JP3939004B2 - 保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法 - Google Patents

保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくともその片面に、表面保護のための保護フィルムが貼り合わされた、保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アクリル系樹脂板は、その名のとおり種々の厚みを有する板状で供給され、それが機械加工や熱成形などの二次加工の工程を経て、最終的な製品になるが、この二次加工の際に表面に傷が付くと商品価値が低下するため、通常は、少なくともその片面に保護フィルムが貼り合わされた保護フィルム付きアクリル系樹脂板として供給されたものを、当該保護フィルムを剥がさずにそのままで二次加工して製品を製造している。
【0003】
上記保護フィルムとしては近時、これまでの紙製のものに代わって、たとえばポリオレフィン系やポリエステル系などの、樹脂のフィルムが一般化しつつある。
これは上記の樹脂フィルムが、とくに真空成形、プレス成形などの熱成形の際にアクリル系樹脂板の変形に追従して、剥がれたり加工の妨げになったりせずに変形する結果、熱成形時の表面保護としても有効に機能するからである〔たとえば特開昭62−82018号公報、特開平2−88218号公報、特開平2−88219号公報、特開平7−164598号公報、特表平7−502468号公報など〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の保護フィルム付きアクリル系樹脂板を、たとえば深ものの製品などを製造するために、通常よりも高温で熱成形すると、アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わせる際に両者の間に噛み込まれた気泡が膨張する結果、加熱軟化しているアクリル系樹脂板の表面に、かかる気泡による窪みや傷を生じるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わせる際に、両者の間に気泡が噛み込まれるのを極力防止して、たとえば深ものなどの、通常よりも高温での熱成形が必要な製品であっても、気泡による窪みや傷を生じることなく製造できる保護フィルム付きアクリル系樹脂板を得るための、新規な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、発明者らは、アクリル系樹脂板の少なくとも片面に保護フィルムを重ね合わせて、一対の圧着ロール間を通過させて両者を貼り合わせる際の条件について、種々検討した。
その結果、上記圧着ロールのロール温度を所定値よりも高く設定すると、アクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に気泡が噛み込まれるのが抑制されて、通常よりも高温で熱成形しても、気泡の膨張による窪みや傷などを生じない保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造できることを見いだした。
【0007】
すなわち本発明の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法は、アクリル系樹脂板の少なくとも片面に保護フィルムを重ね合わせて、少なくとも、当該保護フィルムを重ね合わせた側のロール温度が50℃以上に設定された一対の圧着ロール間を、5m/分以下の送り速度および4kgf/cm以上のロール線圧で通過させて、上記アクリル系樹脂板の少なくとも片面に、上記保護フィルムを貼り合わせることを特徴とするものである。
【0008】
また、上記本発明の製造方法においては、上記の貼り合わせ工程を経て互いに貼り合わされたアクリル系樹脂板と保護フィルムとをさらに、一対の第2の圧着ロール間を通過させて圧着するのが好ましい。
かかる第2の圧着ロールによる圧着を行うと、先の貼り合わせ工程でアクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に、もしも噛み込まれた気泡があったとしても、それがこの圧着によって除去されるために、製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板は、気泡の膨張による窪みや傷などをさらにより一層、生じにくいものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を、その実施に使用される装置の一例を示す図1を参照しつつ、説明する。図の例は、アクリル系樹脂板1の両面に、それぞれ保護フィルム2、2を貼り合わせて、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10を製造する場合を示している。
【0010】
上記のうちアクリル系樹脂板1としては、たとえばポリメタクリル酸メチルや、メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体などの、種々のアクリル系樹脂にて、たとえば製品規格に則った種々の厚みに形成された板材が用いられる。
また、かかるアクリル系樹脂板1としては、たとえば注型法(鋳込み重合法)、溶融押出法などの従来公知の種々の製造方法によって製造されたものが使用される。
【0011】
このうち前者の注型法にて形成されたアクリル系樹脂板1は、アクリル系樹脂の持つ高い透明性に加えて表面の平滑性にすぐれるため、かかる注型法にて形成されたアクリル系樹脂板1を使用して、本発明の製造方法で製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板10からは、当該本発明の構成を採用したことによる、前述した気泡の膨張による窪みや傷の発生を防止する効果と相まって、熱成形などの二次加工によって、表面の平滑性などにすぐれた、きわめて美麗な製品を製造することができる。
【0012】
また後者の溶融押出法を採用した場合は、押出成形機から連続的に押出成形されるアクリル系樹脂板1を、引き続いて連続的に、図1に示す貼り合わせ装置に供給することもでき、その場合には、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10の、より一層、連続的かつ効率的な生産が可能となる。
上記アクリル系樹脂板1に貼り合わされる保護フィルム2としては、通常に用いられているのと同様の樹脂フィルムにて形成されたものが、いずれも使用可能である。
【0013】
具体的にはたとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系フィルムや、あるいはポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステル系フィルム、あるいはこれらの積層フィルムなどが、好適な樹脂フィルムとしてあげられる。
樹脂フィルムの厚みはとくに限定されないが、およそ5〜100μm程度、とくに40〜90μm程度であるのが好ましい。
【0014】
樹脂フィルムの厚みが5μm未満では、保護フィルム2による、アクリル系樹脂板1の表面を保護する効果が不十分となって、熱成形などの二次加工の際に表面に傷が付くおそれがある。また、樹脂フィルムの経済性、および二次加工後の保護フィルム2のはく離のしやすさの点で、樹脂フィルムの厚みは100μm以下であるのが好ましい。
【0015】
樹脂フィルムの片面には、アクリル系樹脂板1への接着性を有する接着層が設けられる。
接着層は、樹脂フィルムとアクリル系樹脂板1とを、当該アクリル系樹脂板1の表面を侵すことなく接着できるとともに、二次加工後にアクリル系樹脂板1の表面から保護フィルム2を剥がした際に、当該アクリル系樹脂板1の表面に残らずにきれいに除去できる、保護フィルム用として従来公知の種々の接着剤、粘着剤にて形成される。
【0016】
かかる接着層用の接着剤などの好適な例としては、これに限定されないがたとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)などの低融点の熱可塑性樹脂中に、水添テルペン樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂などの粘着付与剤を添加した接着剤などがあげられる。
【0017】
接着層の厚みは、二次加工時、とくに熱成形時に、アクリル系樹脂板1の変形に追従して剥がれない十分な接着性が確保されていればよく、通常はおよそ10〜50μm程度である。
上記の保護フィルム2は、たとえばインフレーション法、Tダイ押出法などで連続的に製造される樹脂フィルムの片面に、ロールコート法などによって、接着層を連続的に形成することにより製造される。
【0018】
上記のアクリル系樹脂板1と、2枚の保護フィルム2、2とを、図1の装置を用いて貼り合わせるには、まず別工程で製造された、所定の厚みを有するアクリル系樹脂板1を図中白矢印で示すように、また当該アクリル系樹脂板1の両面に貼り合わされる2枚の保護フィルム2、2を、当該保護フィルム2、2を巻回した2本のロール20、20から、送りローラ3、3を介して図中実線の矢印で示すように、それぞれ一対の圧着ロール4、4間に供給する。
【0019】
そして、供給されたアクリル系樹脂板1と2枚の保護フィルム2、2とを、上記一対の圧着ロール4、4間を通過させることで、互いに貼り合わせる。
かかる貼り合わせの工程においては、前述したようにロール温度が50℃以上に限定される。
すなわちロール温度が50℃未満である場合には、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2との間に気泡が噛み込まれるのを抑制する効果が得られず、従来同様に熱成形時に、両者の間に噛み込まれた気泡が膨張して、製品の表面に窪みや傷などが発生してしまう。
【0020】
なお上記のうちロール温度は、気泡が噛み込まれるのを抑制する効果を考慮すると、上記の範囲内でもとくに80℃以上であるのが好ましく、85℃以上であるのがさらに好ましい。
またロール温度は、これに限定されないが、およそ150℃以下であるのが好ましい。ロール温度が150℃を超えた場合には、保護フィルム2が、アクリル系樹脂板1の表面よりも圧着ロール4の表面に付着しやすくなって、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2とを良好に貼り合わせできなくなるおそれがある。
【0021】
なお本発明においては、一対の圧着ロール4、4のうち、少なくとも保護フィルム2を重ね合わせた側が、上記のロール温度に加熱されていれば、他方は加熱されていても、いなくてもよいが、とくにこの例の場合のようにアクリル系樹脂板1の両面にそれぞれ保護フィルム2、2を貼り合わせる場合は、一対の圧着ロール4、4がともに、上記のロール温度に加熱されているのが、両面の保護フィルム2、2ともに気泡の発生を抑制できるために好ましい。
【0022】
各圧着ロール4を上記のロール温度に加熱するには、たとえばその近傍にヒータを設けたり、あるいは個々の圧着ロール4の内部に、熱媒体を用いたヒータや、電磁誘導加熱方式のヒータなどを組み込んだりすればよい。
各圧着ロール4は、たとえば金属などの種々の材料にて形成することができるが、アクリル系樹脂板1に保護フィルム2を良好に貼り合わせるためには、一対の圧着ロール4、4のうち少なくとも一方の、少なくとも表面が、ゴムなどの弾性を有する材料にて形成されているのが好ましい。また、とくに前述した、保護フィルム2の圧着ロール4への付着などを防止するためには、上記の弾性材料として、シリコーンゴムを使用するのが好ましい。
【0023】
上記の圧着ロール4、4間を通過させる、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2とを重ね合わせたものの送り速度は、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2との間に気泡が噛み込まれるのを抑制するために、5m/分以下である必要がある
また上記送り速度は、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10の生産性などを考慮すると、0.1m/分以上であるのが好ましい。
【0024】
貼り合わせの工程における、圧着ロール4のロール線圧は、4kgf/cm以上である必要がある
ロール線圧が4kgf/cm未満では、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2との間に気泡が噛み込まれるのを抑制する効果が不十分になって、熱成形時に両者の間に噛み込まれた気泡が膨張して、製品の表面に窪みや傷などが発生する。
【0025】
なおロール線圧は、気泡の噛み込みを防止する効果を考慮すると、上記の範囲内でもとくに10kgf/cm以上であるのがさらに好ましい。
ただしロール線圧は、圧着ロール4自体や、あるいは圧着ロール4を保持する部材などの強度や耐久性などを考慮すると、その上限が、およそ30kgf/cm程度であるのが好ましい。
【0026】
つぎに、上記の貼り合わせ工程で貼り合わされたアクリル系樹脂板1と2枚の保護フィルム2、2とを、図にみるように一対の第2の圧着ロール5、5間を通過させて圧着してもよい。
そうすると先に述べたように、先の貼り合わせ工程で貼り合わされたアクリル系樹脂板1と保護フィルム2との間に、もしも噛み込まれた気泡があったとしても、それがこの圧着によって除去され得る。
【0027】
そして、かかる圧着工程を経ることによって、通常よりも高温での熱成形が必要な製品であっても気泡による窪みや傷を生じることなく、保護フィルム付きアクリル系樹脂板10を製造し得る。
上記第2の圧着ロール5としては、先の圧着ロール4と同様のものが使用できる。
【0028】
かかる圧着工程での、圧着の条件はとくに限定されないが、一対の第2の圧着ロール5、5のうち少なくとも一方のロール温度は、先の圧着ロール4、4と同様に、50℃以上であるのが好ましく、先の圧着ロール4、4よりも高温であってもよい。
ただし、図の例のように圧着ロール4、4を通過して貼り合わされた直後のアクリル系樹脂板1と2枚の保護フィルム2、2とを、引き続いて連続的に、一対の第2の圧着ロール5、5で圧着する場合は、先の圧着ロール4、4による加熱の余熱を利用できるので、良好な圧着結果が得られるのであれば、第2の圧着ロール5、5は全く加熱しなかったり、あるいは加熱するとしてもその温度を50℃以下に設定したりしても構わない。
【0029】
またロール温度が保護フィルムの溶融温度を超える場合には、気泡を発生することなく貼り合わせることが可能であるが、保護フィルムの表面が荒れて凹凸が発生するおそれがある。
また圧着工程での、第2の圧着ロール5のロール線圧は、やはり先の圧着ロール4と同様に4kgf/cm以上であるのが好ましいが、良好な圧着結果が得られるのであれば、この範囲を下回ってもよい。
【0030】
さらに一対の第2の圧着ロール5、5間を通過させる、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2とを貼り合わせたものの送り速度は、図の例のように引き続いて連続的に第2の圧着ロール5、5間を通過させる場合、必然的に、先の圧着ロール4、4間を通過させる、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2との送り速度と一致することになる。
【0031】
ただし本発明では、先の貼り合わせ工程で互いに貼り合わせたアクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2とを、あとから別に、一対の第2の圧着ロール5、5間を通過させて圧着するようにしてもよく、その場合には、かかる圧着工程の条件を、先の貼り合わせ工程と別個に、前記の好ましい範囲内、つまりロール温度50℃以上、ロール線圧4kgf/cm以上、送り速度0.1〜5m/分程度に設定するのが好ましい。
【0032】
また本発明では、上記の圧着工程を省略してもよい。
また図の例では、アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2とを水平方向に送りつつ貼り合わせ処理しているが、送り方向は垂直方向であってもよい。
アクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2の送りは、圧着ロール4、4および第2の圧着ロール5、5のうちの少なくとも1つを回転駆動させて行ってもよいし、別に送り装置を設けて、これらの圧着ローラはいずれも、かかる送り部材によるアクリル系樹脂板1と保護フィルム2、2の送りにしたがって、従動回転するだけとしてもよい。
【0033】
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の変更を施すことができる。
【0034】
【実施例】
以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて説明するが、本発明の構成は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1に示すように、アクリル系樹脂板1〔住友化学(株)製の商品名スミペックSA、厚み5mmの注型板〕と、ロールから繰り出した2枚の保護フィルム2、2〔いずれも東レ合成フィルム(株)製の品番#7571、高密度ポリエチレン(HDPE)製の厚み75μmの樹脂フィルムの片面に、接着層が形成されたもの〕とを、各保護フィルム2の接着層がアクリル系樹脂板1側となるように重ね合わせて、一対の圧着ロール4、4〔いずれもその表面がシリコーンゴムにて形成されたもの、直径160mm〕の間を通過させて互いに貼り合わせたのち、かかる一対の圧着ロール4、4の後方、600mmの位置に配置した一対の第2の圧着ロール5、5〔やはり、いずれもその表面がシリコーンゴムにて形成されたもの、直径160mm〕の間を通過させて圧着して、保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0035】
圧着ロール4、4による貼り合わせの条件は、ロール温度90℃〔両ロール共通〕、線圧21kgf/cm、送り速度0.75m/分とし、第2の圧着ロール5、5による圧着の条件は、ロール温度90℃〔両ロール共通〕、線圧21kgf/cm、送り速度0.75m/分とした。
製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に気泡は確認できなかった。
【0036】
つぎにこの保護フィルム付きアクリル系樹脂板10を、図2に示すように、縦Y1 =300mm、横X1 =300mmの正方形に切り出し、ついで板表面温度180℃の条件で真空成形して、その中心部に、縦Y2 =170mm、横X2 =170mm、高さH1 =70mmの、直方体状の凸部10aを有する成形品を製造した。
【0037】
そして成型品の表裏両面から保護フィルムを剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、窪みや傷などは全く観察されなかった。
実施例2
圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール温度を100℃〔両ロール共通〕、線圧を13kgf/cmとし、かつ第2の圧着ロール5、5による圧着の条件のうちロール温度を20℃〔両ロール共通〕、線圧を13kgf/cmとしたこと以外は実施例1と同様にして保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0038】
製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に気泡は確認できなかった。
またかかる保護フィルム付きアクリル系樹脂板を用いて、実施例1と同条件で真空成形して、同寸法の成形品を製造し、その表裏両面から保護フィルムを剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、やはり窪みや傷などは全く観察されなかった。
【0039】
比較例1
圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール温度を20℃〔両ロール共通〕とし、かつ第2の圧着ロール5、5による圧着の条件のうちロール温度を20℃〔両ロール共通〕としたこと以外は実施例1と同様にして保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
【0040】
製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に、その全面にわたって、多数の気泡が確認された。
またかかる保護フィルム付きアクリル系樹脂板を用いて、実施例1と同条件で真空成形して、同寸法の成形品を製造し、その表裏両面から保護フィルムを剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、成形品の両面の全面にわたって、多数の窪みや傷などが観察された。
【0041】
比較例2
圧着ロール4、4による貼り合わせの条件のうちロール温度を40℃〔両ロール共通〕としたこと以外は実施例2と同様にして保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造した。
製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板を目視にて観察したところ、アクリル系樹脂板と保護フィルムとの間に、その全面にわたって、多数の気泡が確認された。
【0042】
またかかる保護フィルム付きアクリル系樹脂板を用いて、実施例1と同条件で真空成形して、同寸法の成形品を製造し、その表裏両面から保護フィルムを剥がしたのち、両面を目視にて観察したところ、成形品の両面の全面にわたって、多数の窪みや傷などが観察された。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明の製造方法によれば、アクリル系樹脂板に保護フィルムを貼り合わせる際に、両者の間に気泡が噛み込まれるのを極力防止して、たとえば深ものなどの、通常よりも高温での熱成形が必要な製品であっても、気泡による窪みや傷を生じることなく製造できる保護フィルム付きアクリル系樹脂板を製造できるという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法を実施するために使用される装置の一例を示す概略図である。
【図2】実施例、比較例で製造された保護フィルム付きアクリル系樹脂板の特性を評価するために、かかるアクリル系樹脂板から形成した成形品の外観を示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
1 アクリル系樹脂板
2 保護フィルム
4 圧着ロール
5 第2の圧着ロール
10 保護フィルム付きアクリル系樹脂板

Claims (7)

  1. アクリル系樹脂板の少なくとも片面に保護フィルムを重ね合わせて、少なくとも、当該保護フィルムを重ね合わせた側のロール温度が50℃以上に設定された一対の圧着ロール間を、5m/分以下の送り速度および4kgf/cm以上のロール線圧で通過させて、上記アクリル系樹脂板の少なくとも片面に、上記保護フィルムを貼り合わせることを特徴とする保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  2. 一対の圧着ロール間を通過して互いに貼り合わされたアクリル系樹脂板と保護フィルムとをさらに、一対の第2の圧着ロール間を通過させて圧着する請求項1記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  3. 一対の第2の圧着ロールのうち、少なくとも、保護フィルムを重ね合わせた側のロール温度が50℃以上である請求項記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  4. 第2の圧着ロールのロール線圧が4kgf/cm以上である請求項2または3に記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  5. 一対の第2の圧着ロール間を通過させる、アクリル系樹脂板と保護フィルムとを貼り合わせたものの送り速度が5m/分以下である請求項2〜4のいずれかに記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  6. 一対の圧着ロール間を通過して貼り合わされた後のアクリル系樹脂板と保護フィルムとを、引き続き一対の第2の圧着ロール間を通過させて圧着する請求項2〜5のいずれかに記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
  7. 保護フィルムとして、その片面にアクリル系樹脂板への接着性を有する接着層を設けた、ポリオレフィン系またはポリエステル系のフィルムを使用する請求項1〜6のいずれかに記載の保護フィルム付きアクリル系樹脂板の製造方法。
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