JP2000177265A - 感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法 - Google Patents

感熱孔版印刷用マスター及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良質の多孔性樹脂膜が形成でき、良好な搬送
性が得られる感熱孔版印刷用マスターを提供する。 【解決手段】 少なくとも熱可塑性フィルムと多孔性樹
脂膜とを重ねた感熱孔版印刷用マスターにおいて、これ
ら熱可塑性フィルムと多孔性樹脂膜との間に体質顔料を
含む水溶性樹脂層を設ける。この水溶性樹脂層を設けた
ことにより、その上に塗工される多孔性樹脂膜は成膜性
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱孔版印刷用マス
ター及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱孔版印刷用マスターは和
紙、不織布などの薄い繊維組織に熱可塑性フィルムを接
着剤等により接着し積層させた構造を有している。ここ
で、繊維組織の機能としては、熱可塑性フィルムを支持
すると同時に穿孔箇所のインクの通過を許容することで
あり、そして、この繊維組織が利用している機能の本質
は多孔性であり、インク透過性を有することである。
【0003】ところで、上記のマスターを用い感熱孔版
印刷によって得られる画像は、画像品質(ドットで画像
を構成しているので、究極的にはドット品質ということ
にもなる)が今ひとつ満足できるものではない。即ち、
画像上の問題としては、ドットのムラ(印刷ドット間の
バラツキ)と、1ドット内の濃度ムラである。加えて、
画像は1/0のデジタル的であり、昼間濃度のドット濃
度を出すことができないこともある。
【0004】上記のように、ドット間のバラツキ、ドッ
ト内の濃度ムラは和紙等に起因すると考えられる。そう
したことから現在では、熱可塑性フィルムを支持し、イ
ンキを透過させる機能を満たしつつ、表面凹凸性が小さ
く(表面平滑性がよい)かつ安価に製造できる多孔性材
料(多孔質体)として多孔性樹脂膜が特開平9−272
273号、特開平10−24667号などに提案されて
いる。これらの提案によれば、多孔性樹脂膜はその膜形
成に使用される材料を選択し、及び製膜条件を制御する
ことにより、好適なインク透過性を有する多孔性樹脂膜
が得られるとしている。また、この多孔性樹脂膜の孔径
は和紙の孔径より細かく、従って、表面の凹凸も和紙よ
り少なく平滑であり、高精細なドットを印刷することが
でき画像品質の高いものが得られる。
【0005】しかし、これら提案されている多孔性樹脂
膜によったのでは、感熱孔版印刷用マスターを製造する
に際して、熱可塑性フィルム上に多孔性樹脂膜用塗布す
る時、この塗液がゲル化しやすいため成膜性が良好でな
く、また多孔性樹脂膜となるという欠点がある。更に、
この感熱孔版印刷用マスターは薄い熱可塑性フィルムに
多孔性樹脂膜を積層したものであり、剛度(剛性)が機
械内で搬送できるには不十分であるという問題もあっ
た。また、多孔性樹脂膜では和紙に比べて剛度が低下す
る為加熱穿孔時の熱歪みが大きく、孔の歪みが大きくな
るという問題も同時に存在していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点を解消するものであって、その目的は多孔性樹脂用
塗液の熱可塑性フィルムへの塗布時ゲル化せず、成膜性
がよく、かつ、熱可塑性フィムルに対する接着性もよ
く、剛度も高い多孔性樹脂膜を有する感熱孔版印刷用マ
スター、及びその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、少なくとも熱可塑性フィルムと多孔性樹脂膜とを重
ねた感熱孔版印刷用マスターにおいて、これら熱可塑性
フィルムと多孔性樹脂膜との間に体質顔料を含む水溶性
樹脂層を設けたことを特徴とする感熱孔版印刷用マスタ
ーが提供される。
【0008】第二に、多孔性樹脂膜が、多孔性樹脂膜用
樹脂を水を含む溶媒に溶解ないし分散した塗液を塗布し
て形成されたものであることを特徴とする上記第一の感
熱孔版印刷用マスターが提供される。
【0009】第三に、多孔性樹脂膜がポリビニルアセタ
ール樹脂を主体とすることを特徴とする上記第一又は第
二の感熱孔版印刷用マスターが提供される。
【0010】第四に、水溶性樹脂層の含水率が3〜20
重量%であることを特徴とする上記第一〜三のいずれか
の感熱孔版印刷用マスターが提供される。
【0011】第五に、水溶性樹脂がポリビニルアルコー
ルであることを特徴とする上記第一〜四のいずれかの感
熱孔版印刷用マスターが提供される。
【0012】第六に、ポリビニルアルコールがケン化度
45モル%以上、重合度300〜2000のものである
ことを特徴とする上記第五の感熱孔版印刷用マスターが
提供される。
【0013】第七に、体質顔料の形状が針状であること
を特徴とする上記第一〜六のいずれかの感熱孔版印刷用
マスターが提供される。
【0014】第八に、針状顔料の直径の平均が0.1〜
5μmであることを特徴とする上記第七の感熱孔版印刷
用マスターが提供される。
【0015】第九に、熱可塑性フィルム上に、水溶性樹
脂の水溶液に体質顔料を分散させた塗液を塗布し乾燥さ
せて水溶性樹脂層を形成し、続いて、この水溶性樹脂層
上に、多孔性樹脂膜用樹脂を水を含む溶媒に溶解ないし
分散した塗液を塗布し乾燥させて多孔性樹脂膜を形成す
ることを特徴とする感熱孔版印刷用マスターの製造方法
が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の感熱孔版印刷用マスターは、熱可塑性フ
ィルム上に体質顔料を含有した水溶性樹脂層を設けた
後、この水溶性樹脂層上に多孔性樹脂膜を設けることに
よって作成される。
【0017】水溶性樹脂層は含水率3〜20重量%が適
当である。ここでの「含水率」とは水溶性樹脂層用塗液
を塗布、乾燥して水溶性樹脂層を設けた時から、次にこ
の水溶性樹脂層上に多孔性樹脂膜用塗液を塗布、乾燥さ
せるまでの間の含水率を意味している。この含水率は乾
燥前後の重量減少など公知の方法によって測定される。
【0018】本発明の水溶性樹脂層は含水機能をもつ組
成で、水溶性樹脂が特に無機顔料の体質顔料と組み合わ
せて形成される。水溶性樹脂層に体質顔料が加えられた
ことにより、感熱孔版印刷用マスターは剛度が向上す
る。水溶性樹脂は成膜特性の面から選択され、体質顔料
をよく固着する樹脂特性のものが好ましい。本発明の水
溶性樹脂層に用いられる樹脂は有機溶剤に不溶である。
また、加熱乾燥時に成膜を始める現象(MFT)を持た
ず、水分の除去のみにより成膜を開始する水溶性樹脂の
使用が最適である。水溶性樹脂層用塗液が塗布された後
の乾燥は通常60℃前後の温度下で行なうのが好まし
い。高い温度で加熱すると水が飛び急激な蒸発で含水率
が過剰に低下してしまう。水溶性樹脂層の厚さは20μ
m以下が好ましい。これ以上では穿孔熱感度が低くな
る。
【0019】本発明に使用される水溶性樹脂は一般的に
用いられる水溶性樹脂であり、例えば、デンプン、ゼラ
チン、アラビアゴム、カゼイン、メチルセルローズ、ポ
リアクリル酸Na、ポリアクリルアミド、ポリビニルピ
ドリロン、カルボキシルメチルセルローズ、エチルセル
ローズ、ヒドロキシエチルセルローズ等の水溶性樹脂等
が挙げられるが、より接着強度の高い樹脂としては、ポ
リビニルアルコールが望ましい。
【0020】本発明に用いられるポリビニルアルコール
はケン化度で限定され、45mol%以上好ましくは4
5mol%〜95mol%の範囲のものである。45m
ol%以下ではアルコール類の有機溶剤に可溶となり多
孔膜の積層ができず好ましくない。95mol%以上で
は粘度が高くなり均一成膜性に支障を来たす。従って、
ケン化度は45mol%以上が好ましく95mol%以
下に限定される。また、重合度は300〜2000が好
ましい。これ以上になると粘度が高くなり、均一成膜性
悪くなる。また、次工程で積層する多孔性樹脂の有機溶
剤に対する親和性が乏しくなり好ましくない。
【0021】水溶性樹脂層に含有される体質顔料は、従
来、多孔性樹脂膜に用いられている顔料成分に類似した
組成のものが好ましく、より好ましくはウイスカー状や
針状結晶の顔料、多孔性樹脂膜を形成する際に不規則に
配列していることが肝要である。水溶性樹脂層に存在す
る顔料状態は水溶性樹脂に包み覆われた状態で固着し、
その形状は単繊維に類似した形状で平均直径0.1〜5
μmの範囲が最も適し、長さは10〜50μmの範囲が
好ましい。
【0022】体質顔料を含有した水溶性樹脂層は、多孔
性樹脂膜が体質顔料を含有している場合には、両層の接
着性が向上する。また場合によっては、針状顔料と球状
顔料を併用しても差し支えなく、併合割合に関しては針
状顔料に対し球状顔料が2:1〜3:1の割合が適当で
ある。
【0023】本発明に用いられる代表的な体質顔料とし
ては、一般的なものが使用が可能である。例えば、パラ
イト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸石炭
粉、沈降性炭酸カルシウム、カオリン、クレイ、シリ
カ、含水ケイ酸、タルク、塩基性炭酸マグネシウム、ア
ルミナホワイト、ブロスホワイト、サチンホワイト、亜
鉛華、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、硫酸鉛、硫化亜
鉛、酸化チタン等の体質顔料がある。これらは所謂フィ
ラーと呼ばれるものである。また、それらのウイスカ状
のものなら何ら支障なく使用が可能である。より好まし
くは、酸化物系ウイスカ、複酸化物系ウイスカーが選択
され、例えば、チタン酸カリウム類、ホウ酸カリウム
類、針状酸化チタン類等は最適である。
【0024】本発明の多孔性樹脂膜はその形状が、乾燥
した糸瓜にみられる繊維が交絡した状態のものである。
この多孔質は天然繊維及び合成繊維等の縦,横の繊維を
交又させて繊維状とした物ではなく、枝分かれ状の繊維
により3次元の広がりを有する物で、その内部に空隙が
形成されており、その空隙の形状が糸瓜状のものであ
り、真円状ではないものである(図1)。糸瓜繊維状多
孔質空隙の任意断面の開孔割合は一般に10%〜85%
のものであり、繊維の太さは2μm〜10μmである。
そして開孔は層方向で10μm〜50μmの深さで存在
している。
【0025】この多孔質樹脂膜を設けることによって感
熱孔版印刷用マスターとして用いることができる。この
場合、多孔性樹脂膜の空隙の大きさは重要な因子となっ
ている。この多孔性樹脂膜を任意断面又は表面で観察し
た場合には、真円換算値で孔径は1μm〜50μmの間
に分布している。この孔径が1μm未満ではインク透過
性が悪くなり更に抱気効果が低下して、多孔性樹脂膜の
断熱効果が抑制されるので、熱可塑性フィルムの穿孔感
度を阻害し好ましくない。この対策として、低粘度イン
キを用いると印刷画像に画像ニジミが生じたり、印刷ド
ラムの側部や巻装されている感熱孔版印刷用マスターの
後端からインキが滲み出す現象が発生する。またこの孔
径が50μm以上になると、インキの通過が容易になり
すぎるために過剰なインキが印刷個所に付着し、裏移り
が発生し不具合が発生する。
【0026】本発明における多孔性樹脂膜は、望ましく
は特定の成分からなる合成樹脂組成物に特定の処理を行
なうことにより作成される。すなわち、この多孔性樹脂
膜のもととなる特性成分組成の合成樹脂は、特定割合の
ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール及びポリ
酢酸ビニルのコポリマーより構成されており、ポリマー
末端基全体の構造式を示すと次のとおりである。
【化1】 (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、
Xは70〜85の数、Yは10〜25の数、Zは0.5
〜10の数である。)
【0027】特定割合からなるポリビニルアセタール重
合体の組成は前記構造式に示した各組成物の量を示す
X,Y,Z(wt%)により表すことができる。Xは7
0〜85、好ましくは75〜83、Yは10〜25、好
ましくは11〜22、Z 0.5〜10、好ましくは
0.5〜7、の範囲である。そして、X対Yの比が特定
の範囲のときが有効である。X対Yの比が7対1のと
き、使用する溶媒に溶解する事ができ、5対1〜4対1
のときは、さらに溶媒に対する溶解度を増やす事ができ
る。これらの特定割合のX,Y,Zからなる組成物の樹
脂の軟化点は70℃〜85℃の範囲のものが良好な結果
をもたらし、ガラス点移転は50℃〜90℃の範囲のも
のがより良好な結果をもたらす。
【0028】また、この合成樹脂の分子量(重量平均)
は糸瓜状繊維の孔径に影響を与える。ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルの組成比
が一定であれば分子量に依存し、分子量が増せば糸瓜状
繊維の孔径が小さくなる。以上の理由から分子量は3万
から32万の範囲に選択される。分子量3万未満では大
きさが大きくなりすぎて適当でない。分子量が32万を
越える場合には選択使用する有機溶剤に不溶となる。
【0029】表1に上記構造式で表わされるポリビニル
アセタール共重合体の具体的な組成を示す。なお、この
共重合体のアルキル基の置換基はプロピル基である。
【0030】
【表1】
【0031】多孔性樹脂膜は次のようにして作成され
る。前記の特性割合のポリビニルアセタール、ポリビニ
ルアルコール及び酢酸ビニルからなる組成物(以下「ポ
リビニルアセタール樹脂組成物」という)を溶剤に溶解
させる。次に、ポリビニルアセタール樹脂組成物からな
る溶液に対して、ポリビニルアセタール樹脂組成物を溶
解しない溶剤を添加し、よく混合し、感熱孔版印刷用マ
スターに用いる熱可塑性フィルムの表面に塗布する。こ
のポリビニルアセタール樹脂に対して添加される溶剤
は、ポリビニルアセタール樹脂組成物に溶解性がないの
で、ポリビニルアセタール樹脂組成物を溶解した溶液は
ゲル状を呈する。熱可塑性フィルム表面に塗布されたゲ
ル状となったポリビニルアセタール樹脂溶液を乾燥処理
すると、溶液が蒸発し、熱可塑性フィルムの表面に目的
とする糸瓜繊維状多孔性樹脂膜が形成される。
【0032】次に、この工程をさらに詳細に述べる。最
初にポリビニルアセタール樹脂組成物を溶解させる溶剤
はポリビニルアセタールを均一に溶解できるものであ
り、熱可塑性フィルムに塗布した状態で乾燥処理を行っ
たときに蒸発させることができるものである。これらの
溶剤としては、アルコール類、ケトン類、エーテル類、
ケトンエステル類、ケトンアルコール類、ケトンエーテ
ル類などを用いることができる。
【0033】アルコール類としては、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、2
−エチルブチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコ
ール、シクロヘキサノール、メチルアミルアルコール、
ベンジルアルコールなどをあげることができる。
【0034】ケトン類としては、アセトン、ジエチルケ
トン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アミル
ケトン、アセトニールアセトンなどをあげることができ
る。
【0035】エーテル類としては、エチルエーテル、i
−プロピルエーテル、ブチルエーテル、ジエチルカービ
ートル、ジエチルセルソルブなどをあげることができ
る。
【0036】ケトンエステル類としては、アセト酢酸エ
チル、ピルビン酸エチルなどをあげることができる。
【0037】ケトンアルコール類としては、i−プロピ
ルセロソルブ、カービトールブリシドール、セロソル
ブ、グリコールエーテル、ベンジルセロソルブ、ブチル
カービトール、ブチルセロソルブ、メチルカービトー
ル、メチルセロソルブ、トリエチレングリコール、モノ
エチルエーテルなどをあげることができる。
【0038】ケトンエーテル類としては、アセタールエ
チルをあげることができる。
【0039】これらの溶剤に対してポリビニルアセター
ル樹脂組成物を溶解させて、濃度を3〜30重量%、好
ましくは5〜20重量%とする。ポリビニルアセタール
樹脂組成物の溶液に対して、添加するポリビニルアセタ
ール樹脂組成物を溶解しない溶剤は、水、炭化水素、塩
素化炭化水素である。炭化水素としては、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンをあげることができる。塩素化炭化
水素としては、クロロホルム、四塩化炭素をあげること
ができる。この溶剤の添加量は10〜40重量%であ
る。添加は、白濁が生じる直前に停止する。添加は15
℃〜20℃の温度で行う。この溶剤を添加すると、ポリ
ビニルアセタール樹脂組成物の溶液は可溶化状態とな
る。この溶液を十分に攪拌した後に、熱可塑性樹脂フィ
ルムの表面に塗布する。この厚さは一般に3μm〜15
μmである。生成する多孔膜は約3倍の層状となる。
【0040】このようにして、可溶化状態となったポリ
ビニルアセタール樹脂溶液を含む溶液を塗布した熱可塑
性フィルムを、50〜60℃の熱風で加熱乾燥させる。
加熱時間は30〜60秒である。これを乾燥すると厚さ
10μm〜50μmの多孔性樹脂膜を得ることができ
る。
【0041】特に、前記の可溶化状態となったポリビニ
ルアセタール樹脂溶液を含む溶液に多孔性樹脂膜の強度
増強のために無機顔料や天然繊維等(中でも水溶性樹脂
層に含有されている体質顔料が好ましい)を添加分散さ
せるのが望ましい。熱可塑性フィルムに塗布するゲル化
したポリビニルアセタール樹脂溶液を目標とする厚みに
するための付着量をあらかじめ予備実験等で把握し、さ
らにハンドリングも考慮したうえ、一般的なPETフィ
ルム上に樹脂液を塗布することが有効である。前記ポリ
ビニルアセタール樹脂にはホルマール、ブチラールなど
が含まれていてもよい。また、高い物理強度を要求され
た場合には、メチロール尿素などでメラミン化、イソシ
アネートでウレタン化或いはエポキシ化が可能である。
【0042】本発明の多孔性樹脂膜の物理強度を上昇す
る目的で、無機顔料、例えば、粘度成分や金属塩などの
粒子の使用が可能である。中でもシリカ粒子の添加が効
果的である。本発明に用いるシリカ粒子径は1μm〜3
0μmの範囲が流動性及び多孔性樹脂膜の強度に優れた
効果を示す。物性面の吸油量は300ml/g〜190
ml/gが樹脂を良く吸着する。使用量については多孔
性樹脂膜となる樹脂液の粘度を変動させるため、予め予
備実験で選ぶのが良い。
【0043】本発明の感熱孔版印刷用マスターにおける
熱可塑性フィルムの素材は、具体的に例示すれば、ポリ
エステル、ナイロン、ポリオレフィン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレン、
ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネート系共重合
体等が挙げられるが、ポリエステルが好ましい。実質的
には非結晶のポリエステルフィルムであり、このものは
3種のフタル酸、脂肪族ジカルボン酸、又は前記ジカル
ボン酸の炭化水素基に置換基を持つ酸成分とし、アルキ
レングリコール類、脂肪族飽和環状グリコール類、又は
芳香族ジオール類をアルコール成分とするポリエステル
から形成することが出来る。
【0044】より具体的にはテレフタル酸又は15モル
%以下のイソフタル酸及び/又はフタル酸を含むテレフ
タル酸を酸成分とし、エチレングリコールとシクロヘキ
サンジメタノールを主成分とする混合ジオールをアルコ
ール成分として縮合したポリエステルからなるフィルム
である。特にアルコール成分組成をエチレングリコール
60〜80モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル40〜20モル%としたポリエステルフィルムであ
る。熱可塑性フィルムは、これらの素材を用いて押出法
又は流延法により製造される。
【0045】熱可塑性フィルムの厚さは、1μm〜15
μm、好ましくは1μm〜4μmである。熱可塑性フィ
ルムは100℃での加熱収縮応力が75〜550g/m
2好ましくは300〜550g/mm2であり、結晶化
度は5%以下の樹脂フィルムが好ましい。本発明の感熱
孔版印刷用マスターは、従来用いられてきたインキ透過
性基材として和紙、不織布、マニラ麻のような薄用紙を
使用しないため、接着剤は不要であり、穿孔感度やカー
ルなどには問題点がない。
【0046】本発明の感熱孔版印刷用マスターにおいて
は、多孔性樹脂膜とは反対側の、熱可塑性フィルム上に
熱融着防止層を設けることによって、サーマルヘッドへ
のフィルムの熱融着によるスティックやカスの固着を防
止することができる。例えば、界面活性剤、シリコーン
系離型剤、滑剤等が前記目的の熱融着防止層に好適であ
り、より一般的には、ロール状に巻かれた感熱孔版印刷
用マスターにおいて、多孔性樹脂膜に転移することなく
長期間離型的性質を保持出来る材料が好ましく用いられ
る。該熱融着防止層には帯電防止剤を添加することも可
能であり、熱融着防止層の膜厚は0.01〜1.0μm
とするのが好ましい。
【0047】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0048】(実施例1)ポリビニルアルコール樹脂
(クラレ社製、PVA205:部分ケン化、重合度50
0)の5%水溶液を調整後、これの100重量部を採取
した。この液に8チタン酸カリウム(大塚化学社製、テ
ィスモD)5%とシリカ(シオノギ製薬社製、FDS−
2)5%を添加後、スタ−ラ−で撹拌分散して水溶性樹
脂層用塗液を調製した。この液を熱可塑性フィルム(結
晶化度1.0%で、100℃での加熱収縮応力が480
〜500g/mm2で溶融温度180℃を示す厚さ2.
0μmの共重合ポリエチレンフィルム)上に液付着量が
10g/m2によるようにワイヤーバーで塗布し、乾燥
後水分が30〜35%の範囲になるまで70℃の熱風で
乾燥して水溶性樹脂層を形成した。この時の水分量は乾
燥前後の重量変化で算出した。
【0049】次に、 ポリビニルアセタール樹脂 20重量部 (表1の樹脂a、積水化学社製試作品) エチルアルコール 79.8重量部 イオン変換水 0.2重量部 の組成からなる多孔性樹脂膜用塗液を25℃に保温しな
がら、前記の水溶性樹脂層上にドクターブレードを用い
て塗布し、乾燥後の厚みが40μmになるように多孔性
樹脂膜積層した。
【0050】このようにして得られた感熱孔版印刷用マ
スターの多孔性樹脂膜を電子顕微鏡(日立製作所社製、
SEM.S.2400)で撮影後、ピアス社製LD55
5Dで画像処理し多孔性樹脂膜の形状を観察した結果、
多孔性樹脂膜の孔径分布が真円換算で5μm〜30μm
の糸瓜繊維状多孔性樹脂膜であった。
【0051】(実施例2)ポリビニルアルコール樹脂
(クラレ社製、PVA217:完全ケン化、重合度70
0)の5%水溶液を調整後、これの100重量部を採取
した。この液にシリカ(シオノギ製薬社製、FPS−
2)10%を添加後、スターラーで撹拌分散して水溶性
樹脂層用塗液を調整した。この液を実施例1と同じ熱可
塑性フィルム上に液付着量が10g/m2になるように
ワイヤーバーで塗布し、乾燥後水分が30〜35%の範
囲になるまで70℃の熱風で乾燥して水溶性樹脂層を形
成した。続いて、この水溶性樹脂層上に実施例1と同じ
多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版用印刷用マスターを得
た。
【0052】この感熱孔版印刷用マスターの多孔性樹脂
膜を実施例1と同じ方法で観察したところ、孔径分布が
真円換算で5〜30μmの糸瓜繊維状多孔性樹脂膜であ
った。
【0053】(実施例3)ポリビニルアルコール樹脂
(日本合成社製、GL05)の5%水溶液を調整後、こ
れの100重量部を採取した。この液にチタン酸カリウ
ム(大塚化学社製、ティモスD)、市販の硫酸バリウム
をそれぞれ5%添加後、スターラーで撹拌分散して水溶
性樹脂層用塗液を調整した。この液を実施例1と同じ熱
可塑性フィルム上に液体着量が15g/m2になるよう
に塗布し、乾燥後水分が30〜35%の範囲になるまで
70℃の熱風で乾燥して水溶性樹脂層を形成した。
【0054】次に、 ポリビニルアセタール樹脂 20重量部 (表1の樹脂b、積水化学社製試作品) エチルアルコール 60重量部 イオン交換水 20重量部 の組成からなる多孔性樹脂膜用塗液を100g/m2
液付着量に調整しながらワイヤーバーで前記の水溶性樹
脂層上に塗布し、乾燥して厚さ55μmの多孔性樹脂膜
を形成し感熱孔版印刷用マスターを得た。
【0055】この感熱孔版印刷用マスターの多孔性樹脂
膜を実施例1と同じ方法で観察したところ、孔径分布が
真円換算で5〜30μmの糸瓜繊維状多孔性樹脂膜であ
った。
【0056】(実施例4)多孔性樹脂膜用塗液を下記の
組成のものに変えた以外は実施例3と同じにして感熱孔
版印刷用マスターをつくった。 ポリビニルアセタール樹脂 20重量部 (表1の樹脂c、積水化学社製試作品) エチルアルコール 40重量部 8チタン酸カリウム(大塚化学社製、ディスモD) 20重量部 イオン交換水 20重量部
【0057】(実施例5)多孔性樹脂膜用塗液を下記の
組成のものに変えた以外は実施例3と同じにして感熱孔
版印刷用マスターをつくった。 ポリビニルアセタール樹脂 20重量部 (表1の樹脂d、積水化学社製試作品) エチルアルコール 40重量部 8チタン酸カリウム(大塚化学社製、トフイカYD) 20重量部 イオン交換水 20重量部
【0058】(実施例6)市販のカゼインを5%水溶液
に調整後、これの100重量部を採取した。この液にテ
ィスモD(8チタン酸カリウム)、ティスモN(大塚化
学社製、8チタン酸カリウム)をそれぞれ5%添加後、
スターラーで撹拌分散して水溶性樹脂層用塗液を調整し
た。この液を実施例1と同じ熱可塑性フィルム上に液付
着量が15g/m2になるようにワイヤーバーで塗布
し、乾燥後水分が30〜35%の範囲になるまで70℃
の熱風で乾燥して水溶性樹脂層を形成した。
【0059】次に ポリビニルアセタール樹脂 20重量部 (表1の樹脂e、積水化学社製試作品) エチルアルコール 60重量部 イオン交換水 20重量部 の組成からなる多孔性樹脂膜用塗液を100g/m2
液付着量に調整しながら前記の水溶性樹脂層上にワイヤ
ーで塗布し、60℃で約3分間乾燥して厚さ55μmの
多孔性樹脂膜を形成し、感熱孔版印刷用マスターを得
た。
【0060】(比較例1)水溶性樹脂層を設けなかった
以外は実施例1と同様(ただし、多孔性樹脂膜の厚さは
28μmとした)にして、比較の感熱孔版印刷用マスタ
ーを得た。
【0061】(比較例2)ポリ酢酸ビニルエマルジョン
(昭和高分子社製、ポリゾール)の5%水溶液を調整
後、これの100重量部を採取した。この液に8チタン
酸カリウム(大塚化学社製、ティスモD)5%とシリカ
(シオノギ製薬社製、FPS−2)5%を添加後、スタ
−ラ−で撹拌分散して水溶性樹脂層用塗液を調整した。
この液を実施例1と同じ熱可塑性フィルム上に10g/
2の液付着量に調整しながらワイヤーバーデ塗布し、
乾燥後水分が30〜35%の範囲になるまで70℃で熱
風で乾燥して水溶性樹脂層を形成した。次に、この水溶
性樹脂層上に実施例1と同じ多孔性樹脂膜(ただし、厚
さは40μmとした)を形成して比較の感熱孔版印刷用
マスターを作成した。
【0062】この感熱孔版印刷用マスターの多孔性樹脂
膜を実施例1と同じ方法で観察したところ、孔径分布が
真円換算で3〜100μmで層を貫通し独立した円柱状
の孔かなる多孔性樹脂膜となった。また、ポリ酢酸ビニ
ルエマルジョンは溶剤溶解性を有するため、多孔性樹脂
膜用塗液の塗布時エチルアルコールによって溶出・侵さ
れ、成膜性が阻害されグシャグシャの膜質となった。
【0063】 (比較例3) 酢酸ビニル重合体(ダイセル化学社製、セビアンA−700) 20重量部 エタノール 40重量部 イソプロピルアルコール 20重量部 トルエン 20重量部 からなる組成に実施例1の8チタン酸カリウムおよびシ
リカをそれぞれ5%添加後、撹拌分散して水溶性樹脂用
塗液を調整した。この液を実施例1と同じ熱可塑性フィ
ルム上に10g/m2の液付着量に調整しながらワイヤ
ーバーブで塗布し、乾燥後水分が30〜35%の範囲に
なるまで70℃の熱風で乾燥して水溶性樹脂層を形成し
た。次に、この水溶性樹脂層上に実施例1と同じ多孔性
樹脂膜(ただし、厚さは40μmとした)を形成して比
較の感熱孔版印刷用マスターを作成した。
【0064】この感熱孔版印刷用マスターの多孔性樹脂
膜を実施例1と同じ方法で観察したところ、孔径分布が
真円換算で3〜80μmで層を貫通し独立した円柱状の
孔を有する多孔性樹脂膜となった。また、酢酸ビニル重
合体は溶剤溶解性を有するため、多孔性樹脂膜用塗液の
塗布時エタノールによって溶出・侵され、成膜性が阻害
されグシャグシャの膜質となった。
【0065】これら感熱孔版印刷用マスターについて孔
版製版印刷機を用いてその特性(多孔性樹脂膜の膜特
性)を評価した。評価結果をまとめて表2に示す。
【0066】(1)画像濃度 感熱孔版用印刷用マスタについて、リコー社製プリポー
トVT−3500の製版部のライン型サーマルヘッドを
使用し、調整された印加エネルギーのもとで穿孔し、黒
ベタ部(標準条件、文字モードで製版、印刷した安定部
分)の光学濃度をマクベス社製濃度計RD−914によ
って測定した。
【0067】(2)成膜性 多孔性樹脂膜の成膜性を目視で評価した。 ○:使用できるランク ×:使用できないランク △:中間ランク(使用できると、使用できないとの中
間)
【0068】(3)白抜け評価法 感熱孔版印刷用マスターについて、リコー社製プリポー
トVT−3500の製版部のライン型サーマルヘッドを
使用し、調整された印加エネルギーのもとで穿孔し、黒
ベタ部(標準条件、文字モードで製版、印刷した安定部
分)のうち、白抜けなく良好に印刷された画像の光学濃
度をマクベス社製濃度計RD−914によって測定し、
これを基準としたときの値をもって穿孔感度とする。こ
の値が、1.11以上を◎印、1.00以上を○印、
0.99〜0.88を△印、0.88以下を×印とし
た。
【0069】(4)画像歪率 リコー社製プリポートVT−3500の製版部のライン
型サーマルヘッドを利用し、調整された印加エネルギー
のもとで穿孔し、初期の印刷画像と3000枚印刷画像
を、光学顕微鏡で形状を評価し所定形状の変化率を画像
チャートの所定部分の寸法ひずみを百分率で表示した。 (5)曲げ剛度 感熱孔版印刷用マスターを所定の大きさにして、市販の
曲げ剛度計((LORENTZEN&WETTRE社
製)STIFFNESS TESTER)で計測した。
【0070】
【表2】
【0071】表2から実施例の評価結果と比較例のそれ
と比較すると、水溶性樹脂層を持たない比較例1とでは
画像濃度、白抜け特性は変わらないが感熱孔版印刷用マ
スターの剛度が大きく優れる事が理解できる。また、水
溶性樹脂層を有するものはいずれも成膜性が良く、画像
歪率も低い。更にまた、水溶性樹脂層を設けても良好な
多孔性樹脂膜が維持され、高い画像濃度が得られる事が
わかる。本発明の感熱孔版印刷用マスターによれば、白
抜けは全く無く、比較例で見られた裏汚れも見られなか
った。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、多孔性樹脂膜の成膜性
が向上し、感熱孔版印刷用マスターの剛度も向上する。
さらに多孔性樹脂膜用塗液の塗布時、水溶性樹脂層が存
在しているため熱可塑性フィルムに与えるダメージは少
なく、また水溶性樹脂層自身が侵されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】多孔性樹脂膜を模式図に示す図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 HA18 HA23 HA35 2H114 AB22 AB24 BA05 DA25 DA51 DA73 EA02 EA05 FA13 GA11 4F100 AA20 AA34 AK01A AK04 AK23 AK23C AK69 AK69B AT00 AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA13 CA13B CA13H CC01 DE03 DE03B EH46 EJ42 GB90 JB09B JB16A JD10C JJ03 JK01 JL01 JL02 YY00B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱可塑性フィルムと多孔性樹
    脂膜とを重ねた感熱孔版印刷用マスターにおいて、これ
    ら熱可塑性フィルムと多孔性樹脂膜との間に体質顔料を
    含む水溶性樹脂層を設けたことを特徴とする感熱孔版印
    刷用マスター。
  2. 【請求項2】 多孔性樹脂膜が、多孔性樹脂膜用樹脂を
    水を含む溶媒に溶解ないし分散した塗液を塗布して形成
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の感熱
    孔版印刷用マスター。
  3. 【請求項3】 多孔性樹脂膜がポリビニルアセタール樹
    脂を主体とすることを特徴とする請求項1又は2記載の
    感熱孔版印刷用マスター。
  4. 【請求項4】 水溶性樹脂層の含水率が3〜20重量%
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の感熱孔版印刷用マスター。
  5. 【請求項5】 水溶性樹脂がポリビニルアルコールであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感
    熱孔版印刷用マスター。
  6. 【請求項6】 ポリビニルアルコールがケン化度45モ
    ル%以上、重合度300〜2000のものであることを
    特徴とする請求項5記載の感熱孔版印刷用マスター。
  7. 【請求項7】 体質顔料の形状が針状であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の感熱孔版印刷用
    マスター。
  8. 【請求項8】 針状顔料の直径の平均が0.1〜5μm
    であることを特徴とする請求項7記載の感熱孔版印刷用
    マスター。
  9. 【請求項9】 熱可塑性フィルム上に、水溶性樹脂の水
    溶液に体質顔料を分散させた塗液を塗布し乾燥させて水
    溶性樹脂層を形成し、続いて、この水溶性樹脂層上に、
    多孔性樹脂膜用樹脂を水を含む溶媒に溶解ないし分散し
    た塗液を塗布し乾燥させて多孔性樹脂膜を形成すること
    を特徴とする感熱孔版印刷用マスターの製造方法。
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