JP3307024B2 - パーツフィーダ供給装置 - Google Patents

パーツフィーダ供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品実装装置にパ
ーツフィーダを供給するパーツフィーダ供給装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パーツフィーダは、電子部品実装装置に
取付けられ、移載ヘッドのノズルに電子部品を供給する
装置である。ところで、パーツフィーダの電子部品がな
くなった場合などにおいて、空になったパーツフィーダ
を電子部品実装装置から取外したり、電子部品を満載し
た新たなパーツフィーダを電子部品実装装置に取付けた
りすることが行われる。従来このように、電子部品実装
装置にパーツフィーダを取付けたり取外したりする際、
図7に示すようなパーツフィーダ供給装置が用いられて
いた。
【0003】図7は、従来のパーツフィーダ供給装置と
電子部品実装装置とを示す側面図である。図7中、Gは
床面、Aは床面G上に設置された電子部品実装装置であ
る。1は床面G上を底枠1aの下部に取付けられたキャ
スタ2により走行可能な台車、また台車1のうち、1b
は底枠1aに立設され伸縮しない支柱、3は支柱1b上
に固定された水平な天枠である。そして、天枠3の上面
には図7左右方向に水平に延びる一対のガイド部材4が
設けられ、このガイド部材4には、複数のパーツフィー
ダ6が載置されたパレット5がスライド自在に係合して
いる。
【0004】一方、電子部品実装装置Aにおいて、10
は台部、11は台部10の下部に設けられ、床面G上に
電子部品実装装置Aを支持する足、12は台部10の上
部に設けられる水平な支持板、13は支持板12の背部
側(図7左方)に平行に設けられる一対のガイド部材、
14は基板15を搬送すると共に位置決めするガイドレ
ール、16はガイドレール14の上方に設けられるXテ
ーブル、17は同Yテーブルであり、これらのXテーブ
ル16、Yテーブル17は、電子部品実装装置Aに取付
けられたパーツフィーダ6(鎖線参照)から電子部品を
ピックアップして基板15に実装するノズル19を備え
た移載ヘッド18を、XY方向に移動させるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて図7中、Sは台車
1のガイド部材4のレベル、Tは電子部品実装装置Aの
ガイド部材13のレベルであり、これらのレベルS,T
は本来一致するように設定されている。しかしながら、
床面Gの高さにばらつきや、台車1あるいは電子部品実
装装置Aの組立上の誤差などにより、これらのレベル
S,Tが一致しないことも多い。このような場合、台車
1を、矢印N1で示すように、電子部品実装装置Aに横
づけしても、レベルS,Tがくい違っているため、パー
ツフィーダ6を載置するパレット5をガイド部材4から
ガイド部材13へ、あるいはその逆に、移し変えること
が極めて困難になるという問題点があった。特に1台の
台車1を複数台の電子部品実装装置Aで共用しようとす
る場合は、全ての電子部品実装装置AのレベルTを同じ
高さに調整した後、このレベルTと台車1のレベルSと
を一致させねばならず、多大な労力及び時間を要した。
【0006】そこで本発明は、パーツフィーダを電子部
品実装装置Aに対して、容易に取付けたり取外したりで
きるパーツフィーダ供給装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のパーツフィーダ
供給装置は、台車と、この台車に昇降自在に支持される
昇降テーブルと、この昇降テーブルと一体的に昇降し、
かつパーツフィーダがスライド自在に係合するガイド部
材と、このガイド部材のレベルが電子部品実装装置のガ
イド部材のレベルに一致するように昇降テーブルのレベ
ルを調整するレベル調整機構を備え、前記レベル調整機
構が傾斜面を有するカムと、このカムに周接するカムフ
ォロアとから成り、前記台車を前記電子部品実装装置へ
向って移動させることにより、前記昇降テーブルのレベ
ルを調整するようにしている。
【0008】
【作用】上記構成により、床面のガタなどにより、パー
ツフィーダ供給装置のガイド部材と電子部品実装装置の
ガイド部材がくい違っていても、レベル調整機構を作動
して昇降テーブルを昇降させることにより、両ガイド部
材のレベルを一致させることができる。したがって、パ
ーツフィーダは、これら両ガイド部材に案内されて、電
子部品実装装置に対してスムーズに取付けたり取外した
りすることができる。
【0009】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明する。なお、図中、従来技術を示す図7の構成要素
とほぼ同様の構成要素については同一符号を付すことに
より説明を省略する。
【0010】図1は本実施例のパーツフィーダ供給装置
及び電子部品実装装置Aを電子部品実装装置Aの背面側
から見た斜視図である。電子部品実装装置Aのうち、2
0は両サイドに一対のガイド部材13が設けられ、パー
ツフィーダ6などを支持するための支持枠、21は支持
枠20の背面側の端面中央から突出するセンタ杆、22
はセンタ杆21の先端部下方に取付けられるローラであ
り、これらセンタ杆21、ローラ22は後述するように
電子部品実装装置Aに対し台車1を幅方向に位置決めす
るための部材である。
【0011】また23,24は支持枠20の下方に固定
され、電子部品実装装置Aの背面側に突出すると共に、
電子部品実装装置Aの前面側に向かって上昇する傾斜面
を備えた一対のカムであり、これらのカム23,24は
後述するようにガイド部材13のレベルTに台車1のガ
イド部材4のレベルSを一致させるための部材である。
また、25,26は位置決め孔、27,28は係合リン
グであり、これら位置決め孔25,26、係合リング2
7,28は支持枠20の背面側端面に設けられ、電子部
品実装装置Aにセットされた台車1を一時固定するため
の部材である。
【0012】次に図2〜図6を参照しながら、本実施例
のパーツフィーダ供給装置について説明する。図2は本
実施例のパーツフィーダ供給装置の分解斜視図であっ
て、図2中、29は天枠3の上面に固定される天板、3
0は天枠3の背面側に突出するハンドル、31は天板2
9に下部が連結され、上部が昇降テーブル32の下面に
連結される平行リンク機構である。平行リンク機構31
は昇降テーブル32を昇降自在に支持するものである
が、昇降テーブル32の下降については、図5(a)に
示すように天板29上に立設されるストッパ33が昇降
テーブル32の下面に当接することにより昇降テーブル
32の下限位置が定められている。また図2中、34は
天板29上に立設されると共に、昇降テーブル32を遊
びをもって貫通する係止ピンであり、係止ピン34は、
パーツフィーダ6が載置されるパレット35の下部に突
設された係止片36に係合することにより、パレット3
5の前方移動を規制するものである。また35aはパレ
ット35の側部に設けられるローラ、37は昇降テーブ
ル32の後部に突出するアーム、38はアーム37の先
端上部に設けられるフックであり、このフック38に
は、パレット35の後部に突出するハンドル39が着脱
自在に係止される。また40は、アーム37の基部に設
けられ、後述する係止部47を係止/係止解除するため
の操作杆、41はパレット35の上面に各パーツフィー
ダ6を位置決めするためのピン、42はパーツフィーダ
6をパレット35の上面に固定するためのロック部であ
る。さて、昇降テーブル32の下面には、カムフォロワ
43が設けられ、このカムフォロワ43は、電子部品実
装装置Aのカム23,24に周接して昇降テーブル32
を上下方向に昇降させ、ガイド部材4のレベルSを、ガ
イド部材13のレベルTに一致させるものである。44
はカムフォロワ43と一体的に昇降し、上記両レベル
S,Tが一致した際に、上述した電子部品実装装置Aの
位置決め孔25,26に挿入される台車位置決めピンで
ある。さらに、図4に示すように、天板29の上面には
電子部品実装装置Aのセンタ杆21の下部に設けられた
ローラ22を案内して台車1のセンタ出しを行う一対の
案内板45,46が設けられている。
【0013】本実施例のパーツフィーダ供給装置は上記
のような構成よりなり、図3〜図6を参照しながら、そ
の操作要領を説明する。まず図3(a)に示すように、
昇降テーブル32の下面をストッパ33に当接させてお
き、パレット35の両脇のローラ35aをガイド部材4
に係合させながら、パレット35をセットする。またパ
レット35から延出するハンドル39をフック38に係
止させる。そして図3(b)に示すように、パーツフィ
ーダ6をピン41に係止させると共に、ロック部42に
より固定して、パレット35上にパーツフィーダ6を載
置する。
【0014】図5はパーツフィーダ供給装置の側面図、
図6はパーツフィーダ供給装置の底面図であり、図6
中、47は電子部品実装装置Aの支持枠20に設けられ
た係合リング27,28に係着する係止部である。さて
図3(b)に示すように、パーツフィーダ6の装着が完
了したならば、図5(a),図6(a)に示すように、
矢印N2方向(電子部品実装装置Aへ向う方向)に台車
1を移動してゆくと、図5(a)に示す状態から、カム
フォロワ43がカム23,24の傾斜面に周接し、カム
フォロワ43がこの傾斜面に沿って上昇するとにより、
昇降テーブル32が小距離上昇して、平行リンク機構3
1が上方へ伸び、ガイド部材4のレベルSがガイド部材
13のレベルTに一致する。このとき、係止片36も上
昇し、係止ピン34に係合しなくなる。また、台車1の
幅方向について、図6(b)に示すように、案内板4
5,46がローラ22に当接して、台車1のセンタ出し
が行われる。これにより、台車位置決めピン44が位置
決め孔25,26に挿入され、台車1が電子部品実装装
置Aに対し位置決めされると共に、係合リング27,2
8に係止部47が係着して、台車1は電子部品実装装置
Aに固定される。この状態において、フック38を解除
して図5(b)に示すように、パレット35を矢印N3
方向に移動させると、パーツフィーダ6をパレット35
と共に電子部品実装装置Aヘ取付けることができる。さ
て上記操作において、図5(a)に示したガイド部材4
のレベルからカムフォロワ43の下面までの高さaと、
ガイド部材13のレベルからカム23の上面(水平部)
までの高さbとを正確に寸法出しすれば、ガイド部材4
のレベルSとガイド部材13のレベルTを必ず一致させ
ることができる。ここで、図5(a)〜(b)に示した
レベル合わせの操作は、平行リンク機構31により昇降
テーブル32が床面Gに対して昇降自在な状態で行われ
るので、床面G等の高さのバラツキの如何にかかわら
ず、レベルSとレベルTを一致させることができる。な
お本手段のレベル調整機構として、本実施例では、平行
リンク機構31及びカムフォロワ43を用いたが、平行
リンク機構31に代えて、昇降テーブル32を下板29
に対し昇降案内するガイドを用いるなど種々変更しても
差支えない。なおパーツフィーダ6を取外すには上記と
逆順に操作を行えば良い。また図中、位置決めされた基
板15に対し、移載ヘッド18をXYテーブル16,1
7で移動させる電子部品実装装置について説明したが、
本手段のパーツフィーダ供給装置は、ロータリーヘッド
を用いて移載ヘッドをインデックス回転させる方式の電
子部品実装装置についても、適用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のパーツフィーダ供給装置は、台
車と、この台車に昇降自在に支持される昇降テーブル
と、この昇降テーブルと一体的に昇降し、かつパーツフ
ィーダがスライド自在に係合するガイド部材と、このガ
イド部材のレベルが電子部品実装装置のガイド部材のレ
ベルに一致するように昇降テーブルのレベルを調整する
レベル調整機構を備え、前記レベル調整機構が傾斜面を
有するカムと、このカムに周接するカムフォロアとから
成り、前記台車を前記電子部品実装装置へ向って移動さ
せることにより、前記昇降テーブルのレベルを調整する
ようにしているので、床面等のバラツキや電子部品実装
装置の組立誤差にかかわらず、電子部品実装装置に対し
パーツフィーダをスムーズに取付けたり取外したりする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置
と電子部品実装装置を示す斜視図
【図2】本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置
の分解斜視図
【図3】(a)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供
給装置の操作説明図 (b)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置の
操作説明図
【図4】本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置
のレベル調整機構を示す斜視図
【図5】(a)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供
給装置の側面図 (b)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置の
側面図
【図6】(a)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供
給装置の底面図 (b)本発明の実施例に係るパーツフィーダ供給装置の
底面図
【図7】従来のパーツフィーダ供給装置及び電子部品実
装装置を示す側面図
【符号の説明】
1 台車 4 ガイド部材 6 パーツフィーダ 13 ガイド部材 31 平行リンク機構 32 昇降テーブル 43 カムフォロワ A 電子部品実装装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車と、この台車に昇降自在に支持される
    昇降テーブルと、この昇降テーブルと一体的に昇降し、
    かつパーツフィーダが載置されるパレットをスライド自
    在に係合するガイド部材と、このガイド部材のレベルが
    電子部品実装装置のガイド部材のレベルに一致するよう
    に前記昇降テーブルのレベルを調整するレベル調整機構
    を備え、前記レベル調整機構が傾斜面を有するカムと、
    このカムに周接するカムフォロアとから成り、前記台車
    を前記電子部品実装装置へ向って移動させることによ
    り、前記昇降テーブルのレベルを調整するようにしたこ
    とを特徴とするパーツフィーダ供給装置。
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