JPH10218957A - 低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法

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JPH10218957A
JPH10218957A JP3851297A JP3851297A JPH10218957A JP H10218957 A JPH10218957 A JP H10218957A JP 3851297 A JP3851297 A JP 3851297A JP 3851297 A JP3851297 A JP 3851297A JP H10218957 A JPH10218957 A JP H10218957A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水の配合量を増やすことにより少量の原料か
ら、高品質の低密度高弾性ポリウレタンフォームを製造
する方法の提供。 【解決手段】曇数Aが3.2以上で、ポリエーテルの末
端の10%以上がOH基であるポリエーテル変性シリコ
ーン(例,下式の化合物)を整泡剤とし、水を発泡剤と
して用いる低密度高弾性ポリウレタンフォームの製法。
該製法により得られる低密度高弾性ポリウレタンフォー
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低密度高弾性ポリウ
レタンフォームの製造方法に関し、より詳しくは発泡剤
としての水の使用量を増加させることができ、従来に比
べより低密度の高弾性ポリウレタンフォームの製造を可
能にする方法および該方法により製造される低密度高弾
性ポリウレタンフォームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】軟質ポリウレタンフォームの一種である
高弾性ポリウレタンフォームは、従来、車両用クッショ
ン、家具、遮音・吸音・制振材、玩具材料等として広く
使用されている。近年、原料コストの削減や製品重量の
低減による燃費の改善等の要求が高まり、高弾性ポリウ
レタンフォームの中でも特に低密度のものへの要求が高
まっている。従来は発泡剤のクロロフルオロカーボンの
使用量を多くすることにより低密度の高弾性ポリウレタ
ンフォームが製造されていた。
【0003】しかし、この方法では密度は低くなるもの
の、弾性も低くなるという欠点があった。しかも、クロ
ロフルオロカーボンの環境への影響が指摘され、特に、
CFC−11のようなオゾン層を破壊する可能性のある
特定フロンは法規制により使用できなくなっている。他
の低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法とし
て、発泡剤の一種である水の配合量を多くすることが考
えられる。しかしながら、水の配合量をある程度以上と
すると、発泡時にフォームが陥没したり、ボイドが発生
する等して満足し得る品質の高弾性ポリウレタンフォー
ムが生成できず、密度を十分に下げることができなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決し得る低密度高弾性ポリウレタンフォームの製
造方法の提供を課題としてなされ、より具体的には、水
の配合量を増やすことにより少量の原料から、高品質の
低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造を可能にする
方法および該方法を用いて得られる低密度高弾性ポリウ
レタンフォームの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究した結果、特定のポリエーテル変
性シリコーンを整泡剤として用いることにより、高弾性
ポリウレタンフォームの密度を十分に低くするに足るだ
け、製造時の水の配合量を増やし得ることを見出し、さ
らに検討を加え本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、曇数Aが3.2以上
で、ポリエーテルの末端の10%以上がOH基であるポ
リエーテル変性シリコーンを整泡剤として用い、発泡剤
として水を用いる低密度高弾性ポリウレタンフォームの
製造方法に関する。
【0007】本発明は特に、次式(1): 〔式中、R1 、R2 およびR3 は互いに独立してメチル
基または次式: −YO(C2 4 O)a (C3 6 O)b R (式中、Rは水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキ
ル基または炭素原子数1ないし5のアシル基を表し、Y
は不飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレ
ン基を表し、aおよびbは0または正の整数を表すが、
ただしa+bは1以上である)で表されるポリオキシア
ルキレン基を表すが、R1 、R2 およびR3 の少なくと
も1つは該ポリオキシアルキレン基を表し、xおよびy
は0または正の整数を表し、そして前記R基の総数の1
0%以上が水素原子であり、曇数Aは3.2以上であ
る〕で表されるポリエーテル変性シリコーンを整泡剤と
して用い、発泡剤として水を用いる低密度高弾性ポリウ
レタンフォームの製造方法に関する。上記式(1)で表
されるポリエーテル変性シリコーンは上記の定義から明
らかなように、その分子中に上記ポリオキシアルキレン
基を少なくとも1つ有するものである。
【0008】本発明において使用される整泡剤は低密度
高弾性ポリウレタンフォームのために特に適しているも
のである。なお、本明細書において「低密度高弾性」と
いう用語は当業界で一般に使用されており、従って、当
業者にはその意味が容易に理解されるであろう。
【0009】本発明において整泡剤として使用されるポ
リエーテル変性シリコーンは、単独で、または2種以上
を組み合わせて使用することができる。ポリエーテル変
性シリコーンのポリエーテル基の末端の総数の10%以
上がOH基であることが必須であるが、末端の総数の5
0%以上がOH基であることが特に好ましい。例えば、
上記式(1)で表されるポリエーテル変性シリコーンの
場合、ポリエーテル基中のR基の総数の10%以上が水
素原子であることが必須であり、そして該末端の50%
以上が水素原子であることが特に好ましい。
【0010】また、ポリエーテル変性シリコーンの1種
のみを用いる場合、そのポリエーテル変性シリコーンの
曇数Aは3.2以上であることが必須であり、2種以上
のポリエーテル変性シリコーンを組み合わせて使用する
場合、それらの混合物の曇数Aが3.2以上であること
が必須である。単独または混合物の形態にあるポリエー
テル変性シリコーンの曇数Aは3.2〜12.5である
ことが本発明において特に好ましい。なお、本発明にお
ける曇数Aは次のようにして求められる:ポリエーテル
変性シリコーン0.5gを98%エチルアルコール5c
cに溶解し、25℃の定温に保持し、攪拌しながら2%
フェノール水溶液で滴定し、液が混濁を呈する時点を終
点とする。この滴定に要した2%フェノール水溶液の容
量(単位:cc)を曇数Aとする。
【0011】上記式(1)中のポリエーテル基における
Yで示される不飽和基を含まない炭素原子数2ないし8
のアルキレン基の好適な例として−CH2 CH2 −、−
CH2 CH2 CH2 −、−CH2 CH(CH3 )CH2
−および−CH2 CH2 CH2 CH2 −等を挙げること
ができる。
【0012】上記式(1)中のポリエーテル基における
R基の具体例として、水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、アセチル基およびプロピオニル
基等が挙げられる。
【0013】上記式(1)中、xおよびyは0または正
の整数であるが、xは0〜600、yは0〜50の範囲
が好ましい。また上記式(1)中のポリエーテル基中の
aおよびbもまた0または正の整数であるが、いずれも
0〜30の範囲が好ましい。
【0014】本発明の整泡剤として特に好適なポリエー
テル変性シリコーンは次式(2): (式中、R、x、aおよびbは上記式(1)に対して定
義したものと同じ意味を表し、yは1以上の整数を表
し、そして前記R基の総数の10%以上が水素原子であ
り、曇数Aは3.2以上である)で表されるものであ
る。
【0015】本発明におけるポリエーテル変性シリコー
ンはそれ自体公知である方法、または当該公知方法と同
様の方法で、例えばメチル基の一部が水素原子で置換さ
れたジメチルポリシロキサンと、一方の末端がアリル基
等の脂肪族系不飽和基含有基で封鎖されたポリオキシア
ルキレンとを、白金触媒の存在下において反応させるこ
とにより製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における低密度高弾性ポリ
ウレタンフォームの製造は、整泡剤として上記のような
ポリエーテル変性シリコーンを用い、発泡剤として水を
用いる以外は、従来公知の高弾性ポリウレタンフォーム
製造用の原料を用いて、従来公知の方法により製造でき
る。
【0017】上記原料の例として、ポリオール成分とし
てはグリセリンを開始剤とした分子量4500〜700
0の3官能のポリエーテルポリオール等が挙げられる。
イソシアネート成分としてはトリレン−2,4−ジイソ
シアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3−メ
チルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
ポリフェニルメチレンジイソシアネート(粗製MDIと
して知られるもので、その製法は問わない)等の芳香族
ポリイソシアネートや、ヘキセンメチレンジイソシアネ
ート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等の脂環式ポリイソシアネート等が挙げられ
る。また、触媒として第三級アミン化合物や有機金属化
合物類等が挙げられる。
【0018】さらに、各種の低密度高弾性ポリウレタン
フォームの成分として慣用の添加剤、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、着色剤、フィラ
ー等を適宜添加してもよい。
【0019】また、上記の必須成分以外の整泡剤や発泡
剤、例えば本発明の上記範囲以外のシリコーン(例えば
アミノ変性ジメチルポリシロキサン,ジメチルポリシロ
キサン等)、その他の有機界面活性剤、フロン類、炭化
水素類等を本発明の効果が損なわれない範囲で使用して
もよい。
【0020】上記ポリオール成分と整泡剤、触媒、発泡
剤およびその他の添加剤を予め混合後、イソシアネート
成分を添加混合し、所定の型に流し込み、発泡成形する
ことにより、本発明の低密度高弾性ポリウレタンフォー
ムが得られる。なお、各成分の混合比は原料系により適
宜選択される。
【0021】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の技術的思想を利用するものであれば全て
本発明の範囲に含まれる。なお、実施例の説明に先立
ち、実施例および比較例において使用される略語の意味
および低密度高弾性ポリウレタンフォームの物性値の測
定方法を説明する。
【0022】〔略語の意味〕 ポリオールA:OH価32のポリエーテルポリオール
(三井東圧化学株式会社製,商品名:POP−534
0) DEOA:ジエタノールアミン(和光純薬株式会社製) TM−20:TDI−80(2,4−トリレンジイソシ
アナート80重量%と2,6−トリレンジイソシアナー
ト20重量%との混合物)80重量%と粗製MDI20
重量%との混合物(三井東圧化学株式会社製,商品名:
コスモネートTM−20)
【0023】〔物性値の測定方法〕 密度:JIS K6401に基づいて測定した。 通気性:Journal of Cellular Plastics, 1965, Vol.
1, p. 200-216に記載される方法で測定した。 反撥弾性:JIS K6401に基づいて測定した。
【0024】フリー発泡による実施例および比較例 実施例1 ポリオールA350重量部に、水17.5重量部(ポリ
エーテルに対して5pph)、DEOA5.25重量
部、アミン系触媒2.8重量部および整泡剤としてポリ
エーテル変性シリコーンA〔上記式(2)においてx=
0.5,y=1.5,a=11.2,b=0,R=H〕
とポリエーテル変性シリコーンB〔上記式(2)におい
てx=1.5,y=1.0,a=3,b=0,R=メチ
ル基〕との57.0/43.0の重量比からなる混合物
(曇数A=3.8,ポリエーテル末端の割合=66.5
%)3.5重量部を加え、高速混合した。その後、直ち
にNCO/OHインデックスが100となる量のTM−
20を加え、さらに高速攪拌し、30×30×30cm
の木箱に入れた。発泡終了後、150℃のキュアオーブ
ンに入れ10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタン
フォームを作成した。さらに、水の量を21.0重量部
(ポリエーテルに対して6pph)および24.5重量
部(ポリエーテルに対して7pph)に変更する以外は
全て上記と同様の条件でも高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。得られた低密度高弾性ポリウレタンフォー
ムの物性値を測定し、各々のフォーム状態とともに表1
に示す。
【0025】実施例2 整泡剤としてポリエーテル変性シリコーンA〔上記式
(2)においてx=0.5,y=1.5,a=11.
2,b=0,R=H,曇数A=11.9,ポリエーテル
末端の割合=100.0%)3.5重量部を使用する以
外は全て実施例1と同様の条件で低密度高弾性ポリウレ
タンフォームを作成した。得られた低密度高弾性ポリウ
レタンフォームの物性値を測定し、各々のフォーム状態
とともに表1に示す。
【0026】実施例3 整泡剤として実施例1で使用したポリエーテル変性シリ
コーンAとポリエーテル変性シリコーンBとの重量比を
10/90とした混合物(曇数A=3.8,ポリエーテ
ル末端の割合=14.3%)3.5重量部を使用する以
外は全て実施例1と同様の条件で低密度高弾性ポリウレ
タンフォームを作成した。得られた低密度高弾性ポリウ
レタンフォームの物性値を測定し、各々のフォーム状態
とともに表1に示す。
【0027】比較例1 整泡剤としてポリエーテル変性シリコーンC〔上記式
(2)においてx=1.5,y=1.0,a=3,b=
0,R=メチル,曇数A=2.9,ポリエーテル末端の
割合=0.0%)3.5重量部を使用する以外は全て実
施例1と同様の条件で同様の操作を繰り返した。それら
の結果を表1に示す。
【0028】比較例2 整泡剤としてポリエーテル変性シリコーンD〔上記式
(2)においてx=2.0,y=0.5,a=3,b=
0,R=H,曇数A=2.0,ポリエーテル末端の割合
=100.0%)3.5重量部を使用する以外は全て実
施例1と同様の条件で同様の操作を繰り返した。それら
の結果を表1に示す。
【0029】比較例3 整泡剤として実施例1で使用したポリエーテル変性シリ
コーンAとポリエーテル変性シリコーンBとの重量比を
5/95とした混合物(曇数A=3.5,ポリエーテル
末端の割合=7.3%)3.5重量部を使用する以外は
全て実施例1と同様の条件で同様の操作を繰り返した。
それらの結果を表1に示す。
【0030】表1:フリー発泡による比較結果
【0031】表1に示された結果から、本発明に係る低
密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法では、発泡
剤として水の量を増やした場合、フォームの密度が低下
し、優れた物性と外観の低密度高弾性ポリウレタンフォ
ームが得られることが明らかである。それに対し、本発
明の範囲から外れる比較例では、水の量を増やした場
合、発泡時にフォームが陥没してしまったり、ボイドが
発生したりして良好な低密度高弾性ポリウレタンフォー
ムは得られなかった。
【0032】モールド発泡による実施例および比較例 実施例4 ポリオールA300.0gおよび実施例1と同様の比率
の原料〔ただし、水は15.0g(ポリエーテルに対し
て5pph)〕を実施例1と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA270.0gおよび
実施例1と同様の比率の原料〔ただし、水は18.0g
(ポリエーテルに対して6pph)〕について同様の操
作を行い、低密度高弾性ポリウレタンフォームを作成し
た。得られた低密度高弾性ポリウレタンフォームの物性
値を測定し、各々のフォーム状態とともに表2に示す。
【0033】実施例5 ポリオールA300.0gおよび実施例2と同様の比率
の原料〔ただし、水は15.0g(ポリエーテルに対し
て5pph)〕を実施例2と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA270.0gおよび
実施例2と同様の比率の原料〔ただし、水は18.0g
(ポリエーテルに対して6pph)〕について同様の操
作を行い、低密度高弾性ポリウレタンフォームを作成し
た。得られた低密度高弾性ポリウレタンフォームの物性
値を測定し、各々のフォーム状態とともに表2に示す。
【0034】実施例6 ポリオールA300.0gおよび実施例3と同様の比率
の原料〔ただし、水は15.0g(ポリエーテルに対し
て5pph)〕を実施例3と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA270.0gおよび
実施例3と同様の比率の原料〔ただし、水は18.0g
(ポリエーテルに対して6pph)〕について同様の操
作を行い、低密度高弾性ポリウレタンフォームを作成し
た。得られた低密度高弾性ポリウレタンフォームの物性
値を測定し、各々のフォーム状態とともに表2に示す。
【0035】比較例4 ポリオールA360.0gおよび比較例1と同様の比率
の原料〔ただし、水は14.4g(ポリエーテルに対し
て4pph)〕を比較例1と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA300.0gおよび
比較例1と同様の比率の原料〔ただし、水は15.0g
(ポリエーテルに対して5pph)〕について同様の操
作を行ったが、発泡時にフォームが陥没して低密度高弾
性ポリウレタンフォームは得られなかった。これらの結
果を表2に示す。
【0036】比較例5 ポリオールA360.0gおよび比較例2と同様の比率
の原料〔ただし、水は14.4g(ポリエーテルに対し
て4pph)〕を比較例2と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA300.0gおよび
比較例2と同様の比率の原料〔ただし、水は15.0g
(ポリエーテルに対して5pph)〕について同様の操
作を行ったが、発泡時にフォームが陥没して低密度高弾
性ポリウレタンフォームは得られなかった。これらの結
果を表2に示す。
【0037】比較例6 ポリオールA360.0gおよび比較例3と同様の比率
の原料〔ただし、水は14.4g(ポリエーテルに対し
て4pph)〕を比較例3と同様の手順で混合し、60
℃に調整した35×35×10cmの木箱に入れ、ふた
をした。発泡終了後、150℃のキュアオーブンに入れ
10分間硬化させ、低密度高弾性ポリウレタンフォーム
を作成した。さらに、ポリオールA300.0gおよび
比較例3と同様の比率の原料〔ただし、水は15.0g
(ポリエーテルに対して5pph)〕について同様の操
作を行ったが、発泡時にフォームが陥没して低密度高弾
性ポリウレタンフォームは得られなかった。これらの結
果を表2に示す。
【0038】表2:モールド発泡による比較結果
【0039】表2に示された結果から、本発明に係る低
密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法では、発泡
剤として水の量を増やした場合、少ない原料量で、優れ
た物性と外観の低密度高弾性ポリウレタンフォームが得
られることが明らかである。それに対し、本発明の範囲
から外れる比較例では、ポリエーテルに対して4pph
の水ではポリウレタンフォームは得られるものの密度は
比較的高く、水を5pphに増やした場合、発泡時にフ
ォームが陥没してしまい低密度高弾性ポリウレタンフォ
ームは得られなかった。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の低
密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法は、フォー
ム密度を十分に低くするに足るだけ製造時の発泡剤とし
ての水の配合量を増やしても良好な物性および外観の低
密度高弾性ポリウレタンフォームを従来よりも少ない量
の原料で得ることを初めて可能とした。また、本発明に
よれば、整泡剤と発泡剤とを特定のものを使用する以外
は、従来と同様の物質および操作を行うことにより、上
記のような良好な物性および外観の低密度高弾性ポリウ
レタンフォームを、従来に比べより少ない量の原料から
低コストで製造することができる。さらに本発明により
得られる低密度高弾性ポリウレタンフォームは良好な物
性および外観を有し、かつ低コストであり、しかも従来
のものに比べ低密度であるので製品の軽量化を図ること
ができ、車両用クッション、家具、遮音・吸音・制振
材、玩具材料などとして幅広く使用され得る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 101:00)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曇数Aが3.2以上で、ポリエーテルの
    末端の10%以上がOH基であるポリエーテル変性シリ
    コーンを整泡剤として用い、発泡剤として水を用いる低
    密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 次式(1): 〔式中、R1 、R2 およびR3 は互いに独立してメチル
    基または次式: −YO(C2 4 O)a (C3 6 O)b R (式中、Rは水素原子、炭素原子数1ないし5のアルキ
    ル基または炭素原子数1ないし5のアシル基を表し、Y
    は不飽和基を含まない炭素原子数2ないし8のアルキレ
    ン基を表し、aおよびbは0または正の整数を表すが、
    ただしa+bは1以上である)で表されるポリオキシア
    ルキレン基を表すが、R1 、R2 およびR3 の少なくと
    も1つは該ポリオキシアルキレン基を表し、 xおよびyは0または正の整数を表し、そして前記R基
    の総数の10%以上が水素原子であり、曇数Aは3.2
    以上である〕で表されるポリエーテル変性シリコーンを
    整泡剤として用い、発泡剤として水を用いる低密度高弾
    性ポリウレタンフォームの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法により製造
    された低密度高弾性ポリウレタンフォーム。
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