JP2605822B2 - エンボス潰れ防止方法 - Google Patents

エンボス潰れ防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱可塑性樹脂層の表面に付与したエンボスの
潰れ防止方法に係り、更に詳しくは装飾のためエンボス
加工を施した熱可塑性樹脂層を有する板状体に、他のハ
ニカムやプラスチック発泡体などを裏打ち積層し、加熱
プレスして建材用パネルを製造する際に、エンボス潰れ
の発生を防止するための方法に関するものである。
(従来技術とその課題) 従来ドア、壁パネル、天井材などの建材を製造する
際、芯材のハニカムやプラスチック発泡体の片面又は両
面に、ポリ塩化ビニル板やポリ塩化ビニルと金属板との
積層板を重ね合わせて加熱プレスして一体構造のものを
製造しているが、上記ポリ塩化ビニル板面に予めエンボ
ス加工が施されている場合には、この加熱プレス工程中
に温度と圧力とによってエンボスが潰れ、得られるパネ
ル製品の装飾効果が損われ、外観品質が低下するという
問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決する方法であって、その要旨
は、表面にエンボス加工を施した熱可塑性樹脂層を有す
る板状体を加熱プレスにより芯材に積層して一体構造に
するに際し、基材層、上記熱可塑性樹脂より溶融温度が
低い樹脂の中間層及び粘着層よりなる積層保護フィルム
の粘着層面を、上記エンボス加工面に重ね合わせると共
に、上記中間層に用いた樹脂の溶融温度以上の温度で加
熱プレスすることを特徴とするエンボス潰れ防止方法で
ある。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。第1図
は、エンボス6加工を施したポリ塩化ビニル層(以下
「PVC層」という)5を有する板状体上に、接着剤8を
介し芯材7へ積層すると共に、保護フィルム1を重ね合
わせ、加熱プレスする前の状態を示す拡大側断面図、第
2図は、加熱プレスの初期段階を示す拡大側断面図、第
3図は、加熱プレスの後期段階を示す拡大側断面図、ま
た第4図は、冷却プレスののち保護フィルム1を剥離し
た状態を示す拡大側断面図である。
本発明は、第1図に示す如く表面にエンボス6加工を
施したPVC層5を有する板状体を接着剤8を介して芯材
7に加熱プレスにて積層して一体構造にするに際し、該
PVC層5面に保護フィルム1を被せるものであるが、こ
の保護フィルム1は基材層2、PVC層5より溶融温度が
低い樹脂の中間層3及び粘着層4よりなる構造の保護フ
ィルム1の粘着層4面を、エンボス6加工を施したPVC
層5面に重ね合わせ、第2図、第3図に示すように加熱
プレス圧着する。
加熱プレス初期においては、第2図に示す如くPVC層
5のエンボス6加工面は一旦押し潰された状態となる
が、加熱プレス後期においては、第3図に示す如く、中
間層3の溶融と共にPVC層5の復元力によってエンボス
6が復元し、次いでこのまま冷却してのち第4図に示す
如くPVC層5から保護フィルム1を剥離するとPVC層5面
のエンボス6は、第1図に示す元のエンボス6の状態に
復起する。
上記加熱プレスにおける温度条件は、中間層5に用い
る樹脂の溶融温度以上であって、符号5がPVCの場合に
は160℃以下の温度がよい。
上記溶融温度以下或いは上記160℃以上ではPVC層5面
のエンボス6が潰れ、製品の装飾効果を損う。
また上記保護フィルム1の基材層2、中間層3の厚み
は少くとも各々30μ、10μ以上必要であり、また粘着層
4は1〜25μ必要である。
なお、上記基材層2と中間層3との間及び中間層3と
粘着層4との間の接着力は、PVC層5と粘着層4との間
の接着力より大きいことが必要である。
上記本発明で用いる保護フィルム1を構成する基材層
2は、剛性を有するポリプロピレンよりなり、また中間
層3はポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合
体であり、さらに粘着層4は天然ゴム、ポリイソブチレ
ン、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、スチ
レン−ブチレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレン共重合体、アクリル系ゴム、弗
素系ゴムなどの何れかを主成分とする感圧接着剤であ
る。
上記中間層3に用いるポリエチレンの融点は105〜125
℃であり、酢酸ビニル共重合体の融点は略60℃である。
一方、上記保護フィルム1により保護される板状体を
構成するPVC層5は単板であっても、接着剤を介して金
属板などと積層一体化したものであってもよい。
(実施例) 表面に最大高さ30μ、平均厚さ(Ra)5μのエンボス
加工を施してなる厚み0.2mmのPVC層を厚み1mmの鋼板に
積層接着し、得られた厚み1.2mmのPVC積層鋼板に厚み30
mmの芯材を接着剤を介し、積層加熱プレスするに当り、
ポリプロピレンよりなる厚み40μmの基材層、融点105
℃の低密度ポリエチレンよりなる厚み30μの中間層及び
ポリイソブチレン系ゴムを主成分とする感圧接着剤より
なる厚み20μの粘着層を具えた総厚み90μの保護フィル
ムを用い、該保護フィルムの粘着層面を上記PVC層のエ
ンボス加工面に重ね合わせて温度140℃、圧力5kg/cm2
時間5分の条件で加熱プレスし、次いで冷却ののち厚み
31mmの積層品を取出し保護フィルムを剥離した結果、得
られた製品のPVC層の面のエンボスは元の形態を維持し
ており、装飾効果は損われていなかった。
一方、上記保護フィルムを用いずに上記PVC積層鋼板
に芯材を積層し、上記条件で加熱プレスした結果、得ら
れた製品のPVC層面のエンボスは元の形態を維持せず、
押し潰された状態であった。
(発明の作用及び効果) 本発明方法において、エンボス加工を施したPVC層を
有する板状体と芯材とを積層加熱プレスして建材を製造
する際に用いる保護フィルムは、基材層と中間層と粘着
層とからなり、このうち中間層に用いるポリエチレン又
はエチレン−酢酸ビニル共重合体は、160℃より低い温
度で溶融するので、該中間層の溶融温度以上でかつ160
℃以下の温度で加熱プレスすれば、エンボスの凹凸が粘
着層と共に溶融した中間層へ陥入した状態で固定され
る。そしてエンボスの各層間の接着強度がPVC層と粘着
層との接着強度より強いことと基材層の剛性と相俟っ
て、PVC層のエンボス加工面と粘着層との界面で容易に
剥離することができるので、元のエンボスを維持した装
飾効果の優れた外観良好な建材が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において加熱プレスする前の状態を示す
拡大側断面図であ、第2図は加熱プレスの初期段階を示
す拡大側断面図であり、第3図は加熱プレスの後期段階
を示す拡大側断面図であり、第4図は冷却プレスののち
保護ィルムを剥離した状態を示す拡大側断面図である。 1……保護フィルム、2……基材層、3……中間層、4
……粘着層、5……ポリ塩化ビニル層、6……エンボ
ス、7……芯材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にエンボス加工を施した熱可塑性樹脂
    層を有する板状体を加熱プレスにより芯材に積層して一
    体構造にするに際し、基材層、上記熱可塑性樹脂より溶
    融温度が低い樹脂の中間層及び粘着層よりなる積層保護
    フィルムの粘着層面を、上記エンボンス加工面に重ね合
    わせると共に、上記中間層に用いた樹脂の溶融温度以上
    の温度で加熱プレスすることを特徴とするエンボス潰れ
    防止方法。
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