JP2001310370A - 押し出しラミネーション加工方法 - Google Patents

押し出しラミネーション加工方法

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JP2001310370A
JP2001310370A JP2000134265A JP2000134265A JP2001310370A JP 2001310370 A JP2001310370 A JP 2001310370A JP 2000134265 A JP2000134265 A JP 2000134265A JP 2000134265 A JP2000134265 A JP 2000134265A JP 2001310370 A JP2001310370 A JP 2001310370A
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cooling roll
resin
water
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roll
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JP2000134265A
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Mikio Fukushima
幹男 福島
Hitoshi Ito
均 伊藤
Sei Deguchi
聖 出口
Isao Morishita
功 森下
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低温接着性を要求される積層体を製造する際
に、融点が低く、粘着性、金属との接着性の高い樹脂を
用いても、冷却効率、生産効率等に優れる押し出しラミ
ネーション加工方法を提供する。 【解決手段】押し出しラミネーション加工を行う際に、
表面に水の薄膜を形成した冷却ロールに溶融状態の樹脂
を直接接触させ、冷却しラミネーション加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押し出しラミネー
ション加工方法に関するものであり、さらに詳しくは、
押し出しラミネーション加工を行う際に、表面に水の薄
膜を形成した冷却ロールに溶融状態の樹脂を直接接触さ
せ、冷却することを特徴とする押し出しラミネーション
加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に包装材料には、紙、プラスチッ
ク、金属等の種々のものがあるが、包装材料として用い
るためにはフィルム、プラスチック樹脂等を積層するこ
とが一般的である。そして、これらを積層する方法とし
ては、基材となる紙、プラスチックフィルム等と他のフ
ィルムとを接着剤とで貼り合わせるドライラミネーショ
ン法、ウエットラミネーション法、また、低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ンなどを溶融押し出しし、基材薄膜を形成しながら接着
させる押し出しラミネーション法が知られている。そし
て、ヒートシール性を要求される包装材料においては、
低密度ポリエチレンを用い押し出しラミネーション法に
より加工されている。
【0003】そして、近年さらに低温でのヒートシール
性が要求されている。その際には低密度ポリエチレンよ
り融点が低い、及び/又は、接着性が高い樹脂を用いて
積層体を製造し、包装材料とする方法が採られている。
これにより製品の機能性は向上するものの、積層体を製
造する際に、冷却ロールと溶融状態の樹脂との接着性が
高いため、積層体を冷却ロールから剥離することが困難
となり、加工速度を下げることが必要であった。
【0004】そこで、加工速度を低下させない方法とし
て、融点が低く接着性の高い樹脂に高級脂肪酸アミド等
の添加剤を添加する方法、冷却ロール表面をエンボス加
工することにより微小な空隙を設け剥離性を改良する方
法、冷却ロールにテフロン(登録商標)コーティング等
を施したり、テフロンテューブで冷却ロールを覆う方法
等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、融点が
低く接着性の高い樹脂に添加剤を添加する方法において
は、樹脂自体の性能が低下するばかりかコストの上昇に
つながる。冷却ロール表面をエンボス加工する方法にお
いては、冷却ロールに加工を施す必要がある上に、樹脂
の粘性が高い場合には逆に冷却ロールからの剥離性が劣
るものとなる。また、テフロンコーティング又はテフロ
ンチューブを用いる方法においては、ロール表面が傷つ
きやすくメンテナンスが困難となる。
【0006】そこで、本発明は、特に低温接着性を要求
される積層体を製造する際に、融点が低く、粘着性、金
属との接着性の高い樹脂を用いても、冷却効率、生産効
率等に優れる押し出しラミネーション加工方法を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、押し出しラミネー
ション加工を行う際に、冷却ロールを特定の状態とする
ことにより、冷却効率、生産効率等に優れる条件で積層
体を生産することが可能となることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、押し出しラミネーション
加工を行う際に、表面に水の薄膜を形成した冷却ロール
に溶融状態の樹脂を直接接触させ、冷却することを特徴
とする押し出しラミネーション加工方法に関するもので
ある。
【0009】以下に、本発明の詳細に説明する。
【0010】本発明の方法において用いられる樹脂とし
ては、一般的に押し出しラミネーション加工が行われる
樹脂であればいかるものでもよく、例えば高圧法低密度
ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アク
リル酸プロピル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エ
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタ
クリル酸プロピル共重合体、エチレン−メタクリル酸ブ
チル共重合体等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等の塩化ビニル系樹
脂;ポリオレフィン系エラストマー、ポリ塩化ビニル系
エラストマー、スチレン−ブタジエン−スチレントリブ
ロックマー、スチレン−ブタジエンラバー、水添スチレ
ン−ブタジエン−スチレントリブロックマー、スチレン
−イソプレン−スチレントリブロックマー、スチレン−
イソプレンラバー、水添スチレン−イソプレン−スチレ
ントリブロックマー等のエラストマー等を挙げることが
でき、これら樹脂は、さらにロジン、テルペン、水添石
油樹脂等の粘着性付与剤をブレンドし、低温ヒートシー
ル性、金属接着性を改良したものであってもよい。そし
て、本発明においては、特に、低温ヒートシール性を要
求される積層体の製造において、生産性が向上するもの
であることから、樹脂としては高圧法低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−アクリル酸プロピル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸プロピル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸ブチル共重合体等の低温ヒートシー
ル性に優れる樹脂又はロジン、テルペン、水添石油樹脂
等の粘着性付与剤をブレンドした樹脂に特に効果的であ
る。
【0011】本発明において用いられる押し出しラミネ
ーターとしては、表面に水の薄膜を形成した冷却ロール
を有するものであれば特に制限はなく、溶融状態の樹脂
を押し出し、基材と圧着させるための冷却ロールとプレ
ッシャーロールでニップするものであればよい。
【0012】そして、冷却ロールの表面に水の薄膜を形
成する方法としては、冷却ロールの表面に水の薄膜を形
成することが可能であればいかなる方法を用いてもよ
く、例えば、水で濡れた木綿、ポリエステル、ナイロン
等の布状シートを接触させる方法、水を含んだ多孔質の
ロールを接触させる方法、水の微粒子であるミストを噴
霧する方法等が挙げられる。そして、本発明において
は、複雑なシステムを用いることなく、より簡便に冷却
ロール表面に水の薄膜を形成することが可能となること
から水を含んだ多孔質のロールを接触させる方法が好ま
しく、その際の多孔質ロールとしては、例えばスポンジ
ロール、ポリウレタン製ロール、海綿製ロール等が挙げ
られる。また、本発明において、効率よく冷却ロール表
面に水の薄膜を形成することが可能となることから水の
微粒子であるミストを噴霧する方法を用いることがより
好ましく、その際のミストとしては、水の蒸発潜熱によ
り冷却効率が飛躍的に上がることから1〜999μmの
大きさのミストとすることが好ましい。そして、ミスト
を使用する場合は、感電、金属腐食、ダイス温度の低下
を防止するために遮蔽板を設けることが好ましい。
【0013】図1には、吸水パイプと冷却ロール表面に
水を供給するための布状シートを有し、冷却ロール上に
水の薄膜を形成することが可能な押し出しラミネーター
の概略図を示す。また、図2には、ミストノズルとミス
ト遮蔽板を有し、冷却ロール上に水の薄膜を形成するこ
とが可能な押し出しラミネーターの概略図を示す。
【0014】本発明において用いられる冷却ロールとし
ては、特に制限はなく、冷却ロールとして用いられるも
のであればいかなるものでもよく、例えば鏡面仕上げの
ミラーロール、表面を若干荒らしたセミミラーロール、
マット仕上げロール等を挙げることができる。そして、
特に表面に薄膜を形成しやすく、積層体の生産効率に優
れることからセミミラーロール、マット仕上げロールを
用いることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下に、実施例により、本発明をより詳細に
説明する本発明はこれら実施例により限定されるもので
はない。
【0016】実施例1 図1に示した2cm間隔で2mmΦの孔を有する2イン
チの給水パイプとこれらの孔から冷却ロール表面に水を
供給するための布状シートを有し、マット仕上げの冷却
ロール上に水の薄膜を形成することが可能な押し出しラ
ミネーターを用い、220℃の樹脂温度で金属接着性の
高い樹脂である石油樹脂含有エチレン−酢酸ビニル共重
合体(東ソー(株)製、商品名メルセンM MX06;
メルトフローレート46g/10分)を二軸延伸ポリエ
ステルフィルム(東洋紡績製、エステルフィルムE51
00、12μm)に30μmの厚みになるように押し出
しラミネーション加工を行い、積層体を製造した。
【0017】その結果、冷却ロールからの剥離音はな
く、ポリエステルフィルムと樹脂との接着性、表面状態
は良好であり、その際の加工速度を150m/分以上と
高速で加工することも可能であった。
【0018】実施例2 図2に示した50μmのミストを発生するミストノズル
とミスト遮蔽板を有し、ミストを冷却ロールとミスト遮
蔽板の間に均一に噴霧でき、マット仕上げの冷却ロール
上に水の薄膜を形成することが可能な押し出しラミネー
ターを用い、220℃の樹脂温度で金属接着性の高い樹
脂である石油樹脂含有エチレン−酢酸ビニル共重合体
(東ソー(株)製、商品名メルセンM MX06;メル
トフローレート46g/10分)を二軸延伸ポリエステ
ルフィルム(東洋紡績製、エステルフィルムE510
0、12μm)に30μmの厚みになるように押し出し
ラミネーション加工を行い、積層体を製造した。
【0019】その結果、冷却ロールからの剥離音はな
く、ポリエステルフィルムと樹脂との接着性、表面状態
は良好であり、その際の加工速度を150m/分以上と
高速で加工することも可能であった。
【0020】比較例1 冷却ロール上に水の薄膜を形成することができない押し
出しラミネーターを用いた以外は、実施例1と同様の方
法により、積層体の製造を試みた。
【0021】その結果、加工速度を70m/分以上で加
工した場合、冷却ロールからの剥離音が大きく、溶融状
態の樹脂が冷却ロールに巻き付いてしまう現象が発生
し、安定的に積層体を製造することは困難であった。ま
た、得られた積層体はポリエステルフィルムと樹脂との
接着性が低く、剥離しやすく、外観的にも劣るものであ
った。また、加工速度を50m/分以下の低速とした場
合でも、その加工性は不十分なものであった
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いた給水パイプと冷却ロール表面
に水を供給するための布状シートを有し、冷却ロール上
に水の薄膜を形成することが可能な押し出しラミネータ
ーの概略図。
【図2】実施例2で用いたミストノズルとミスト遮蔽板
を有し、冷却ロール上に水の薄膜を形成することが可能
な押し出しラミネーターの概略図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し出しラミネーション加工を行う際
    に、表面に水の薄膜を形成した冷却ロールに溶融状態の
    樹脂を直接接触させ、冷却することを特徴とする押し出
    しラミネーション加工方法。
  2. 【請求項2】 冷却ロールの表面に水で濡れた布状シー
    トを接触し、冷却ロール表面に水の薄膜を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の押し出しラミネーション
    加工方法。
  3. 【請求項3】 冷却ロールの表面に水を含んだ多孔質ロ
    ールを接触し、冷却ロール表面に水の薄膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の押し出しラミネーショ
    ン加工方法。
  4. 【請求項4】 冷却ロールの表面に水の微粒子であるミ
    ストを噴霧し、冷却ロール表面に水の薄膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の押し出しラミネーショ
    ン加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272706A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 積層体の製造方法および積層体
WO2007114458A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Sumitomo Chemical Company, Limited フィルムの製造方法
JP2013515635A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 騒音低減性の押出コーティング組成物

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