JPH06247202A - 自動車用フロアカ−ペット - Google Patents

自動車用フロアカ−ペット

Info

Publication number
JPH06247202A
JPH06247202A JP5033795A JP3379593A JPH06247202A JP H06247202 A JPH06247202 A JP H06247202A JP 5033795 A JP5033795 A JP 5033795A JP 3379593 A JP3379593 A JP 3379593A JP H06247202 A JPH06247202 A JP H06247202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
layer
floor carpet
felt
automobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5033795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Imamura
優仁 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
Priority to JP5033795A priority Critical patent/JPH06247202A/ja
Publication of JPH06247202A publication Critical patent/JPH06247202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の重量増加を最低限におさえ防音性と遮
音性のよい自動車用フロアカ−ペットを提供することに
ある。 【構成】 表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面に積層
された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2の下層
に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材3の構
成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層31と
0.04g/cm 3 未満の低密度層32の2層を含む複
層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度層32
に対する密度比が1.2以上であることを特徴とする自
動車用フロアカ−ペットの構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロアパネル
上に付設する自動車用フロアカ−ペットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車のフロアパネル上には、
装飾、外物によるフロアパネル破損の保護、その他の目
的によつてフロアカ−ペットを付設している。これら従
来の自動車用フロアカ−ペットの最も一般的な構成は、
タフティング、ニ−ドリング等により繊維を立毛組織し
た基布の裏面に立毛を係止し、自動車用フロアカ−ペッ
ト素材に成形性を付与するポリエチレン等の熱可塑性樹
脂を主体とした裏打ち材を積層して一体化して構成(前
者)されていた。そして、これらの自動車用フロアカ−
ペットの中には裏打ち材の裏面に各種の緩衝材を配して
構成(後者)するものもあつた。
【0003】これは、前者のタフティング、ニ−ドリン
グ等により繊維を立毛組織した基布の裏面に立毛を係止
し、自動車用フロアカ−ペット素材に成形性を付与する
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主体とした裏打ち材を
積層して一体化して構成されている自動車用フロアカ−
ペットが直接フロアパネルに付設するものと比較して後
者は各種の緩衝材がフロアパネルの凹凸が自動車用カ−
ペットの表面に現れるのを防止すること、また自動車用
カ−ペットが乗務員の足の接触感を和らげること、さら
に防音性能の効果を期待することができるものである。
これらの代表的な緩衝材には、普通は短繊維を集積した
フェルトやウレタンフォ−ム等を使用している。
【0004】後者のこの種の自動車用フロアカ−ペット
において、防音性能の向上をはかろうとする場合は、遮
音性、吸音性、制振性の各項目に考慮して、総合的に防
音性能の向上がはからなければならない。また、この際
重量の著しい増加があつてはならない。従来の後者の自
動車用フロアカ−ペットの緩衝材は、この点について何
ら考慮されておらず、最適の構成のものはなかつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、全体の重量増加を最低限におさえ自動車用フ
ロアカ−ペット全体の構成として、最適の防音性能をも
つた自動車用フロアカ−ペットを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積
層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に
緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の構成は、
密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と0.04g
/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フェルトであ
り、かつ、高密度層の低密度層に対する密度比が1.2
以上であることを特徴とする自動車用フロアカ−ペット
の構成である。
【0007】
【発明の作用】走行中の自動車の室内にフロア側から侵
入する騒音は、図1によりフロアパネル4のA点の振動
に起因し、フロアパネル4上に敷設した自動車用フロア
カ−ペットの緩衝材3をへて最終的には自動車用フロア
カ−ペットの表面の表皮繊維層1の表面のB点の振動に
よつて支配される。
【0008】本発明では、フェルトの密度が0.04g
/cm3 をさかいにして、高密度側と低密度側で防音効
果に顕著な差があることに着目し、これを組み合わせ積
層することにより最適の防音特性が得られる構成とし
た。すなわち、フェルトは密度が0.04g/cm3
り低密度の層は、内部に空隙をもつために、振動等の外
力を受けると容易に変形を起こし、外力を吸収する。ま
たこの際構成繊維の接点で繊維どうしが相互に摩擦し
て、外力のエネルギ−を吸収、減衰させる。すなわちダ
ンピング性能が優れている。一方、フェルトの密度が
0.04g/cm3 より高密度の層は構成繊維の集積が
密になつているために、比較的面密度が大きく遮音作用
が強い。
【0009】したがつて、これらの密度の異なるフェル
トの層を積層すると、フロアパネル4側から侵入した振
動が自動車用フロアカ−ペット表面に到達するまでに、
異なる防音構成の層をつづけて通過するために、従来の
単一密度、単一素材の緩衝材よりも高い効率で、防音性
能が発揮される。この効果は二つの層の密度が一定値以
上異なるときは顕著になる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の自動車用フロ
アカ−ペットの一実施例について説明すると、図1は、
本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例を示して
いる。すなわち、表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面
に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2
の下層に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材
3の構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層
31と0.04g/cm3 未満の低密度層32の2層を
含む複層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度
層32に対する密度比が1.2以上であることを特徴と
する自動車用フロアカ−ペットである。
【0011】好適な一実施例は、ナイロン繊維の表皮繊
維層1の立毛11としてタフティングによつて、ポリエ
ステル繊維の基布12に組織したタフテッドカ−ペット
(450g/m2 )の裏面に押出機によつてダイから押
し出された低密度ポリエチレン樹脂の裏打ち材2を単位
面積当たり重量350g/m2 の割合で裏打ちした。こ
の裏打ち材2の裏面に緩衝材3としてフェルト層が設け
られている。緩衝材3は上層の高密度層31と下層の低
密度層32の二層のフェルトで構成されている。
【0012】緩衝材3の上層の高密度層31は密度が
0.06g/cm3 の一般に用いられている合繊フェル
トである。これに対して下層の低密度層32は密度が
0.03g/cm3 の合繊フェルトであり、従来の工法
では得られなかつたものである。すなわち、合繊フェル
トの製造工程で、繊維どうしの結合をニ−ドリングによ
り行なつていたことにより密度が0.04g/cm3
満になると繊維どうしの結合が不十分であり、繊維どう
しの分離がおこつて実用性のあるフェルトとならないた
めである。これはフェノ−ル樹脂をバインダ−とした綿
フェルトでも同様である。
【0013】このため、本発明の自動車用フロアカ−ペ
ットのこの実施例では、低融点繊維をバインダ−として
繊維塊中に混入して目的のフェルトを得た。すなわち、
10ないし20デニ−ルの一般的なポリエステル繊維
(融点245度C)塊中に低融点熱可塑性の変性ポリエ
ステル繊維(融点120度C)を5ないし50wt%均
一に混合し、この繊維塊に前記2種の繊維の融点間温度
の熱風を通すことにより、低融点の前記変性ポリエステ
ル繊維のみが溶融してこれが固化する際にバインダ−と
して作用し、繊維を結合するもので、この方法によれ
ば、密度0.01g/cm3 までのフェルトが製造可能
であり、繊維どうしの分離も殆んどおこらないものであ
る。
【0014】緩衝材3のフェルトの厚さは、上層の高密
度層が10mm、下層の低密度層が10mmであり総厚
20mmである。上層のフェルトの下層のフェルトに対
する密度比は2.0になる。
【0015】このように構成した自動車用フロアカ−ペ
ットの防音性能をパネル加振法により0ないし500H
zの範囲の振動伝達度(dB)の測定によりおこなつ
た。これは、自動車用フロアカ−ペットを敷設した鋼板
パネルに各周波数の振動入力を与え、実際に自動車用フ
ロアカ−ペット表面にぬけてくる振動を測定し、入力値
との比較から伝達率を評価する方法であり、0ないし5
00Hzという周波数は実走行時のロ−ドノイズに相当
する。
【0016】本発明の自動車用フロアカ−ペットの効果
を確認するために、比較例1と比較例2の自動車用フロ
アカ−ペットを用いて同時に測定して評価した。各比較
例の自動車用フロアカ−ペットは実施例と同じ表皮繊維
層と裏打ち材であり、異なる緩衝材で構成されている。
【0017】比較例1の自動車用フロアカ−ペットの緩
衝材は、二層の合繊フェルトよりなり、上層の合繊フェ
ルトの厚さは10mmであり、また下層の合繊フェルト
の厚さは10mmであつて、上層の密度が0.09g/
cm3 であつて、下層の密度が0.06g/cm3 であ
る。比較例1の緩衝材が実施例と相違する点は、上下両
層の合繊フェルトの密度がともに0.04g/cm3
満のフェルトに特有のダンピング作用を期待できないこ
とにある。
【0018】比較例2の自動車用フロアカ−ペットの緩
衝材は、一層の合繊フェルトよりなり、合繊フェルトの
厚さは20mmであつて、密度が0.05g/cm3
ある。実施例の緩衝材と比較すると、緩衝材のト−タル
密度は近いが一層フェルトであるから、積層フェルト特
有の複合防音効果は期待できないものである。
【0019】図2に実施例、比較例1、比較例2のそれ
ぞれの測定結果が示されている。本発明の自動車用フロ
アカ−ペットは比較例1、比較例2の構成のものより優
れた防音性能を発揮するものであり、本発明の効果は明
らかである。
【0020】図4は同じく遮音性について測定した結果
を示す。遮音性の測定は、図3に示すように二つの無響
室R1 、R2 間にサンプルSの取り付け用の開口0を設
けた無響−無響型遮音測定装置によつた。すなわち、一
方の無響室R1 に入力装置W例えばスピ−カ−より入力
した音波を隔壁に設けた開口0に装着したサンプルをへ
て隣室の無響室R2 に透過させそれぞれの無響室R1
2 の集音装置M1 、M2 例えばマイクにより記録し、
両者の差を比較して遮音性を評価するものである。図4
にその実験結果を示している。図4によれば遮音性につ
いても本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例は
比較例1、比較例2に比較して優れた結果を示した。
【0021】なお、図2及び図4の測定結果は、本発明
の自動車用フロアカ−ペットの一実施例の高密度層と低
密度層の積層順序を逆にした場合も、二層以上の積層に
した場合でも同等の結果であつた。複層フェルトの積層
法として、バインダ−を用いた積層が可能である。他の
積層法では、ニ−ドリングによつて各層の繊維を絡み合
わせる方法もある。この場合層間の密度変化が不連続に
ならず、なだらかに変化していくが、効果はやはり同じ
であつた。
【発明の効果】本発明は、表皮繊維層と、表皮繊維層の
裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材
の下層に緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の
構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と
0.04g/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フ
ェルトであり、かつ、高密度層の低密度層に対する密度
比が1.2以上であることを特徴とする自動車用フロア
カ−ペットであるからその構成が比較的に簡単であり、
しかも、全体として重量も軽いから各種の自動車に取り
付けることが簡単にできるものである。
【0022】図2に示されたように従来の比較例等に較
べ防音性能に優れ、しかも図4に示されたように同じよ
うに遮音性能も優れているから、今までにない自動車の
乗務員の運転環境が改善される自動車用フロアカ−ペッ
トを提供することができるものである。
【0023】本発明の自動車用フロアカ−ペットは、各
種の自動車に用いられることは勿論であるが、他の車
両、例えば鉄道車両などに提供されてもよいことは言う
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例
示す縦断側面図である。
【図2】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との防音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と伝達関数(dB)の関係を示す説
明図である。
【図3】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との遮音性の測定装置の概要
説明図である。
【図4】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との遮音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と遮音度(dB)の関係を示す説明
図である。
【符号の説明】
A・・・点 B・・・点 M1 ・・・集音装置 M2 ・・・集音装置 0・・・開口 R1 ・・・無響音室 R2 ・・・無響音室 S・・・サンプル W・・・入力装置 1・・・表皮繊維層 11・・・立毛 12・・・基布 2・・・裏打ち材 3・・・緩衝材 31・・・高密度層 32・・・低密度層 4・・・フロアパネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積層
    された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に緩
    衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の構成は、密
    度が0.04g/cm3 以上の高密度層と0.04g/
    cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フェルトであ
    り、かつ、高密度層の低密度層に対する密度比が1.2
    以上であることを特徴とする自動車用フロアカ−ペッ
    ト。
JP5033795A 1993-02-24 1993-02-24 自動車用フロアカ−ペット Pending JPH06247202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5033795A JPH06247202A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 自動車用フロアカ−ペット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5033795A JPH06247202A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 自動車用フロアカ−ペット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06247202A true JPH06247202A (ja) 1994-09-06

Family

ID=12396411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5033795A Pending JPH06247202A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 自動車用フロアカ−ペット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06247202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341749A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Nissan Motor Co Ltd フロアカーペット
US9564118B2 (en) 2013-02-27 2017-02-07 Kobe Steel, Ltd. Sound insulating structure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341749A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Nissan Motor Co Ltd フロアカーペット
US9564118B2 (en) 2013-02-27 2017-02-07 Kobe Steel, Ltd. Sound insulating structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7201253B2 (en) Soundproofing assembly and a part comprising a wall which if covered with said assembly
US6983822B2 (en) Sound absorptive protective mat
US6631785B2 (en) Sound attenuating composite articles incorporating scrim material and methods of making same
US7279214B2 (en) Floor covering having a strong noise-reducing properties
CA2788430C (en) Automotive trim part for sound insulation and absorption
EP1612768B1 (en) Ultralight soundproof material
KR101624254B1 (ko) 자동차 소음 감쇠 트림 부품
KR101624256B1 (ko) 자동차 방음 트림 부품
US6802389B2 (en) Multi-density sound attenuating laminates and methods of making same
US8261876B2 (en) Automotive trim part for sound insulation and absorption
JP2007509816A (ja) 遮音システム
JPH08506279A (ja) 絶縁ラミネート
US20060159883A1 (en) Light multilayer sound-absorbing component, in particular for motor vehicles
JPH11217051A (ja) 自動車用内装材
JPH06247202A (ja) 自動車用フロアカ−ペット
KR100989171B1 (ko) 차량용 방진방음재
JP2524166B2 (ja) 薄膜状防音材
JPH04136941U (ja) 自動車用フロアカーペツト

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090306

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees