JP3264455B2 - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
硬質ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/30—Low-molecular-weight compounds
- C08G18/38—Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen
- C08G18/3819—Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen
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- C08G18/3831—Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen containing -N-C=O groups containing urethane groups
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォームの
製造方法に関する。更に詳しくは発泡剤としての特定フ
ロン、クロロフルオロカーボン類の使用量を低減、或は
代替した上で良好な強度を有し、しかも熱伝導率の低い
ポリウレタンフォームの製造方法に関するものである。
製造方法に関する。更に詳しくは発泡剤としての特定フ
ロン、クロロフルオロカーボン類の使用量を低減、或は
代替した上で良好な強度を有し、しかも熱伝導率の低い
ポリウレタンフォームの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンフォーム、特に硬質ウレタ
ンフォームは断熱特性、低温寸法安定性に優れているた
め、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築用等の断熱材として、広範
囲に使用されている。周知の通り、ポリイソシアナート
化合物と活性水素基を2以上有する活性水素化合物を発
泡剤の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造
することは広く行われている。重合反応の際の発熱によ
り発泡剤が気化し微細なセルを有する低密度発泡体が得
られる。これらの反応は通常、ポリイソシアナート化合
物と、発泡剤、整泡剤、触媒等の必要な添加剤を予め溶
解せしめた活性水素化合物との2液を発泡機を通して衝
突混合して金型内に注入して行われる。得られたポリウ
レタンフォームの性状はポリイソシアナート原料と活性
水素化合物原料を適宜選択することにより決定される。
従来、硬質ポリウレタンフォーム用の活性水素化合物と
してはポリヒドロキシ化合物や、ポリアミン化合物が知
られている。ポリヒドロキシ化合物の1例としてショ糖
/グリセリン/トリレンジアミン混合物にプロピレンオ
キシドを付加したポリエーテルポリオール等が知られて
いる。これら従来公知のポリエーテルポリオールはトリ
クロロフルオロメタン(以下R−11と略)と適度な溶
解性を有しておりR−11を発泡剤として使用すること
により非常に微細なセル構造を有する熱伝導率の低い硬
質ポリウレタンフォームを製造することが可能である。
すなわち、従来から発泡剤としてはその優れた発泡特性
からR−11が好適に使用されている。またR−11に
代表されるクロロフルオロカーボン類を使用することに
よってレジン原料の低粘度化が可能となり、作業性のみ
ならずイソシアナートとの混合性が改良されるという利
点もある。
ンフォームは断熱特性、低温寸法安定性に優れているた
め、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築用等の断熱材として、広範
囲に使用されている。周知の通り、ポリイソシアナート
化合物と活性水素基を2以上有する活性水素化合物を発
泡剤の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造
することは広く行われている。重合反応の際の発熱によ
り発泡剤が気化し微細なセルを有する低密度発泡体が得
られる。これらの反応は通常、ポリイソシアナート化合
物と、発泡剤、整泡剤、触媒等の必要な添加剤を予め溶
解せしめた活性水素化合物との2液を発泡機を通して衝
突混合して金型内に注入して行われる。得られたポリウ
レタンフォームの性状はポリイソシアナート原料と活性
水素化合物原料を適宜選択することにより決定される。
従来、硬質ポリウレタンフォーム用の活性水素化合物と
してはポリヒドロキシ化合物や、ポリアミン化合物が知
られている。ポリヒドロキシ化合物の1例としてショ糖
/グリセリン/トリレンジアミン混合物にプロピレンオ
キシドを付加したポリエーテルポリオール等が知られて
いる。これら従来公知のポリエーテルポリオールはトリ
クロロフルオロメタン(以下R−11と略)と適度な溶
解性を有しておりR−11を発泡剤として使用すること
により非常に微細なセル構造を有する熱伝導率の低い硬
質ポリウレタンフォームを製造することが可能である。
すなわち、従来から発泡剤としてはその優れた発泡特性
からR−11が好適に使用されている。またR−11に
代表されるクロロフルオロカーボン類を使用することに
よってレジン原料の低粘度化が可能となり、作業性のみ
ならずイソシアナートとの混合性が改良されるという利
点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年、ク
ロロフルオロカーボン類はきわめて安定であるために地
表で分解されずに成層圏にまで到達し有害な紫外線をカ
ットしているオゾン層を破壊することが報告された。そ
のため地球のオゾン層保護のため、クロロフルオロカー
ボン類の使用規制が考えられ、現在実施されようとして
いる。この規制対象には今まで硬質ウレタンフォーム用
発泡剤として用いられていたR−11も含まれている。
これら特定フロンは1995年末に全廃されることが既
に決まっている。そのためにR−11にかわる発泡剤と
してモノクロロジフルオロメタン(以下R−22と
略)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(以下R
−142bと略)、2,2−ジクロロ−1,1,1−ト
リフルオロエタン(以下R−123と略)、1,1−ジ
クロロ−1−フルオロエタン(以下R−141bと略)
等のオゾン破壊係数(以下ODPと略)の低いクロロフ
ルオロカーボン類、更には1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(以下R−134aと略)等のODPがゼロ
のHCFC類(以下代替フロン類と総称する)の開発が
急がれている。これに伴ってこれらの発泡剤を使用した
ウレタンフォームの開発が急務となっているのは周知の
通りである。
ロロフルオロカーボン類はきわめて安定であるために地
表で分解されずに成層圏にまで到達し有害な紫外線をカ
ットしているオゾン層を破壊することが報告された。そ
のため地球のオゾン層保護のため、クロロフルオロカー
ボン類の使用規制が考えられ、現在実施されようとして
いる。この規制対象には今まで硬質ウレタンフォーム用
発泡剤として用いられていたR−11も含まれている。
これら特定フロンは1995年末に全廃されることが既
に決まっている。そのためにR−11にかわる発泡剤と
してモノクロロジフルオロメタン(以下R−22と
略)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(以下R
−142bと略)、2,2−ジクロロ−1,1,1−ト
リフルオロエタン(以下R−123と略)、1,1−ジ
クロロ−1−フルオロエタン(以下R−141bと略)
等のオゾン破壊係数(以下ODPと略)の低いクロロフ
ルオロカーボン類、更には1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(以下R−134aと略)等のODPがゼロ
のHCFC類(以下代替フロン類と総称する)の開発が
急がれている。これに伴ってこれらの発泡剤を使用した
ウレタンフォームの開発が急務となっているのは周知の
通りである。
【0004】しかしながら、発泡剤として上記代替フロ
ン類を使用した場合、従来のR−11を用いて発泡した
フォ−ムに比べ、 1)初期の反応性が遅延され 2)発泡効率が低下し 3)低温寸法安定性及び圧縮強度等のフォーム物性が低
下する。 4)熱伝導率(Kファクター)が高くなる 5)レジンプレミックス粘度の低下 等の種々の問題が生じ、従来の硬質ウレタンフォ−ムの
原料では実用に適合した良好なフォームが得られない。
本発明は上記の問題点を改良する目的でなされたもので
あり、その目的は代替フロン類を使用した場合でも良好
な強度を有し、且つ熱伝導率の低いポリウレタンフォー
ムの製造方法を提供することにある。
ン類を使用した場合、従来のR−11を用いて発泡した
フォ−ムに比べ、 1)初期の反応性が遅延され 2)発泡効率が低下し 3)低温寸法安定性及び圧縮強度等のフォーム物性が低
下する。 4)熱伝導率(Kファクター)が高くなる 5)レジンプレミックス粘度の低下 等の種々の問題が生じ、従来の硬質ウレタンフォ−ムの
原料では実用に適合した良好なフォームが得られない。
本発明は上記の問題点を改良する目的でなされたもので
あり、その目的は代替フロン類を使用した場合でも良好
な強度を有し、且つ熱伝導率の低いポリウレタンフォー
ムの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成する為に鋭意検討した結果、ポリオール原料として
特定のウレタン基含有ポリオールを使用するならば、R
−11に代わる代替フロン類を発泡剤として使用した場
合でも前述した1)〜5)の問題点をすべて解決する良
好なポリウレタンフォームを製造することが可能である
との知見を得、本発明の完成に至った。すなわち、本発
明は有機ポリイソシアナート、ポリオール、発泡剤、触
媒、整泡剤及びその他助剤から製造される硬質ポリウレ
タンフォームにおいて、ポリオールの1部が少なくとも
2以上のヒドロキシル基を有するヒドロキシル価が80
0〜2000のアルキレングリコールに、アルキレング
リコールに対して1/2当量及びまたはそれ以下のイソ
シアナート基を少なくとも2以上含有する有機ポリイソ
シアナートを反応させて得られたものであり、その使用
量がポリオール100重量部当り1〜70重量部であっ
て、発泡剤として、ハイドロクロロフルオロカーボンを
使用することを特徴とする硬質ポリウレタンフォームに
関する。
達成する為に鋭意検討した結果、ポリオール原料として
特定のウレタン基含有ポリオールを使用するならば、R
−11に代わる代替フロン類を発泡剤として使用した場
合でも前述した1)〜5)の問題点をすべて解決する良
好なポリウレタンフォームを製造することが可能である
との知見を得、本発明の完成に至った。すなわち、本発
明は有機ポリイソシアナート、ポリオール、発泡剤、触
媒、整泡剤及びその他助剤から製造される硬質ポリウレ
タンフォームにおいて、ポリオールの1部が少なくとも
2以上のヒドロキシル基を有するヒドロキシル価が80
0〜2000のアルキレングリコールに、アルキレング
リコールに対して1/2当量及びまたはそれ以下のイソ
シアナート基を少なくとも2以上含有する有機ポリイソ
シアナートを反応させて得られたものであり、その使用
量がポリオール100重量部当り1〜70重量部であっ
て、発泡剤として、ハイドロクロロフルオロカーボンを
使用することを特徴とする硬質ポリウレタンフォームに
関する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用される有機ポリイソシアナート原料としては公知の
ものがすべて使用できるが、最も一般的なものはトルエ
ンジイソシアナート(以下TDIと略)及びまたはジフ
ェニルメタンジイソシアナート(以下MDIと略)であ
る。TDIは異性体の混合物すなわち2,4−体100
%品、2,4−体/2,6−体=80/20及びまたは
65/35(それぞれ重量比)等のものをはじめ、三井
TDI−TRCとして知られる多官能性のタールを含有
する、いわゆる粗TDIも使用できる。また、MDIと
しては、4,4’−体を主成分とする純品の他に、3核
体以上の多核体を含有する商品名三井コスモネートM−
200等のいわゆるポリメリックMDIが特に好適に使
用される。またこれら有機ポリイソシアナートと後述の
ポリオールより得られるイソシアナート基を分子末端に
有するプレポリマーも有機ポリイソシアナートの一部ま
たは全部として使用できる。
使用される有機ポリイソシアナート原料としては公知の
ものがすべて使用できるが、最も一般的なものはトルエ
ンジイソシアナート(以下TDIと略)及びまたはジフ
ェニルメタンジイソシアナート(以下MDIと略)であ
る。TDIは異性体の混合物すなわち2,4−体100
%品、2,4−体/2,6−体=80/20及びまたは
65/35(それぞれ重量比)等のものをはじめ、三井
TDI−TRCとして知られる多官能性のタールを含有
する、いわゆる粗TDIも使用できる。また、MDIと
しては、4,4’−体を主成分とする純品の他に、3核
体以上の多核体を含有する商品名三井コスモネートM−
200等のいわゆるポリメリックMDIが特に好適に使
用される。またこれら有機ポリイソシアナートと後述の
ポリオールより得られるイソシアナート基を分子末端に
有するプレポリマーも有機ポリイソシアナートの一部ま
たは全部として使用できる。
【0007】本発明に使用されるウレタン基含有ポリオ
ールとしては少なくとも2以上のヒドロキシル基を有す
るヒドロキシル価が800〜2000のアルキレングリ
コールに、アルキレングリコールに対して1/2当量及
びまたはそれ以下のイソシアナート基を少なくとも2以
上含有する有機ポリイソシアナートを反応させて得られ
たものである。
ールとしては少なくとも2以上のヒドロキシル基を有す
るヒドロキシル価が800〜2000のアルキレングリ
コールに、アルキレングリコールに対して1/2当量及
びまたはそれ以下のイソシアナート基を少なくとも2以
上含有する有機ポリイソシアナートを反応させて得られ
たものである。
【0008】ウレタン基含有ポリオールを合成する際に
使用される有機ポリイソシアナートとしてはTDI
(2,4−トリレンジイソシアナート及び/または2,
6−トリレンジイソシアナート)が好ましく使用され
る。また4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート
単独および上記イソシアナートとの任意の比率での混合
物も使用できる。ウレタン基含有ポリオールを合成する
際に使用されるポリオールとしては少なくとも2以上の
ヒドロキシル基を有するヒドロキシル価800〜200
0の低分子量アルキレングリコールが使用できる。具体
的には、モノエチレングリコール、モノプロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種類ま
たは2種類以上の混合物である。
使用される有機ポリイソシアナートとしてはTDI
(2,4−トリレンジイソシアナート及び/または2,
6−トリレンジイソシアナート)が好ましく使用され
る。また4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート
単独および上記イソシアナートとの任意の比率での混合
物も使用できる。ウレタン基含有ポリオールを合成する
際に使用されるポリオールとしては少なくとも2以上の
ヒドロキシル基を有するヒドロキシル価800〜200
0の低分子量アルキレングリコールが使用できる。具体
的には、モノエチレングリコール、モノプロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種類ま
たは2種類以上の混合物である。
【0009】低分子量アルキレングリコール成分はフロ
ンとの相溶性及び官能基数の観点により適宜決定され
る。例えばR−123或は141bのようにR−11よ
りもポリオールに対する溶解性が優れている場合は親水
性の強いモノエチレングリコール、及び/またはジエチ
レングリコールが好ましく選択される。またR−123
或はR−141bを発泡剤として使用した場合、R−1
1と比べて低温寸法安定成が著しく低下する。この場合
は官能基数の高いグリセリンを使用することにより改良
効果が認められる。低分子量アルキレングリコールは脱
水乾燥後使用することが好ましいが系中に存在する微量
水分を意図的に反応させても良い。この場合ウレア結合
を一部有することになる。また上記ポリオール中に含ま
れるウレタン及びウレア結合に対してアロファネート及
びビュレット反応が起こる様な条件で反応をさせても良
い。
ンとの相溶性及び官能基数の観点により適宜決定され
る。例えばR−123或は141bのようにR−11よ
りもポリオールに対する溶解性が優れている場合は親水
性の強いモノエチレングリコール、及び/またはジエチ
レングリコールが好ましく選択される。またR−123
或はR−141bを発泡剤として使用した場合、R−1
1と比べて低温寸法安定成が著しく低下する。この場合
は官能基数の高いグリセリンを使用することにより改良
効果が認められる。低分子量アルキレングリコールは脱
水乾燥後使用することが好ましいが系中に存在する微量
水分を意図的に反応させても良い。この場合ウレア結合
を一部有することになる。また上記ポリオール中に含ま
れるウレタン及びウレア結合に対してアロファネート及
びビュレット反応が起こる様な条件で反応をさせても良
い。
【0010】これらのウレタン基含有ポリオールは、あ
る組成においては不安定であるが、安定化する目的で末
端水酸基、及び/または末端アルキル基を有する有機珪
素系その他の界面活性剤を反応時に添加することにより
安定なウレタン基含有ポリオールを得ることができる。
またこれらウレタン基含有ポリオールの粘度は水酸基価
の設定により適宜決定される。特にR−123,R−1
41bの様に従来のR−11と比較してポリエーテルポ
リオールと相溶性の良い代替フロンはレジンプレミック
スにした場合の粘度の低下が顕緒である。そのため発泡
時にスプラッシュ状になり良好なフォームが出来ない場
合がある。この場合変成率を上げることによりレジン粘
度の低下を抑制することが可能となる。また、上記記載
のウレタン基含有ポリオールを使用することにより、い
わゆる蛇行(フォーム先端部の巻き込み)についても改
良効果が認められる。
る組成においては不安定であるが、安定化する目的で末
端水酸基、及び/または末端アルキル基を有する有機珪
素系その他の界面活性剤を反応時に添加することにより
安定なウレタン基含有ポリオールを得ることができる。
またこれらウレタン基含有ポリオールの粘度は水酸基価
の設定により適宜決定される。特にR−123,R−1
41bの様に従来のR−11と比較してポリエーテルポ
リオールと相溶性の良い代替フロンはレジンプレミック
スにした場合の粘度の低下が顕緒である。そのため発泡
時にスプラッシュ状になり良好なフォームが出来ない場
合がある。この場合変成率を上げることによりレジン粘
度の低下を抑制することが可能となる。また、上記記載
のウレタン基含有ポリオールを使用することにより、い
わゆる蛇行(フォーム先端部の巻き込み)についても改
良効果が認められる。
【0011】上記ウレタン基含有ポリオールと併用して
本発明に使用されるポリオールとしては公知のものがす
べて使用できるが、ショ糖/グリセリン/トリレンジア
ミン混合物にプロピレンオキシドを付加した水酸基価4
50mgKOH/gのポリオールが好適である。それ以
外に例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ショ糖等の多価アルコール、トリレンジアミ
ン等の芳香族アミン類やエチレンジアミン、トリエタノ
ールアミン等の脂肪族アミン類の単独または混合系にア
ルキレンオキシドを付加重合させて得たヒドロキシル価
350−800mgKOH/gのポリエーテルポリオー
ル等がある。
本発明に使用されるポリオールとしては公知のものがす
べて使用できるが、ショ糖/グリセリン/トリレンジア
ミン混合物にプロピレンオキシドを付加した水酸基価4
50mgKOH/gのポリオールが好適である。それ以
外に例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ショ糖等の多価アルコール、トリレンジアミ
ン等の芳香族アミン類やエチレンジアミン、トリエタノ
ールアミン等の脂肪族アミン類の単独または混合系にア
ルキレンオキシドを付加重合させて得たヒドロキシル価
350−800mgKOH/gのポリエーテルポリオー
ル等がある。
【0012】本発明に使用される触媒としては公知のも
のがすべて使用できるが、例えばトリエチルアミン、ト
リプロピルアミン、Nーメチルモルフォリン、Nーエチ
ルモルフォリン、トリエチレンジアミン、テトラメチル
ヘキサメチレンジアミン等のアミン系ウレタン化触媒が
使用できる。これらの触媒は、単独で、または混合して
用いることができ、その使用量は活性水素をもつ化合物
100部に対して0.0001〜20.0部が適当であ
る。整泡剤としては、従来公知の有機珪素系の界面活性
剤が用いられる。例えば、日本ユニカ−社製のL−54
20、L−5421等、東レダウコーニングシリコーン
社製のSH−193等、信越化学工業社製のF−32
7、F−345、F−305等が適当である。これらの
整泡剤の使用量は、活性水素を持つ化合物と有機ポリイ
ソシアナートの総和100部に対して0.1〜10部で
ある。その他難燃剤、可塑剤、安定剤、着色剤等を必要
に応じて添加することができる。
のがすべて使用できるが、例えばトリエチルアミン、ト
リプロピルアミン、Nーメチルモルフォリン、Nーエチ
ルモルフォリン、トリエチレンジアミン、テトラメチル
ヘキサメチレンジアミン等のアミン系ウレタン化触媒が
使用できる。これらの触媒は、単独で、または混合して
用いることができ、その使用量は活性水素をもつ化合物
100部に対して0.0001〜20.0部が適当であ
る。整泡剤としては、従来公知の有機珪素系の界面活性
剤が用いられる。例えば、日本ユニカ−社製のL−54
20、L−5421等、東レダウコーニングシリコーン
社製のSH−193等、信越化学工業社製のF−32
7、F−345、F−305等が適当である。これらの
整泡剤の使用量は、活性水素を持つ化合物と有機ポリイ
ソシアナートの総和100部に対して0.1〜10部で
ある。その他難燃剤、可塑剤、安定剤、着色剤等を必要
に応じて添加することができる。
【0013】本発明を実施するには、ポリオール、触
媒、発泡剤、整泡剤の所定量を混合してレジン液とす
る。レジン液と有機ポリイソシアナートとを一定の比率
で高速混合し得られたポリウレタンフォーム原液を空隙
または型に注入する。この際、有機ポリイソシアナート
とレジン液の活性水素との当量比(NCO/OH)が
0.7:1〜5:1となるように有機ポリイソシアナー
トとレジン液との液比を調整する。
媒、発泡剤、整泡剤の所定量を混合してレジン液とす
る。レジン液と有機ポリイソシアナートとを一定の比率
で高速混合し得られたポリウレタンフォーム原液を空隙
または型に注入する。この際、有機ポリイソシアナート
とレジン液の活性水素との当量比(NCO/OH)が
0.7:1〜5:1となるように有機ポリイソシアナー
トとレジン液との液比を調整する。
【0014】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明するが本発明は、その要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。。実施例
及び比較例において、使用した原料は以下に記載した。 イソシアナート−1.:三井東圧化学(株)製 コスモネート T−80 2,4−トリレンジイソシアナート80重量%と2,6
−トリレンジイソシアナート20重量%の混合物。 NCO%:48.3 イソシアナート−2.:三井東圧化学(株)製、コスモ
ネート M−200、粗ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、NCO%:31.3
具体的に説明するが本発明は、その要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。。実施例
及び比較例において、使用した原料は以下に記載した。 イソシアナート−1.:三井東圧化学(株)製 コスモネート T−80 2,4−トリレンジイソシアナート80重量%と2,6
−トリレンジイソシアナート20重量%の混合物。 NCO%:48.3 イソシアナート−2.:三井東圧化学(株)製、コスモ
ネート M−200、粗ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、NCO%:31.3
【0015】 プロピレングリコール:三井東圧化学(株)製、水酸基
価:1476mgKOH/g。 エチレングリコール :三井東圧化学(株)製、水酸基
価:1808mgKOH/g。 ポリオール−A :ショ糖/グリセリン/トリレン
ジアミンの混合物にプロピレンオキシドを付加したポリ
エーテルポリオール。水酸基価:450mgKOH/
g。 ポリオール−B :モレキュラシーブ400Aによ
り1昼夜、脱水乾燥したジエチレングリコール100重
量部にイソシアナート−1、70.0重量部を、80℃
を越えないように注意しながら攪拌添加した。すべて添
加し終わった後、80℃で1.5hr窒素雰囲気下で反
応させた。冷却後排出しこれをポリオール−Bとした。
水酸基価:350mgKOH/g ポリオール−C :モレキュラシーブ400Aによ
り1昼夜、脱水乾燥したモノエチレングリコール100
重量部にイソシアナート−1、67.0重量部を、80
℃を越えないように注意しながら攪拌添加した。すべて
添加し終わった後、80℃で1.5hr窒素雰囲気下で
反応させた。冷却後排出しこれをポリオール−Cとし
た。水酸基価:820mgKOH/g
価:1476mgKOH/g。 エチレングリコール :三井東圧化学(株)製、水酸基
価:1808mgKOH/g。 ポリオール−A :ショ糖/グリセリン/トリレン
ジアミンの混合物にプロピレンオキシドを付加したポリ
エーテルポリオール。水酸基価:450mgKOH/
g。 ポリオール−B :モレキュラシーブ400Aによ
り1昼夜、脱水乾燥したジエチレングリコール100重
量部にイソシアナート−1、70.0重量部を、80℃
を越えないように注意しながら攪拌添加した。すべて添
加し終わった後、80℃で1.5hr窒素雰囲気下で反
応させた。冷却後排出しこれをポリオール−Bとした。
水酸基価:350mgKOH/g ポリオール−C :モレキュラシーブ400Aによ
り1昼夜、脱水乾燥したモノエチレングリコール100
重量部にイソシアナート−1、67.0重量部を、80
℃を越えないように注意しながら攪拌添加した。すべて
添加し終わった後、80℃で1.5hr窒素雰囲気下で
反応させた。冷却後排出しこれをポリオール−Cとし
た。水酸基価:820mgKOH/g
【0016】 整泡剤 :日本ユニカー(株)製 L−5
420 触媒 :活剤ケミカル(株)製 Min
ico TMHD 発泡剤(フロン) R−11 :トリクロロフルオロメタン R−123 :2、2−ジクロロ−1、1、1
−トリフルオロエタン R−141b :1、1−ジクロロ−1−フルオ
ロエタン 実施例及び比較例をまとめて表1及び表2に示す。
420 触媒 :活剤ケミカル(株)製 Min
ico TMHD 発泡剤(フロン) R−11 :トリクロロフルオロメタン R−123 :2、2−ジクロロ−1、1、1
−トリフルオロエタン R−141b :1、1−ジクロロ−1−フルオ
ロエタン 実施例及び比較例をまとめて表1及び表2に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例1〜12及び比較例1〜6 表1に示す配合のレジン液(20℃)を所定量作り、こ
れに所定量の有機ポリイソシアナート(20℃)を加
え、4秒間高速混合し、直ちに、予め45℃に余熱して
おいたアルミ製縦型パネル(360 ×380 ×35mm)のオー
プンモールドに注入し発泡させた。注入後、10分で脱
型し硬質ウレタンフォームを得た。発泡後、23℃、湿
度65%の恒温室で24時間放置したフォームの熱伝導
率を測定した。熱伝導率はEKOオートλ(英弘社製)
を使用し測定した。サンプルサイズ(200×200 ×20。
れに所定量の有機ポリイソシアナート(20℃)を加
え、4秒間高速混合し、直ちに、予め45℃に余熱して
おいたアルミ製縦型パネル(360 ×380 ×35mm)のオー
プンモールドに注入し発泡させた。注入後、10分で脱
型し硬質ウレタンフォームを得た。発泡後、23℃、湿
度65%の恒温室で24時間放置したフォームの熱伝導
率を測定した。熱伝導率はEKOオートλ(英弘社製)
を使用し測定した。サンプルサイズ(200×200 ×20。
【0020】表1に示す実施例と比較例の対照から、本
発明に係る特定のウレタン基含有ポリオール原料を使用
する実施例の硬質ポリウレタンフォームは、比較例のも
のに比べて熱伝導率が低く、低温寸法安定性ガすぐれて
いることがわかる。
発明に係る特定のウレタン基含有ポリオール原料を使用
する実施例の硬質ポリウレタンフォームは、比較例のも
のに比べて熱伝導率が低く、低温寸法安定性ガすぐれて
いることがわかる。
【0021】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、特定のウ
レタン基含有ポリオール原料を使用することにより、発
泡剤としてのR−11を代替フロンに置き換えた場合で
も熱伝導率が低く、低温寸法安定性の良好なポリウレタ
ンフォームが提供される。従って本発明はオゾン層破壊
に伴うフロン使用規制の強化に適合しており、その工業
的利用価値は大である。
レタン基含有ポリオール原料を使用することにより、発
泡剤としてのR−11を代替フロンに置き換えた場合で
も熱伝導率が低く、低温寸法安定性の良好なポリウレタ
ンフォームが提供される。従って本発明はオゾン層破壊
に伴うフロン使用規制の強化に適合しており、その工業
的利用価値は大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 雄二 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 審査官 佐藤 健史 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87
Claims (4)
- 【請求項1】 有機ポリイソシアナート、ポリオール、
発泡剤、触媒、整泡剤及びその他助剤から製造される硬
質ポリウレタンフォームにおいて、ポリオールの1部が
少なくとも2以上のヒドロキシル基を有するヒドロキシ
ル価が800〜2000のアルキレングリコールに、ア
ルキレングリコールに対して1/2当量及びまたはそれ
以下のイソシアナート基を少なくとも2以上含有する有
機ポリイソシアナートを反応させて得られたものであ
り、その使用量がポリオール100重量部当り1〜70
重量部であって、発泡剤として、ハイドロクロロフルオ
ロカーボンを使用することを特徴とする硬質ポリウレタ
ンフォーム。 - 【請求項2】 少なくとも2以上のヒドロキシル基を有
するヒドロキシル価800〜2000のアルキレングリ
コールがモノエチレングリコール、モノプロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン及びジグリセリンから選ばれる1種類ま
たは2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項
1記載の硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項3】 イソシアナート基を少なくとも2以上有
する有機ポリイソシアナートとして2,4−トリレンジ
イソシアナート及び/または2,6−トリレンジイソシ
アナートであることを特徴とする請求項1記載の硬質ポ
リウレタンフォーム。 - 【請求項4】 発泡剤としてのハイドロフルオロカーボ
ンが1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、2,2−
ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタンであり、そ
の使用量がポリオール100重量部当り、10〜70重
量部使用することを特徴とする請求項1記載の硬質ポリ
ウレタンフォーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34820092A JP3264455B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34820092A JP3264455B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199983A JPH06199983A (ja) | 1994-07-19 |
JP3264455B2 true JP3264455B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=18395426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34820092A Expired - Fee Related JP3264455B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264455B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8053485B2 (en) * | 2007-11-08 | 2011-11-08 | Sika Technology Ag | Polyurethane foam |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34820092A patent/JP3264455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06199983A (ja) | 1994-07-19 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |