JP3826371B2 - 床材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、バリヤフリー(段差がない)の住宅が、高齢化社会を反映して脚光を浴びてきている。また、健康暖房として床暖房も見直されてきている。これらについては全ての部屋がフローリングのような板の間であれば比較的簡単に施工できる。しかしながら我国では、まだ畳の部屋の要望が高く、まったく畳の部屋のない家は少ない。
【0003】
このようなバリヤフリーや床暖房に、畳を使用する場合、どうしても畳の厚みを薄く(10〜25mm程度)しなければならない。よって、従来の厚みが55mmの畳と比較して非常に薄いものが使用し始められている。
【0004】
この薄畳は、中心に基材としてプラスチック板があり、その一方、又は表裏にクッションシートがあり、表面に畳表が固着されたものである。製造方法は、まず部屋の寸法を取り、その寸法に基材を裁断する。その基材と同じ寸法にクッションシートも裁断する。基材にクッションシートを固定する。そして、畳表や縁を取りつけるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では畳店での作業が多くなり、どうしても時間がかかっていた。従来の藁を使用する厚い畳では、畳床が一体となっていたため、床材を裁断するだけで、すぐに畳表を縫い付けることができたため、畳職人の間で手間でかかる等の不満があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明床材を完成したものであり、その特徴とするところは、基板の表裏面をアルミニウムシートでカバーしたアルミ板を更にその表裏をクッション材でカバーし、厚みを25mm以下にし、全体を縫着した点にある。
【0006】
本発明で言う基板とは、プラスチックダンボール、プラスチック板、発泡プラスチック板、ベニヤ板等である。要するに、ある程度の剛性を有するものであればよい。プラスチックダンボール(所謂プラダン)は、1層型でも、多層型でもよい。材質はポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のポリオレフィン等である。また、プラスチック板や発泡プラスチックも同様の材質でよい。この基板の厚みは、2〜10mm程度であり、その材質によって選択すればよい。
【0007】
アルミニウムシートは、通常のものでよく厚みも0.05〜0.5mmのものが好適である。このアルミニウムシートは、基板のそりを表裏両面から防止するものである。
【0008】
このアルミニウムシートは基板に強固に固着しておくことが望ましい。固着の方法は、接着等どのような方法でもよく、アルミニウムシートと基板がスライドしないように固定すればよい。プラスチック等は比較的温度等による変形が大きいが、このアルミによって防止するのである。
【0009】
クッション材とは、畳の上を歩行した場合に人間に適度のクッション性を感じさせるためのもので、材質は不織布、ゴム、布、厚紙、発泡プラスチック等が使用できる。中でも不織布が好適である。厚みとしては、0.5〜1.5mm程度が好適である。表裏同一のものが簡単であるが、異なったものでもよい。
【0010】
このアルミを接着した基板とクッション材を全体として縫着する。この全体として縫着するのが本発明の大きなポイントである。従来は、ホッチキス止めであったが、それでは予め固着できないのである。なぜならば、ホッチキスを全面に施すと寸法取りした後にカッターで裁断できない、予め寸法は分からない、固着は全面に施したい等のためである。
【0011】
縫着は、手又は機械で行なうが、従来の畳床縫着装置では厚みが合わないため困難である。よって、高さを調節するため、ダミー板を積層する等の工夫が必要である。
【0012】
また、クッション材とアルミシートの間に水分吸収シートを設けてもよい。これは、結露防止のためである。冬場寒冷地では室内と床下との間に大きな温度差があり、室内の蒸気が温度の低い畳の中心部(ここではアルミシート部)で結露するのである。これを防止するため、アルミシートの上方に水分吸収シートを設けて、蒸気がアルミシートに達することを防止するのである。
【0013】
また、本床材の裏面にプラスチックシートを設けて、それも一緒に縫着することもできる。これは、クッション材の保護、及び作業上でのほこり防止のためである。また、床下からの湿気を防止する効果も発揮する。これは、ポリプロピレン(PP)等の薄いシート(50〜500μ程度)でよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施の形態に基づき本発明をより詳細に説明する。
図1は、本発明床材1の1例を示す斜視図である。上層から順に、クッション材2、アルミシート3、基板(ここではプラスチック板)4、アルミシート3、クッション材2、プラスチックシート5から構成されている。プラスチック板4とアルミシート3は接着されているが、その他は特別接着はしていない。そして、全体として縫着糸6で縫着されている。この図のように、全面に縫い目がある方が好ましい。このようにしておけば、どこで裁断してもすべての層が十分固着される。固着と言っても、畳表や縁を取りつける時に移動しなければないため、全面接着する必要等はないのである。
【0015】
縫着の間隔(針孔の間隔は、左右隣合う距離)は、2〜10cm程度で、図のようにほぼ全面に施工するのが好適である。このようにしておけば、畳職人が畳表を張る場合には、床材を裁断するだけでよく、クッション材の貼付やホッチキス止め等の作業はまったく不要である。
【0016】
図2は、本発明床材の他の例を示す断面図である。図1の例と原則的には同じであるが、クッション材2とアルミシート3との間に水分吸収シート7が設けられている。ここでは厚紙を使用している。また、縫着糸6で全体を、通常の床材の縫着方法と同様に縫着していることがわかる。
【0017】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明では、次のような大きな効果がある。
▲1▼ 基板の表裏をアルミシートでカバーしているため、水分や湿気の侵入が防止され、それらによる反りや伸縮がない。
▲2▼ 全体を全面的に縫着しているため、カッター等で簡単に裁断でき、畳表を縫着する時に手間がかからない。
▲3▼ クッション材が上下に設けられているため、薄い畳でもクッション性があり歩行時の触感がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明床材の部分斜視図である。
【図2】本発明床材の部分断面図である。
【符号の説明】
1 本発明床材
2 クッション材
3 アルミニウムシート
4 基板
5 プラスチックシート
6 縫着糸
7 水分吸収シート
Claims (2)
- 少なくとも、厚紙、アルミ板、厚紙、不織布の順に積層したものであって、該アルミ板はプラスチック板の表裏面をアルミニウムシートでカバーしたものであり、全体の厚みを25mm以下にし、全体を縫着したことを特徴とする床材。
- 一方の最外側にプラスチックシートを設けたものである請求項1記載の床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05422897A JP3826371B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05422897A JP3826371B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10238079A JPH10238079A (ja) | 1998-09-08 |
JP3826371B2 true JP3826371B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=12964696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05422897A Expired - Lifetime JP3826371B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3826371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5451172B2 (ja) * | 2009-05-14 | 2014-03-26 | 有限会社岩本商店 | 畳 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP05422897A patent/JP3826371B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10238079A (ja) | 1998-09-08 |
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