JP3844081B2 - 合成樹脂発泡体の製造方法、発泡剤およびプレミックス - Google Patents
合成樹脂発泡体の製造方法、発泡剤およびプレミックス Download PDFInfo
- Publication number
- JP3844081B2 JP3844081B2 JP2004501967A JP2004501967A JP3844081B2 JP 3844081 B2 JP3844081 B2 JP 3844081B2 JP 2004501967 A JP2004501967 A JP 2004501967A JP 2004501967 A JP2004501967 A JP 2004501967A JP 3844081 B2 JP3844081 B2 JP 3844081B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- halogen
- containing compound
- compound
- ether
- foaming agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J9/00—Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
- C08J9/04—Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent
- C08J9/12—Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent by a physical blowing agent
- C08J9/14—Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof using blowing gases generated by a previously added blowing agent by a physical blowing agent organic
- C08J9/143—Halogen containing compounds
- C08J9/144—Halogen containing compounds containing carbon, halogen and hydrogen only
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
- C08G18/42—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
- C08G18/48—Polyethers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2101/00—Manufacture of cellular products
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2110/00—Foam properties
- C08G2110/0025—Foam properties rigid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2110/00—Foam properties
- C08G2110/0041—Foam properties having specified density
- C08G2110/005—< 50kg/m3
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2375/00—Characterised by the use of polyureas or polyurethanes; Derivatives of such polymers
- C08J2375/04—Polyurethanes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
本発明は、合成樹脂発泡体を製造する方法並びに合成樹脂発泡体製造用の有機系発泡剤およびプレミックスに関する。
背景技術
ポリオールとポリイソシアネート化合物とを触媒と発泡剤の存在下に反応させて、合成樹脂発泡体を製造することは広く行われている。得られる合成樹脂発泡体としては、たとえばポリウレタン、ポリイソシアヌレートなどがある。
上記ポリウレタン発泡体などの合成樹脂発泡体の製造に使用される有機系発泡剤として、これまでトリクロロフルオロメタン(CFC−11)が主に使用されてきた。
近年、ある種のフロンが、大気中に放出されると成層圏のオゾン層を破壊し、その結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪影響を及ぼすことが指摘されている。従って、オゾン層破壊の危険性の高いフロンについては、国際的な取り決めによって使用が制限されている。上記CFC−11は、この使用制限の対象となっている。この点から、オゾン層を破壊しない又はその危険性の低い新たな発泡剤の開発が必要となっていた。
現在は、オゾン層に対する影響が小さいフロンとして、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)がCFC−11の代替として使用されている。
しかしながら、この物質も分子中に塩素原子を含むので、依然としてオゾン層を破壊する危険性がある。
特開平2−29440号公報、特開平2−235982号公報等には、塩素を含まずオゾン層を破壊する危険性のないフッ素化炭化水素を用いて発泡体を製造する方法が、開示されている。また、特開平2−235982号公報には、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)をプラスチック発泡体製造用発泡剤として使用することが開示されている。USP6380275にはHFC365と低沸点のHFCを混合した発泡剤が示されている。
HFC−365mfcは、沸点40℃の化合物であり、水素原子を含むフッ素化炭化水素であるので、オゾン層破壊のおそれはないものと考えられている。更に、HFC−365mfcの沸点が、HCFC−141bに近いので、HCFC−141bに代わる発泡剤の非常に有力な候補として注目を集めている。また、熱伝導率が15.5mW/mK(非定常熱線法、50℃、1気圧)であり、発泡剤として必要な性能を有している。
HFC−365mfcは、日本の消防法上は、引火点がないものの、燃焼範囲(空気との混合比で3.6〜13.3vol%)を有する。したがって、使い方によっては、可燃性となる可能性がある。HFCからなる発泡剤は、不燃性であることに発泡剤としての大きな意義があるので、可燃性となり得るという問題は、HFC−365mfcを使用する上で大きな課題となっている。
したがって、HFC−365mfcをHCFC−141bの代替品として有効に使用するには、その可燃性を制御し実質的に不燃にする技術の開発が望まれている。
USP6380275にはHFC365と低沸のHFCを混合した発泡剤が示されているが、低沸の発泡剤には、可燃性の物質(例えば、HFC152a、HFC32、ジメチルエーテル、プロパン等)が含まれており低沸HFCの混合の目的が発泡の改善、発泡体物性の改善でHFC365mfcそのものの不燃化になっていない。
本発明は、従来技術の問題点を鑑み成されたものであって、HFC−365mfcを含んでいるにも拘わらず、ポリオールとのプレミックスとした際に実質的に不燃となる発泡剤を提供することを主な目的とする。
また、本発明は、優れた断熱性および機械的強度を有する合成樹脂発泡体の製造方法を提供することを主な目的とする。
発明の開示
本発明者は、鋭意研究の結果、特定の組成を有する発泡剤を用いると、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
HFC−365mfcは、引火点が存在しないにも拘らず実際には燃焼する。この現象は、引火点測定時にHFC−365mfcの空気中の濃度が、燃焼範囲の上限を越えているために起きる。20℃でのHFC−365mfcの蒸気圧から空気中のHFC−365mfcの濃度を推定すると、その値は50%近くになり、燃焼範囲の上限(13%程度)を越えていると予測される。
合成樹脂発泡体を製造時に実際に取り扱う場合には、ポリオール混合物とHFC−365mfcの混合物(プレミックス:尚、ポリオール混合物とは、ポリオール、触媒、整泡剤、難燃剤、安定剤(分解抑制剤)等を含むものであり、ポリオール混合物をポリオールシステム液または単にシステム液と呼ぶ。このシステム液と発泡剤の混合物をプレミックスという。)からHFC−365mfcが空気中に蒸発する。蒸発(気化)したHFC−365mfcの濃度は燃焼範囲の上限を越えていると予測されるが、空気により希釈されるとその濃度が燃焼範囲内に入ってくることが考えられる。実際に、HFC−365mfcの濃度が燃焼範囲内になり燃焼した例が知られている。このような燃焼を回避するには、気化したHFC−365mfcが空気で薄められなくても気化した状態そのものの濃度が燃焼下限濃度以下になるようにすることで解決(不燃化の達成)できる。
本願では、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物とを含む発泡剤を用いることにより、プレミックスから気化したHFC−365mfcの分圧を燃焼範囲下限濃度付近またはそれ以下にし、発泡剤含むプレミックスが燃焼し難くなることを見出した。
即ち、本発明は、以下の合成樹脂発泡体の製造方法および発泡剤に係るものである。
項1. 有機系発泡剤及び触媒の存在下に、少なくとも1種のポリオールと少なくとも1種のポリイソシアネート化合物とを反応させて合成樹脂発泡体を製造する方法において、有機系発泡剤が、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと少なくとも1種のハロゲン含有化合物を含む混合物であることを特徴とする合成樹脂発泡体の製造方法。
項2. 有機系発泡剤がさらにグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む項1に記載の方法。
項3. 有機系発泡剤がさらに少なくとも1種のグリコール化合物を含む項1に記載の方法。
項4. 有機系発泡剤と少なくとも1種のポリオールとを混合する工程を有し、該工程で得られたプレミックスが実質的に不燃性である項1または2に記載の方法。
項5. ハロゲン含有化合物の沸点がHFC−365mfcの沸点(40℃)より低い、項1または2に記載の方法。
項6. ハロゲン含有化合物が、不燃性であり、沸点が10〜60℃程度であり、且つ、熱伝導率が、気体とした時に、1気圧程度において8〜20mW/mK程度である項1または2に記載の方法。
項7. ハロゲン含有化合物が、不燃性であり、沸点が−90〜10℃程度であり、且つ、熱伝導率が、気体とした時に、1気圧程度において8〜30mW/mK程度である項2に記載の方法。
項8. ハロゲン含有化合物が、飽和または不飽和のハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)及びフルオロアイオドカーボン(FIC)からなる群から選ばれる少なくとも1種である項1または2に記載の方法。
項9. ハロゲン含有化合物が、1,2,2−トリフルオロエチレントリフルオロメチルエーテル(CF2=CFOCF3)、1,2,2−トリフルオロエチレン1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルエーテル(CF2=CFOCF2CF2CF3)、パーフルオロプロピルエポキシド(CF3CF(O)CF2)、パーフルオロ−1−ブテン(CF2=CFCF2CF3)、パーフルオロヘキセン(C6F12)、パーフルオロノネン(C9F18)、パーフルオロヘキサン(C6F14)、パーフルオロシクロブタン(c−C4F8)、アイオドトリフルオロメチル(CF3I)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CFHCF2H)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CH2CF3)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(CF3CFHCF3)、ペンタフルオロエタン(CF3CF2H)、テトラフルオロエタン(CHF2CHF2、CF3CFH2)、トリフルオロメタン(CF3H)、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2HCF2CF2CF2H)、1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(CF3CF2CFHCFHCF3)、2−トリフルオロメチル−1,1,1,2,3,4,5,5,5−ノナフルオロペンタン(C6F12H2)、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン(F(CF2)4CH=CH2)、2,3,3,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテン(CH2CFCF2CF2CF2H)、トリフルオロエチレン(CF2CFH)、1,1,2,2−テトラフルオロエチルジフルオロメチルエーテル(CF2HCF2OCHF2)、1,1,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル(CF2HCF2OCH3)、2,2,2−トリフルオロエチル−1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(CF3CH2OCF2CF2H)、1,1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CFHCF2OCH3)、ノナフルオロブチルメチルエーテル(C4F9OCH3)、1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル((CF3)2CFOCH3)、パーフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CF2CF2OCH3)、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル(CF3CF2CH2OCHF2)、1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロシクロブタン(c−C4F6H2)、2,3−ジクロロオクタフルオロブタン(CF3CFClCFClCF3、沸点63℃)、1−クロロ1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2ClCF2CF2CF2H、沸点50℃)、1,2−ジクロロヘキサフルオロシクロブタン(−CFClCFClCF2CF2−、沸点60℃)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(CF3CH(OH)CF3、沸点59℃)からなる群から選ばれる少なくとも1種である項1または2に記載の方法。
項10.ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である項1または2に記載の方法。
項11.ハロゲン含有化合物の割合が、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との合計を100モルとしたときに、1〜49モル程度である項1または2に記載の方法。
項12.触媒が3級アミン、有機金属化合物又はそれらの混合物である項1または2に記載の方法。
項13.1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと少なくとも1種のハロゲン含有化合物とを含む合成樹脂発泡体製造用有機系発泡剤。
項14.さらにグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む項13に記載の発泡剤。
項15.さらに少なくとも1種のグリコール化合物を含む項13に記載の発泡剤。
項16.ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である項13に記載の発泡剤。
項17.1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、少なくとも1種のハロゲン含有化合物、少なくとも1種のポリオールとを含む合成樹脂発泡体製造用プレミックス。
項18.さらにグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む項17に記載のプレミックス。
項19.さらに少なくとも1種のグリコール化合物を含む項17に記載のプレミックス。
項20.ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である項17に記載のプレミックス。
項21.プレミックスが不燃性である項17または18に記載のプレミックス。
本発明は、有機系発泡剤の存在下に、ポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応させて合成樹脂発泡体を製造する方法において、有機系発泡剤として、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)とハロゲン含有化合物、必要に応じてさらにグリコール化合物および/またはアミド化合物を含む混合物を使用することを特徴とする製造方法に係る。
また、本発明は、有機系発泡剤として、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)とハロゲン含有化合物、必要に応じてさらにグリコール化合物および/またはアミド化合物とを含む合成樹脂発泡体製造用有機系発泡剤に係る。
また、本発明は、有機系発泡剤(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)とハロゲン含有化合物、必要に応じてさらにグリコール化合物および/またはアミド化合物)と、ポリオールとを含む合成樹脂発泡体製造用プレミックスに係る。
本発明の好ましい実施形態の1つでは、有機系発泡剤として、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)とハロゲン含有化合物とグリコール化合物を含む混合物を使用する。
本発明の方法により得られる合成樹脂発泡体としては、たとえばポリウレタン発泡体、ポリイソシアヌレート発泡体などを例示できる。
本発明において用いるハロゲン含有化合物としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などの少なくとも1つのハロゲン原子を含む化合物を例示することができ、含まれるハロゲン原子は、1種類でもよく、または2種以上でもよい。
ハロゲン含有化合物としては、その沸点がHFC−365mfcの沸点(40℃)より低いものが好ましいが、沸点が40℃以上であってもよい。沸点が40℃以上のハロゲン含有化合物としては、例えば、HFC−365mfcと共沸または共沸様組成を形成できるハロゲン含有化合物が好ましい。或いは、沸点が40℃より低い少なくとも1種のハロゲン含有化合物と組み合わせて用いるのが好ましい。HFC−365mfc、沸点が40℃以上のハロゲン含有化合物および沸点が40℃より低いハロゲン含有化合物の3成分以上を含む発泡剤であってもよい。
本発明において用いるハロゲン含有化合物は、オゾン層を破壊する能力が実質的にゼロであることが好ましい。オゾン層を破壊する能力が実質的にゼロであるハロゲン含有化合物としては、例えば、飽和または不飽和ハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、フルオロアイオドカーボン(FIC)などを例示することができる。
ハロゲン含有化合物の中でも、塩素含有化合物は、オゾン層破壊の恐れがある。しかしながら、沸点の比較的高い物質は蒸発し難いので、塩素含有化合物であってもオゾン層を破壊する可能性は少なくなる。実際、オゾン層の破壊を回避するため規制されているCFC(クロロフルオロカーボン)は、炭素数が3までのパラフィン系化合物である。したがって、本発明において用いるハロゲン含有化合物には、炭素数が4以上(好ましくは炭素数が4である)のクロロフルオロアルカンが含まれる。
ハロゲン含有化合物のより具体的な例として、例えば、1,2,2−トリフルオロエチレントリフルオロメチルエーテル(CF2=CFOCF3)、1,2,2−トリフルオロエチレン1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルエーテル(CF2=CFOCF2CF2CF3)などの不飽和ハイドロフルオロエーテル;
パーフルオロプロピルエポキシド(CF3CF(O)CF2)などのパーフルオロアルキルエポキシド;
パーフルオロ−1−ブテン(CF2=CFCF2CF3)、パーフルオロヘキセン(C6F12)、パーフルオロノネン(C9F18)などのパーフルオロアルケン;
パーフルオロヘキサン(C6F14)などのパーフルオロアルカン(PFC:パーフルオロカーボン);
パーフルオロシクロブタン(c−C4F8)などのパーフルオロシクロアルカン;
アイオドトリフルオロメチル(CF3I)などのフルオロアイオドアルカン(FIC:フルオロアイオドカーボン);
1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(CF3CFHCF3)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CH2CF3)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CFHCF2H)、ペンタフルオロエタン(CF3CF2H)、テトラフルオロエタン(CF3CFH2、CHF2CHF2)、トリフルオロメタン(CF3H)、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2HCF2CF2CF2H)、1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(CF3CF2CFHCFHCF3)、2−トリフルオロメチル−1,1,1,2,3,4,5,5,5−ノナフルオロペンタン(C6F12H2)などのハイドロフルオロアルカン(HFC:ハイドロフルオロカーボン);
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン(F(CF2)4CH=CH2)、2,3,3,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテン(CH2CFCF2CF2CF2H)、トリフルオロエチレン(CF2CFH)等のハイドロフルオロアルケン
1,1,2,2−テトラフルオロエチルジフルオロメチルエーテル(CF2HCF2OCHF2)、1,1,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル(CF2HCF2OCH3)、2,2,2−トリフルオロエチル−1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(CF3CH2OCF2CF2H)、1,1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CFHCF2OCH3)、ノナフルオロブチルメチルエーテル(C4F9OCH3)、1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル((CF3)2CFOCH3)、パーフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CF2CF2OCH3)、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル(CF3CF2CH2OCHF2)等の飽和ハイドロフルオロエーテル(HFE);
1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロシクロブタン(c−C4F6H2)などのハイドロフルオロシクロアルカン;
2,3−ジクロロオクタフルオロブタン(CF3CFClCFClCF3、沸点63℃)等のクロロフルオロアルカン(CFC:クロロフルオロカーボン);
1−クロロ1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2ClCF2CF2CF2H、沸点50℃)、などのハイドロクロロフルオロアルカン(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン);
1,2−ジクロロヘキサフルオロシクロブタン(−CFClCFClCF2CF2−、沸点60℃)などのクロロフルオロシクロアルカン;
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(CF3CH(OH)CF3、沸点59℃)などのハイドロフルオロアルコールなどを例示できる。
本発明において用いるハロゲン含有化合物は、不燃性であることが好ましい。また、本発明のハロゲン含有化合物は、それ単独で消火剤として使用できる化合物も好ましい。このようなハロゲン含有化合物としては、例えば、CF3I、CF3CF2H、CF3H、CF3CFHCF3などを例示することができる。
本発明において用いるハロゲン含有化合物としは、それ自身が発泡剤として有用な性質を有していることが好ましい。即ち、それ自身が、不燃性であり、低い熱伝導率を有し、且つ沸点が10〜60℃程度であるハロゲン含有化合物が好ましい。ハロゲン含有化合物自身の熱伝導率としては、気体とした時に、1気圧程度において8〜20mW/mK程度が好ましい。このようなハロゲン含有化合物を用いるとそれ自体が発泡剤として機能し得るからである。このようなハロゲン含有化合物としては、上述した化合物の中で沸点が10〜60℃程度の化合物などを例示することができる。ハロゲン含有化合物とシステム液さらにはシステム液と混合させて反応させる液(イソシアネート液)との相溶性を改善させるにはグリコール系および/またはアミド系化合物(特にグリコール化合物)とともに用いることが好ましい。相溶性が改善されるとウレタン結合反応が均一に転化率高く進みやすくなり、均一の発泡体が得られる。このことにより発泡体の接着性の改善や断熱性や強度の改善等が見込まれる。
また、本発明において用いるハロゲン含有化合物としては、それ自身が、不燃性であり、比較的低い熱伝導率を有し、且つ沸点が−90〜10℃程度である低沸のハロゲン含有化合物も好ましい。ハロゲン含有化合物自身の熱伝導率としては、気体とした時に、1気圧程度において8〜30mW/mK程度が好ましい。このようなハロゲン含有化合物を用いると気化したHFC365mfcの分圧をより低く(特に、燃焼下限濃度以下)することができる。また、このような低沸物は気化しやすいのでグリコール系および/またはアミド系化合物(特にグリコール化合物)とともに用いることがより好ましい。グリコール系および/またはアミド系化合物を加えることによりHFC365mfcおよびハロゲン含有化合物のシステム液との相溶性が増加する。この相溶性の増加によりHFC365mfおよびハロゲン含有化合物の発泡剤が、特に低沸のハロゲン含有化合物がプレミックス液から飛散させ難くさせることができる。ハロゲン含有化合物がプレミックス中に維持されやすくなれば、ハロゲン含有化合物の分圧が高く維持でき、HFC365mfcの燃焼抑制効果がより維持しやすくなる。また、相溶性が改善されるとウレタン結合反応が均一に転化率高く進みやすくなり、均一の発泡体が得られる。このことにより発泡体の接着性の改善や断熱性や強度の改善等が見込まれる。
ハロゲン含有化合物自身が、発泡剤として機能し得る場合には、本発明の混合発泡剤の添加量は、HFC−365mfcを単独で発泡剤として使用する場合の添加量と同程度とすることができる。即ち、発泡剤中に占めるHFC−365mfcの割合を確実に低下させることができる。よって、本発明の発泡剤とポリオールとを含むプレミックスからの蒸気中におけるHFC−365mfcの分圧を下げる効果がより大きくなる。また、実際に発泡させた場合、ハロゲン含有化合物自身が、発泡剤として働き、発泡体中に凝縮物として残存したりする懸念がなくなる。
本発明において用いる有機系発泡剤は、ポリオール混合物とのブレンド(プレミックス)としたときに、混合物が、実質的に不燃性であることが好ましい。「実質的に不燃性である」とは、HFC365mfcの分圧がその燃焼下限濃度付近またはそれ以下になることで、現象例としては「マッチの火を混合物の上方50cmの高さから液面まで近づけても火炎が水平方向に伝播しないこと」「引火点測定で危険物第4類3石以上」があげられる。
HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との混合割合は、用途、ハロゲン含有化合物の種類などに応じて適宜決定することができる。例えば、HFC−365mfc、ハロゲン含有化合物およびポリオールを含むプレミックスの全蒸気圧に対して、HFC−365mfcの分圧が、10〜30℃程度において燃焼下限濃度程度またはそれ以下になるように設定する。
或いは、プレミックス中のFC−365mfcとハロゲン含有化合物とのモル比を変化させて、HFC−365mfcの蒸気圧と空気との比がHFC−365mfc単独発泡剤の場合に比較して50%以下程度、好ましくは20%以下程度、より好ましくは10%以下程度になるようにHFC−365mfcとハロゲン含有化合物とを混合するのが好ましい。
混合発泡剤中におけるハロゲン含有化合物の割合は、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との合計を100モルとしたときに、1〜49モル程度、好ましくは5〜40モル程度、より好ましくは5〜30モル程度である。
グリコール系および/またはアミド系化合物の量は、HFC365mfcとハロゲン含有化合物の合計重量100重量部に対して0.5〜40重量部、好ましくは1〜30重量部、より好ましくは3〜25重量部である。
本発明において用いるグリコール化合物としては、例えば、エチレングリコール化合物、プロピレングリコール化合物、ブチレングリコール化合物などのアルキレングリコールを例示することができる。アルキレングリコールは、通常炭素数2〜4程度のアルキレン基を有し、好ましくは炭素数2〜3程度のアルキレン基を有する。また、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル等のグリコールフェニルエーテル類も例示できる。
エチレングリコール化合物としては、例えば、以下の式(I)〜(III)で示される化合物などを例示することができる。
CaH2a+1(OCH2CH2O)bCcH2c+1 (I)
[式中、a,bおよびcは、独立にa=0,1,2,3,4、b=1,2,3、c=0,1,2,3,4]、
CdH2d+1CO(OCH2CH2O)eCOCfH2f+1 (II)
[式中、d,eおよびfは、独立にd=0,1,2,3,4、e=1,2,3、f=0,1,2,3,4]、
CiH2i+1CO(OCH2CH2O)jCkH2k+1 (III)
[式中、i,jおよびkは、独立にi=0,1,2,3,4、j=1,2,3、k=0,1,2,3,4]
式(I)で示されるエチレングリコール化合物の具体例として、例えば、エチレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテルなどを例示できる。更に、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、などを例示することができる。
式(II)で示されるエチレングリコール化合物の具体例として、例えば、エチレングリコールモノフォルメート、エチレングリコールジフォルメート、ジエチレングリコールモノフォルメート、ジエチレングリコールジフォルメート、トリエチレングリコールモノフォルメート、トリエチレングリコールジフォルメート、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールモノアセテート、トリエチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノプロピオネート、エチレングリコールジプロピオネート、ジエチレングリコールモノプロピオネート、ジエチレングリコールジプロピオネート、トリエチレングリコールモノプロピオネート、トリエチレングリコールジプロピオネートなどを例示できる。
式(III)で示されるエチレングリコール化合物の具体例として、例えば、エチレングリコールメチルエーテルフォルメート、エチレングリコールエチルエーテルフォルメート、エチレングリコールプロピルエーテルフォルメート、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールプロピルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエーテルフォルメート、ジエチレングリコールエチルエーテルフォルメート、ジエチレングリコールプロピルエーテルフォルメート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールプロピルエーテルプロピオネート、トリエチレングリコールメチルエーテルフォルメート、トリエチレングリコールエチルエーテルフォルメート、トリエチレングリコールプロピルエーテルフォルメート、トリエチレングリコールメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールメチルエーテルプロピオネート、トリエチレングリコールエチルエーテルプロピオネート、トリエチレングリコールプロピルエーテルプロピオネートなどを例示できる。更に、エチレングリコールブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールブチルエーテルアセテートなどを例示することができる。
さらに、式(I)においてb=4である化合物、式(II)においてe=4である化合物、式(III)においてj=4である化合物もエチレングルコール化合物として例示することができる。具体的には、テトラエチレングリコール、テトラエチレングリコールジメチルエーテルなどを例示できる。
エチレングルコール化合物としては、式(I)においてaおよびcが1以上であるジエーテル化合物、式(II)においてdおよびfが1以上であるジエステル化合物、式(III)においてkおよびiが1以上であるエーテルエステル化合物などが好ましく、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどがより好ましく、エチレングリコールモノエチルエーテルも好適に用いることができる。好適に用いることができるエチレングリコール化合物としては、更に、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールn−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールt−ブチルエーテル、ジエチレングリコールn−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどを例示することができる。
また、例えば、トリプロピレングリコールモノエチルエーテルのようなプロピレングリコール化合物でも所望の効果を得ることができる。プロピレングリコール化合物としては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、2−メトキシ−1−プロパノール、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等の化合物が挙げられる。特にトリプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテートが好ましい。
グリコール化合物としては、例えば、ブチレングリコールジアセテートなどのブチレングリコール化合物も例示することができる。
*アミド化合物
本発明において用いるアミド化合物としては、以下の式(A)、式(B)で表される化合物などを例示することができる。
式(A) R1CONR2R3
[式中、R1は、水素原子、低級アルキル基またはフェニル基を示し、R2およびR3は、同一または相異なって、水素原子または低級アルキル基を示す。R1およびR2は、R1が結合するカルボニル炭素原子およびR2が結合する窒素原子とともに複素環を形成してもよい。]
式(B) R4R5NCONR6R7
[式中、R4、R5、R6およびR7は、同一または相異なって、水素原子または低級アルキル基を示す。R4およびR6は、R6が結合する窒素原子、R4が結合する窒素原子およびカルボニル炭素とともに複素環を形成してもよい。]
式(A)においてR1、R2またはR3として示される低級アルキル基の炭素数は、通常1〜2程度であり、メチル基が好ましい。
R1は、水素原子、低級アルキル基またはフェニル基であり、水素原子、メチル基が好ましい。
R2は、水素原子または低級アルキル基であり、好ましくは低級アルキル基であり、なかでもメチル基が好ましい。
R3は、水素原子または低級アルキル基であり、好ましくは低級アルキル基であり、なかでもメチル基が好ましい。
さらに、式(A)においてR1およびR2は、R1が結合するカルボニル炭素原子およびR2が結合する窒素原子とともに複素環を形成してもよい。即ち、式(A)の化合物は、環状アミド化合物であってもよい。上記複素環としては、例えば、5員環を例示できる。
式(A)で示されるアミド化合物としては、N,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオン酸アミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−メチルベンズアミドなどを例示することができる。また、式(A)で示される環状アミド化合物としては、N−メチルピロリドンなどを例示することができる。
式(A)で示されるアミド化合物としては、R2とR3の両方が低級アルキル基である化合物が好ましく、なかでもN,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドンなどが好ましい。
式(B)において、R4、R5、R6またはR7として示される低級アルキル基の炭素数は、通常1〜2程度であり、メチル基が好ましい。
更に、R4およびR6は、R6が結合する窒素原子、R4が結合する窒素原子およびカルボニル炭素とともに複素環を形成してもよい。即ち、式(B)の化合物は、環状化合物であってもよい。上記複素環としては、例えば、5員環を例示できる。
式(B)で示されるアミド化合物としては、例えば、テトラメチル尿素などを例示することができる。また、式(B)で示される環状化合物としては、1,3−ジメチルイミダゾリジノンなどを例示することができる。
グリコール化合物、アミド化合物としては、HFC−365mfc、ハロゲン含有化合物、ポリオールとの相溶性が高い化合物が好ましい。例えば、HFC−365mfcとグリコール化合物及び/またはアミド化合物とポリオールとを10分程度振とうした後、0〜25℃程度において5時間程度静置した後も相分離しないグリコール化合物及び/またはアミド化合物化合物が好ましい。HFC−365mfc、ハロゲン含有化合物、ポリオールとの相溶性の点においては、具体名を上述した化合物を好ましく使用できる。グリコール化合物および/またはアミド化合物とHFC−365mfc、ハロゲン含有化合物、ポリオールとの相溶性が高い程、ポリオールと発泡剤の混合物(プレミックス)を開放系に置いた時の発泡剤のロス(飛散量)を低減することができる。また、飛散量を低減することによりハロゲン含有化合物の分圧を高く保つ時間が長くなり不燃性の維持がよりしやすくなる。
グリコール化合物、アミド化合物としては、難燃性のものが好ましい。しかしながら、グリコール化合物、アミド化合物が全く不燃である必要はなく、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との混合物としたときに、難燃性を保てる程度であればよい。グリコール化合物、アミド化合物としては、危険物第4類、3石以上程度の難燃性を有していることが好ましいが、プレミックスの状態とした時に、危険物第4類、3石以上程度の難燃性を有している限り、グリコール化合物、アミド化合物の難燃性は、特に制限されない。難燃性のグリコール化合物、アミド化合物を用いると、発泡剤を難燃性に保ち、現場での発泡時に要求される難燃性を維持できるとともに発泡体の難燃性も維持できる。「危険物第4類、3石の難燃性」とは、引火点が70℃以上200℃未満の引火性を有する液体であることを意味する。なお、液体であるかどうかは1気圧20℃において判断する。「危険物第4類、3石以上の難燃性」とは、引火点が、70℃以上の引火性液体であることを意味する。例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートの引火点は110℃であり、エチレングリコールジアセテートの引火点は96℃であり、ともに20℃において液体である。従って、これらは、危険物第4類、3石に分類される。
HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との混合物とグリコール化合物および/またはアミド化合物との混合割合は、用途、合成樹脂発泡体原料の組成などに応じて任意に選択できる。グリコール系および/またはアミド系化合物の量は、HFC365mfcとハロゲン含有化合物の合計重量100重量部に対して0.5〜40重量部、好ましくは1〜30重量部、より好ましくは3〜25重量部である。グリコール化合物および/またはアミド化合物を多く入れ過ぎると発泡体の寸法安定性、強度等の性質が悪化する。
本発明の特に好ましい実施形態において、有機発泡剤は、HFC−365mfcとHFC227ea(ハロゲン含有化合物)とグリコール化合物を含む。これらの配合割合は、HFC−365mfc(35〜92重量部)、HFC227ea(5〜35重量部)、グリコール化合物(3〜30重量部)である。
本発明の有機系発泡剤は、他の発泡剤を含んでいてもよい。即ち、混合発泡剤は、単独で使用することは勿論、他の発泡剤と併用してもよい。併用できる発泡剤として、空気、窒素、炭酸ガスなどの不活性ガスなどを例示できる。併用する発泡剤の添加量は、本発明の効果が得られる範囲内であれば特に制限されないが、添加する場合には、全発泡剤中の本発明の有機系発泡剤の割合は、通常20重量%以上程度、好ましくは40重量%以上程度であり、60〜95重量%程度がより好ましい。
本発明の有機系発泡剤は、水を含んでいてもよい。即ち、混合発泡剤は、水と併用することができる。水の割合は、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物と水の合計を100モルとしたときに、水が60モル以下となる程度まで加えることができる。この範囲内とすることによって、より確実に高断熱性発泡体を得ることができる。
本発明発泡剤は、必要に応じて、公知の分解抑制剤を配合していてもよい。このような分解抑制剤としては、ニトロベンゼン、ニトロメタンなどのニトロ化合物;α−メチルスチレン、p−イソプロペニルトルエンなどの芳香族炭化水素;イソプレン、2,3−ジメチルブタジエンなどの脂肪族不飽和炭化水素;1,2−ブチレンオキシド、エピクロルヒドリンなどのエポキシ化合物;p−t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール化合物、クロロ酢酸イソプロピルエステルのようなクロロ酢酸エステル類などを例示できる。分解抑制剤の配合割合は、抑制剤の種類などに応じて適宜設定することができるが、本発明の有機系発泡剤100重量部に対して、通常0.05〜5重量部程度である。分解抑制剤は、予め、本発明で用いる有機系発泡剤と混合していても良く、或いは発泡時に別々に添加しても良い。
本発明の有機系発泡剤の使用量は、用いるハロゲン含有化合物、グリコール化合物および/またはアミド化合物の種類などに応じて適宜設定することができるが、ポリオール100重量部に対して、HFC−365mfcおよびハロゲン含有化合物、さらにグリコール化合物および/またはアミド化合物の合計が、通常1〜70重量部程度、好ましくは10〜60重量部程度、より好ましくは15〜50重量部程度である。
本発明の製造方法では、有機系発泡剤の存在下に、ポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応させて、合成樹脂発泡体を製造する。得られる合成樹脂発泡体としては、例えばポリウレタン発泡体、ポリイソシアヌレート発泡体などを例示することができる。
ポリオール、ポリイソシアネート化合物などの発泡剤以外の原料は、特に制限されず、公知のものを使用することができる。これらのものとしては、以下のものを例示することができる。
ポリイソシアネート化合物は、例えば「岩田敬治、ポリウレタン樹脂ハンドブック71〜98頁、日刊工業新聞社」に記載されている脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の有機イソシアネートをいずれも使用することができ、その記載は本明細書に参考として援用される。る。最も一般的に使用されているポリイソシアネートとして、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)等を例示できる。主に2,4−TDI/2,6−TDIの重量比が80/20程度の混合物や65/35程度の混合物が、使用されており、本発明においても好適に使用できる。また、アニリンとホルムアルデヒドとの縮合物をホスゲン化することにより得られるポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(粗製−MDI)も使用されており、本発明においても好適に使用できる。
ポリオールとしては、例えば、「岩田敬治、ポリウレタン樹脂ハンドブック99〜117頁、日刊工業新聞社」等に記載されており、その記載は本明細書に参考として援用される。好ましくはポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等を使用することができる。
ポリエーテルポリオールは、例えば、活性水素原子を持つ開始剤とアルキレンオキサイドとの反応によって得ることができる。開始剤として、例えば、エチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、メチルグルコジット、トリレンジアミン、ソルビトール、しょ糖などを使用し、アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどを使用して、両者を反応させて得られる官能基数が2〜8程度で水酸基価が300〜800mgKOH/g程度のものを好適に使用することができる。
ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸とグリコール若しくはトリオールとの脱水縮合によって得られる縮合系ポリエステルポリオール、カプロラクタムの開環重合によって得られるラクトン系ポリエステルおよびポリカーボネートジオールなどのうち、官能基数が2〜4程度で水酸基価が250〜500mgKOH/g程度のものを好適に使用することができる。
ポリオールとポリイソシアネート化合物との配合割合は、適宜決定することができるが、ポリイソシアネート化合物中のイソシアネート基1当量に対して、ポリオール中の活性水素が、通常1〜3当量程度となるように配合する。
本発明の製造方法では、有機系発泡剤および触媒の存在下に、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて合成樹脂発泡体を製造する。このような触媒としては、3級アミン、有機金属化合物、それらの混合物などの公知の触媒を使用することができる。触媒の添加量は、触媒の種類などに応じて適宜設定することができるが、ポリオール100重量部に対して、通常0.01〜10重量部程度、好ましくは0.1〜5重量部程度である。
触媒として使用できる3級アミンとして、例えば、トリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミンなどのモノアミン類;テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミンなどのジアミン類;トリエチレンジアミン、1,2−ジメチルイミダゾールなどの環状アミン類;ジメチルアミノエタノールなどのアルコールアミン類等が挙げられる。また、有機金属化合物としては、例えば、スターナスオクトエート、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジアセテート、オクテン酸などが挙げられる。
本発明の製造方法では、当該分野において公知の添加剤(例えば、整泡剤、難燃剤など)を使用してもよい。整泡剤としては、例えば、シリコーン系、含フッ素系界面活性剤等が例示でき、より具体的には、ポリシロキサン−ポリアルキレンブロックコポリマー、メチルポリシロキサンをベースにした界面活性剤などを使用することができる。整泡剤の添加量は、整泡剤の種類などに応じて適宜設定することができるが、ポリオール100重量部に対して、通常0.1〜10重量部程度である。難燃剤としては、リン酸のエステル(ハロゲン化アルキル、アルキルまたはアリールエステル等)が使用でき、より具体的にはトリブトキシエチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリス(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート等があげられる。また、ジメチルメチルホスホネートのようなホスホン酸エステルも使用できる。難燃剤の添加量は、難燃剤の種類などに応じて適宜設定することができるが、ポリオール100重量部に対して、通常5〜25重量部程度である。
製造条件は、常法に従えば良い。例えば、原料を均一に混合できる装置であれば、如何なるものを用いてもよく、より具体的には、ミキサー、発泡機などを用いて、ポリオール、ポリイソシアネート化合物、発泡剤、触媒、その他の添加剤などの各原料をよく混合して、成形することによって、目的とする発泡体とすることができる。発泡剤及びその他の添加剤は、ポリオール成分に予め溶解してプレミックスとして用いると、均一な発泡体を得易くなるが、これに限定されるものではなく、ポリイソシアネート化合物に予め溶解することもできる。
本発明によると、HFC−365mfcを含んでいるにも拘わらず、ポリオールとのプレミックスとした際に実質的に不燃となる発泡剤を提供できる。
本発明の発泡剤の存在下に、各原料成分を反応させることによって、優れた断熱性、機械的強度などを有する合成樹脂発泡体を得ることができる。
また、ハロゲン含有化合物として、飽和または不飽和ハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、フルオロアイオドカーボン(FIC)などを用いた場合には、オゾン層を破壊する能力が実質的にゼロである発泡剤を提供できる。
グリコール化合物および/またはアミド化合物をさらに発泡剤に混合することにより、365mfcとハロゲン含有化合物のポリオールとの相溶性が増加しプレミックスから飛散しにくくなること、不燃性を維持しやすくなること、発泡体の接着性の増加、セルの均一性が得られることなどの効果が得られる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、本発明をより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例に制限されるものではない。
なお、以下の実施例において用いたポリオールおよび発泡剤は次のとおりである。
ポリオールA:水酸基価300のポリエステルポリオール
ポリオールB:水酸基価440のポリエーテルポリオール
ハロゲン含有化合物A:ペンタフルオロエタン(CF3CF2H)
ハロゲン含有化合物B:アイオドトリフルオロメチル(CF3I)
ハロゲン含有化合物C:オクタフルオロシクロブタン(c−C4F8)、およびハロゲン含有化合物D:1,2,2,2−テトラフルオロエチルトリフルオロメチルエーテル(CF3CFHOCF3)。
実施例1:プレミックスの燃焼性
HFC−365mfcと上記のハロゲン含有化合物A,B,CまたはDを、FHC−365mfc:ハロゲン含有化合物の重量比が、それぞれ95:5、87:13、75:25または80:20となるように混合して、有機系発泡剤を調製した。得られた発泡剤とポリオールAとを混合し、プレミックスを調整した。混合発泡剤の量は、ポリオール100重量部に対してHFC−365mfcが30重量部となるようにした。
また、発泡剤としてHFC−365mfc(30g)のみを含むプレミックスを調製した。具体的には、HFC−365mfc(30g)とポリオールA(100g)とを混合してプレミックスを調製した。
得られたプレミックスをそれぞれビーカーにいれ、20℃において、マッチを液面の上方50cmから液面まで近づけたところ、発泡剤としてHFC−365mfcのみを含むプレミックスの場合は、マッチの火が液面から20cmとなった時点で火炎が水平方向に広がった。一方、その他のプレミックスは、火炎の伝播が見られなかった。
実施例2、3:発泡体の特性
ポリオールB100部に対しシリコーン系整泡剤1.5重量部、水1重量部、触媒としてN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミンをライズタイム70秒とするための必要量(以下「システム液」と呼ぶ))、および表1に示す発泡剤を混合し、激しく攪拌した。この攪拌混合物と粗製ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(日本ポリウレタン工業製MR−100)112重量部とを混合、激しく攪拌して発泡させ、硬質ポリウレタン発泡体を得た。なお、発泡剤の使用量は、発泡体のコア密度が25±1kg/m3となるよう調整した。
得られた発泡体について、発泡1日後、室温条件(20〜25℃)で1週間エージングした後の物理的性質の測定結果を表1に示す。なお、発泡体の評価方法は、JIS A 9514に準じた。なお、実施例2において用いた発泡剤は、HFC−365mfc:ハロゲン含有化合物Aの重量比が95:5であり、実施例3において用いた発泡剤は、HFC−365mfcハロゲン含有化合物Bの重量比が87:13である。
表1の結果から明らかなように、比較例1と同程度の熱伝導率および圧縮強度を有する発泡体が得られた。また、寸法変化率、熱伝導変化率および強度変化率についても、比較例1と同程度の発泡体が得られた。このように、本発明の不燃性の混合発泡剤を用いることによって、優れた特性を持つポリウレタン発泡体が得られた。
実施例4
実施例2、3で用いたシステム液100部に発泡剤としてHFC365mfcとHFC227ea(CF3CFHCF3)の混合発泡剤をシステム液に対して44部加えたサンプルA(HFC365mfcとHFC227eaとの重量比6.7(HFC365mfc:HFC227ea=6.7:1))、実施例2で用いたシステム液100部に発泡剤としてHFC365mfcとHFC227eaの混合発泡剤をシステム液に対して54部およびグリコール化合物(ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート)23部を加えたサンプルB(HFC365mfcとHFC227eaとの重量比6.7)を調整した。ここでサンプルBはグリコール化合物をシステム液側の重量にカウントされるものとしてサンプルAの発泡剤量比(混合発泡剤/システム液)と同様になるように混合発泡剤の量を設定している。即ち、「ポリオール」と「発泡剤」の比を同一にしている。 それぞれのサンプル100gを150mlのビーカーに入れ35℃にしてHFC365mfcとHFC227eaの混合発泡剤の飛散割合を測定した。結果を表2に示す。
グリコール化合物を加えないサンプルAでは30分で混合発泡剤の飛散量はすでに80%を越えしかもほとんどその温度での飽和溶解量に達している。一方、グリコール化合物を添加したサンプルBでは、サンプルAと比較して明らかに飛散量が少ないことがわかる。これらのことよりグリコール化合物の添加は発泡剤の飛散を大幅に低減できる効果があることがわかった。
Claims (15)
- 有機系発泡剤及び触媒の存在下に、少なくとも1種のポリオールと少なくとも1種のポリイソシアネート化合物とを反応させて合成樹脂発泡体を製造する方法において、有機系発泡剤が、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンおよび少なくとも1種のハロゲン含有化合物とグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含む混合物であることを特徴とする合成樹脂発泡体の製造方法。
- 有機系発泡剤と少なくとも1種のポリオールとを混合する工程を有し、該工程で得られたプレミックスが実質的に不燃性である請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物の沸点がHFC−365mfcの沸点(40℃)より低い、請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物が、不燃性であり、沸点が10〜60℃であり、且つ、熱伝導率が、気体とした時に、1気圧において8〜20mW/mKである請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物が、不燃性であり、沸点が−90〜10℃であり、且つ、熱伝導率が、気体とした時に、1気圧において8〜30mW/mKである請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物が、飽和または不飽和のハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)及びフルオロアイオドカーボン(FIC)からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物が、1,2,2−トリフルオロエチレントリフルオロメチルエーテル(CF2=CFOCF3)、1,2,2−トリフルオロエチレン1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルエーテル(CF2=CFOCF2CF2CF3)、パーフルオロプロピルエポキシド(CF3CF(O)CF2)、パーフルオロ−1−ブテン(CF2=CFCF2CF3)、パーフルオロヘキセン(C6F12)、パーフルオロノネン(C9F18)、パーフルオロヘキサン(C6F14)、パーフルオロシクロブタン(c−C4F8)、アイオドトリフルオロメチル(CF3I)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CFHCF2H)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(CF3CH2CF3)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(CF3CFHCF3)、ペンタフルオロエタン(CF3CF2H)、テトラフルオロエタン(CHF2CHF2、CF3CFH2)、トリフルオロメタン(CF3H)、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2HCF2CF2CF2H)、1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(CF3CF2CFHCFHCF3)、2−トリフルオロメチル−1,1,1,2,3,4,5,5,5−ノナフルオロペンタン(C6F12H2)、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン(F(CF2)4CH=CH2)、2,3,3,4,4,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテン(CH2CFCF2CF2CF2H)、トリフルオロエチレン(CF2CFH)、1,1,2,2−テトラフルオロエチルジフルオロメチルエーテル(CF2HCF2OCHF2)、1,1,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル(CF2HCF2OCH3)、2,2,2−トリフルオロエチル−1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(CF3CH2OCF2CF2H)、1,1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CFHCF2OCH3)、ノナフルオロブチルメチルエーテル(C4F9OCH3)、1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチルメチルエーテル((CF3)2CFOCH3)、パーフルオロプロピルメチルエーテル(CF3CF2CF2OCH3)、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル(CF3CF2CH2OCHF2)、1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロシクロブタン(c−C4F6H2)、2,3−ジクロロオクタフルオロブタン(CF3CFClCFClCF3、沸点63℃)、1−クロロ1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン(CF2ClCF2CF2CF2H、沸点50℃)、1,2−ジクロロヘキサフルオロシクロブタン(−CFClCFClCF2CF2−、沸点60℃)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(CF3CH(OH)CF3、沸点59℃)からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である請求項1に記載の方法。
- ハロゲン含有化合物の割合が、HFC−365mfcとハロゲン含有化合物との合計を100モルとしたときに、1〜49モルである請求項1に記載の方法。
- 触媒が3級アミン、有機金属化合物又はそれらの混合物である請求項1に記載の方法。
- 1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンおよび少なくとも1種のハロゲン含有化合物とグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含む合成樹脂発泡体製造用有機系発泡剤。
- ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である請求項11に記載の発泡剤。
- 1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、少なくとも1種のハロゲン含有化合物および少なくとも1種のポリオールとグリコール化合物およびアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含む合成樹脂発泡体製造用プレミックス。
- ハロゲン含有化合物が、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea;CF3CFHCF3)である請求項13に記載のプレミックス。
- プレミックスが不燃性である請求項13に記載のプレミックス。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123910 | 2002-04-25 | ||
JP2002123910 | 2002-04-25 | ||
PCT/JP2003/005332 WO2003091305A1 (fr) | 2002-04-25 | 2003-04-25 | Procede de production d'une mousse de resine synthetique, agent d'expansion et melange prealable |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2003091305A1 JPWO2003091305A1 (ja) | 2005-09-02 |
JP3844081B2 true JP3844081B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=29267506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004501967A Expired - Fee Related JP3844081B2 (ja) | 2002-04-25 | 2003-04-25 | 合成樹脂発泡体の製造方法、発泡剤およびプレミックス |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7262227B2 (ja) |
EP (1) | EP1498439A4 (ja) |
JP (1) | JP3844081B2 (ja) |
AU (1) | AU2003235127A1 (ja) |
WO (1) | WO2003091305A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014515409A (ja) * | 2011-05-19 | 2014-06-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | フッ素化オキシランを含むポリマー発泡体、その調製及び使用方法 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002064724A1 (fr) * | 2001-02-14 | 2002-08-22 | Kaneko Chemical Co., Ltd. | Compositions detergentes a base de solvants |
WO2006116371A1 (en) | 2005-04-26 | 2006-11-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Heat transfer and refrigerant compositions comprising 3,3,4,4,5,5,6,6,6-nonafluoro-1-hexene and a hydrofluorocarbon |
TWI558685B (zh) * | 2005-06-24 | 2016-11-21 | 哈尼威爾國際公司 | 含有經氟取代之烯烴之組合物 |
TW200800489A (en) | 2006-04-19 | 2008-01-01 | Toyo Tire & Amp Rubber Co Ltd | Method for manufacturing polishing pad |
JP2009542883A (ja) * | 2006-07-12 | 2009-12-03 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | フルオロエーテル化合物を用いた加熱・冷却方法、これに適した組成物およびその用途 |
FR2910016B1 (fr) * | 2006-12-19 | 2009-02-20 | Arkema France | Compositions utilisables comme fluide frigorigene |
CN102227395A (zh) * | 2008-11-13 | 2011-10-26 | 苏威氟有限公司 | 氢氟烯烃、氢氟烯烃的制造以及使用氢氟烯烃的方法 |
US8541478B2 (en) * | 2009-05-21 | 2013-09-24 | Huntsman International Llc | Rigid polyurethane foam and system and method for making the same |
JP5528169B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2014-06-25 | 東洋ゴム工業株式会社 | 研磨パッドおよびその製造方法、ならびに半導体デバイスの製造方法 |
WO2013042507A1 (ja) | 2011-09-22 | 2013-03-28 | 東洋ゴム工業株式会社 | 研磨パッド |
WO2018165623A1 (en) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | The Chemours Company Fc, Llc | Uses of fluorinated epoxides and novel mixtures thereof |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3818692A1 (de) | 1988-06-01 | 1989-12-07 | Bayer Ag | Verwendung von 1,1,1,4,4,4-hexafluorbutan als treib- und daemmgas fuer die herstellung von kunststoff-schaumstoffen |
DE3903336A1 (de) | 1989-02-04 | 1990-08-09 | Bayer Ag | Verwendung von c(pfeil abwaerts)3(pfeil abwaerts)- bis c(pfeil abwaerts)5(pfeil abwaerts)-polyfluoralkanen als treibgase |
JP3865786B2 (ja) * | 1996-12-17 | 2007-01-10 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを含有する混合物 |
DE19725360C2 (de) * | 1996-12-17 | 1999-12-23 | Solvay Fluor & Derivate | Gemische mit 1,1,1,3,3-Pentafluorbutan |
DE19817507A1 (de) * | 1998-04-20 | 1999-10-21 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Polyurethan-Hartschaumstoffen mit einer verminderten Wärmeleitfähigkeit und ihre Verwendung |
DE19822944A1 (de) * | 1998-05-22 | 1999-11-25 | Solvay Fluor & Derivate | Herstellung von Polyurethanschäumen |
DE59904637D1 (de) * | 1998-05-22 | 2003-04-24 | Solvay Fluor & Derivate | Herstellung von polyurethanschäumen und geschäumten thermoplastischen kunststoffen |
WO2001072880A2 (en) * | 2000-03-29 | 2001-10-04 | Dow Global Technologies Inc. | Integral skin foams employing pentafluorobutane blowing agents |
EP1219674A1 (en) * | 2000-12-29 | 2002-07-03 | Huntsman International Llc | Process for making polyurethane integral skin foams |
JP4009898B2 (ja) * | 2002-01-15 | 2007-11-21 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 硬質ポリウレタンフォーム |
-
2003
- 2003-04-25 US US10/511,442 patent/US7262227B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-04-25 AU AU2003235127A patent/AU2003235127A1/en not_active Abandoned
- 2003-04-25 EP EP03720955A patent/EP1498439A4/en not_active Withdrawn
- 2003-04-25 JP JP2004501967A patent/JP3844081B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2003-04-25 WO PCT/JP2003/005332 patent/WO2003091305A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014515409A (ja) * | 2011-05-19 | 2014-06-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | フッ素化オキシランを含むポリマー発泡体、その調製及び使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1498439A1 (en) | 2005-01-19 |
WO2003091305A1 (fr) | 2003-11-06 |
US7262227B2 (en) | 2007-08-28 |
JPWO2003091305A1 (ja) | 2005-09-02 |
AU2003235127A1 (en) | 2003-11-10 |
EP1498439A4 (en) | 2007-03-21 |
US20050131091A1 (en) | 2005-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3894326B2 (ja) | 合成樹脂発泡体の製造方法 | |
ES2438525T3 (es) | Espuma termoestable que comprende HFCO-1233zd como agente de expansión | |
US6646020B2 (en) | Isopropyl chloride with hydrofluorocarbon or hydrofluoroether as foam blowing agents | |
CN106750490A (zh) | 用于聚氨酯泡沫的四氟丁烯发泡剂组合物 | |
JP3844081B2 (ja) | 合成樹脂発泡体の製造方法、発泡剤およびプレミックス | |
JPH05179043A (ja) | フルオロブテンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法 | |
JP3948007B2 (ja) | 建築用硬質イソシアヌレートスプレーフォームの製造方法 | |
JPH0597953A (ja) | 硬質フオーム製造用液体 | |
JP4408215B2 (ja) | 発泡剤ブレンド | |
JPH05179042A (ja) | フルオロプロペンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法 | |
WO1994011329A1 (en) | Hydrofluorohalocarbon decomposition inhibitor and method | |
JP2581384B2 (ja) | フルオロプロパンからなる発泡剤 | |
JPH05279653A (ja) | ポリマーフォーム用の発泡剤及び/または断熱ガスとしての(ペルフルオロアルキル)エチレンの適用 | |
JP2005023259A (ja) | 不燃性組成物および合成樹脂発泡体の製造方法 | |
JP3885225B2 (ja) | 建築断熱材用硬質ウレタンスプレーフォームの製造法 | |
JP2000281826A (ja) | 難燃性硬質ポリウレタンフォーム用樹脂組成物 | |
JP4348510B2 (ja) | 合成樹脂発泡体の製造方法 | |
WO1998032788A1 (fr) | Procede de production de mousses de resine de synthese | |
JP2002047324A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 | |
JPH05179045A (ja) | フルオロブテンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法 | |
JP2004002642A (ja) | 合成樹脂発泡体の製造方法 | |
JP2007051172A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームまたはポリイソシアヌレートフォーム用プレミックス、フォームおよびそれらの製造方法 | |
JP3952185B2 (ja) | 低い蒸気圧を有する発泡剤、プレミックスおよび発泡体の製造方法 | |
JP2001310923A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 | |
JP2005307062A (ja) | 不燃性組成物および合成樹脂発泡体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060315 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060808 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3844081 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130825 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |