JP2001199157A - インクジェットプリント方法用の記録材料 - Google Patents
インクジェットプリント方法用の記録材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な寸法安定性及び高い水摂取能力を示
し、そして更に、高い色密度に加え、優れたぬぐい取り
耐性及び良好な耐水性を示す、インクジェットプリント
方法用の記録材料を提供する。 【解決手段】 インクジェットプリント方法用の記録材
料用の原紙は、充填剤５〜５５重量％を含み、ビーター
サイズ剤を有さず、そして含浸剤により含浸されてお
り、ここで前記原紙の裏面上への液体摂取量が多くても
約２０ｇ／ｍ2であるように前記含浸剤からの樹脂摂取
量が調節されている。
し、そして更に、高い色密度に加え、優れたぬぐい取り
耐性及び良好な耐水性を示す、インクジェットプリント
方法用の記録材料を提供する。 【解決手段】 インクジェットプリント方法用の記録材
料用の原紙は、充填剤５〜５５重量％を含み、ビーター
サイズ剤を有さず、そして含浸剤により含浸されてお
り、ここで前記原紙の裏面上への液体摂取量が多くても
約２０ｇ／ｍ2であるように前記含浸剤からの樹脂摂取
量が調節されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録材料及びこの目的用として新規の原紙（ｂａｓｅ ｐ
ａｐｅｒ）に関する。
録材料及びこの目的用として新規の原紙（ｂａｓｅ ｐ
ａｐｅｒ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録方法においては、小
さなインク液滴が、種々の技術（これらはすでに何回か
記載されている）により記録材料上に付与され、そして
記録材料により受容される。記録材料には種々の要件が
課されている。それらは、例えば、プリントされるドッ
トの高い色密度、早いインク受容及びそれに関連する十
分なぬぐい取り耐久性、プリントされたドットの横方向
への染料拡散（但し、必要とされる程度を越えないもの
とする）、最少のまだら及び高い耐水性である。インク
ジェット記録材料は、担体材料、それに付与されるイン
ク受容層、及び場合により、追加の補助層を含む。
さなインク液滴が、種々の技術（これらはすでに何回か
記載されている）により記録材料上に付与され、そして
記録材料により受容される。記録材料には種々の要件が
課されている。それらは、例えば、プリントされるドッ
トの高い色密度、早いインク受容及びそれに関連する十
分なぬぐい取り耐久性、プリントされたドットの横方向
への染料拡散（但し、必要とされる程度を越えないもの
とする）、最少のまだら及び高い耐水性である。インク
ジェット記録材料は、担体材料、それに付与されるイン
ク受容層、及び場合により、追加の補助層を含む。
【０００３】写真様プリントを製造するためのインクジ
ェットプリンターは、溶媒として高い割合の水を含むイ
ンクを使用する。従来のインクジェット紙を用いると、
高含量の水がインク受容層を介して紙支持体中に浸透す
るために、横方向への波状外観（しわ）が生じる。この
波状外観は、プリントヘッドと記録材料との接触をもた
らし、そしてプリント画像の劣化をもたらす。更に、そ
のヘッド接触は、受容材料の損傷をもたらす。従って、
写真様インクジェットプリントを製造するためには、原
紙が高い寸法安定性を有し、そして従って、前記の波状
外観を示さないで、多量の水を受容することができる記
録材料を使用することが必要とされる。
ェットプリンターは、溶媒として高い割合の水を含むイ
ンクを使用する。従来のインクジェット紙を用いると、
高含量の水がインク受容層を介して紙支持体中に浸透す
るために、横方向への波状外観（しわ）が生じる。この
波状外観は、プリントヘッドと記録材料との接触をもた
らし、そしてプリント画像の劣化をもたらす。更に、そ
のヘッド接触は、受容材料の損傷をもたらす。従って、
写真様インクジェットプリントを製造するためには、原
紙が高い寸法安定性を有し、そして従って、前記の波状
外観を示さないで、多量の水を受容することができる記
録材料を使用することが必要とされる。
【０００４】特開平６−２６２８４５号公報から、紙担
体が硬木パルプを含み、そしてスターチ及びアルキルケ
テンダイマーのサイジングを有する受容材料が公知であ
る。その請求項記載の紙は、良好な吸収能力を有し、そ
してプリントされたドットが均等な外観を有するものと
されている。しかしながら、この受容材料の欠点は、高
い水摂取において寸法安定性が不充分なこと（波状外
観）である。高い水摂取での不充分な寸法安定性の同じ
問題が、紡錘状粒子を有する炭酸カルシウム及び中性サ
イジング剤を含む、特開平８−２５８３９９号公報に記
載の記録紙にも観察される。特開平１１−０９９７３７
号公報に記載のインクジェット紙によって解決すべき課
題は、しわの問題であり、前記のインクジェット紙は、
水不溶性樹脂（例えば、ポリエチレン又はポリプロピレ
ン）から構成される少なくとも１つの追加のいわゆる担
体層を、インク受容層に加えて有している。欠点は、プ
リントされた記録紙の乾燥時間が長いことである。
体が硬木パルプを含み、そしてスターチ及びアルキルケ
テンダイマーのサイジングを有する受容材料が公知であ
る。その請求項記載の紙は、良好な吸収能力を有し、そ
してプリントされたドットが均等な外観を有するものと
されている。しかしながら、この受容材料の欠点は、高
い水摂取において寸法安定性が不充分なこと（波状外
観）である。高い水摂取での不充分な寸法安定性の同じ
問題が、紡錘状粒子を有する炭酸カルシウム及び中性サ
イジング剤を含む、特開平８−２５８３９９号公報に記
載の記録紙にも観察される。特開平１１−０９９７３７
号公報に記載のインクジェット紙によって解決すべき課
題は、しわの問題であり、前記のインクジェット紙は、
水不溶性樹脂（例えば、ポリエチレン又はポリプロピレ
ン）から構成される少なくとも１つの追加のいわゆる担
体層を、インク受容層に加えて有している。欠点は、プ
リントされた記録紙の乾燥時間が長いことである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
な寸法安定性及び高い水摂取能力を示し、そして更に、
高い色密度に加え、優れたぬぐい取り耐性及び良好な耐
水性を示す、インクジェットプリント方法用の記録材料
を提供することにある。
な寸法安定性及び高い水摂取能力を示し、そして更に、
高い色密度に加え、優れたぬぐい取り耐性及び良好な耐
水性を示す、インクジェットプリント方法用の記録材料
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、ビーター
サイズ剤を有さず、充填剤５〜５５重量％を含み、そし
て含浸樹脂により含浸されている原紙により解決され、
ここで前記樹脂摂取量は、原紙がその裏面で、多くても
２０ｇ／ｍ2、好ましくは３〜６ｇ／ｍ2の液体摂取量を
有するように調節されている。原紙の裏面とは、像担持
側の反対側である。更に、本発明は、支持体として前記
の原紙を含み、そしてその前面側上に配置される少なく
とも１つのインク受容層を有するインクジェット記録材
料に関する。前記支持体とインク受容層との間であっ
て、前記インク受容層の上に、追加の層を配置すること
ができる。
サイズ剤を有さず、充填剤５〜５５重量％を含み、そし
て含浸樹脂により含浸されている原紙により解決され、
ここで前記樹脂摂取量は、原紙がその裏面で、多くても
２０ｇ／ｍ2、好ましくは３〜６ｇ／ｍ2の液体摂取量を
有するように調節されている。原紙の裏面とは、像担持
側の反対側である。更に、本発明は、支持体として前記
の原紙を含み、そしてその前面側上に配置される少なく
とも１つのインク受容層を有するインクジェット記録材
料に関する。前記支持体とインク受容層との間であっ
て、前記インク受容層の上に、追加の層を配置すること
ができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】原紙に含まれる充填剤は、二酸化
チタン、硫化亜鉛、炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、クレー、又はそれらの充填剤の混合物であることが
できる。好ましい態様においては、二酸化チタンとカオ
リンとの混合比（重量）が１：１０〜１０：１の混合物
が使用される。特に良好な結果が、１：１の混合比で得
られる。充填剤の割合は、原紙の重量に基づいて、５〜
５５重量％、好ましくは２０又は２５〜５０重量％であ
る。
チタン、硫化亜鉛、炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、クレー、又はそれらの充填剤の混合物であることが
できる。好ましい態様においては、二酸化チタンとカオ
リンとの混合比（重量）が１：１０〜１０：１の混合物
が使用される。特に良好な結果が、１：１の混合比で得
られる。充填剤の割合は、原紙の重量に基づいて、５〜
５５重量％、好ましくは２０又は２５〜５０重量％であ
る。
【０００８】本発明に従って原紙を製造するためには、
軟木パルプ（長繊維パルプ）又は硬木パルプ（短繊維パ
ルプ）を使用することができる。１．４〜２．０ｃｍ3
／ｇ、特に１．４〜１．６ｃｍ3／ｇの比体積（２０〜
３５°ＳＲのフリーネス値に関して）を有するパルプ又
はパルプ混合物が好ましい。叩解した後の繊維の長さ
は、好ましくは０．６〜１．２ｍｍである。本発明の好
ましい態様によれば、ユーカリパルプ又はユーカリパル
プと軟木パルプとの混合物を使用する。
軟木パルプ（長繊維パルプ）又は硬木パルプ（短繊維パ
ルプ）を使用することができる。１．４〜２．０ｃｍ3
／ｇ、特に１．４〜１．６ｃｍ3／ｇの比体積（２０〜
３５°ＳＲのフリーネス値に関して）を有するパルプ又
はパルプ混合物が好ましい。叩解した後の繊維の長さ
は、好ましくは０．６〜１．２ｍｍである。本発明の好
ましい態様によれば、ユーカリパルプ又はユーカリパル
プと軟木パルプとの混合物を使用する。
【０００９】湿潤紙力増強剤、例えばポリアミド／ポリ
アミンエピクロロヒドリン樹脂、リテンション剤、例え
ば第四ポリアンモニウム塩、脱胞剤、浸透促進剤、例え
ばサッカライド、及び他の添加剤を、パルプ懸濁液に添
加することができる。インクジェット記録材料に関する
従来の原紙と比較して、本発明の原紙は、従来、ビータ
ーサイジングに使用されていたサイジング剤を有してい
ない。本発明の１つの態様によれば、本発明の記録材料
は、いわゆる片側の滑らかな原紙を含む。その原紙の片
側上の平滑性は、ヤンキーマシン上で好ましくは製造さ
れ、このヤンキーマシンにおいて紙ウェブの長網抄紙機
のワイヤ側が、加熱されたシリンダーの助けにより平滑
にされる。シリンダーと紙との長い接触時間のために、
締まった表面を生成することができるが、その平滑性
が、Ｂｅｎｄｔｓｏｎ方法に従って測定される場合に、
１０００ｍＬ／秒未満に降下するのは好ましくない。本
発明のさらなる態様によれば、両側で開放された（すな
わち平滑ではない）原紙を用いることができ、続いて、
片側又は両側上での含浸の後、カレンダーにより平滑に
することができる。
アミンエピクロロヒドリン樹脂、リテンション剤、例え
ば第四ポリアンモニウム塩、脱胞剤、浸透促進剤、例え
ばサッカライド、及び他の添加剤を、パルプ懸濁液に添
加することができる。インクジェット記録材料に関する
従来の原紙と比較して、本発明の原紙は、従来、ビータ
ーサイジングに使用されていたサイジング剤を有してい
ない。本発明の１つの態様によれば、本発明の記録材料
は、いわゆる片側の滑らかな原紙を含む。その原紙の片
側上の平滑性は、ヤンキーマシン上で好ましくは製造さ
れ、このヤンキーマシンにおいて紙ウェブの長網抄紙機
のワイヤ側が、加熱されたシリンダーの助けにより平滑
にされる。シリンダーと紙との長い接触時間のために、
締まった表面を生成することができるが、その平滑性
が、Ｂｅｎｄｔｓｏｎ方法に従って測定される場合に、
１０００ｍＬ／秒未満に降下するのは好ましくない。本
発明のさらなる態様によれば、両側で開放された（すな
わち平滑ではない）原紙を用いることができ、続いて、
片側又は両側上での含浸の後、カレンダーにより平滑に
することができる。
【００１０】樹脂は、従来、紙産業において使用される
含浸樹脂である。それは、ジアリルフタレート、エポキ
シ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、尿素−アクリル酸
エステルコポリエステル、メラミンホルムアルデヒド樹
脂、メラミンフェノールホルムアルデヒド樹脂、フェノ
ールホルムアルデヒド樹脂、ポリ（メタ）アクリレート
又は不飽和ポリエステル樹脂から成る群から選択するこ
とができる。本発明の特定の態様においては、コーティ
ング素材は、アクリル酸エステル及び尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂の混合物を含むことができる。特に良好な結果
が、１：１０〜１０：１の混合比（重量）のアクリル酸
エステル：尿素ホルムアルデヒド樹脂により得られる。
樹脂による含浸は、サイジングボックスにおいて抄紙機
によりイン−ラインで、又はサイズプレス又は含浸装置
において抄紙機に対する外部のオフ−ラインで行うこと
ができる。原紙は前面又は裏面、若しくは両側から含浸
することができ、ここで樹脂が原紙の内部に浸透する。
原紙の樹脂摂取量は、含浸された原紙がその裏側で、多
くても２０ｇ／ｍ2、好ましくは３〜６ｇ／ｍ2の液体摂
取量を有するように調節される。樹脂（コーティング素
材）の量は、２〜２５ｇ／ｍ2、好ましくは５〜８ｇ／
ｍ2であることができる。
含浸樹脂である。それは、ジアリルフタレート、エポキ
シ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、尿素−アクリル酸
エステルコポリエステル、メラミンホルムアルデヒド樹
脂、メラミンフェノールホルムアルデヒド樹脂、フェノ
ールホルムアルデヒド樹脂、ポリ（メタ）アクリレート
又は不飽和ポリエステル樹脂から成る群から選択するこ
とができる。本発明の特定の態様においては、コーティ
ング素材は、アクリル酸エステル及び尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂の混合物を含むことができる。特に良好な結果
が、１：１０〜１０：１の混合比（重量）のアクリル酸
エステル：尿素ホルムアルデヒド樹脂により得られる。
樹脂による含浸は、サイジングボックスにおいて抄紙機
によりイン−ラインで、又はサイズプレス又は含浸装置
において抄紙機に対する外部のオフ−ラインで行うこと
ができる。原紙は前面又は裏面、若しくは両側から含浸
することができ、ここで樹脂が原紙の内部に浸透する。
原紙の樹脂摂取量は、含浸された原紙がその裏側で、多
くても２０ｇ／ｍ2、好ましくは３〜６ｇ／ｍ2の液体摂
取量を有するように調節される。樹脂（コーティング素
材）の量は、２〜２５ｇ／ｍ2、好ましくは５〜８ｇ／
ｍ2であることができる。
【００１１】基本的に任意所望のインク受容層を、本発
明の原紙上に適用することができる。それらは通常、水
溶性又は水分散性ポリマー、例えばポリビニルアルコー
ル、カチオン性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアセテート、スターチ、ゼラチン、
カゼイン又はカルボキシメチルセルロースを含む親水性
コーティングである。インク受容層は、更に顔料、及び
インク染料の固定用のカチオン性物質を含むことができ
る。
明の原紙上に適用することができる。それらは通常、水
溶性又は水分散性ポリマー、例えばポリビニルアルコー
ル、カチオン性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアセテート、スターチ、ゼラチン、
カゼイン又はカルボキシメチルセルロースを含む親水性
コーティングである。インク受容層は、更に顔料、及び
インク染料の固定用のカチオン性物質を含むことができ
る。
【００１２】本発明の特に好ましい態様においては、イ
ンク受容層は、ポリビニルアルコール、又はポリビニル
アルコールとアクリル酸エステルホモポリマー及び／又
はコポリマーの混合物を含む。本発明のもう１つの態様
においては、インク受容層は、カチオン性染料固定剤及
び顔料を含むことができる。インク受容層の適用重量
は、２〜２０ｇ／ｍ2、特に６〜１５ｇ／ｍ2である。イ
ンク受容層は、従来の適用方法、例えばローラー塗布、
グラビア塗布又はニップ方法、及びエアブラシ又はロー
ルドクター計量法により適用することができる。
ンク受容層は、ポリビニルアルコール、又はポリビニル
アルコールとアクリル酸エステルホモポリマー及び／又
はコポリマーの混合物を含む。本発明のもう１つの態様
においては、インク受容層は、カチオン性染料固定剤及
び顔料を含むことができる。インク受容層の適用重量
は、２〜２０ｇ／ｍ2、特に６〜１５ｇ／ｍ2である。イ
ンク受容層は、従来の適用方法、例えばローラー塗布、
グラビア塗布又はニップ方法、及びエアブラシ又はロー
ルドクター計量法により適用することができる。
【００１３】本発明の特定の態様においては、記録紙
は、受容層上に配置される追加のポリマー層を含むこと
ができる。この層に含まれるポリマーは、ショアー硬度
（Ｄ）が５０よりも大きい（ＡＳＴＭ Ｄ２２４０）。
アクリル酸エステルホモポリマー及び／又はコポリマー
が特に適切である。層の適用重量は、１〜１０ｇ／
ｍ2、特に２〜６ｇ／ｍ2である。
は、受容層上に配置される追加のポリマー層を含むこと
ができる。この層に含まれるポリマーは、ショアー硬度
（Ｄ）が５０よりも大きい（ＡＳＴＭ Ｄ２２４０）。
アクリル酸エステルホモポリマー及び／又はコポリマー
が特に適切である。層の適用重量は、１〜１０ｇ／
ｍ2、特に２〜６ｇ／ｍ2である。
【００１４】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【実施例１〜３】硬木硫酸塩パルプ９０重量％及び硬木
硫酸塩パルプ１０重量％の混合物を、４％の材料密度
で、４２°ＳＲのフリーネス値まで叩解した。続いて、
ポリアミド／ポリアミン−エピクロロヒドリン樹脂５重
量％、及び二酸化チタン（ルチル形）及びカチオンの
１：１の混合比での顔料混合物２５重量％を添加した。
添加剤の重量データは、パルプを基準とする。この混合
物から、重量１００ｇ／ｍ2及び厚さ１２０ｉｍを有す
る原紙を製造した。空気透過率が８ガーレイ秒／１００
ｍＬの紙を、次の含浸剤により含浸した： アクリレート／スチレンコポリマー（４７％水性分散液） （Ｐｒｉｍａｌ（商標名） Ｅ−２５５６）： ３３重量％ 尿素−ホルムアルデヒド（５０％水溶液） （Ｕｒｅｃｏｌｌ（商標名） ＴＳ）： ３３重量％ 脱胞剤（ＯＥＫＯＦＯＡＭ（商標名）−Ｅ１９０）： １重量％ 水： ３３重量％ サイジングボックスを用い、抄紙機中で含浸を行った。
塗布重量を表１にす（乾燥質量を基準とする）。また、
表１には、含浸された原紙の裏側上での液体摂取量（Ｄ
ＩＮ５３１３２に従って測定）も示す。
硫酸塩パルプ１０重量％の混合物を、４％の材料密度
で、４２°ＳＲのフリーネス値まで叩解した。続いて、
ポリアミド／ポリアミン−エピクロロヒドリン樹脂５重
量％、及び二酸化チタン（ルチル形）及びカチオンの
１：１の混合比での顔料混合物２５重量％を添加した。
添加剤の重量データは、パルプを基準とする。この混合
物から、重量１００ｇ／ｍ2及び厚さ１２０ｉｍを有す
る原紙を製造した。空気透過率が８ガーレイ秒／１００
ｍＬの紙を、次の含浸剤により含浸した： アクリレート／スチレンコポリマー（４７％水性分散液） （Ｐｒｉｍａｌ（商標名） Ｅ−２５５６）： ３３重量％ 尿素−ホルムアルデヒド（５０％水溶液） （Ｕｒｅｃｏｌｌ（商標名） ＴＳ）： ３３重量％ 脱胞剤（ＯＥＫＯＦＯＡＭ（商標名）−Ｅ１９０）： １重量％ 水： ３３重量％ サイジングボックスを用い、抄紙機中で含浸を行った。
塗布重量を表１にす（乾燥質量を基準とする）。また、
表１には、含浸された原紙の裏側上での液体摂取量（Ｄ
ＩＮ５３１３２に従って測定）も示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】前記実施例に従って製造された原紙を、次
の組成のインク受容層でコートした： ポリビニルアルコール、２０％水溶液 （Ｍｏｗｉｏｌ（商標名） ２０−９８）： ７６０ｇ スチレンコポリマー、２０％分散液 （Ｂａｓｏｐｌａｓｔ（商標名） ２６５Ｄ）： １７０ｇ ブタノール： ７０ｇ 各紙のコーティングは、ドクターブレード計量法により
実施した。インク受容層の塗布重量は、すべての紙に関
して、１０ｇ／ｍ2であった。すべての追加の実施段階
においては、インク受容層を伴う紙を、次の組成のラッ
カーコートにより、３ｇ／ｍ2の量（乾燥層の重量を基
準とする）でコートした： ｎ−ブチルアクリレート／スチレン−コポリマー （５０％水性分散液−Ａｃｒｏｎａｌ（商標名） Ｓ ３０５ Ｄ）： ９５重量％ 架橋剤： ５重量％
の組成のインク受容層でコートした： ポリビニルアルコール、２０％水溶液 （Ｍｏｗｉｏｌ（商標名） ２０−９８）： ７６０ｇ スチレンコポリマー、２０％分散液 （Ｂａｓｏｐｌａｓｔ（商標名） ２６５Ｄ）： １７０ｇ ブタノール： ７０ｇ 各紙のコーティングは、ドクターブレード計量法により
実施した。インク受容層の塗布重量は、すべての紙に関
して、１０ｇ／ｍ2であった。すべての追加の実施段階
においては、インク受容層を伴う紙を、次の組成のラッ
カーコートにより、３ｇ／ｍ2の量（乾燥層の重量を基
準とする）でコートした： ｎ−ブチルアクリレート／スチレン−コポリマー （５０％水性分散液−Ａｃｒｏｎａｌ（商標名） Ｓ ３０５ Ｄ）： ９５重量％ 架橋剤： ５重量％
【００１７】
【比較例１】実施例１に従って製造された原紙を、コー
ティング素材による含浸を伴わないで、本発明による実
施例１のインク受容層によりコートした。
ティング素材による含浸を伴わないで、本発明による実
施例１のインク受容層によりコートした。
【００１８】
【比較例２】重量１００ｇ／ｍ2の原紙を、硬木パル
プ、炭酸カルシウム２５重量％、カチオン性スターチ
０．８重量％、及びアルキルケテンダイマー０．５重量
％（量はパルプの質量を基準とする）を含むパルプ懸濁
液から製造した。続いて、原紙を、スターチにより表面
サイジングし、そして珪酸８０重量％及びポリビニルア
ルコール２０重量％を含むインク受容層を供給した。
プ、炭酸カルシウム２５重量％、カチオン性スターチ
０．８重量％、及びアルキルケテンダイマー０．５重量
％（量はパルプの質量を基準とする）を含むパルプ懸濁
液から製造した。続いて、原紙を、スターチにより表面
サイジングし、そして珪酸８０重量％及びポリビニルア
ルコール２０重量％を含むインク受容層を供給した。
【００１９】
【実施例１〜３及び比較例１〜２に従って製造された記
録紙の試験】本発明の記録紙を、Ｈｅｗｌｅｔｔ−Ｐａ
ｃｋａｒｄ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ のインクジェッ
トプリンターＨＰ ＤｅｓｋＪｅｔ（商標名）５５０Ｃ
によりプリントした。しわ挙動性、色密度、ぬぐい取り
耐性、耐水性及び水摂取能力を、プリントされた紙によ
り試験した。 《色密度》色密度を、入射光において、シアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックの色彩に関して、デンシトメ
ーターＧｒｅｔａｇにより測定した。 《しわ挙動性（波形外観）》評価のために、試験される
紙を、平坦な平面上に配置し、そして紙の平坦な部位
を、等級１〜５（非常に良好〜非常に悪い）で肉眼によ
り評価した。 《耐水性》プリントされた紙を、２５℃の温水中に１分
間、配置し、そして乾燥させた。色密度を、水処理の前
後で測定した。残存する色密度を％で示す。 《乾燥挙動性》Ｄｉｎ Ａ−５型の像を、本発明の記載
紙上にプリントした。プリント工程の完了の後、像の表
面を１０秒間隔で指によりを軽くこすり、そして汚れの
痕跡に関して調べた。乾燥時間を、１０秒（非常に良
好）及び２０〜３０秒（悪い）の範囲について判断し
た。試験結果を、表２に示す。
録紙の試験】本発明の記録紙を、Ｈｅｗｌｅｔｔ−Ｐａ
ｃｋａｒｄ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ のインクジェッ
トプリンターＨＰ ＤｅｓｋＪｅｔ（商標名）５５０Ｃ
によりプリントした。しわ挙動性、色密度、ぬぐい取り
耐性、耐水性及び水摂取能力を、プリントされた紙によ
り試験した。 《色密度》色密度を、入射光において、シアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックの色彩に関して、デンシトメ
ーターＧｒｅｔａｇにより測定した。 《しわ挙動性（波形外観）》評価のために、試験される
紙を、平坦な平面上に配置し、そして紙の平坦な部位
を、等級１〜５（非常に良好〜非常に悪い）で肉眼によ
り評価した。 《耐水性》プリントされた紙を、２５℃の温水中に１分
間、配置し、そして乾燥させた。色密度を、水処理の前
後で測定した。残存する色密度を％で示す。 《乾燥挙動性》Ｄｉｎ Ａ−５型の像を、本発明の記載
紙上にプリントした。プリント工程の完了の後、像の表
面を１０秒間隔で指によりを軽くこすり、そして汚れの
痕跡に関して調べた。乾燥時間を、１０秒（非常に良
好）及び２０〜３０秒（悪い）の範囲について判断し
た。試験結果を、表２に示す。
【００２０】
【表２】
【００２１】表から明らかなように、記録材料の非常に
良好なしわ挙動性が、高い色密度、良好な耐水性及び短
い乾燥時間と共に得られる。
良好なしわ挙動性が、高い色密度、良好な耐水性及び短
い乾燥時間と共に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハートムート シュルツ ドイツ連邦共和国，バルレンホルスト 49134，クルト−シューマッヒァー−シュ トラーセ 32
Claims (10)
- 【請求項１】 インクジェットプリント方法用の記録材
料用の原紙であって、充填剤５〜５５重量％を含み、ビ
ーターサイズ剤を有さず、そして含浸剤により含浸され
ており、ここで前記原紙の裏面上への液体摂取量が多く
ても約２０ｇ／ｍ2であるように前記含浸剤からの樹脂
摂取量が調節されていることを特徴とする原紙。 - 【請求項２】 前記裏面上への液体摂取量が約３〜６ｇ
／ｍ2である請求項１に記載の原紙。 - 【請求項３】 前記充填剤が二酸化チタン、硫化亜鉛、
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー又はそれら
の混合物である請求項１に記載の原紙。 - 【請求項４】 前記充填剤が、混合比が約１：１０〜１
０：１の二酸化チタンとカオリンとの混合物である請求
項１に記載の原紙。 - 【請求項５】 前記含浸剤の量が約２〜２５ｇ／ｍ2で
ある請求項１に記載の原紙。 - 【請求項６】 前記含浸剤が、ジアリルフタレート、エ
ポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホル
ムアルデヒド樹脂、メラミンフェノールホルムアルデヒ
ド樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂又は不飽和ポ
リエステル樹脂から成る群から選択された樹脂である請
求項５に記載の原紙。 - 【請求項７】 前記含浸剤が、アクリレート及び尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂の混合物を含む請求項１に記載の原
紙。 - 【請求項８】 前記アクリレート／尿素ホルムアルデヒ
ドの質量比が約１：１０〜１０：１である請求項７に記
載の原紙。 - 【請求項９】 インクジェットプリント方法用の記録材
料であって、請求項１〜８のいずれか１項に記載の原
紙、及び少なくとも１つのインク記録層を含み、そして
場合により、前記原紙と前記インク受容層との間であっ
て、しかも前記インク受容層の上に追加の層を含む記録
材料。 - 【請求項１０】 前記インク受容層上に、約５０を越え
るショアー硬度（ＤＩＮ５３５０５）を有するポリマー
を含む保護層が配置されている請求項９に記載の記録材
料。
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