JPH08104164A - 遮音構造体 - Google Patents

遮音構造体

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JPH08104164A
JPH08104164A JP24293894A JP24293894A JPH08104164A JP H08104164 A JPH08104164 A JP H08104164A JP 24293894 A JP24293894 A JP 24293894A JP 24293894 A JP24293894 A JP 24293894A JP H08104164 A JPH08104164 A JP H08104164A
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JP24293894A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Onoe
宏 尾上
Yugoro Masuda
雄五郎 増田
Hitoshi Ito
仁 伊藤
Tomohiro Itou
智啓 伊藤
Hiroshi Sugawara
浩 菅原
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Kanebo Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層構造を特定することで、遮音性能とクッ
ション性に優れ、減少した足下荷重負荷時の振動伝達率
と複雑な振動入射隔壁形状に沿った成形性とを具え、軽
量にして製造容易且つ安価な遮音構造体、特に自動車用
フロアインシュレータカーペットを提供する。 【構成】 少なくとも2層の異硬度層からなる緩衝材層
の内、最も柔軟な軟質層を振動・騒音入射隔壁側に配置
して積層した遮音構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部からの振動およ
び/または騒音の入射を防ぐ為に設置される遮音構造体
に関するもので、特に自動車のフロア鋼板からの振動・
騒音の入射を防止・遮断するために設置されるフロアイ
ンシュレータカーペットに適した遮音構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用フロアインシュレータカ
ーペットは、一般に図25に示すように、タフテッドカ
ーペット等よりなる表皮層1、例えばポリエチレンシー
トよりなるバッキング層2、緩衝材層3、通常メルシー
トと呼ばれるアスファルトシート層4およびフロア鋼板
5の順に積層された構成を有する。即ち、自動車用フロ
アインシュレータカーペットはカーペット層とメルシー
ト層またはフロア鋼板との間に柔軟な緩衝材層を介在さ
せた二重壁構造を有する遮音構造体をなしている。
【0003】このような従来のフロアインシュレータカ
ーペットの緩衝材層にはフェルトまたは発泡ウレタンが
使用されることが多い。ここで、フェルトには、例え
ば、使用済みの衣料を解繊したものを綿状にして、ニー
ドルパンチ処理を施すか、フェノール樹脂等のバインダ
ーを加えて加熱硬化させて、見掛け密度を0.04〜
0.2g/cm3 、厚さを5〜30mm程度にしたシー
ト状のものが通常用いられる。
【0004】ところで自動車用フロアインシュレータカ
ーペットには主として図1に(a)〜(d)として示し
た4つの性能が要求される。即ち、(a)ロードノイズ
等の騒音の低減等、良好な遮音性能、(b)足下の荷重
負荷時の振動伝達率の減少、(c)適度なクッション
性、(d)フロア鋼板の形状に沿った成形性の4つであ
る。
【0005】然し乍ら、フェルトを用いる場合は以下の
問題が存在する。 (1)緩衝材としての反発力が一般的に弱く、(a)良
好な遮音性能と(c)適度なクッション性とを両立させ
ることが困難である。即ち、緩衝材層を余り薄くすると
十分な遮音性能が得られず、また厚くすると遮音性能は
得られるが、足下の沈み込みが大きくなり適度なクッシ
ョン性が得られ難い。 (2)緩衝材としての反発力が弱いため、着座姿勢にお
ける足下の荷重により緩衝材が沈み込むに従って徐々に
硬くなるため、足下に振動が伝わり易い状態となる傾向
がある。 (3)使用済みの衣料を解繊している関係で多種の繊維
が存在しているため、ニードルパンチ処理、或いはフェ
ノール樹脂、ポリエチレン等の接着剤を添加して加熱硬
化させたとしても、フロア鋼板のビード形状や敷設され
ているワイヤハーネス、ヒータダクト等による複雑な凹
凸形状を完全に吸収する程の成形性が得られない。
【0006】一方、ウレタン発泡体を用いたものが特開
平3−176241号に提案されている。発泡ウレタン
は成形可能であるため、フロア鋼板の上記複雑な凹凸形
状を吸収でき、カーペット表面の均一性を保つことが可
能である。然し乍ら、ウレタン発泡体の緩衝材には、以
下のような問題点が存在する。
【0007】(1)バネ定数がフェルトより高いため共
振点も高目に存在し、図2に示すように共振点以上の防
振領域が狭められる結果、透過損失のオーバーオール値
が同等の厚みのフェルトに比べて劣る。発泡ウレタンに
は十分な反発力があるので、厚さを十分にとって遮音性
能を確保したり、或いはバッキング層の重量を増加して
第3図に示すように共振点を下げることにより防振領域
を広げて遮音性能を確保しているが、自動車に要求され
る軽量化の要求に反するばかりかコスト高を招くことに
なる。 (2)ウレタン発泡体を成形するにあたり、液体のポリ
オールとイソシアネートの注入工程、発泡工程、接着工
程が必要であり、設備は排気設備を含んだ大規模なもの
となり且つ工程には時間を要し、生産性、経済性に劣る
という問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点に着目してなされたもので、本発明の目
的は、良好な遮音性能と適度なクッション性とを併有す
ると共に、足下の荷重負荷時の振動伝達率を減少し得る
に十分な反発力と、フロア鋼板等、振動・騒音の入射体
の複雑な形状に沿い得る成形性とを具え、軽量にして経
済的有利且つ製造容易な遮音構造体、特に自動車のフロ
アインシュレータカーペットを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る遮音構造体は、振動および/または騒
音の入射する隔壁に積層される遮音構造体であって、異
硬度層少なくとも2層よりなる緩衝材層を含んでなり、
該異硬度層の内の軟質層が上記隔壁側に配置されたこと
を特徴とする。上記緩衝材層は好ましくはその上面に、
熱可塑性樹脂を主体とするバッキング層を介して積層さ
れた例えばタフテッドカーペット等のカーペット表皮層
を具える。
【0010】本発明の遮音構造体は、その緩衝材層を構
成する硬質層と軟質層の内、少なくとも軟質層は合成繊
維の不織布であることが好ましく、更に好ましくは、そ
の不織布は融点の異なる少なくとも2種の熱可塑性ポリ
エステル繊維を含んでなり、高融点と低融点の間の温度
で加熱することによって低融点熱可塑性ポリエステルの
接触する繊維交点が融着され、賦形される。
【0011】また、前記硬質層と軟質層の25%硬さの
比が3:2〜30:1の範囲にあることがよく、更に、
軟質層の厚さは0.5mm〜10mmの範囲にあり且つ
緩衝材層全体の厚さの5%〜50%であることが望まし
い。
【0012】更にまた、軟質層を構成する不織布は0.
005g/cm3 〜0.040g/cm3 の範囲の見掛
け密度を有することが好ましい。
【0013】本発明の遮音構造体の最も好適な用途は、
前記隔壁を自動車のフロア鋼板として、それに添設され
た自動車フロアインシュレータカーペットである。
【0014】以下、本発明を更にその具体的態様につい
て詳述する。
【0015】本発明における最大の要点は、遮音構造体
を構成する緩衝材層が硬質層と軟質層を含む異硬度層少
なくとも2層を含んでなることであり、軟質層を振動・
騒音が入射する鋼板等の隔壁側に配置したことにある。
一般に、全体に硬さの均一な緩衝材を用いると音響透過
損失における共振点f0 は一カ所である。防振、遮音領
【外1】 を有効に使うためには共振点f0 を低周波側にシフトす
ることが望まれる。即ち、共振点が低周波側にシフトす
ることにより図3に示すように低周波側からマスライン
の立ち上がり、防振、遮音領域を有効に用いることがで
きる。
【0016】緩衝材層がその上面に、熱可塑性樹脂を主
体とするバッキング層を介して積層された例えばタフテ
ッドカーペット等のカーペット表皮層を具える場合に
は、カーペット表皮とバッキング層のマスの増加や緩衝
材層の低ばね化によって、共振点を低周波側にシフトす
ることは可能である。然し乍ら、マスの増加はコスト上
昇を招くだけでなく、自動車用として軽量化の要求に反
する結果を招来する。一方、緩衝材層を低ばね化すると
カーペットの沈み込みが増大し、十分なクッション性が
得られない。
【0017】本発明の遮音構造体の構成においては、図
4に示すように2カ所に共振点が現れることによってこ
のような問題点が解消される。即ち、図5に示すよう
に、低周波側の共振点は柔軟な軟質層をバネ、ダンパと
し、硬質層とカーペット表皮層とバッキング層を含めた
部分がマスとなるような振動モードとなり、一方、高周
波側の共振点は、硬質層をバネ、ダンパとしカーペット
表皮層とバッキング層がマスとなる。従って、図4に示
すような2つの共振点が現れるのである。特に本発明の
構成とすることにより、低周波側の共振点でカーペット
表皮層のマスに加え、硬質層もマスとして含まれるため
マスを増加した状態と同じ効果を奏し、マスラインはよ
り低周波側から立ち上がることになり、遮音性能の向上
効果が得られる。この構成を逆にするとマスを増加した
ような振動モードは得られず、遮音性能の向上は得られ
ない。
【0018】また、緩衝材層を構成する素材としては、
少なくとも軟質層が合成繊維製の不織布であることが望
ましい。勿論、硬質層も含めて緩衝材層全体を合成繊維
不織布で構成することができる。かかる不織布は、互い
に交絡したマトリックス繊維と該マトリックス繊維に更
に交絡し熱融着して全体を賦形するためのバインダ繊維
とからなり、マトリックス繊維の繊維径、バインダ繊維
の配合量、見掛け密度等を変化させることにより、容易
に硬さを変えることができる。従来適用されてきたフェ
ルトや発泡ウレタンは、硬さを変えた緩衝材層を得るの
にコスト高となるので好ましくない。
【0019】上記不織布の構成繊維としては、ポリエチ
レンテレフタレートによって代表される熱可塑性ポリエ
ステル系繊維を適用することが、コスト、成形性、加工
後の性能の安定性等の見地から好ましい。熱可塑性ポリ
エステル系繊維は、上記マトリックス繊維としての高融
点ポリエステル系繊維と、バインダ繊維即ち熱融着繊維
としての低融点ポリエステル系繊維とを含み、低融点ポ
リエステル系繊維の融点以上且つ高融点ポリエステル系
繊維の融点以下に加熱したとき、低融点ポリエステル系
繊維が接触する繊維の交点を融着結合することにより、
フロア鋼板等の隔壁形状に沿って賦形可能な遮音構造体
を与えることができる。
【0020】以下の説明においては、本発明を適用する
主要な対象物である自動車用フロアインシュレータカー
ペットの場合を中心として述べる。
【0021】自動車用フロアインシュレータカーペット
を構成する少なくとも2層の異硬度層(例えば、図5に
おける硬質層3−a及び軟質層3−b)を有する緩衝材
層において、硬質層の硬さは4kgf〜60kgfの範
囲にあることが好ましい。4kgf未満では十分な反発
性が得られず、60kgfを超えると硬すぎて緩衝材と
しての機能が十分に発揮できない。より好ましくは5k
gf〜40kgfの範囲である。また、硬質層3−aと
軟質層3−bの25%硬さの比は3:2〜30:1の範
囲にあることが好ましい。硬質層の25%硬さが軟質層
の1.5倍未満となると、共振点が1カ所しか現れなく
なり、異硬度層を設けることの意義が失われる。30倍
を超えると軟質層が柔らかくなり過ぎ、一方、硬質層は
硬くなり過ぎて不織布化が困難となるのみならず、緩衝
材としてのクッション効果も失われる。より好ましい上
記25%硬さの比は2:1〜20:1の範囲にある。
【0022】上記自動車用フロアインシュレータカーペ
ットの緩衝材層において、フロア鋼板側に配置される軟
質層3−bの好ましい厚さは0.5mm〜10mmであ
り、かつ全体の緩衝材層(3−a)+(3−b)の厚さ
に対する軟質層3−bの厚さの比率は、好ましくは5%
〜50%の範囲にある。軟質層の厚さが0.5mm未満
では、カーペット表皮層や硬質層の重量により圧縮さ
れ、軟質層の機能が失われる可能性がある。一方、10
mmを越えると反発性が低下し足下の沈み込みが大きく
なりカーペットとしての機能を果たすことが困難とな
る。また、軟質層の厚さが緩衝材層全体の厚さの5%未
満では、軟質層の機能が十分に発揮されず、50%を超
えると反発力が低下して、同様にカーペットとしての機
能が十分に果たされない。
【0023】上記緩衝材層において、フロア鋼板側に配
置される軟質層3−bの不織布の見掛け密度は、好まし
くは0.005g/cm3 〜0.040g/cm3 の範
囲にある。この値が0.005g/cm3 未満では、柔
らかすぎてへたり易く(圧潰し易く)、不織布化も困難
となる。また0.040g/cm3 を超えると不織布が
硬くなり軟質層としての機能が十分に発揮されない。
【0024】
【実施例】以下、実施例について本発明を更に詳細に説
明する。実施例中、「部」は重量部を表す。
【0025】各特性地の測定方法は次の通りである。 1.25%硬さ JIS K 6382−1978に記載される方法に従い、
φ200mm×厚さ5mmのアルミニウム製円盤負荷子
を用いて緩衝材を25%圧縮した時の荷重値を読み取っ
た。緩衝材の厚さは何れも50mm以上になるように必
要に応じて積層して評価を行った。 2.音響透過損失 JIS A 1416「実験室における音響透過損失測
定方法」に準じて測定した。 3.足下振動伝達率 5kgfのφ150の鉄製の円盤負荷子(足下荷重、足
下面積相当)を試料の上に載せて、5Nの力一定加振で
強制振動させて、30Hzでの振動伝達ゲインを測定し
比較を行った。 4.クッション性評価 JIS K 6382−1987に記載される硬さ試験機を
用い、φ150の鉄製の円盤負荷子を用いて5kgfま
で荷重を加えた時の緩衝材の沈み込み量を測定し、クッ
ション性の評価を行った。
【0026】実施例1〜5では、硬質層と軟質層の見掛
け密度に差をつけて硬度を変化させた場合の実施例を示
す。 実施例1 図6は本発明の実施例1を示す断面図である。図6にお
いて、本発明遮音構造体は、カーペット表皮層1、該カ
ーペット表皮層の裏面に添着された熱可塑性樹脂を主体
としてなるバッキング層2、緩衝材層3−a、3−bが
順次積層され、上記緩衝材層は少なくとも二層の異硬度
層(硬質層3−a、軟質層3−b)を含んでなり、軟質
層3−bが振動・騒音の入射するフロア鋼板側に配置さ
れる。
【0027】カーペットとしては、通常自動車用に用い
られているニードルパンチカーペット、タフテッドカー
ペット等の何れも適用可能であるが、この実施例ではパ
イル目付580g/m2 のタフテッドカーペットを表皮
層1とし、目付600g/m 2 のポリエチレンシートを
バッキング材2として予め接着された状態のものを入手
して用いた。
【0028】緩衝材層の硬質層3−aには目付900g
/m2 (20mm厚)のポリエチレンテレフタレート系
繊維製の不織布を、軟質層3−bには目付100g/m
2 (5mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製
の不織布を準備した。ポリエチレンテレフタレート系繊
維製不織布の繊維配合としては、硬質層3−a、軟質層
3−b共に2デニール×51mmの中実サイド・バイ・
サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×
51mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲート
タイプ:20部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジ
ュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の
共重合ポリエステル):20部とした。それぞれの不織
布の温度が175℃になるまでオーブン中で加熱し、そ
の後プレス機により、硬質層3−aを15mm(見掛け
密度:0.06g/cm3 )、軟質層3−bを5mm
(見掛け密度:0.02g/cm3 )に成形した(この
時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.
05g/cm3 、全体の厚さは20mmとなる)。この
ようにして得られた硬質層の25%硬さは15kgf、
軟質層の25%硬さは2.5kgfであり、硬質層:軟
質層の25%硬さの比率は6:1であった。
【0029】メルシートとして厚さ2.5mm(面密
度:4.0kg/m2 ;面密度は次式(面密度)=(密
度)×(厚み)×(単位変換)により算定される。よっ
て4.0kg/m2 =1.63g/cm3 ×0.25c
m×10000cm2 /m2 )のアスファルトシート
を、またフロア鋼板は厚さ0.8mm(面密度:6.3
kg/m2 ;6.3kg/m2 ×7.9g/cm3 ×1
0000cm2 /m2 )のものをそれぞれ準備し、図6
に示すような順序で積層した。バッキング材2と緩衝材
層の接着は、予め130℃でバッキング材に使われてい
るポリエチレンシートを溶融状態にしておき、その上に
硬質層を載せた後、冷却して接着した。ここでの接着方
法としてスパンボンド基布や熱融着繊維不織布を用いて
も特に問題はない。また、硬質層3−aと軟質層3−b
の接着にはスプレータイプの接着剤を塗布して接着し
た。一般に、自動車用のフロア鋼板には剛性を得るため
にビード形状を施したり、ヒータダクトやワイヤーハー
ネス等を通すための凹凸が存在したりするが、25%硬
さ、音響透過損失、足下の振動伝達率を測定するため、
便宜上平板のままとした。勿論、プレス機の型に形状を
施すことにより、本実施例に用いたポリエステル不織布
をフロア鋼板の形状に沿った形に加工可能であることは
言うまでもない。
【0030】上記方法で得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を比較例1〜4と対比したが、何れの性能につ
いても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0031】実施例2 緩衝材層の硬質層3−aには目付820g/m2 (20
mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織
布を、軟質層3−bには目付180g/m2 (5mm
厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を
準備した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布
の繊維配合としては、硬質層3−a、軟質層3−b共に
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
175℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
055g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.036g/cm3 )に成形した(この時、緩衝
材層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.05g/
cm3 となる)。このようにして得られた硬質層の25
%硬さは12.5kgf、軟質層の25%硬さは5.0
kgfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は
2.5:1であった。
【0032】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0033】実施例3 緩衝材層の硬質層3−aには目付945g/m2 (20
mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織
布を、軟質層3−bには目付55g/m2 (5mm厚)
のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準備
した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布の繊
維配合としては、硬質層3−a、軟質層3−b共に2デ
ニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コンジ
ュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの中空
サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:20
部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタイ
プの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重合ポリエ
ステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が1
75℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス機
により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.0
67g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.011g/cm3 )に成形した(この時、緩衝
材層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.05g/
cm3 となる)。このようにして得られた硬質層の25
%硬さは17.5kgf、軟質層の25%硬さは1.0
kgfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は1
7.5:1であった。
【0034】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0035】実施例4および5では、バインダ繊維の融
点を変えた場合についての実施例を示す。 実施例4 緩衝材層の硬質層3−aには目付900g/m2 (20
mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織
布を、軟質層3−bには目付100g/m2 (5mm
厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を
準備した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布
の繊維配合としては、硬質層3−a、軟質層3−b共に
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点130℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
185℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
06g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.02g/cm3 )に成形した(この時、緩衝材
層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.05g/c
3 となる)。このようにして得られた硬質層の25%
硬さは15.0kgf、軟質層の25%硬さは2.5k
gfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は6:
1であった。
【0036】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0037】実施例5 緩衝材層の硬質層3−aには目付900g/m2 (20
mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織
布を、軟質層3−bには目付100g/m2 (5mm
厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を
準備した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布
の繊維配合としては、硬質層3−a、軟質層3−b共に
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点170℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
195℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
06g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.02g/cm3 )に成形した(この時、緩衝材
層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.05g/c
3 となる)。このようにして得られた硬質層の25%
硬さは15.0kgf、軟質層の25%硬さは2.5k
gfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は6:
1であった。
【0038】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0039】実施例6〜10では、バインダ繊維配合量
を変えて硬質層の硬さを変化させた場合についての実施
例を示す。 実施例6 緩衝材層の硬質層3−aには目付900g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付100g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サ
イド型コンジュゲートタイプ:40部、2デニール×5
1mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘
成分:融点110℃の共重合ポリエステル):60部と
した。軟質層3−bは2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
110℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを15m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.045g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは36.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は9:1であった。
【0040】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0041】実施例7 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サ
イド型コンジュゲートタイプ:60部、2デニール×5
1mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘
成分:融点110℃の共重合ポリエステル):40部と
した。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サ
イド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、
6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの
芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融
点110℃の共重合ポリエステル):20部とした。そ
れぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中
で加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを15
mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−
bを5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形
した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け
密度は0.045g/cm3 となる)。このようにして
得られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層
の25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の
25%硬さの比率は6.5:1であった。
【0042】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0043】実施例8 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サ
イド型コンジュゲートタイプ:20部、6デニール×5
1mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタ
イプ:20部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュ
ゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共
重合ポリエステル):60部とした。軟質層3−bは、
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
175℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
05g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.03g/cm3 )に成形した(この時、緩衝材
層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.045g/
cm3 となる)。このようにして得られた硬質層の25
%硬さは30.0kgf、軟質層の25%硬さは4.0
kgfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は
7.5:1であった。
【0044】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0045】実施例9および10では、バインダ繊維の
融点を変えた場合についての実施例を示す。 実施例9 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サ
イド型コンジュゲートタイプ:20部、6デニール×5
1mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタ
イプ:20部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュ
ゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点130℃の共
重合ポリエステル):60部とした。軟質層3−bは、
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点130℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
185℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
05g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.03g/cm3 )に成形した(この時、緩衝材
層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.045g/
cm3 となる)。このようにして得られた硬質層の25
%硬さは30.0kgf、軟質層の25%硬さは4.0
kgfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は
7.5:1であった。
【0046】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0047】実施例10 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サ
イド型コンジュゲートタイプ:20部、6デニール×5
1mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタ
イプ:20部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュ
ゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点170℃の共
重合ポリエステル):60部とした。軟質層3−bは、
2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの
中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:2
0部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタ
イプの熱融着繊維(鞘成分:融点170℃の共重合ポリ
エステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が
195℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス
機により、硬質層3−aを15mm(見掛け密度:0.
05g/cm3 )、軟質層3−bを5mm(見掛け密
度:0.03g/cm3 )に成形した(この時、緩衝材
層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.045g/
cm3 となる)。このようにして得られた硬質層の25
%硬さは30.0kgf、軟質層の25%硬さは4.0
kgfであり、硬質層:軟質層の25%硬さの比率は
7.5:1であった。
【0048】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0049】実施例11〜13では、不織布のマトリッ
クス繊維の太さを変えて硬さを変化させた場合の実施例
を示す。 実施例11 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、13デニール×51mmの中空サイド・バイ・
サイド型コンジュゲートタイプ:80部、2デニール×
51mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維
(鞘成分:融点110℃の共重合ポリエステル):20
部とした。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中
実サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60
部、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:20部、2デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点110℃の共重合ポリエステル):20部とし
た。それぞれの不織布の温度が175℃になるまでオー
ブン中で加熱し、その後プレス機により、硬質層3−a
を15mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質
層3−bを5mm(見掛け密度:0.03g/cm3
に成形した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の
見掛け密度は0.045g/cm3 となる)。このよう
にして得られた硬質層の25%硬さは20.0kgf、
軟質層の25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟
質層の25%硬さの比率は5:1であった。
【0050】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0051】実施例12 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、13デニール×51mmの中空サイド・バイ・
サイド型コンジュゲートタイプ:80部、2デニール×
51mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維
(鞘成分:融点130℃の共重合ポリエステル):20
部とした。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中
空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60
部、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:20部、2デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点130℃の共重合ポリエステル):20部とし
た。それぞれの不織布の温度が185℃になるまでオー
ブン中で加熱し、その後プレス機により、硬質層3−a
を15mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質
層3−bを5mm(見掛け密度:0.03g/cm3
に成形した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の
見掛け密度は0.045g/cm3 となる)。このよう
にして得られた硬質層の25%硬さは20.0kgf、
軟質層の25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟
質層の25%硬さの比率は5:1であった。
【0052】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0053】実施例13 緩衝材層の硬質層3−aには目付750g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合としては、硬質層3
−aは、13デニール×51mmの中空サイド・バイ・
サイド型コンジュゲートタイプ:80部、2デニール×
51mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維
(鞘成分:融点170℃の共重合ポリエステル):20
部とした。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中
実サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60
部、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:20部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点170℃の共重合ポリエステル):20部とし
た。それぞれの不織布の温度が195℃になるまでオー
ブン中で加熱し、その後プレス機により、硬質層3−a
を15mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質
層3−bを5mm(見掛け密度:0.03g/cm3
に成形した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の
見掛け密度は0.045g/cm3 となる)。このよう
にして得られた硬質層の25%硬さは20.0kgf、
軟質層の25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟
質層の25%硬さの比率は5:1であった。
【0054】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図6に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0055】実施例14および15は、硬質層と軟質層
の厚さの比率を変えた場合の実施例を示す。 実施例14 緩衝材層の硬質層3−aには目付500g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付300g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a、
軟質層3−b共に実施例11で用いた配合とした。それ
ぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを10m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を10mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形
した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け
密度は0.04g/cm3となる)。本実施例では、芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維の配合量を変え
ることにより異硬度の緩衝材層を得た。このようにして
得られた硬質層の25%硬さは20.0kgf、軟質層
の25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の
25%硬さの比率は5:1であった。
【0056】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図7に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0057】実施例15 緩衝材層の硬質層3−aには目付900g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層3
−bには目付60g/m2 のポリエチレンテレフタレー
ト系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフタ
レート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a、軟
質層3−b共に実施例11で用いた配合とした。それぞ
れの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で加
熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを18mm
(見掛け密度:0.05g/cm 3 )、軟質層3−bを
2mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形した
(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密度
は0.048g/cm3 となる)。本実施例では、芯鞘
型コンジュゲートタイプの熱融着繊維の配合量を変える
ことにより異硬度の緩衝材層を得た。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは20.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は5:1であった。
【0058】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図8に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0059】実施例16および17では、緩衝材層に3
つの異硬度層を設けた場合の実施例を示す。 実施例16 緩衝材層の最も硬さの大きい硬質層3−aには目付45
0g/m2 のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不
織布を、最も柔軟な軟質層3−bには目付100g/m
2 のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、
また中間の硬さを有する層3−cには目付450g/m
2 のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準
備した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布の
繊維配合としては、最も硬い硬質層3−aは、13デニ
ール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュ
ゲートタイプ:60部、2デニール×51mmの芯鞘型
コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点11
0℃の共重合ポリエステル):40部とした。最も柔軟
な軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイド
・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6デ
ニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジ
ュゲートタイプ:20部、6デニール×51mmの芯鞘
型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点1
10℃の共重合ポリエステル):20部とした。中間の
硬さを有する層3−cは、2デニール×51mmの中実
サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60
部、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:20部、2デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点110℃の共重合ポリエステル):20部とし
た。それぞれの不織布の温度が175℃になるまでオー
ブン中で加熱し、その後プレス機により、最も硬い硬質
層3−aを8mm(見掛け密度:0.05g/c
3 )、最も柔軟な軟質層3−bを4mm(見掛け密
度:0.025g/cm3 )、中間硬度層3−cを8m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )に成形した(こ
の時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密度は
0.045g/cm3 となる)。本実施例では、芯鞘型
コンジュゲートタイプの熱融着繊維の配合量をこのよう
に変えることにより、異硬度の緩衝材層を得た。得られ
た最も硬い硬質層の25%硬さは30.0kgf、中間
硬度層の25%硬さは10.0kgf、最も柔軟な軟質
層の25%硬さは3.3kgfであり、硬質層:中間硬
度層:軟質層の25%硬さの比率は9:3:1であっ
た。
【0060】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図9に示す順序で積
層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足
下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比較
例1〜4と対比したが、何れの性能についても同等以上
の性能が得られたことが判明した。
【0061】実施例17 実施例17では、実施例16の硬質層3−aと軟質層3
−cの順序だけを逆転させて、上から3−c、3−a、
3−bの順序で積層した場合の実施例を示す。カーペッ
ト表皮層1、バッキング層2、メルシート層4およびフ
ロア鋼板5は実施例1と同様なものを用い、実施例1と
同様の方法で図10に示す順序で積層した。得られたサ
ンプルについて、音響透過損失、足下振動伝達率、クッ
ション性の評価を行った結果を比較例1〜4と対比した
が、何れの性能についても同等以上の性能が得られたこ
とが判明した。
【0062】実施例18〜20では、成形後の緩衝材層
全体の厚さを30mmとしたときの実施例を示す。 実施例18 緩衝材層の硬質層3−aには目付1250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点110℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
110℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを25m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.047g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0063】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図11に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例10〜13と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0064】実施例19 緩衝材層の硬質層3−aには目付1250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点130℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
130℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が185℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを25m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.047g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0065】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図11に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例10〜13と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0066】実施例20 緩衝材層の硬質層3−aには目付1250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点170℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
170℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを25m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.047g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0067】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図11に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例10〜13と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0068】実施例21〜23では、成形後の緩衝材層
全体の厚さを50mmとしたときの実施例を示す。 実施例21 緩衝材層の硬質層3−aには目付2250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点110℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
110℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを45m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.048g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0069】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図12に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例14〜17と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0070】実施例22 緩衝材層の硬質層3−aには目付2250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点130℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
130℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が185℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを45m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.048g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0071】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図12に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例14〜17と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0072】実施例23 緩衝材層の硬質層3−aには目付2250g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、軟質層
3−bには目付150g/m2 のポリエチレンテレフタ
レート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレ
フタレート系繊維製不織布の繊維配合は、硬質層3−a
は、6デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成
分:融点170℃の共重合ポリエステル):40部とし
た。軟質層3−bは、2デニール×51mmの中実サイ
ド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:60部、6
デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コン
ジュゲートタイプ:20部、2デニール×51mmの芯
鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点
170℃の共重合ポリエステル):20部とした。それ
ぞれの不織布の温度が195℃になるまでオーブン中で
加熱し、その後プレス機により、硬質層3−aを45m
m(見掛け密度:0.05g/cm3 )、軟質層3−b
を5mm(見掛け密度:0.03g/cm3 )に成形し
た(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛け密
度は0.048g/cm3 となる)。このようにして得
られた硬質層の25%硬さは26.0kgf、軟質層の
25%硬さは4.0kgfであり、硬質層:軟質層の2
5%硬さの比率は6.5:1であった。
【0073】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図12に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
同等厚さの比較例14〜17と対比したが、何れの性能
についても同等以上の性能が得られたことが判明した。
【0074】比較例1 この例では、緩衝材層に発泡ウレタンを用いた場合を示
す。発泡ウレタンは以下に示す方法で調製した。20m
mのクリアランスを有する注入発泡型内にポリオールと
してプロピレンオキサイド−1,2,6−ヘキサントリ
オール:100部、水:2部、界面活性剤:1部、カー
ボンブラック:0.5部よりなるA液と、トリレンジイ
ソシアネート:100部、シリコンオイル:0.5部よ
りなるB液とをポリオールに対してイソシアネート1.
25倍当量を以て、低圧注入して発泡させて得た。得ら
れた発泡ウレタンシートは厚さ:20mm、、見掛け密
度:0.06g/cm3 であった。緩衝材層3とバッキ
ング層2との接着にはスプレータイプの接着剤を塗布し
て接着した。
【0075】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4、フロア鋼板5は実施例1と同様のものを
用い、実施例1と同様な方法で図13に示す順序で積層
した。得られたサンプルについて、音響透過損失、足下
振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、比較
例2〜4と比較したが特にフェルトを用いた比較例3、
4に対しては音響透過損失(400Hz以上の中高周
波)で性能的に劣ることが判明した。
【0076】比較例2 ここでは、比較例1において、バッキング層として、目
付600g/m2 のポリエチレンシートに代えて目付1
500g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較
例1と同様の構成とした。得られたサンプルについて、
音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を
行った結果を比較例1、3および4と比較したところ、
重量が増加した分、比較例1に対しては改善されたが、
同等重量のバッキング材を用いたフェルトの比較例4に
対しては400Hz〜1000Hzの中高周波領域で性
能的に劣ることが判明した。
【0077】比較例3 ここでは、緩衝材層にフェルト(商品名:フェルトッ
プ、豊和繊維工業製、厚さ:20mm、見掛け密度:
0.06g/cm3 )を用い、バッキング材2と緩衝材
の接着は、予め130℃でバッキング材に使われている
ポリエチレンシートを溶融状態にしておき、その上に硬
質層を載せて後、冷却して接着した。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4、フロア鋼板5は
実施例1と同様のものを用い、実施例1と同様な方法で
図14に示す順序で積層した。得られたサンプルについ
て、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評
価を行った結果を、比較例1、2および4と比較したと
ころ、評価した性能の殆どで同等レベル以下であった。
【0078】比較例4 ここでは、比較例3において、バッキング層として、目
付600g/m2 のポリエチレンシートに代えて目付1
500g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較
例3と同様の構成とした。得られたサンプルについて、
音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を
行った結果を比較例1〜3と比較したところ、重量が増
加した分、比較例3に対して音響透過損失は改善された
が、発泡ウレタンを用いた比較例1および2に対しては
足下の振動伝達率やクッション性で性能的に劣ることが
判明した。
【0079】比較例5 緩衝材層3には目付1000g/m2 のポリエチレンテ
レフタレート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレ
ンテレフタレート系繊維製不織布の繊維配合は、6デニ
ール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コンジュ
ゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの芯鞘型
コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点11
0℃の共重合ポリエステル):40部とした。不織布の
温度が175℃になるまでオーブン中で加熱し、その後
プレス機により、緩衝材層3を20mm(見掛け密度:
0.05g/cm3 )に成形した。このようにして得ら
れた緩衝材層の25%硬さは26.0kgfであった。
【0080】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図15に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比
較例1〜4と対比したところ、サンプルが硬く共振周波
数が高いため音響透過損失(特に400Hz以上の中周
波)で性能的に劣ることが判明した。
【0081】比較例6 緩衝材層3には目付1000g/m2 のポリエチレンテ
レフタレート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレ
ンテレフタレート系繊維製不織布の繊維配合は、2デニ
ール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コンジュ
ゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの中空サ
イド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:20部、
2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタイプの
熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重合ポリエステ
ル):20部とした。不織布の温度が175℃になるま
でオーブン中で加熱し、その後プレス機により、緩衝材
層3を20mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )に
成形した。このようにして得られた緩衝材層の25%硬
さは10.0kgfであった。
【0082】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図15に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を比
較例1〜4と対比したところ、サンプルが柔らかいた
め、足下の沈み込みが大きく十分なクッション性が得ら
れないことが判明した。
【0083】比較例7および8では、緩衝材が2つの異
硬度層を有し、かつ硬質層がフロア鋼板側に配置されて
いる場合の例を示す。 比較例7 緩衝材層の軟質層3−bには目付667g/m2 (20
mm厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織
布を、硬質層3−aには目付333g/m2 (5mm
厚)のポリエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を
準備した。ポリエチレンテレフタレート系繊維製不織布
の繊維配合は、硬質層3−a、軟質層3−b共に、2デ
ニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド型コンジ
ュゲートタイプ:60部、6デニール×51mmの中空
サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイプ:20
部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲートタイ
プの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重合ポリエ
ステル):20部とした。それぞれの不織布の温度が1
75℃になるまでオーブン中で加熱し、その後プレス機
により、軟質層3−bを15mm(見掛け密度:0.0
44g/cm3 )に、硬質層3−aを5mm(見掛け密
度:0.066g/cm3 )に成形した(この時、緩衝
材層3−a、3−bの全体の見掛け密度は0.05g/
cm3 、緩衝材層全体の厚さは20mmとなる)。この
ようにして得られた軟質層の25%硬さは8.0kg
f、硬質層の25%硬さは17.5kgfであり、硬質
層:軟質層の25%硬さの比率は2.19:1であっ
た。
【0084】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図16に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
比較例1〜4と対比したところ、第1共振点が高めに出
るため音響透過損失(特に400Hz以上の中周波)で
性能的に劣ることが判明した。
【0085】比較例8 緩衝材層の軟質層3−bには目付150g/m2 のポリ
エチレンテレフタレート系繊維製の不織布を、硬質層3
−aには目付750g/m2 のポリエチレンテレフタレ
ート系繊維製の不織布を準備した。ポリエチレンテレフ
タレート系繊維製不織布の繊維配合は、軟質層3−b
は、2デニール×51mmの中実サイド・バイ・サイド
型コンジュゲートタイプ:60部、6デニール×51m
mの中空サイド・バイ・サイド型コンジュゲートタイ
プ:20部、2デニール×51mmの芯鞘型コンジュゲ
ートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融点110℃の共重
合ポリエステル):20部とした。硬質層3−aは、1
3デニール×51mmの中空サイド・バイ・サイド型コ
ンジュゲートタイプ:80部、2デニール×51mmの
芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維(鞘成分:融
点110℃の共重合ポリエステル):20部とした。そ
れぞれの不織布の温度が175℃になるまでオーブン中
で加熱し、その後プレス機により、軟質層3−bを5m
m(見掛け密度:0.03g/cm3 )に、硬質層3−
aを15mm(見掛け密度:0.05g/cm3 )に成
形した(この時、緩衝材層3−a、3−bの全体の見掛
け密度は0.045g/cm3 となる)。この例では、
芯鞘型コンジュゲートタイプの熱融着繊維の配合量を変
えることにより異硬度の緩衝材層を得た。このようにし
て得られた軟質層の25%硬さは10.0kgfであ
り、硬質層の25%硬さは20.0kgf、硬質層:軟
質層の25%硬さの比率は2:1であった。
【0086】カーペット表皮層1、バッキング層2、メ
ルシート層4およびフロア鋼板5は実施例1と同様なも
のを用い、実施例1と同様の方法で図17に示す順序で
積層した。得られたサンプルについて、音響透過損失、
足下振動伝達率、クッション性の評価を行った結果を、
比較例1〜4と対比したところ、第1共振点が高めに出
るため音響透過損失(特に400Hz以上の中周波)で
性能的に劣ることが判明した。
【0087】比較例9 この例では、3層構造で最も硬い硬質層をフロア鋼板側
に用いた場合を示す。実施例16で用いた緩衝材を最も
柔軟な軟質層3−b、中間硬度層3−c,最も硬い硬質
層3−aの順序に並べ換えて、カーペット表皮層1、バ
ッキング層2、メルシート層4、フロア鋼板5は実施例
1と同様なものを用い、実施例1と同様の方法で図18
に示すように積層した。得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を、比較例1〜4と対比したところ、第1共振
点が高めに出るため音響透過損失(特に400Hz以上
の中周波)で性能的に劣ることが判明した。
【0088】比較例10 比較例1記載の方法で得た30mmの発泡ウレタンを緩
衝材に用いたものを比較対象とした。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4、フロア鋼板5は
実施例1と同様なものを用い、実施例1と同様の方法で
図19に示す順序で積層した。得られたサンプルについ
て、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評
価を行った結果を、比較例11〜13と対比したとこ
ろ、特にフェルトを用いた比較例12および13に対し
ては音響透過損失(特に400Hz以上の中周波)で性
能的に劣ることが判明した。
【0089】比較例11 この例では、比較例10で用いた目付600g/m2
ポリエチレンシートのバッキング層に代えて目付150
0g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレン−
酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較例1
0と同様の構成とした。得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を比較例10、12および13と比較したとこ
ろ、重量が増加した分、比較例12に対しては改善され
たが、同等重量のバッキング材を用いたフェルトの比較
例13に対しては400Hz〜1000Hzの中高周波
領域で性能的に劣ることが判明した。
【0090】比較例12 この例では、緩衝材層にフェルト(商品名:フェルトッ
プ、豊和繊維工業製、厚さ:30mmに重層して使用、
見掛け密度:0.06g/cm3 )を用い、バッキング
材2と緩衝材の接着は、予め130℃でバッキング材に
使われているポリエチレンシートを溶融状態にしてお
き、その上に硬質層を載せて後、冷却して接着した。カ
ーペット表皮層1、バッキング層2、メルシート層4、
フロア鋼板5は実施例1と同様のものを用い、実施例1
と同様な方法で図20に示す順序で積層した。得られた
サンプルについて、音響透過損失、足下振動伝達率、ク
ッション性の評価を行った結果を、比較例10、11お
よび13と比較したところ、評価した性能の殆どで同等
レベル以下であった。
【0091】比較例13 この例では、比較例12で用いた目付600g/m2
ポリエチレンシートのバッキング層に代えて目付150
0g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレン−
酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較例1
2と同様の構成とした。得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を比較例10〜12と比較したところ、重量が
増加した分、比較例12に対して音響透過損失は改善さ
れたが、発泡ウレタンを用いた比較例10および11に
対しては足下の振動伝達率やクッション性で性能的に劣
ることが判明した。
【0092】比較例14 比較例5で用いた繊維配合で目付1500g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準備し
た。不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で加
熱し、その後プレス機により、30mm(見掛け密度:
0.05g/cm 3 )に成形した。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4およびフロア鋼板
5は実施例2と同様なものを用い、実施例1と同様の方
法で図21に示す順序で積層した。得られたサンプルに
ついて、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性
の評価を行った結果を比較例10〜13と対比したとこ
ろ、サンプルが硬く共振周波数が高いため音響透過損失
(特に400Hz以上の中周波)で性能的に劣ることが
判明した。
【0093】比較例15 比較例6で用いた繊維配合で目付1500g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準備し
た。不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で加
熱し、その後プレス機により、30mm(見掛け密度:
0.05g/cm 3 )に成形した。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4およびフロア鋼板
5は実施例1と同様なものを用い、実施例1と同様の方
法で図21に示す順序で積層した。得られたサンプルに
ついて、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性
の評価を行った結果を比較例10〜13と対比したとこ
ろ、サンプルが柔らかいため、足下の沈み込みが大きく
十分なクッション性が得られないことが判明した。
【0094】比較例16 比較例1記載の方法で得た50mmの発泡ウレタンを緩
衝材に用いたものを比較対象とした。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4、フロア鋼板5は
実施例1と同様なものを用い、実施例1と同様の方法で
図22に示す順序で積層した。得られたサンプルについ
て、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評
価を行った結果を、比較例17〜19と対比したとこ
ろ、特にフェルトを用いた比較例18および19に対し
ては音響透過損失(特に400Hz以上の中周波)で性
能的に劣ることが判明した。
【0095】比較例17 この例では、比較例16で用いた目付600g/m2
ポリエチレンシートのバッキング層に代えて目付150
0g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレン−
酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較例1
6と同様の構成とした。得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を比較例16、18および19と比較したとこ
ろ、重量が増加した分、比較例16および18に対して
は改善されたが、同等重量のバッキング材を用いたフェ
ルトの比較例19に対しては400Hz〜1000Hz
の中高周波領域で性能的に劣ることが判明した。
【0096】比較例18 この例では、緩衝材層にフェルト(商品名:フェルトッ
プ、豊和繊維工業製、厚さ:50mmに重層して使用、
見掛け密度:0.06g/cm3 )を用い、バッキング
材2と緩衝材の接着は、予め130℃でバッキング材に
使われているポリエチレンシートを溶融状態にしてお
き、その上に硬質層を載せて後、冷却して接着した。カ
ーペット表皮層1、バッキング層2、メルシート層4、
フロア鋼板5は実施例1と同様のものを用い、実施例1
と同様な方法で図23に示す順序で積層した。得られた
サンプルについて、音響透過損失、足下振動伝達率、ク
ッション性の評価を行った結果を、比較例16、17お
よび19と比較したところ、評価した性能の殆どで同等
レベル以下であった。
【0097】比較例19 この例では、比較例18で用いた目付600g/m2
ポリエチレンシートのバッキング層に代えて目付150
0g/m2 の炭酸カルシウムを充填材としたエチレン−
酢酸ビニル共重合体シートを用いた他は、全て比較例1
8と同様の構成とした。得られたサンプルについて、音
響透過損失、足下振動伝達率、クッション性の評価を行
った結果を比較例16〜18と比較したところ、重量が
増加した分、比較例18に対して音響透過損失は改善さ
れたが、発泡ウレタンを用いた比較例16および17に
対しては足下の振動伝達率やクッション性で性能的に劣
ることが判明した。
【0098】比較例20 比較例5で用いた繊維配合で目付2500g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準備し
た。不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で加
熱し、その後プレス機により、50mm(見掛け密度:
0.05g/cm 3 )に成形した。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4およびフロア鋼板
5は実施例1と同様なものを用い、実施例1と同様の方
法で図24に示す順序で積層した。得られたサンプルに
ついて、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性
の評価を行った結果を比較例16〜19と対比したとこ
ろ、サンプルが硬く共振周波数が高いため音響透過損失
(特に400Hz以上の中周波)で性能的に劣ることが
判明した。
【0099】比較例21 比較例6で用いた繊維配合で目付2500g/m2 のポ
リエチレンテレフタレート系繊維製の不織布を準備し
た。不織布の温度が175℃になるまでオーブン中で加
熱し、その後プレス機により、50mm(見掛け密度:
0.05g/cm 3 )に成形した。カーペット表皮層
1、バッキング層2、メルシート層4およびフロア鋼板
5は実施例1と同様なものを用い、実施例1と同様の方
法で図24に示す順序で積層した。得られたサンプルに
ついて、音響透過損失、足下振動伝達率、クッション性
の評価を行った結果を比較例16〜19と対比したとこ
ろ、サンプルが柔らかいため、足下の沈み込みが大きく
十分なクッション性が得られないことが判明した。
【0100】上記各実施例および各比較例で得られたサ
ンプルについてそれぞれの構成をまとめて表1〜表4に
示す。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【表4】
【0105】またそれらサンプルの音響透過損失、足下
の振動伝達率およびクッション性の評価の比較結果を表
5〜表10に示す。
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】
【表7】
【0109】
【表8】
【0110】
【表9】
【0111】
【表10】
【0112】
【発明の効果】
1.上記実施例と比較例とを同等の厚さのものについて
音響透過損失を比較した場合、400Hz以下の低周
波、400〜1000Hzの中周波、1000Hz以上
の高周波とオーバーオール値で本発明実施例が性能的に
優れている。 2.本発明実施例と発泡ウレタンを用いた比較例とを同
等の厚さのものについて音響透過損失を比較した場合、
バッキング材の目付を1500g/m2 から600g/
2 に低減しても、400Hz以下の低周波、400〜
1000Hzの中周波、1000Hz以上の高周波とオ
ーバーオール値で本発明実施例が性能的に優れており、
軽量化が可能である。 3.本発明実施例とフェルトを用いた比較例とを同等の
厚さのものについて音響透過損失を比較した場合、本発
明実施例が足下の振動伝達率およびクッション性で性能
的に優れている。 4.不織布でウレタン発泡体やフェルトと同等の剛性を
得る場合、緩衝材の密度を10%〜30%は低減するこ
とが可能であり、軽量化が可能である。 5.上記のように、本発明の遮音構造体は、良好な遮音
性能と適度なクッション性を具え、足下の荷重負荷時の
振動伝達率を減少し得ると共に、フロア鋼板等の複雑な
形状に沿って容易に成形可能且つ軽量化可能という、従
来の遮音構造体に比べて多くの利点があるから、特に自
動車用フロアインシュレータカーペットとして好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用フロアインシュレータカーペットに要
求される性能を示す説明図である。
【図2】従来公知の遮音構造体の音響透過損失特性を示
すグラフである。
【図3】遮音構造体のマス増加または緩衝材の低バネ化
と音響透過損失特性との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の遮音構造体と従来公知の遮音構造体の
実施例と遮音構造体の音響透過損失を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の遮音構造体に現れる2つの共振点を示
す断面図である。
【図6】本発明実施例1〜13のフロアインシュレータ
カーペットの構造を示す断面図である。
【図7】本発明実施例14のフロアインシュレータカー
ペットの構造を示す断面図である。
【図8】本発明実施例15のフロアインシュレータカー
ペットの構造を示す断面図である。
【図9】本発明実施例16のフロアインシュレータカー
ペットの構造を示す断面図である。
【図10】本発明実施例17のフロアインシュレータカ
ーペットの構造を示す断面図である。
【図11】本発明実施例18〜20のフロアインシュレ
ータカーペットの構造を示す断面図である。
【図12】本発明実施例21〜23のフロアインシュレ
ータカーペットの構造を示す断面図である。
【図13】従来公知の比較例1および2のフロアインシ
ュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図14】従来公知の比較例3および4のフロアインシ
ュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図15】従来公知の比較例5および6のフロアインシ
ュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図16】比較例7のフロアインシュレータカーペット
の構造を示す断面図である。
【図17】比較例8のフロアインシュレータカーペット
の構造を示す断面図である。
【図18】比較例9のフロアインシュレータカーペット
の構造を示す断面図である。
【図19】従来公知の比較例10および11のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図20】従来公知の比較例12および13のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図21】従来公知の比較例14および15のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図22】従来公知の比較例16および17のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図23】従来公知の比較例18および19のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図24】従来公知の比較例20および21のフロアイ
ンシュレータカーペットの構造を示す断面図である。
【図25】従来公知の自動車用フロアインシュレータカ
ーペットの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カーペット表皮層 2 バッキング層 3 緩衝材層 3−a 硬質層 3−b 軟質層 3−c 中間硬度層 4 メルシート層 5 フロア鋼板
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 仁 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 伊藤 智啓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 菅原 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動および/または騒音の入射する隔壁
    に積層される遮音構造体において、上記遮音構造体が硬
    質層と軟質層とを含む少なくとも2層の異硬度層よりな
    る緩衝材層を含んでなり、上記軟質層が上記隔壁側に配
    置されたことを特徴とする遮音構造体。
  2. 【請求項2】 上記緩衝材層の上面に、熱可塑性樹脂を
    主体とするバッキング層を介して積層されたカーペット
    表皮層を具えてなる請求項1の遮音構造体。
  3. 【請求項3】 前記緩衝材層の少なくとも軟質層が合成
    繊維の不織布である請求項1または2の遮音構造体。
  4. 【請求項4】 前記不織布が融点の異なる少なくとも2
    種の熱可塑性ポリエステル繊維を含んでなり、高融点と
    低融点の間の温度で加熱することによって低融点熱可塑
    性ポリエステルの接触する繊維交点が融着され、適宜な
    形状に賦形されている請求項3の遮音構造体。
  5. 【請求項5】 前記硬質層と軟質層の25%硬さの比が
    3:2〜30:1の範囲にある請求項1〜4の何れか1
    項の遮音構造体。
  6. 【請求項6】 前記軟質層の厚さが0.5mm〜10m
    mであり且つ前記緩衝材層の厚さの5%〜50%である
    請求項1〜5の何れか1項の遮音構造体。
  7. 【請求項7】 前記軟質層の不織布の見掛け密度が0.
    005g/cm3 〜0.040g/cm3 の範囲にある
    請求項3〜6の何れか1項の遮音構造体。
  8. 【請求項8】 上記隔壁が自動車のフロア鋼板であり、
    遮音構造体が自動車用フロアインシュレータカーペット
    として用いられる請求項1〜7の何れか1項の遮音構造
    体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186193A (ja) * 2005-12-13 2007-07-26 Takehiro:Kk 超軽量な防音材
US9682512B2 (en) 2009-02-06 2017-06-20 Nike, Inc. Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material
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