JP2963461B2 - フィルムのエンボス加工方法 - Google Patents

フィルムのエンボス加工方法

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JP2963461B2
JP2963461B2 JP9874789A JP9874789A JP2963461B2 JP 2963461 B2 JP2963461 B2 JP 2963461B2 JP 9874789 A JP9874789 A JP 9874789A JP 9874789 A JP9874789 A JP 9874789A JP 2963461 B2 JP2963461 B2 JP 2963461B2
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▲らい▼蔵 久下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィルム、特に離型フィルムのエンボス加
工方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えばハップ剤等のカバーフィルムとして離型
フィルムが用いられている。この離型フィルムは、ハッ
プ剤との適度な密着性があることと同時に、剥離しやす
いことが要求される。また、剛性の点でも、ハップ剤の
粘着性との兼ね合いから適度な硬さが要求され、さらに
薬剤によって膨潤しシワが発生することがあってはなら
ない。このため、離型フィルムとして高密度ポリエチレ
ンフィルムにエンボス加工が施されたものが用いられて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、エンボス加工は既成のフィルムをエン
ボス加工機械で加熱圧着してグレープを形成し、その後
フィルムを冷却して行われるため、エンボス加工適性か
らすると無延伸フィルムが好ましいが、この無延伸フィ
ルムは薬剤によって膨潤しシワが発生しやすく、また離
型フィルムとして腰が弱いという問題がある。一方、耐
薬剤性に優れる延伸フィルムは剛性が高く腰が強いとい
う点では好ましいが、エンボス加工に適していないとい
う問題がある。
本発明は、このような事情に鑑み創案されたものであ
り、耐薬剤性に優れ、適度な腰を有する離型フィルムを
実現するためのフィルムのエンボス加工方法を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、延伸フィルムの両面に加熱溶融樹脂をダイ
からフィルム状に押出すと同時に、加圧ロールとエンボ
スが形成されている冷却ロールとにより連続的に圧着す
るような構成とする。
〔作用〕
加熱溶融樹脂がダイからフィルム状に延伸フィルム表
面に押出され、この時の加熱溶融樹脂の熱により延伸フ
ィルムがエンボス加工に適した温度まで加熱され、この
延伸フィルムと加熱溶融樹脂とがラミネートされると同
時にエンボス加工が施され、フィルムに適度な腰を与
え、薬剤による膨潤によってフィルムにシワが発生する
ことが防止される。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説
明する。
第1図は、本発明を説明するための押出しラミネート
機の概略図である。第1図において、押出しラミネート
機1は、加熱溶融樹脂を連続的にフィルム状に押出すた
めのダイ2と、ラミネート機1に供給される延伸フィル
ム4とこの延伸フィルム4の表面にダイ2から押出され
た加熱溶融樹脂6とをエンボス加工しながら冷却するた
めの加圧ロール8と、冷却ロール10とを備えている。
ダイ2は公知のダイであってよく、加熱溶融樹脂とし
てポリプロピレン樹脂を用いる場合は、約280℃程度で
押出すことが好ましい。また、押出される加熱溶融樹脂
の厚さは15〜25μm程度が好ましい。
ラミネート機1に供給される延伸フィルム4は延伸ポ
リプロピレンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム等を
用いることができ、この延伸フィルム4の厚さは10〜20
μm程度が好ましい。延伸フィルム4の厚さが10μm未
満では離型フィルムとしての適度な腰が得られないとと
もに、充分な耐薬剤性も得られず、また20μmを超える
とエンボス加工適性が悪くなる。
加熱溶融樹脂6としては、上述のポリプロピレン樹脂
の他に、ポリエチレン樹脂等を用いてもよい。この加熱
溶融樹脂6は滑剤等が添加されていないことが好まし
い。
加圧ロール8はゴムローラ等その材質は適宜決定する
ことができる。この加圧ロール8と冷却ロール10との加
圧力は延伸フィルム4の厚さ、ダイ2から押出された加
熱溶融樹脂6の厚さから適宜決定すればよいが、通常、
4kg/cm2程度が好ましい。
冷却ロール10はその胴周部にエンボス加工用の複数の
突部10aが形成されている。突部10aの形状は目的とする
エンボスの形状に対応したものであり、断面台形の突
条、円錐台形状の点状等、その形状に特に制限はない。
この突部10aの高さは、上記の加圧ロール8と冷却ロー
ル10との加圧力、および延伸フィルム4と加熱溶融樹脂
6との厚さから適宜決定することができる。この冷却ロ
ール10の温度は低いほどよいが、通常、15℃程度であ
る。
このような押出しラミネート機1により、延伸フィル
ム表面にダイから連続的にフィルム状に加熱溶融樹脂を
押出した際に、加熱溶融樹脂の熱が延伸フィルムに移行
して延伸フィルムがエンボス加工に適した温度まで加熱
され、この延伸フィルムと加熱溶融樹脂とがラミネート
されると同時にエンボス加工を行うことができる。
第2図は、本発明によりラミネートされると同時にエ
ンボス加工されたフィルムの部分断面図である。第2図
において、フィルム20は延伸フィルム21と、この延伸フ
ィルム21に押出しラミネートされた樹脂層22とからな
り、延伸フィルム21をハップ剤の薬剤層24に密着させて
離型フィルムとして用いられている。フィルム20がこの
ように構成されているため、薬剤層24による樹脂層22の
膨潤が延伸フィルム21により防止されるとともに、延伸
フィルム21の存在によって離型フィルムとしての適度な
腰が得られる。
第3図は、本発明によりラミネートされると同時にエ
ンボス加工されたフィルムの他の実施例の部分断面図で
ある。第3図において、フィルム30は延伸フィルム31
と、この延伸フィルム31の両面に押出しラミネートされ
た樹脂層32,33とからなり、樹脂層32をハップ剤の薬剤
層34に密着させて離型フィルムとして用いられている。
このフィルム30は、先ず延伸フィルム31の片面に1層目
の樹脂層(例えば樹脂層33)がラミネートされ、その
後、延伸フィルム31の他の面に2層目の樹脂層(この場
合、樹脂層32)がラミネートされ、この際に同時にエン
ボス加工が施される。そして、樹脂層32は薬剤層34に密
着しているため薬剤層34によって膨潤するが、この樹脂
層32と樹脂層33との間に延伸フィルム31が存在すること
により、薬剤層34による樹脂層33の膨潤が防止され、離
型フィルム全体としてシワの発生が防止されるととも
に、離型フィルムとしての適度な腰が得られる。また、
このように延伸フィルム31の両面に樹脂層32,33を押出
しラミネートすることにより、フィルム30のカール、反
り返りが防止される。
また、本発明において、延伸フィルム、加熱溶融樹脂
の材質、層厚を変えることにより、ラミネートと同時に
エンボス加工が施されたフィルムの腰の強さ、耐薬剤
性、被覆物との密着性、剥離性を適宜変えることがで
き、種々の目的に使用することができる。そして、例え
ば上述のハップ剤の他にチーズのカバーフィルムとして
の使用の他、本発明のエンボス加工を行うことにより滑
り性が向上し、従来行われていた樹脂への滑剤の添加が
不要となり、またフィルムへの滑剤の散布が不要とな
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、延伸フィルムの両面にダイから連続
的にフィルム状に加熱溶融樹脂を押出した際に、加熱溶
融樹脂の熱が延伸フィルムに移行して延伸フィルムがエ
ンボス加工に適した温度まで加熱され、この延伸フィル
ムと加熱溶融樹脂とがラミネートされると同時にエンボ
ス加工を行うため、耐薬剤性に優れるが剛性が高くエン
ボス加工に適していない延伸フィルムにエンボス加工を
施すことができ、耐薬剤性に優れ、適度な腰を有する離
型フィルムを作製することが可能となり、またフィルム
の滑り性が向上するためフィルム材料樹脂への滑剤の添
加が不要となり、さらにフィルムへの滑剤の散布が不要
となるという効果が奏される。また、延伸フィルムの両
面に樹脂を押し出しラミネートすることにより、フィル
ム全体のカール、反り返りが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を説明するための押出しラミネート機の
概略図、第2図は、本発明によりラミネートされると同
時にエンボス加工されたフィルムの部分断面図、第3図
は、本発明によりラミネートされると同時にエンボス加
工されたフィルムの他の実施例の部分断面図である。 1……押出しラミネート機、2……ダイ、4……延伸フ
ィルム、6……加熱溶融樹脂、8……加圧ロール、10…
…冷却ロール、20,30……フィルム、21,31……延伸フィ
ルム、22,32,33……樹脂層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】延伸フィルムの両面に加熱溶融樹脂をダイ
    からフィルム状に押出すと同時に、加圧ロールとエンボ
    スが形成されている冷却ロールとにより連続的に圧着す
    ることを特徴とするフィルムのエンボス加工方法。
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