JPH11240069A - 保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法 - Google Patents

保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法

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JPH11240069A
JPH11240069A JP10042492A JP4249298A JPH11240069A JP H11240069 A JPH11240069 A JP H11240069A JP 10042492 A JP10042492 A JP 10042492A JP 4249298 A JP4249298 A JP 4249298A JP H11240069 A JPH11240069 A JP H11240069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わ
せる際に、両者の間に気泡が噛み込まれるのを極力防止
して、たとえば深ものなどの、通常よりも高温での熱成
形が必要な製品であっても、気泡による窪みや傷を生じ
ることなく製造できる保護フィルム付きアクリル系樹脂
板を製造する方法を提供する。 【解決手段】 アクリル系樹脂板1に保護フィルム2、
2を重ね合わせて、ロール温度が50℃以上に設定され
た一対の圧着ロール4、4間を通過させて貼り合わせる
ことにより、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともその片
面に、表面保護のための保護フィルムが貼り合わされ
た、保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂板は、その名のとおり種
々の厚みを有する板状で供給され、それが機械加工や熱
成形などの二次加工の工程を経て、最終的な製品になる
が、この二次加工の際に表面に傷が付くと商品価値が低
下するため、通常は、少なくともその片面に保護フィル
ムが貼り合わされた保護フィルム付きアクリル系樹脂板
として供給されたものを、当該保護フィルムを剥がさず
にそのままで二次加工して製品を製造している。
【0003】上記保護フィルムとしては近時、これまで
の紙製のものに代わって、たとえばポリオレフィン系や
ポリエステル系などの、樹脂のフィルムが一般化しつつ
ある。これは上記の樹脂フィルムが、とくに真空成形、
プレス成形などの熱成形の際にアクリル系樹脂板の変形
に追従して、剥がれたり加工の妨げになったりせずに変
形する結果、熱成形時の表面保護としても有効に機能す
るからである〔たとえば特開昭62−82018号公
報、特開平2−88218号公報、特開平2−8821
9号公報、特開平7−164598号公報、特表平7−
502468号公報など〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の保護
フィルム付きアクリル系樹脂板を、たとえば深ものの製
品などを製造するために、通常よりも高温で熱成形する
と、アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わせる際
に両者の間に噛み込まれた気泡が膨張する結果、加熱軟
化しているアクリル系樹脂板の表面に、かかる気泡によ
る窪みや傷を生じるおそれがある。
【0005】本発明の目的は、アクリル系樹脂板に保護
フィルムを貼り合わせる際に、両者の間に気泡が噛み込
まれるのを極力防止して、たとえば深ものなどの、通常
よりも高温での熱成形が必要な製品であっても、気泡に
よる窪みや傷を生じることなく製造できる保護フィルム
付きアクリル系樹脂板を得るための、新規な製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは、アクリル系樹脂板の少なくとも片面に
保護フィルムを重ね合わせて、一対の圧着ロール間を通
過させて両者を貼り合わせる際の条件について、種々検
討した。その結果、上記圧着ロールのロール温度を所定
値よりも高く設定すると、アクリル系樹脂板と保護フィ
ルムとの間に気泡が噛み込まれるのが抑制されて、通常
よりも高温で熱成形しても、気泡の膨張による窪みや傷
などを生じない保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製
造できることを見いだした。
【0007】すなわち本発明の保護フィルム付きアクリ
ル系樹脂板の製造方法は、アクリル系樹脂板の少なくと
も片面に保護フィルムを重ね合わせて、少なくとも、当
該保護フィルムを重ね合わせた側のロール温度が50℃
以上に設定された一対の圧着ロール間を通過させて、上
記アクリル系樹脂板の少なくとも片面に、上記保護フィ
ルムを貼り合わせることを特徴とするものである。
【0008】また、上記本発明の製造方法においては、
上記の貼り合わせ工程を経て互いに貼り合わされたアク
リル系樹脂板と保護フィルムとをさらに、一対の第2の
圧着ロール間を通過させて圧着するのが好ましい。かか
る第2の圧着ロールによる圧着を行うと、先の貼り合わ
せ工程でアクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に、も
しも噛み込まれた気泡があったとしても、それがこの圧
着によって除去されるために、製造された保護フィルム
付きアクリル系樹脂板は、気泡の膨張による窪みや傷な
どをさらにより一層、生じにくいものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、その実施に使用
される装置の一例を示す図1を参照しつつ、説明する。
図の例は、アクリル系樹脂板1の両面に、それぞれ保護
フィルム2、2を貼り合わせて、保護フィルム付きアク
リル系樹脂板10を製造する場合を示している。
【0010】上記のうちアクリル系樹脂板1としては、
たとえばポリメタクリル酸メチルや、メタクリル酸メチ
ルを主成分とする共重合体などの、種々のアクリル系樹
脂にて、たとえば製品規格に則った種々の厚みに形成さ
れた板材が用いられる。また、かかるアクリル系樹脂板
1としては、たとえば注型法(鋳込み重合法)、溶融押
出法などの従来公知の種々の製造方法によって製造され
たものが使用される。
【0011】このうち前者の注型法にて形成されたアク
リル系樹脂板1は、アクリル系樹脂の持つ高い透明性に
加えて表面の平滑性にすぐれるため、かかる注型法にて
形成されたアクリル系樹脂板1を使用して、本発明の製
造方法で製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板
10からは、当該本発明の構成を採用したことによる、
前述した気泡の膨張による窪みや傷の発生を防止する効
果と相まって、熱成形などの二次加工によって、表面の
平滑性などにすぐれた、きわめて美麗な製品を製造する
ことができる。
【0012】また後者の溶融押出法を採用した場合は、
押出成形機から連続的に押出成形されるアクリル系樹脂
板1を、引き続いて連続的に、図1に示す貼り合わせ装
置に供給することもでき、その場合には、保護フィルム
付きアクリル系樹脂板10の、より一層、連続的かつ効
率的な生産が可能となる。上記アクリル系樹脂板1に貼
り合わされる保護フィルム2としては、通常に用いられ
ているのと同様の樹脂フィルムにて形成されたものが、
いずれも使用可能である。
【0013】具体的にはたとえば、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系フ
ィルムや、あるいはポリエチレンテレフタレートフィル
ムなどのポリエステル系フィルム、あるいはこれらの積
層フィルムなどが、好適な樹脂フィルムとしてあげられ
る。樹脂フィルムの厚みはとくに限定されないが、およ
そ5〜100μm程度、とくに40〜90μm程度であ
るのが好ましい。
【0014】樹脂フィルムの厚みが5μm未満では、保
護フィルム2による、アクリル系樹脂板1の表面を保護
する効果が不十分となって、熱成形などの二次加工の際
に表面に傷が付くおそれがある。また、樹脂フィルムの
経済性、および二次加工後の保護フィルム2のはく離の
しやすさの点で、樹脂フィルムの厚みは100μm以下
であるのが好ましい。
【0015】樹脂フィルムの片面には、アクリル系樹脂
板1への接着性を有する接着層が設けられる。接着層
は、樹脂フィルムとアクリル系樹脂板1とを、当該アク
リル系樹脂板1の表面を侵すことなく接着できるととも
に、二次加工後にアクリル系樹脂板1の表面から保護フ
ィルム2を剥がした際に、当該アクリル系樹脂板1の表
面に残らずにきれいに除去できる、保護フィルム用とし
て従来公知の種々の接着剤、粘着剤にて形成される。
【0016】かかる接着層用の接着剤などの好適な例と
しては、これに限定されないがたとえば、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、超低密度ポリエチレン
(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)などの低融点の熱可塑性樹脂中に、水添テルペン樹
脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂
などの粘着付与剤を添加した接着剤などがあげられる。
【0017】接着層の厚みは、二次加工時、とくに熱成
形時に、アクリル系樹脂板1の変形に追従して剥がれな
い十分な接着性が確保されていればよく、通常はおよそ
10〜50μm程度である。上記の保護フィルム2は、
たとえばインフレーション法、Tダイ押出法などで連続
的に製造される樹脂フィルムの片面に、ロールコート法
などによって、接着層を連続的に形成することにより製
造される。
【0018】上記のアクリル系樹脂板1と、2枚の保護
フィルム2、2とを、図1の装置を用いて貼り合わせる
には、まず別工程で製造された、所定の厚みを有するア
クリル系樹脂板1を図中白矢印で示すように、また当該
アクリル系樹脂板1の両面に貼り合わされる2枚の保護
フィルム2、2を、当該保護フィルム2、2を巻回した
2本のロール20、20から、送りローラ3、3を介し
て図中実線の矢印で示すように、それぞれ一対の圧着ロ
ール4、4間に供給する。
【0019】そして、供給されたアクリル系樹脂板1と
2枚の保護フィルム2、2とを、上記一対の圧着ロール
4、4間を通過させることで、互いに貼り合わせる。か
かる貼り合わせの工程においては、前述したようにロー
ル温度が50℃以上に限定される。すなわちロール温度
が50℃未満である場合には、アクリル系樹脂板1と保
護フィルム2との間に気泡が噛み込まれるのを抑制する
効果が得られず、従来同様に熱成形時に、両者の間に噛
み込まれた気泡が膨張して、製品の表面に窪みや傷など
が発生してしまう。
【0020】なお上記のうちロール温度は、気泡が噛み
込まれるのを抑制する効果を考慮すると、上記の範囲内
でもとくに80℃以上であるのが好ましく、85℃以上
であるのがさらに好ましい。またロール温度は、これに
限定されないが、およそ150℃以下であるのが好まし
い。ロール温度が150℃を超えた場合には、保護フィ
ルム2が、アクリル系樹脂板1の表面よりも圧着ロール
4の表面に付着しやすくなって、アクリル系樹脂板1と
保護フィルム2とを良好に貼り合わせできなくなるおそ
れがある。
【0021】なお本発明においては、一対の圧着ロール
4、4のうち、少なくとも保護フィルム2を重ね合わせ
た側が、上記のロール温度に加熱されていれば、他方は
加熱されていても、いなくてもよいが、とくにこの例の
場合のようにアクリル系樹脂板1の両面にそれぞれ保護
フィルム2、2を貼り合わせる場合は、一対の圧着ロー
ル4、4がともに、上記のロール温度に加熱されている
のが、両面の保護フィルム2、2ともに気泡の発生を抑
制できるために好ましい。
【0022】各圧着ロール4を上記のロール温度に加熱
するには、たとえばその近傍にヒータを設けたり、ある
いは個々の圧着ロール4の内部に、熱媒体を用いたヒー
タや、電磁誘導加熱方式のヒータなどを組み込んだりす
ればよい。各圧着ロール4は、たとえば金属などの種々
の材料にて形成することができるが、アクリル系樹脂板
1に保護フィルム2を良好に貼り合わせるためには、一
対の圧着ロール4、4のうち少なくとも一方の、少なく
とも表面が、ゴムなどの弾性を有する材料にて形成され
ているのが好ましい。また、とくに前述した、保護フィ
ルム2の圧着ロール4への付着などを防止するために
は、上記の弾性材料として、シリコーンゴムを使用する
のが好ましい。
【0023】上記の圧着ロール4、4間を通過させる、
アクリル系樹脂板1と保護フィルム2とを重ね合わせた
ものの送り速度は、アクリル系樹脂板1と保護フィルム
2との間に気泡が噛み込まれるのを抑制する効果を考慮
すると、5m/分以下であるのが好ましい。また上記送
り速度は、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10の生
産性などを考慮すると、0.1m/分以上であるのが好
ましい。
【0024】貼り合わせの工程における、上述したロー
ル温度、送り速度以外の他の条件についてはとくに限定
されないが、圧着ロール4のロール線圧は、4kgf/
cm以上であるのが好ましい。ロール線圧が4kgf/
cm未満では、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2と
の間に気泡が噛み込まれるのを抑制する効果が不十分に
なって、従来ほどではないにしろ、熱成形時に両者の間
に噛み込まれた気泡が膨張して、製品の表面に窪みや傷
などが発生するおそれがある。
【0025】なおロール線圧は、気泡の噛み込みを防止
する効果を考慮すると、上記の範囲内でもとくに10k
gf/cm以上であるのがさらに好ましい。ただしロー
ル線圧は、圧着ロール4自体や、あるいは圧着ロール4
を保持する部材などの強度や耐久性などを考慮すると、
その上限が、およそ30kgf/cm程度であるのが好
ましい。
【0026】つぎに、上記の貼り合わせ工程で貼り合わ
されたアクリル系樹脂板1と2枚の保護フィルム2、2
とを、図にみるように一対の第2の圧着ロール5、5間
を通過させて圧着してもよい。そうすると先に述べたよ
うに、先の貼り合わせ工程で貼り合わされたアクリル系
樹脂板1と保護フィルム2との間に、もしも噛み込まれ
た気泡があったとしても、それがこの圧着によって除去
され得る。
【0027】そして、かかる圧着工程を経ることによっ
て、通常よりも高温での熱成形が必要な製品であっても
気泡による窪みや傷を生じることなく、保護フィルム付
きアクリル系樹脂板10を製造し得る。上記第2の圧着
ロール5としては、先の圧着ロール4と同様のものが使
用できる。
【0028】かかる圧着工程での、圧着の条件はとくに
限定されないが、一対の第2の圧着ロール5、5のうち
少なくとも一方のロール温度は、先の圧着ロール4、4
と同様に、50℃以上であるのが好ましく、先の圧着ロ
ール4、4よりも高温であってもよい。ただし、図の例
のように圧着ロール4、4を通過して貼り合わされた直
後のアクリル系樹脂板1と2枚の保護フィルム2、2と
を、引き続いて連続的に、一対の第2の圧着ロール5、
5で圧着する場合は、先の圧着ロール4、4による加熱
の余熱を利用できるので、良好な圧着結果が得られるの
であれば、第2の圧着ロール5、5は全く加熱しなかっ
たり、あるいは加熱するとしてもその温度を50℃以下
に設定したりしても構わない。
【0029】またロール温度が保護フィルムの溶融温度
を超える場合には、気泡を発生することなく貼り合わせ
ることが可能であるが、保護フィルムの表面が荒れて凹
凸が発生するおそれがある。また圧着工程での、第2の
圧着ロール5のロール線圧は、やはり先の圧着ロール4
と同様に4kgf/cm以上であるのが好ましいが、良
好な圧着結果が得られるのであれば、この範囲を下回っ
てもよい。
【0030】さらに一対の第2の圧着ロール5、5間を
通過させる、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2
とを貼り合わせたものの送り速度は、図の例のように引
き続いて連続的に第2の圧着ロール5、5間を通過させ
る場合、必然的に、先の圧着ロール4、4間を通過させ
る、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2との送り
速度と一致することになる。
【0031】ただし本発明では、先の貼り合わせ工程で
互いに貼り合わせたアクリル系樹脂板1と保護フィルム
2、2とを、あとから別に、一対の第2の圧着ロール
5、5間を通過させて圧着するようにしてもよく、その
場合には、かかる圧着工程の条件を、先の貼り合わせ工
程と別個に、前記の好ましい範囲内、つまりロール温度
50℃以上、ロール線圧4kgf/cm以上、送り速度
0.1〜5m/分程度に設定するのが好ましい。
【0032】また本発明では、上記の圧着工程を省略し
てもよい。また図の例では、アクリル系樹脂板1と保護
フィルム2、2とを水平方向に送りつつ貼り合わせ処理
しているが、送り方向は垂直方向であってもよい。アク
リル系樹脂板1と保護フィルム2、2の送りは、圧着ロ
ール4、4および第2の圧着ロール5、5のうちの少な
くとも1つを回転駆動させて行ってもよいし、別に送り
装置を設けて、これらの圧着ローラはいずれも、かかる
送り部材によるアクリル系樹脂板1と保護フィルム2、
2の送りにしたがって、従動回転するだけとしてもよ
い。
【0033】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の変更を施すことができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明するが、本発明の構成は、これらの実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1 図1に示すように、アクリル系樹脂板1〔住友化学
(株)製の商品名スミペックSA、厚み5mmの注型
板〕と、ロールから繰り出した2枚の保護フィルム2、
2〔いずれも東レ合成フィルム(株)製の品番#757
1、高密度ポリエチレン(HDPE)製の厚み75μm
の樹脂フィルムの片面に、接着層が形成されたもの〕と
を、各保護フィルム2の接着層がアクリル系樹脂板1側
となるように重ね合わせて、一対の圧着ロール4、4
〔いずれもその表面がシリコーンゴムにて形成されたも
の、直径160mm〕の間を通過させて互いに貼り合わ
せたのち、かかる一対の圧着ロール4、4の後方、60
0mmの位置に配置した一対の第2の圧着ロール5、5
〔やはり、いずれもその表面がシリコーンゴムにて形成
されたもの、直径160mm〕の間を通過させて圧着し
て、保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0035】圧着ロール4、4による貼り合わせの条件
は、ロール温度90℃〔両ロール共通〕、線圧21kg
f/cm、送り速度0.75m/分とし、第2の圧着ロ
ール5、5による圧着の条件は、ロール温度90℃〔両
ロール共通〕、線圧21kgf/cm、送り速度0.7
5m/分とした。製造された保護フィルム付きアクリル
系樹脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板
と保護フィルムとの間に気泡は確認できなかった。
【0036】つぎにこの保護フィルム付きアクリル系樹
脂板10を、図2に示すように、縦Y1 =300mm、
横X1 =300mmの正方形に切り出し、ついで板表面
温度180℃の条件で真空成形して、その中心部に、縦
2 =170mm、横X2 =170mm、高さH1 =7
0mmの、直方体状の凸部10aを有する成形品を製造
した。
【0037】そして成型品の表裏両面から保護フィルム
を剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、窪み
や傷などは全く観察されなかった。 実施例2 圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール
温度を100℃〔両ロール共通〕、線圧を13kgf/
cmとし、かつ第2の圧着ロール5、5による圧着の条
件のうちロール温度を20℃〔両ロール共通〕、線圧を
13kgf/cmとしたこと以外は実施例1と同様にし
て保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0038】製造された保護フィルム付きアクリル系樹
脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保
護フィルムとの間に気泡は確認できなかった。またかか
る保護フィルム付きアクリル系樹脂板を用いて、実施例
1と同条件で真空成形して、同寸法の成形品を製造し、
その表裏両面から保護フィルムを剥がしたのち、両面を
目視にて観察したところ、やはり窪みや傷などは全く観
察されなかった。
【0039】比較例1 圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール
温度を20℃〔両ロール共通〕とし、かつ第2の圧着ロ
ール5、5による圧着の条件のうちロール温度を20℃
〔両ロール共通〕としたこと以外は実施例1と同様にし
て保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0040】製造された保護フィルム付きアクリル系樹
脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保
護フィルムとの間に、その全面にわたって、多数の気泡
が確認された。またかかる保護フィルム付きアクリル系
樹脂板を用いて、実施例1と同条件で真空成形して、同
寸法の成形品を製造し、その表裏両面から保護フィルム
を剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、成形
品の両面の全面にわたって、多数の窪みや傷などが観察
された。
【0041】比較例2 圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール
温度を40℃〔両ロール共通〕としたこと以外は実施例
2と同様にして保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製
造した。製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板
を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保護フ
ィルムとの間に、その全面にわたって、多数の気泡が確
認された。
【0042】またかかる保護フィルム付きアクリル系樹
脂板を用いて、実施例1と同条件で真空成形して、同寸
法の成形品を製造し、その表裏両面から保護フィルムを
剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、成形品
の両面の全面にわたって、多数の窪みや傷などが観察さ
れた。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の製造方法
によれば、アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わ
せる際に、両者の間に気泡が噛み込まれるのを極力防止
して、たとえば深ものなどの、通常よりも高温での熱成
形が必要な製品であっても、気泡による窪みや傷を生じ
ることなく製造できる保護フィルム付きアクリル系樹脂
板を製造できるという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の
製造方法を実施するために使用される装置の一例を示す
概略図である。
【図2】実施例、比較例で製造された保護フィルム付き
アクリル系樹脂板の特性を評価するために、かかるアク
リル系樹脂板から形成した成形品の外観を示す斜視図で
ある。
【符号の簡単な説明】
1 アクリル系樹脂板 2 保護フィルム 4 圧着ロール 5 第2の圧着ロール 10 保護フィルム付きアクリル系樹脂板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル系樹脂板の少なくとも片面に保護
    フィルムを重ね合わせて、少なくとも、当該保護フィル
    ムを重ね合わせた側のロール温度が50℃以上に設定さ
    れた一対の圧着ロール間を通過させて、上記アクリル系
    樹脂板の少なくとも片面に、上記保護フィルムを貼り合
    わせることを特徴とする保護フィルム付きアクリル系樹
    脂板の製造方法。
  2. 【請求項2】一対の圧着ロール間を通過させる、アクリ
    ル系樹脂板と保護フィルムとを重ね合わせたものの送り
    速度が5m/分以下である請求項1記載の保護フィルム
    付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  3. 【請求項3】圧着ロールのロール線圧が4kgf/cm
    以上である請求項1記載の保護フィルム付きアクリル系
    樹脂板の製造方法。
  4. 【請求項4】一対の圧着ロール間を通過して互いに貼り
    合わされたアクリル系樹脂板と保護フィルムとをさら
    に、一対の第2の圧着ロール間を通過させて圧着する請
    求項1記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造
    方法。
  5. 【請求項5】一対の第2の圧着ロールのうち、少なくと
    も、保護フィルムを重ね合わせた側のロール温度が50
    ℃以上である請求項4記載の保護フィルム付きアクリル
    系樹脂板の製造方法。
  6. 【請求項6】第2の圧着ロールのロール線圧が4kgf
    /cm以上である請求項4記載の保護フィルム付きアク
    リル系樹脂板の製造方法。
  7. 【請求項7】一対の第2の圧着ロール間を通過させる、
    アクリル系樹脂板と保護フィルムとを貼り合わせたもの
    の送り速度が5m/分以下である請求項4記載の保護フ
    ィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  8. 【請求項8】一対の圧着ロール間を通過して貼り合わさ
    れた後のアクリル系樹脂板と保護フィルムとを、引き続
    き一対の第2の圧着ロール間を通過させて圧着する請求
    項4記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】保護フィルムとして、その片面にアクリル
    系樹脂板への接着性を有する接着層を設けた、ポリオレ
    フィン系またはポリエステル系のフィルムを使用する請
    求項1記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000036952A (ko) * 2000-04-03 2000-07-05 손성진 합성섬유 휄트제 건축 및 산업용 자재의 표면 필름열융착방법
JP2006021444A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Mitsubishi Rayon Co Ltd 保護フィルム付き板状物の製造方法
JP2011131410A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Toyobo Co Ltd 保護フィルム付成型用ハードコートフィルム

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