JP2543662Y2

JP2543662Y2 - オートストレージ

Info

Publication number: JP2543662Y2
Application number: JP1990122528U
Authority: JP
Inventors: 勇酒井
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1990-11-26
Filing date: 1990-11-26
Publication date: 1997-08-13
Anticipated expiration: 2005-11-26
Also published as: JPH0479804U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）この考案は、パレットを収納自在の貯蔵棚を複数段に
備えた機枠に、上記パレットの出し入れを行うためのト
ラバーサを進退自在に備えたエレベータを上下動可能に
設けてなるオートストレージ（自動倉庫）に関する。

（従来の技術）従来のオートストレージは、加工すべき板材等を載置
したパレットを収納自在の貯蔵棚を複数段備えた機枠の
前側に、前記貯蔵棚に対してパレットの出し入れを行う
ためのトラバーサを進退自在に備えたエレベータを上下
動自在に備えた構成が一般的である。

（考案が解決しようとする課題）上述のごとき従来のオートストレージにおいては、エ
レベータに対するパレットの搬出入はクレーン等を使用
している。上記エレベータに対してフォークリフトを使
用してパレットの搬出入を行う場合、エレベータに進退
自在に備えたトラバーサとフォークリフトのフォークと
が干渉するために、フォークリフトを使用してのパレッ
トの搬出入を行うことができなかった。

（課題を解決するための手段）本考案は前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたも
ので、本考案は、パレットを収納自在の貯蔵棚を複数段
備えた機枠にエレベータを上下動可能に設け、前記各貯
蔵棚に対してパレットを出し入れするためのトラバーサ
を前記エレベータに進退自在に設けると共に、このトラ
バーサによって出し入れされるパレットを支持するリフ
タテーブルを前記エレベータに設け、前記エレベータの
下方位置に昇降装置を別個に設けてなるオートストレー
ジにおいて、上記昇降装置に上下動可能に設けたローラ
パレット上に備えた複数のローラを、下降した状態のエ
レベータ上の前記リフタテーブルに対して出没可能に設
けてなるものである。

（実施例）以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

まず、本考案の一実施例を第９図を参照してオートス
トレージ全体の概略構成を説明する。

オートストレージ１は素材（以下、単に「ワーク」と
いう）Ｗ、や製品材（以下、単に「製品」という）Ｇの
貯蔵、取出し、収納等を行うもので、これらのワークＷ
や製品Ｇ等を積載するパレット３またはスキッド等を出
入自在にする適宜広さの立体的な機枠５で構成されてい
る。

この機枠５の上部には、ワークＷや製品Ｇを多数枚、
積載するパレット３の前後端部を支持する貯蔵棚７が設
けられている。

この貯蔵棚７の下部側には、この貯蔵棚７から取出さ
れるパレット３を受けると共に、このパレット３上の積
載ワークＷを一枚毎、前方の加工装置の加工テーブル
（図示省略）上へ搬入するワーク搬入装置９の一部を内
装するワーク取出室11が設けられている。

さらに、この下部底部には、前記加工テーブルから製
品Ｇを搬出する製品搬出装置13の一部を内装すると共
に、この製品搬出装置13で搬出された製品Ｇをパレット
３上に積載して下降するリフト15を内装する製品集積室
17が設けられている。

上記ワーク搬入装置９は、前記オートストレージ１の
ワーク取出室11から前方の加工テーブル上部との間に亘
って設けられたローダガイドレール21と、このローダガ
イドレール21に吊下げられたローダ23と、このローダ23
のガイド溝23Aに案内されて前後方向（以下、「Ｘ軸方
向」という）に移動する１対のガイドホィール25と、こ
のガイドホィール25のガイドレール27とから構成されて
いる。

このワーク搬入装置９によって搬入される素材ワーク
Ｗの搬入通路部をワーク素材搬入経路としている。

前記ガイドレール27は、オートストレージ１の左右方
向（以下、単に「Ｙ軸方向」という）に延伸されたロー
ダビーム29に取付けられており、このローダビーム29の
長手方向に沿って一定間隔にワークＷの上面を吸着する
複数の吸着パット31を配設し、バキュームによって各吸
着パット31を吸引させる構成としている。

なお、この吸着パット31に代えて電磁石によって吸着
するマグネット形態とするもよい。

前記ローダ23の移動は、図示してないモータおよび減
速機などの電動付属設備（図示省略）によって行われ
る。

前記機枠５の横側には、上下方向（以後、「Ｚ軸方
向」という）に昇降制御されるエレベータ19が設けられ
ている。

このエレベータ19は、上記貯蔵棚７のパレット３を引
出し、載置して下降し、ワーク取出室11へ取出したり、
また、製品集積室17の製品パレット３を引出し、載置し
て上昇し、空いている貯蔵棚７へ収容させるように昇降
制御する構成としている。

ワーク供給装置1Aはローラパレット45の昇降装置33と
エレベータ19とによって構成され、また、エレベータ19
は、特に第１図に示すように、パレット支持ローラ38、
リフタテーブル39、トラバーサ43を主体として構成され
ている。

昇降装置33は第２図に示すように、ローラパレット45
とリフト底台47との間の左右両端に１対のリフタ49をト
ッグル形状に組合せ、中央を回動自在にボルト51で結合
されている。

一対のリフタ49の一端は、一般的なリフタと同様に、
ローラパレット45の下部に、また、リフト底台47に、回
動自在に結合されており、他端はスライド可能に設けて
ある。

この昇降装置33は第１図に示すように、リフタ49に回
動自在に取付けられた油圧駆動装置55によって作動され
る。

昇降装置33は第２図に示すように、リフト底台47に取
付けられたブラケット57を介してピット59の底部G,Lに
固定される。

昇降装置33のローラ支持台35は、第２図に示すよう
に、ローラパレット45の上部に装着されており、林立し
た複数本のローラ保持板61を適当な間隔をあけて設け、
それぞれの下部には補強のために間隔板63で繋いでい
る。

上記ローラ保持板61の上端には第６図、第７図および
第８図に示すように、ワーク供給ローラ（以後、単に
「ローラ」という）37が、それぞれの間隔に１個あるい
は２個並列に取付けられている。

これらのローラ37は第３図に示すように直列と並列に
多数個整然と並べられている。

上記ローラ37の内、中央のローラ37Aは第６図に示す
ように、ローラ軸65がプレートキー67によって固定され
ており、その他のローラ37は回動自在に取付けられてい
る。

リフタテーブル39は第３図に示すように、ローラパレ
ット45のすぐ上方に位置し、オートストレージ１方向に
短かく、その直角方向に長い矩形状の枠組をなし、その
長辺は両立するオートストレージ１の機枠５の内側に内
接する長さを有している。

リフタテーブル39の表面には長手方向に沿って多数条
の間隔材69Aが取付けられ、また、リフタテーブル39の
横手方向に沿っても多数条の間隔材69Bが取付けられて
おり、これらの間隔材69A,69Bによって格子状の空間が
形成されており、その空間内に上記したローラ37が何の
支障もなく容易に出没できるように構成されててる。

リフト固定装置41は、第１図、第４図、第５図に示す
ように、オートストレージ１の底面に敷設された構台71
に取付けられたブラケット73の下部をピット59の底部に
取付けた構成である。

また、前記ブラケット73は、例えばボルトねじなどの
ような据付け調節具75によってピット59に直接あるいは
コンクリート舗敷面に強固に取付けられる。

トラバーサ43は、第２図および第３図に示すようにリ
フタテーブル39の上部に敷設された２条のガイドレール
77上に載置され、リフタテーブル39のほぼ全長にわたる
幅を有し、ガイドレール77に沿って往復動してオートス
トレージ１の貯蔵棚７にワークＷを載置したパレット３
を出し入れする装置である。

また、第３図に示すように、オートストレージ１の機
枠５に接着してストッパ79が取付けられている。

以上説明してきたように、この実施例のストレージの
ワーク供給装置は上記した構成により、（１）、まず、油圧駆動装置55を駆動させ、リフタ49を
作動し、ローラ支持台35を押上げ、ローラ支持台35に取
付けられたワーク供給ローラ37,37Aをリフタテーブル39
の上部に突出させる。

（２）、次に、ワークＷを積載したパレット３にフォー
クリフトＦの爪を差込んで持ち上げ、ワーク供給ローラ
37,37Aの上に載置する。

（３）、次に、フォークリフトＦを後退させ、パレット
３よりフォークリフトＦの爪を抜き取る。

（４）、手動でパレット３を押込んでストッパ79に突き
当てパレット３を停止させる。

（５）、その後、油圧駆動装置55を前記とは逆に駆動さ
せ、リフタ49を下降させ、リフタテーブル39上部よりワ
ーク供給ローラ37,37Aを下降させてパレット３をリフタ
テーブル39上に載置する。

（６）、トラバーサ43を作動させて、ワークを積載した
パレット３を貯蔵棚７に搬入、載置させる。

なお、この考案は前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行うことにより、その他の態様で実施
しうるものである。

〔考案の効果〕

以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本考案は、パレット（３）を収納自在の貯蔵棚
（７）を複数段備えた機枠（５）にエレベータ（19）を
上下動可能に設け、前記各貯蔵棚（７）に対してパレッ
ト（３）を出し入れするためのトラバーサ（43）を前記
エレベータ（19）に進退自在に設けると共に、このトラ
バーサ（43）によって出し入れされるパレット（３）を
支持するリフタテーブル（39）を前記エレベータ（19）
に設け、前記エレベータ（19）の下方位置に昇降装置
（33）を別個に設けてなるオートストレージにおいて、
上記昇降装置（33）に上下動可能に設けたローラパレッ
ト（45）上に備えた複数のローラ（37）を、下降した状
態のエレベータ（19）上の前記リフタテーブル（39）に
対して出没可能に設けてなるものである。

上記構成より明らかなように、本考案においては、オ
ートストレージにおけるエレベータ19の下方位置には昇
降装置33が別個に設けてあり、この昇降装置33に上下動
可能に設けたローラパレット45に設けた複数のローラ37
は下降した状態のエレベータ19上のリフタテーブル39に
対して出没可能に設けてある。

したがって本考案によれば、エレベータ19を下降し、
リフタテーブル39に対して昇降装置33のローラ37を突出
せしめた状態において当該ローラ37上にパレット３を搬
入し、前記リフタテーブル39に対して前記ローラ37を没
入することにより、前記パレット３をリフタテーブル39
上に載置することができるものである。

すなわち本考案によれば、エレベータ19のリフタテー
ブル39に対してローラ37を突出した状態に保持すること
により、エレベータ19にトラバーサ43を備えた構成であ
っても、上記トラバーサ43が邪魔になることなしに、エ
レベータ19に対してフォークリフト等によってもパレッ
ト３の搬出入が可能なものである。

また、本考案によれば、昇降装置33はエレベータ19の
下方位置に別個に設けてあるものであるから、エレベー
タ19は従来構成のまま使用することが可能であり、従来
構成のオートストレージに対しても後付けが容易なもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案のオートストレージのワーク供給装
置における左側面図、第２図は第１図における正面図、
第３図は第１図における平面図、第４図は第１図におけ
るIV−IV線矢視図、第５図は第４図におけるＶ−Ｖ線矢
視図、第６図は第１図のVI矢視部の正面詳細図、第７図
は第６図におけるVII−VII線矢視図、第８図は第６図に
おけるVIII−VIII線矢視図、第９図は、この考案を実施
したオートストレージの一実施例の正面図である。１…オートストレージ 1A…ワーク供給装置５…機枠 19…エレベータ 37,37A…ワーク供給ローラ 39…リフタテーブル

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パレット（３）を収納自在の貯蔵棚（７）
を複数段備えた機枠（５）にエレベータ（19）を上下動
可能に設け、前記各貯蔵棚（７）に対してパレット
（３）を出し入れするためのトラバーサ（43）を前記エ
レベータ（19）に進退自在に設けると共に、このトラバ
ーサ（43）によって出し入れされるパレット（３）を支
持するリフタテーブル（39）を前記エレベータ（19）に
設け、前記エレベータ（19）の下方位置に昇降装置（3
3）を別個に設けてなるオートストレージにおいて、上
記昇降装置（33）に上下動可能に設けたローラパレット
（45）上に備えた複数のローラ（37）を、下降した状態
のエレベータ（19）上の前記リフタテーブル（39）に対
して出没可能に設けてなることを特徴とするオートスト
レージ。