JP3300821B2 - フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤 - Google Patents

フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤

Info

Publication number
JP3300821B2
JP3300821B2 JP27492493A JP27492493A JP3300821B2 JP 3300821 B2 JP3300821 B2 JP 3300821B2 JP 27492493 A JP27492493 A JP 27492493A JP 27492493 A JP27492493 A JP 27492493A JP 3300821 B2 JP3300821 B2 JP 3300821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
foaming
freon
foam
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27492493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06192365A (ja
Inventor
実 田村
修 伊東
文孝 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP27492493A priority Critical patent/JP3300821B2/ja
Publication of JPH06192365A publication Critical patent/JPH06192365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3300821B2 publication Critical patent/JP3300821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/10Esters; Ether-esters
    • C08K5/101Esters; Ether-esters of monocarboxylic acids
    • C08K5/103Esters; Ether-esters of monocarboxylic acids with polyalcohols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/0061Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof characterized by the use of several polymeric components
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2110/00Foam properties
    • C08G2110/0025Foam properties rigid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2375/00Characterised by the use of polyureas or polyurethanes; Derivatives of such polymers
    • C08J2375/04Polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2471/00Characterised by the use of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2473/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing oxygen or oxygen and carbon in the main chain, not provided for in groups C08J2459/00 - C08J2471/00; Derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低フロンあるいはフロ
ンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂は、ポリイソシアネー
トとポリオール化合物を主原料として、低級三級アミン
等のウレタン化触媒、及びその他の助剤を用いて製造さ
れる。この製造の際に、フロンガスと整泡剤を用いて発
泡を行うと、発泡体いわゆるウレタンフォームが製造さ
れる。フロンガスは、ウレタン用発泡剤だけでなく、冷
媒、エアゾール噴射剤、ポリスチレン等の樹脂発泡剤、
溶剤、電子部品、精密機械の洗浄剤等に幅広く利用され
ている。
【0003】しかし、近年、フロンガスが成層圏のオゾ
ン層を破壊する環境問題が発生し、その取扱いが地球規
模で問題となり、国際的レベルで1987年9月に国連
環境計画(UNEP)によるモントリオール議定書が採
択されるに至った。このモントリオール議定書による
と、1986年の各国消費量の実績を基に、1989年
7月1日から十年間でそのフロンの消費量を半減させる
というものである。更に最近では、アメリカ合衆国で
は、1995年までに同国内のフロンを全廃するという
由の声明の例もあり、全世界的にフロン撤廃の動きは前
倒しの様相を呈している。
【0004】フロンは、構造的に見ると、炭化水素化合
物の水素を、フッ素、塩素といったハロゲン原子で置換
した化合物で、この置換したハロゲン原子、特に、フッ
素によりフロンの物性は非常に特徴のあるものになり、
人類に有用な化合物の一つにあげられていた。フロン
は、熱に対して安定で容易に分解せず、化学的にも極め
て不活性であり、また不燃性で空気と混合しても引火爆
発せず、他のハロゲン化合物に比し、沸点が低く、粘度
も低い。その上、毒性がほとんどなく、米国で用いられ
ているUnderwriter's Laboratories Group Numberでも
毒性の少ないグループに属し、またガス状態の熱の伝導
率が気体物質の中でいちばん低い化合物である。さら
に、表面張力に関しても極めて小さく、溶解性に優れ、
たとえば炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、
ケトン等の油分に対してすぐれた溶解性をも有してい
る。さらにまた、電気的抵抗が大きくて誘電率が小さ
く、電気絶縁性に優れ、しかも冷媒としての優れた性能
も有している。
【0005】フロンは、ポリウレタン分野においては前
記の特徴点から、ポリウレタンフォーム発泡剤として使
用されている。即ち、毒性がなく、粘性が低い不燃性ガ
スで、沸点が低いことからこの分野において広く用いら
れている。発泡剤として用いられるフロンには、フロン
11(沸点23.8℃)の他に、フロン113(沸点47.6℃)、フロ
ン12(沸点-29.8℃)、フロン22(沸点-40.8℃)、フロン11
4(沸点3.6℃)、フロン123(沸点27.1℃)、フロン134a(沸
点-26.5℃)、フロン141b(沸点32℃)等がある。フロン12
3、フロン134a、フロン141bは現在工業的製造が検討さ
れているもので、他のフロン11、フロン12、フロン113
等のフロン規制を受けているフロンに替わるオゾン層破
壊の程度が極めて低いとされている代替フロンである
が、やはり安全性がいまだに確認されていないという問
題があり、このような代替フロンも規制される方向にあ
る。
【0006】フロン以外の発泡剤としては、四塩化炭素
(沸点76.6℃)、クロロホルム(沸点61.2℃)、塩化メチル
(沸点-23.7℃)、塩化メチレン(沸点41.6℃)、塩化エチ
ル(沸点12.3℃)、二塩化エタン(沸点83.7℃)等の塩素化
炭化水素化合物、n-ペンタン(沸点36.1℃)、n-ヘキサン
(沸点69℃)、n-ヘプタン(沸点98.4℃)等の炭化水素化合
物も、ウレタン系フォームの発泡剤として使うことがで
きる。しかし、毒性がないすぐれた発泡剤としては、既
存のフロンにまさるものはなく、フロン以外の発泡剤に
切換えて実際に製造しているメーカーはほとんど見当た
らないのが現状である。
【0007】水もポリウレタンフォーム製造において
は、発泡剤としての働きをする。フロン以外の発泡剤を
用いるというよりもむしろフロンの使用量を減らした
り、フロンを全く使用しないで、この水だけで発泡を行
おうという動きの方が現実的な見方であるとされ、現に
かなり検討がなされている。ウレタンフォームメーカー
では、実際にはフロンと水の2種の発泡剤を用いて発泡
を行っている。この場合、原料のポリイソシアネートと
水が反応して、芳香族アミンと炭酸ガスを生成する。発
生した炭酸ガスは、フロンガスと同様に発泡剤の働きを
し、生成した芳香族アミンは再度ポリイソシアネートと
反応して尿素結合を形成し、フォームに硬さを与える。
一般に、硬質ウレタンフォームでは、主発泡剤にフロン
を、発泡助剤に少量の水を用い、この水をフォームに硬
さ等を増強する改質剤的に用いる。又軟質フォームでは
主発泡剤に水を、発泡助剤にフロンを適量用い、このフ
ロンを発泡の気泡(セル)に気目の細かさを与える改質剤
的に用いている。
【0008】ポリウレタンは、ポリイソシアネートとポ
リオールを主原料として製造されるが、第3成分として
低級三級アミン等のウレタン触媒や三量化触媒等、シリ
コーン系界面活性剤であるシリコーン整泡剤、フロン11
等の発泡剤が使用される。さらに、難燃剤や樹脂添加剤
としてガラス繊維や炭酸カルシウム等が配合使用され
る。これらの第3成分は、通常、主原料の1つであるポリ
オールに配合して用いる。さらに、ポリオール原料も通
常、単独のポリオールで使用することは少なく、2〜4種
程度を配合し、混合ポリオールとすることが多い。
【0009】一般に、この第3成分をも配合したポリオ
ール側の原料混合物をポリオールサイドと呼ぶ。これに
対して、ポリイソシアネート原料は単独で用いられるこ
とが少なくないが、このポリイソシアネート側の原料液
をポリイソシアネートサイドと呼び、予め少量のポリオ
ールを用いて変性したものであっても良いし、勿論、末
端にNCO基を有するプレポリマー型のポリイソシアネー
トであっても良いし、また配合可能な第三成分を、ポリ
オールサイドを調製するのと同様に加えても良い。
【0010】ポリウレタン分野において、フロンガス
は、単に発泡剤としての機能を有するだけでなく、色々
な機能を有している。その中でも意外と気付かれていな
かったのが、粘度低下剤としての機能である。フロン規
制にそってポリウレタン業界でも、フロンの使用量は全
廃を目標に検討しているが、現実に水だけで発泡しよう
とすると、ポリオールサイド混合液の粘度が異常に上昇
し、これまで使用していた製造装置が使えず、発泡がで
きないという問題が起こり、粘度の上昇を抑える減粘剤
が要求されている。
【0011】フロン以外の発泡剤としては、四塩化炭素
(劇物)、クロロホルム(劇物)、塩化メチレン(有毒)、二
塩化エタン(有毒、引火性)等の塩素化炭化水素化合物が
あり、フロンと同様に減粘作用はあるが、いずれも安全
性、環境上の問題がある。また、n-ペンタン(引火性)、
n-ヘキサン(有害、引火性)、n-ペンタン(有毒、引火性)
等の炭化水素化合物等もフロンのかわりに発泡剤として
用いることはできるが、やはり安全性、環境上の問題が
ある。
【0012】発泡剤としては使えないが、溶剤あるいは
減粘剤として一般に酢酸エステル類、ケトン類やフタル
酸エステル類が使用される。酢酸エチル(劇物、引火
性)、酢酸イソプロピル(有害、引火性)、酢酸ブチル(有
害、引火性)等の酢酸エステル類は、水にわずかに溶解
する程度である。水に相互溶解するアセトン(有害、引
火性)、メチルエチルケトン(劇物、引火性)、水にわず
かに溶けるメチルイソブチルケトン(有害、引火性)、メ
チルイソプロピルケトン(有害、引火性)等のケトン類が
ある。これらは安全性や環境上で問題がある。さらに
は、沸点が比較的高く、引火性、有害性の比較的低いフ
タル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジイソデシル等のフタル酸エステル類があ
るが、環境上で問題がある。
【0013】従って、ポリウレタンフォームの製造分野
においては、水を発泡剤として用いる低フロンあるいは
フロンレスウレタン発泡系での安全性が高く、良好な粘
度低下能を有する減粘剤の出現が強く要望されている。
さらに、水発泡系では、尿素結合の増加に伴いフォーム
が硬くなるが、同時に脆くなる傾向を持つ。この脆さを
なくす、あるいは和らげるために、可塑剤として効果の
ある薬剤を添加する必要が生じる場合がある。しかし、
添加剤の量は一般には約40%程度が限度と見られ、そ
れを越えるとウレタンフォームとしては収縮現象が顕著
になる。そのため市場では、可塑性を持ち低添加量で収
縮を抑えた減粘剤が望まれているのが現状である。
【0014】これまでに、本発明者らは、現状に鑑み鋭
意研究を行った結果、先に特開平4−18432に記さ
れている低フロン及びフロンレスウレタン発泡用減粘剤
を提案した。しかし、これを使用して水発泡で製造した
ポリウレタンフォームは、粘度低下能では優れるが、弾
性がフロン使用時と比べて低下する場合があった。これ
は、先に述べたように尿素結合の生成により、ハードセ
グメントが増え、ポリウレタンフォームが脆くなるもの
と考えられる。特に、発泡剤にフロンを多く使用する硬
質ポリウレタンフォームの製造において、フロンを削減
する水発泡の場合、顕著な問題となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の水発
泡によるフォーム製造方法における前記の欠点をなく
し、低添加量で粘性低下効果を有し、さらに、可塑性を
持つ低フロンあるいはフロンレス硬質ポリウレタン発泡
用減粘剤を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(化1)
【化1】 (式中、R1は炭素数1〜12の低級アルキル基、低級
アルケニル基または、炭素数6〜9のアリール基、R2
は炭素数7〜21の高級アルキル基または高級アルケニ
ル基、−(R3−O)n−炭素数2〜4のは低級アルキ
レンオキシドから誘導されたエーテル基、nはその低級
アルキレンオキシドの付加モル数を示し、0または1〜
100の整数である)で表される高級脂肪酸エステル
化合物からなることを特徴とする低フロンあるいはフロ
ンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤が提供される。
【0017】本明細書で言う低フロンあるいはフロンレ
ス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤(以下、単に減粘剤と
もいう)とは、発泡剤として水を用いてポリオールとポ
リイソシアネートを反応させてポリウレタンフォームを
製造する際に、その反応性混合液の粘度を低減すると同
時に、水発泡独特の脆さを解消する可塑剤としての効果
を持つ添加剤を意味する。
【0018】本発明の前記一般式(化1)で表わされる
減粘剤において、一般式中、R1は炭素数1〜12の低
級アルキル基またはアルケニル基または炭素数6〜9の
アリール基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、
i−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n
−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、
ラウリル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、メタ
アリル基または、フェニル基、ベンジル基、トリル基、
メトキシフェニル基等があげられる。R2は炭素数7〜
21の高級アルキル基または高級アルケニル基が好まし
く、 酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、エライジン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、エルカ酸の残基等があげられる。−(R3−O)n−
を形成しうる低級アルキレンオキシドとしては、炭素数
2〜4の低級アルキレンオキシドが好ましく、具体的に
は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドが挙げられ
る。nは、該アルキレンオキシドの添加モル数を示し、
0又は1〜100の整数であり、好ましくは0又は1〜
10である。本発明の減粘剤の具体例としては、カプリ
ル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウレン酸メチル、ミ
リスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸
メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレ
ン酸メチル、アラキン酸メチル、ベヘン酸メチル、エル
カ酸メチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸−n−ブチ
ル、ラウリン酸−n−ペンチル等のエステルがあげられ
る。また、メタノールのエチレンオキシド1〜10モル
付加体とラウリン酸とのエステル、メタノールのプロピ
レンオキシド1〜10モル付加体とラウリン酸とのエス
テル、メタノールのエチレンオキシド1〜10モル付加
体とステアリン酸/オレイン酸/リノール酸等の混合脂
肪酸とのエステル等のエステルがあげられる。これらの
エステルは、単独で使用しても、2種以上混合してもよ
い。
【0019】本発明の一般式で表される減粘剤(n=
0)は、パーム油、ヤシ油等に含まれる高級脂肪酸トリ
グリセライドを各種のアルコールを用いたエステル交換
等の方法によって得られる。また、n=1〜100の場
合は、この脂肪酸エステルに、例えばアルミニウムやマ
グネシウムなどの金属酸化物を主体とした触媒等を用い
て、アルキレンオキシドを挿入反応させるか、あるい
は、脂肪酸または脂肪酸エステルにアルコールのアルキ
レンオキシド付加体をエステル化反応、エステル交換反
応させることによって得られる。
【0020】本発明の減粘剤は、水を発泡剤として含む
硬質ポリウレタンフォーム製造用の反応性混合液中に、
添加して使用される。例えば、NCO/OH当量比が1
の製造では、原料ポリオール100重量部に対して、通
常、2〜40重量部、好ましくは5〜30重量部の割合
であるが、処方により大きく異なるのでこの範囲に限定
されるものではない。本発明の減粘剤を用いることによ
り、ポリオールサイドの混合液粘度を1/2〜2/3の
粘度範囲に容易に低減させることができる。
【0021】また、イソシアネートサイドに添加しても
よく、特に適量のポリオールで変性した末端NCO基を
有するプレポリマー型のイソシアネート、たとえば、接
着剤や塗料用プレポリマー等で特に減粘効果が大きい。
この場合、本発明の減粘剤は、原料ポリイソシアネート
100重量部に対して、通常2〜50重量部の割合で使
用するが、この範囲に限定されるものではない。本発明
の減粘剤を用いることにより、イソシアネートサイドの
粘度を25℃で、300cp程度あるものを200cp
以下の粘度範囲に容易に低減させることができる。
【0022】本発明の減粘剤を用いることにより、反応
混合液に対するフロンの添加を省略することができる。
もちろん、反応混合液にはフロンを適当量添加すること
ができる。この場合、そのフロンの添加量は、従来のフ
ロン使用割合に比べて少量でよく、反応混合液中、10重
量%以下、特に5重量%以下である。フロン削減の度合は
処方によって大きくかわるので上記数値に限定されるも
のではない。
【0023】本発明の減粘剤は、断熱やスプレー発泡等
の硬質ポリウレタンフォームの製造に限らず、NCO/
OH当量比が3〜10あるいはそれ以上とした難燃性の
高いヌレートフォームの製造や、射出成形によるポリウ
レタンフォームあるいは半硬質フォームの製造に際して
の減粘剤としても用いられる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 実施例1〜20 表1に示すポリオール混合物100重量部に対し、表2
に示す本発明の化合物A〜Fを、5重量部、10重量
部、20重量部、及び、30重量部配合し、粘度低減効
果を評価した。その結果を表3−(1)に示す。なお、
表1のポリオール混合物の25℃での粘度は、B型粘度
計で1013cPであった。
【0025】
【表1】
【0026】実施例21〜26 ポリイソシアネートとして、三井東圧化学(株)製のポ
リメリックポリイソシアネートMDI−CR200を用
い、表2に示す本発明の化合物Gを表3−(2)に示し
た割合で配合し、粘度低減効果を評価した。その結果を
表3−(2)に示す。なお、MDI−CR200の25
℃での粘度は、B型粘度計で295cpであった。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3−(1)】
【0029】
【表3−(2)】
【0030】表3−(1)に示すようにポリオールサイ
ドでは、本発明の化合物A、B、C及びGが、特に良好
な減粘効果を示している事がわかる。さらに、D、E、
HおよびIも充分な減粘作用があることがわかる。ま
た、表3−(2)では、本発明の化合物Gが、イソシア
ネート再度で良好な減粘効果を示していることがわか
る。
【0031】実施例27〜44 表4に、本発明の化合物を配合した実施例1〜12のポ
リオール混合物を、NCO/OH当量比1.7で、クル
ードMDIと高速混合(ミキシングタイム5秒)し、そ
の発泡反応性(フリー発泡)及び、そのフォームの外観
と物性を評価した結果を示した。
【0032】
【表4】
【0033】表4に示した結果から、本発明の化合物A
〜Iである減粘剤を用いても、フォームの発泡反応性を
特に損なうものではなく、またフォームの外観や物性を
損なうものではない事がわかる。即ち、NCO/OH当
量比が1.7と高いため、明確な差は出にくい処方では
あるが、本発明の化合物減粘剤を配合することによっ
て、懸念されるフォームの収縮やブリードアウトが無
く、また、水発泡のために出現する尿素結合による脆さ
が本発明の化合物減粘剤を使用することによって改善さ
れている事がわかる。
【0034】実施例45〜48 次に、スプレー水発泡用処方での実施例について説明す
る。ポリオール混合物100重量部に対して、表2に示
す本発明の化合物A、D、F及びGを20重量部配合
し、再び、粘度低減効果を評価した。その結果を表6に
示す。なお、表5のポリオール混合物の25℃での粘度
は、B型粘度計で45cPであった。
【0035】
【表5】 表6に示すように、本発明品A、D、F及びGは、明ら
かな減粘効果を示していることがわかる。
【0036】
【表6】
【0037】実施例49〜52 表7に、本発明の化合物を配合した実施例45〜48の
混合物を、NCO/OH比1.2で、クルードMDIと
高速混合(ミキシングタイム5秒)し、その発泡反応性
(フリー発泡)及び、そのフォームの外観と物性を評価
した結果を示した。
【0038】
【表7】 表7に示すように、本発明品を用いると、フォームの発
泡反応性、及びフォームの外観や物性を損なうことがな
く、フロンを使用した処方と同等の性能をみたすことが
わかる。
【0039】
【発明の効果】本発明の減粘剤は、発泡剤としての水と
組み合わせて、低添加量で減粘効果を発揮し、かつ、水
発泡独特の脆さを解消する可塑剤としての効果を合わせ
持つフロンレスポリウレタン発泡用減粘剤として有利に
使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−18432(JP,A) 特開 昭58−2318(JP,A) 特開 昭52−45654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C08J 9/00 - 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】 下記一般式(化1)
  1. 【請求項1】 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜12の低級アルキル基、低級
    アルケニル基または炭素数6〜9のアリール基、R2
    炭素数7〜21の高級アルキル基または高級アルケニル
    基、−(R3−O)n−は炭素数2〜4の低級アルキレ
    ンオキシドから誘導されたエーテル基、nはその低級ア
    ルキレンオキシドの付加モル数を示し、0または1〜1
    00の整数である)で表される高級脂肪酸エステル化合
    物からなることを特徴とする低フロンあるいはフロンレ
    ス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤。
JP27492493A 1992-10-14 1993-10-06 フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤 Expired - Lifetime JP3300821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27492493A JP3300821B2 (ja) 1992-10-14 1993-10-06 フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-303072 1992-10-14
JP30307292 1992-10-14
JP27492493A JP3300821B2 (ja) 1992-10-14 1993-10-06 フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06192365A JPH06192365A (ja) 1994-07-12
JP3300821B2 true JP3300821B2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=26551248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27492493A Expired - Lifetime JP3300821B2 (ja) 1992-10-14 1993-10-06 フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3300821B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112013000367A2 (pt) * 2010-07-08 2017-05-16 Dow Global Technologies Llc método para vedar ou isolar uma peça de veículo ou um painel de isolamento térmico, composição de poliisocianato e espuma

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5811898B2 (ja) * 1975-10-09 1983-03-05 ミヨシ油脂株式会社 ポリウレタンジユシカイシツザイ
JPS582318A (ja) * 1981-06-29 1983-01-07 Nisso Yuka Kogyo Kk イソシアネ−ト組成物
JP3053193B2 (ja) * 1990-05-11 2000-06-19 ライオン株式会社 低フロン及びフロンレスウレタン発泡用減粘剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06192365A (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3894326B2 (ja) 合成樹脂発泡体の製造方法
MX2008012349A (es) Composicion de agente de soplado.
JPH0597953A (ja) 硬質フオーム製造用液体
JP3844081B2 (ja) 合成樹脂発泡体の製造方法、発泡剤およびプレミックス
US20070208096A1 (en) Sulfonated aromatic polyester polyol compositions
JP3300821B2 (ja) フロンレス硬質ポリウレタン発泡用減粘剤
JPH05279653A (ja) ポリマーフォーム用の発泡剤及び/または断熱ガスとしての(ペルフルオロアルキル)エチレンの適用
JPH05202220A (ja) フルオロプロパンからなる発泡剤
JP2009013248A (ja) 安定化された硬質ポリウレタンフォーム用プレミックス
JP2004285173A (ja) 硬質ポリウレタン用ポリエステルポリオール組成物
JP3053193B2 (ja) 低フロン及びフロンレスウレタン発泡用減粘剤
JP4348510B2 (ja) 合成樹脂発泡体の製造方法
US5560869A (en) Stabilized compositions comprising 1,1-dichloro-1-fluoroethane and use of these compositions as blowing agents in premixes intended for the preparation of polyurethane foams
JP3506515B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3506490B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2001011227A (ja) 硬質ポリウレタン水発泡用減粘剤
JP2003277461A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP2004002642A (ja) 合成樹脂発泡体の製造方法
JP3339945B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JPH07258452A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2004099862A (ja) 低い蒸気圧を有する発泡剤、プレミックスおよび発泡体の製造方法
JPH09316158A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JPH09316222A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JPH05301989A (ja) 発泡剤組成物
JP2005206762A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080426

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110426

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140426

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term