JP3154966B2 - 化粧金属板 - Google Patents

化粧金属板

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JP3154966B2
JP3154966B2 JP02423098A JP2423098A JP3154966B2 JP 3154966 B2 JP3154966 B2 JP 3154966B2 JP 02423098 A JP02423098 A JP 02423098A JP 2423098 A JP2423098 A JP 2423098A JP 3154966 B2 JP3154966 B2 JP 3154966B2
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謙司 岡本
達人 木澤
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材料や家具材
料等に好適に使用される化粧金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧金属板として、天然の岩
肌、石肌、モルタル肌等の模様を印刷した樹脂フィルム
の表面に、エンボス加工で細かい凹凸を付け、これを金
属板の表面に接着したものがある。このように表面に凹
凸を付けると、光沢が低くなり、印刷模様が天然の岩
肌、石肌等に近づいて見え、また手触りも天然の岩肌、
石肌等に近づけられる。かかる化粧金属板はプレス等で
成型されて建築材料や家具材料などに用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂フィルム
の表面のみに凹凸を付けた上記化粧金属板では平面的
で、立体感、深み感に乏しく、かと言って樹脂フィルム
表面のエンボス深さを深くし過ぎると、樹脂フィルムの
裏面側までが凹凸変形し、接着時にそこに空気が入るた
め、金属板との接着不良を起こしていた。また、樹脂フ
ィルム表面の凹凸は該樹脂フィルム表層を形成するクリ
ヤー層だけで、印刷層にまでは凹凸変形が及んでいない
ので、外観的に平坦な感じが残されている。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、天然の岩肌、石肌、モルタル肌等の粗い
肌触りと、表面の凹凸感、特に深みのある外観との双方
を現出できる化粧金属板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧金属板で
は、金属板の表面に、該金属板に面する下側から順に着
色フィルム層、印刷層、クリヤーフィルム層を積層形成
して成る100〜400μm厚の樹脂フィルムが接着さ
れており、前記フィルムの表面に、凹凸深さが3μm〜
80μm未満の凹凸が付けられており、かつ、前記樹脂
フィルムごと前記金属板にエンボス深さが50〜400
μmの凹凸がエンボス加工で付けられていることを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】樹脂フィルムの表面の細かい凹凸に、金属板の
深さのある大きい凹凸が加わって、天然の岩肌、石肌、
モルタル肌等に近い粗い肌触りの触感を付与できると共
に、外観的に深い凹凸感を現出できる。金属板を樹脂フ
ィルムごとエンボス加工で凹凸変形させることによっ
て、樹脂フィルムの印刷層の模様も変形して深みのある
立体感、変化性に富む外観を呈する。印刷層はクリヤー
フィルム層によって被覆保護される。
【0007】100〜400μm厚の樹脂フィルムの表
面の凹凸深さを3μm〜80μm未満にすることによ
り、低光沢の細かい凹凸感が得られるとともに、金属板
との接着性を確保できる。その凹凸深さが3μm未満で
は光沢があって凹凸感が得られず、80μmを越えると
樹脂フィルムの裏面までが凹凸になり、金属板に接着し
たときこの金属板と樹脂フィルム裏面の凹凸との間に空
気が入るなどして接着不良を起こすからである。また、
フイルム表面の凹凸深さが80μ以上にすると金属板に
エンボス加工をしたときに、フイルムの薄い部分が割れ
たりするからである。樹脂フィルムごと金属板に付けら
れる凹凸のエンボス深さを50〜400μmにすること
により、深みのある凹凸感が得られるとともに、凹凸の
曲がり角(応力集中箇所)に樹脂フィルムの割れ等が発
生するのを防止できる。そのエンボス深さが50μm未
満では深みのある凹凸感が得られず、400μmを越え
ると、凹凸等の曲がり角に樹脂フィルムの割れ等が発生
したり、金属板に反りやべこつきが生じたりするからで
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1及び図
2に基づき説明する。図1の(A)は化粧金属板をエン
ボス加工する前の状態を示す断面図、同図の(B)はエ
ンボス加工後の断面図である。図2は化粧金属板の製造
過程を示す説明図である。図1において、1は金属板
で、板厚が0.2〜1.0mmの各種メッキ鋼板、ステン
レス鋼板、アルミニウム板等を用いる。2は金属板1の
表面に接着剤3を介して貼合した樹脂フィルムで、金属
板1に面する側から着色フィルム層4、印刷層5、クリ
ヤーフィルム層6を順に積層形成して成る。樹脂フィル
ム2の着色フィルム層4、クリヤーフィルム層6には、
塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、フッ素系樹脂などを用いる。
樹脂フィルム2を金属板1に接着する接着剤3として
は、樹脂フィルム2の材料に応じてアクリル樹脂系、ポ
リエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、エポキシ樹脂
系、ポリエチレン樹脂などを用いる。
【0009】この樹脂フィルム2は、金属板1に接着す
る前に、その表面に細かい凹凸7をエンボシングする。
すなわち、樹脂フィルム2の製造工程において、天然の
岩肌、石肌、モルタル肌等の肌色と同じ着色を施した着
色フィルム層4の上に、前記岩肌等の模様を印刷した印
刷層5を形成した後、印刷層5の上にクリヤーフィルム
層6を熱融着でダブリングした後に、凹凸の付いた金属
ロールと弾力のあるゴムロールとの間に通すことで表面
に凹凸7を付ける。この凹凸7の深さは、100〜40
0μm厚の樹脂フィルム2に対し3μm〜80μm未満
とする。
【0010】表面に凹凸7を付けた樹脂フィルム2をラ
ミネートした金属板1は樹脂フィルム2ごと、エンボス
加工することで凹凸8が付けられる。その平均のエンボ
ス深さc(図1(B)のエンボス後の厚さbから図1
(A)のエンボス前の厚さaを差し引いた値)は50〜
400μmにする。
【0011】次に、上記構成の化粧金属板の製造方法の
一例を図2に基づき説明する。金属板1は表面処理部1
0で化成処理され、次いで接着剤塗工部11で金属板1
の表面に接着剤3が塗布され、加熱炉12によって所定
状態に乾燥される。この後、表面に凹凸7を付けた樹脂
フィルム2が金属板1の接着剤3が塗布された表面側に
重なるよう送られ、両者1,2は貼合ロール13,13
間に通されてラミネートされる。このようにラミネート
された金属板1と樹脂フィルム2は冷却部14で冷却さ
れた後、上下一対の凹凸を付けた金属製のエンボスロー
ル15,15間に連続的に通されことにより、凹凸8が
付けられる。これにより樹脂フィルム2の表面の細かい
凹凸7とエンボスロール15,15からの大きい凹凸8
が合わさって天然の岩石肌等に近い肌触りと凹凸感が得
られた。
【0012】金属板1へのエンボス加工は、金属板1を
単板にしてこの単板にプレス成型で凹凸8を付けること
も可能であるが、生産性を考慮すると、前述のように金
属板1が金属ストリップの状態でこれに樹脂フィルム2
をラミネートしてからエンボスロール15,15により
凹凸8を付けることの方が望ましい。
【0013】金属板1に深いエンボス加工をしても樹脂
フィルム2が十分に耐えられる仕様となるように、上記
樹脂フィルム2の物性としては伸び率が200〜800
%、引張強さ300〜800Kgf/cm2 とする。伸び率が
200%未満では破れ、800%を越えると表面に付け
た凹凸7が元の平らな状態に戻り易い。引張強さ300
Kgf/cm2 未満では樹脂フィルムのエンボス形状が保持さ
れにくく、800Kgf/cm2 を越えると深いエンボスが形
成しにくくなる。なお、樹脂フィルム2の表面に凹凸7
を付ける手段として、樹脂フィルム2を金属板1の表面
に接着した後で金属板1をエンボス加工する前に、樹脂
フィルム2の表面に凹凸7を付けることもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂フィルムの表面の
細かい凹凸に、金属板の深みのある大きい凹凸が加わっ
て天然の岩石等の肌触りや凹凸感を呈するため、建築材
料や家具材料などに好適に用いられる。特に、樹脂フィ
ルムごと金属板をエンボス加工することにより、樹脂フ
ィルムの印刷層も変形して深みのある立体感、変化性に
富む外観を現出できて意匠的に優れる化粧金属板を得る
ことがきる。加えて、印刷層はクリヤーフィルム層によ
って保護されるため、耐久性、耐候性に優れるという効
果がある。さらに、フイルムが割れたり、金属板に反り
やべこつきが生じるのを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は化粧金属板のエンボス加工前の断面
図、(B)はエンボス加工後の断面図である。
【図2】化粧金属板の製造過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 樹脂フィルム 3 接着剤 4 着色フィルム層 5 印刷層 6 クリヤーフィルム層 7 樹脂フィルムの表面の凹凸 8 金属板の凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−290675(JP,A) 特開 平8−141499(JP,A) 特開 平9−78789(JP,A) 特開 平4−146132(JP,A) 実開 平4−77440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B32B 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の表面に、該金属板に面する下側
    から順に着色フィルム層、印刷層、クリヤーフィルム層
    を積層形成して成る100〜400μm厚の樹脂フィル
    ムが接着されており、前記フィルムの表面に、凹凸深さ
    が3μm〜80μm未満の凹凸が付けられており、か
    つ、前記樹脂フィルムごと前記金属板にエンボス深さが
    50〜400μmの凹凸がエンボス加工で付けられてい
    ることを特徴とする化粧金属板。
  2. 【請求項2】 上記樹脂フィルムは伸び率が200〜8
    00%、引張強さが300〜800Kgf/cm 2 である請求
    項1記載の化粧金属板。
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JPH0477440U (ja) * 1990-11-21 1992-07-07
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