JP2008087170A - 熱成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護フィルム付き熱可塑性樹脂板の熱成形において、保護フィルムのしわや剥がれを防止して、保護フィルム付きの熱成形品を有利に製造する。
【解決手段】保護フィルムとして、温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが1g/10分以下である樹脂材料からなるものを使用する。この保護フィルムは、熱可塑性樹脂板に対し、200℃に加熱した後の剥離強度が0.4N/25mm以上になるように貼合されている。この保護フィルム付き樹脂板を熱成形することにより、熱成形品を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂製の保護フィルムが貼合された熱可塑性樹脂板を熱成形して、保護フィルム付きの熱成形品を製造する方法に関するものである。
熱可塑性樹脂板は、機械加工や熱成形などの二次加工工程を経て、最終製品となるが、この二次加工の際に熱可塑性樹脂表面に傷がつくと、商品価値が著しく低下する。そのため、熱可塑性樹脂板に保護フィルムを貼合して、また製造ないし入手した熱可塑性樹脂板に既に保護フィルムが貼合されている場合はこの保護フィルムを剥がさずに、二次加工を行うことが知られている(例えば特許文献1〜4参照)。そして、この保護フィルムとしては、熱成形の際に熱可塑性樹脂板の変形に追従できることから、例えばポリオレフィン系やポリエステル系などの樹脂製のものが使用されている。
特公平1−36776号公報 特開平2−88218号公報 特開平2−88219号公報 特開平11−240069号公報
熱可塑性樹脂板の熱成形は通常、熱可塑性樹脂板を加熱軟化させた後、成形型に接触させ、次いで真空力や圧空力などを用いて賦型することにより行われるが、その際、熱可塑性樹脂板に保護フィルムが貼合されていると、成形型の凸状になっている部位付近において、保護フィルムにしわが入ったり、保護フィルムが破れたりすることがある。そこで、かかる問題を解消すべく鋭意研究を行った結果、熱成形に付される保護フィルム付き樹脂板として、所定の流動性を有する保護フィルムが所定の強度で貼合された熱可塑性樹脂板を採用することにより、保護フィルムのしわや破れが防止され、保護フィルム付きの熱成形品を有利に製造し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、保護フィルムが貼合された熱可塑性樹脂板を熱成形することにより、熱成形品を製造する方法であって、上記保護フィルムは、温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが1g/10分以下である樹脂材料からなり、200℃に加熱した後の上記熱可塑性樹脂板に対する剥離強度が0.4N/25mm以上であることを特徴とする熱成形品の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、保護フィルム付き熱可塑性樹脂板の熱成形において、保護フィルムのしわや剥がれを防止することができ、保護フィルム付きの熱成形品を有利に製造することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明の熱成形品の製造方法は、樹脂製の保護フィルムが貼合された熱可塑性樹脂板を熱成形することからなる。保護フィルムは、熱可塑性樹脂板の両面に貼合されていてもよいし、片面に貼合されていてもよいが、少なくとも成形型に接触する面に保護フィルムが貼合されている場合に、本発明は効果的である。
熱可塑性樹脂板としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などの各種熱可塑性樹脂の板が用いられる。この熱可塑性樹脂板の厚みは、通常1〜15mm程度である。
熱可塑性樹脂板の表面を保護するために貼合される樹脂製の保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムのようなポリオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムのようなポリエステル系フィルム、あるいはこれらの積層フィルムなどが好適である。この保護フィルムの厚みは、通常5〜150μm、好ましくは40〜90μmである。この保護フィルムがあまり薄いと、熱可塑性樹脂表面を保護する効果が得られ難く、あまり厚いと、コスト高となる。この保護フィルムは、例えば、インフレーション法やTダイ押出法などで連続的に製造することができる。
保護フィルムの貼合面には、通常、接着層が設けられるか、コロナ処理等の密着性向上のための処理が施される。接着層に用いられる材料としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)のような低融点の熱可塑性樹脂に、水添テルペン樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂のような粘着付与剤を添加した接着剤などが挙げられる。接着層の厚みは、通常10〜50μm程度である。
上記の如き熱可塑性樹脂板に保護フィルムが貼合されてなる保護フィルム付き樹脂板の熱成形は、通常、保護フィルム付き樹脂板を加熱軟化させた後、成形型に接触させ、次いで真空力や圧空力などを用いて賦型することにより行われるが、その際、成形型の凸状になっている部位付近において、保護フィルムにしわが入ったり、保護フィルムが破れたりすることがある。そこで、本発明では、熱成形に付される保護フィルム付き樹脂板として、温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレート(以下、MFRと略記することがある)が1g/10分以下である樹脂材料からなる保護フィルムが、熱可塑性樹脂板に対して、200℃に加熱した後の剥離強度が0.4N/25mm以上になるように貼合されたものを使用する。このように所定の流動性を有する保護フィルムが所定の強度で貼合された熱可塑性樹脂板を採用することにより、保護フィルムのしわや破れが防止され、保護フィルム付きの熱成形品を有利に製造することができる。
保護フィルムを構成する樹脂材料の上記MFRは、好ましくは0.9g/10分以下であり、また通常0.5g/10分以上、好ましくは0.6g/10分以上である。このMFRがあまり高いと、保護フィルムにしわや剥がれが生じ易くなり、あまり小さいと、保護フィルムの製造が困難となる場合がある。このMFRは、JIS K7210:1999のA法に従って測定される。なお、保護フィルムが、基材層と接着層とから構成される場合は、両者を合わせた樹脂材料全体について、MFRを測定すればよい。
また、保護フィルムの上記剥離強度は、好ましくは0.8N/25mm以上であり、また通常1.3N/25mm以下、好ましくは1.2N/25mm以下である。この剥離強度があまり小さいと、保護フィルムにしわや剥がれが生じ易くなり、あまり大きいと、熱成形品の表面から保護フィルムを剥がすことが困難になる場合がある。この剥離強度は、保護フィルム付き樹脂板を200℃に加熱した後、該樹脂板から幅25mmの試験片を切り出し、この試験片について、JIS K6854−2:1999に従って、180度はく離試験方法により、平均はく離力(N)を測定することにより求められ、すなわち、この試験片幅25mmあたりの平均はく離力が、上記剥離強度に相当する。
上記のような所定のMFRを有する樹脂材料からなり、所定の剥離強度で熱可塑性樹脂板に貼合できる保護フィルムは、市販品や公知の方法で調製されるものから適宜選択することができるが、ここで、上記MFRは通常、樹脂材料の数平均分子量と正の相関を示し、また、上記剥離強度は、接着力の高い接着層を設けることや、コロナ処理等の密着性向上のための処理を施すことにより、高めることができるので、保護フィルムとしては、数平均分子量が比較的低い樹脂材料からなるものであって、かつ、接着力が比較的高い接着層が設けられたものや、コロナ処理等により比較的高い密着性が付与されたものを、選択すればよい。
以上説明した保護フィルム付き樹脂板を、熱成形することにより、保護フィルム付きの熱成形品が得られる。熱成形の方法としては、例えば、真空成形法や圧空成形法などが挙げられ、さらにプラグアシストや予張ブローを組み合わせて行ってもよい。具体的な熱成形品の例としては、バスタブや洗面ボールなどが挙げられる。
実施例1
樹脂製保護フィルムとして、NOVACEL社製の#9070(厚さ60μm)を使用した。この保護フィルムについて、JIS K7210:1999のA法に従って、メルトインデクサー(宝工業(株)製のL207)を用いて、シリンダー温度190℃、荷重2.16kgの条件で10分間に溶出する樹脂の量を測定し、その値をMFI(g/10分)として表1に示した。
厚さ5mmのアクリル樹脂板の両面に、上記の樹脂製保護フィルムを貼合し、保護フィルム付きアクリル樹脂板を得た。この保護フィルム付きアクリル樹脂板を200℃に加熱した後、該樹脂板から幅25mmの試験片を切り出し、この試験片について、JIS K6854−2:1999に従って、180度はく離試験方法により、オートグラフを用いて、クロスヘッドスピード300mm/分の条件で平均はく離力(N)を測定し、その値を剥離強度(N/25mm)として表1に示した。
また、上記の保護フィルム付き樹脂板を200℃で加熱軟化させた後、開口170mm四方、突き上げ高さ40mmの雄型(型温度80℃)を用いて、真空成形法により成形した。得られた成形品について、保護フィルムのしわや破れの有無を目視で観察し、その結果を表1に示した。
実施例2
樹脂製保護フィルムとして、NOVACEL社製の#9006(厚さ79μm)を使用した以外は、実施例1と同様に行い、結果を表1に示した。
比較例1
樹脂製保護フィルムとして、東レ合成フィルム(株)製の#7461(厚さ70μm)を使用した以外は、実施例1と同様に行い、結果を表1に示した。
Figure 2008087170

Claims (1)

  1. 保護フィルムが貼合された熱可塑性樹脂板を熱成形することにより、熱成形品を製造する方法であって、上記保護フィルムは、温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが1g/10分以下である樹脂材料からなり、200℃に加熱した後の上記熱可塑性樹脂板に対する剥離強度が0.4N/25mm以上であることを特徴とする熱成形品の製造方法。
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