JPH04136941U - 自動車用フロアカーペツト - Google Patents

自動車用フロアカーペツト

Info

Publication number
JPH04136941U
JPH04136941U JP5321591U JP5321591U JPH04136941U JP H04136941 U JPH04136941 U JP H04136941U JP 5321591 U JP5321591 U JP 5321591U JP 5321591 U JP5321591 U JP 5321591U JP H04136941 U JPH04136941 U JP H04136941U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
floor carpet
apparent density
floor
cushioning material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5321591U
Other languages
English (en)
Inventor
英夫 杉村
Original Assignee
株式会社林技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社林技術研究所 filed Critical 株式会社林技術研究所
Priority to JP5321591U priority Critical patent/JPH04136941U/ja
Publication of JPH04136941U publication Critical patent/JPH04136941U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のフロアパネル上に敷設するフロアカ
ーペットのおいて、制振性、遮音性、吸音性にすぐれた
構成を提供する。 【構成】 カーペットの裏面に緩衝材を固着し、該緩衝
材の構成が、無機質微小粒子を重量で、5〜50%含
む見かけ密度が0.10〜0.25g/cm3 のポリウ
レタンフォームよりなる上層と見かけ密度が0.05
〜0.10g/cm3 の下層の2層を積層してなること
による。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のフロアパネル上に敷設するフロアカーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のフロアパネル上には、フロアカーペットを敷設している。
【0003】 この種のフロアカーペットを敷設する目的は装飾、防音、防錆、触感の向上、 人体保護等にあり、一般的な構成は、タフティング、ニードリングなどにより立 毛を組織した基布と、該基布の裏面に積層され立毛を係止しフロアカーペットに 成形性を付与するポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主体とした裏打材と、該裏打 材の裏面に部分的または全面にわたって固着される柔軟な緩衝材よりなるもので ある。
【0004】 この種の緩衝材として近年最もよく用いられているのは、弾性のある軟質また は半硬質のウレタン樹脂発泡体、いわゆるウレタンモールドフォームである。
【0005】 ウレタンモールドフォームは適度の弾性と柔軟性があり、フロアカーペットと フロアパネルの間の空間を充填するものであり、注入発泡によって所要の形状で カーペットに一体的に成形でき、発泡体であるために吸音性にすぐれ、低密度で 重量がかさまないものであり、緩衝材として適したものである。
【0006】 ところで、近年、自動車用のフロアカーペットには(ロードノイズ等の)車外 騒音が車室内に侵入することを防ぐ遮音性の要求がたかまっている。
【0007】 遮音特性を向上させるための方法として、カーペットの特に緩衝材の重量)を 大きくする方法が好適である。
【0008】 緩衝材の重量を大きくする方法としては、緩衝材を構成するウレタンフォーム の密度を上げる方法や、ウレタンフォーム中にフィラーを入れる方法がある。
【0009】 しかしながら、このようにウレタンフォームの密度を高くしたり、ウレタンフ ォーム中にフィラーを混入すると吸音性は逆に低下し、またフォームの柔軟性が 失われて、緩衝材が細かな凹凸がある自動車のフロアパネルに十分にフィットし なくなるという問題点がある。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、吸音性 遮音性、制振性がともにすぐれた自動車用フロアカーペットおよび緩衝材を提供 するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための本考案の手段は、フロアカーペットの裏面に固着する緩 衝材の構成を、上下2層とし、上層は無機質微小粒子を重量で5〜50%含む見 かけ密度が0.10〜0.25g/cm3 のポリウレタンフォームよりなり、下 層は、見かけ密度が0.05〜0.10g/cm3 のポリウレタンフォームより なる構成とすることにより、このとき、前記無機質微小粒子を少なくともその8 0%以上が長辺が1mm以下の大きさであるものとすることは、粒子間の摩擦減 衰効果を生み出し、制振効果が促進され好ましい。
【0012】
【作用】
本考案の自動車用フロアカーペットの緩衝材は、上層が無機質微小粒子を含み 密度が高く比較的に剛性があり、制振性、遮音性に優れる層であって制振、遮音 特性にすぐれ、下層が低密度で吸音性にすぐれ柔軟なウレタンフォームでありる ことから、自動車のフロアパネル上に好適に敷設でき、制振、遮音、吸音性能が そろってすぐれるものとなる。
【0013】
【実施例】
以下に図面を参照して、この考案の好適な実施例を説明する。
【0014】 本発明の自動車用フロアカーペットは、図1に示されるように、車室側に立毛 1を組織した基布2と、熱可塑性樹脂を主体とした裏打材3と、緩衝材4をこの 順に積層して構成されるものであり、所要の成形を受けて、フロアパネル上に敷 設されるものである。
【0015】 基布2はポリエステル、ポリプロピレンなどの立毛繊維素材1を、タフティン グ、ニードリングなどによって組織することにより、表面に立毛を組織した基布 である。
【0016】 裏打材3は、基布の裏面に積層され、基布に組織された立毛を係止するととも に、該フロアカーペットに賦形性を付与するものであり、ポリエチレン、ポリプ ロピレンといった熱可塑性樹脂や、これに充てん材を混入したものなどである。
【0017】 緩衝材4は、上下2層により構成され、弾性のある軟質または半硬質のウレタ ン樹脂発泡体、いわゆるウレタンモールドフォームを主体として構成される。
【0018】 緩衝材4の上層4aは、タルク、マイカ、硫酸バリウムといった無機質の微小 フィラーを重量で5〜50%含み、見かけ密度が0.10〜0.25g/cm3 である。
【0019】 緩衝材4の下層4b は、前記のようなフィラーを含まない通常のウレタンモー ルドフォーム、ないしはスラブウレタンフォームであり、見かけ密度が0.05 〜0.10g/cm3 である。
【0020】 本考案のフロアカーペットおよび緩衝材の製造は以下の方法によることが好ま しい。
【0021】 あらかじめ、所要の形状に賦形されたバッキング材を積層したカーペット基布 を、ウレタン樹脂注入型に配して型締めし、該カーペットの裏面所要箇所にウレ タンを注入して、緩衝材をフロアカーペットと一体に形成する。
【0022】 この時ウレタンの注入成形は、まずタルク等の微小粒子を浮遊させたポリオー ル液を用い、高密度の緩衝材上層を形成する。
【0023】 次に、別の注入成形等によって得た低密度の下層を接着等の手法によって積層 して一体化する。
【0024】 以下に本考案の実施例になる緩衝材の性能について、その評価結果を示す。
【0025】 実施例1は、単位面積あたり重量520g/m2 のナイロンを立毛として組織 したタフテッドカーペット基布に低密度ポリエチレンの裏打材を400g/m2 の割合で裏打ちした50cm平方のカーペットに対して、裏面に上層はタルク粒 子を30wt%含み、見かけ密度が0.14g/cm3 、25%圧縮荷重が0. 25kg/cm2 となるようにウレタンフォームを注入発泡により厚さ60mm でカーペットに一体的に形成し、下層は密度が0.07g/cm3 、25%圧縮 荷重が0.15kg/cm2 の別成形した厚さ30mmのモールドフォームを薄 い接着テープで上層の裏面に接着して形成した。
【0026】 実施例2は、実施例1と同じ構成のタフテッドカーペットの裏面に、上層はマ イカ粒子を20wt%含み、見かけ密度が0.12g/cm3 、25%圧縮荷重 が0.22kg/cm2 となるようにウレタンフォームを注入発泡により厚さ6 0mmでカーペットに一体的に形成し、下層は密度が0.06g/cm3 のスラ ブウレタンフォームを厚さ30mmで薄い接着テープで上層の裏面に接着して形 成した。
【0027】 比較例は、従来の構成になるフロアカーペット構成を示し、実施例1および2 と同じ構成のタフテッドカーペットの裏面に、一層のウレタンフォームを注入発 泡により、見かけ密度が0.09g/cm3 、25%圧縮荷重が0.22kg/ cm2 となるようにウレタンフォームを注入発泡により厚さ90mmでカーペッ トに一体的に形成した。
【0028】 図2〜図4は、それぞれ上記実施例および比較例についての制振性、遮音性、 吸音性の評価結果を示す。
【0029】 まず、図2は制振性の評価方法は、規定の大きさおよび重量の鉄板に対して、 電磁加振器により、ある一定周波数の入力を加えて、この出力をマイクロフォン によりdb量として抽出するものであり、鉄板上に作成した各カーペット試料を 置いた際の出力を、鉄板上に何も置かない状態での出力量で規格化して表示し、 図では値が大きいほど制振特性が優れているといえる。
【0030】 図2より、実施例1および2は、いずれも比較例よりも優れた値を示した。
【0031】 図3は遮音性の評価結果を示し、評価は無響室対無響室方式の出力差検出によ っておこなった。
【0032】 図3より、実施例1および2は、いずれも比較例よりも優れた遮音性を示して おり、特に低周波数側で、この傾向が顕著である。
【0033】 図4は吸音性の評価結果を示し、評価方法はJISA1405に記載の垂直入 射法に準じた。
【0034】 図4より、実施例1および2は、いずれも比較例と同等か、それ以上の吸音性 能を示した。
【0035】
【考案の効果】
以上のように本考案のフロアカーペットは従来に比して、制振性、遮音性、吸 音性の各性能が優れていて、しかもフロアパネルの微小な凹凸を吸収して、間隙 を生ずることなく好適に敷設することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のフロアカーペット断面図
【図2】 本考案のフロアカーペット制振性評価結果
【図3】 本考案のフロアカーペット遮音性評価結果
【図4】 本考案のフロアカーペット吸音性評価結果
【符号の説明】
1 立毛 2 基布 3 裏打材 4 緩衝材 4a 上層 4b 下層 10 フロアカーペット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に立毛を組織したカーペット基布の
    裏面に、熱可塑性樹脂を主体とした裏打材を積層した構
    成の自動車のフロアパネル上に敷設される自動車用フロ
    アカーペットにおいて、該カーペットの裏面に緩衝材を
    固着し、該緩衝材の構成が、無機質微小粒子を重量で
    5〜50%含む見かけ密度が0.10〜0.25g/c
    3 のポリウレタンフォームよりなる上層と、見かけ
    密度が0.05〜0.10g/cm3 のポリウレタンフ
    ォームよりなる下層の2層を積層してなるものであるこ
    とを特徴とする自動車用フロアカーペット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用フロアカーペ
    ットにおいて、緩衝材上層に含まれる無機質微小粒子
    の、少なくとも構成粒子の80%以上が長辺が1mm以
    下の大きさであることを特徴とする自動車用フロアカー
    ペット
JP5321591U 1991-06-13 1991-06-13 自動車用フロアカーペツト Pending JPH04136941U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5321591U JPH04136941U (ja) 1991-06-13 1991-06-13 自動車用フロアカーペツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5321591U JPH04136941U (ja) 1991-06-13 1991-06-13 自動車用フロアカーペツト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04136941U true JPH04136941U (ja) 1992-12-21

Family

ID=31929162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5321591U Pending JPH04136941U (ja) 1991-06-13 1991-06-13 自動車用フロアカーペツト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04136941U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7201253B2 (en) Soundproofing assembly and a part comprising a wall which if covered with said assembly
US6983822B2 (en) Sound absorptive protective mat
KR101624254B1 (ko) 자동차 소음 감쇠 트림 부품
US4579764A (en) Molded carpet assembly with sound deadening foam backing
JP2821899B2 (ja) 遮音構造体及びその製造方法
JPS6163784A (ja) 成形フオ−ム裏打ちじゆたん集成体及びその製造方法
US20070254130A1 (en) Laminates with sound absorbing porperties
US20060159883A1 (en) Light multilayer sound-absorbing component, in particular for motor vehicles
JP2010521245A (ja) 低質量の音響的に強化された床カーペット機構
CA2788430A1 (en) Automotive trim part for sound insulation and absorption
US20060135015A1 (en) Method for making flexible automobile interior material and sheet for the construction and its product made therefrom
JP2003208183A (ja) フロア敷設材、ピースマット、およびこれらの配設構造
KR20030008138A (ko) 자동차용 흡음타입 방음재
JPS62125158A (ja) 化粧床材
JP3399279B2 (ja) 車両用防音材
JPH04136941U (ja) 自動車用フロアカーペツト
JP3378489B2 (ja) カーペット基材
JP3188598B2 (ja) 遮音構造体及びその製造方法
KR100989171B1 (ko) 차량용 방진방음재
JPH0442111Y2 (ja)
JP2000202933A (ja) 遮音材
KR100202744B1 (ko) 흡차음재시트
JPH08104164A (ja) 遮音構造体
JP2872732B2 (ja) 木質防音床材および防音用下地材
JPH06247202A (ja) 自動車用フロアカ−ペット