JP2000238420A - インクジェット記録シート及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録シート及びその製造方法

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JP2000238420A
JP2000238420A JP11044733A JP4473399A JP2000238420A JP 2000238420 A JP2000238420 A JP 2000238420A JP 11044733 A JP11044733 A JP 11044733A JP 4473399 A JP4473399 A JP 4473399A JP 2000238420 A JP2000238420 A JP 2000238420A
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Japan
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ink
ink jet
pigment
recording sheet
jet recording
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JP11044733A
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Masayoshi Tamaki
正芳 田巻
Tetsuo Suzuki
哲郎 鈴木
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Hokuetsu Paper Mills Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は顔料インクを用いたインクジェット
プリンターで印字する場合の印字濃度が高く色調が明る
くて鮮やかに記録でき、インクの吸収が早くインクドッ
トが重なる部分においてもインクが流れ出したり滲んだ
りせず、インクドットの縦方向や横方向への拡散が必要
以上に大きくなく且つ周辺が滑らかであり、印字画像の
耐水性及び記録層の耐水性が高いインクジェット記録シ
ート及びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 支持体上に少なくとも1層以上の顔料と
結着剤を主体とした記録層を設けた、顔料インクを用い
て印字するインクジェット記録方式に用いられる記録シ
ートにおいて、顔料と結着剤が顔料100重量部に対し
結着剤10〜50重量部であり、記録層が顔料として平
均粒子径3〜15μmの合成シリカと結着剤としてケン
化度が96mol%以上のポリビニルアルコールを主体とし
てなり、4級アンモニウム塩ポリマーを顔料100重量
部に対し1〜40重量部及び硬化剤を結着剤100重量
部に対し20〜100重量部含有してなることを特徴と
するインクジェット記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録シート及びその製造方法に関するものであり、特に耐
光性等の堅牢度に優れた顔料インクを用いた印字を行う
インクジェット記録方式において、にじみがなく良好な
発色性と高い耐水性を有するインクジェット記録シート
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の動作
原理により微少なインク液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ画像や文字等の記録を行うものであ
る。インクジェット記録方式は、高速で、騒音がなく、
記録パターンの融通性が大きく、現像や定着といったプ
ロセスを必要とせず、且つ容易にフルカラー記録が行え
る記録方式として急速に普及してきている。特に、イン
クジェット記録方式は、コンピューターで作成した画像
をインクジェットプリンターで直接記録を行えることか
ら、オフセット印刷等の多色印刷やカラー写真等に比べ
て安価で且つ容易にカラー画像を形成できるため、作成
部数が少なく多種類の画像を形成する場合には特に有用
であることにより広く応用されつつある。
【0003】インクジェットプリンターに使用される記
録シートとしては印字濃度が高く色調が明るくて鮮やか
に記録できること、インクの吸収が早くインクドットが
重なる部分においてもインクが流れ出したり滲んだりし
ないこと、インクドットの縦方向や横方向への拡散が必
要以上に大きくなく且つ周辺が滑らかであること、印字
画像の耐水性が高いことなど高度な要求がなされてい
る。
【0004】一方、インクジェット記録方式に用いられ
ているインクとしては、水性染料インクが主に使用され
ている。水性染料インクは色材として染料が用いられて
いるために発色性は良好であるものの耐光性や耐水性な
どの特性が悪く、記録画像の保存性や画像の堅牢度に問
題が有る。そこで、色材として顔料を用いたインクが種
々提案され実用化されている。
【0005】記録シートとしては、紙やフィルム等の支
持体に塗工や含浸等の処理を行い各種のインクジェット
適性を向上させる工夫がなされている。しかしながら、
従来の記録シートの場合は染料インクを主眼に考案され
たものであり顔料インクで印字した場合、発色性やイン
ク吸収性やインクドットが重なる部分のにじみという点
で染料インクは良好であっても、顔料インクを用いたイ
ンクジェットプリンターでは十分なものではなかった。
また、顔料インクの利点である堅牢度の高さを十分に生
かしきれていないのが現状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたもので、顔料インクを用いたインクジェッ
トプリンターで印字する場合の印字濃度が高く色調が明
るくて鮮やかに記録でき、インクの吸収が早くインクド
ットが重なる部分においてもインクが流れ出したり滲ん
だりせず、インクドットの縦方向や横方向への拡散が必
要以上に大きくなく且つ周辺が滑らかであり、印字画像
の耐水性及び記録層の耐水性が高いインクジェット記録
シート及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、支持体上に少なくとも1層以上の顔料
と結着剤を主体とした記録層を設けた、顔料インクを用
いて印字するインクジェット記録方式に用いられる記録
シートにおいて、顔料と結着剤が顔料100重量部に対
し結着剤10〜50重量部であり、記録層が顔料として
平均粒子径3〜15μmの合成シリカと結着剤としてケ
ン化度が96mol%以上のポリビニルアルコールを主体
としてなり、4級アンモニウム塩ポリマーを顔料100
重量部に対し1〜40重量部及び硬化剤を結着剤100
重量部に対し20〜100重量部含有してなるインクジ
ェット記録シートである。
【0008】また前記4級アンモニウム塩ポリマーの平
均分子量が5万以下であること。そして硬化剤がメラミ
ン樹脂、尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合
物、ポリアミドエポキシ樹脂より選ばれる少なくとも1
種以上であること。さらに、本発明における記録シート
の製造方法において、硬化剤を含有した塗工液を支持体
に塗工する時の乾燥温度が70℃以上とすることによっ
て、顔料インクに適したインクジェット記録シートを提
供することが出来た。
【0009】本発明の記録層に使用される無機顔料とし
ては合成シリカが主体となるものである。合成シリカの
製造法には湿式法、沈降法、乾式法があるが、本発明で
はいずれの方法により製造された合成シリカでも使用可
能であり、また、これらの製造法の違う合成シリカを組
合わせて使用することが出来る。合成シリカの粒子径と
しては、粒子径が小さいものは塗工層が密になりやすく
インクドットの広がりが少なくシャープなドット再現性
を得られるが、空隙が少なくインク吸収が比較的遅い。
これに対し粒子径が大きくなると、塗工層の空隙が大き
くなりインク吸収が早くなる反面、インクドットが広が
りやすく、インク滲みが発生しやすくなるという特性が
ある。本発明で使用できる合成シリカの粒子径としては
3〜15μmが好ましい。粒子径が3μmより小さいと
顔料インクが記録層へ吸収されにくいためインク乾燥性
が悪く、また画像濃度が低い傾向にあり、一方粒子径が
15μmより大きいと記録層表面の平滑性が劣り、ドット
の広がりが大きくなる事がある。本発明においては、1
種類の粒子径の合成シリカを使用しても良いが粒子径の
異なるものを2種以上混合して使用することも可能であ
る。
【0010】本発明に用いられる結着剤としては、イン
ク吸収性や発色性の観点からポリビニルアルコールが使
用される。特に耐水性を考慮するとケン化度が96mol
%以上であることが好ましく、ケン化度が高いほど耐水
性が良好である。重合度については特に限定はないが加
工性や強度の点から500〜3500が良好である。
【0011】ポリビニルアルコールとしては、カルボシ
キル変性、カチオン変性、Si変性などの各種変性をし
たものであっても良い。また、結着剤としては前記のポ
リビニルアルコールのほかに、本発明の特性を阻害しな
い範囲で、例えばでんぷん、カチオン化でんぷん、カゼ
イン、ゼラチン、ヒドロキシセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラー
ル、スチレン−ブタジエン共重合体、変性スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエ
ン共重合体、アクリル酸エステル及びメタアクリル酸エ
ステルの重合体又は共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のバインダーを1
種又は2種以上を併用することが出来る。
【0012】結着剤の割合としては合成シリカ100重
量部に対して10〜50重量部が好ましい範囲である。
結着剤が10部より少ないと塗工層の強度が弱く、結着
剤が50重量部より多いとインク吸収性が劣る。
【0013】本発明で用いられる4級アンモニウム塩ポ
リマーは水性染料系インクの場合には基本的に水溶性が
高くインクを吸収し内部に保持する能力の有るものであ
り、インク中の染料(酸性染料や直接染料)は分子内に
スルホン酸基を有する染料が使用せれていることから上
記4級アンモニウム塩ポリマーとの間でスルホン酸アン
モニウム塩の形で結合を生じ染料が上記水溶性ポリマー
に結合し不溶化され、画像の耐水性が改良されると考え
られる。一方、顔料インクの場合には上記のようなイン
クの定着作用を示さないことから、考慮する必要はない
と考えられていた。本発明においては平均分子量が5万
以下の4級アンモニウム塩ポリマーをインク受容層に添
加することで顔料インクを用いたインクジェットプリン
ターで印字した時の画像発色性、境界にじみ、画像鮮明
性が飛躍的に向上することを見出した。
【0014】4級アンモニウム塩ポリマーとしては、例
えばポリジメチルジアリルアンモニウム塩化物、ポリア
ミンポリアミドエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミ
ン、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン、カ
チオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリスチレン
共重合体などのカチオン性樹脂が挙げられる。
【0015】4級アンモニウム塩ポリマーの添加量とし
ては、顔料100重量部に対し1〜40重量部であり、
より好ましくは5〜30重量部が適正範囲である。添加
量が適正範囲であれば、顔料インクで印字した時、画像
濃度が高く、インクの吸収が早くインクドットが重なる
部分においてもインクが流れ出したり滲んだりせず、解
像度の高い画像品質を得ることが出来るものである。添
加量が少ないと目的とする効果が得られず、添加量が多
すぎるとインクが吸収されすぎて画像濃度が低下した
り、記録層の強度低下を招く恐れが有る。
【0016】平均分子量が5万以下の4級アンモニウム
塩ポリマーをインク受容層に添加する事で顔料系インク
の画像発色性、境界にじみ、画像鮮明性が向上する理由
は定かではないが、顔料インクのインクを分散している
溶媒等が速やかに吸収され、発色成分である顔料インク
が記録層にほどよく残留することで画像発色性、境界に
じみ、画像鮮明性が向上すると考えられる。
【0017】さらに、インク受容層の膜強度を高め、イ
ンク受容層自身の耐水性を向上させる目的で硬化剤を使
用することが出来る。硬化剤は、熱をかけて塗工層を硬
化させるものであることから、熱をかける塗工乾燥温度
の上限は支持体の材質により異なる。支持体の使用限界
温度以上の温度で塗工乾燥した場合、支持体が変形する
ために記録シートがしわになったり歪みが生じたりし
て、インクジェットプリンターで印字をする時に記録シ
ートが詰まったり、プリントヘッドに記録シートが接触
してプリントヘッドをいためる事が有るため実用上好ま
しくない。従って、多種多様な支持体に対応する事を考
えると、できるだけ低い温度で目的とする耐水性を得る
事が出来る硬化剤が好ましく、このような硬化剤として
は、メラミン樹脂、尿素・グリオキザール・アクリルア
ミド重縮合物、ポリアミドエポキシ樹脂を挙げる事が出
来る。本発明で使用できる硬化剤としては、メラミン樹
脂、尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物、
ポリアミドエポキシ樹脂より選ばれる少なくとも1種以
上であり、さらに、これらを組合わせて使用しても構わ
ない。硬化の方法としては、公知の乾燥機、例えば熱風
式ドライヤー、熱線式ドライヤー、シリンダー式ドライ
ヤーにて熱をかけ硬化を行うものである。
【0018】硬化剤の添加量としては、添加量が少ない
場合には塗工層の耐水性が不十分であり、いたずらに添
加量が多い場合にはインク吸収性が劣ったりインク受容
層が堅く脆くなる可能性があるため、結着剤100重量
部に対して20〜100重量部とするのが好ましい。
【0019】本発明では、前記に例示した硬化剤を結着
剤100重量部に対して20〜100重量部添加する事
で、塗工層を塗工した後に70℃以上の温度で塗工層を
乾燥させる事によって、実用上十分な耐水を得る事が可
能であるが、支持体が不必要に変形したりしないような
温度で乾燥させることが必要である。
【0020】本発明においてインクジェット記録シート
を製造する場合に用いられる支持体としては、例えばポ
リエステルフィルムや軟質塩化ビニルフィルム等のプラ
スチックフィルム、紙をポリオレフィン等の樹脂層で被
覆した樹脂被覆紙、不織布、布、コート紙、蒸着フィル
ム等の各種支持体が使用され、要はインク受容層を設け
ることが出来て、なお且つ、70℃以上の乾燥温度に耐
え得る支持体であれば特に限定されるものではない。
【0021】記録層は支持体の少なくとも片面に設けら
れるが、カールを防止する等の目的で、支持体の両面に
設けても良い。また、片面に記録層を設ける場合には、
記録層の反対面に帯電防止剤を塗布したり無機や有機の
微粒子を含む塗剤を塗布したり、粘着加工を施す事も出
来る。
【0022】記録層の塗工厚みは特に限定されないが、
5μm〜80μm、好ましくは10〜60μmである。
これより薄いとインク吸収性が劣り、これより厚いと作
業性が悪くなる。また、塗工層は1層でも多層に分けて
塗工しても構わない。
【0023】本発明において記録層には本発明の特性を
損なわない範囲で公知の添加剤、例えば消泡剤、分散
剤、PH調整剤、湿潤剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防
腐剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤等を含有せしめ
ても良い。
【0024】記録層の塗工方法は特に限定されないが、
グラビアコート法、キスコート法、ダイコート法、バー
コート法、エアーナイフコート法、ロールコート法、リ
バースロールコート法、コンマコート法、ブレードコー
ト法等公知の方法を適用することが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を挙げて説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限さ
れるものではない。なお、以下において部および%と有
るのは、すべて重量部及び重量%を示す。
【0026】実施例1 平均粒子径8μmの合成シリカ(ミズカシルP−78
D:水沢化学) 100部、 ケン化度98mol%のポリビニルアルコール 30部 平均分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピクロル
ヒドリン樹脂 10部 尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物 20
部 上記の組成物を水を加えて固形分18%の塗工液を調整
した。この塗工液を支持体として100μmのポリエス
テルフィルム(クリスバーG2323:東洋紡)にエア
ーナイフコーターにて絶乾塗工量15g/mとなるよ
うに塗工し、100℃の熱風式ドライヤーで乾燥してイ
ンクジェット記録シートを得た。
【0027】実施例2 実施例1のケン化度98mol%のポリビニルアルコール
を10部、尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を7部とした以外は実施例1と同様にインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0028】実施例3 実施例1のケン化度98mol%のポリビニルアルコール
を50部、尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を40部とした以外は実施例1と同様にインクジェ
ット記録シートを得た。
【0029】実施例4 実施例1の分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピ
クロルヒドリン樹脂を5部とした以外は実施例1と同様
にインクジェット記録シートを得た。
【0030】実施例5 実施例1の分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピ
クロルヒドリン樹脂を40部とした以外は実施例1と同
様にインクジェット記録シートを得た。
【0031】実施例6 平均粒子径5μmの合成シリカ(サイリシア450:富
士シリア化学) 50部、 平均粒子径12μmの合成シリカ(サイリシア470:
富士シリア化学)50部、 ケン化度98mol%のポリビニルアルコール 30部 平均分子量3万のジメチルジアリルアンモニウム塩化物
10部 尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物 20
部 上記組成物を実施例1と同様に塗工・乾燥しインクジェ
ット記録シートを得た。
【0032】実施例7 実施例6の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を10部した以外は実施例1と同様にインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0033】実施例8 実施例6の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を30部した以外は実施例1と同様にインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0034】実施例9 支持体として秤量70g/mのポリエチレン製不織布
(ルクサーH2050BB:旭デュポン)を使用し、実
施例1と同様に塗工し、乾燥温度80℃の熱風式ドライ
ヤーで乾燥してインクジェット記録シートを得た。
【0035】実施例10 支持体として秤量100g/mのポリエチレン製不織
布(タイベック1082D:旭デュポン)を使用し、実
施例1と同様に塗工し、乾燥温度80℃の熱風式ドライ
ヤーで乾燥してインクジェット記録シートを得た。
【0036】実施例11 支持体として合成紙(ユポFPG95:王子油化)を使
用し、実施例1と同様に塗工し、乾燥温度80℃の熱風
式ドライヤーで乾燥してインクジェット記録シートを得
た。
【0037】実施例12 平均粒子径8μmの合成シリカ(ミズカシルP−78
D:水沢化学) 100重量部 ケン化度98mol%もポリビニルアルコール 30部 平均分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピクロル
ヒドリン樹脂 10部 メラミン樹脂 20部 上記組成物を実施例1と同様に塗工・乾燥し、インクジ
ェット記録シートを得た。
【0038】実施例13 平均粒子径3.3μmの合成シリカ(ミズカシルP−7
8A:水沢化学)50重量部 平均粒子径12.5μmの合成シリカ(ミズカシルP−
78F:水沢化学)50重量部 ケン化度98mol%もポリビニルアルコール 30部 平均分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピクロル
ヒドリン樹脂 10部ポリアミドエポキシ樹脂 20部 上記組成物を実施例1と同様に塗工・乾燥し、インクジ
ェット記録シートを得た。
【0039】比較例1 実施例1において分子量3万のジメチルアミンアンモニ
アエピクロルヒドリン樹脂を使用しなかった事以外は実
施例1と同様にインクジェット記録シートを得た。
【0040】比較例2 実施例1の分子量3万のジメチルアミンアンモニアエピ
クロルヒドリン樹脂を50部とした以外は実施例1と同
様にインクジェット記録シートを得た。
【0041】比較例3 実施例1のケン化度98mol%のポリビニルアルコー
ルを5部としたこと以外は実施例1と同様にインクジェ
ット記録シートを得た。
【0042】比較例4 実施例1のケン化度98mol%のポリビニルアルコー
ルを60部としたこと以外は実施例1と同様にインクジ
ェット記録シートを得た。
【0043】比較例5 実施例1の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を使用しなかったこと以外は実施例1と同様にイン
クジェット記録シートを得た。
【0044】比較例6 実施例1の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を5部としたこと以外は実施例1と同様にインクジ
ェット記録シートを得た。
【0045】比較例7 実施例1の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮
合物を40部とし、乾燥温度を60℃としたこと以外は
実施例1と同様にインクジェット記録シートを得た。
【0046】比較例8 実施例1において、合成シリカを平均粒子径2.5μm
(サイリシア430:富士シリシア化学)とした事以外
は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得
た。
【0047】このようにして得られたインクジェット記
録シートについて、にじみ、画像鮮明性、インク受容層
強度をそれぞれ下記の方法にて評価を行い、表1に示し
た。(1)にじみ:顔料インクで記録するインクジェッ
トプリンター(RJ1300V2:武藤工業)にてフルカ
ラー印字を行い、にじみの程度を目視で評価した。 :にじみが全くなく非常に良好 :にじみが少なく良好 :にじみがあり実用上問題あり ×:にじみが大きく実用不可
【0048】(2)画像鮮明性:顔料インクで記録する
インクジェットプリンター(RJ1300V2:武藤工
業)にてフルカラー印字を行い、記録画像の鮮明性を目
視で評価した。 :記録画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりして
いる。 :記録画像が鮮明でコントラストがある。 :記録画像が鮮明であるがコントラストがはっきりしな
く、色が沈んでいる。 ×:記録画像が不鮮明で、色が沈んでいる。
【0049】(3)耐水性:顔料インクで記録するイン
クジェットプリンター(RJ1300V2:武藤工業)に
てフルカラー印字を行い、画像を水に浸漬し10秒後に
水中で記録画像部分を手でこすり、記録画像の流れ出し
及び塗工層の脱落状態を目視で評価した。 :インクの流れ出し及び塗工層の脱落が全く無く、非常
に耐水性が良好である。 :インクの流れ出し及び塗工層の脱落が目立たず、耐水
性が良好である。 :インクの流れ出し又は塗工層の脱落があり実用上問題
がある。 ×:インクの流れ出し及び塗工層の脱落により、画像が
判別できなくなり実用上不可
【0050】(4)インク受容層強度:セロハンテープ
(ニチバン製)はくり試験で評価した。評価は官能評価
で行った。 :インク受容層強度は非常に強く良好 :インク受容層強度は十分であり実用上問題なし :インク受容層強度は弱く実用上問題あり ×:インク受容層強度が非常に弱く実用不可
【0051】
【表1】
【0052】表1からわかるように、実施例により得ら
れたインクジェット記録シートは、画像のにじみ、画像
鮮明性、耐水性、インク受容層強度のいずれに関しても
非常に優れたものである。これに対し、比較例により得
られたインクジェット記録シートは、画像のにじみ、画
像鮮明性、耐水性、インク受容層強度においてすべてを
満足できる良好な結果は得られなかった。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、顔料インクを用いた印
字を行うインクジェット記録方式において、にじみがな
く良好な発色性と高い耐水性を有するインクジェット記
録シートを提供することができる。また本発明では、硬
化剤を結着剤100重量部に対して20〜100重量部
添加する事で、硬化剤を含有する塗工層を塗工した後に
70℃以上の温度で塗工層を乾燥させる事によって、実
用上十分な耐水を得る事が可能となり、支持体が変形し
ない温度で乾燥させることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA02 BA15 BA31 BA33 BA35 BA45 4D075 AE03 BB24Z BB93Z CA35 DA04 DB18 DC27 EA35 EB19 EB52 EC03 EC11 EC37 EC53 EC54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層以上の顔料と
    結着剤を主体とした記録層を設けた、顔料インクを用い
    て印字するインクジェット記録方式に用いられる記録シ
    ートにおいて、顔料と結着剤が顔料100重量部に対し
    結着剤10〜50重量部であり、記録層が顔料として平
    均粒子径3〜15μmの合成シリカと結着剤としてケン
    化度が96mol%以上のポリビニルアルコールを主体とし
    てなり、4級アンモニウム塩ポリマーを顔料100重量
    部に対し1〜40重量部及び硬化剤を結着剤100重量
    部に対し20〜100重量部含有してなることを特徴と
    するインクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 前記4級アンモニウム塩ポリマーの平均
    分子量が5万以下であることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録シート。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤がメラミン樹脂、尿素・グリ
    オキザール・アクリルアミド重縮合物、ポリアミドエポ
    キシ樹脂より選ばれる少なくとも1種以上であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録シ
    ート。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインクジェット記録シー
    トを製造する方法において、硬化剤を含有した塗工液を
    支持体に塗工する時の乾燥温度が70℃以上で塗工乾燥
    する事を特徴とするインクジェット記録シートの製造方
    法。
JP11044733A 1999-02-23 1999-02-23 インクジェット記録シート及びその製造方法 Pending JP2000238420A (ja)

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