JPH0611462B2

JPH0611462B2 - 自走搬送台車装置

Info

Publication number: JPH0611462B2
Application number: JP59129721A
Authority: JP
Inventors: 利生前田
Original assignee: Daifuku Co Ltd
Current assignee: Daifuku Co Ltd
Priority date: 1984-06-22
Filing date: 1984-06-22
Publication date: 1994-02-16
Anticipated expiration: 2009-02-16
Also published as: JPS618264A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、パレツトを支持し得、そしてパレツトを側方
に出したり或いは側方から引き入れる出し入れ装置を具
備してなる自走搬送台車装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点従来、上記のような自走搬送台車装置においては、パレ
ツトをその下面側から掬い上げて移載する出し入れ装置
を備えていた。しかしながらこのような従来構成による
と、例えば加工装置と台車との間で直接パレツトの移載
を行なう場合、加工装置に位置決め部があり、加工装置
と出し入れ装置とが干渉するので実現不可能であつた。

発明の目的本発明は上記従来の欠点を解消するもので、台車と加工
装置等との間で直接パレツトを移載できる自走搬送台車
装置を提供することを目的とする。

発明の構成上記目的を達成するため、本発明の自走搬送台車装置
は、一定経路上を走行自在な台車上に、一定経路方向と
は直交する方向にパレツトを移動案内する支持案内装置
を一定経路方向に一対設けるとともに、これら両支持案
内装置間に隣接位置して一定経路方向に移動自在でかつ
一定経路方向と直交する方向に出退自在な可動体とを設
け、前記支持案内装置には、前記パレツトに係合してそ
の上方向への抜け出しを阻止しかつ一定経路方向と直交
する方向に案内する係合案内部と、前記パレツトの底面
に開口する孔部に挿抜自在な昇降杆とを設置し、前記可
動体の両側部には、前記パレツトの相対向する側面にそ
れぞれ形成された被係合部に係合可能な係合具を設置し
ている。

かかる構成によると、可動体を一定経路方向の一方に移
動させて係合具をパレツトの被係合部に係合させること
と、可動体を出退動させることとの組合せにより、この
パレツトを一方の支持案内装置に対して出し入れがで
き、このとき可動体はパレツトにその側面から係合する
ので、台車と加工装置等との間で直接にパレツトを移載
できる。

また、パレツトを一方の支持案内装置に対して出し入れ
した後、可動体を一定経路方向の他方に移動させて係合
具を他のパレツトの被係合部に係合させることと、可動
体を出退動させることとの組合せにより、他のパレツト
を他方の支持案内装置に対して出し入れできる。またパ
レツト底面に出し入れ装置を挿入する必要がないので、
台車上においてパレツト底面を自由に使用でき、パレツ
トに係合してその上方向への抜け出しを阻止しかつ一定
経路方向と直交する方向に案内する係合案内部を設けた
ことから、台車の振動等によるパレツトの脱落を確実に
阻止でき、しかもパレツトの底面に開口する孔部に挿抜
自在な昇降杆を設けたので、パレツトの位置決めを確実
に行なえる。

実施例と作用以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例における自走搬送台車装置を
用いた加工設備の概略平面図、第２図は本発明の一実施
例における自走搬送台車装置の側面図で、(1)は一定経
路(A)上を往復走行自在な台車である。前記一定経路(A)
の一側部で一端には２基の段取り装置(2)が設けられ、
また一側部の残部には３台の加工装置(3)が配設されて
いる。そして一定経路(A)の他端部には多数のプール部
(4)が形成されている。前記台車(1)は車輪(5)を介して
レール(6)上に載置してあり、台車駆動装置(7)によつて
一定経路(A)上を往復走行自在となる。そして台車(1)の
上部には、一定経路(A)の方向とは直交する方向にパレ
ツト(8)を移動案内する支持案内装置(9)(10)が該一定経
路(A)の方向に一対設けられる。すなわち第３図及び第
４図に詳細に示すように、台車(1)上に設置された機枠
(11)の天板(12)には、パレツト(8)の底面を支持する２
列の支持ローラ(13)と、パレツト(8)底面の突出部(8a)
側面を案内する２列のガイドローラ(14)とが回動自在に
設けられており、前記支持ローラ(13)は、パレツト(8)
の突出部(8a)の上方に位置している。したがつて台車
(1)の振動等によりパレツト(8)が跳ね上がつても、突出
部(8a)が支持ローラ(13)と係合するので、パレツト(8)
が脱落することはない。また前記機枠(11)の内部には、
筒状のガイド体(15)に案内されて前記天板(12)の孔を貫
通しかつ前記パレツト(8)の孔部(8b)に嵌入可能な昇降
杆(16)と、ブラケツト(17)を介してこの昇降杆(16)を昇
降させるシリンダ装置(18)とが設置されている。(19)は
このシリンダ装置(18)を支持する支持板である。したが
つて、支持案内装置(9)(10)上のパレツト(8)の孔部(8b)
に昇降杆(16)を挿入することにより、パレツト(8)の位
置決めを行なえ、台車(1)の走行中もこの状態を確実に
保持できる。前記両支持案内装置(9)(10)に、一定経路
(A)の方向に移動可能でかつ一定経路(A)と直交する方向
に出退可能な可動体(20)が設けてある。すなわち台車
(1)上には、一定経路(A)に沿つたガイドレール(21)が直
交方向に一対取付けてあり、これらガイドレール(21)に
案内される被ガイド体(22)を介して可動枠(23)が一定経
路(A)の方向に移動自在に取付けてある。前記可動枠(2
3)と台車(1)との間には、この可動枠(23)を、一定経路
(A)方向の一方位置と中立位置との間で移動させる第１
シリンダ装置(24)と、他方位置と中立位置との間で移動
させる第２シリンダ装置(25)とが設けられる。すなわち
両シリンダ装置(24)(25)は、夫々本体(24a)(25a)とピス
トン（図示せず）とピストンロツド(24b)(25b)などから
なる通常の構造のものであつて、被ガイド部材を兼ねる
支持板(26)の表裏に、その本体(24a)(25a)を介して固定
してあり、その際に作動方向を一定経路(A)方向にする
と共に、ピストンロツド(24b)(25b)は相反する外方に突
出させている。そして、下方の第１シリンダ装置(24)の
ピストンロツド(24b)を、台車(1)からのブラケツト(27)
にピン(28)を介して連結し、また上方の第２シリンダ装
置(25)のピストンロツド(25b)を可動枠(23)からのブラ
ケツト(29)にピン(30)を介して連結している。また前記
支持板(26)は、台車(1)側からの支持ブラケツト(31)に
取付けた複数個の遊転ローラ（図示せず）を介して移動
自在に支持されている。なお台車(1)側には、図示しな
いが、中立位置検出用近接スイツチと、一方位置検出用
近接スイツチと、他方位置検出用近接スイツチとが設け
られ、これらに対向自在な１つの被検出体が可動枠(23)
側に取付けられる。したがつて第２シリンダ装置(25)を
伸ばした条件下において、第１シリンダ装置(24)を伸縮
させることによつて可動枠(23)を一方位置と中立位置と
の間で往復移動させ得、また第１シリンダ装置(24)を縮
めた条件下において、第２シリンダ装置(25)を伸縮させ
ることによつて可動枠(23)を中立位置と他方位置との間
で往復移動させ得る。前記可動体(20)は多段フオーク式
で、前記可動枠(23)に案内されて一定経路(A)とは直交
方向に出退自在な第１段フオーク(20a)と、この第１段
フオーク(20a)に案内されて同方向に出退自在な第２段
フオーク(20b)とからなり、その出退動は前記台車(1)に
取付けられた駆動装置(32)により行なわれる。また第５
図に詳細に示すように、前記第２段フオーク(20b)の中
間部両側には突起状の係合具(33)(34)が取付けてある。
また前記パレツト(8)の両側には前記係合具(33)(34)が
係脱自在な凹入部を有する被係合部(35)(36)が設けてあ
る。また前記段取り装置(2)及び各プール部(4)には、前
記支持ローラ(13)及びガイドローラ(14)と同様な支持ロ
ーラ及びガイドローラ（図示せず）が設けられており、
台車(1)との間でパレツト(8)の受け渡しが可能なように
構成されている。前記加工装置(3)は前部に機械台(37)
を有し、この機械台(37)の中央部に加工位置(B)を形成
すると共に、この加工位置(B)を中にして一定経路(A)方
向に振分けて受入れ位置(C)と取出し位置(D)とを形成し
てある。また機械台(37)上には、３つの位置(B)(C)(D)
に亘つて移動自在で且つ各位置(B)(C)(D)で停止自在な
可動台(38)が配設され、この可動台(38)に対して前記パ
レツト(8)が位置決めされて載置自在となる。なお前記
支持案内装置(9)(10)のセンターは、受入れ位置(C)と取
出し位置(D)とに同時に合致するようにそのピツチを決
定している。(39)はパレツト(8)上に設置した治具で、
この治具(39)により被加工物（図示せず）を保持する
が、これは被加工物をパレツト(8)に直接保持させても
よい。

次に上記実施例における作用について説明する。被加工
物（素材）は、段取り装置(2)に位置させたパレツト(8)
の治具(39)に対して取付けられる。そして台車(1)を走
行停止させ、一端側の支持案内装置(9)を段取り装置(2)
に対向させる。そして可動体(20)を利用してパレツト
(8)を支持案内装置(9)上に引込むのであり、その引込み
作業は加工装置(3)からの取出し作業と同じであること
から、ここでは省略する。パレツト(8)を引込んだのち
に、シリンダ装置(18)の作動によつて昇降杆(16)が上昇
され、孔部(8b)に嵌合させることによりパレツト(8)は
台車(1)側にロツクされる。次いで台車(1)を走行させ、
パレツト(8)を支持してなる支持案内装置(9)を受入れ位
置(C)に対向させる。このとき他方の空の支持案内装置
(10)は取出し位置(D)に対向する。その際に、加工済の
被加工物を保持してなるパレツト(8)が可動台(38)と共
に取出し位置(D)にきている。なお台車(1)が早く到達し
たときには、加工位置(B)で加工中であり、加工後に可
動台(38)を移動させて取出し位置(D)に移動させる。取
出し作業は次のようにして行なわれる。すなわち第１シ
リンダ装置(24)を限界まで収縮させると共に第２シリン
ダ装置(25)を限界まで伸展させた状態において、可動体
(20)は両係合具(33)(34)が非係合状態の中立位置にあ
る。この状態で可動体(20)を突出動させて係合具(34)を
第７図仮想線で示す被係合部(35)の外側に位置させる。
次いで第２シリンダ装置(25)をストロークS₂に相応して
限界まで収縮させ、以つて可動体(24)を一定経路(A)の
他端側に移動させて、仮想線(ロ)で示すように係合具(3
4)を被係合部(35)に係合させる。そして可動体(20)を退
入させると、係合具(34)と被係合部(35)とが係合してい
ることからパレツト(8)は一体に引込まれ、以つて支持
案内装置(10)上に引込まれる。その後昇降杆(16)を上昇
させて孔部(8b)に嵌合させ、パレツト(8)を台車(1)側に
ロツクする。このとき空になつた可動台(38)は機械台(3
7)上を移動し、受入れ位置(C)に停止される。次に第２
シリンダ装置(25)を限界まで伸展させることにより、可
動体(20)を一定経路(A)の一端側に移動させて、第７図
実線で示す中立位置にし得る。そして第１シリンダ装置
(24)をストロークS₁に相応して限界まで伸展させ、可動
体(20)をさらに一端側に移動させる。これにより第７図
仮想線(イ)で示すように、支持案内装置(9)で支持してな
るパレツト(8)の被係合部(36)に係合具(33)を係合させ
る。これに相前後して昇降杆(16)が下降され、パレツト
(8)のロツクが解除される。そして可動体(20)を突出動
させ、パレツト(8)を受入れ位置(C)の可動台(38)上に押
込む。次いで第１シリンダ装置(24)を限界まで収縮さ
せ、可動体(20)を他端側に移動させて被係合部(36)から
係合具(33)を抜出させて中立位置に固定状にしたのち、
可動体(20)を退入動させる。可動台(38)は加工位置(B)
に移動され、加工装置(3)による新たな加工作業が遂行
される。台車(1)は段取り装置(2)へと走行され、加工済
みの被加工物を保持してなるパレツト(8)が段取り装置
(2)に渡され、また新たなパレツト(8)を受取る。このよ
うに、一台の出退自在な可動体(20)を一定経路(A)方向
に３段階に移動させることにより、取出し位置(D)にあ
るパレツト(8)を他方の支持案内装置(10)に引込んだ
後、一方の支持案内装(9)にあるパレツト(8)の受入れ位
置(C)に押込むことができる。したがって、自走搬送台
車装置全体を小型化かつ安価にできる。

前記プール部(4)は、夜間における無人作業や段取り装
置(2)における手動作業がはかどらないときに使用され
る。すなわち台車(1)側の前述と同様の作用によつて、
加工装置(3)とプール部(4)との間でのパレツト(8)の移
動、ならびに段取り装置(2)とプール部(4)との間でのパ
レット(8)の移動が行なわれる。

前記加工装置(3)の数は任意であり、異なる作業を行な
わせる場合には台車(1)を利用して加工装置(3)間でパレ
ット(8)を移動させることも可能である。また段取り装
置(2)の数も任意であり、この場合に、１台の段取り装
置(2)で被加工物の取付けと取外しとを行なつてもよい
し、取付け用と取外し用とに分けてもよい。

このように本実施例によれば、可動体(20)の係合具(33)
(34)とパレット(8)側面の被係合部(35)(36)との係合に
よりパレット(8)の移載を行なうので、従来のようにパ
レット(8)を掬い上げる方式と異なり、加工装置(3)側に
位置決め部材等があつても台車(1)と加工装置(3)との間
で直接パレツト(8)を移載できる。またこのためパレツ
ト(8)下面を自由に使用でき、支持ローラ(13)とパレツ
ト(8)の突出部(8a)との係合によりパレツト(8)の上方向
への移動を規制するようにしたので、台車(1)の振動等
によるパレツト(8)の支持案内装置(9)(10)からの脱落を
確実に防止できると共に、パレツト(8)の孔部(8b)に挿
抜自在な昇降杆(16)を設けたので、パレツト(8)を支持
案内装置(9)(10)上で正確に位置決めでき、かつその位
置決め状態を保持できる。

発明の効果以上説明したように本発明によれば、可動体を一定経路
方向の一方に移動させて係合具をパレツトの被係合部に
係合させることと、可動体を出退動させることとの組合
せにより、このパレツトを一方の支持案内装置に対して
出し入れでき、このとき可動体はパレツトにその側面か
ら係合するので、台車と加工装置等との間で直接にパレ
ツトを移載できる。

また、パレツトを一方の支持案内装置に対して出し入れ
した後、可動体を一定経路方向の他方に移動させて係合
具を他のパレツトの被係合部に係合させることと、可動
体を出退動させることとの組合せにより、他のパレツト
を他方の支持案内装置に対して出し入れできる。このよ
うに、両支持案内装置間に可動体を設け、この可動体を
一定経路方向に移動させることにより、両支持案内装置
に対して各別にパレツトを出し入れできる。したがっ
て、自走搬送台車装置全体を小型化かつ安価にできる。
またパレツト底面に出し入れ装置を挿入する必要がない
ので、台車上においてパレツト底面を自由に使用でき、
パレツトに係合してその上方向への抜け出しを阻止しか
つ一定経路方向と直交する方向に案内する係合案内部を
設けたことから、台車の振動等によるパレットの脱落を
確実に阻止でき、しかもパレツトの底面に開口する孔部
に挿抜自在な昇降杆を設けたので、パレツトの位置決め
を確実に行なえ、その状態を保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自走搬送台車装置を
備えた加工設備の概略平面図、第２図は本発明の一実施
例における自走搬送台車装置の側面図、第３図は同自走
搬送台車装置における支持案内装置の側面図、第４図は
同正面図、第５図は同自走搬送台車装置における可動体
とパレツトとの関係を示す平面図である。 (1)……台車、(8)……パレツト、(8a)……突出部、(8b)
……孔部、(9)(10)……支持案内装置、(13)……支持ロ
ーラ、(14)……ガイドローラ、(16)……昇降杆、(18)…
…シリンダ装置、(20)……可動体、(33)(34)……係合
具、(35)(36)……被係合部、(A)……一定経路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一定経路上を走行自在な台車上に、一定経
路方向とは直交する方向にパレツトを移動案内する支持
案内装置を一定経路方向に一対設けるとともに、これら
両支持案内装置間に隣接位置して一定経路方向に移動自
在でかつ一定経路方向と直交する方向に出退自在な可動
体とを設け、前記支持案内装置には、前記パレツトに係
合してその上方向への抜け出しを阻止しかつ一定経路方
向と直交する方向に案内する係合案内部と、前記パレツ
トの底面に開口する孔部に挿抜自在な昇降杆とを設置
し、前記可動体の両側部には、前記パレツトの相対向す
る側面にそれぞれ形成された被係合部に係合可能な係合
具を設置したことを特徴とする自走搬送台車装置。