JP3506515B2 - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Info

Publication number
JP3506515B2
JP3506515B2 JP00623795A JP623795A JP3506515B2 JP 3506515 B2 JP3506515 B2 JP 3506515B2 JP 00623795 A JP00623795 A JP 00623795A JP 623795 A JP623795 A JP 623795A JP 3506515 B2 JP3506515 B2 JP 3506515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
polyurethane foam
rigid polyurethane
water
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP00623795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08193117A (ja
Inventor
聡 山崎
和彦 大久保
作 伊豆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP00623795A priority Critical patent/JP3506515B2/ja
Publication of JPH08193117A publication Critical patent/JPH08193117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506515B2 publication Critical patent/JP3506515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/48Polyethers
    • C08G18/487Polyethers containing cyclic groups
    • C08G18/4879Polyethers containing cyclic groups containing aromatic groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2110/00Foam properties
    • C08G2110/0025Foam properties rigid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質ポリウレタンフォー
ムの製造方法に関する。詳しくは本発明は、電機冷蔵
庫、倉庫、住宅等に用いられる良好な断熱材である硬質
ポリウレタンフォームの製造方法に関するものである。
更に詳しくは本発明は、特定のポリオールを使用し、発
泡剤として水のみを用いる独立気泡型の硬質ポリウレタ
ンフォームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、ポリオー
ルを主成分とし、触媒、整泡剤、発泡剤を含むA成分
と、ポリイソシアナートおよびポリイソシアナートのウ
レタン変性体等からなるB成分とを発泡機により混合反
応させて製造される。発泡機は、A成分とB成分を重量
比およそ1:1で混合する設計になっており、モールド
成形物やボードの製造に使用されている。また、硬質ポ
リウレタンフォームスプレーにおいては、スプレー発泡
機が使用され、A成分とB成分の重量比はおよそ1:1
で使用されている。
【0003】従来、硬質ポリウレタンフォームの発泡剤
としては、主としてトリクロロフルオロメタン(以下C
FC−11と記す)に代表されるクロロフルオロカーボ
ン(以下CFCと記す)類が用いられてきた。しかしな
がら、CFC類は化学的に極めて安定であるため、大気
中に放出されるとオゾン層まで達し、紫外線の作用によ
り分解され、オゾン層を破壊する。このことが、近年重
大な環境問題として取り上げられるに至っており、CF
C−11の使用は、限定された用途を除いて、現在、禁
止されている。これに替わる発泡剤として、ハイドロク
ロロフルオロカーボン(以下HCFCと記す)類が実用
化されつつあるが、HCFC類も、オゾン破壊係数(O
DP)が0ではないことを理由に、近い将来、規制され
ることが確定している。更に、次世代発泡剤の1つとし
て考えられているハイドロフルオロカーボン(以下HF
Cと記す)類は、ODPは0であるが、地球温暖化係数
(GWP)が比較的高いこと、発泡剤として使用するに
は沸点が低いものが多いこと、その多くが、毒性試験の
結果が出ていないこと等の問題点を有する。
【0004】また、近年、シクロペンタン、n−ペンタ
ン等の炭化水素化合物を発泡剤として使用する技術も提
案されているが、これらの発泡剤は燃焼性を有してお
り、硬質ポリウレタンフォーム製造時に、安全上の理由
から、厳重な防爆対策を行う必要がある点が問題であ
る。
【0005】一方、従来より硬質ポリウレタンフォーム
の発泡剤としては、CFC類、HCFC類のほか、副発
泡剤として水が使用されてきている。水の使用量を増加
させた場合、A成分とB成分の重量比が1:1から大き
く変化する。この為、発泡機の設計や仕様を変更する必
要が生じることが問題となる。また、水はイソシアナー
トと反応して二酸化炭素を発生し、同時に尿素結合を生
成することが知られている。従って、発泡剤としての水
の使用量を変化させた場合、ポリウレタン樹脂の構造が
変化し、得られる硬質ポリウレタンフォームの物性も大
きな影響を受ける。更に、水のみを発泡剤として使用し
た場合には、硬質ポリウレタンフォームの寸法安定性、
特に高温高湿寸法安定性の悪化という問題も生じる。し
かしながら、水や二酸化炭素は、人体、環境に対する安
全性が高いため、従来から、水を硬質ポリウレタンフォ
ームの主発泡剤として使用する試みが種々為されてき
た。例えば、特開平5−255466の独立気泡型の硬
質ポリウレタンフォームの製造方法では、発泡剤として
水のみを使用した硬質ポリウレタンフォームの例が記載
されているが、この場合には、ポリエチレン微粉末を収
縮防止剤として添加することが必須条件となっている。
この収縮防止剤は、硬質ポリウレタンフォームの気泡壁
に空隙を開くことを収縮防止原理としており、独立気泡
率は、55〜69%と低い。
【0006】特開平5−255467も同様の技術の記
載が見られるが、ポリブタジエンを収縮防止剤として使
用することが必須であり、独立気泡率はやはり低い。硬
質ポリウレタンフォームにおける独立気泡率は、気泡内
ガスが熱伝導率の高い空気と置換する程度の指標となる
ため、断熱材として使用される硬質ポリウレタンフォー
ムの独立気泡率は、通常70%以上の値が望ましい。
【0007】また、収縮防止剤を使用しない、水を主発
泡剤とした硬質ポリウレタンフォームの提案が、特開平
5−339336で為されている。ソルビトール系また
はシュークロース系ポリオールとグリセリン系ポリオー
ルの特定部数を混合したポリオールによる、連続気泡硬
質ポリウレタンフォームの製造方法である。しかしなが
ら、この硬質ポリウレタンフォームの独立気泡率は極度
に低く、10%以下である点が、先に述べた理由により
問題である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの理由から、水
のみを用いた硬質ポリウレタンフォームの製造におい
て、独立気泡率が高く、ポリオールと触媒、整泡剤、発
泡剤からなるA成分の貯蔵安定性を悪化させる特殊な収
縮防止剤を使用しない、硬質ポリウレタンフォームの製
造方法が要求されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を克服するため鋭意検討した結果、特殊な収縮防止剤
を使用しないで、硬質ポリウレタンフォーム用発泡剤と
して水のみを使用した場合にも、特定量のスチレンオキ
シドを付加した特定量のポリオールを使用することによ
り、寸法安定性の極めて優れた独立気泡率が高い硬質ポ
リウレタンフォームを製造する方法を見い出した。本発
明者らが調べた範囲内では、付加アルキレンオキサイド
の25〜100モル%がスチレンオキサイドであるポリ
オールは、硬質ポリウレタンフォームを製造したときの
フォームのセルが微細であることから、ポリイソシアネ
ートとの相溶性が良い。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、発泡剤として
水のみを用い、ポリオールとポリイソシアナートを触
媒、整泡剤の存在下に反応させて硬質ポリウレタンフォ
ームを製造する方法において、ポリオールとして付加ア
ルキレンオキシドの25〜100モル%がスチレンオキ
シドであり、水酸基価が200〜600mgKOH/g
であるポリオール(A)、および付加アルキレンオキシ
ドとしてスチレンオキシド以外のアルキレンオキシドを
付加したポリオール(B)を、(A)/(B)(重量
比)=10〜100/90〜0の割合で使用することを
特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造方法であ
る。
【0011】以下に本発明の方法について詳細に説明す
る。本発明におけるポリオールとは、少なくとも2個の
水酸基を有する化合物であり、一種または二種以上の開
始剤に、一種以上のアルキレンオキシドを、アルカリ金
属触媒を用いて、通常反応温度が60〜160℃で0.
5〜6kg/cm2G(150〜690kPa)の加圧
下に付加させて得られる。
【0012】アルカリ金属触媒としては、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウムなどを用いるこ
とができる。アルキレンオキシドとしては、プロピレン
オキシド、エチレンオキシド、ブチレンオキシド、スチ
レンオキシドなどがある。
【0013】本発明に用いられる開始剤とは、OH基、
1級アミノ基、2級アミノ基およびSH基などの活性水
素含有基を少なくとも2個有する物質であり、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トールなどの脂肪族ポリオール類、α−メチルグリコシ
ド、ショ糖などの脂環式ポリオール類、ビスフェノール
A、ビスフェノールFなどの芳香族ポリオール類、エチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミンなどの脂肪族アミン類、ピペラジンなどの環
状アミン類、トルエンジアミン、フェニレンジアミン、
ジフェニルエタンジアミンなどの芳香族アミン類、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、イソプロパノールアミンなどのアルカノール
アミン類、チオグリコールなどのSH基含有活性水素化
合物などがある。その他、アルキレンオキシドが付加し
得る活性水素含有基を少なくとも2個有する化合物であ
ればどんなものでも使用可能である。
【0014】本発明におけるポリイソシアナートとは、
少なくとも2個のイソシアナート基を有する化合物であ
る。本発明に用いるポリイソシアナートは、従来より硬
質ポリウレタンフォームで使用されているものを用いる
ことができる。具体的には、4,4’−ジフェニルメタ
ンイソシアナート(4,4’−MDI)、2,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアナート(2,4’−MD
I)、2,4−トルエンジイソシアナート(2,4−T
DI)、2,6−トルエンジイソシアナート(2,6−
TDI)およびこれらの2量体、3量体または多量体、
あるいはそれらの混合物である粗製TDI、粗製MDI
と称されるもの、並びにこれらの混合物である。また、
上記イソシアナートと活性水素化合物との反応物である
イソシアナートプレポリマーなども含まれる。ポリイソ
シアナートのポリオールに対する使用量は、通常の硬質
ポリウレタンフォームの場合とほぼ同様であり、NCO
/OH(モル比)=0.9〜1.2程度が適当である。
【0015】本発明におけるポリオール(A)は、アル
キレンオキシドとしてスチレンオキシドを全付加アルキ
レンオキシドの25〜100モル%、好ましくは25〜
80モル%、さらに好ましくは30〜70モル%含むポ
リオールである。ポリオール(A)の合成は、従来公知
の方法のポリオールの合成条件で合成されるが、どのよ
うな合成法で合成されたポリオール(A)を用いても、
本発明の主旨を損なうものではない。付加アルキレンオ
キシドの量が全付加アルキレンオキシドの25モル%未
満である場合、得られる水発泡硬質ポリウレタンフォー
ムの高温高湿寸法安定性の改善の効果は小さい。このよ
うなポリオールは、一種または二種以上の開始剤に、ス
チレンオキシドまたはスチレンオキシドを含む一種また
は二種以上のアルキレンオキシドを付加して得られるポ
リオールである。
【0016】得られるポリオールの水酸基価は200〜
600mgKOH/gである。水酸基価が200mgK
OH/gより小さいポリオールを用いた硬質ウレタンフ
ォームは寸法安定性が著しく悪化する。ポリオール
(A)の水酸基価が高すぎる場合には、ポリイソシアナ
ートの使用量が多くなるためにA成分とB成分の比が1
を大きく越え、現行の生産ラインの発泡機の調整が困難
となり、生産設備の変更を余儀なくされる場合もあると
同時に、ポリオールと比較して高価なポリイソシアナー
ト成分の比率が増すため、コストアップにつながる。こ
のため、ポリオール(A)の水酸基価は600mgKO
H/g以下が好ましく用いられる。
【0017】本発明におけるポリオール(B)は、一種
または二種以上の開始剤に、スチレンオキシドを含まな
い一種以上のアルキレンオキシドを付加して得られるポ
リオールであれば何であっても良い。具体的には、水酸
基価が200〜600mgKOH/gであることが好ま
しい。このようなポリオールは、通常、ポリオール
(A)と同様に、一種以上の前記開始剤に一種以上のス
チレンオキシド以外のアルキレンオキシドを付加させて
得られる。
【0018】ポリオール(A)と(B)の使用割合は、
(A)/(B)(重量比)=10〜100/90〜0で
ある。好ましくは重量比20〜100/80〜0であ
る。特に好ましくは重量比30〜100/70〜0であ
る。ポリオール(A)の使用割合が10重量%に満たな
い場合は、得られる水発泡硬質ポリウレタンフォームの
高温高湿寸法安定性の改善は小さい。
【0019】本発明において使用される発泡剤は水であ
り、通常、イオン交換水、蒸留水が用いられるが、場合
により、工業用水をそのまま用いることもできる。水の
量は、ポリオール(A)と(B)を合わせた全ポリオー
ル成分100重量部当たり、2.5〜10重量部用いる
ことができる。
【0020】本発明において使用される触媒は、従来よ
り硬質ポリウレタンフォームで使用されているものを用
いる。具体的には、トリエチレンジアミン、テトラメチ
ルプロパンジアミン、ペンタメチルエチレントリアミン
などの3級アミンや、ジブチルチンジラウラート、スタ
ナスオクトナートなどの金属触媒、オクチル酸カリウ
ム、酢酸カリウムなどのイソシアナートの3量化触媒
(イソシアヌレート化触媒)などがある。
【0021】本発明において使用される整泡剤として
は、通常用いられる硬質ポリウレタンフォーム用のシリ
コーン誘導体(アルキレンオキシド変性ポリジメチルシ
ロキサンで末端にアルコキン基または活性のOH基など
を有する)が使用される。またポリオキシエチレンオク
タデシルアミン、長鎖脂肪酸アルキロールアマイドな
ど、いわゆるノニオン系の界面活性剤も整泡剤として使
用可能である。
【0022】他に、用途や目的に応じて各種添加剤を添
加することができる。そのような添加剤として、例え
ば、難燃剤、酸化防止剤、着色剤、低粘度化剤などがあ
げられる。
【0023】以上説明した各種原料を用い、例えば、ポ
リオール成分と触媒、整泡剤、水、添加剤を混合してX
成分を調整する。このX成分とポリイソシアナートおよ
びポリイソシアナートのウレタン変性体等からなるY成
分を、液温20〜30℃で撹拌混合し、硬質ポリウレタ
ンフォームを得ることができる。
【0024】本発明で定義する独立気泡型の硬質ポリウ
レタンフォームとは、セルの独立気泡率が70%を下回
らない硬質ポリウレタンフォームであり、本発明の条件
に従えば実現される。さらに、本発明で定義する独立気
泡率とは、通常硬質ポリウレタンフォームでよく用いら
れている測定方法、即ち「空気式見掛け容積測定器」を
使用して、ASTM D−2856に記載の方法により
測定される見掛け容積率(%)である。
【0025】このようにして得られる硬質ポリウレタン
フォームは約20〜50kg/m3の密度を有する。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の態様
を明らかにするが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。 実施例1〜6;比較例1〜4 使用原料 ポリオールA;グリセリンに水酸化カリウムを触媒とし
て反応温度110〜115℃でスチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドを1対2モル比で付加して得られる水酸
基価が426mgKOH/gのポリオール。 ポリオールB;ソルビトールとグリセリンの88対12
モル比の混合物に、水酸化カリウムを触媒として反応温
度110〜116℃でプロピレンオキシド、スチレンオ
キシドおよびエチレンオキシドの順に1対1.5対0.
5モル比で付加して得られる水酸基価が357mgKO
H/gのポリオール。 ポリオールC;α−メチルグルコシドとグリセリンの2
0対80モル比の混合物に、水酸化カリウムを触媒とし
て反応温度110〜115℃でスチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドを1対2モル比で付加して得られる水酸
基価が336mgKOH/gのポリオール。 ポリオールD;グリセリンに水酸化カリウムを触媒とし
て反応温度110〜118℃でスチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドを1対0.5モル比で付加して得られる
水酸基価が385mgKOH/gのポリオール。
【0027】ポリオールE;グリセリンに水酸化カリウ
ムを触媒として反応温度110〜115℃でプロピレン
オキシドを付加して得られる水酸基価が452mgKO
H/gのポリオール。 ポリオールF;ソルビトールとグリセリンの88対12
モル比の混合物に、水酸化カリウムを触媒として反応温
度110〜115℃でプロピレンオキシドを付加して得
られる水酸基価が299mgKOH/gのポリオール。 ポリオールG;α−メチルグルコシドとグリセリンの2
0対80モル比の混合物に、水酸化カリウムを触媒とし
て反応温度110〜115℃でプロピレンオキシドを付
加して得られる水酸基価が328mgKOH/gのポリ
オール。 ポリオールH;ペンタエリスリトールに水酸化カリウム
を触媒として反応温度110〜115℃でプロピレンオ
キシドを付加して得られる水酸基価が380mgKOH
/gのポリオール。 イソシアナート;コスモネートM−200(三井東圧化
学(株)社製のポリイソシアナートで粗製MDI。NC
O%=31.3%)。 触媒;カオーライザーNo.1(花王(株)社製でN,
N,N’,N’,−テトラメチルヘキサメチレンジアミ
ン)。 シリコーン整泡剤;L−5420(日本ユニカー(株)
社製のポリジメチルシロキサン誘導体)。
【0028】発泡評価は次のように行った。ポリオール
100重量部に対して、シリコーン整泡剤を1重量部、
所定量の水、触媒をゲルタイムが約50秒とするための
必要量混合した液に、イソシアナートをインデックスが
105となるように加え(発泡処方はグラム単位で表1
と表2に記載)、液温22℃で高速回転ホモミキサーを
用い6000rpmで約6秒間混合し、この混合物を2
0cm×20cm×20cmの木製のボックス内に素早
く入れ発泡を行った。1日後に生成フォームをスリッタ
ーで8cm×8cm×4cmに切断し、フォーム内部の
見掛け密度を測定した結果29.5〜34.2kg/m
3 であった。これらのフォームの独立気泡率を測定した
ところ、すべて70%以上の値を示した。これらの切断
されたフォームを温度70℃、湿度95%RHに設定し
たオーブン中で24時間静置することにより体積寸法変
化率を測定した。結果は表1と表2に示す。比較例1〜
4の体積寸法変化率は−15.0vol%〜−35.1
vol%であり、寸法安定性が非常に悪いのに対し、実
施例1〜6の体積寸法変化率は−0.9vol%〜−
2.8vol%であり、独立気泡でありながら寸法安定
性が大幅に改善されていることがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、発泡剤として水のみを
使用することができ、高温高湿時の寸法変化率が従来品
の約1/10であり、寸法変化安定性が良好である硬質
ポリウレタンフォームを得ることができる。更には、本
発明の硬質ポリウレタンフォームでは、ポリオールとし
てスチレンオキシドを付加したポリオールを使用するこ
とにより寸法安定性の改善を図っており、収縮防止剤ま
たは特殊な整泡剤の使用は不要である。ここでいう収縮
防止剤とは、例えばポリエチレン微粉末(平均粒径1〜
30μm)等をいう。特殊な整泡剤とは、例えばトーレ
ダウコーニング社製のジメチルポリシロキサンでSH−
200(100cs/25℃)、トーレダウコーニング
社製のジメチルポリシロキサンでSH−200(100
0cs/25℃)、トーレダウコーニング社製のジメチ
ルポリシロキサンでSH−200(10000cs/2
5℃)、トーレダウコーニング社製のジメチルポリシロ
キサンでSH−200(100000cs/25℃)、
トーレダウコーニング社製のジメチルポリシロキサンで
BY16−801(13000cs/25℃)、トーレ
ダウコーニング社製のメチルフェニルポリシロキサンで
SH−510(100cs/25℃)等のポリシロキサ
ンをいう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡剤として水のみを用い、ポリオールと
    ポリイソシアネートを触媒、整泡剤の存在下に反応させ
    て硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、
    ポリオールとして付加アルキレンオキシドの25〜10
    0モル%がスチレンオキシドであり、水酸基価が200
    〜600mgKOH/gであるポリオール(A)、および
    付加アルキレンオキシドとしてスチレンオキシド以外の
    アルキレンオキシドを付加したポリオール(B)を、
    (A)/(B)(重量比)=10〜100/90〜0の
    割合で使用し、発泡剤として、ポリオール(A)と
    (B)を合わせた全ポリオール成分100重量部当た
    り、水を2.5〜10重量部使用することを特徴とする
    硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 発泡剤として、ポリオール(A)と
    (B)を合わせた全ポリオール成分100重量部当た
    り、水を2.5〜10重量部使用することを特徴とする
    請求項1記載の硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
JP00623795A 1995-01-19 1995-01-19 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Expired - Lifetime JP3506515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00623795A JP3506515B2 (ja) 1995-01-19 1995-01-19 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00623795A JP3506515B2 (ja) 1995-01-19 1995-01-19 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08193117A JPH08193117A (ja) 1996-07-30
JP3506515B2 true JP3506515B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=11632912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00623795A Expired - Lifetime JP3506515B2 (ja) 1995-01-19 1995-01-19 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506515B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112480386A (zh) * 2020-11-25 2021-03-12 山东蓝星东大有限公司 能够提高聚氨酯制品强度和硬度的聚醚多元醇的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08193117A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU710910B2 (en) Thermal insulating device
EP0078445A1 (en) Polyurethane foam and its production
JP4435577B2 (ja) ヒドロフルオロカーボンおよび二酸化炭素で発泡させたポリウレタンまたはポリイソシアヌレートフォーム
KR101232443B1 (ko) 우수한 절연성을 갖는 경질 발포체 및 상기 발포체의 제조방법
JPH02163112A (ja) 低密度軟質成形およびスラブ材ポリウレタンフォームの製造方法
CA2486667A1 (en) Rigid polyurethane foams for insulation and process for producing same
JP3506515B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
KR100982430B1 (ko) 경질 폴리우레탄폼용 포리올 조성물 및 경질폴리우레탄폼의 제조 방법
JP3506490B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3644898B2 (ja) 硬質ポリウレタン・ウレアフォームの製造方法
JP4058806B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JPH10218957A (ja) 低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法
JP3580573B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム用整泡剤
JPH0364312A (ja) 硬質ウレタンフォームの製造法
JP2001278938A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JP2722952B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP4505964B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP2002220429A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP2001247645A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JP2000256434A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP3264455B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
WO2001088026A1 (en) Process for making rigid polyurethane foams
JP2001011227A (ja) 硬質ポリウレタン水発泡用減粘剤
JP2002003565A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物
JPH07304894A (ja) 有機界面活性剤変性オルガノポリシロキサン化合物からなる硬質ポリウレタンフォーム用整泡剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term