JP3320529B2 - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JP3320529B2
JP3320529B2 JP31089893A JP31089893A JP3320529B2 JP 3320529 B2 JP3320529 B2 JP 3320529B2 JP 31089893 A JP31089893 A JP 31089893A JP 31089893 A JP31089893 A JP 31089893A JP 3320529 B2 JP3320529 B2 JP 3320529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字後のカール防止を
図ったインクジェット記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、静粛性が高
く、低価格のフルカラー印刷が可能であるなどの利点が
あるため、急速に普及しつつある。
【0003】このインクジェット記録シートは、主とし
て紙などの支持体にインク受容層を設けた構成である。
しかるに、印刷時においてインクおよびインク溶媒が受
容層に浸透した後、印刷後において主にインク溶媒が蒸
発すると、シート全体がカールを生じる。
【0004】このカール防止のために、(1)支持体と
して紙を用いる場合には、サイズ度、吸水度を下げるこ
とにより、インク溶媒を紙の裏面側まで浸透させるよう
にすることにより、インク溶媒が蒸発するとき、その蒸
発速度を表裏で均一化する方法、(2)支持体の裏面に
カール防止層を形成する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(1)の
方法では、インク溶媒を裏面側まで速やかに浸透させる
ことは実質的に困難であり、(2)の方法では、伸縮の
発生する原因が、インク受容面側であるためにカール防
止効果が殆どない。
【0006】したがって、本発明の課題は、特に水性イ
ンクを用いるインクジェット方式のプリンターにおい
て、カールを確実に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の要旨は、次の通りである。
【0008】<請求項1項記載の発明>支持体の表面に
インク受容層を設けたインクジェット記録シートにおい
て、下記(A)式または(B)式で示される化合物
が、、次記(1)〜(3)の形態で設けられていること
を特徴とするインクジェット記録シート。 (1)前記インク受容層中に含有されている (2)前記インク受容層とは異なる塗工層として形成さ
れている (3)支持体に含浸されている
【化5】
【化6】
【0009】<請求項2項記載の発明>支持体の表面に
インク受容層を設けたインクジェット記録シートにおい
て、下記(A)式または(B)式で示される化合物が、
次記(1)〜(3)の形態で設けられていることを特徴
とするインクジェット記録シート。 (1)前記インク受容層中に含有されている (2)前記インク受容層とは異なる塗工層として形成さ
れている (3)支持体に含浸されている
【化7】
【化8】 さらに、ポリエチレングリコール、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチ
レンイミン、エポキシ化ポリアミド樹脂、およびポリア
クリルアミド樹脂の少なくとも一種を含み、前記化合物
が、前記インク受容層中に含有されている、または支持
体に含浸されていることを特徴とするインクジェット記
録シート。
【0010】
【作用】本発明におけるインクジェット記録シートの基
本的構成は、図1に示すように、支持体1の表面にイン
ク受容層2を設けたものである。
【0011】本発明においては、好ましくは、支持体
(特に紙)1の表面に、本発明に係るカール防止剤を含
有する塗工液を塗工して得られるカール防止層3を介し
て、インク受容層2を形成する。
【0012】インク受容層2は、図2に示すように、最
表面側の第1受容層2Aと支持体側の第2受容層2Bと
に分離して形成することができる。
【0013】本発明に係るカール防止剤は、支持体1と
インク受容層2または第2受容層2Bとの間に塗工層と
して形成するほか、インク受容層2または第2受容層2
B中に含有させることもできる。二層の受容層を形成す
る場合、第1受容層2Aのみに含有させることは、イン
ク溶媒の浸透に伴う支持体側へ移行する量が少ないの
で、あまり好ましいものではない。しかし、第2受容層
2Bと共に第1受容層2Aにカール防止剤を含有させる
ことは有効である。
【0014】また、支持体1の全体または図3に示すよ
うに、支持体1の表面部分(仮想線で区切った部分)の
みにカール防止剤を含有させることもできる。
【0015】本発明に係るカール防止剤としては、前記
(A)式または(B)式で示される環状尿素化合物、お
よび/またはポリエチレングリコール、尿素−ホルムア
ルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
エチレンイミン、エポキシ化ポリアミド樹脂、ポリアク
リルアミド樹脂群、の少なくとも一種が用いられる。こ
れらの化合物は単独で用いるほか、併用してもよい。
【0016】さらに、一般式(A)および/または
(B)で示される化合物と、(a)エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体、(b)エチレン酢酸ビニル−塩化ビニル
系共重合体、(c)エチレン−塩化ビニル系共重合体、
(d)エチレン−酢酸ビニル−アクリレート系共重合
体、(e)スチレン−ブタジエン系共重合体、(f)
(メタ)アクリルアミド系共重合体からなる群より選ば
れた一種もしくは二種以上を併用することにより本発明
の効果を一層発揮でき、さらに紙力も向上する。
【0017】本発明において一般式(A)で示される化
合物としては、4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリ
ジノン、4,5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノン、
4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−イミダゾリジノ
ン、N,N’−ジメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−
イミダゾリジノン、N,N’−ジメチル−4,5−ジメ
トキシ−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
【0018】他方、一般式(B)で示される化合物とし
ては、N−メチロール−N’−メトキシメチル−4,5
−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、N,N’−メ
トキシメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリ
ジノン、N−メチロール−N’メトキシメチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メトキシ−2−イミダゾリジノン、N,
N’−ジメトキシメチル−4−ヒドロキシ−5−メトキ
シ−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
【0019】本発明において一般式(A)または(B)
の化合物と併用される(a)エチレン−酢酸ビニル系共
重合体とは、エチレンと酢酸ビニルからなる又はこれら
を主体とする共重合体であり、(b)エチレン−酢酸ビ
ニル−アクリレート系共重合体とは、エチレンと酢酸ビ
ニルと塩化ビニルからなるまたはこれらを主体とする共
重合体であり、(c)エチレン−酢酸ビニル−アクリレ
ート系共重合体とは、エチレンと酢酸ビニルとアクリル
酸エステルからなるまたはこれらを主体とする共重合体
であり、(d)(メタ)アクリルアミド系共重合体と
は、アクリルアミド又はメタアクリルアミドの単独重合
体又これらと他のビニルモノマーとの共重合体である。
【0020】以上の単独重合体又は共重合体(併用例)
は、公知の重合方法によって得られるものである。これ
ら併用例の使用量は一般式(A)で示された化合物に対
して固形分で10重量%ないし500重量%好ましくは
20重量%ないし400重量%である。
【0021】本発明の特定の環状尿素化合物および前述
の(a)〜(d)で示される共重合体を紙に含有させる
方法は含浸もしくは塗工によって行われ、加熱処理によ
りカール防止効果を発現する。含浸もしくは塗工される
量は通常紙に対して1重量%ないし20重量%、好まし
くは2重量%ないし10重量%である。本発明のカール
防止効果は触媒を併用することによってさらに向上す
る。
【0022】この代表的な触媒としては、酸(例えば塩
酸、硫酸、ホウ弗化水素酸、酢酸、グリコール酸、マレ
イン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸など)、金
属塩(例えば塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、ホ
ウフッ化マグネシウム、ホウフッ化亜鉛、塩化亜鉛、硝
酸亜鉛、重硫酸ナトリウム)、塩化アンモニウム、有機
アミンもしくはアルカノールアミンなどの塩酸塩などが
挙げられ、これらは単独もしくは併用して使用される。
また触媒の量は加工液重量に対して通常0.01重量%
ないし10重量%、好ましくは0.05重量%ないし5
重量%である。また必要に応じて澱粉、ポリビニルアル
コール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどのバインダー類、一般の表面サイズ
剤、撥水剤、増粘剤、難燃剤などを併用してもよい。
【0023】加熱処理条件は使用する触媒の種類により
異なるが、通常温度は80〜200℃、好ましくは10
0〜150℃である。又加熱時間は通常20秒〜20
分、好ましくは、80秒〜10分である。
【0024】本発明における支持体としては、公知の
紙、合成紙、プラスチックフィルムなど全て使用できる
が、本発明の効果が顕著に現れるのは紙である。
【0025】インク受容層としては、樹脂と充填剤とか
ら構成され、少なくとも一方が親水性とされる。親水性
の樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルヒ
ドリン、ヒドロキシエチルセルロース、アクリルアミド
などを挙げることができ、充填剤が疎水性の場合には、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などを
用いることができる。
【0026】充填剤としては、シリカ、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、クレー、タルク、硫酸カルシウム、合
成ゼオライト、酸化亜鉛などの無機充填剤の他、尿素系
樹脂、ポリスチレン系樹脂などの有機充填剤、などの白
色または無色透明のものを用いることができる。
【0027】受容層を形成する場合には、前記の樹脂と
充填剤とを、適当な溶剤に溶解または分散させた塗工液
を、ロールコーティング、ロッドバーコーティング、ス
プレーコーティング、エアーナイフコーティング、ブレ
ードコーティングなどの公知の塗工方法によって形成で
きる。また、支持体に含浸する場合には、本発明に係る
カール防止剤をサイズプレスなどにより含浸させること
ができる。
【0028】
【実施例】以下本発明の効果を実施例により明らかにす
る。 (比較例1) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP−78A: 水澤化学社製)100部、ポ
リビニルアルコール固型分濃度10%(R-1130: クラレ
社製500部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%
(スミレーズレジン1001: 住友化学工業社製)80部を
配合した塗工液(固型分濃度15%)をエアーナイフコ
ーターで塗工量10g/m2となるようにインク受容層を塗
工して、スーパーカレンダー仕上げをして比較例1のイ
ンクジェット記録用紙を作成した。
【0029】(比較例2) 比較例1の塗工紙の裏面に、表面と同じ塗工液をブレー
ドコーターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層
を塗工し、スーパーカレンダー仕上げをして比較例2の
インクジェット記録用紙を作製した。
【0030】(比較例3) 比較例1の塗工紙の裏面に、ポリビニルアルコール固型
分濃度5%(PVA110:クラレ社製) をロールコーターで
塗工量3g/m2となるようにバックコート層を塗工し、ス
ーパーカレンダー仕上げをして比較例3のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0031】(比較例4) 比較例1の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NUCL
AY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアルコ
ール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200部
を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコー
ターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工
し、スーパーカレンダー仕上げをして比較例4のインク
ジェット記録用紙を作製した。
【0032】(比較例5) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)
500部を配合した塗工液(固型分濃度17%)をブレ
ードコーターで塗工量8g/m2となるようにアンダーコー
ト層を塗工し、さらにその上に比較例1と同じ塗工液を
エアーナイフコーターで塗工量6g/m2となるようにイン
ク受容層を塗工して、スーパーカレンダー仕上げをして
比較例5のインクジェット記録用紙を作製した。
【0033】(比較例6) 比較例5の塗工紙の裏面にデラミネートクレー(NUCLA
Y: エンゲルハード社製)100部ポリビニルアルコー
ル固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200部を
配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコータ
ーで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工
し、スーパーカレンダー仕上げをして比較例6のインク
ジェット記録用紙を作製した。
【0034】(実施例1) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(R-1130 クラレ社製)5
00部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%(スミ
レーズレジン1001: 住友化学工業社製)80部、特許請
求項に記した(A)式または(B)式で示される化合物
(固型分濃度40%)100部、硬化触媒として塩化ア
ンモニウムを10部配合した塗工液(固型分濃度15
%)をエアーナイフコーターで塗工量10g/m2となるよ
うにインク受容層を塗工して、スーパーカレンダー仕上
げをして実施例1のインクジェット記録用紙を作製し
た。
【0035】(実施例2) 実施例1の塗工紙の裏面に、ポリビニルアルコール固型
分濃度5%(PVA110:クラレ社製) をロールコーターで
塗工量3g/m2となるようにバックコート層を塗工し、ス
ーパーカレンダー仕上げをして実施例2のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0036】(実施例3) 実施例1の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NUCL
AY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアルコ
ール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200部
を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコー
ターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工
し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例3のインク
ジェット記録用紙を作製した。
【0037】(実施例4) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)
500部を配合した塗工液(固型分濃度17%)をブレ
ードコーターで塗工量8g/m2となるようにアンダーコー
ト層を塗工し、さらにその上に実施例1と同じ塗工液を
エアーナイフコーターで塗工量6g/m2となるようにイン
ク受容層を塗工して、スーパーカレンダー仕上げをして
実施例4のインクジェット記録用紙を作製した。
【0038】(実施例5) 実施例4の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NUCL
AY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアルコ
ール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200部
を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコー
ターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工
し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例5のインク
ジェット記録用紙を作製した。
【0039】(実施例6) 実施例1の塗工紙の裏面に、水性ウレタン樹脂固型分濃
度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社製) を
配合した塗工液をロールコーターで塗工量3g/m2となる
ようにバックコート層を塗工し、スーパーカレンダー仕
上げをして実施例6のインクジェット記録用紙を作製し
た。
【0040】(実施例7) 実施例1の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルライ
トKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固型
分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製) 200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例7のインクジェット
記録用紙を作製した。
【0041】(実施例8) 実施例4の塗工紙の裏面に、水性ウレタン樹脂固型分濃
度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社製) を
配合した塗工液をロールコーターで塗工量3g/m2となる
ようにバックコート層を塗工し、スーパーカレンダー仕
上げをして実施例8のインクジェット記録用紙を作製し
た。
【0042】(実施例9) 実施例4の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルライ
トKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固型
分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製) 200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例9のインクジェット
記録用紙を作製した。
【0043】(実施例10) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(R-1130: クラレ社製)
500部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業社製80部、ポリエ
チレングリコール(東邦化学:PEG200)60部、配合
した塗工液(固型分濃度15%)をエアーナイフコータ
ーで塗工量10g/m2となるようにインク受容層を塗工し
て、スーパーカレンダー仕上げをして実施例10のイン
クジェット記録用紙を作製した。
【0044】(実施例11) 実施例10の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NU
CLAY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアル
コール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200
部を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコ
ーターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗
工し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例11のイ
ンクジェット記録用紙を作製した。
【0045】(実施例12) 実施例10の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルラ
イトKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固
型分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製)200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例12のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0046】(実施例13) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(R-1130: クラレ社製)
500部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業社製80部、尿素−
ホルムアルデヒド樹脂(三井東圧:ユーラミン)80
部、配合した塗工液(固型分濃度15%)をエアーナイ
フコーターで塗工量10g/m2となるようにインク受容層
を塗工して、スーパーカレンダー仕上げをして実施例1
3のインクジェット記録用紙を作製した。
【0047】(実施例14) 実施例13の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NU
CLAY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアル
コール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200
部を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコ
ーターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗
工し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例14のイ
ンクジェット記録用紙を作製した。
【0048】(実施例15) 実施例13の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルラ
イトKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固
型分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製)200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例15のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0049】(実施例16) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(R-1130: クラレ社製)
500部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業社製80部、ポリア
ミド−エピクロルヒドリ樹脂(日本PMC:カイメン)
80部、配合した塗工液(固型分濃度15%)をエアー
ナイフコーターで塗工量10g/m2となるようにインク受
容層を塗工して、スーパーカレンダー仕上げをして実施
例16のインクジェット記録用紙を作製した。
【0050】(実施例17) 実施例16の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NU
CLAY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアル
コール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200
部を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコ
ーターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗
工し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例17のイ
ンクジェット記録用紙を作製した。
【0051】(実施例18) 実施例16の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルラ
イトKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固
型分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製)200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例18のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0052】(実施例19) 坪量90g/m2、填料配合率10%、ステキヒトサイズ度
20秒の上質紙を原紙として、表面に合成非晶質シリカ
(ミズカシルP-78A:水澤化学社製)100部、ポリビニ
ルアルコール固型分濃度10%(R-1130: クラレ社製)
200部、カチオン性染料定着剤固型分濃度30%(ス
ミレーズレジン1001:住友化学工業社製80部、ポリア
クリルアミド樹脂(ミサワセラミック:ハマコート)8
0部、配合した塗工液(固型分濃度15%)をエアーナ
イフコーターで塗工量10g/m2となるようにインク受容
層を塗工して、スーパーカレンダー仕上げをして実施例
19のインクジェット記録用紙を作製した。
【0053】(実施例20) 実施例19の塗工紙の裏面に、デラミネートクレー(NU
CLAY: エンゲルハード社製)100部、ポリビニルアル
コール固型分濃度10%(PVA117: クラレ社製)200
部を配合した塗工液(固型分濃度20%)をブレードコ
ーターで塗工量8g/m2となるようにバックコート層を塗
工し、スーパーカレンダー仕上げをして実施例20のイ
ンクジェット記録用紙を作製した。
【0054】(実施例21) 実施例19の塗工紙の裏面に、炭酸カルシウム(カルラ
イトKT:白石工業社製)100部、水性ウレタン樹脂固
型分濃度22%(ハイドランAP-40:大日本インキ化学社
製)200部を配合した塗工液をブレードコーターで塗
工量8g/m2となるようにバックコート層を塗工し、スー
パーカレンダー仕上げをして実施例21のインクジェッ
ト記録用紙を作製した。
【0055】〔結果〕 上記各インクジェット記録用紙について、カールの発生
の有無およびその度合いを調べたところ、次記の第1表
の結果を得た。
【0056】<カール測定方法> 塗工サンプルをA4サイズに調整し、インクジェットプ
リンター(キャノン社製PIXEL−JET)を温度2
0℃、湿度20%条件下に放置し、ベタ印字を行う。印
字直後より温度20℃、湿度20%条件下において、カ
ール測定を行った。カール測定は、印字後30分経過後
のカールが安定した状態で行い、調整台からカールした
4隅の高さを測定した。
【0057】この第1表の結果によれば、本発明に係る
カール防止剤を用いることで、実用上、支障のない程度
のカール度合いに抑制できることが判る。
【0058】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、カール防
止性に優れたインクジェット記録シートを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様を示す概要断面図である。
【図2】第2の態様を示す概要断面図である。
【図3】第3の態様を示す概要断面図である。
【符号の説明】
1…支持体、2…インク受容層、2A…第1受容層、2
B…第2受容層、3…カール防止層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 尚人 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王 製紙株式会社内 (72)発明者 山本 信夫 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王 製紙株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−214985(JP,A) 特開 昭62−231788(JP,A) 特開 平5−278324(JP,A) 特開 昭62−174241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 D21H 17/49

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の表面にインク受容層を設けたイン
    クジェット記録シートにおいて、 下記(A)式または(B)式で示される化合物が、次記
    (1)〜(3)の形態で設けられていることを特徴とす
    るインクジェット記録シート。 (1)前記インク受容層中に含有されている (2)前記インク受容層とは異なる塗工層として形成さ
    れている (3)支持体に含浸されている 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】支持体の表面にインク受容層を設けたイン
    クジェット記録シートにおいて、 下記(A)式または(B)式で示される化合物が、次記
    (1)〜(3)の形態で設けられていることを特徴とす
    るインクジェット記録シート。 (1)前記インク受容層中に含有されている (2)前記インク受容層とは異なる塗工層として形成さ
    れている (3)支持体に含浸されている 【化3】 【化4】 さらに、 ポリエチレングリコール、尿素−ホルムアルデヒド樹
    脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレンイ
    ミン、エポキシ化ポリアミド樹脂、およびポリアクリル
    アミド樹脂の少なくとも一種を含み、 前記化合物が、前記インク受容層中に含有されている、
    または支持体に含浸されていることを特徴とするインク
    ジェット記録シート。
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