JPS6032756B2 - 床，壁用積層材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばコンクリートの床や壁、床や壁パネル
板の表面に直に取付けられる床、壁用の積層材に関する
ものである。

従来、コンクリートの床や床パネル板等の上に直にカー
ペットを敷設するときは、カーペットを敷く部屋の隅辺
に尖鋭な突起を設けたグリッパーを配設し、上段からパ
イル、基布、ラテツクス、布へッシャン、フェルトから
なる積層体のカーペットの端緑を固定している。

しかしながら、これではカーペットの機縁を押えること
はできても他のカーペットの部分が床面から浮上って仕
上、施工が面倒であり、また、便用しているうちにはカ
ーペットが浮上ってしわができる等、施工に様々の困難
がある。

さらに、このような構造の積層材の場合は主にカーペッ
トパイルとフェルトの積層体であるため、復元力がなく
、クッション性も乏しい他、断熱性、防音効果も極めて
少なく、かつ通気性もよくないものである。本発明はこ
れらの欠点を除去し、渋来の厚さの床材等と同じ厚さで
、クッション性の高い、断熱性、防音効果、通気性の良
好な壁、床材の提供を目的としているものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

１はコンクリートの床、壁や床、壁パネル板の表面に直
に取付けられる積層体の床材例えば、カーペットであっ
て、該カーペットは表面層Ａと中間層Ｂと底層Ｃとから
構成されている。

表面層Ａは、基布３の表面又は基布に直接ループ状又は
カットされたカーペットパイル２が所望手段で楯敷設さ
れている。

また、該基布３の裏面には目止め部材３ａ例えばラテッ
クス等が接着又は落着されている。

なお、このカーペットパイル２の厚さは任意厚さである
。前記表面層Ａの下面に位置する中間層Ｂは上段の連続
気泡の発泡合成樹脂層４と下段の独立気泡の発泡合成樹
脂層５とからなり、連続気泡の発泡合成樹脂４としては
例えば発泡ポリウレタンを、独立気泡の発泡合成樹脂５
としては例えば発泡ポリウレチレンを用いるのがよい。
また、クッション性を高めるため、上段の連続気泡の発
泡合成樹脂層４を下段の独立気泡の発泡合成樹脂層５の
約２倍以上の厚さにすることが好ましい。

さらに、この上段、下段の層を交互に二段又は複数段重
ねて積層体としてもよいものである。

また、この中間層Ｂの裏面に接着又は溶着される例えば
ポリエチレンフィルム、や織物等の被覆部材７からなる
底層Ｃから構成されている。さらに、中間層Ｂと底層Ｃ
の間には例えば、クラフト紙、クフクロス等の織物等の
ような比較的硬い材質の都材６を挿入して接着又は溶着
してもよい。そして、この表面層Ａ，中間層Ｂ，底層Ｃ
間は、順に熱熔着又は接着剤によって一体的に溶着又は
接着されている。

８は必要により適宜設けられる基布３から底層Ｃの被覆
部材７までを貫通する貫通孔であって、該貫通孔８はピ
ン又は針の太さ程度のもので、任意に多数個設けられて
いる。

なお、発泡ポリウレタンの厚さを５肌程度、発泡ポリエ
チレンの厚さを２肌程度、クラフト紙を２０仏、フィル
ムの厚さを５０仏とした結果は最も良い結果がでた。以
上の構成の積層材をコンクリート床、壁、パネル板に取
付ける際は、コンクリート床、壁等の表面又は積層体力
ーベットの裏面に接着テープ、接着剤を塗布して固定さ
れる。また、畳の上に積層体のカーベットーを敷設する
場合は底層Ｃを布にし、所望手段でカーペット１を畳上
に数個所固定すればよい。以上のように構成した本考案
によれば、中間層Ｂを連続気泡の発泡合成樹脂層を独立
気泡の発泡合成樹脂層の二段又は複数段としたため従来
の厚さと同じ厚さでもクッション性が格段に良好となつ
た。

また、上段を連続気泡の発泡合成樹脂層とし、下段を独
立気泡の発泡合成樹脂層とする積層体にしたたため、カ
ーペットとしての復元力が強く、断熱性、防音効果が高
くなった。

また、中間層Ｂを厚くすれば、衝撃音の緩和を図ること
ができ、かつ湿気防止ともなる。さらに、中間層Ｂと底
層Ｃとの間に比較的硬い部材の紙又は織物を挿入した場
合には曲げに強く丈夫である他、寸法安定性も良い。

また、底層Ｃには平滑な被覆部材が熔着又は接着されて
いるので、剥離する際の作業が容易であり、壁、床材の
交換の際も作業性がよく、かつ、防湿性、耐水性が良い
。

さらに、貫通する通気孔が設けられているので、積層材
自体の通気性が良好となった。

また、各部材は軽い材質のものを使用しているので厚さ
が同じ従来のものより軽量のものが得られる。

さらに、従来用いられていたグリツパーを使用しないた
め施工のさし、の作業能率がよく、また、グリツパーの
尖鋭突起による事故も全くないものである。

かつ、底層Ｃを布等にすれば、すべり止めとなり、畳の
上にでも直に敷設することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示したもので、第１図は断面図
、第２図は貫通孔を設けた積層材の断面図である。 ／汐／麹 ／ガＺ劉

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基布３の表面に若しくは基布３に直接カーペツトパ
   イル等の表面部材を植敷設すると共に、該基布３の裏面
   に目止め部材３ａを接着又は溶着した表面層Ａと、該表
   面層Ａの下面に位置する、上段に連続気泡の発泡合成樹
   脂層４を下段に独立気泡の発泡合成樹脂層５を二段若し
   くは複数段に積層させた中間層Ｂと、該中間層Ｂの底面
   を被覆する被覆部材７の底層Ｃの各層間を溶着又は接着
   した積層材に、必要により適宜基布３から底層Ｃまで貫
   通する貫通孔８を任意数個設けた構成の床、壁用積層材
   。 ２ 中間層Ｂと底層Ｃとの間に例えば、織物、クラフト
   紙等の比較的硬い部材７を挿入して接着又は溶着した特
   許請求の範囲第１項記載の床、壁用積層材。