JP2524166B2 - 薄膜状防音材 - Google Patents
薄膜状防音材Info
- Publication number
- JP2524166B2 JP2524166B2 JP62188974A JP18897487A JP2524166B2 JP 2524166 B2 JP2524166 B2 JP 2524166B2 JP 62188974 A JP62188974 A JP 62188974A JP 18897487 A JP18897487 A JP 18897487A JP 2524166 B2 JP2524166 B2 JP 2524166B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- foam material
- net
- thin film
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、優れた防音性能を維持しつつ、重量を大幅
に軽減し、かつ剛性をも向上せしめた薄膜状防音材に関
する。
に軽減し、かつ剛性をも向上せしめた薄膜状防音材に関
する。
(2)従来の技術、問題点 従来より自動車のエンジンルーム内で発生する騒音に
起因して、車外騒音はもとより、かかる騒音は車質内側
にも侵入し快適な走行が阻害されている。車室内側への
騒音を防止するべく、例えばエンジンルームと車室内を
区切るダッシュパネルに種々の防音対策が施されてい
る。また一方車外騒音となさないために、ボンネットの
裏面やエンジンのサイドや下部に、表皮と多孔質材とを
一体化した防音材を適用することにより対策することが
行なわれ、更に車室内もフロアー部には瀝青系制振材等
の遮音材を適用し、天井部はフェルト等の吸音材を適用
している。かかる手段は防音性能を認めることができ、
騒音対策に有効ではあるが、防音材そのものの重量のよ
り一層の軽量化及び高性能化が望まれているのが現状で
ある。
起因して、車外騒音はもとより、かかる騒音は車質内側
にも侵入し快適な走行が阻害されている。車室内側への
騒音を防止するべく、例えばエンジンルームと車室内を
区切るダッシュパネルに種々の防音対策が施されてい
る。また一方車外騒音となさないために、ボンネットの
裏面やエンジンのサイドや下部に、表皮と多孔質材とを
一体化した防音材を適用することにより対策することが
行なわれ、更に車室内もフロアー部には瀝青系制振材等
の遮音材を適用し、天井部はフェルト等の吸音材を適用
している。かかる手段は防音性能を認めることができ、
騒音対策に有効ではあるが、防音材そのものの重量のよ
り一層の軽量化及び高性能化が望まれているのが現状で
ある。
(3)問題点を解決するための手段 そこで、本発明者らは防音性能を向上せしめ、軽量か
つ剛性を有する吸音材を開発するべく鋭意研究の結果、
特定厚みのネットの孔部分内に特定厚みのフォーム材若
しくはフィルムを嵌入することにより、上記従来からの
欠点を防止し、更に吸音性能は、フォーム材若しくはフ
ィルム中に騒音を一旦侵入の後、減衰させることは勿論
のこと、提案の構成に基づくメカニズムにより、即ちフ
ォーム材若しくはフィルムを樹脂ネット等により区画、
細分化することにより、各々区画された面の膜振動によ
り音エネルギーを吸収し、吸音性能を発揮することを知
見し、本発明に至ったものである。
つ剛性を有する吸音材を開発するべく鋭意研究の結果、
特定厚みのネットの孔部分内に特定厚みのフォーム材若
しくはフィルムを嵌入することにより、上記従来からの
欠点を防止し、更に吸音性能は、フォーム材若しくはフ
ィルム中に騒音を一旦侵入の後、減衰させることは勿論
のこと、提案の構成に基づくメカニズムにより、即ちフ
ォーム材若しくはフィルムを樹脂ネット等により区画、
細分化することにより、各々区画された面の膜振動によ
り音エネルギーを吸収し、吸音性能を発揮することを知
見し、本発明に至ったものである。
(4)構成 フォーム材若しくはフィルムとは、ポリウレタン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート等のフォーム材若しくはフィルムが使用でき
る。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート等のフォーム材若しくはフィルムが使用でき
る。
他方、ネットとは、網目材料として、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等からなる樹脂製ネッ
ト、金網及び紙製等が使用できる。かかるネットは、フ
ォーム材若しくはフィルムの中心部に、または少なくと
も片面に貼着する必要があり、施用部位の形状、要求さ
れる吸音性能等により勘案すれば良い。
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等からなる樹脂製ネッ
ト、金網及び紙製等が使用できる。かかるネットは、フ
ォーム材若しくはフィルムの中心部に、または少なくと
も片面に貼着する必要があり、施用部位の形状、要求さ
れる吸音性能等により勘案すれば良い。
フォーム材若しくはフィルムとネットとの一体化の方
法としては、多孔質材面を区画する材料の片面にスプレ
ー、ハケ、ディップ等により接着剤を塗布し押圧する方
法、ホットメルト状の接着剤を介し又は介さずしてフォ
ーム材若しくはフィルムの面を区画する材料をフォーム
材若しくはフィルム上に積層後、加熱融着一体化する方
法、成形時に押圧一体化する方法等が例示できる。フォ
ーム材の場合、金型内に予め下金型表面形状となしたネ
ットを載置し、その上からフォーム材成分の原液を注
入、発泡せしめる方法も例示できる。ネットの孔部分内
にフォーム材若しくはフィルムを嵌入せしめることが可
能であれば、特に制限されることはない。
法としては、多孔質材面を区画する材料の片面にスプレ
ー、ハケ、ディップ等により接着剤を塗布し押圧する方
法、ホットメルト状の接着剤を介し又は介さずしてフォ
ーム材若しくはフィルムの面を区画する材料をフォーム
材若しくはフィルム上に積層後、加熱融着一体化する方
法、成形時に押圧一体化する方法等が例示できる。フォ
ーム材の場合、金型内に予め下金型表面形状となしたネ
ットを載置し、その上からフォーム材成分の原液を注
入、発泡せしめる方法も例示できる。ネットの孔部分内
にフォーム材若しくはフィルムを嵌入せしめることが可
能であれば、特に制限されることはない。
更に必要に応じて表皮を一体化してもよく、フォーム
材若しくはフィルムの面に、もしくはネット上に、装飾
的な目的で、また、フォーム材若しくはフィルムの膜振
動を効率良くするために用い得る。表皮の材質はフォー
ム材若しくはフィルムと同様の選択が可能である。
材若しくはフィルムの面に、もしくはネット上に、装飾
的な目的で、また、フォーム材若しくはフィルムの膜振
動を効率良くするために用い得る。表皮の材質はフォー
ム材若しくはフィルムと同様の選択が可能である。
本発明になる薄膜状防音材は、自動車への適用に際し
て特に制限なく、例えば、ボンネットの裏面に、エンジ
ンアンダーカバーとして、ダッシュ部防音材、天井用の
多孔質材、防音材として、更にはフロアー材としての適
用が可能である。
て特に制限なく、例えば、ボンネットの裏面に、エンジ
ンアンダーカバーとして、ダッシュ部防音材、天井用の
多孔質材、防音材として、更にはフロアー材としての適
用が可能である。
(5)作用 本発明になる薄膜状防音材は、ネットの孔部分内にフ
ォーム材若しくはフィルムを嵌入することにより、軽量
材料による吸音性能を顕現し得たものであり、フォーム
材若しくはフィルムの膜振動が吸音効果を発揮する点に
着目し、従来のごとくフォーム材中に騒音を一旦侵入の
後、減衰させるとともに、併せてフォーム材若しくはフ
ィルムの表面を区画することによって、区画された各々
の面は区画しない面と比較すると共振周波数が高い方へ
シフトするため、膜振動により音エネルギーが熱エネル
ギーに転換されて吸音効果を顕現する際に、高い周波数
の音をより効率的に吸音する事により、全体として優れ
た吸音性能を求めたものである。
ォーム材若しくはフィルムを嵌入することにより、軽量
材料による吸音性能を顕現し得たものであり、フォーム
材若しくはフィルムの膜振動が吸音効果を発揮する点に
着目し、従来のごとくフォーム材中に騒音を一旦侵入の
後、減衰させるとともに、併せてフォーム材若しくはフ
ィルムの表面を区画することによって、区画された各々
の面は区画しない面と比較すると共振周波数が高い方へ
シフトするため、膜振動により音エネルギーが熱エネル
ギーに転換されて吸音効果を顕現する際に、高い周波数
の音をより効率的に吸音する事により、全体として優れ
た吸音性能を求めたものである。
(6)実施例 以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供す
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
実施例1 まずフォーム材を形成するために、射出成形型中にポ
リオール成分としてポリエーテルポリオール100重量
部、架橋剤としてエチレングリコール15重量部、触媒と
してトリエチレンジアミン2重量部、金属触媒としてジ
ブチルスズジラウレート0.5重量部及びイソシアネート
成分として変性MDI80重量部を成形型に射出成型した。
リオール成分としてポリエーテルポリオール100重量
部、架橋剤としてエチレングリコール15重量部、触媒と
してトリエチレンジアミン2重量部、金属触媒としてジ
ブチルスズジラウレート0.5重量部及びイソシアネート
成分として変性MDI80重量部を成形型に射出成型した。
得られたフォーム材をポリプロピレン製ネットに嵌入
せしめた。
せしめた。
実施例2 フィルム材として、ポリエチレンフィルムを金網に嵌
入せしめた。
入せしめた。
比較例 嵩高性不織布上に薄葉状不織布を載置し、加熱加圧成
形により、防音材を得た。
形により、防音材を得た。
(7)試験方法 音響効果 実施例及び比較例で得た防音材の吸音率を残響室法に
より測定した。
より測定した。
重量 実施例及び比較例で得た防音材を10枚用意し、面密度
(kg/m2)を台ばかりにより測定し、測定結果は10枚の
平均値として表示する。
(kg/m2)を台ばかりにより測定し、測定結果は10枚の
平均値として表示する。
(8)試験結果 音響効果 実施例1 実施例2 比較例 250Hz 15% 15% 10% 500Hz 55% 40% 30% 1000Hz 100% 100% 60% 重量(kg/m2) 実施例1 実施例2 比較例 0.8 0.8 1.0 このように本発明になる薄膜状防音材は、防音効果の
向上とともに、著しい重量軽減をも実現し得たものであ
る。
向上とともに、著しい重量軽減をも実現し得たものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】厚みが2〜5mmのネットと該ネットと同程
度の厚みを有する薄膜状のフォーム材若しくはフィルム
を一体化することによりネットの孔部分内にフォーム材
若しくはフィルムを嵌入してなることを特徴とする薄膜
状防音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62188974A JP2524166B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 薄膜状防音材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62188974A JP2524166B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 薄膜状防音材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6435494A JPS6435494A (en) | 1989-02-06 |
JP2524166B2 true JP2524166B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=16233184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62188974A Expired - Fee Related JP2524166B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 薄膜状防音材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524166B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4733277U (ja) * | 1971-05-07 | 1972-12-14 |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62188974A patent/JP2524166B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6435494A (en) | 1989-02-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |