JPH06247202A - 自動車用フロアカ−ペット - Google Patents
自動車用フロアカ−ペットInfo
- Publication number
- JPH06247202A JPH06247202A JP5033795A JP3379593A JPH06247202A JP H06247202 A JPH06247202 A JP H06247202A JP 5033795 A JP5033795 A JP 5033795A JP 3379593 A JP3379593 A JP 3379593A JP H06247202 A JPH06247202 A JP H06247202A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- density
- layer
- floor carpet
- felt
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 全体の重量増加を最低限におさえ防音性と遮
音性のよい自動車用フロアカ−ペットを提供することに
ある。 【構成】 表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面に積層
された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2の下層
に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材3の構
成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層31と
0.04g/cm 3 未満の低密度層32の2層を含む複
層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度層32
に対する密度比が1.2以上であることを特徴とする自
動車用フロアカ−ペットの構成である。
音性のよい自動車用フロアカ−ペットを提供することに
ある。 【構成】 表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面に積層
された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2の下層
に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材3の構
成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層31と
0.04g/cm 3 未満の低密度層32の2層を含む複
層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度層32
に対する密度比が1.2以上であることを特徴とする自
動車用フロアカ−ペットの構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロアパネル
上に付設する自動車用フロアカ−ペットに関する。
上に付設する自動車用フロアカ−ペットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車のフロアパネル上には、
装飾、外物によるフロアパネル破損の保護、その他の目
的によつてフロアカ−ペットを付設している。これら従
来の自動車用フロアカ−ペットの最も一般的な構成は、
タフティング、ニ−ドリング等により繊維を立毛組織し
た基布の裏面に立毛を係止し、自動車用フロアカ−ペッ
ト素材に成形性を付与するポリエチレン等の熱可塑性樹
脂を主体とした裏打ち材を積層して一体化して構成(前
者)されていた。そして、これらの自動車用フロアカ−
ペットの中には裏打ち材の裏面に各種の緩衝材を配して
構成(後者)するものもあつた。
装飾、外物によるフロアパネル破損の保護、その他の目
的によつてフロアカ−ペットを付設している。これら従
来の自動車用フロアカ−ペットの最も一般的な構成は、
タフティング、ニ−ドリング等により繊維を立毛組織し
た基布の裏面に立毛を係止し、自動車用フロアカ−ペッ
ト素材に成形性を付与するポリエチレン等の熱可塑性樹
脂を主体とした裏打ち材を積層して一体化して構成(前
者)されていた。そして、これらの自動車用フロアカ−
ペットの中には裏打ち材の裏面に各種の緩衝材を配して
構成(後者)するものもあつた。
【0003】これは、前者のタフティング、ニ−ドリン
グ等により繊維を立毛組織した基布の裏面に立毛を係止
し、自動車用フロアカ−ペット素材に成形性を付与する
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主体とした裏打ち材を
積層して一体化して構成されている自動車用フロアカ−
ペットが直接フロアパネルに付設するものと比較して後
者は各種の緩衝材がフロアパネルの凹凸が自動車用カ−
ペットの表面に現れるのを防止すること、また自動車用
カ−ペットが乗務員の足の接触感を和らげること、さら
に防音性能の効果を期待することができるものである。
これらの代表的な緩衝材には、普通は短繊維を集積した
フェルトやウレタンフォ−ム等を使用している。
グ等により繊維を立毛組織した基布の裏面に立毛を係止
し、自動車用フロアカ−ペット素材に成形性を付与する
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主体とした裏打ち材を
積層して一体化して構成されている自動車用フロアカ−
ペットが直接フロアパネルに付設するものと比較して後
者は各種の緩衝材がフロアパネルの凹凸が自動車用カ−
ペットの表面に現れるのを防止すること、また自動車用
カ−ペットが乗務員の足の接触感を和らげること、さら
に防音性能の効果を期待することができるものである。
これらの代表的な緩衝材には、普通は短繊維を集積した
フェルトやウレタンフォ−ム等を使用している。
【0004】後者のこの種の自動車用フロアカ−ペット
において、防音性能の向上をはかろうとする場合は、遮
音性、吸音性、制振性の各項目に考慮して、総合的に防
音性能の向上がはからなければならない。また、この際
重量の著しい増加があつてはならない。従来の後者の自
動車用フロアカ−ペットの緩衝材は、この点について何
ら考慮されておらず、最適の構成のものはなかつた。
において、防音性能の向上をはかろうとする場合は、遮
音性、吸音性、制振性の各項目に考慮して、総合的に防
音性能の向上がはからなければならない。また、この際
重量の著しい増加があつてはならない。従来の後者の自
動車用フロアカ−ペットの緩衝材は、この点について何
ら考慮されておらず、最適の構成のものはなかつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、全体の重量増加を最低限におさえ自動車用フ
ロアカ−ペット全体の構成として、最適の防音性能をも
つた自動車用フロアカ−ペットを提供するにある。
を解決し、全体の重量増加を最低限におさえ自動車用フ
ロアカ−ペット全体の構成として、最適の防音性能をも
つた自動車用フロアカ−ペットを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積
層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に
緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の構成は、
密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と0.04g
/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フェルトであ
り、かつ、高密度層の低密度層に対する密度比が1.2
以上であることを特徴とする自動車用フロアカ−ペット
の構成である。
解決するために、表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積
層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に
緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の構成は、
密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と0.04g
/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フェルトであ
り、かつ、高密度層の低密度層に対する密度比が1.2
以上であることを特徴とする自動車用フロアカ−ペット
の構成である。
【0007】
【発明の作用】走行中の自動車の室内にフロア側から侵
入する騒音は、図1によりフロアパネル4のA点の振動
に起因し、フロアパネル4上に敷設した自動車用フロア
カ−ペットの緩衝材3をへて最終的には自動車用フロア
カ−ペットの表面の表皮繊維層1の表面のB点の振動に
よつて支配される。
入する騒音は、図1によりフロアパネル4のA点の振動
に起因し、フロアパネル4上に敷設した自動車用フロア
カ−ペットの緩衝材3をへて最終的には自動車用フロア
カ−ペットの表面の表皮繊維層1の表面のB点の振動に
よつて支配される。
【0008】本発明では、フェルトの密度が0.04g
/cm3 をさかいにして、高密度側と低密度側で防音効
果に顕著な差があることに着目し、これを組み合わせ積
層することにより最適の防音特性が得られる構成とし
た。すなわち、フェルトは密度が0.04g/cm3 よ
り低密度の層は、内部に空隙をもつために、振動等の外
力を受けると容易に変形を起こし、外力を吸収する。ま
たこの際構成繊維の接点で繊維どうしが相互に摩擦し
て、外力のエネルギ−を吸収、減衰させる。すなわちダ
ンピング性能が優れている。一方、フェルトの密度が
0.04g/cm3 より高密度の層は構成繊維の集積が
密になつているために、比較的面密度が大きく遮音作用
が強い。
/cm3 をさかいにして、高密度側と低密度側で防音効
果に顕著な差があることに着目し、これを組み合わせ積
層することにより最適の防音特性が得られる構成とし
た。すなわち、フェルトは密度が0.04g/cm3 よ
り低密度の層は、内部に空隙をもつために、振動等の外
力を受けると容易に変形を起こし、外力を吸収する。ま
たこの際構成繊維の接点で繊維どうしが相互に摩擦し
て、外力のエネルギ−を吸収、減衰させる。すなわちダ
ンピング性能が優れている。一方、フェルトの密度が
0.04g/cm3 より高密度の層は構成繊維の集積が
密になつているために、比較的面密度が大きく遮音作用
が強い。
【0009】したがつて、これらの密度の異なるフェル
トの層を積層すると、フロアパネル4側から侵入した振
動が自動車用フロアカ−ペット表面に到達するまでに、
異なる防音構成の層をつづけて通過するために、従来の
単一密度、単一素材の緩衝材よりも高い効率で、防音性
能が発揮される。この効果は二つの層の密度が一定値以
上異なるときは顕著になる。
トの層を積層すると、フロアパネル4側から侵入した振
動が自動車用フロアカ−ペット表面に到達するまでに、
異なる防音構成の層をつづけて通過するために、従来の
単一密度、単一素材の緩衝材よりも高い効率で、防音性
能が発揮される。この効果は二つの層の密度が一定値以
上異なるときは顕著になる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の自動車用フロ
アカ−ペットの一実施例について説明すると、図1は、
本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例を示して
いる。すなわち、表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面
に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2
の下層に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材
3の構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層
31と0.04g/cm3 未満の低密度層32の2層を
含む複層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度
層32に対する密度比が1.2以上であることを特徴と
する自動車用フロアカ−ペットである。
アカ−ペットの一実施例について説明すると、図1は、
本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例を示して
いる。すなわち、表皮繊維層1と、表皮繊維層1の裏面
に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材2と、裏打ち材2
の下層に緩衝材3とを積層一体化し、少なくとも緩衝材
3の構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層
31と0.04g/cm3 未満の低密度層32の2層を
含む複層フェルトであり、かつ、高密度層31の低密度
層32に対する密度比が1.2以上であることを特徴と
する自動車用フロアカ−ペットである。
【0011】好適な一実施例は、ナイロン繊維の表皮繊
維層1の立毛11としてタフティングによつて、ポリエ
ステル繊維の基布12に組織したタフテッドカ−ペット
(450g/m2 )の裏面に押出機によつてダイから押
し出された低密度ポリエチレン樹脂の裏打ち材2を単位
面積当たり重量350g/m2 の割合で裏打ちした。こ
の裏打ち材2の裏面に緩衝材3としてフェルト層が設け
られている。緩衝材3は上層の高密度層31と下層の低
密度層32の二層のフェルトで構成されている。
維層1の立毛11としてタフティングによつて、ポリエ
ステル繊維の基布12に組織したタフテッドカ−ペット
(450g/m2 )の裏面に押出機によつてダイから押
し出された低密度ポリエチレン樹脂の裏打ち材2を単位
面積当たり重量350g/m2 の割合で裏打ちした。こ
の裏打ち材2の裏面に緩衝材3としてフェルト層が設け
られている。緩衝材3は上層の高密度層31と下層の低
密度層32の二層のフェルトで構成されている。
【0012】緩衝材3の上層の高密度層31は密度が
0.06g/cm3 の一般に用いられている合繊フェル
トである。これに対して下層の低密度層32は密度が
0.03g/cm3 の合繊フェルトであり、従来の工法
では得られなかつたものである。すなわち、合繊フェル
トの製造工程で、繊維どうしの結合をニ−ドリングによ
り行なつていたことにより密度が0.04g/cm3 未
満になると繊維どうしの結合が不十分であり、繊維どう
しの分離がおこつて実用性のあるフェルトとならないた
めである。これはフェノ−ル樹脂をバインダ−とした綿
フェルトでも同様である。
0.06g/cm3 の一般に用いられている合繊フェル
トである。これに対して下層の低密度層32は密度が
0.03g/cm3 の合繊フェルトであり、従来の工法
では得られなかつたものである。すなわち、合繊フェル
トの製造工程で、繊維どうしの結合をニ−ドリングによ
り行なつていたことにより密度が0.04g/cm3 未
満になると繊維どうしの結合が不十分であり、繊維どう
しの分離がおこつて実用性のあるフェルトとならないた
めである。これはフェノ−ル樹脂をバインダ−とした綿
フェルトでも同様である。
【0013】このため、本発明の自動車用フロアカ−ペ
ットのこの実施例では、低融点繊維をバインダ−として
繊維塊中に混入して目的のフェルトを得た。すなわち、
10ないし20デニ−ルの一般的なポリエステル繊維
(融点245度C)塊中に低融点熱可塑性の変性ポリエ
ステル繊維(融点120度C)を5ないし50wt%均
一に混合し、この繊維塊に前記2種の繊維の融点間温度
の熱風を通すことにより、低融点の前記変性ポリエステ
ル繊維のみが溶融してこれが固化する際にバインダ−と
して作用し、繊維を結合するもので、この方法によれ
ば、密度0.01g/cm3 までのフェルトが製造可能
であり、繊維どうしの分離も殆んどおこらないものであ
る。
ットのこの実施例では、低融点繊維をバインダ−として
繊維塊中に混入して目的のフェルトを得た。すなわち、
10ないし20デニ−ルの一般的なポリエステル繊維
(融点245度C)塊中に低融点熱可塑性の変性ポリエ
ステル繊維(融点120度C)を5ないし50wt%均
一に混合し、この繊維塊に前記2種の繊維の融点間温度
の熱風を通すことにより、低融点の前記変性ポリエステ
ル繊維のみが溶融してこれが固化する際にバインダ−と
して作用し、繊維を結合するもので、この方法によれ
ば、密度0.01g/cm3 までのフェルトが製造可能
であり、繊維どうしの分離も殆んどおこらないものであ
る。
【0014】緩衝材3のフェルトの厚さは、上層の高密
度層が10mm、下層の低密度層が10mmであり総厚
20mmである。上層のフェルトの下層のフェルトに対
する密度比は2.0になる。
度層が10mm、下層の低密度層が10mmであり総厚
20mmである。上層のフェルトの下層のフェルトに対
する密度比は2.0になる。
【0015】このように構成した自動車用フロアカ−ペ
ットの防音性能をパネル加振法により0ないし500H
zの範囲の振動伝達度(dB)の測定によりおこなつ
た。これは、自動車用フロアカ−ペットを敷設した鋼板
パネルに各周波数の振動入力を与え、実際に自動車用フ
ロアカ−ペット表面にぬけてくる振動を測定し、入力値
との比較から伝達率を評価する方法であり、0ないし5
00Hzという周波数は実走行時のロ−ドノイズに相当
する。
ットの防音性能をパネル加振法により0ないし500H
zの範囲の振動伝達度(dB)の測定によりおこなつ
た。これは、自動車用フロアカ−ペットを敷設した鋼板
パネルに各周波数の振動入力を与え、実際に自動車用フ
ロアカ−ペット表面にぬけてくる振動を測定し、入力値
との比較から伝達率を評価する方法であり、0ないし5
00Hzという周波数は実走行時のロ−ドノイズに相当
する。
【0016】本発明の自動車用フロアカ−ペットの効果
を確認するために、比較例1と比較例2の自動車用フロ
アカ−ペットを用いて同時に測定して評価した。各比較
例の自動車用フロアカ−ペットは実施例と同じ表皮繊維
層と裏打ち材であり、異なる緩衝材で構成されている。
を確認するために、比較例1と比較例2の自動車用フロ
アカ−ペットを用いて同時に測定して評価した。各比較
例の自動車用フロアカ−ペットは実施例と同じ表皮繊維
層と裏打ち材であり、異なる緩衝材で構成されている。
【0017】比較例1の自動車用フロアカ−ペットの緩
衝材は、二層の合繊フェルトよりなり、上層の合繊フェ
ルトの厚さは10mmであり、また下層の合繊フェルト
の厚さは10mmであつて、上層の密度が0.09g/
cm3 であつて、下層の密度が0.06g/cm3 であ
る。比較例1の緩衝材が実施例と相違する点は、上下両
層の合繊フェルトの密度がともに0.04g/cm3 未
満のフェルトに特有のダンピング作用を期待できないこ
とにある。
衝材は、二層の合繊フェルトよりなり、上層の合繊フェ
ルトの厚さは10mmであり、また下層の合繊フェルト
の厚さは10mmであつて、上層の密度が0.09g/
cm3 であつて、下層の密度が0.06g/cm3 であ
る。比較例1の緩衝材が実施例と相違する点は、上下両
層の合繊フェルトの密度がともに0.04g/cm3 未
満のフェルトに特有のダンピング作用を期待できないこ
とにある。
【0018】比較例2の自動車用フロアカ−ペットの緩
衝材は、一層の合繊フェルトよりなり、合繊フェルトの
厚さは20mmであつて、密度が0.05g/cm3 で
ある。実施例の緩衝材と比較すると、緩衝材のト−タル
密度は近いが一層フェルトであるから、積層フェルト特
有の複合防音効果は期待できないものである。
衝材は、一層の合繊フェルトよりなり、合繊フェルトの
厚さは20mmであつて、密度が0.05g/cm3 で
ある。実施例の緩衝材と比較すると、緩衝材のト−タル
密度は近いが一層フェルトであるから、積層フェルト特
有の複合防音効果は期待できないものである。
【0019】図2に実施例、比較例1、比較例2のそれ
ぞれの測定結果が示されている。本発明の自動車用フロ
アカ−ペットは比較例1、比較例2の構成のものより優
れた防音性能を発揮するものであり、本発明の効果は明
らかである。
ぞれの測定結果が示されている。本発明の自動車用フロ
アカ−ペットは比較例1、比較例2の構成のものより優
れた防音性能を発揮するものであり、本発明の効果は明
らかである。
【0020】図4は同じく遮音性について測定した結果
を示す。遮音性の測定は、図3に示すように二つの無響
室R1 、R2 間にサンプルSの取り付け用の開口0を設
けた無響−無響型遮音測定装置によつた。すなわち、一
方の無響室R1 に入力装置W例えばスピ−カ−より入力
した音波を隔壁に設けた開口0に装着したサンプルをへ
て隣室の無響室R2 に透過させそれぞれの無響室R1 、
R2 の集音装置M1 、M2 例えばマイクにより記録し、
両者の差を比較して遮音性を評価するものである。図4
にその実験結果を示している。図4によれば遮音性につ
いても本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例は
比較例1、比較例2に比較して優れた結果を示した。
を示す。遮音性の測定は、図3に示すように二つの無響
室R1 、R2 間にサンプルSの取り付け用の開口0を設
けた無響−無響型遮音測定装置によつた。すなわち、一
方の無響室R1 に入力装置W例えばスピ−カ−より入力
した音波を隔壁に設けた開口0に装着したサンプルをへ
て隣室の無響室R2 に透過させそれぞれの無響室R1 、
R2 の集音装置M1 、M2 例えばマイクにより記録し、
両者の差を比較して遮音性を評価するものである。図4
にその実験結果を示している。図4によれば遮音性につ
いても本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例は
比較例1、比較例2に比較して優れた結果を示した。
【0021】なお、図2及び図4の測定結果は、本発明
の自動車用フロアカ−ペットの一実施例の高密度層と低
密度層の積層順序を逆にした場合も、二層以上の積層に
した場合でも同等の結果であつた。複層フェルトの積層
法として、バインダ−を用いた積層が可能である。他の
積層法では、ニ−ドリングによつて各層の繊維を絡み合
わせる方法もある。この場合層間の密度変化が不連続に
ならず、なだらかに変化していくが、効果はやはり同じ
であつた。
の自動車用フロアカ−ペットの一実施例の高密度層と低
密度層の積層順序を逆にした場合も、二層以上の積層に
した場合でも同等の結果であつた。複層フェルトの積層
法として、バインダ−を用いた積層が可能である。他の
積層法では、ニ−ドリングによつて各層の繊維を絡み合
わせる方法もある。この場合層間の密度変化が不連続に
ならず、なだらかに変化していくが、効果はやはり同じ
であつた。
【発明の効果】本発明は、表皮繊維層と、表皮繊維層の
裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材
の下層に緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の
構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と
0.04g/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フ
ェルトであり、かつ、高密度層の低密度層に対する密度
比が1.2以上であることを特徴とする自動車用フロア
カ−ペットであるからその構成が比較的に簡単であり、
しかも、全体として重量も軽いから各種の自動車に取り
付けることが簡単にできるものである。
裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材
の下層に緩衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の
構成は、密度が0.04g/cm3 以上の高密度層と
0.04g/cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フ
ェルトであり、かつ、高密度層の低密度層に対する密度
比が1.2以上であることを特徴とする自動車用フロア
カ−ペットであるからその構成が比較的に簡単であり、
しかも、全体として重量も軽いから各種の自動車に取り
付けることが簡単にできるものである。
【0022】図2に示されたように従来の比較例等に較
べ防音性能に優れ、しかも図4に示されたように同じよ
うに遮音性能も優れているから、今までにない自動車の
乗務員の運転環境が改善される自動車用フロアカ−ペッ
トを提供することができるものである。
べ防音性能に優れ、しかも図4に示されたように同じよ
うに遮音性能も優れているから、今までにない自動車の
乗務員の運転環境が改善される自動車用フロアカ−ペッ
トを提供することができるものである。
【0023】本発明の自動車用フロアカ−ペットは、各
種の自動車に用いられることは勿論であるが、他の車
両、例えば鉄道車両などに提供されてもよいことは言う
までもない。
種の自動車に用いられることは勿論であるが、他の車
両、例えば鉄道車両などに提供されてもよいことは言う
までもない。
【図1】本発明の自動車用フロアカ−ペットの一実施例
示す縦断側面図である。
示す縦断側面図である。
【図2】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との防音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と伝達関数(dB)の関係を示す説
明図である。
施例と比較例1、比較例2との防音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と伝達関数(dB)の関係を示す説
明図である。
【図3】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との遮音性の測定装置の概要
説明図である。
施例と比較例1、比較例2との遮音性の測定装置の概要
説明図である。
【図4】同じく本発明の自動車用フロアカ−ペットの実
施例と比較例1、比較例2との遮音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と遮音度(dB)の関係を示す説明
図である。
施例と比較例1、比較例2との遮音性を示す図面であ
り、周波数(Hz)と遮音度(dB)の関係を示す説明
図である。
A・・・点 B・・・点 M1 ・・・集音装置 M2 ・・・集音装置 0・・・開口 R1 ・・・無響音室 R2 ・・・無響音室 S・・・サンプル W・・・入力装置 1・・・表皮繊維層 11・・・立毛 12・・・基布 2・・・裏打ち材 3・・・緩衝材 31・・・高密度層 32・・・低密度層 4・・・フロアパネル
Claims (1)
- 【請求項1】 表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積層
された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に緩
衝材とを積層一体化し、少なくとも緩衝材の構成は、密
度が0.04g/cm3 以上の高密度層と0.04g/
cm3 未満の低密度層の2層を含む複層フェルトであ
り、かつ、高密度層の低密度層に対する密度比が1.2
以上であることを特徴とする自動車用フロアカ−ペッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5033795A JPH06247202A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 自動車用フロアカ−ペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5033795A JPH06247202A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 自動車用フロアカ−ペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247202A true JPH06247202A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12396411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5033795A Pending JPH06247202A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 自動車用フロアカ−ペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247202A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341749A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Nissan Motor Co Ltd | フロアカーペット |
US9564118B2 (en) | 2013-02-27 | 2017-02-07 | Kobe Steel, Ltd. | Sound insulating structure |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5033795A patent/JPH06247202A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341749A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Nissan Motor Co Ltd | フロアカーペット |
US9564118B2 (en) | 2013-02-27 | 2017-02-07 | Kobe Steel, Ltd. | Sound insulating structure |
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