい。
【0035】本発明のトナーは帯電量の高い5μm以下
の粒子を多く含むために潜像電位を埋めやすいために、
感光体上ライン画像部に一旦現像されたトナー粒子の中
の必要以上のものは、潜像電気力線の回り込みによる力
に抗して、スリーブ上に戻ることができ、ライン画像部
に適正な量のトナーだけが残るものと考えている。即
ち、5μm以下の粒子は単位質量当りの帯電量が高い為
に粒径の大きい粒子に比し、速く感光体の潜像上に到達
し、現像電界を弱めるために潜像電気力線の回り込みの
影響を他の粒子が受けにくいためである。
【0036】本発明の磁性体としては、磁場79.6k
A/m(1000エルステッド)における磁化の強さが
50Am2/kg(emu/g)を超える金属酸化物で
形成された磁性体であることが好ましく、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニ
ウム、珪素などの元素を含む金属酸化物などがある。こ
れら磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が好
ましくは1〜30m2/g、特に2.5〜26m2/gが
好ましい。
【0037】磁性体量は結着樹脂100質量部に対し5
0〜200質量部、特には60〜150質量部が好まし
い。50質量部未満では、搬送性が不十分でトナー担持
体上のトナー層にムラが生じ画像ムラとなる傾向があ
り、さらにトナートリボの上昇に起因する画像濃度の低
下が生じ易い傾向があった。一方、200質量部を超え
ると定着性に問題が生ずる傾向があった。
【0038】磁性体の平均粒径としては0.05〜1.
0μmが好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.6μ
m、さらには0.1〜0.4μmが好ましい。また、こ
れら磁性粒子はモース硬度が5〜7の磁性粉が好まし
い。
【0039】本発明においては、液体潤滑剤は担体粒子
に吸着,造粒,凝集,含浸,内包等の手段で担持させト
ナー中に含有させることが好ましい。これによりトナー
表面に液体潤滑剤を均一かつ適正量存在させることがで
き、トナーの離型性,潤滑性を安定化することができ
る。
【0040】本発明のトナーに離型性,潤滑性を与える
液体潤滑剤としては、動物油、植物油、石油系潤滑油、
合成潤滑油等が用いられ、その安定性から合成潤滑油が
好ましく用いられる。合成潤滑油としては、ジメチルシ
リコーン、メチルフェニルシリコーン、各種変性シリコ
ーン等のシリコーン;ペンタエリスリトールエステル、
トリメチロールプロパンエステル等のポリオールエステ
ル;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
α−オレフィン等のポリオレフィン;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリグリコー
ル;テトラデシルシリケート、テトラオクチルシリケー
ト等のケイ酸エステル;ジ−2−エチルヘキシルセバケ
ート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート等のジエステ
ル;トリケレシルホスフェート、プロピルフェニルホス
フェート等の燐酸エステル;ポリクロロトリフルオロエ
チレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化エチレン等のフッ化炭化水素化合
物;ポリフェニルエーテル、アルキルナフテン、アルキ
ル芳香族等が挙げられる。中でも熱安定性,酸化安定性
の面からシリコーン、フッ化炭化水素が好ましい。また
シリコーンとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カル
ボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メ
ルカプト変性、フェノール変性、異種官能基変性等の反
応性シリコーン;ポリエーテル変性、メチルスチリル変
性、アルキル変性、脂肪酸変性、アルコキシ変性、フッ
素変性等の非反応性シリコーン;ジメチルシリコーン、
メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリ
コーン等のストレートシリコーン等が用いられる。
【0041】本発明においては、担持体表面の液体潤滑
剤が一部遊離してトナー粒子表面に存在することにより
その効果を発揮するので、硬化型のシリコーンはその性
質上効果は薄れる。また反応性シリコーンや極性基を持
つシリコーンは液体潤滑剤担持媒体への吸着が強くなっ
たり、結着樹脂に対する相溶性が現われる等、その程度
によっては遊離量が少なくなり、効果が劣る場合があ
る。また非反応性シリコーンでも、側鎖の構造によって
は結着樹脂に対する相溶性が現われ効果が劣る場合があ
る。従ってジメチルシリコーン、フッ素変性シリコー
ン、フッ化炭化水素等が反応性,極性が少なく吸着も強
固でなく、結着樹脂への相溶性も無いので好ましく用い
られる。
【0042】本発明に用いられる液体潤滑剤は25℃に
おける粘度が10〜20万cStであることが好まし
く、より好ましくは20〜10万cSt、特には50〜
7万cStであることが良い。10cSt未満の場合で
は、低分子量成分が多くなるため現像性,保存性に問題
が生じやすい。また、20万cStを超える場合では、
トナー粒子中での移行や分散が不均一になり現像性,転
写性,対汚染性等において問題が生じやすくなる。本発
明における液体潤滑剤の粘度測定は、ビスコテスターV
T500(ハーケ社製)を用いて行なう。
【0043】いくつかあるVT500用粘度センサーの
ひとつを任意に選び、そのセンサー用のセルに測定資料
を入れて測定する。装置上に表示された粘度(pas)
はcStに換算する。
【0044】本発明では、液体潤滑剤を潤滑粒子に担持
せしめて使用されるので、単にシリコーン等の液体潤滑
剤をそのまま添加するよりも分散性に優れる。しかしな
がら本発明においては、単に分散性を向上させるのが目
的ではなく、担体粒子から液体潤滑剤を遊離させてその
離型性,潤滑性を発揮させると同時に、適度な液体潤滑
剤の吸着強度を持たせ、過度の遊離を防止する必要があ
る。
【0045】担体の表面に液体潤滑剤を保持せしめ、ト
ナー表面あるいは、表面近傍に存在せしめることでトナ
ー表面の液体潤滑剤量を適度に調整することができる。
【0046】本発明の液体潤滑剤を担体粒子表面に担持
させる具体的方法としては、ヘンシェルミキサー,ボー
ルミルのような混合機を用いて液体潤滑剤をそのまま、
あるいは溶剤等で希釈して担体粒子と直接混合し担持さ
せたり、担体粒子に直接スプレーして担持させたりする
方法や、ホイール型混練機又はらいかい機が用いられ
る。なお、ホイール型混練機としては、シンプソンミッ
クスマーラー、マルチマル、ストッツミル、アイリッヒ
ミル、逆流混練機等が好ましく使用できる。
【0047】本発明に用いられる液体潤滑剤を含有する
潤滑粒子としては、有機化合物もしくは無機化合物の微
粒子を液体潤滑剤により造粒、あるいは凝集させたもの
が潤滑粒子として使用される。
【0048】有機化合物としては、スチレン樹脂、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹
脂等の樹脂粒子等が挙げられる。また、無機化合物とし
ては、SiO2,GeO2,TiO2,SnO2,Al
23,B23,P25等の酸化物、ケイ酸塩、ホウ酸
塩、リン酸塩、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、アル
ミノホウ酸塩、アルミノホウケイ酸塩、タングステン酸
塩、モリブデン酸塩、テルル酸塩等の金属酸化物塩、及
びこれらの複合化合物、炭化珪素、窒化珪素、アモルフ
ァスカーボン等が挙げられる。これらは単独あるいは混
合して使用できる。
【0049】無機化合物微粉体としては、乾式法及び湿
式法で製造下無機化合物微粉体が使用できる。ここで言
う乾式法とはハロゲン化物の蒸気相酸上により生成する
無機化合物微粉体の製造法である。例えばハロゲン化物
ガスの酸素水素中における熱分解酸化反応を利用する方
法で基礎となる反応式は次のようなものである。
【0050】MX4+2 2+1/4O2 → MO2+4
HX(M:4価の場合)
【0051】この式において、例えばMは金属又は半金
属元素、Xはハロゲン元素、nは整数を表す反応式であ
る。具体的には、AlCl3,TiCl4,GeCl4
SiCl4,POCl3,BBr3を用いれば、それぞれ
Al23,TiO2,GeO2,SiO2,P25,B2
3が得られる。この時ハロゲン化物を混合して用いれば
複合化合物が得られる。
【0052】他には、熱CVD,ブラズマCVD等の製
造法を応用して、乾式による微粉体を得ることができ
る。なかでも、SiO2,Al23,TiO2等が好まし
く用いられる。
【0053】一方、本発明に用いられる無機化合物微粉
体を湿式法で製造する方法は、従来公知である種々の方
法が適用できる。例えばケイ酸ナトリウムの酸による分
解、またケイ酸ナトリウムのアンモニア塩類又はアルカ
リ塩類による分解、ケイ酸ナトリウムよりアルカリ土類
金属ケイ酸塩を生成せしめた後、酸で分解しケイ酸とす
る方法、ケイ酸ナトリウム溶液をイオン交換樹脂により
ケイ酸とする方法、天然ケイ酸又はケイ酸塩を利用する
方法等がある。その他には金属アルコキシドの加水分解
による方法がある。この一般反応式を以下に示す。
【0054】M(OR)4O+2H2O → MO2+4
ROH(M:4価の場合)
【0055】この式において例えばMは金属又は半金属
元素、Rはアルキル基、nは整数を表す。また、この時
2種以上の金属アルコキシドを用いれば複合物が得られ
る。
【0056】これらのなかでも適度な電気抵抗値を有す
る点から無機化合物が特には金属酸化物が良い。特に、
Si,Al,Tiの酸化物、複酸化物が好ましい。
【0057】また表面をカップリング剤等により予め疎
水化したものを用いてもよい。しかしながら、液体潤滑
剤のなかにはトナー粒子表面を覆うと帯電過剰となりや
すいものもある。疎水化していないものを担体として用
いると電荷の適切なリークを行うことができ、良好な現
像性を維持することが可能である。従って、疎水化処理
を行っていない担体を用いることも好ましい形態のひと
つである。
【0058】担体微粒子の粒径としては、好ましくは
0.001〜20μm、特に0.005〜10μmが良
い。BET法で測定した窒素吸着による比表面積として
は、5〜500m2/g、より好ましくは10〜400
2/g、さらに好ましくは20〜350m2/gが良
い。5m2/g未満では本発明の液体潤滑剤を好適な粒
径の潤滑粒子として保持することが困難となりやすい。
【0059】また潤滑粒子における液体潤滑剤の量は、
20〜90質量%、好ましくは27〜87質量%、特に
好ましくは40〜80質量%が良い。液体潤滑剤の量が
20質量%未満ではトナー粒子に良好な潤滑剤,離型性
が与えられず、またその為に多量に潤滑粒子をトナー中
に添加すると現像性が不安定になりやすく。90質量%
を超える場合では均一に液体潤滑剤を含有する潤滑粒子
が得られにくい。
【0060】従来より、SiO2,Al23,TiO等
にシリコーンを吸着させる方法が提案されているが、こ
れらの方法は吸着が強すぎ液体潤滑剤がトナー粒子表面
に現われにくくトナー粒子に充分な潤滑性,離型性を付
与することができず、本発明の潤滑粒子とならない。本
発明は、液体潤滑剤を保持しつつ遊離を行えるように潤
滑粒子の粒径が0.5μm以上であることが好ましく、
さらには1μm以上が良く、その体積基準分布による主
成分がトナー粒子の粒径より大きいことも好ましい。こ
れらの潤滑粒子は、液体潤滑剤を多量に含有しもろいの
で、トナーの製造中にその一部は崩れトナー粒子に均一
に分散すると共に、液体潤滑剤を遊離しトナー粒子に潤
滑性,離型性を与えるこができる。その一方で、潤滑粒
子は液体潤滑剤の保持能力を維持した状態でトナー粒子
中に存在するのでトナー粒子中でのその粒径等は限定さ
れない。
【0061】従って、液体潤滑剤を過度にトナー粒子表
面に移行させることもなくトナーの流動性,現像性の劣
化も生じない。一方、トナー粒子表面から液体潤滑剤が
一部離脱しても潤滑粒子から補充することが可能である
ので、トナー粒子の離型性,潤滑性を長期間維持可能で
ある。これらの潤滑粒子は、混合機中で液体潤滑剤ある
いは任意の溶媒で希釈した溶液等の液滴を担体微粒子に
吸着させる方法で造粒することができ、溶媒は造粒後揮
発させさらに必要に応じ粉砕しても良い。あるいは混練
機等を用いて担体粒子に液体潤滑剤あるいはその希釈物
を加え混練し、必要に応じて粉砕し造粒することがで
き、溶媒はその後揮発させる方法が用いられる。以上の
様な、潤滑粒子は結着樹脂100質量部に対し、0.0
1〜50質量部含有することが好ましく、より好ましく
は0.05〜50質量部、特には0.1〜20質量部が
好ましい。0.01質量部未満では潤滑,離型効果が得
られず、50質量部を超える場合では帯電安定性,生産
性に問題が生じやすい。
【0062】本発明の潤滑粒子は多孔質粉体に液体潤滑
剤を含浸,内包させたものを用いることができる。
【0063】本発明において用いられる多孔質粉体とし
ては、ゼオライトに代表されるモレキュラーシーブ、ベ
ントナイト等の粘土鉱物、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、樹脂ジェル等がある。多孔質粉体でも樹
脂ジェルの如きトナー製造時の混練工程でその粒子が崩
壊するものは、その粒径は限定されない。一方、崩壊困
難な多孔質粉体の粒径としては、一次粒径として15μ
m以下が好ましい。15μmを超える場合ではトナー粒
子中への分散が不均一になりやすい。また、液体潤滑剤
を含浸する前の多孔質粉体のBET法で測定した窒素吸
着により比表面積は10〜50m2/gであるものが好
ましい。10m2/g未満では多量の液体潤滑剤を保持
することが難しく、50m2/gを超えると細孔径が細
かく細孔内に液体潤滑剤が充分含浸できなくなる。多孔
質粉体に含浸させる方法としては、多孔質粉体を減圧処
理しこれを液体潤滑剤に浸す方法で製造できる。液体潤
滑剤を含浸させた多孔質粉体は結着樹脂100質量部に
対し、0.1〜20質量部の範囲で混合するのが好まし
い。0.1質量部未満では潤滑性,離型性改善に効果が
なく、20質量部を超えるとトナーの帯電安定性に問題
が生じやすい。またこれらの他にも、液体潤滑剤を内包
するカプセル型潤滑粒子や内部に液体潤滑剤を分散、内
包、膨張、含浸させた樹脂粒子等も使用できる。
【0064】本発明では液体潤滑剤を潤滑粒子としてト
ナー中に分散させる必要があるが、潤滑粒子やその崩壊
物はトナー粒子中に均一に分散するので、液体潤滑剤も
トナーひとつひとつに均一に分散できる。従来よりシリ
コーンをトナー中に均一に分散させる為、各種担体に吸
着させて用いることがあり、単にシリコーン等を直接添
加する方法より均一分散性に優れている。しかしなが
ら、本発明では単に分散性を向上させることが目的では
なく、担体より液体潤滑剤を遊離させその潤滑効果,離
型効果を有効に発揮させなければならないのと同時に、
適度の保持強度をもたせ液体潤滑剤の過剰の遊離を防止
することが重要である。その為には本発明には潤滑粒子
を用いることが好ましく、液体潤滑剤を各種担体に担持
させた潤滑粒子が用いられる。
【0065】潤滑粒子がトナー粒子表面に存在すること
で、トナー粒子表面の液体潤滑剤量を適度に調整するこ
とが可能である。また、液体潤滑剤は潤滑粒子より遊離
しトナー粒子表面に移行するが、担体の保持力が強けれ
ば、液体潤滑剤は遊離しにくく、従ってトナー粒子表面
への移行が少なくトナー粒子の潤滑性,離型性は得られ
ない。これとは逆に担体の保持力が弱ければ、液体潤滑
剤は容易に遊離し、従ってトナー粒子表面への移行が過
剰となり帯電性が不安定となり現像性に問題を生じる。
また流動性も悪化し画像濃度ムラ等の問題が生じやす
い。さらに液体潤滑剤が担体から遊離し切ってしまえば
潤滑性,離型性の効果は失われる。本発明では、潤滑粒
子の保持力が適度であるため液体潤滑剤は担体から適度
に遊離され、従ってトナー粒子表面から液体潤滑剤が離
脱しても徐々に補給されるのでトナー粒子の潤滑性,離
型性は持続される。また、トナー粒子表面に担体粒子が
存在するためトナー粒子表面に移行した液体潤滑剤を再
吸着することもでき、液体潤滑剤の過度の染み出しを防
止できる。従って、担体がトナー粒子表面あるいは表面
近傍に存在することは、液体潤滑剤をトナー粒子表面に
適量保持するのに重要である。即ち、余分な液体潤滑剤
は吸収するが消費された液体潤滑剤は速やかに補給され
る機能を補助することができる。
【0066】液体潤滑剤量としては結着樹脂100質量
部に対し、液体潤滑剤0.1〜7質量部となるように潤
滑粒子を添加することが重要であり好ましく、さらに好
ましくは0.2〜5質量部であり、特には0.3〜2質
量部が好ましい。
【0067】本発明に使用される結着樹脂の種類として
は、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用できる。ま
た、架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹脂であ
る。
【0068】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、等のような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル
類、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のよう
なエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;
例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエーテ
ル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合わせて用
いられる。
【0069】ここで架橋剤としては、主として2個以上
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用で
きる。
【0070】塊状重合法では、高温で重合させて停止反
応速度を早めることで低分子量の重合体を得ることもで
きるが、反応をコントロールしくにい問題点がある。溶
液重合法では、溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利
用して、また開始剤量や反応温度を調節することで低分
子量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、本発
明で用いる樹脂組成物のなかで低分子量体を得るときに
は好ましい。
【0071】溶液重合で用いる溶媒としては、キシレ
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
【0072】また、圧力定着用に供されるトナー用の結
着樹脂としては、低分子量ポリエチレン,低分子量ポリ
プロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン
−アクリル酸エステル共重合体,高級脂肪酸,ポリアミ
ド樹脂,ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは単独
又は混合して用いることが好ましい。
【0073】また、定着時の定着部材からの離型性の向
上,定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー中に含有させることも好ましい。パラフィンワックス
及びその誘導体,マイクロクリスタリンワックス及びそ
の誘導体,フィッシャートロプシュワックス及びその誘
導体,ポリオレフィンワックス及びその誘導体,カルナ
バワックス及びその誘導体などで、誘導体には酸化物
や、ビニル系モノマーとのブロック共重合体,グラフト
変性物を含む。
【0074】その他、アルコール,脂肪酸,酸アミド,
エステル,ケトン,硬化ヒマシ油及びその誘導体,植物
系ワックス,動物性ワックス,鉱物系ワックス,ペトロ
ラクタム等も利用できる。
【0075】着色剤としても従来より知られている無機
・有機の染料・顔料が使用可能であり、例えば、カーボ
ンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、
ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダムンレー
キ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブル
ー、インダスレンブルー等がある。これらは通常、結着
樹脂100質量部に対し0.5〜20質量部使用され
る。
【0076】本発明の磁性トナーには荷電制御剤をトナ
ー粒子に配合(内添)、又はトナー粒子と混合(外添)
して用いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像
システムに応じた最適の荷電量コントロールが可能とな
り、特に本発明では粒度分布と荷電量とのバランスを更
に安定したものとすることが可能である。トナーを負荷
電性に制御するものとして下記物質がある。
【0077】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類等がある。
【0078】また正荷電性に制御するものとして下記物
質がある。
【0079】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウム塩、及
びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム塩
及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及び
これらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングス
テン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン
酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン
化物、フェロシアン化物等)、高級脂肪酸の金属塩;ジ
ブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジ
シクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキ
サイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレー
ト、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズ
ボレート類;これらを単独あるいは2種類以上組み合わ
せて用いることができる。
【0080】上述した荷電制御剤は微粒子状として用い
ることが好ましく、この場合これらの荷電制御剤の個数
平均粒径は4μm以下さらには3μm以下が特に好まし
い。これらの荷電制御剤をトナーに内添する場合は結着
樹脂100質量部に対して0.1〜20質量部、特に
0.2〜10質量部使用することが好ましい。
【0081】また本発明の磁性トナーは、環境安定性,
帯電安定性,現像性,流動性,保存性向上の為、有機処
理せしめた無機微粉体をヘンシェルミキサー等の混合器
により攪拌,混合することにより本発明の特徴とする磁
性トナーが得られる。
【0082】本発明に用いられる無機微粉体としては、
ケイ酸微粉体、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機
微粉体が好ましく、特にケイ酸微粉体が特に好ましい。
例えば、かかるケイ酸微粉体は珪素ハロゲン化物の蒸気
相酸化により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームド
シリカと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造
されるいわゆる湿式シリカの両者が使用可能であるが、
表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少な
く、またNa2O,SO3 2-等の製造残滓の少ない乾式シ
リカの方が好ましい。また乾式シリカにおいては、製造
工程において例えば、塩化アルミニウム、塩化チタン、
等他の金属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に
用いることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微
粉体を得ることも可能でありそれらも包含する。
【0083】本発明では、有機処理された無機微粉体を
用いることを特徴とする。このような有機処理方法とし
ては、前記無機微粉体と反応あるいは物理吸着するシラ
ンカップリング剤,チタンカップリング剤等の有機金属
化合物で処理する方法、もしくはシランカップリング剤
で処理した後、あるいはシランカップリング剤で処理す
ると同時にシリコーンオイルの如き有機硅素化合物で処
理する方法が挙げられる。有機処理に使用されるシラン
カップリング剤としては、例えばヘキサメチルジシラザ
ン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ア
リルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロ
ルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロ
ルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオ
ルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプ
タン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、
ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジ
シロキサン、及び、1分子当り2から12個のシロキサ
ン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛の硅
素原子に結合した水酸基を含有したジメチルポリシロキ
サン等が挙げられる。
【0084】また、窒素原子を有するアミノプロピルト
リメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエ
チルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジプロピルア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、モノブチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、ジオクチルアミノプロピルジメトキ
シシラン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、
ジブチルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチル
アミノフェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリ
ル−γ−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル
−γ−プロピルベンジルアミン等のシランカップリング
剤も単独あるいは併用して使用される。好ましいシラン
カップリング剤としては、ヘキサメチルジシラザン(H
MDS)が挙げられる。また、有機硅素化合物として
は、シリコーンオイルが挙げられる。好ましいシリコー
ンオイルとしては、25℃における粘度が0.5〜10
000センチストークス、好ましくは1〜1000セン
チストークスの物が用いられ、例えばジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチ
ルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリ
コーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が特に好
ましい。シリコーンオイル処理の方法としては、例えば
シランカップリング剤で処理されたシリカ微粉体とシリ
コーンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用い
て直接混合してもよいし、ベースとなるシリカ微粉体に
シリコーンオイルを噴霧する方法を用いてもよい。ある
いは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解あるいは分散
せしめた後、シリカ微粉体を加え混合し溶剤を除去する
方法でもよい。
【0085】本発明に用いられる有機処理された無機微
粉体は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が
30m2/g以上、特に50〜400m2/gの範囲のも
のが良好な結果を与え、また本発明に用いられる疎水化
処理された無機微粉体はトナー粒子100質量部に対し
て0.01〜8質量部使用されるのが良く、好ましくは
0.1〜5質量部、特に好ましくは0.2〜3質量部が
良い。0.01質量部未満では、トナー凝集を改善する
効果が乏しくなり、8質量部を超える場合では、細線間
のトナー飛び散り、機内の汚染、感光体の傷や摩耗等の
問題が生じやすい傾向である。
【0086】本発明の磁性トナーには、実質的な悪影響
を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばテフロン粉
末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末
の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チ
タン酸ストロンチウム粉末などの研磨剤;例えば酸化チ
タン粉末、酸化アルミニウム粉末などの流動性付与剤;
ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラック粉
末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末等の導電性付与剤、ま
た、逆極性の有機微粒子及び無機微粒子を現像性向上剤
として少量用いることもできる。
【0087】本発明に係るトナーを作製するには、公知
の方法が用いられるが、例えば、結着樹脂、ワックス、
金属塩ないしは金属錯体、着色剤としての顔料、染料、
又は磁性体、必要に応じて荷電制御剤、その他の添加剤
等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器により
十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストルー
ダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類をお互
いに相溶せしめた中に金属化合物、顔料、染料、磁性体
を分散又は溶解せしめ、冷却固化後、粉砕、分級を行な
って本発明に係るトナーを得ることが出来る。分級工程
においては生産効率上、多分割分級機を用いることが好
ましい。
【0088】更に本発明中のトナーは、キャリア粒子と
混合して二成分トナーとして用いても良い。
【0089】また、本発明は、像担持体表面が高分子結
着剤を主体として構成される場合に有効である。例え
ば、セレン,アモルファスシリコンなどの無機像担持体
の上に樹脂を主体とした、保護膜を設ける場合、又は機
能分離型有機像担持体の電荷輸送層として、電荷輸送材
と樹脂からなる表面層をもつ場合、さらにその上に上記
のような保護層を設ける場合等がある。このような表面
層に離型性を付与する手段としては、膜を構成する樹
脂自体に表面エネルギーの低いものを用いる、撥水,
親油性を付与するような添加剤を加える、高い離型性
を有する材料を粉体状にして分散する、などが挙げられ
る。の例としては、樹脂の構造中にフッ素含有基、シ
リコン含有基等を導入することにより達成する。とし
ては、界面活性剤等を添加剤とすればよい。として
は、フッ素原子を含む化合物、すなわちポリ4フッ化エ
チレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ化カーボン等の粉
体が挙げられる。この中でも特にポリ4フッ化エチレン
が好適である。本発明においては、の含フッ素樹脂な
どの離型性粉体の最表面層への分散が特に好適である。
【0090】これらの手段によって像担持体表面の水に
対する接触角を85度以上(好ましくは90度以上)と
することができる。85度未満では耐久によるトナーお
よびトナー担持体の劣化が生じやすい。
【0091】これらの粉体を表面に含有させるために
は、バインダー樹脂中に該粉体を分散させた層を像担持
体最表面に設けるか、あるいは、元々樹脂を主体として
構成されている有機像担持体であれば、新たに表面層を
設けなくても、最上層に該粉体を分散させれば良い。
【0092】該粉体の表面層への添加量は、表面層総質
量に対して、1〜60質量%、さらには、2〜50質量
%が好ましい。1質量%より少ないとトナー及びトナー
担持体の耐久性改善の効果が不十分であり、60質量%
を超えると膜の強度が低下したり、像担持体への入射光
量が著しく低下したりするため、好ましくない。
【0093】本発明は、帯電手段が帯電部材を像担持体
に当接させる直接帯電法の場合に特に効果的である。帯
電手段が像担持体に接することのないコロナ放電等に比
べて、像担持体表面に対する負荷が大きいので像担持体
寿命という点で改善効果が顕著であり、好ましい適用形
態の一つである。
【0094】本発明に用いられる像担持体の好ましい態
様のひとつを以下に説明する。
【0095】導電性基体としては、アルミニウム,ステ
ンレス等の金属、アルミニウム合金,酸化インジウム−
酸化錫合金等による被膜層を有するプラスチック、導電
性粒子を含浸させた紙,プラスチック,導電性ポリマー
を有するプラスチック等の円筒状シリンダー及びフィル
ムが用いられる。
【0096】これら導電性基体上には、感光層の接着性
向上,塗工性改良,基体の保護,基体上の欠陥の被覆,
基体からの電荷注入性改良,感光層の電気的破壊に対す
る保護等を目的として下引き層を設けても良い。下引き
層は、ポリビニルアルコール,ポリ−N−ビニルイミダ
ゾール,ポリエチレンオキシド,エチルセルロース,メ
チルセルロース,ニトロセルロース,エチレン−アクリ
ル酸コポリマー,ポリビニルブチラール,フェノール樹
脂,カゼイン,ポリアミド,共重合ナイロン,ニカワ,
ゼラチン,ポリウレタン,酸化アルミニウム等の材料に
よって形成される。その膜厚は通常0.1〜10μm、
好ましくは0.1〜3μm程度である。
【0097】電荷発生層は、アゾ系顔料,フタロシアニ
ン系顔料,インジゴ系顔料,ペリレン系顔料,多環キノ
ン系顔料,スクワリリウム色素,ピリリウム塩類,チオ
ピリリウム塩類,トリフェニルメタン系色素、セレン,
非晶質シリコン等の無機物質などの電荷発生物質を適当
な結着剤に分散し塗工あるいは蒸着等により形成され
る。結着剤としては、広範囲な結着性樹脂から選択で
き、例えば、ポリカーボネート樹脂,ポリエステル樹
脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリスチレン樹脂,ア
クリル樹脂,メタクリル樹脂,フェノール樹脂,シリコ
ーン樹脂,エポキシ樹脂,酢酸ビニル樹脂等が挙げられ
る。電荷発生層中に含有される結着剤の量は80質量%
以下、好ましくは0〜40質量%に選ぶ。また、電荷発
生層の膜厚は5μm以下、特には0.05〜2μmが好
ましい。
【0098】電荷輸送層は、電界の存在下で電荷発生層
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成され、その膜厚は一般的には5〜40μmである。電
荷輸送物質としては、主鎖または側鎖にビフェニレン,
アントラセン,ピレン,フェナントレンなどの構造を有
する多環芳香族化合物、インドール,カルバゾール,オ
キサジアゾール,ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、
ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、セレン,セレン−
テルル,非晶質シリコン,硫化カドニウム等が挙げられ
る。
【0099】また、これら電荷輸送物質を分散させる結
着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリメタクリル酸エステル,ポリスチレン樹脂,
アクリル樹脂,ポリアミド樹脂等の樹脂、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール,ポリビニルアントラセン等の有機光
導電性ポリマー等が挙げられる。
【0100】また、表面層として、保護層を設けてもよ
い。保護層の樹脂としては、ポリエステル,ポリカーボ
ネート,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹
脂、あるいはこれらの樹脂の硬化剤等が単独あるいは2
種以上組み合わされて用いられる。
【0101】また、保護層の樹脂中に導電性微粒子を分
散してもよい。導電性微粒子の例としては、金属,金属
酸化物等が挙げられ、好ましくは、酸化亜鉛,酸化チタ
ン,酸化スズ,酸化アンチモン,酸化インジウム,酸化
ビスマス,酸化スズ被膜酸化チタン,スズ被膜酸化イン
ジウム,アンチモン被膜酸化スズ,酸化ジルコニウム等
の超微粒子がある。これらは単独で用いても2種以上を
混合して用いても良い。一般的に保護層に粒子を分散さ
せる場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐために入
射光の波長よりも粒子の粒径の方が小さいことが必要で
あり、本発明における保護層に分散される導電性,絶縁
性粒子の粒径としては0.5μm以下であることが好ま
しい。また、保護層中での含有量は、保護層総重量に対
して2〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がより
好ましい。保護層の膜厚は、0.1〜10μmが好まし
く、1〜7μmがより好ましい。
【0102】表面層の塗工は、樹脂分散液をスプレーコ
ーティング,ビームコーティングあるいは浸透コーティ
ングすることによって行うことができる。
【0103】以下、本発明の画像形成方法に適用可能な
接触転写工程について具体的に説明する。
【0104】接触転写工程とは、静電荷像担持体と転写
材を介して転写手段を当接しながら現像画像を転写材に
静電転写するのであるが、転写手段の当接圧力としては
線圧2.9N/m(3g/cm)以上であることが好ま
しく、より好ましくは19.6N/m(20g/cm)
以上である。当接圧力としての線圧が2.9N/m(3
g/cm)未満であると、転写材の搬送ずれや転写不良
の発生が起こりやすくなるため好ましくない。
【0105】また、接触転写工程における転写手段とし
ては、転写ローラーあるいは転写ベルトを有する装置が
使用される。転写ローラーは少なくとも芯金と導電性弾
性層からなり、導電性弾性層はカーボン等の導電材を分
散させたウレタンやEPDM等の、体積抵抗106〜1
10Ωcm程度の弾性体で作られている。
【0106】本発明は、潜像担持体(感光体)の表面が
有機化合物である様な画像形成装置において特に有効に
用いられる。即ち、有機化合物が感光体の表面層を形成
している場合には、無機材料を用いた他の感光体よりも
トナー粒子に含まれる結着樹脂との接着性に優れ、転写
性がより低下する傾向にあるためである。
【0107】また、本発明に係る潜像担持体(感光体)
の表面物質としては、たとえばシリコーン樹脂、塩化ビ
ニリデン、エチレン−塩化ビニル、スチレン−アクリロ
ニトリル、スチレン−メチルメタクリレート、スチレ
ン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリカーボネー
ト等が挙げられるが、これらに限定されることなく他の
モノマーあるいは前述の結着樹脂間での共重合体および
ブレンド体等も使用することができる。
【0108】また、本発明は、直径が50mm以下の小
径の感光体を有する画像形成装置に対し特に有効に用い
られる。即ち、小径感光体の場合には、同一の線圧に対
する曲率が大きく、当接部における圧力の集中が起こり
やすいためである。ベルト感光体でも同一の現象がある
と考えられるが、本発明は、転写部での曲率半径が25
mm以下の画像形成装置に対しても有効である。
【0109】本発明の磁性トナーを担持するトナー担持
体は、導電性微粒子を含有する樹脂層で被覆されている
ことが好ましい。
【0110】また、本発明に使用されるトナー担持体の
表面粗さはJIS中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜
3.0μmの範囲あることが好ましい。Raが0.2μ
m未満ではトナー担持体上の帯電量が高くなり、現像性
が不充分となる。Raが3.0μmを超えると、トナー
担持体上のトナーコート層にむらが生じ、画像上で濃度
むらとなる。
【0111】トナー担持体表面を被覆する樹脂層に含有
される導電性微粒子としては、カーボンブラック、グラ
ファイト、導電性酸化亜鉛等の導電性金属酸化物及び金
属複酸化物などが単独もしくは2つ以上好ましく用いら
れる。また、該導電性微粒子が分散される樹脂として
は、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹
脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂など公知の樹脂が
用いられる。特に熱硬化性もしくは、光硬化性の樹脂が
好ましい。
【0112】また、本発明の磁性トナーは、トナー担持
体上の磁性トナーを規制する部材がトナーを介してトナ
ー担持体に当接されている弾性部材によって規制するこ
とが、磁性トナーを均一帯電させる観点から特に好まし
い。
【0113】本発明に用いられるトナー構成は、表面上
に無機微粉体を存在させることに特徴を有する。その効
果は、現像効率,潜像再現性,転写効率を向上させ、か
ぶりを減少させることである。
【0114】トナーの平均粒径及び粒度分布はコールタ
ーカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサ
イザー(コールター社製)等種々の方法で測定可能であ
るが、本発明においてはコールターマルチサイザー(コ
ールター社製)を用い、個数分布,体積分布を出力する
インターフェイス(日科機製)及びPC9801パーソ
ナルコンピューター(NEC製)を接続し、電解液は1
級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製す
る。たとえば、ISOTON R−II(コールターサ
イエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定
法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分
散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンス
ルフォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2
〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散
器で約1〜3分間分散処理を行ない前記コールターマル
チサイザーによりアパーチャーとして100μmアパー
チャーを用いて、2μm以上のトナーの体積,個数を測
定して体積分布と個数分布とを算出した。それから、本
発明に係わる体積分布から求めた体積基準の体積平均粒
径(Dv:各チャンネルの中央値をチャンネルの代表値
とする)と体積変動係数(Sv)、個数分布から求めた
個数基準の長さ平均粒径(D1)と長さ変動係数
(S1)、及び体積分布から求めた質量基準の粒子比率
(8.00μm以上及び3.17μm以下)、個数分布
から求めた個数基準の粒子比率(5μm以下及び3.1
7μm以下)を求めた。
【0115】本発明におけるトナーに二成分トリボ値の
測定法を以下に図3に沿って説明する。
【0116】23℃,相対湿度60%環境下、キャリア
としてEFV200/300(パウダーテック社製)を
用い、キャリア9.0gにトナー1.0gを加えた混合
物を50〜100ml容量のポリエチレン製の瓶に入れ
50回手で震盪する。次いで、底に500メッシュのス
クリーン33のある金属製の測定容器32に前記混合物
1.0〜1.2gを入れ、金属製のフタ34をする。こ
の時の測定容器32全体の質量を秤りW1(g)とす
る。次に吸引機(測定容器32と接する部分は少なくと
も絶縁体)において、吸引口37から吸引し風量調節弁
36を調節して真空計35の圧力を2450Pa(25
0mmAq)とする。この状態で一分間吸引を行ないト
ナーを吸引除去する。この時の電位計39の電位をV
(ボルト)とする。ここで38はコンデンサーであり容
量をC(μF)とする。また吸引後の測定容器全体の質
量を秤りW2(g)とする。このトナーの摩擦帯電量
(mC/kg)は、下式の如く計算される。
【0117】 摩擦帯電量(mC/kg)=CV/(W1−W2
【0118】本発明において、磁性トナーの磁気特性
は、VSM P−1−15(東英工業社製)を用いて、
室温にて外部磁場79.6kA/m(1000エルステ
ッド)で測定した結果より求めた。
【0119】比表面積はBET法に従って、比表面積測
定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を用い
て試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用い
て比表面積を算出した。
【0120】次に、本発明の画像形成方法を図に沿って
具体的に説明する。
【0121】図1において、100は感光ドラムで、そ
の周囲に一次帯電ローラー117、現像器140、転写
帯電ローラー114、クリーナ116、レジスタローラ
ー124等が設けられている。そして感光ドラム100
は一次帯電ローラー117によって−700Vに帯電さ
れる(印加電圧は交流電圧−2.0kVpp、直流電圧
−700Vdc)。そして、レーザー発生装置121に
よりレーザー光123を感光ドラム100に照射するこ
とによって露光される。感光ドラム100上の静電潜像
は現像器140によって一成分磁性トナーで現像され、
転写材を介して感光ドラムに当接された転写ローラー1
14により転写材上へ転写される。トナー画像をのせた
転写材は搬送ベルト125等により定着器126へ運ば
れ転写材上に定着される。また、静電潜像担持体上に一
部残されたトナーはクリーニング手段116によりクリ
ーニングされる。
【0122】現像器140は図2に示すように感光ドラ
ム100に近接してアルミニウム,ステンレス等非磁性
金属で作られた円筒状のトナー担持体102(以下現像
スリーブと称す)が配設され、感光ドラム100と現像
スリーブ102との間隙は図示されないスリーブ/ドラ
ム間隙保持部材等により約300μmに維持されてい
る。また、現像器内には攪拌棒141が配設されてい
る。現像スリーブ内にはマグネットローラー104が現
像スリーブ102と同心的に固定、配設されている。但
し、現像スリーブ102は回転可能である。マグネット
ローラー104には図示の如く複数の磁極が具備されて
おり、S1は現像、N1はトナーコート量規制、S2はト
ナーの取り込み/搬送、N2はトナーの吹き出し防止に
影響している。現像スリーブ102に付着して搬送され
る磁性トナー量を規制する部材として、弾性ブレード1
03が配設され弾性ブレード103の現像スリーブ10
2に対する当接圧により現像領域に搬送されるトナー量
が制御される。現像領域では、感光ドラム100と現像
スリーブ102との間に直流及び交流現像バイアスが印
加され、現像スリーブ上トナーは静電潜像に応じて感光
ドラム100上に飛翔し可視像となる。
【0123】
【実施例】以下、本発明を製造例及び実施例により具体
的に説明するが、これは本発明をなんら限定するもので
はない。尚、以下の配合における部数は全て質量部であ
る。
【0124】(感光体製造例1)感光体としては30
φ,254mmのAlシリンダーを基体とした。これ
に、図5に示すような構成の層を順次浸漬塗布により積
層して、感光体を作製した。
【0125】(1)導電性被覆層:酸化錫及び酸化チタ
ンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚15μm。
【0126】(2)下引き層:変性ナイロン及び共重合
ナイロンを主体とする。膜厚0.6μm。
【0127】(3)電荷発生層:長波長域に吸収を持つ
アゾ顔料をブチラール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚0.6μm。
【0128】(4)電荷輸送層:ホール搬送性トリフェ
ニルアミン化合物をポリカーボネート樹脂(オスワルド
粘度法による分子量2万)に8:10の質量比で溶解し
たものを主体とし、さらにポリ4フッ化エチレン粉体
(粒径0.2μm)を総固形分に対して10質量%添加
し、均一に分散した。膜厚25μm。水に対する接触角
は95度であった。
【0129】なお、接触角の測定は、純水を用い、装置
は協和界面科学(株)製;接触角計CA−DS型を用い
た。
【0130】(感光体製造例2)感光体製造例1でポリ
4フッ化エチレン粉体を添加しないで同様に感光体を作
製した。水に対する接触角は74度であった。
【0131】(感光体製造例3)感光体は、電荷発生層
までは感光体製造例1に準じて作製した。電荷輸送層
は、ホール搬送性トリフェニルアミン化合物をポリカー
ボネート樹脂に10:10の質量比で溶解したものを用
いた。膜厚20μm。さらにその上に保護層として、同
じ材料を5:10の質量比で溶解した構成物にポリ4フ
ッ化エチレン粉体(粒径0.2μm)を総固形分に対し
て30%添加し、均一に分散したものを用い、電荷輸送
層の上にスプレーコートした。膜厚5μm。水に対する
接触角は102度であった。
【0132】(液体潤滑剤担持潤滑微粒子の製造例)液
体潤滑剤を担持させる担体微粒子をヘンシェルミキサー
中で撹拌しつつ、液体潤滑剤をn−ヘキサンで希釈した
ものを滴下した。滴下終了後撹拌しつつ減圧しn−ヘキ
サンを除去し、次いでハンマーミルで粉砕し、液体潤滑
剤を担持した潤滑微粒子1を得た。同様にして、各種液
体潤滑剤を各種担体微粒子に担持させた。得られた液体
潤滑剤を担持した潤滑粒子1〜9の物性値を表1に示
す。また、潤滑粒子1の製造に用いたシリカの未処理品
を粒子10とした。
【0133】
【表1】
【0134】トナー製造例1 磁性体(球形マグネタイト) 100部 スチレン−n−ブチルアクリレート−マレイン酸n−ブチルハーフエステル共 重合体(共重合比8:2,Mw=26万) 100部 モノアゾ染料の鉄錯体(負帯電性制御剤) 2部 低分子量ポリオレフィン(離型剤) 4部
【0135】上記材料をブレンダーにて混合し、140
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物を風力分級機に
て分級して黒色微粉体を得た。得られた黒色微粉体に対
し、1.2質量%の疎水性シリカ微粉体(ヘキサメチル
ジシラザン処理BET比表面積200 2/g)と0.
4質量%の潤滑粒子を添加し、ヘンシェルミキサーにて
攪拌・混合した後150メッシュの篩で粗粒を除去し磁
性トナー1を得た。得られた磁性トナー1の重量平均粒
径は5.1μmであった。トナーの物性を表2に示す。
【0136】トナー製造例2,3 粒径および粒度分布を変化させる以外は、製造例1と同
様にして黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100部に
対して、1.5質量%の疎水性シリカ微粉体(製造例1
と同じもの)と0.5質量%の潤滑粒子2を加え、磁性
トナー2を得た。同様に黒色微粉体100部に対して、
1.8質量%の疎水性シリカ微粉体(製造例1と同じも
の)と0.3質量%の潤滑粒子3を加え磁性トナー3を
得た。得られた磁性トナー2,3の物性を表2に示す。
【0137】トナー製造例4 磁性体(球形マグネタイト) 120部 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 100部 (共重合比8:2,Mw=26万) モノアゾ染料の鉄錯体(負帯電性制御剤) 2部 低分子量エチレン−プロピレン共重合体 3部
【0138】上記成分を、製造例1と同様にして黒色微
粉体を得た。この黒色微粉体100部に対して、1.2
質量%の疎水性シリカ微粉体(シリコーンオイルとヘキ
サメチルジシラザン処理BET比表面積120m2
g)と0.2質量%の潤滑粒子4を加え、磁性トナー4
を得た。得られた磁性トナー4の物性を表2に示す。
【0139】トナー製造例5 粒径及び粒度分布を変化させる以外は、製造例1と同様
にして黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100部に対
して、1.8質量%の疎水性シリカ微粉体(製造例4と
同じもの)と0.3質量%の潤滑粒子5を加え、磁性ト
ナー5を得た。得られた磁性トナー5の物性を表2に示
す。
【0140】トナー製造例6,7 粒径および粒度分布を変化させる以外は、製造例1と同
様にして黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100部に
対して、1.5質量%の疎水性シリカ微粉体(製造例1
と同じもの)と0.5質量%の潤滑粒子6を加え、磁性
トナー6を得た。同様に黒色微粉体100部に対して、
1.0質量%の疎水性シリカ微粉体(製造例1と同じも
の)と0.3質量%の潤滑粒子7を加え、磁性トナー7
を得た。得られた磁性トナー6,7の物性を表2に示
す。
【0141】トナー製造例8,9 製造例1と同様にして黒色微粉体を得た。この黒色微粉
体100部に対して、1.5質量%の疎水性シリカ微粉
体(製造例1と同じもの)と0.5質量%の潤滑粒子8
を加え、磁性トナー8を得た。同様に黒色微粉体100
部に対して、1.5質量%の疎水性シリカ微粉体(製造
例1と同じもの)と0.7質量%の潤滑粒子9を加え、
磁性トナー9を得た。得られた磁性トナー8,9の物性
を表2に示す。
【0142】トナー比較製造例1 粒径および粒度分布を変化させた黒色微粉体を用い、潤
滑粒子1を添加しない以外はトナー製造例1と同様にし
て、磁性トナー10を得た。得られた磁性トナーの物性
を表2に示す。
【0143】トナー比較製造例2 トナー製造例1において、潤滑粒子1にかえて粒子10
を0.5質量%用いる他はトナー製造例1と同様にして
磁性トナー11を得た。得られた磁性トナー11の物性
を表2に示す。
【0144】
【表2】
【0145】[実施例1]画像形成装置として、概ね図
1に示されるものを用いた。
【0146】静電潜像担持体として感光体製造例1の有
機感光体(OPC)ドラムを用い暗部電位Vd=−70
0V,明部電位VL=−210Vとした。感光ドラムと
現像スリーブとの間隙を300μmとし、トナー担持体
として下記の構成の層厚約7μm、JIS中心線平均粗
さ(Ra)0.8μmの樹脂層を、表面が鏡面である直
径12φのアルミニウム円筒上に形成した現像スリーブ
を使用し、現像磁極950ガウス、トナー規制部材とし
て厚み1.0mm、自由長10mmのウレタンゴム製ブ
レードを15g/cmの線圧で当接させた。
【0147】 フェノール樹脂 100部 グラファイト(粒径約7μm) 90部 カーボンブラック 10部
【0148】次いで、現像バイアスとして直流バイアス
成分Vdc=−500V,重畳する交流バイアス成分V
P-P=1200V,f=2000Hzを用いた。また、
現像スリーブの周速は感光体周速(48mm/sec)
に対して順方向(回転方向としては逆方向)に150%
のスピード(72mm/sec)とした。
【0149】また、図4のような転写ローラー(導電性
カーボンを分散したエチレン−プロピレンゴム製、導電
性弾性層の体積抵抗値108Ωcm,表面ゴム硬度24
°,直径20mm,当接圧49N/m(50g/cm)
を感光体周速(48mm/sec)に対して等速とし、
転写バイアスとして+2000Vを印加し、トナーとし
て磁性トナー1を使用し、23℃,65%RH環境下で
画出しを行なった。転写紙としては128g/m2の紙
を使用した。
【0150】その結果、表3に示すように転写中抜けの
ない充分な画像濃度かつ高解像力の良好な画像が得られ
た。また50μmの孤立ドット潜像の解像性も充分良好
なレベルであった。さらに連続5000枚のプリント後
も感光体表面に融着などの異常は認められなかった。
【0151】なお、本実施例中において飛び散りの評価
は、グラフィカルな画像の画質に関わる微細な細線での
飛び散り評価であり、文字ラインにおける飛び散りより
も、より飛び散りやすい100μmラインでの飛び散り
評価である。
【0152】また、解像力は潜像電界によって電界が閉
じやすく、再現しにくい図7に示す様な小径孤立ドット
の再現性によって評価した。
【0153】また、A4サイズ紙に面積比率4%印字の
文字パターンを初期から500枚連続プリントアウト
し、現像器内のトナー量の変化からトナー消費量を求め
たところ、0.039g/枚であった。更に、感光体上
にレーザー露光により600dpiの10ドット縦線パ
ターン潜像(ライン幅約420μm)を1cm間隔で書
かせ、これを現像し、PET製OHP上に転写、定着さ
せた。得られた縦線パターン画像を表面粗さ計サーフコ
ーダーSE−30H(小坂研究所社製)を用い、縦線ラ
インのトナーの載り方を表面粗さのプロフィールとして
得、このプロフィールの幅からライン幅を求めた。この
結果、ライン幅は430μmで高濃度かつ鮮明にライン
を再現しており、潜像再現性を維持したまま低消費量が
達成されたことが確認された。
【0154】[比較例1]トナーとしてトナー10を使
用し、静電潜像担持体として感光体製造例2の有機感光
体を用いる他は実施例1と同様の装置・条件で画出しを
行った。その結果、表3に示すように、文字周りに飛び
散りが多く、文字転写中抜けの目立つ画像(図6(b)
参照)であった。また50μmの孤立ドット潜像の解像
性も不充分な鮮鋭さに欠けた画像が得られた。また連続
5000枚プリント後の感光体表面にはトナーの融着が
認められプリント画像上に白抜けとして発生していた。
【0155】[比較例2]トナーとしてトナー11を使
用し、比較例1と同様の装置・条件で画出しを行った。
その結果、比較例1と同様に文字転写中抜けの目立つ飛
び散りの多い画像であった。また連続5000枚プリン
ト後の感光体表面にはトナーの融着が求められ、プリン
ト画像上に白抜けとして発生していた。また100μm
の孤立ドット潜像の解像性も不充分な画像であった。
【0156】[実施例2〜9]トナーとしてトナー2〜
9を使用し、実施例1と同様の装置・条件で画出しを行
った。その結果を表3に示す。
【0157】[実施例10]静電潜像担持体として感光
体製造例3の有機感光体を用いる他は実施例1と同様の
装置・条件で画出しを行った。その結果、表3に示すよ
うに良好であった。また、ポリエステル製OHPシート
を転写材として用いた場合も転写中抜けのない良好な画
像が得られた。
【0158】[実施例11]静電潜像担持体として感光
体製造例2の有機感光体を用いる他は実施例1と同様の
装置・条件で画出しを行った。その結果、転写紙として
128g/m2の紙を用いた際の転写中抜けがやや実施
例1よりも劣るものの、実用上は問題のないレベルであ
り、また転写紙として75g/m2の紙を用いた場合で
の転写中抜けはなく非常に良好であった。
【0159】
【表3】
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、すくなくとも結着樹脂
及び磁性体を含有する磁性トナー粒子に、有機処理され
た無機微粉体と液体潤滑剤とを外添混合して成る上記構
成の磁性トナー及びこれを用いた画像形成方法により、
トナーの感光体への融着やクリーニング不良、転写中抜
け、尾引きが無く、良好な画像濃度を有する高解像,高
精細再現性の画像を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される画像形成装置の一例の説明
図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明のトナーの摩擦帯電量測定方法の説明図
である。
【図4】本発明に使用される転写ローラーを有する転写
手段の概略図である。
【図5】感光体製造例1の感光体の層構成を示す模式図
である。
【図6】“転写中抜け”のない良好な画像(a)および
“転写中抜け”が生じている不良な画像(b)を示す図
である。
【図7】解像性評価に用いた孤立ドットパターンの例で
ある。
【符号の説明】
100 感光ドラム 102 現像スリーブ(トナー担持体) 103 当接ブレード 104 マグネットローラー 114 転写帯電ローラー 116 クリーナ 117 一次帯電ローラー 140 現像器 141 攪拌棒 401 感光ドラム 403 転写ローラー 403a 芯金 403b 導電性弾性層 414 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/00 312 15/08 507L (72)発明者 久木元 力 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−3073(JP,A) 特開 平3−63660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/097

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有す
    る磁性トナー粒子に、有機処理された無機微粉体と液体
    潤滑剤とを外添混合して成る磁性トナーにおいて、 該トナーの体積平均粒径Dv(μm)が3μm≦Dv<6
    μmであり、重量平均粒径D4(μm)が3.5μm≦
    4<6.5μmであって、個数粒度分布における5μ
    m以下の粒子の比率Mrが60個数%<Mr≦90個数%
    であり、かつ個数粒度分布における3.17μm以下の
    粒子の比率Nrと体積粒度分布における3.17μm以
    下の粒子の比率Nvの比(Nr/Nv)が2.0〜8.0
    であることを特徴とする磁性トナー。
  2. 【請求項2】 液体潤滑剤が担体粒子に担持された潤滑
    粒子の形態であって、液体潤滑剤が潤滑粒子全質量に対
    して20〜90質量%含有されていることを特徴とする
    請求項1に記載の磁性トナー。
  3. 【請求項3】 液体潤滑剤の25℃における粘度が、1
    0〜20万cStであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の磁性トナー。
  4. 【請求項4】 液体潤滑剤を担持する担体粒子が無機微
    粉体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の磁性トナー。
  5. 【請求項5】 液体潤滑剤を担持する担体粒子が有機微
    粉体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の磁性トナー。
  6. 【請求項6】 該磁性トナーの個数粒度分布における
    3.17μm以下の粒子の比率Nrと体積粒度分布にお
    ける3.17μm以下の粒子の比率Nvの比(Nr
    v)が3.0〜7.0であることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の磁性トナー。
  7. 【請求項7】 該磁性トナーの体積粒度分布における8
    μm以上の粒子の体積比率が10体積%以下であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の磁性ト
    ナー。
  8. 【請求項8】 該磁性トナー粒子に混合される無機微粉
    体がチタニア,アルミナ,シリカ,あるいはその複酸化
    物の中から選ばれるものであることを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれかに記載の磁性トナー。
  9. 【請求項9】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(mC
    /g)が、 14≦Q≦80mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の磁性トナー。
  10. 【請求項10】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(m
    C/g)が、 14≦Q≦60mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記
    載の磁性トナー。
  11. 【請求項11】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(m
    C/g)が、 24<Q≦55mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに
    記載の磁性トナー。
  12. 【請求項12】 該磁性トナー粒子に混合される微粒子
    の表面が、少なくともシリコーンオイル又はワニスで処
    理されていることを特徴とする請求項1乃至11のいず
    れかに記載の磁性トナー。
  13. 【請求項13】 該磁性粉が、磁場79.6kA/m
    (1000エルステッド)における磁化の強さが50A
    2/kg(emu/g)を超える金属酸化物で形成さ
    れた磁性体であることを特徴とする請求項1乃至12の
    いずれかに記載の磁性トナー。
  14. 【請求項14】 少なくとも静電潜像担持体上に帯電,
    露光により静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーによ
    り現像して得られた可視像を転写材上に転写し、しかる
    後静電潜像担持体表面をクリーニング部材によりクリー
    ニングする画像形成方法において、 静電潜像担持体に圧接する部材が帯電工程,現像工程,
    転写工程,クリーニング工程のうち少なくとも2つの工
    程にあり、 トナーが少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有する磁性
    トナー粒子と、有機処理された無機微粉体と液体潤滑剤
    とを外添混合して成る磁性トナーであって、該トナーの
    体積平均粒径Dv(μm)が3μm≦Dv<6μmであ
    り、重量平均粒径D4(μm)が3.5μm≦D4<6.
    5μmであって、個数粒度分布における5μm以下の粒
    子の比率Mrが60個数%<Mr≦90個数%であり、か
    つ個数粒度分布における3.17μm以下の粒子の比率
    rと体積粒度分布における3.17μm以下の粒子の
    比率Nvの比(Nr/Nv)が2.0〜8.0であること
    を特徴とする画像形成方法。
  15. 【請求項15】 液体潤滑剤が担体粒子に担持された潤
    滑粒子の形態であって、液体潤滑剤が潤滑粒子全質量に
    対して20〜90質量%含有されていることを特徴とす
    る請求項14に記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 液体潤滑剤の25℃における粘度が1
    0〜20万cStであることを特徴とする請求項14又
    は15に記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 液体潤滑剤を担持する担体粒子が無機
    微粉体であることを特徴とする請求項14乃至16のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 液体潤滑剤を担持する担体粒子が有機
    微粉体であることを特徴とする請求項14乃至16のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 該磁性トナーの個数粒度分布における
    3.17μm以下の粒子の比率Nrと体積粒度分布にお
    ける3.17μm以下の粒子の比率Nvの比(Nr
    v)が3.0〜7.0であることを特徴とする請求項
    14乃至18のいずれかに記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 該磁性トナーの体積粒度分布における
    8μm以上の粒子の体積比率が10体積%以下であるこ
    とを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  21. 【請求項21】 該磁性トナー粒子に混合される無機微
    粉体がチタニア,アルミナ,シリカ,あるいはその複酸
    化物の中から選ばれるものであることを特徴とする請求
    項14乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(m
    C/g)が、 14≦Q≦80mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項14乃至21のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(m
    C/g)が、 14≦Q≦60mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項14乃至22のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 該磁性トナーの帯電量の絶対値Q(m
    C/g)が、 24<Q≦55mC/kg (Q;鉄粉との摩
    擦帯電量) であることを特徴とする請求項14乃至23のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 該磁性トナー粒子に混合される無機微
    粒子の表面が、少なくともシリコーンオイル又はワニス
    で処理されていることを特徴とする請求項14乃至24
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  26. 【請求項26】 該磁性粉が、磁場79.6kA/m
    (1000エルステッド)における磁化の強さが50A
    2/kg(emu/g)を超える金属酸化物で形成さ
    れた磁性体であることを特徴とする請求項14乃至25
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  27. 【請求項27】 現像方法が、静電潜像担持体とトナー
    担持体とを現像部において一定の間隙を設けて配置し、
    磁性トナーをトナー担持体上に前記間隙よりもうすい厚
    さに規制して現像部に搬送し、現像部において交番電界
    を印加して静電潜像担持体上の潜像を現像することを特
    徴とする請求項14乃至26のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  28. 【請求項28】 該トナー担持体の磁性トナーを規制す
    る部材が、トナーを介してトナー担持体に当接されてい
    ることを特徴とする請求項27に記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 該トナー担持体が導電性微粒子を含有
    する樹脂層で被覆されていることを特徴とする請求項2
    7又は28に記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 静電潜像担持体が有機感光体であるこ
    とを特徴とする請求項14乃至29のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  31. 【請求項31】 該静電潜像担持体表面の水に対する接
    触角が85度以上であることを特徴とする請求項14乃
    至30のいずれかに記載の画像形成方法。
  32. 【請求項32】 該静電潜像担持体表面にフッ素を含む
    物質を含有することを特徴とする請求項14乃至31の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  33. 【請求項33】 転写部材が転写時に転写材を介して静
    電潜像担持体に当接されていることを特徴とする請求項
    14乃至32のいずれかに記載の画像形成方法。
  34. 【請求項34】 静電潜像担持体を帯電する帯電部材が
    静電潜像担持体に当接されていることを特徴とする請求
    項14乃至33のいずれかに記載の画像形成方法。
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