JP3321715B2 - 軟質床暖房マットの製造方法 - Google Patents
軟質床暖房マットの製造方法Info
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Description
着される被覆材層との接着強度を向上できるように改良
した軟質床暖房マットの製造方法に関する。
の基材シート上に蛇行させて設けた配管溝に熱媒体を流
通させる架橋ポリエチレン製の導管を敷き込み、その表
面側に不織布等を被覆した軟質床暖房マットは公知(例
えば、実開昭63−55008号公報)であり、また、
熱伝導性を向上させるために、被覆材としてアルミニウ
ム箔を被覆したものも公知(例えば、実開平2−678
08号公報)である。
ルミニウム箔と不織布の両方を被覆材とした軟質床暖房
マットも知られている。そして、導管を敷き込んだ基材
シートへのこれらアルミニウム箔及び不織布の積層は、
アクリル系樹脂等の粘着剤を塗布し、その上に離型紙を
貼付したアルミニウム箔及び不織布を、先ずアルミニウ
ム箔をその離型紙を剥がしてロール圧着して積層し、次
に、そのアルミニウム箔の上に、不織布をその離型紙を
剥がしてロール圧着して積層することにより行なってい
る。
布の両方を被覆材としたカーペット下敷き用としての軟
質床暖房マットは上述のようにして製造されるが、この
上にカーペットを敷いて用いた場合、カーペット上から
も導管のゴツゴツした異物感や粘着剤によるタック音の
発生等があって、不快感を与えるといった問題がある。
そして、アルミニウム箔が単に粘着剤により接着されて
いるだけでは、軟質床暖房マットを巻き込んだ場合等に
基材シート層との接着強度不足によって導管が飛び出た
状態になってしまい、そのマットを敷設した時には飛び
出た部分が浮き上がる等して非常に不体裁となる。
なされたもので、その目的は各層間の接着強度を向上さ
せてカーペット上からの応力に対抗でき、導管の存在を
殆ど感じさせない品質を備えた軟質床暖房マットを得る
ための製造方法を提供することにある。
に、本発明の特徴とする軟質床暖房マットの製造方法
は、熱媒体を流通させる導管を蛇行状に敷き込んだ熱可
塑性合成樹脂発泡体製の基材シートAと、アルミニウム
箔Bと、不織布Cとを、各々の間に熱可塑性合成樹脂フ
イルムDを介在させたA/D/B/D/Cの順序で積み
重ねた後、その熱可塑性合成樹脂フイルムの融点以上の
温度で加熱加圧し、次いで、加圧冷却して基材シートと
アルミニウム箔と不織布とを積層一体化するものであ
る。
(図1)を参照しながら説明すると、Aは熱可塑性合成
樹脂発泡体製の基材シートであり、この基材シートA上
に蛇行させて設けた配管溝1に導管2が敷き込まれてい
る。そして、Bは基材シートAの上に積層接着されるア
ルミニウム箔、Cはアルミニウム箔Bの上に積層接着さ
れる不織布、Dは接着用の熱可塑性合成樹脂フイルムで
ある。
厚みが3〜20mmであるポリエチレン−スチレン共重
合体の発泡体や低密度ポリエチレン架橋発泡体が用いら
れるが、特に前者を用いるのが好ましい。アルミニウム
箔Bは厚みが10〜300μであるものを用いる。不織
布Cはポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂繊維製
で、坪量が30〜400g/m2、厚みが0.1〜5m
mであるものを用いる。
が80〜150℃(好ましくは90〜130℃)の結晶
性樹脂である、例えば低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のエチレン系樹脂を用いるのが好
ましく、その厚みは20〜150μである。そして、こ
の熱可塑性合成樹脂フイルムDはアルミニウム箔Bの両
面に予め押出しラミネートしておくのがよい。なお、積
層接着のための加熱温度は100〜160℃、加圧力は
0.01〜1.0kg/cm2(G)、時間は5〜24
0秒間である。
る。架橋ポリエチレン製の導管(外径が8mm,内径が
5mm)2が蛇行状に敷き込まれている低密度ポリエチ
レン架橋発泡体(発泡倍率が30倍)製の基材シート
(厚みが10mm)Aの上に、両面に予め低密度ポリエ
チレン(融点が105℃)をそれぞれ80μに押出しラ
ミネート(熱可塑性合成樹脂フイルムD)した厚みが5
0μであるアルミニウム箔Bを重ね、更にその上に、ポ
リエチレンテレフタレート繊維製不織布(坪量が180
g/m2、厚みが2mm)Cを重ねて、温度が140
℃、圧力が0.1kg/cm2(G)で60秒間加熱加
圧する。
り、基材シート、アルミニウム箔及び不織布を積層一体
化して軟質床暖房マット(図1を参照)を製造した。得
られた軟質床暖房マットを床上に敷設し、その上にカー
ペットを敷いたところ、カーペットの上からは導管の存
在が殆ど気にならなかった、
ト、アルミニウム箔、不織布間に熱可塑性合成樹脂フイ
ルムをそれぞれ介在させて加熱加圧して製造するため、
不織布は面密度が上がると共に、その下層側に熱可塑性
合成樹脂フイルムが入り込み、繊維が固定される。そし
て、アルミニウム箔の両面では冷却固化した熱可塑性合
成樹脂フイルムが均一な厚みの層を形成してアルミニウ
ム箔を補強し、これらの結果として、カーペット上から
の応力に十分抵抗できる。
における接着強度の向上によってマット巻き込み時等に
導管の飛び出しという不具合の起こることが完全に防止
され、カーペット下敷き用として用いた場合にカーペッ
ト上からの導管の存在を殆ど感じさせない軟室床暖房マ
ットを製造できる。また、本発明方法は、積み重ねた後
で加熱加圧し同時に一体成形するため、工程が簡便であ
り、単純な加熱プレスにより製造できて、コストダンが
可能であって安価な製品を提供できる。加えて、加熱プ
レスを用いることにより面均一加圧ができて製品の平面
性がよく、踏み感の良好な軟質床暖房マットが得られる
効果がある。
ットの部分正断面図である。
は熱可塑性合成樹脂フイルム、1は配管溝、2は導管で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱媒体を流通させる導管を蛇行状に敷き
込んだ熱可塑性合成樹脂発泡体製の基材シートAと、ア
ルミニウム箔Bと、不織布Cとを、各々の間に熱可塑性
合成樹脂フイルムDを介在させたA/D/B/D/Cの
順序で積み重ねた後、その熱可塑性合成樹脂フイルムの
融点以上の温度で加熱加圧し、次いで、加圧冷却して基
材シートとアルミニウム箔と不織布とを積層一体化する
ことを特徴とする軟質床暖房マットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32456692A JP3321715B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 軟質床暖房マットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32456692A JP3321715B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 軟質床暖房マットの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001083813A Division JP2001296031A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 軟質床暖房マット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137571A JPH06137571A (ja) | 1994-05-17 |
JP3321715B2 true JP3321715B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18167245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32456692A Expired - Lifetime JP3321715B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 軟質床暖房マットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321715B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3354731B2 (ja) * | 1994-12-09 | 2002-12-09 | 株式会社ガスター | 冷暖房マット |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP32456692A patent/JP3321715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06137571A (ja) | 1994-05-17 |
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