JP3354731B2 - 冷暖房マット - Google Patents

冷暖房マット

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JP3354731B2
JP3354731B2 JP30652294A JP30652294A JP3354731B2 JP 3354731 B2 JP3354731 B2 JP 3354731B2 JP 30652294 A JP30652294 A JP 30652294A JP 30652294 A JP30652294 A JP 30652294A JP 3354731 B2 JP3354731 B2 JP 3354731B2
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面に敷設され伝熱流
体パイプが略水平方向に展開するよう埋設されたマット
上に、カーペットを積層して成る冷暖房マットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の暖房マットに関する技術
としては、例えば、図7に示すようなものがある。すな
わち、冷暖房マット1は、ポリエチレンフォーム等で成
形されたシート体内部に伝熱流体パイプ2aが埋設され
たマット2を主要部とする床冷暖房用器具である。かか
る冷暖房マット1を床面Aに施工する際には、マット2
を床面Aの暖房対象箇所に敷設すると共に、該マット2
で覆いきれない床面Aの隅部には、傍らのマット2とそ
の上面に積層した不織布3とを合わせた厚さを有する施
工充填部材4を敷設していた。
【0003】施工充填部材4は一般にダミーマットと称
されており、この施工充填部材4は、マット2の端縁に
対して熱膨張対策用の隙間6を空けて連なるように、床
面Aの隅部に沿って敷設されている。かかる施工充填部
材4は、マット2を覆うカーペット5の高さ位置を、床
面Aに対して一定にするための部材であり、通常、マッ
ト2やその上の不織布3とは異なる組成物にて、マット
2の端縁から床面Aの端付近までを埋め合わせる大きさ
に成形されていた。
【0004】マット2と施工充填部材4との各端縁間の
隙間6は、マット2が伝熱流体パイプ3の熱により熱膨
張した際に、各端縁同士が衝突して重なり合わないよ
う、マット2側の端縁を逃がすためのスペースとなって
いる。そして、高さ位置が揃えられたマット2上の不織
布3と、施工充填部材4との各上面には一連のカーペッ
ト5が敷かれている。なお、カーペット5の端末はグリ
ップ7にて床面Aに固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の技術では、マット2と施工充填部材4と
の各端縁間の隙間6内においては、該隙間6の丁度真上
に位置したカーペット5の一部位を下から支えるものは
何もなく、また、マット2と施工充填部材4との各端縁
も上方から荷重が加わった時には、その部分の剛性は小
さいために容易に潰れるよう変形してしまう。従って、
前記隙間6上におけるカーペット5を踏むと足裏に違和
感を感じ易く、そのために高級感が損なわれるという問
題点があった。
【0006】また、マット2上には不織布3が積層され
ているのに対し、その傍らの施工充填部材4上には不織
布は積層されず、その分、施工充填部材4は厚くなって
おり、このような構造上の相違に起因して、マット2及
び不織布3の二層構造の弾力と、施工充填部材4の一層
構造の弾力とは当然異なる。
【0007】従って、カーペット5上を移動する人が足
裏に感じる弾力は、前記二層構造上に積層したカーペッ
ト5と、前記一層構造上に積層したカーペット5とでは
異なり、特に境目に当たる隙間6上では強い違和感を感
じ易く、足裏に不快な感触を受けるという虞れがあっ
た。更に、マット2と施工充填部材4とは、通常、互い
に異なるの組成物により成形されているため、なおさら
弾力感の大きな違いを生じさせていた。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、マットと施工充填部
材との間の隙間上に相当するカーペットの一部において
足裏が感じる違和感を極力解消し、高級感を演出するこ
とができる冷暖房マットを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項に存す
る。
【0010】1 床面(A)に敷設され伝熱流体パイプ
(23)が略水平方向に展開するよう埋設されたマット
(20)上に、カーペット(40)を積層して成る冷暖
房マット(10a)であって、前記マット(20)の周
縁側方に施工充填部材(30)を配置し、前記マット
(20)と施工充填部材(30)との互いに近接し合う
端縁に、それぞれ上下に重なり上方からの荷重が加わる
と弾接する対向部(25,35)を形成すると共に、各
対向部(25,35)間に隙間(B)を形成しておき、
前記マット(20)と施工充填部材(30)との各対向
部(25,35)間を含む上面に、カーペット(40)
を積層して成ることを特徴とする冷暖房マット(1
0)。
【0011】2 床面(A)に敷設され伝熱流体パイプ
(23)が略水平方向に展開するよう埋設されたマット
(20)上に、カーペット(40)を積層して成る冷暖
房マット(10)であって、前記マット(20)の周縁
側方に施工充填部材(30)を配置し、前記マット(2
0)と施工充填部材(30)との互いに近接し合う端縁
に、それぞれ上下に重なり上方からの荷重が加わると弾
接する対向部(25,35)を形成すると共に、各対向
部(25,35)間に隙間(B)を形成しておき、前記
マット(20)と施工充填部材(30)との各対向部
(25,35)間を含む上面を、隙間被覆部材(26,
36)で覆い、前記隙間被覆部材(26,36)上にカ
ーペット(40)を積層して成ることを特徴とする冷暖
房マット(10)。
【0012】3 前記隙間被覆部材(26,36)は不
織布から成ることを特徴とする2項記載の冷暖房マット
(10)。
【0013】4 前記施工充填部材(30)は前記マッ
ト(20)と同一の組成物から成ることを特徴とする1
項,2項又は3項記載の冷暖房マット(10,10
a)。
【0014】
【0015】
【作用】床面(A)に敷設するマット(20)の周縁側
方には、施工充填部材(30)を配置する。ここでマッ
ト(20)と施工充填部材(30)との互いに近接し合
う端縁には、それぞれ上下に重なる対向部(25,3
5)を形成すると共に、各対向部(25,35)間に隙
間(B)を形成しておく。そして、マット(20)と施
工充填部材(30)との各対向部(25,35)間を含
む上面にカーペット(40)を積層する。
【0016】前記各対向部(25,35)間の隙間
(B)付近に上方からの荷重が加わると、上側に位置す
る一方の対向部(35)が下方に変形しつつ、下側に位
置する他方の対向部(25)に重なり合うように弾接す
る。それにより、各対向部(25,35)が互いに上下
一体となることで荷重を受けるのに十分な支持力が保た
れるから、隙間(B)上のカーペット(40)の凹み変
形を防止することができる。なお、各対向部(25,3
5)間の隙間(B)は、マット(20)が熱膨張した際
に、マット(20)と施工充填部材(30)の端縁同士
が無理に衝突し合わないよう、マット(20)側の端縁
を逃がすためのスペースとなる。
【0017】また、前記マット(20)と施工充填部材
(30)との各対向部(25,35)間を含む上面を隙
間被覆部材(26,36)で覆い、該隙間被覆部材(2
6,36)上にカーペット(40)を積層させてもよ
い。このように隙間被覆部材(26,36)も介在させ
れば、各対向部(25,35)間の隙間(B)上のカー
ペット(40)が他所に比して極端に下方に凹むよう変
形するのをより一層と防止することができる。ここで前
記隙間被覆部材(26,36)を不織布とすれば、その
上のカーペット(40)に適度なクッション性を付加で
きると共に、カーペット(40)側の過度の熱劣化を防
ぐこともできる。
【0018】
【0019】
【0020】以上のように、カーペット(40)上を移
動する人がその各所において足裏に感じる弾力はほぼ等
しくなり、前記境上に位置する部位においても強い違和
感を感じるようなことはない。特に、施工充填部材(3
0)をマット(20)と同一の組成物により成形した場
合、マット(20)側、施工充填部材(30)側、或は
それらの境上に積層したカーペット(40)の各部位に
対し、荷重を加えた際の感触が更に均質化する。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示してい
る。本実施例に係る冷暖房マット10は、図1及び図2
に示すように、床面A上に沿って敷設されるマット20
と、ダミーマットと称される施工充填部材30とを備
え、マット20及び施工充填部材30の上面にそれぞれ
不織布26,36を積層し、更にその上にカーペット4
0を積層して成る。
【0022】マット20は、冷暖房マット10における
発熱・吸熱部分であり、また断熱性やクッション感を得
るための部分でもあり、冷暖房対象である床面Aの中央
付近や希望する所定位置に沿って敷設されるものであ
る。かかるマット20は、例えば、ポリエチレンフォー
ムにより成形したシート体21に、上方に開口した配置
溝22を水平方向に展開するようジグザグ状に設け、か
かる配置溝22内に伝熱流体パイプ23を埋設し、その
表面に熱伝導率を高めるためのアルミ箔24を貼着して
構成されている。
【0023】伝熱流体パイプ23は、図示省略した冷温
水器より冷温水が供給されて所定温度まで昇温或は降温
するように設定されている。なお、シート体21の材質
はポリエチレンフォームに限定されるものではなく、そ
の他の合成樹脂系発泡体や、断熱性及びある程度の弾性
を備えた組成物にて成形してもよい。
【0024】施工充填部材30は、前記マット20の端
縁に対し熱膨張対策用の隙間Bを空けて連なるように、
床面A上の隅部に敷設されるものである。この施工充填
部材30は、前記マット20の端縁から床面Aの端まで
の半端なスペースを埋め合わせるものであり、後述する
カーペット40の敷設面の高さ位置を床面Aに対して一
定にするための部材である。図1に示すように、施工充
填部材30は、前記マット20と略同一の厚さを有して
おり、また、マット20と同一の組成物により成形され
ている。なお、マット20と施工充填部材30との境に
なる隙間Bは、熱膨張対策用として意図するものでな
く、例えば、施工時に形成されるものであってもよい。
【0025】マット20と施工充填部材30との互いに
近接し合う端縁には、それぞれ上下に重なるよう対称的
に傾斜した対向部25,35が形成されている。更に詳
しく言えば、マット20側の対向部25は、マット上面
から下面にかけて斜め下方に向って傾斜している。一
方、施工充填部材30側の対向部35は、マット下面か
ら上面にかけて斜め上方に向って、前記マット20側の
対向部25と平行になるよう傾斜している。
【0026】マット20と施工充填部材30との各対向
部25,35同士は、それぞれ上下に重なって互いに対
向するように配されている。また、対向部25,35の
間には、斜めに延びる隙間Bが形成されている。かかる
隙間Bは、マット20が伝熱流体パイプ23の熱により
熱膨張した際に、マット20と施工充填部材30との各
端縁同士が無理に衝突し合わないよう、マット20側の
端縁を逃がすためのスペースとなっている。
【0027】マット20と施工充填部材30との上面に
は隙間被覆部材26,36が積層されている。隙間被覆
部材26,36は、マット20と施工充填部材30に対
し別々に積層するよう分割されている。図1に示すよう
に、マット20の上面に積層する一方の隙間被覆部材2
6は、マット20の端縁から施工充填部材30側に延出
して、該施工充填部材30の端縁付近をも覆う大きさに
形成されている。更に詳しく言えば、施工充填部材30
側にまで延出した隙間被覆部材26の端縁は延出部27
として構成されており、マット20と施工充填部材30
の各対向部25,35間に生じた隙間Bの上方開口溝を
覆うように配されている。
【0028】一方、施工充填部材30の上面に積層する
他方の隙間充填部材36は、施工充填部材30の端縁付
近は覆わずに露出させる大きさに形成されている。更に
詳しく言えば、この隙間充填部材36の端末36aは、
施工充填部材30上まで延びた前記隙間被覆部材26の
延出部27の端末27aと丁度対接するように設定され
ている。以上の各隙間被覆部材26,36は不織布から
形成されている。具体的には、レジンフェルト等の繊維
屑を樹脂系接着剤にてシート状に固結したものであり、
主にクッション材として役目を果すための部材である。
また、各隙間被覆部材26,36は、通常、マット20
や施工充填部材30の表面に熱溶着にて一体的に予め接
着積層されている。
【0029】滑らかに平面上に連なった各隙間被覆部材
26,36上には、最終的にその下方の前記マット20
や施工充填部材30を一括して覆い得る一連のカーペッ
ト40が積層されている。かかるカーペット40の末端
部41は、グリップ50にて床面Aの端末に固定されて
いる。カーペット40は、各隙間被覆部材26,36上
に積層し見栄えや風合いを良くするためのものであり、
遮音性、吸音性等にも付与している。具体的には、例え
ば、ポリエステルやポリプロピレンの刺繍敷物、または
不織布の基布に数多のパイル糸を刺し込んで作られたも
のである。なお、カーペット40を各隙間被覆部材2
6,36上に積層する場合、両面テープ等で一体的に接
着積層してもよく、単にズレないように載置してもよ
い。
【0030】次に作用を説明する。図1に示すように、
床面Aに冷暖房マット10を施工した後において、マッ
ト20が伝熱流体パイプ23の熱により熱膨張すると、
該マット20の端縁にある対向部25が、マット20と
施工充填部材30との隙間Bを埋めるように延び、相対
向する施工充填部材30の端縁にある対向部35に対し
下側から斜めに重なり合う。
【0031】カーペット40上を人が歩く等して、丁度
マット20と施工充填部材30との隙間B付近に対し上
方からの荷重が加わると、上側に位置する施工充填部材
30側の対向部35が下方に変形しつつ、下側に位置す
るマット20側の対向部25に弾接し、各対向部25,
35が上下一体となり荷重を受けるのに十分な弾力が保
たれる。
【0032】それにより、マット20と施工充填部材3
0との隙間B付近が上方からの荷重を受けたとしても、
当該箇所を覆うカーペット40の一部分が、各マット2
0や施工充填部材30の中央部等の他所を覆っているカ
ーペット40の他部分に比して極端に床面A側に深く沈
み込むよう変形することはない。
【0033】また、マット20と施工充填部材30と
は、同一の組成物により成形されており、かつそれらの
上面には、それぞれ隙間被覆部材26,36が積層され
ているから、マット20側と施工充填部材30側とは互
いに構造的に近似する。更に、マット20側に積層した
隙間被覆部材26の延出部27が、各対向部25,35
間に生じた隙間Bの上方開口溝を覆うから、該隙間B付
近を踏みつけた際の弾力及び感触がより一層均質化され
る。
【0034】以上のように、冷暖房マット10を床面A
に施工した後、カーペット40上を移動する人が足裏に
感じる弾力は、マット20側、施工充填部材30側、或
はマット20と施工充填部材30との隙間B上に積層し
たカーペット40のどの部位においても、ほぼ等しくな
り、弾力の強弱による違和感を感じることはない。ま
た、各隙間被覆部材26,36の端末27a,36a同
士も施工充填部材30の表面上にて滑らかに連続するよ
う対接しており、カーペット40を通して足裏にゴツゴ
ツするような異物感や違和感を感じる虞れもない。
【0035】
【0036】図3は本発明の第2実施例を示している。
本実施例に係る冷暖房マットでは、施工充填部材30の
上面に積層する方の不織布38が、該施工充填部材30
の端縁からマット20側に延出して、該マット20の端
縁付近をも覆う大きさに形成されており、一方、マット
20の上面に積層する方の不織布28が、該マット20
の端縁付近は覆わずに露出させる大きさに形成されてい
る。
【0037】そして、マット20や施工充填部材30の
対向部25,35間に生じた隙間Bの上方開口溝は、施
工充填部材30側に積層した不織布38の延出部39で
覆われており、マット20上で、各不織布28,38の
端末28a,39a同士が対接した状態にて、その上に
一連のカーペット40が積層している。なお、第1実施
例と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略
する。
【0038】本実施例は、第1実施例とは異なる不織布
28,38の積層構造を示すものであり、マット20や
施工充填部材30は第1実施例と同じである。このよう
に、マット20と施工充填部材30との各対向部25,
35間に生じた隙間Bの上方開口溝を覆うのは、マット
20や施工充填部材30上に積層した何れか一方の不織
布の延出部であればよく、暖房マットは各種の構成をと
り得るものである。
【0039】図4は本発明の第3実施例を示している。
本実施例では、マット20と施工充填部材30との各対
向部25A,35Aの傾斜方向が前記各種実施例とは異
なるものである。すなわち、本実施例においては、マッ
ト20側の対向部25Aが、マット下面から上面にかけ
て斜め上方に向って傾斜している。一方、施工充填部材
30側の対向部35Aが、マット上面から下面にかけて
斜め下方に向って、前記マット20側の対向部25Aと
平行になるよう傾斜している。
【0040】このように、各マットの端縁に形成する各
対向部の傾斜方向は任意に定めることができる。なお、
図4においては、施工充填部材30の上面に積層する方
の不織布38が、該施工充填部材30の端縁からマット
20側に延出して、隙間Bの上方開口溝を覆う構成を示
しているが、逆にベースマットの上面に積層する方の不
織布をダミーマット側に延出させてもよい。このように
暖房マットは、各種構成をとり得るものであり、図示し
た実施例にのみに限定されるものではないことは言うま
でもない。
【0041】図5は本発明の第4実施例を示している。
本実施例に係る冷暖房マットは、前記第1実施例に係る
冷暖房マット10から隙間被覆部材26,36を除い
て、マット20と施工充填部材30との各対向部25,
35間を含む上面に直接的にカーペット40を積層した
ものである。
【0042】本実施例では、マット20と施工充填部材
30との各端縁に対向部25,35を形成したから、隙
間被覆部材26,36が無くても、隙間B上に位置する
カーペット40の過度の凹み変形をある程度防止でき、
しかも隙間被覆部材26,36を除く分、コストを低減
することができる。
【0043】図6は前記各種実施例中のマット20と施
工充填部材30との各端縁に形成した対向部の変形例を
示している。すなわち、マット20と施工充填部材30
との各対向部25B,35Bは、互いに上下に重なるよ
うに対称的な段形状に形成されている。このように各対
向部は、少なくとも上下に重なり合う部分を有すればよ
く、図示した実施例の形状に限定されるものではない。
【0044】なお、前記各種実施例においては、マット
と施工充填部材とを同一の組成物により成形したが、全
く同一の組成物により成形しなければならない訳ではな
く、例えば、近似した弾性を有する異なる組成物にて成
形してもよい。また、施工充填部材をマットと全く同一
の構造物としてもよく、この場合には、複数のマットを
接続使用することを考慮したものとなる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る冷暖房マットによれば、マ
ットと施工充填部材との各端縁に上下に重なり得る対向
部を設けたから、隙間上方より荷重が加わっても、荷重
を受けるのに十分な支持力が保たれ、最上層のカーペッ
ト上を移動する人が各所において足裏に感じる弾力はほ
ぼ等しくなり、マットと施工充填部材との各対向部間の
隙間上にて強い違和感を感じるようなことはなく、高級
感を演出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る冷暖房マットを示す
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る冷暖房マットの構成
要素を分解して示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る冷暖房マットを示す
断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る冷暖房マットを示す
断面図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る冷暖房マットを示す
断面図である。
【図6】前記各種実施例中の対向部を示す説明図であ
る。
【図7】従来の冷暖房マットを示す断面図である。
【符号の説明】
A…床面 B…隙間 10…冷暖房マット 20…マット 22…伝熱流体パイプ 25…対向部 26…隙間被覆部材 30…施工充填部材 35…対向部 36…隙間被覆部材 40…カーペット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−137571(JP,A) 特開 平7−207899(JP,A) 実開 平3−6212(JP,U) 実開 昭63−55013(JP,U) 実開 昭59−123217(JP,U) 実開 昭60−53915(JP,U) 実開 昭61−69335(JP,U) 実開 昭54−165359(JP,U) 実開 昭58−117923(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 346 F24D 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に敷設され伝熱流体パイプが略水平方
    向に展開するよう埋設されたマット上に、カーペットを
    積層して成る冷暖房マットであって、 前記マットの周縁側方に施工充填部材を配置し、 前記マットと施工充填部材との互いに近接し合う端縁
    に、それぞれ上下に重なり上方からの荷重が加わると弾
    接する対向部を形成すると共に、各対向部間に隙間を形
    成しておき、 前記マットと施工充填部材との各対向部間を含む上面
    に、カーペットを積層して成ることを特徴とする冷暖房
    マット。
  2. 【請求項2】床面に敷設され伝熱流体パイプが略水平方
    向に展開するよう埋設されたマット上に、カーペットを
    積層して成る冷暖房マットであって、 前記マットの周縁側方に施工充填部材を配置し、 前記マットと施工充填部材との互いに近接し合う端縁
    に、それぞれ上下に重なり上方からの荷重が加わると弾
    接する対向部を形成すると共に、各対向部間に隙間を形
    成しておき、 前記マットと施工充填部材との各対向部間を含む上面
    を、隙間被覆部材で覆い、 前記隙間被覆部材上にカーペットを積層して成ることを
    特徴とする冷暖房マット。
  3. 【請求項3】前記隙間被覆部材は不織布から成ることを
    特徴とする請求項2記載の冷暖房マット。
  4. 【請求項4】前記施工充填部材は前記マットと同一の組
    成物から成ることを特徴とする請求項1,2又は3記載
    の冷暖房マット。
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