JP3314655B2 - 湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤 - Google Patents
湿気硬化性ウレタン組成物及びコーティング材、シーリング材、接着剤Info
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Description
非発泡性、硬化性、硬化後の柔軟性、下地追従性、耐水
性に優れる湿気硬化性ウレタン組成物及びそれを用いた
コーティング材、シーリング材、接着剤に関するもので
ある。
は、特開昭57−94056号公報が知られているが、
硬化時に水分とイソシアネート基が反応する際に発生す
る炭酸ガスのためにしばしば塗膜の膨れが発生する問題
がある。膨れの原因となる炭酸ガスの発生を抑えるため
にケチミン、エナミン等の湿気解離型の架橋剤が提案さ
れており、その中でも特開平6−293821号公報、
特開平7−33852号公報、特開平7−10949号
公報等で提案されるオキサゾリジン化合物を用いた組成
物は炭酸ガスの発生がなく比較的性能バランスのとれた
材料である。
は、オキシエチレン鎖を含まないウレタンプレポリマー
とN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとをイソ
シアネート基大過剰で反応させた化合物のみからなる組
成物の為に、ある程度の下地追従性を示すものの、硬化
性に問題があるものであった。
キシリレンジイソシアネートまたはヘキサメチレンジイ
ソシアネートのような有機ジイソシアネートとヒドロキ
シオキサゾリジン化合物とを反応させたものをNCO基
末端ウレタンプレポリマーと混合している為に、塗布作
業性は良好なものの、ウレタンオキサゾリジン化合物の
凝集性が強いため動きの激しい下地に使用した場合、塗
膜の亀裂や下地との剥離が発生し易いという問題のある
ものである。
オキシエチレン鎖を有するNCO基含有ウレタンプレポ
リマーと、トリレンジイソシアネートとヒドロキシオキ
サゾリジン化合物との反応物との混合物が記載されてい
るが、このものは下地追従性、耐水性に問題があった。
粘度が低く、非発泡性、硬化性、硬化後の柔軟性、下地
追従性、耐水性に優れる湿気硬化性ウレタン組成物、及
びコーティング材、シーリング材、接着剤にある。
題を解決するために鋭意研究の結果、ウレタンプレポリ
マーの混合物、オキシエチレン鎖を有するオキサゾリジ
ンウレタンプレポリマーを用いることで、これらの課題
を解決しうることを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
ート基を2個以上有するウレタンプレポリマー、(B)
(b1)オキシエチレン鎖を有し、末端にイソシアネー
ト基を2個以上有するウレタンプレポリマーと、(b
2)N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとを反
応させて得られる末端にオキサゾリジン基を有するオキ
サゾリジンウレタンプレポリマーとからなることを特徴
とする湿気硬化性ウレタン組成物であり、更に、好まし
くは末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタン
プレポリマー(b1)の末端NCO基の数が平均2.0
〜2.6であること、オキシエチレン鎖の含有量が
(A)成分と(B)成分の合計量に対して6重量%未満
であること、(A)成分がオキシエチレン鎖を含有しな
いこと、ウレタンプレポリマー(b1)の数平均分子量
が、500〜8000であるという特徴をもつ湿気硬化
性ウレタン組成物と該組成物からなるコーテイング材、
シーリング材、接着剤を提供するものである。
アネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー
(A)及びオキシエチレン鎖を有し末端にイソシアネー
ト基を2個以上有するウレタンプレポリマー(b1)は
いずれもイソシアネート基を2個以上有するプレポリマ
ーであり、有機ポリイソシアネートとポリオールとをポ
リイソシアネートの過剰のもとで常法により調製される
ウレタンプレポリマーである。
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、一部
をカルボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネート、フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネ
ート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、シクロ
ヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート
1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他
のポリオール及びこれらの混合ポリオールである。例え
ば、複合金属シアン化合物錯体を触媒として製造された
ポリオールも含まれる。
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、グルコース、ソルビトール、シュー
クローズ等の多価アルコールの1種又は2種以上にプロ
ピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド、スチレンオキサイド等の1種又は2種以上を付
加して得られるポリオール及びポリオキシテトラメチレ
ンポリオール等が挙げられる。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパンあるいはその他の低分子ポリオールの1種又は2
種以上とグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイ
マー酸、水添ダイマー酸あるいはその他の低分子ジカル
ボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合
体及びプロピオラクトン、カプロラクトン、バレロラク
トン等の開環重合体等が挙げられる。
カーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、
水素添加されたポリブタジエンポリオール、アクリルポ
リオール等が挙げられる。又、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールグリセ
リン、トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビト
ール、シュークローズ等の低分子ポリオールも挙げられ
る。
平均分子量500〜16000で、好ましくはオキシエ
チレン鎖を含まないポリエーテルポリオールである。さ
らに好ましくは、ポリエーテルジオール及び/又はポリ
エーテルトリオールである。(A)成分にオキシエチレ
ン鎖を含むポリオールを使用する場合、(B)成分のオ
キシエチレン鎖量を計算して、組成物のオキシエチレン
鎖の含有量が(A)成分と(B)成分の合計量に対して
6重量%未満であることが好ましい。
アネート基数は、好ましくは2以上、より好ましくは2
〜3である。更にイソシアネートとポリオールとのNC
O/OH比は好ましくは1.4以上、更に好ましくは
1.4〜5.0である。残存NCO%は、好ましくは1
〜20重量%である。
ー(B)のウレタンプレポリマー(b1)のポリオール
は、オキシエチレン鎖を有するものである。但し、オキ
シエチレン鎖を有さないポリオールとオキシエチレン鎖
を有するポリオールとを混合したポリオールであっても
(b1)成分として使用することが出来る。また、好ま
しくはオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン鎖の平均
含有量が1〜30重量%のものである。オキシエチレン
鎖の含有量が1%重量未満では硬化速度が低下するし、
30重量%を越えても更なる硬化性の向上が期待できな
いうえ、耐水性が低下する傾向がある。ただし、(A)
成分、(B)成分のオキシエチレン鎖量を計算して合計
し、そのオキシエチレン鎖の含有量が(A)成分と
(B)成分の合計量に対して6重量%未満であることが
好ましい。これを越えると耐水性が劣るものとなる。
くは数平均分子量が500〜8000のものである。分
子量が、500未満の場合、下地追従性に問題がある
し、分子量が8000を越える場合、硬化速度が低下す
るという問題がある。また、ウレタンプレポリマー(b
1)の末端の平均NCO基数は2.0〜2.6が好まし
い。
があるし、2.6を越えると下地追従性が低下する傾向
がある。更にイソシアネートとポリオールとのNCO/
OH比は好ましくは1.6以上、更に好ましくは1.8
〜4.0である。残存NCO%は、好ましくは1〜15
重量%である。
2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b2)との反
応比は、NCO/0H=0.95〜3.0が好ましい。
NCO/0H=0.95未満ではN−2−ヒドロキシア
ルキルオキサゾリジンが未反応のまま残存する傾向があ
り、貯蔵安定性に悪影響を与える。NCO/0H=3.
0を越えると硬化速度の低下と粘度の上昇の問題があ
る。
ー(B)の合成に用いられるN−2−ヒドロキシアルキ
ルオキサゾリジン(b2)は、例えばホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブチルア
ルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類と例えば
ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン等のジヒド
ロキシアルキルアミン類との公知の縮合反応により得ら
れる化合物である。
(B)の末端オキサゾリジン基の数は好ましくは1〜3
である。3を越えると硬化後の伸張性が低下し、好まし
くない。尚、ウレタンオキサゾリジンプレポリマー
(B)の末端にオキサゾリジン基は1個以上あれば、そ
の他の末端がイソシアネート基であってもよいことは言
うまでもない。
ジンプレポリマー(B)の配合比は、プレポリマー
(A)のNCO基とプレポリマー(B)が水で開環して
発生する活性水素基との比が、0.4〜4.0の範囲が
好ましい。4.0より大であれば炭酸ガスの発生により
塗膜に膨れが発生し易くなるし、0.4未満であれば貯
蔵安定性が低下する。この様な点を考慮すると(A)と
(B)の混合比は重量比で60:1〜1:30の範囲が
好ましい。
る際に必要に応じて酸、溶剤、無機充填剤、小量のプロ
セスオイル、可塑剤、揺変剤、体質顔料、耐侯性の維持
向上のための紫外線防止剤、安定剤等各種添加剤、触媒
などを含んでいてもよい。これら混合物が均一に混合で
き、且つ保存性が確保できるのに十分なる混合、混練装
置により製造する事ができる。
ことが出来る酸としては、好ましくは無機酸、有機酸お
よびそれらの無水物、エステル、酸性塩類の群から選ば
れる1種又は2種以上が使用されるが、例えば、塩酸、
硝酸、硫酸、燐酸、珪酸、アルミン酸、過塩素酸、蟻
酸、酢酸、クロロ酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、シ
ュウ酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル
酸、安息香酸、サリチル酸など、またはそれらの無水
物、エステル類、酸性塩類などが挙げられる。
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。
塩化ビニルパウダー、微粉末シリカ、ベントナイト等が
あげられる。このほか本発明の組成物には石油系高沸点
芳香族系留分,石油樹脂等を混合しても良い。
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチルア
ゼレート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤
やトリオクチルホスヘート、トリフェニルホスヘート等
の燐酸エステル系可塑剤が挙げられる。
外線吸収剤等が挙げられる。無機充填剤としては、例え
ば炭酸カルシウム、酸化カルシウム、クレー、タルク、
酸化チタン、水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム、カ
オリン、ゼオライト、硅そう土、ガラスバルーン等の無
機化合物の粉粒体が挙げられる。その添加量は、組成物
中好ましくは1〜70、より好ましくは30〜60重量
%である。
コーテイング材、シーリング材、接着剤に使用すること
ができる。コーテイング材としては、塗料、建築物の屋
根防水材、壁面防水材、競技場の表面舗装材等に利用で
きる。又、シーリング材としてはコンクリート、サイジ
ングボード、金属等土木用建築用のシーリング材に利用
できる。更に、接着剤としてはプラスチック床材等建築
物内装材の接着剤、屋上防水シートの接着剤、タイル、
シートの接着剤、;自然石、セラミック、ゴム、木等の
粒状物、繊維状物のバインダーに利用できる。
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
00のポリプロピレンエーテルジオール1000g
(0.5モル)に2,4−トリレンジイソシアネート1
91.4g(1.1モル)、すなわちNCO/OHの当
量比2.2にて窒素気流下で80℃にて20時間フラス
コ中で攪拌しながら反応させNCO%が4.24%のウ
レタンプレポリマー(A−1)を得た。
均分子量4000のポリプロピレンエーテルジオール6
00g(0.15モル)に4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート78.8g(0.32モル)、すなわ
ちNCO/OHの当量比2.1にて窒素気流下で80℃
にて24時間フラスコ中で攪拌しながら反応させNCO
%が2.05%のウレタンプレポリマー(A−2)を得
た。
タンプレポリマーの作製例1において数平均分子量20
00のポリプロピレンエーテルジオール1000g
(0.5モル)の代わりに数平均分子量2000、オキ
シエチレン鎖の含有量20%のポリエチレンプロピレン
エーテルジオール1000g(0.5モル)を用いた以
外は同様の方法でNCO%が4.24%のウレタンプレ
ポリマー(A−3)を得た。
タンプレポリマーの作製例1において数平均分子量20
00のポリプロピレンエーテルジオール1000g
(0.5モル)の代わりに数平均分子量2000、オキ
シエチレン鎖の含有量5%のポリエチレンプロピレンエ
ーテルジオール1000g(0.5モル)を用いた以外
は同様の方法でNCO%が4.24%のウレタンプレポ
リマー(A−4)を得た。
平均分子量4800、オキシエチレン鎖の含有量15%
のポリエチレンプロピレンエーテルトリオール500g
(0.104モル)と数平均分子量2000のポリプロ
ピレンエーテルジオール500g(0.25モル)を混
合してオキシエチレン鎖の平均含有量7.5%、平均官
能基数2.29、数平均分子量2820のポリオールを
得た。さらにヘキサメチレンジイソシアネート143.
3g(0.853モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.1にて窒素気流下で80℃にて48時間フラスコ
中で攪拌しながら反応させNCO%が3.29%、1分
子当たりの末端NCO基数2.29のウレタンプレポリ
マー(b1−1)を得た。
0.8gと2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.1にて窒素気流下で60℃にて48時間
フラスコ中で攪拌しながら反応させ、ウレタンオキサゾ
リジンプレポリマー(OXZ−1)を得た。本組成物の
GPCを測定した結果、残存している2−イソプロピル
3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有
率は1%以下であることを確認した。
作製例2)数平均分子量600、オキシエチレン鎖の含
有量30%のポリエチレンプロピレンエーテルトリオー
ル20g(0.033モル)と数平均分子量600のポ
リプロピレンエーテルジオール270g(0.45モ
ル)を混合してオキシエチレン鎖の平均含有量2.2
%、平均官能基数2.07、数平均分子量600のポリ
オールを得た。さらに2,4トリレンジイソシアネート
174g(1.0モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.0にて窒素気流下で60℃にて48時間フラスコ
中で攪拌しながら反応させNCO%が9.07%、1分
子当たりの末端NCO基数2.07のウレタンプレポリ
マー(b1−2)を得た。
8.7gと2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.05にて窒素気流下で60℃にて48時
間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、ウレタンオキサ
ゾリジンプレポリマー(OXZ−2)を得た。本組成物
のGPCを測定した結果、残存している2−イソプロピ
ル3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含
有率は1%以下であることを確認した。
作製例3)数平均分子量4800、オキシエチレン鎖の
含有量15%のポリエチレンプロピレンエーテルトリオ
ール1600g(0.33モル)と数平均分子量400
0、オキシエチレン鎖の含有量15%のポリエチレンプ
ロピレンエーテルジオール1000g(0.25モル)
を混合してオキシエチレン鎖の平均含有量15%、平均
官能基数2.57、数平均分子量4460のポリオール
を得た。さらに2,4トリレンジイソシアネート261
g(1.5モル)、すなわちNCO/OHの当量比2.
0にて窒素気流下で80℃にて48時間フラスコ中で攪
拌しながら反応させNCO%が2.21%、1分子当た
りの末端NCO基数2.57のウレタンプレポリマー
(b1−3)を得た。
9.1gと2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.15にて窒素気流下で60℃にて48時
間フラスコ中で攪拌しながら反応させ、ウレタンオキサ
ゾリジンプレポリマー(OXZ−3)を得た。本組成物
のGPCを測定した結果、残存している2−イソプロピ
ル3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含
有率は1%以下であることを確認した。
作製例4)ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの作製
例1において数平均分子量4800、オキシエチレン鎖
の含有量15%のポリエチレンプロピレンエーテルトリ
オール500g(0.104モル)の代わりに数平均分
子量4800のポリプロピレンエーテルトリオール50
0g(0.104モル)を用いた以外は同様の方法でウ
レタンオキサゾリジンプレポリマー(OXZ−4)を得
た。本組成物のGPCを測定した結果、残存している2
−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサ
ゾリジンの含有率は1%以下であることを確認した。
作製例5)ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの作製
例1において数平均分子量4800、オキシエチレン鎖
の含有量15%のポリエチレンプロピレンエーテルトリ
オール500g(0.104モル)の代わりに数平均分
子量4800のポリプロピレンエーテルトリオール50
0g(0.104モル)を用い、ウレタンプレポリマー
と2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,3オ
キサゾリジンの反応比をNCO/OH=1.1から3.
0に変更したこと以外は同様の方法でウレタンオキサゾ
リジンプレポリマー(OXZ−5)を得た。本組成物の
GPCを測定した結果、残存している2−イソプロピル
3(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有
率は1%以下であり、更に分析した結果、分子中に0〜
1個のオキサゾリジン基をもつプレポリマーが主成分で
あることを確認した。
作製例6)ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの作製
例1においてウレタンプレポリマー(b1−1)14
0.8gに対する2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエ
チル)1,3オキサゾリジンの配合量を8.8gに変更
した(NCO/OHの当量比2.0)こと以外は同様の
方法でウレタンオキサゾリジンプレポリマー(OXZ−
6)を得た。本組成物のGPCを測定した結果、残存し
ている2−イソプロピル3(2ヒドロキシエチル)1,
3オキサゾリジンの含有率は1%以下であることを確認
した。更に分析した結果、分子中に1〜3個のオキサゾ
リジン基をもつプレポリマーが主成分であることを確認
した。
比較例1〜6に適用>次に密閉型プラネタリーミキサー
中に120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0・05%以
下に調整した炭酸カルシウム(日東粉化製NS−20
0)300部、120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0
・1%以下に調整した脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石
カルシウム製ハクエンカCCR)30部、キシレン80
部、ジオクチルフタレート(以下DOPと略)100
部、及び酸性燐酸エステル AP−3(大八化学製)
1.2部、表に示すウレタンプレポリマー(A)、ウレ
タンオキサゾリジンプレポリマー(B)、をそれぞれ所
定量加え均一に混合した後、60トールの減圧下で脱泡
して防水材用湿気硬化型ウレタンコンパウンドを得た。
実施例1〜4の粘度は25℃でそれぞれ50ポイズ、6
5ポイズ、68ポイズ、70ポイズであった。比較例1
〜6の粘度は35ポイズ、70ポイズ、95ポイズ、5
5ポイズ、64ポイズ、95ポイズであった。
比較例7に適用>次に密閉型プラネタリーミキサー中に
120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0.1%以下に調
整した脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石カルシウム製ハ
クエンカCCR)400部、キシレン150部、ジオク
チルフタレート(以下DOPと略)200部、及び酸性
燐酸エステル AP−3(大八化学製)1.2部、表に
示すウレタンプレポリマー(A)、ウレタンオキサゾリ
ジンプレポリマー(B)をそれぞれ所定量加え均一に混
合した後、60トールの減圧下で脱泡してシーリング
材、接着剤用湿気硬化型ウレタンコンパウンドを得た。
実施例5、6及び比較例7の粘度はそれぞれ25℃で8
000ポイズ、11000ポイズ、9200ポイズであ
った。
ガラス板(30*30cm)上に厚さ1.5mmの割合
で試料を流し、25℃×50%の条件下で放置し、指で
触り塗膜の動きが無くなるまでの時間を測定した。
ったスレート板(30×30cm)上に厚さ2mmの割
合で試料を流し、50℃×90%の条件下で硬化させた
後、塗膜表面のフクレ、ピンホールの有無を観察した。
フクレ、ピンホールの無いものは○、フクレ、ピンホー
ルが有るものは×とした。
い離型紙を貼ったガラス板(30×30cm)上に厚さ
1.5mmの割合で試料を流し、25℃×50%の条件
下で10日間放置し硬化させた後、引張試験機を用い引
張速度500mm/minの条件で常態の引張強度(kg/
cm2)、破断伸度(%)を測定した。
法に準じて作製したダンベル3号型試験片を20℃水中
に7日間浸漬した後取り出し、25℃×50%の条件下
で4時間放置後に常態引張物性試験法に準じて引張強度
(kg/cm2)、破断伸度(%)を測定した。
*30*7cm)の表面にクシ目ゴテでサンプルを0.
5kg/cm2の割合で塗布した後、25℃×50%の
条件下で10分放置後塩ビ製防水シート(2.5*30
cm、DPルーフシート:大日本インキ化学工業製)を
貼り付け2g/cm2の荷重を掛けたまま同条件で7日
間放置し、引張速度200mm/minの条件で常態の
剥離強度(kg/inch)を測定した。尚、本試験は実施例
5、6及び比較例7について実施した。 (耐水後接着性試験)接着性試験法に準じて作製した試
験片を20℃水中に7日間浸漬した後取り出し、25℃
×50%の条件下で4時間放置後に常態引張物性試験法
に準じて剥離強度(kg/inch)を測定した。尚、本試験は
実施例5、6及び比較例7について実施した。
JIA−A−1436(1991年度版)に従い、A形
試験体を作製し、試験条件記号L/2.5A/−20で
耐疲労性を評価した。(EO%) ウレタンプレポリマ
ー(A成分)とウレタンオキサゾリジンプレポリマー
(B成分)の合計量に対するオキシエチレン鎖の含有量
基含有ウレタンプレポリマー(A)と有機ポリイソシア
ネートとヒドロキシオキサゾリジン化合物とからなる組
成物は、硬化性、下地追従性に劣り、比較例3のオキシ
エチレン鎖を持つNCO基含有ウレタンプレポリマー
(A)と有機ポリイソシアネートとヒドロキシオキサゾ
リジン化合物とからなる組成物は、硬化性、耐水性、下
地追従性に劣るものであった。比較例4のオキシエチレ
ン鎖のないNCO基含有ウレタンプレポリマー(A)と
オキシエチレン鎖のないウレタンオキサゾリジンプレポ
リマー(B)とからなる組成物は、硬化性に劣り、比較
例5のオキシエチレン鎖を持つNCO基含有ウレタンプ
レポリマー(A)とオキシエチレン鎖のないウレタンオ
キサゾリジンプレポリマー(B)とからなる組成物は、
硬化性、耐水性に劣るものであった。比較例6のオキシ
エチレン鎖のないウレタンオキサゾリジンプレポリマー
(B)のみでは硬化性に劣るものであった。
で、オキシエチレン鎖を有するウレタンオキサゾリジン
プレポリマーを用いることにより、優れた硬化性を有
し、高温高湿下でも炭酸ガスによる塗膜のフクレがな
く、適切な粘度と作業性を持ち、硬化後に優れた柔軟性
を有し、更に動きの激しい下地に使用した場合でも優れ
た下地追従性を示す湿気硬化型ウレタン組成物及び本組
成を用いたコーティング材、シーリング材、接着剤を提
供するものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 (A)末端にイソシアネート基を2個以
上有するウレタンプレポリマー、 (B)(b1)オキシエチレン鎖を有し、末端にイソシ
アネート基を2個以上有するウレタンプレポリマーと、 (b2)N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと
を反応させて得られる末端にオキサゾリジン基を有する
ウレタンオキサゾリジンプレポリマーとからなることを
特徴とする湿気硬化性ウレタン組成物。 - 【請求項2】 オキシエチレン鎖の含有量が(A)成分
と(B)成分の合計量に対して6重量%未満であること
を特徴とする請求項1記載の湿気硬化性ウレタン組成
物。 - 【請求項3】 (A)成分がオキシエチレン鎖を含有し
ないことを特徴とする請求項1または2いずれか記載の
湿気硬化性ウレタン組成物。 - 【請求項4】 末端にイソシアネート基を2個以上有す
るウレタンプレポリマー(b1)の1分子当たりにおけ
る末端NCO基の数が、平均2.0〜2.6であること
を特徴とする請求項1〜3いずれか記載の湿気硬化性ウ
レタン組成物。 - 【請求項5】 ウレタンプレポリマー(b1)の数平均
分子量が、500〜8000であることを特徴とする請
求項1〜4いずれか記載の湿気硬化性ウレタン組成物。 - 【請求項6】請求項1〜5いずれか記載の組成物からな
るコーテイング材。 - 【請求項7】請求項1〜5いずれか記載の組成物からな
るシーリング材。 - 【請求項8】請求項1〜5いずれか記載の組成物からな
る接着剤。
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